JP2796491B2 - 脱穀処理装置 - Google Patents
脱穀処理装置Info
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- JP2796491B2 JP2796491B2 JP6008074A JP807494A JP2796491B2 JP 2796491 B2 JP2796491 B2 JP 2796491B2 JP 6008074 A JP6008074 A JP 6008074A JP 807494 A JP807494 A JP 807494A JP 2796491 B2 JP2796491 B2 JP 2796491B2
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- threshing
- processing
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、穀稈を脱穀処理
する脱穀処理装置に関するもので、コンバインにも利用
できる。 【0002】 【従来の技術】従来、扱胴を内装軸架せる脱穀室の下方
から扱胴軸方向後方にわたって揺動選別棚を配設し、未
処理物を処理する処理胴付処理室を配置すると共に、処
理室の処理網からの漏下物はもとより、処理室の排塵口
からの藁屑などの排塵物も共に揺動選別棚の途中部に受
入れて選別処理するようにしたものは、例えば、特開昭
60−210917号公報に開示された構成のものが知
られている。 【0003】また、実開昭61−43845号公報に
は、扱胴を有する脱穀室及び処理胴を有する処理室を左
右に並設し、これら脱穀室及び処理室の下方に揺動選別
棚を設け、この揺動選別棚の後方には左右方向に沿った
横設処理室を設け、処理室の後端部から横設処理室の始
端側に未処理物を供給し、横設処理室の終端側に移送し
ながら処理する脱穀装置が記載されている。 【0004】また、特開昭62−22515号公報に
は、左右一側に前後方向に沿った扱胴を有する脱穀室を
配置し、左右他側には脱穀室に平行に処理胴を有する処
理室を配置し、これら脱穀室及び処理室の下方に揺動選
別棚を設け、処理室の後端部に送られた排塵物を排塵螺
旋で機体後方に大きく搬送して、機体後部のカッタより
も後方から排塵物を排出する脱穀装置が記載されてい
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】特開昭60−2109
17号公報の発明では、未処理物を処理室で脱粒処理し
たのちの機外に排出されるべき比較的大きな藁屑までも
揺動選別棚上の途中位置に供給して選別処理するように
しているから、選別処理に多大の負担がかかり、選別不
良を招く問題があった。 【0006】また、実開昭61−43845号公報の発
明は、脱穀室に平行の処理胴を有する処理室、及び、こ
れに直交する横設処理室を設けるもので、処理室を二種
類構成する必要があり、構成が複雑となる欠点があり、
また、特開昭62−22515号公報の発明は、処理室
の後端部から排塵物を機体後部のカッタよりも後方まで
移送する長い排塵螺旋を必要とし、構成が複雑化及び大
型化するという欠点があった。 【0007】この発明は、かかる従来技術の問題点を解
消することを目的とし、次のような技術的手段を講じ
た。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、被
脱穀物を受入れて前方から後方へ向けて送りながら脱穀
する扱胴1を内装した脱穀室2を左右方向一側に設け、
脱穀室2の左右側方には、未処理物を受入れて前後方向
に沿った処理胴5の回転により処理網27との間で脱粒
処理するようにした処理室6を設け、これら脱穀室2及
び処理室6の下方には、選別風路と、被選別物を受けて
前方から後方へ移送しながら揺動選別する揺動選別棚3
0とからなる選別室29を設け、脱穀室2の脱穀網19
からの漏下物、及び、前記処理室6の処理網27からの
漏下物を前記揺動選別棚30に供給する構成とし、前記
脱穀室2,処理室6及び揺動選別棚30の後方には脱穀
済の排稈を切断処理する排稈カッタ−38を配置し、処
理室6の処理網27から漏下しない藁屑などの排塵物を
処理室6の後端部の排藁口25から、脱穀室2の後端部
に形成した排稈口20及び前記揺動選別棚30の後端よ
りも後側寄りで且つ前記排稈カッタ−38の前側寄りを
経由して下方の排出口39から機外に排出する構成とす
ることを特徴とする脱穀処理装置とするものである。 【0009】 【作用】脱穀室2及び排稈口20からの漏下物は、下方
の揺動選別棚30上に落下し、後方へ揺動移送されなが
ら選別風と相俟って選別処理される。処理室6内に受入
れられた未処理物は、この処理室6内を後方へ送られな
がら処理胴5と処理網27との間で脱粒処理され、そし
て、その処理網27からの漏下物は下方の揺動選別棚3
0に供給されて選別風と相俟って選別される。また、処
理室6から漏下しない比較的大きな藁屑等の排塵物は、
排藁口25を経て揺動選別棚30の後端よりも後側寄り
で且つ排稈カッタ−38の前側寄りを経由して、揺動選
別棚30の後側に向かって流れる選別風の作用で後方へ
送られながら排出口39から直接機外へ排出される。ま
た、脱穀室2で脱穀された排稈は排稈カッタ−38に送
られて細断され、細断藁は先行して排出されている排塵
物の上方に落下排出される。 【0010】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、処理室
6内で脱粒処理した後の機外に排出されるべき比較的大
きな藁屑等の排塵物は、処理室6の後端部から揺動選別
棚30の後端よりも後側寄りで且つ排稈カッタ−38の
前側寄りを経由して排出口39から機外に排出させるよ
うにしたので、処理室6の後端部の排藁口25から排出
される排塵物は、揺動選別棚30の終端部から選別室2
9外に流れる選別風を受けて機外に排出させることとな
り、脱穀室2の脱穀網19、排稈口20及び処理室6の
処理網27から落下する処理物の選別作用により穀粒の
回収を高めながらも、揺動選別棚30の終端部後側寄り
での排塵物の移動が円滑になり、揺動選別作業の負担を
軽減することができて、選別処理能力を高め、良好な選
別作用を期待することができる。 【0011】また、処理室6の後端部から機外に排出さ
れた排塵物、及び、揺動選別棚30の後端部から排出さ
れた藁屑を、排稈カッタ−38から後続して排出される
細断藁で覆うこととなり、作業終了後の圃場をきれいな
ものとすることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施例を図面に
基づいて説明する。図例第1図〜第3図において、コン
バインの車体9上に脱穀装置10を搭載し、下側にはク
ロ−ラ形態の走行装置11を設け、前側には穀稈を刈取
る刈取装置12を各々配設する。この刈取装置12には
前部に引起し装置13を設け、下部には刈刃装置14を
設け、後部には刈取穀稈を集送して後方の脱穀装置10
へ移送する穀稈移送装置15を設けている。 【0013】脱穀装置10の移送装置4は、穀稈移送チ
ェン16を穀稈移送口3の下側に沿って設け、この上側
に対向して挾扼杆17を設けて構成している。該穀稈移
送口3側の脱穀室2内には、該移送装置4で挾持移送さ
れる穀稈を脱穀するツ−ス形状の扱歯18を配設した扱
胴1を軸装する。脱穀室2の下側には脱穀網19を、該
扱胴1に突設する扱歯18の先端が描く回転周面に近接
するように張設する。脱穀室2の前側には、刈取挾持穀
稈を供給する穀稈供給口7を開口し、後端部には下側に
向けて脱穀網19の左右幅一杯に亘って開口する排稈口
20を設ける。 【0014】隣接する処理室6には、扱胴軸21と平行
に処理胴軸22を軸架し、その軸回りには処理胴5の下
端部を、前記扱胴1の下端部とを略同じ高さにそろえる
ようにして軸装する。処理胴5の外周面には供給される
穀稈を脱穀処理し、後方へ移送する螺旋23を設け、処
理胴5の前部と後部とは、扱胴1の前端と後端よりも前
後に長く突出させて設ける。この処理室6の前端部には
移送装置4側へ向けて開口する処理口24を設け、後端
部には排藁口25を開口する。この処理室6の下側に
は、処理胴螺旋23の先端部の回転面に沿うように円弧
状に形成した処理網27を張設する。 【0015】穀稈供給口7部には、穀稈移送チェン16
の内側から該処理室6の該処理口24へ亘って回転させ
る送込ベルトを全面又は一部に張設して、穀稈を受けて
この処理口24へ送込む穀稈送込路8を設ける。26は
該穀稈送込路8の前側に設ける穀稈供給漏斗で、この穀
稈送込路8上にのぞませている。尚、前記送込ベルトを
搬送体とする送込ロ−ルの周面には穀稈を取り出し易く
するラグ28を設けてもよい。穀稈送込路8はその後端
部を供給口7に臨ませて、該処理口24へ向けて水平状
態あるいは若干傾斜した状態に形成する。 【0016】又、穀稈を扱胴1の上側部に供給して脱穀
する上扱形態の脱穀装置では、脱穀室2の穀稈移送口3
が処理口24に対して相当上位に開口するため、穀稈送
込路8を傾斜して設けることができ、穀稈は、株元部か
ら穂先部にかけて下向きの姿勢で処理口24へ供給され
易く、この穀稈送込路8を、図示しない単なる傾斜せる
案内板の形態としてもよい。 【0017】前記脱穀室2の下方の選別室29には、揺
動選別棚30を設け、脱穀網19を漏下する漏下物を受
けて揺動選別する構成である。揺動選別棚30の後部に
は、排稈口20からの脱穀物を篩選別するストロ−ラッ
ク31を設け、上面移送された藁屑を、後方の排藁処理
室32へ排出する構成である。該揺動選別棚30からの
漏下穀粒である一番物を集送する一番搬送螺旋33を、
揺動選別棚30の下側に横架し、該ストロ−ラック31
の下方には、その間隔部を漏下した二番物を集送する二
番搬送螺旋34を横架する。二番搬送螺旋34には揚穀
機35を連結して、二番物を処理室6に還元する構成で
ある。揺動選別棚30の前側には送風装置36を連通さ
せて設ける。 【0018】該揺動選別棚30の後側には、後記する排
稈装置37から挾持移送される排稈を切断処理する排稈
カッタ−38を設ける。前記穀稈移送チェン16の終端
には、排稈の流れを引継ぐように排稈装置37を軸架
し、脱穀済排稈を該排稈カッタ−38に供給するように
構成する。前記処理室6の後端部に開口する排藁口25
から吐出される脱穀済排稈は、前記ストロ−ラック31
の終端より後方位置においてそのまま機外に排出するた
めに、該排藁口25の下方で車体9後部域に排出口39
を開口する。 【0019】次に、上例の作用を説明すると、植立穀稈
は刈取装置12の引起し装置13で後方上方に引起さ
れ、刈刃装置14で株元部を刈取られ、脱穀装置10へ
向けて供給される。穀稈移送チェン16の始端部から穀
稈供給口7へ移送される挾持穀稈は、前記穀稈送込路8
を通過する。その際に、送込路8の周面に設けられたラ
グ28によって穀稈が整流され、該穀稈移送チェン16
で挾持しない穀稈は、挾持穀稈から分離されて、該送込
路8を処理室6の処理口24へ供給される。 【0020】一方、挾持穀稈は穀稈移送チェン16によ
って脱穀室2内に供給されて、脱穀室2で脱穀作用を受
ける。この脱穀物のうち主として穀粒を多く含む部分
は、脱穀網19から漏下選別されるが、脱穀網19上に
残る藁屑、小支梗等は、扱胴1の回転によって、該脱穀
室2終端部の排稈口20から揺動選別棚30の後部上面
に排出される。 【0021】又、上記のようにして穀稈送込路8から処
理室6に搬入された未挾持穀稈は、処理胴5周面に装着
する螺旋23と下部に張設する処理網27とによって稈
身全体が撹拌、脱穀されて後方へ移送され、前記排藁口
25から脱穀済穀稈が機外へ落下排出される。排藁口2
5から排藁類を排出するに際しては、揺動選別棚30の
後端よりも後側寄りで且つ排稈カッタ−38の前側寄り
を経由して下方の排出口39から直接機外に排出され
る。処理室6下側の処理網27から漏下した穀粒も、揺
動選別棚30に受けられ選別される。 【0022】該揺動選別棚30で選別され、精選穀粒と
なった一番物は、前記一番搬送螺旋33によって集送さ
れる。脱穀室2後端部の排稈口20からストロ−ラック
31上に受けられた小支梗を含む二番物は、篩選別され
るが、該二番物中に含まれる藁屑、排塵物等は送風装置
36による選別風によって風選され、上記二番搬送螺旋
34と揚穀機35とで処理室6へ還元されて再脱穀され
る。排藁口25からの藁屑は、揺動選別棚30のストロ
−ラック31の終端を越える後方位置において機外に排
出される。 【0023】第4図〜第6図で、上例と異なる点は、穀
稈送込路8の回転移送方向長さを短くして、選別室29
よりも前側に設けた穀稈供給漏斗26上に設ける構成で
ある。
する脱穀処理装置に関するもので、コンバインにも利用
できる。 【0002】 【従来の技術】従来、扱胴を内装軸架せる脱穀室の下方
から扱胴軸方向後方にわたって揺動選別棚を配設し、未
処理物を処理する処理胴付処理室を配置すると共に、処
理室の処理網からの漏下物はもとより、処理室の排塵口
からの藁屑などの排塵物も共に揺動選別棚の途中部に受
入れて選別処理するようにしたものは、例えば、特開昭
60−210917号公報に開示された構成のものが知
られている。 【0003】また、実開昭61−43845号公報に
は、扱胴を有する脱穀室及び処理胴を有する処理室を左
右に並設し、これら脱穀室及び処理室の下方に揺動選別
棚を設け、この揺動選別棚の後方には左右方向に沿った
横設処理室を設け、処理室の後端部から横設処理室の始
端側に未処理物を供給し、横設処理室の終端側に移送し
ながら処理する脱穀装置が記載されている。 【0004】また、特開昭62−22515号公報に
は、左右一側に前後方向に沿った扱胴を有する脱穀室を
配置し、左右他側には脱穀室に平行に処理胴を有する処
理室を配置し、これら脱穀室及び処理室の下方に揺動選
別棚を設け、処理室の後端部に送られた排塵物を排塵螺
旋で機体後方に大きく搬送して、機体後部のカッタより
も後方から排塵物を排出する脱穀装置が記載されてい
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】特開昭60−2109
17号公報の発明では、未処理物を処理室で脱粒処理し
たのちの機外に排出されるべき比較的大きな藁屑までも
揺動選別棚上の途中位置に供給して選別処理するように
しているから、選別処理に多大の負担がかかり、選別不
良を招く問題があった。 【0006】また、実開昭61−43845号公報の発
明は、脱穀室に平行の処理胴を有する処理室、及び、こ
れに直交する横設処理室を設けるもので、処理室を二種
類構成する必要があり、構成が複雑となる欠点があり、
また、特開昭62−22515号公報の発明は、処理室
の後端部から排塵物を機体後部のカッタよりも後方まで
移送する長い排塵螺旋を必要とし、構成が複雑化及び大
型化するという欠点があった。 【0007】この発明は、かかる従来技術の問題点を解
消することを目的とし、次のような技術的手段を講じ
た。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、被
脱穀物を受入れて前方から後方へ向けて送りながら脱穀
する扱胴1を内装した脱穀室2を左右方向一側に設け、
脱穀室2の左右側方には、未処理物を受入れて前後方向
に沿った処理胴5の回転により処理網27との間で脱粒
処理するようにした処理室6を設け、これら脱穀室2及
び処理室6の下方には、選別風路と、被選別物を受けて
前方から後方へ移送しながら揺動選別する揺動選別棚3
0とからなる選別室29を設け、脱穀室2の脱穀網19
からの漏下物、及び、前記処理室6の処理網27からの
漏下物を前記揺動選別棚30に供給する構成とし、前記
脱穀室2,処理室6及び揺動選別棚30の後方には脱穀
済の排稈を切断処理する排稈カッタ−38を配置し、処
理室6の処理網27から漏下しない藁屑などの排塵物を
処理室6の後端部の排藁口25から、脱穀室2の後端部
に形成した排稈口20及び前記揺動選別棚30の後端よ
りも後側寄りで且つ前記排稈カッタ−38の前側寄りを
経由して下方の排出口39から機外に排出する構成とす
ることを特徴とする脱穀処理装置とするものである。 【0009】 【作用】脱穀室2及び排稈口20からの漏下物は、下方
の揺動選別棚30上に落下し、後方へ揺動移送されなが
ら選別風と相俟って選別処理される。処理室6内に受入
れられた未処理物は、この処理室6内を後方へ送られな
がら処理胴5と処理網27との間で脱粒処理され、そし
て、その処理網27からの漏下物は下方の揺動選別棚3
0に供給されて選別風と相俟って選別される。また、処
理室6から漏下しない比較的大きな藁屑等の排塵物は、
排藁口25を経て揺動選別棚30の後端よりも後側寄り
で且つ排稈カッタ−38の前側寄りを経由して、揺動選
別棚30の後側に向かって流れる選別風の作用で後方へ
送られながら排出口39から直接機外へ排出される。ま
た、脱穀室2で脱穀された排稈は排稈カッタ−38に送
られて細断され、細断藁は先行して排出されている排塵
物の上方に落下排出される。 【0010】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、処理室
6内で脱粒処理した後の機外に排出されるべき比較的大
きな藁屑等の排塵物は、処理室6の後端部から揺動選別
棚30の後端よりも後側寄りで且つ排稈カッタ−38の
前側寄りを経由して排出口39から機外に排出させるよ
うにしたので、処理室6の後端部の排藁口25から排出
される排塵物は、揺動選別棚30の終端部から選別室2
9外に流れる選別風を受けて機外に排出させることとな
り、脱穀室2の脱穀網19、排稈口20及び処理室6の
処理網27から落下する処理物の選別作用により穀粒の
回収を高めながらも、揺動選別棚30の終端部後側寄り
での排塵物の移動が円滑になり、揺動選別作業の負担を
軽減することができて、選別処理能力を高め、良好な選
別作用を期待することができる。 【0011】また、処理室6の後端部から機外に排出さ
れた排塵物、及び、揺動選別棚30の後端部から排出さ
れた藁屑を、排稈カッタ−38から後続して排出される
細断藁で覆うこととなり、作業終了後の圃場をきれいな
ものとすることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施例を図面に
基づいて説明する。図例第1図〜第3図において、コン
バインの車体9上に脱穀装置10を搭載し、下側にはク
ロ−ラ形態の走行装置11を設け、前側には穀稈を刈取
る刈取装置12を各々配設する。この刈取装置12には
前部に引起し装置13を設け、下部には刈刃装置14を
設け、後部には刈取穀稈を集送して後方の脱穀装置10
へ移送する穀稈移送装置15を設けている。 【0013】脱穀装置10の移送装置4は、穀稈移送チ
ェン16を穀稈移送口3の下側に沿って設け、この上側
に対向して挾扼杆17を設けて構成している。該穀稈移
送口3側の脱穀室2内には、該移送装置4で挾持移送さ
れる穀稈を脱穀するツ−ス形状の扱歯18を配設した扱
胴1を軸装する。脱穀室2の下側には脱穀網19を、該
扱胴1に突設する扱歯18の先端が描く回転周面に近接
するように張設する。脱穀室2の前側には、刈取挾持穀
稈を供給する穀稈供給口7を開口し、後端部には下側に
向けて脱穀網19の左右幅一杯に亘って開口する排稈口
20を設ける。 【0014】隣接する処理室6には、扱胴軸21と平行
に処理胴軸22を軸架し、その軸回りには処理胴5の下
端部を、前記扱胴1の下端部とを略同じ高さにそろえる
ようにして軸装する。処理胴5の外周面には供給される
穀稈を脱穀処理し、後方へ移送する螺旋23を設け、処
理胴5の前部と後部とは、扱胴1の前端と後端よりも前
後に長く突出させて設ける。この処理室6の前端部には
移送装置4側へ向けて開口する処理口24を設け、後端
部には排藁口25を開口する。この処理室6の下側に
は、処理胴螺旋23の先端部の回転面に沿うように円弧
状に形成した処理網27を張設する。 【0015】穀稈供給口7部には、穀稈移送チェン16
の内側から該処理室6の該処理口24へ亘って回転させ
る送込ベルトを全面又は一部に張設して、穀稈を受けて
この処理口24へ送込む穀稈送込路8を設ける。26は
該穀稈送込路8の前側に設ける穀稈供給漏斗で、この穀
稈送込路8上にのぞませている。尚、前記送込ベルトを
搬送体とする送込ロ−ルの周面には穀稈を取り出し易く
するラグ28を設けてもよい。穀稈送込路8はその後端
部を供給口7に臨ませて、該処理口24へ向けて水平状
態あるいは若干傾斜した状態に形成する。 【0016】又、穀稈を扱胴1の上側部に供給して脱穀
する上扱形態の脱穀装置では、脱穀室2の穀稈移送口3
が処理口24に対して相当上位に開口するため、穀稈送
込路8を傾斜して設けることができ、穀稈は、株元部か
ら穂先部にかけて下向きの姿勢で処理口24へ供給され
易く、この穀稈送込路8を、図示しない単なる傾斜せる
案内板の形態としてもよい。 【0017】前記脱穀室2の下方の選別室29には、揺
動選別棚30を設け、脱穀網19を漏下する漏下物を受
けて揺動選別する構成である。揺動選別棚30の後部に
は、排稈口20からの脱穀物を篩選別するストロ−ラッ
ク31を設け、上面移送された藁屑を、後方の排藁処理
室32へ排出する構成である。該揺動選別棚30からの
漏下穀粒である一番物を集送する一番搬送螺旋33を、
揺動選別棚30の下側に横架し、該ストロ−ラック31
の下方には、その間隔部を漏下した二番物を集送する二
番搬送螺旋34を横架する。二番搬送螺旋34には揚穀
機35を連結して、二番物を処理室6に還元する構成で
ある。揺動選別棚30の前側には送風装置36を連通さ
せて設ける。 【0018】該揺動選別棚30の後側には、後記する排
稈装置37から挾持移送される排稈を切断処理する排稈
カッタ−38を設ける。前記穀稈移送チェン16の終端
には、排稈の流れを引継ぐように排稈装置37を軸架
し、脱穀済排稈を該排稈カッタ−38に供給するように
構成する。前記処理室6の後端部に開口する排藁口25
から吐出される脱穀済排稈は、前記ストロ−ラック31
の終端より後方位置においてそのまま機外に排出するた
めに、該排藁口25の下方で車体9後部域に排出口39
を開口する。 【0019】次に、上例の作用を説明すると、植立穀稈
は刈取装置12の引起し装置13で後方上方に引起さ
れ、刈刃装置14で株元部を刈取られ、脱穀装置10へ
向けて供給される。穀稈移送チェン16の始端部から穀
稈供給口7へ移送される挾持穀稈は、前記穀稈送込路8
を通過する。その際に、送込路8の周面に設けられたラ
グ28によって穀稈が整流され、該穀稈移送チェン16
で挾持しない穀稈は、挾持穀稈から分離されて、該送込
路8を処理室6の処理口24へ供給される。 【0020】一方、挾持穀稈は穀稈移送チェン16によ
って脱穀室2内に供給されて、脱穀室2で脱穀作用を受
ける。この脱穀物のうち主として穀粒を多く含む部分
は、脱穀網19から漏下選別されるが、脱穀網19上に
残る藁屑、小支梗等は、扱胴1の回転によって、該脱穀
室2終端部の排稈口20から揺動選別棚30の後部上面
に排出される。 【0021】又、上記のようにして穀稈送込路8から処
理室6に搬入された未挾持穀稈は、処理胴5周面に装着
する螺旋23と下部に張設する処理網27とによって稈
身全体が撹拌、脱穀されて後方へ移送され、前記排藁口
25から脱穀済穀稈が機外へ落下排出される。排藁口2
5から排藁類を排出するに際しては、揺動選別棚30の
後端よりも後側寄りで且つ排稈カッタ−38の前側寄り
を経由して下方の排出口39から直接機外に排出され
る。処理室6下側の処理網27から漏下した穀粒も、揺
動選別棚30に受けられ選別される。 【0022】該揺動選別棚30で選別され、精選穀粒と
なった一番物は、前記一番搬送螺旋33によって集送さ
れる。脱穀室2後端部の排稈口20からストロ−ラック
31上に受けられた小支梗を含む二番物は、篩選別され
るが、該二番物中に含まれる藁屑、排塵物等は送風装置
36による選別風によって風選され、上記二番搬送螺旋
34と揚穀機35とで処理室6へ還元されて再脱穀され
る。排藁口25からの藁屑は、揺動選別棚30のストロ
−ラック31の終端を越える後方位置において機外に排
出される。 【0023】第4図〜第6図で、上例と異なる点は、穀
稈送込路8の回転移送方向長さを短くして、選別室29
よりも前側に設けた穀稈供給漏斗26上に設ける構成で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの一部断面せる平面図である。
【図2】要部の側断面図である。
【図3】一部の正断面図である。
【図4】別実施例を示す一部の平断面図である。
【図5】第4図の側断面図である。
【符号の説明】
1…扱胴
2…脱穀室
5…処理胴
6…処理室
19…脱穀網
25…排藁口
27…処理網
29…選別室
30…揺動選別棚38…排稈カッタ−
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(56)参考文献 特開 昭62−22515(JP,A)
特開 昭61−21028(JP,A)
実開 昭61−43845(JP,U)
実開 昭57−129332(JP,U)
実開 昭58−107750(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.被脱穀物を受入れて前方から後方へ向けて送りなが
ら脱穀する扱胴1を内装した脱穀室2を左右方向一側に
設け、脱穀室2の左右側方には、未処理物を受入れて前
後方向に沿った処理胴5の回転により処理網27との間
で脱粒処理するようにした処理室6を設け、これら脱穀
室2及び処理室6の下方には、選別風路と、被選別物を
受けて前方から後方へ移送しながら揺動選別する揺動選
別棚30とからなる選別室29を設け、脱穀室2の脱穀
網19からの漏下物、及び、前記処理室6の処理網27
からの漏下物を前記揺動選別棚30に供給する構成と
し、前記脱穀室2,処理室6及び揺動選別棚30の後方
には脱穀済の排稈を切断処理する排稈カッタ−38を配
置し、処理室6の処理網27から漏下しない藁屑などの
排塵物を処理室6の後端部の排藁口25から、脱穀室2
の後端部に形成した排稈口20及び前記揺動選別棚30
の後端よりも後側寄りで且つ前記排稈カッタ−38の前
側寄りを経由して下方の排出口39から機外に排出する
構成とすることを特徴とする脱穀処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008074A JP2796491B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 脱穀処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6008074A JP2796491B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 脱穀処理装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62105459A Division JP2507934B2 (ja) | 1987-04-28 | 1987-04-28 | 脱穀装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733A JPH0733A (ja) | 1995-01-06 |
JP2796491B2 true JP2796491B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=11683199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6008074A Expired - Fee Related JP2796491B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 脱穀処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2796491B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55104055U (ja) * | 1979-01-17 | 1980-07-21 | ||
JPS59130374A (ja) * | 1983-01-13 | 1984-07-26 | 東レ株式会社 | 撥水・撥油性繊維製品及びその製造法 |
JPS6143845U (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-22 | セイレイ工業株式会社 | 脱穀機における未処理物処理装置 |
JPS6222515A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-30 | 井関農機株式会社 | 脱穀装置 |
JPS6313533U (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-28 | ||
JPH0691490B2 (ja) * | 1987-04-28 | 1994-11-14 | 松下電器産業株式会社 | 選択呼出受信装置 |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP6008074A patent/JP2796491B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0733A (ja) | 1995-01-06 |
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