JP2798419B2 - バリア性開封容器 - Google Patents

バリア性開封容器

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JP2798419B2
JP2798419B2 JP1137204A JP13720489A JP2798419B2 JP 2798419 B2 JP2798419 B2 JP 2798419B2 JP 1137204 A JP1137204 A JP 1137204A JP 13720489 A JP13720489 A JP 13720489A JP 2798419 B2 JP2798419 B2 JP 2798419B2
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裕一 平井
伸夫 青柳
恭介 鈴木
良雄 浅井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バリア性を有して開封容易な開封用容器に
関する。
〔従来の技術〕
最近、アルミニウムの薄膜の両側をポリエチレン又は
ポリプロピレン等の薄膜で被った酸素又は水蒸気に対し
て良好なバリア性を有するバリア膜を内壁に形成した容
器が開発されている。
すなわち、第15図に示すように、容器本体50の上面を
蓋51で被い、それらの内壁にバリア膜52,52を形成した
ものが開発されている。前記蓋51の表壁には弱め線53が
形成されるとともにプルタブ54が形成され、プルタブ54
を上方に引上げることにより弱め線53に沿って開口部が
形成される。
前記バリア膜52は、第16図に示すように一般にアルミ
ニウムの薄膜60(40μ)の両側を40μの厚さの無延伸ポ
リプロピレンの薄膜61と80μの厚さの無延伸ポリプロピ
レンの薄膜62で被ったものであり、このバリア膜52と樹
脂肉55とが射出成形により付着されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、従来の容器の蓋51に開口部を形成する際に
プルタブ54を引っ張ると、第15図に示すように前記バリ
ア膜52と樹脂肉55との付着力が弱く開口部に対応する樹
脂片のみがめくれるのみでその部分のバリア膜52が蓋51
に残って開口が形成されないという問題がある。
そこで、本発明は、容器の開封部のバリア膜が開口部
に残ることなく完全な開口が形成されるようなバリア性
開封容器を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明はバリア膜で被われた容器の一部とし
て樹脂製開封部を形成し、この開封部を容器本体に接続
し前記開封部の内壁にバリア膜を形成するとともに前記
開封部の外壁に弱め線を形成し、この弱め線に沿って開
口部を形成するためのつまみ部材を設け、前記バリア膜
を金属の薄膜の両側を樹脂の薄膜で被うようにして形成
し、前記金属の薄膜の両側のうち少なくとも開封部の樹
脂と向き合う側を被う樹脂の薄膜を延伸薄膜とするとと
もに当該延伸薄膜と開封部の樹脂とを直接接合した。
〔作用〕
容器の一部として樹脂製の開封部をバリア性容器本体
とは別個に形成し、前記開封部に弱め線とこの弱め線に
沿って開口部を形成するためのプルタブ等のつまみ部材
を設け、前記開封部の容器内部側の面にバリア膜を形成
し、このバリア膜の開封部の樹脂肉への付着側膜をTダ
イ法又はインフレーション法等で形成された延伸膜とす
る。この延伸膜は耐熱性が良好なので、開封部を射出成
形によってバリア膜と樹脂肉とを一体形成するときにそ
れらの付着が強固に行なわれ、開封時に樹脂壁とバリア
膜とが剥離することがなくなる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明
する。
第1,2図において、本発明の容器1は浅底の矩形開封
部2を有し、この開封部2は例えば容器本体3の一部と
してその底面を構成している。この開封部2は平坦部4
とこの周囲から立上った立上り壁5を有し、この立上り
壁5の外周に沿って本体3の端縁が挿入される受部6が
形成され、この受部6内に例えばフレキシブルなバリア
性の袋体の端部が挿入され、その袋体の端部は超音波あ
るいは高周波によって開封部外周に付着される。
なお、前記開封部の平坦部4の容器の外部に露出する
面には弱め線7が形成され、この弱め線7の形成隅部に
はつまみ部材としてのプルタブ8が形成され、このプル
タブ8を引っ張ると弱め線7に沿って切取片9が切取ら
れ、その部分に開口部が形成され、容器内部に収納され
たコーヒー等の収納物が取出し可能となる。
なお、前記切取片9を含む平坦部4および立上り壁5
の一部にはバリア膜10が形成され、このバリア膜10は3
層からなり、中央にほぼ40μの厚さのアルミニウム層11
が位置し、このアルミニウム層11の容器内部側にはほぼ
80μの厚さの無延伸ポリプロピレン層12が形成されてい
る。一方、前記アルミニウム層11の樹脂肉14側には、延
伸ポリプロピレン層13が形成されている。なお、アルミ
ニウム層11の両側の層はポリエチレン層でもよい。ま
た、バリア膜の構成としては中央部を鉄箔とし、その両
側の樹脂としてて、塩化ビニリデン層、ポリアミド層、
エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層、蒸着ポリ
エステルフィルム、蒸着ポリアミトフィルム等を用いて
もよい。前記ポリプロピレン層13はTダイ法あるいはイ
ンフレーション法によって形成され、形成時に張力がか
かった延伸層であり、このようにフィルムの成形時に張
力を加えながら形成したものは、分子配列が良好となり
耐熱性が増大する。
したがって、前記開封部2を後述するような射出成形
方法により成形したときに樹脂肉14とバリア膜10とが剥
離せず、切取片9を切取ったときに樹脂肉14とバリア膜
10とが一体的に切取られ、第3,第6図に示すように確実
な開口部0が形成される。
また、第5図に示すように、開封部2に容器本体3の
袋体を接合するときには、本体3の内側に設けたバリア
膜3aと開封部2の立上り壁5の外周を被っているバリア
膜10とを接合するようにする。
次に、浅底開封部2の成形方法について説明する。
先ず、第4図に示すような構成のバリア膜のシート15
3からカッタ(図示なし)で、開封部2の形状に対応す
るような大きさの矩形の切断片120,120…120を打抜く
(第7図)。この切断片120を第8図に示すように雄型1
21の先端面に吸着せしめる。なお、雄型121には樹脂を
射出するための射出孔123およびこの射出孔123から半径
方向外側に位置した真空引および空気噴出孔124,124が
設けられ、この孔124はバルブの切換により真空源と接
続されたり、圧搾空気源と接続されたりする。前記切断
片120を雄型121の先端壁に吸着固定するときには、前記
孔124を介して真空引するが、このとき切断片120の外周
端部120aは、雄型121の先端面から外方に突出してい
る。
次いで、第9図に示すように雄型121と雌型122とを組
合わせてキャビティ125を形成し、ポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、ポリエステル、ポリカーボ
ネート(PC)、ポリスチレン(PS)等の樹脂を雄型121
の射出孔123から射出する。これと同時にバルブを切換
えて孔124からエヤーを噴出して樹脂の射出圧による切
断片120の移動を助ける。すなわち、前記エヤーは射出
圧による切断片120の移動が平均的に行なわれるように
する。これにより切断片120は雌型122の内壁122aに押付
けられ、前記切断片120の外周端部120aは雌型122の内壁
122aにおいても立上って開封部2の立上り壁5を部分的
に被うこととなる。
なお、前記開封部2の代りに第10図に示すようなプル
タブ150と弱め線151を有する円形の開封部200を用い、
この開封部200をフレキシブルな袋体でなく樹脂製のバ
リア膜を有する樹脂袋本体に接合するようにしてもよ
い。
すなわち、開封部200は、第11図に示すように雄型203
の下端面203aに真空引孔203bにより真空引されることに
より吸着される。その後、バリア膜シートを切断した長
方形の切断片204を円柱状の雄型103の周囲にしっかりと
巻き付ける。すなわち、第12図に示すように切断片204
の両端を合わせてその合せ面を折り曲げる。この際、切
断片204の下端部204aは吸着されている開封部200の立上
り部202を被っているバリア膜端部253aに当接するよう
にする。
この状態で第13図に示すように雌型205内に雄型203を
組合せる。前記雌型205には、射出孔206およびこれから
分岐して両型203,205間に形成されるキャビティの底面
に円周方向に適宜の間隔で複数個伸びている分岐射出孔
207,207,…207が設けられ、これらの射出孔207からポリ
プロピレン又はポリエチレン等の樹脂が射出される。こ
の場合開封部200のバリア膜253の端部253aとバリア膜か
らなる切断片4の下端部204aとが溶融密着し、容器底部
のバリア性が確保される(第14図)。
〔発明の効果〕
本発明は、以上のように構成したので、開封部の切取
片をバリア膜と一体に切取ることができ、開口部が確実
に形成されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の容器の開封部の斜視図、第2図は開
封部の断面図、第3図は切取片を切取ったときの開封部
の断面図、第4図はバリア膜の断面図、第5図は開封部
と容器本体の接合部の断面図、第6図は開封部から切取
片を切取ったときの開封部の斜視図、第7図はバリア膜
から切断片を切断する状態斜視図、第8図は射出前の開
封部製造装置の断面図、第9図は射出後の開封部製造装
置の断面図、第10図は本発明の他の実施例を示す開封部
の斜視図、第11図は雄型に開封部を吸着するとともに切
断片を雄型胴部に巻回した状態斜視図、第12図は第11図
のB−B線断面図、第13図は本発明に係る射出成形装置
の断面図、第14図は第13図の射出成形装置の部分拡大
図、第15図は従来の浅底容器の部分断面図、第16図は従
来のバリア膜の断面図である。 1……容器、2……開封部、3……容器本体、7……弱
め線、9……切取片、10……バリア膜、13……延伸ポリ
プロピレン層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 恭介 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 浅井 良雄 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 吉川 幸雄 埼玉県入間郡三芳町大字藤久保17―11 (56)参考文献 特開 昭63−44443(JP,A) 特開 昭63−67251(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 17/00 - 17/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バリア膜で被われた容器の一部として樹脂
    製開封部を形成し、この開封部を容器本体に接続し前記
    開封部の内壁にバリア膜を形成するとともに前記開封部
    の外壁に弱め線を形成し、この弱め線に沿って開口部を
    形成するためのつまみ部材を設け、前記バリア膜を金属
    の薄膜の両側を樹脂の薄膜で被うようにして形成し、前
    記金属の薄膜の両側のうち少なくとも開封部の樹脂と向
    き合う側を被う樹脂の薄膜を延伸薄膜とするとともに当
    該延伸薄膜と開封部の樹脂とを直接接合したことを特徴
    とするバリア性開封容器。
JP1137204A 1989-05-30 1989-05-30 バリア性開封容器 Expired - Lifetime JP2798419B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6344443A (ja) * 1986-08-09 1988-02-25 昭和電工株式会社 缶様容器ヒンジ蓋
JPS6367251A (ja) * 1986-08-28 1988-03-26 昭和電工株式会社 缶様容器蓋

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