JP2795424B2 - 低強度寒天を用いた食品 - Google Patents

低強度寒天を用いた食品

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JP2795424B2
JP2795424B2 JP4217250A JP21725092A JP2795424B2 JP 2795424 B2 JP2795424 B2 JP 2795424B2 JP 4217250 A JP4217250 A JP 4217250A JP 21725092 A JP21725092 A JP 21725092A JP 2795424 B2 JP2795424 B2 JP 2795424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼリー強度が1.5%
寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整された低
強度寒天を用いた食品に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲル化剤として利用されるゼラチン、デ
ンプン、カラギナン、寒天等の中で、糊状感のない「サ
クッ」とした食感のゲルを実現できる寒天は、他のゲル
化剤とは違う独特の性質を持つため、広い用途に利用で
きる可能性がある。
【0003】寒天の性質を示す1つのパラメータとし
て、ゲルの固さを示すゼリー強度がある。通常の寒天の
ゼリー強度(日寒水式、寒天濃度1.5%)は、工業的
製法で製造される粉末寒天やフレーク寒天で400g/
cm2 以上、また自然寒天と呼ばれる角寒天や糸寒天で
250〜400g/cm2 ある。ところが、実際には1
00g/cm2 程度の低ゼリー強度が要求される場合も
ある。例えば、スプレッド食品、化粧品(化粧クリーム
等)、ソフト食感和菓子等のゲル化剤、或いは脂肪代替
品として使用する場合である。
【0004】この様な場合に、通常の寒天を使用すると
したら、寒天濃度を下げてゼリー強度を低下させる必要
がある。しかし、ある程度以下に寒天濃度を下げると離
水が起こり、また食感からボディ感が失われる。従っ
て、この様な問題を回避するためには、ある濃度以上で
もゼリー強度が低く、ソフトで離水を伴わないゲルを作
り得る低強度寒天が望まれる。
【0005】しかしながら、従来の寒天には、例えば
1.5%寒天濃度で100g/cm2程度の低ゼリー強
度を実現できるものはない。この理由の一つは、寒天成
分(アガロースおよびアガロペクチン)の分子が長いた
めである。すなわち、溶液状態の寒天では分子がランダ
ムコイルの状態で存在しているが、これを冷却した場
合、ダブルヘリックス(二重螺旋)構造の3次元ネット
ワークを形成し、やがてゾルからゲルに転移して会合状
態に落ちつく。この様なゲル化のメカニズムがあるた
め、寒天の分子が長いとゼリー強度を低下させることが
できない。
【0006】この点を改善するために、本発明者等は先
に、ある濃度以上でもゼリー強度が低く、ソフトで離水
を伴わないゲルを作ることができる低強度寒天を開発し
た。この低強度寒天は、寒天成分の分子が短く切断さ
れ、ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250g/cm2
以下の範囲に調整されたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した低強度寒天に
よるゲルは、その挙動がゲルというよりは増粘剤として
チクソトロピーに作用する性質があり、他のゲル化剤に
見られない独特の保形性がある。本発明の目的は、この
ような低強度寒天を各種食品に含有させることにより、
従来の食品にない特徴を有した食品を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の低強度寒天を用
いた食品は、ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250g
/cm2以下の範囲のゲルとなるように予め寒天成分の
分子が短く切断された低強度寒天を加えてなることを特
徴とする。
【0009】
【作用】ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250g/c
2 以下の範囲に調整された低強度寒天は、A.低カロ
リー性、B.保形性、C.保水性、D.食感改良、E.
食物繊維、F.増粘性、G.乳化性、H.糸曵性、I.
伸延性、J.老化防止等に優れている。これらの特性か
ら、1.糊状感のない寒天の味立ちの良さ(フレーバリ
リース)、2.滑らかなテクスチャー(ソフト)、3.
保形性を有する、4.食物繊維に富む、5.保水性があ
るので低カロリー化できる、6.融点が高いので常温で
も溶けない、7.天然の食品素材であるため安全性が高
い、等の利点を有する食品を製造することができる。こ
の様な低強度寒天を各種食品に含有させた場合の期待で
きる効果を、上記のA,B,C…で表現すると、次のよ
うになる。◎印は最も期待できる効果、○印は通常期待
できる効果である。
【0010】
【表1】 食 品 効 果 ABCDEFGHIJ バター ◎○○○○ ○ ○ マーガリン ◎○○○○ ○ ○ チョコ・ピーナツクリーム ◎○○○○ ○ ○ アイスクリーム ◎○○○○○○ シャーベット ○○◎○ ○ シェイク ◎○○○○○○○ マヨネーズ ◎○○○○○○○ ドレッシング ◎○○○○○○○ チーズフード ◎○○○○ ○ ヨーグルト ○○○◎○ プリン、ゼリー ○○○◎○ ミルクセーキ ◎ ○○○○○ ムース、ホイップクリーム ◎○○○○○○ ハンバーグ、ハム等肉製品 ◎○○○○ ソース、ケチャップ ○○○◎○ タレ類 ○○◎○○ ○ ○ ジャム、蜂蜜、練乳 ○○◎○○ ◎○ 飲料(ジュース類) ○◎○ 菓子類(キャラメル、チューインガム) ○○○◎○ ○ メン(ラーメン、ソバ、うどん等) ○ ○◎○ ○ 和菓子類(水羊羹、錦玉) ○○◎○ 和菓子類(餅製品、饅頭) ○○ ◎ パン類 ○ ○◎○ ○ 水産ねり製品 ○○○◎○ 米飯 ◎ ○
【0011】上述した低強度寒天を含有する食品は、最
も期待できる効果として分類した時、(1)食物繊維飲
料、(2)低カロリー食品、(3)食感改良された食
品、(4)老化防止を目的とした食品に大まかに分類で
きる。(1)の群の食品は、低強度寒天を使って食物繊
維が多く含まれる飲料としたものである。(2)の群の
食品は、脂肪分を水系の低強度寒天スプレッド分に置き
換えることにより、低脂肪化、低カロリー化したもので
ある。(3)の群の食品は、味立ちの良さなど、従来に
ない食感の改良をした食品である。(4)の群の食品
は、澱粉等の老化防止を目的としたものである。
【0012】以下、本発明を更に詳細に説明する。寒天
成分の分子が短く切断され、ゼリー強度が1.5%寒天
濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整された低強度
寒天を含有させることにより、低カロリー食品を実現で
きる。この低カロリー食品には、バター、マーガリン、
チョコレートクリーム等のスプレッド食品、アイスクリ
ーム、アイスシャーベット、シェイク等の冷菓食品、マ
ヨネーズ、ドレッシング等の調味材、チーズフード、ヨ
ーグルト、プリン、ミルクセーキ、ムース、ホイップク
リーム等の乳製品、ハンバーグ、ハムなどの食肉加工食
品が含まれ、さらに広義にはペット用の低カロリーペッ
トフードも含まれる。
【0013】近年の食事は欧米型化する傾向にあるた
め、カロリーの過剰摂取による肥満や、ガン或いは心臓
病等の成人病が大きな問題として取り上げられるように
なっている。このため、市販商品としても、油脂分を低
下させたり、或いはこれを含まない系を使用した低カロ
リー食品が出現している。しかしながら、この様な低カ
ロリー化に伴い、元の油脂を完全に含む系に比べて、食
品としての口当たり、風味、のどごし、保型性に欠ける
商品になるのが一般的である。
【0014】この理由は、従来は油脂分の少ない低カロ
リーの系を実現するために、澱粉、ゼラチン、ガム質等
の安定剤を加えたり、蛋白質や乳化剤などによって成分
調整しているからである。つまり、澱粉やゼラチン等の
系で食品を作ると、保型性や保水性を保つために糊状感
が生じて、油脂分の少ない分だけ口溶けが悪くなり、ま
た澱粉等によって風味も包まれてしまうため、味立ちが
悪くなるからである。
【0015】これに対し、寒天は紅藻類の天草やオゴノ
リより抽出される天然の多糖類であって、D−ガラクト
ースと3,6−アンヒドロ−L−ガラクトースが交互に
繰り返されるアガロースと、このアガロースに硫酸基や
ピルビン酸基等が加わったアガロペクチンとから構成さ
れている。この寒天の最大の特徴は、ゲル化力である。
特に、他のゲル化剤とは異なり、「サクイ」食感のゲル
を作り、しかも保型性が強いにも拘らず水を離し易い性
質があるため、ゼリー等の食品に適用したときに、喉ご
しの良いフレーバリリースを実現できる。ところが、上
記低カロリー化させたい食品には、寒天のゲル化力が食
感を変えてしまうというマイナスの要因があって、ゲル
化力の強い状態で寒天の使用濃度を高くする(例えば、
0.5%以上)ことができず、従って従来の寒天そのま
まではその寒天特有の性質を食品に反映することが困難
であった。
【0016】これに対し、ゼリー強度が1.5%寒天濃
度で250g/cm2 以下の範囲に調整された低強度寒
天を含有した本発明の低カロリー食品は、上述した従来
の問題点を解決できるのである。これは、低強度寒天が
持つ保型性、伸展性等の諸特性によるものであり、特に
風味面からは、油脂分を減らしても低強度寒天のもつフ
レーバリリースによって、元の食品に近い風味を再現で
きるからである。
【0017】本発明ではまた、ゼリー強度が1.5%寒
天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整された低強
度寒天を含有する事により、食感改良として従来にない
テクスチャーの食品を実現することができる。その一つ
として、寒天によりゲル化させていた食品を、よりソフ
ト化することができる。このソフト化食品には、ミルク
ゼリー、フルーツゼリー等のゼリー類、ヨーグルトを主
原料とするハードタイプヨーグルト、水羊羹、錦玉等の
和菓子、等が含まれる。寒天の使用濃度とゼリー固さ及
び離水量の関係を次表に示す。
【0018】
【表2】 1.5%濃度 使用濃度 出来上がり 離水量 のゼリー強度 ゼリーの固さ 通常寒天 600g/cm2 0.30% 120g/cm2 1700mg 低強度寒天1 200g/cm2 0.85% 120g/cm2 800mg 低強度寒天2 100g/cm2 1.60% 130g/cm2 550mg
【0019】上表から明らかなように、寒天のゼリー強
度が低いほど離水が少なくなる。この結果、次のような
効果が期待できる。(1)ソフトなテクスチャーを保ち
ながら、離水の少ない食品を実現することができる。
(2)低強度寒天を一定濃度以上使用することにより、
独特のボディ感が得られる。例えば、牛乳に30g/cm2
の低強度寒天を加えることで、ヨーグルト状のカードと
同等の食感を実現できる。(3)ハードヨーグルトはゼ
ラチンと寒天の作用により独特の食感を作っているが、
低強度寒天を用いるとゼラチン無しで同等の食感を実現
することができる。ゼラチン使用の従来のヨーグルト
は、ゼラチンの融点が低いため、温度変化によってヨー
グルトの固さが変化してしまうが、低強度寒天使用のヨ
ーグルトにはその様な問題がない。(4)水羊羹に適用
すると、これをソフト化できると共に、寒天濃度を上げ
るため、餡の沈降防止にもなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0021】本発明に係る低カロリーマーガリンは、ゼ
リー強度が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の
範囲に調整された低強度寒天を油脂代替物として含有さ
せたもので、例えば次の様な組成を有する。
【0022】
【表3】実施例1:低カロリーマーガリン (成 分) (本発明品) 油脂 25.0部 糖類 15.0部 乳化剤 3.0部 食塩 0.6部 香料 1.5部 色素(カロチン) 0.2部 低強度寒天 2.0部 水 52.7部
【0023】マーガリンを低カロリー化する手法として
は、ゼラチン等の糊料や乳成分を加える方法が既に知ら
れている。しかしながら、この方法では、どうしても糊
状感がでる欠点がある。
【0024】一方、寒天の場合、サラッとした味立ちの
良い食感が得られるため、マーガリン特有の風味を引き
出すことができる。従来寒天でも風味立ちは同じである
が、ゲル化力が強いため、ある濃度(例えば0.4%)
以上ではザラツキのあるテクスチャーになる。またホモ
ミキサー等で高速に微粒子化した場合には、保型性が落
ちるため、ソフトなスプレッドはできるが、従来品のよ
うなマーガリンのテクスチャーは実現できない。また、
寒天濃度を上げると、やはりザラツキ感がでてくる。こ
れに対し、本発明のように低強度寒天を使用したマーガ
リンは、ザラツキ感の無いものとなる。
【0025】本発明に係るドレッシングは、ゼリー強度
が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調
整された低強度寒天を使用したものであり、例えば次の
ような組成を有する。
【0026】
【表4】実施例2:フレンチドレッシング (成 分) (従来品) (本発明品) 水 35.0部 62.0部 植物油脂 40.0部 10.0部 砂糖 11.0部 10.0部 酢 10.0部 13.3部 食塩 1.0部 1.0部 香辛料 2.0部 2.0部 香料 0.1部 0.1部 調味料 0.5部 0.4部 キサンタンガム 0.3部 0.1部 グアーガム 0.1部 無し 低強度寒天 無し 1.0部 ローカストビーンガム 無し 0.2部
【0027】従来、フレンチドレッシング、ロシアンド
レッシング、乳化イタリアンドレッシング等は、キサン
タンガムやグアーガム等の安定剤を使って水や酢と植物
脂肪との乳化安定化を行っていた。近年のように、ドレ
ッシングについても低カロリー化が求められるようにな
ると、上記安定剤に加えてカラギナンやペクチン、ロー
カストビーンガム等の糊料を加えて脂肪の代替的食感を
作り出す試みが行われている。
【0028】しかしながら、この様な低カロリー化した
ドレッシングでは、脂肪球のテクスチャーが得られない
ばかりか、糊料が持つ糊状感が出てしまう。また、この
ことが油脂のコク味を包み、油脂を減らした以上に味覚
劣化を助長する欠点になる。この様な場合に、低強度寒
天を使う本発明のフレンチドレッシングは、低強度寒天
の味立ちの良さが、少ない脂肪を、より多くのものと感
じさせる効果がある。
【0029】本発明に係るチーズスプレッドまたはチー
ズフードは、ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250g
/cm2 以下の範囲に調整された低強度寒天をナチュラ
ルチーズの代替物として含有させたものであり、例えば
次のような組成を有する。
【0030】
【表5】 実施例3:チーズスプレッド/チーズフード (成 分) (従来品) (本発明品) ナチュラルチーズ 70.0部 18.0部 食塩 0.2部 0.8部 色素(カロチン) 0.1部 0.2部 脱脂粉乳 4.0部 15.0部 クリーム 8.0部 無し 粉末ホエイ 7.0部 14.0部 乳化剤 0.1部 0.2部 チーズ香料 0.5部 1.2部 水 10.0部 48.3部 低強度寒天 無し 2.3部
【0031】通常、ナチュラルチーズには30%程度の
脂肪が含まれているため、これを大量に使う従来のチー
ズスプレッドにも25%程度の脂肪が含まれることにな
る。これに対し、低強度寒天を使用する本発明品におい
ては、食感に影響を与えること無くチーズ含量を減らす
ことができ、結果的に脂肪量の少ないチーズスプレッド
またはチーズフードを実現できる。チーズを多く使用す
る従来品は、独特の粘りを有するため、決して口溶けが
良いとは言えないが、低強度寒天を使用する本発明品で
はこれを緩和することができるため、口溶けが良好で、
香り立ちの良いスプレッドを実現できる。
【0032】チーズスプレッドまたはチーズフードに
は、ピクルスやドライフルーツ等の具材を入れる場合が
あるが、従来品では添加された具材の味が充分に生かさ
れているとはいい難い。これに対し、本発明品のように
低強度寒天を添加すると、具材の味が生かされるため、
香味つけ、味つけの選択枝が拡大される利点がある。
【0033】本発明に係るハンバーグは、ゼリー強度が
1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整
された低強度寒天を含有させたものであり、例えば次の
ような組成を有する。
【0034】
【表6】 実施例4:ハンバーグ (成 分) (従来品) (本発明品) 赤身肉 99.0部 89.0部 水 無し 9.6部 食塩 0.4部 0.4部 香料 0.1部 0.1部 香辛料 0.5部 0.5部 低強度寒天 無し 0.4部
【0035】従来のローファットハンバーグはカラギナ
ンを利用するケースが多いが、カラギナンを利用して低
カロリー化すると、食感が通常のハンバーグとは異なる
ものとなり、違和感が生ずる。これに対し、本発明のよ
うに低強度寒天を利用すると、食感において通常のハン
バーグに近く、また低強度寒天の融点がカラギナンに比
べて高いので、加熱時の溶け出しも少なく、肉汁をハン
バーグの中に包み込むことができる。
【0036】同様の手法は、肉加工において、ハム、ウ
ィンナー、コンビーフ、ミートローフ等に対し適用する
ことができ、また二次加工品としてのギョウザ、シュー
マイ、肉ダンゴ等にも適用できる。また、人の食べる食
品だけでなく、ペットフードにも適用することができ、
近年要望されているペットフードの低カロリー化にも寄
与することができる。
【0037】本発明に係るアイスクリームは、ゼリー強
度が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に
調整された低強度寒天を含有させたものであり、例えば
次のような組成を有する。
【0038】
【表7】 実施例5:アイスクリーム (成 分) (従来品) (本発明品1) (本発明品2) 生クリーム 13.00部 13.00部 無し バター 5.00部 5.00部 無し 全脂粉乳 20.00部 20.00部 7.00部 脱脂粉乳 6.00部 6.00部 3.00部 粉末水飴 3.00部 3.00部 5.00部 砂糖 6.00部 6.00部 10.00部 カラギナン 0.10部 無し 無し グアーガム 0.10部 無し 無し ゼラチン 0.15部 無し 無し 乳化剤 0.15部 0.15部 0.15部 香料 0.12部 0.12部 0.20部 食塩 0.02部 0.02部 0.02部 カロチン色素 0.02部 0.02部 0.03部 低強度寒天 無し 1.00部 1.50部 水 48.00部 48.00部 73.00部
【0039】通常処方による従来品のアイスクリーム
は、オーバーラン特性、メルトダウン耐性、ホエー分
離、サンディー化などの諸問題を解決するため、種々の
安定剤(カラギナン、ガム類、ゼラチン)を用いている
が、その配合については、安定剤個々の特性を補い合う
ように、極めて微妙なものとなっており、その処方決定
だけでも多大な時間と手間を費やす難点がある。また、
製造現場でも、微妙な処方故に作業の煩雑さを招いてい
る。
【0040】これに対し、本発明品のように低強度寒天
を使用すると、アイスクリームに要求される様々な特性
を全て満たすことができるため、上述した煩雑な作業を
行う必要がない。しかも、低強度寒天を使用すると、ア
イスクリームに要求される諸特性の内、メルトダウン耐
性については、他の安定剤に比べて格段に改良する事が
できる。これは、低強度寒天が、他のゲル化剤やガム類
に比べて高い融点を有しているからである。
【0041】アイスクリームに対する低強度寒天の添加
効果は、アイスミックス、ラクトアイス、ソフトクリー
ムについても同様に期待できる。一般に、全固形分が低
いものほどより良いオーバーラン特性を得るために、エ
ージングの必要量が高くなるが、本発明のように低強度
寒天を使用すると、エージング効果を増強することがで
きるため、オーバーラン特性を向上させることが可能に
なる。
【0042】本発明によると、表7に示した本発明品2
の様な低カロリーアイスクリームを製造することができ
る。これは、低強度寒天の前述した諸特性の他に、低強
度寒天の持つ微細で柔らかいゲル構造が、乳脂肪の凝集
によるアイスクリームのテクスチャーと極めて近似する
テクスチャーを実現できるからである。この結果、官能
的に良好な低カロリーアイスクリームを製造することが
可能になる。
【0043】本発明に係る低カロリーマヨネーズは、ゼ
リー強度が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の
範囲に調整された低強度寒天を含有させたものであり、
例えば次のような組成を有する。
【0044】
【表8】 実施例6:低カロリーマヨネーズ (成 分) (本発明品) 低強度寒天 5.0部 卵黄 8.0部 酢 8.0部 サラダオイル 5.0部 砂糖 6.0部 食塩 2.0部 香辛料 0.2部 水 65.8部
【0045】低カロリーマヨネーズに低強度寒天を用い
ると、脂肪分を下げているにもかかわらず、保形成を保
つことができ、また食感にボディ感が得られ、更に他の
糊料に比べて味立ちが良く、滑らかなテクスチャーにな
る。
【0046】本発明に係るミルクセーキは、ゼリー強度
が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調
整された低強度寒天を含有させたものであり、例えば次
のような組成を有する。
【0047】
【表9】 実施例7:ミルクセーキ (成 分) (従来品) (本発明品) 脱脂粉乳 10.00部 10.00部 生クリーム 35.00部 5.00部 砂糖 11.00部 11.00部 粉豆 4.00部 4.00部 グリセリン脂肪酸エステル 0.04部 0.04部 水 40.00部 60.00部 カラギナン 0.03部 無し 低強度寒天 無し 0.50部 粉末ホエイ 無し 5.00部 香料 0.20部 0.40部
【0048】従来品では、生クリーム(または乳脂)を
使用しているため、1食分のカロリーとしては、極めて
比重の高いものになっている。これに対し、低強度寒天
は、適当なボディー感と、喉ごしを与えるため、これを
使用した本発明品は、低カロリーのミルクセーキとな
る。寒天以外のゲル化剤や澱粉等を同様の目的で使用す
ると、口どけ、喉ごし等に「べとつき感」が残る問題が
あるが、低強度寒天を使用すると、このような心配はな
い。また、低強度寒天は食物繊維の供給源としても優れ
ているので、これ単独或いは他の食物繊維質と組み合わ
せて使用することにより、食物繊維飲料としての商品設
計も容易なる。
【0049】本発明に係るフローズンデザート(アイス
シャーベット)は、ゼリー強度が1.5%寒天濃度で2
50g/cm2 以下の範囲に調整された低強度寒天を含
有させたものであり、例えば次のような組成を有する。
【0050】
【表10】 実施例8:フローズンデザート(アイスシャーベット) (成 分) (従来品) (本発明品) 砂糖 24.0部 24.0部 ブドウ糖 8.0部 8.0部 脱脂粉乳 5.0部 5.0部 果汁 5.0部 5.0部 香料 0.3部 0.3部 色素 0.1部 0.1部 ペクチン 0.2部 無し 増粘多糖類(ガム類) 0.2部 0.1部 水 50.0部 50.0部 低強度寒天 無し 0.6部
【0051】アイスシャーベットには、適度なオーバー
ランを実現し、且つ、滑らかな氷晶組織を作らせるた
め、一般に、MC、CMC、カラギナン、ペクチン、植
物ガム等の安定剤を使用している。ところが、これらの
安定剤を使用した従来のシャーベットは、良好な組織を
持つに至るが、喫食時や喫食後の口残り感、ベタツキ
感、口渇感が感じられるため、決して満足できるもので
はない。
【0052】これに対し、低強度寒天を使用した本発明
品は、従来の官能的な欠点を補い、更に口溶けを良く
し、香り立ちの良好な製品になる。また、低強度寒天の
持つゲル化力と保形性により、メルトダウン耐性を改善
することが可能になる。更に、低強度寒天を利用する
と、オーバーランが上昇するため、製品にショートネス
を与えることができる。このため、クランチタイプのア
イスシャーベットを作ることも可能になる。
【0053】本発明に係るヨーグルトは、ゼリー強度が
1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整
された低強度寒天を通常寒天の代わりに含有させたもの
であり、例えば次のような組成を有する。
【0054】
【表11】 実施例9:ヨーグルト (成 分) (従来品) (本発明品1) (本発明品2) 牛乳 98.0部 98.0部 98.0部 グラニュー糖 10.0部 10.0部 10.0部 ゼラチン 0.4部 0.3部 無し 従来寒天 0.2部 無し 無し 低強度寒天 無し 0.3部 0.6部 スターター 1.4部 1.4部 1.4部
【0055】ヨーグルトの中で寒天やゼラチンを使って
固めたハードタイプのヨーグルトは、近年の食の多様化
により、繊細なより微妙なテクスチャーが要求されてき
ている。ハードタイプのヨーグルトのテクスチャーを決
める保形剤として寒天とゼラチンが用いられている背景
には、寒天が温度変化(冷蔵〜常温、例えば30°Cの
夏時期)に対してさほど固さを変化させないこと、及び
寒天が低濃度(0.2%以下)では比較的固くなく、ヨ
ーグルトの味立ちが良くなること、さらにはゼラチンの
保水性が良いため、ソフトなテクスチャーを実現できる
こと、等の理由がある。
【0056】しかしながら、よりソフトなテクスチャー
は、従来の寒天やゼラチンでは得られない。例えば、寒
天の使用濃度を下げるか、寒天の使用を無くしてしまう
ことにより、ゼラチンの保形性のみでテクスチャーを作
ろうとすると、ゼラチンの経時的な強度変化と、融点が
低いという特性により、製造工程中の温度管理が難しい
ばかりか、製品ヨーグルトのテクスチャーが安定しない
問題がある。
【0057】これに対し、本発明品1のように低強度寒
天を保形剤として使用すると、上述した問題の無いソフ
トでクリーミーなテクスチャーのヨーグルトを作ること
ができる。このソフトなテクスチャーは、ヨーグルトの
カードの代替品として同様のテクスチャーを作ることも
可能とする。これにより、ヨーグルトの脂肪分を低下さ
せることができるため、従来と同様の食感でダイエット
(低カロリー)ヨーグルトを実現することができる。
【0058】更に、本発明品2のように、従来のヨーグ
ルトでのゼラチンの置き換えも可能となるので、製造工
程上、凝固剤を2種加える手間も省ける利点がある。ま
た、低強度寒天は従来の寒天に比べて5〜10°C凝固
温度が低いため、スターターを加える培養温度を下げる
ことができ、これにより乳酸菌を更に有効に作用させる
ことができる。
【0059】本発明に係る水羊羹は、ゼリー強度が1.
5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整され
た低強度寒天を含有させたものであり、例えば次のよう
な組成を有する。
【0060】
【表12】 実施例10:水羊羹 (成 分) (従来品) (本発明品1) (本発明品2) 砂糖 40.00部 40.00部 40.00部 餡 32.00部 32.00部 32.00部 従来寒天 0.35部 0.20部 無し 低強度寒天 無し 0.30部 0.60部 葛粉 0.30部 無し 無し
【0061】本発明品のように、水羊羹に低強度寒天を
含有させると、餡の沈澱防止効果が生ずる。即ち、従来
品のような水羊羹を作って二次殺菌(レトルト殺菌、オ
イル殺菌)すると、餡が沈澱、分離して透明なゼリー層
ができてしまう欠点がある。このため、従来は、葛粉や
カラギナン、タマリンド、ローカスト等の糊料を加えて
増粘させ、餡の沈澱を防止していた。ところが、この様
な添加物を加えると、糊状感が出て餡の風味が損なわ
れ、さらには葛粉等が経時的に老化するため、食感が変
わる欠点があった。これに対し、本発明品1の様に、低
強度寒天を単独で、或いは本発明品2のように従来寒天
と併用して使用すると、餡の沈澱しない、味立ちの良
い、従来品には期待できない水羊羹を作ることができ
る。
【0062】本発明に係る錦玉は、ゼリー強度が1.5
%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整された
低強度寒天を含有させたものであり、例えばソフトブド
ウゼリーは次のような組成を有する。
【0063】
【表13】 実施例11:ソフトブドウゼリー (成 分) (本発明品) 低強度寒天 2部 砂糖 560部 水飴 170部 山ブドウ果汁 340部 水(蒸発量込み) 200部
【0064】従来、強度の低いソフトなゼリーを作る場
合には、寒天の使用濃度を低下させる必要があったが、
通常の寒天の使用濃度を下げると、離水が多くなり、商
品としては問題があった。これに対し、本発明のように
低強度寒天を使用すると、使用濃度が低くても離水の心
配がないので、従来にないソフトなゼリーを作る事がで
きる。
【0065】本発明に係るグミゼリーは、ゼリー強度が
1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整
された低強度寒天をゼラチンの代替物として含有させた
ものであり、例えば次のような組成を有する。
【0066】
【表14】 実施例12:グミゼリー (成 分) (従来品) (本発明品) 砂糖 35.00部 35.00部 水飴 20.00部 25.00部 ソルビット 20.00部 20.00部 果汁(1/5 濃縮) 5.00部 5.00部 ゼラチン 8.00部 無し 低強度寒天 無し 1.00部 ローカスト 無し 2.00部 香料 0.30部 0.30部 色素 0.05部 0.05部 水 11.65部 11.65部
【0067】上記のグミゼリーを従来品と本発明品で対
比すると次のような差がある。従来品のグミゼリーはゼ
ラチン使用のゼリーであるため、夏期に温度が上がると
溶け出してしまう。また、温度により食感が異なる問題
もある。これに対し、寒天使用の本発明品にはこの様な
問題は存在しない。ゼラチンはタンパク質であるためカ
ロリーを有するが、低強度寒天は多糖類の食物繊維であ
ってノンカロリー食品である。低強度寒天を使用する
と、よりソフトなテクスチャーを作ることができ、ま
た、ゼラチンのような動物蛋白臭がない食品を実現でき
る。
【0068】本発明に係るキャラメルは、ゼリー強度が
1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整
された低強度寒天を含有させたものであり、例えば次の
ような組成を有する。
【0069】
【表15】 実施例13:キャラメル (仕込割合) (従来品) (本発明品) 砂糖 45.0部 45.0部 水飴 30.0部 30.0部 加糖練乳 23.0部 23.0部 バター 10.0部 10.0部 カラメルシロップ 3.0部 3.0部 低強度寒天 無し 0.8部 水 30.0部 30.0部 ──────────────────────────── 煮つめ出来上がり 100部 100部
【0070】従来品に対し僅かな分量の低強度寒天を含
有させた本発明のキャラメルは、歯につきにくく、切れ
がよい。また、夏期における「ダレ」が無い。更に、含
有させる低強度寒天の濃度を上げ(例えば5%位に
し)、且つ砂糖の含有量を減らすと、食物繊維入りの健
康キャラメルになる。同様の手法は、チューインガムに
も適用できる。
【0071】本発明に係るジャムは、ゼリー強度が1.
5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整され
た低強度寒天を含有させたものであり、例えば次のよう
な組成を有する。
【0072】
【表16】 実施例14:ジャム (成 分) (本発明品) 果汁 40.0部 水 51.4部 砂糖 6.0部 低強度寒天 2.0部 クエン酸 0.6部
【0073】従来の市販ジャム、例えばペクチンジャム
には糊状感があるが、本発明のように低強度寒天を使用
すると、味立ちの良い、サッパリとしたジャムを作るこ
とができる。また、含有させる果実のフレッシュ感がで
る利点もある。
【0074】本発明に係るはちみつスプレッドは、ゼリ
ー強度が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範
囲に調整された低強度寒天を含有させたものであり、例
えば次のような組成を有する。
【0075】
【表17】 実施例15:はちみつスプレッド (成 分) (本発明品) 低強度寒天 2部 はちみつ 78部 水 20部
【0076】本発明に係るはちみつスプレッドは、低強
度寒天を含有しているため、糸曳性のないマーガリン状
の食品になる。本発明に係るソースは、ゼリー強度が
1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整
された低強度寒天をコーンスターチの代替物として含有
させたものであり、例えば次のような組成を有する。
【0077】
【表18】 実施例16:ソース (成 分) (従来品) (本発明品) 野菜エキスペースト 20.0部 20.0部 砂糖 30.0部 30.0部 食塩 5.0部 5.0部 カラメル 0.5部 0.5部 酢 15.0部 15.0部 化学調味料 0.1部 0.1部 香辛料 1.0部 1.0部 コーンスターチ 1.0部 無し 低強度寒天 無し 1.0部 水 27.4部 27.4部
【0078】近年、日本で一般的にソースと称されるブ
ラウン系のウスターソース類は、従来のウスターソー
ス、中濃ソース、濃厚ソースの3タイプだけでなく、例
えば、お好み焼きソースなどより、用途に合わせたもの
に食味、食感を変え、細分化されてきている。ソースの
濃度付けには、一般にコーンスターチ等の澱粉が多く使
われ、また増粘剤としての添加物としてはタマリンドガ
ムなどが使用される。ところが、澱粉の場合には、経時
的分離や老化による食感の変化をともない、また、微生
物的に酵素分解を受け易い。更に、増粘剤を使用すると
糸曵性が生ずるため、チクソトロピー的な性状を示さな
い(特に、濃厚ソースの場合)。これに対し、本発明の
ように低強度寒天を使用すると、用途別に細分化された
ソース毎に、より特徴のある個性的な食感を実現するこ
とができる。
【0079】本発明に係るタレ類には、食感改良の目的
で、魚貝類の味付ダレ、肉製品の味付ダレ、菓子類のタ
レ等が含まれる。その一例として、本発明に係るダンゴ
のタレは、ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250g/
cm2 以下の範囲に調整された低強度寒天を片栗粉の代
替物として含有させたものであり、例えば次のような組
成を有する。
【0080】
【表19】 実施例17:ダンゴのタレ (成 分) (従来品) (本発明品) 醤油 20部 20部 水 29部 34部 砂糖 30部 30部 片栗粉 6部 無し 水飴 9部 9部 味醂 6部 6部 低強度寒天 無し 1部
【0081】従来品のように片栗粉を使用すると、片栗
粉が老化するため経時的に「ボソボソ」になる欠点があ
る。これに対し、本発明品のように低強度寒天を使用す
ると、老化がなく、しかもダンゴへの密着性に優れ、ま
た醤油の味立ちに寄与する利点がある。
【0082】本発明に係る焼き鳥のタレは、ゼリー強度
が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調
整された低強度寒天を片栗粉の代替物として含有させた
ものであり、例えば次のような組成を有する。
【0083】
【表20】 実施例18:焼き鳥のタレ (成 分) (従来品) (本発明品) 醤油 40部 40部 砂糖 10部 10部 ソルビット 8部 8部 味醂 7部 7部 水 31部 32部 片栗粉 4部 2部 低強度寒天 無し 1部
【0084】焼き鳥のタレは、つけ焼きするときにタレ
が肉から落ちないこと(密着性がよいこと)、肉への付
きが良いこと、経時的に変化の無いこと、等が要求され
る。この点に関し、従来品は澱粉を使用しているため、
つけ焼きするときに落ち易く、また、焦げ付き易い欠点
がある。更には、パック詰めされた状態で流通させる場
合、経時的に澱粉が老化するため、離水する欠点があ
る。これに対し、低強度寒天を使用する本発明品は、味
立ちが良く、肉つきの良好なタレを実現することが可能
である。
【0085】本発明に係るメン類は、ゼリー強度が1.
5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整され
た低強度寒天を含有させたものであり、例えば冷やしラ
ーメンにおいては次のような組成を有する。
【0086】
【表21】 実施例19:冷やしラーメン (成 分) (従来品) (本発明品) 小麦粉 75.0部 75.0部 かん水粉末 0.7部 0.4部 卵白粉末 0.5部 0.5部 食塩 1.0部 0.5部 水 22.8部 22.5部 低強度寒天 無し 1.0部 色素 無し 0.1部
【0087】本発明のラーメンは低強度寒天を含有して
いるため、従来品に比べて「コシ」と「つるみ」がで
る。特に、冷しラーメンの場合寒天のゲル化力とマッチ
ングするため、食感改良効果が大きい。また、従来品に
比べて、かん水を少なくできるため、健康指向の強い冷
しラーメンとなる。
【0088】同様の例として、ゆでメンを長期間保存可
能としたカップ生ラーメンは、ゼリー強度が1.5%寒
天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整された低強
度寒天を含有させたものであり、例えば次のような組成
を有する。
【0089】
【表22】 実施例20:カップ生ラーメン (成 分) (本発明品) 小麦粉 73.0部 かん水粉末 0.1部 卵白粉末 1.0部 食塩 0.5部 水 19.3部 低強度寒天 2.0部 色素 0.1部 クエン酸水溶液 5.0部
【0090】近年、インスタントラーメンの業界では、
乾メンから生メンへと消費需要が変化していることに対
応し、カップメンについても生メンを発売する傾向にあ
る。この流れは、うどん、ソバからスタートし、ラーメ
ンの生ラーメン化に至っている。しかしながら、生メン
化した場合、うどんやソバについては、その食感が嗜好
に耐え得るものであるが、ラーメンについては不十分で
ある。
【0091】この理由は、微生物的な安定性を保つため
に、うどん、日本ソバ、ラーメンをクエン酸やフィチン
酸等の酸味量で酸性側(pH4前後)まで下げ、長期間
保存できるようにしているからである。即ち、食塩と小
麦粉中のグルテンでコシを出しているうどんや、ソバ粉
や小麦粉のみの食感で作るソバは、クエン酸等で酸性側
にしてもpHによる食感の変化は少ないが、ラーメンは
アルカリ側であるかん水と小麦粉との反応によりコシを
出したり、黄色に着色したり、さらには風味を作ってい
るため、これを酸性側にすると、その系が崩れて、「ボ
ソボソ」になってしまうからである。
【0092】これに対し、本発明のように低強度寒天を
使用すると、良好な結果が得られる。即ち、表22の組
成において、先ず小麦粉に少量のかん水を加えて風味付
けを行い、次にクエン酸水溶液でpH調整した。このメ
ンをゆで上げた後、油脂を使用してメン相互の付着を防
止し、更に二次殺菌した。
【0093】この様にして製造された本発明のカップ生
ラーメンは、従来品に比べ「ボソボソ」とする感じが少
なく、また「ゆでのび」も従来品より少ないものとなっ
ていた。この様に、低強度寒天を使用して食感改良され
たメンは、ラーメン(焼きソバ用の蒸しメン等も含む)
だけでなく、うどん、ソバ、そうめん、スパゲッティ等
にも応用できる。
【0094】本発明に係るパン類は、ゼリー強度が1.
5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整され
た低強度寒天を含有させたものであり、例えば次のよう
な組成を有する。
【0095】
【表23】 実施例21:パン (成 分) (従来品) (本発明品) 強力粉 53.0部 53.0部 イースト 1.8部 1.8部 上白糖 3.7部 3.7部 食塩 0.8部 0.8部 全卵 6.3部 6.3部 マーガリン 3.7部 3.7部 水 30.7部 29.7部 低強度寒天 無し 1.0部
【0096】本発明品は低強度寒天を使用しているた
め、これを使用してない従来品よりソフトな仕上がり
で、老化の少ない製品になる。また、製造工程中の各製
品毎のバラツキを抑え、安定したパンを製造できる利点
もある。
【0097】本発明に係る米飯類は、ゼリー強度が1.
5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲に調整され
た低強度寒天を食物繊維として含有させたものであり、
例えば通常の米飯には次のような添加量を加える。
【0098】
【表24】 実施例22:米飯 (成 分) (本発明品) 米 1 升 低強度寒天 3.0g
【0099】本発明のように、低強度寒天を加えると、
米につやと粘りが出る。この効果は、古飯になるほど大
きいため、近年増大している良質の米に対する要望に充
分に応えることができる。また、米を磨くことを簡略化
させる目的で開発された無洗米に、低強度寒天のコーテ
ィングを施すと、米の経時的変質を抑えることができ
る。これは、低強度寒天が低粘性であって、高い濃度で
溶解できる性質を利用したものである。
【0100】本発明に係る食物繊維入り飲料は、ゼリー
強度が1.5%寒天濃度で250g/cm2 以下の範囲
に調整された低強度寒天を食物繊維として含有させたも
のであり、例えば次のような組成を有する。
【0101】
【表25】 実施例23:食物繊維入り飲料 (成 分) (本発明品) 低強度寒天 2.0部 液糖 8.0部 果汁 20.0部 香料 0.5部 水 69.0部 酸味料 0.5部
【0102】寒天は食品中で食物繊維が一番多い材料で
あるため、これを飲料に含有させれば飲むだけで食物繊
維を摂取できるメリットがある。ところが、従来の寒天
はゲル化力が強いため、ゼリー状にならない飲料として
利用するためには、0.1%以下の濃度でしか利用でき
ない。この濃度は極めて薄いため、食物繊維を充分に含
む飲料とはいい難い。これに対し、本発明のように低強
度寒天を含有させる場合には、多くの寒天を含有させて
もゼリー状にはならないため、充分に食物繊維を含む飲
料を実現できる。しかも、この飲料は使用する低強度寒
天の強度を調整することで、ネクター状のものから「サ
ラッ」とした喉ごしのものまで、幅広い食感を持つ飲料
を実現することができる。特に、寒天特有の喉ごしが良
く、切れの良い食感を実現できる点は格別である。
【0103】本発明に係る餅製品は、例えば柏餅、大福
餅、桜餅、すあま、ゆべし、だんご、求肥、切り餅等で
あって、ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250g/c
2以下の範囲に調整された低強度寒天を含有させたも
のであり、例えば柏餅の場合は次のような組成を有す
る。
【0104】
【表26】 実施例24:柏餅 (成 分) (従来品) (本発明品) 上新粉 54.0部 52.5部 食塩 0.3部 0.3部 片栗粉 2.7部 2.7部 熱湯(60°C) 43.0部 43.0部 低強度寒天 無し 1.5部
【0105】従来の柏餅は上新粉主体としているため、
上記の配合で蒸し上げ、ついた餅は老化しやすい。ま
た、食感も変化しやすい。これに対し、低強度寒天を含
有させた本発明の柏餅は、老化しづらく、また食感変化
も少なくなる。この低強度寒天は、その他、薯蕷饅頭、
酒饅頭、軽羹饅頭、葛饅頭、蒸し饅頭、中華饅頭、おや
き、外郎等に含有させることかでき、その場合にも同様
の老化防止効果がある。
【0106】本発明の低強度寒天を用いた食品は、以上
述べた実施例に限定されるものではない。また、本発明
で使用する低強度寒天は、予め酸や熱を加えて低強度化
した寒天を対象食品に含有させるものである
【0107】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、低強
度寒天を各種食品に含有させることにより、従来の食品
にない特徴を有した食品を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23G 3/00 101 A23G 3/00 106 106 107 107 9/02 9/02 A23L 1/06 A23L 1/06 1/10 E 1/10 1/16 A 1/16 1/22 D 1/22 1/24 A 1/24 B 1/308 1/308 1/31 A 1/31 1/39 1/39 A23D 9/00 516 2/52 A23L 2/00 F (56)参考文献 特開 昭62−210965(JP,A) 特開 昭62−210955(JP,A) 特開 昭62−210974(JP,A) 特公 昭60−35101(JP,B2) 林 金雄ら著 「岐阜大学農学部研究 報告 第9号」 岐阜大学農学部 (1958) P.100−107 林 金雄ら著 「寒天ハンドブック」 株式会社光琳書院 (昭和45年6月1 日)) P.145−146 BULLETIN OF THE J APANESE SOCIETY OF SCIENTIFIC FISHER ISES 43 〜7! (1977) P. 831−835 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/05 - 1/09 JICSTファイル(JOIS)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼリー強度が1.5%寒天濃度で250
    g/cm2以下の範囲のゲルとなるように予め寒天成分
    の分子が短く切断された低強度寒天を加えてなることを
    特徴とする低強度寒天を用いた食品。
  2. 【請求項2】 請求項1の低強度寒天を用いた食品にお
    いて、低強度寒天を脂肪代替物として含有させたことを
    特徴とする低カロリー食品。
  3. 【請求項3】 用途食品がマヨネーズまたはドレッシン
    グ類であることを特徴とする請求項2に記載の低カロリ
    ー食品。
  4. 【請求項4】 用途食品が乳製品であることを特徴とす
    る請求項2に記載の低カロリー食品。
  5. 【請求項5】 用途食品がマーガリン類であることを特
    徴とする請求項2に記載の低カロリー食品。
  6. 【請求項6】 用途食品が蓄肉製品であることを特徴と
    する請求項2に記載の低カロリー食品。
  7. 【請求項7】 請求項1の低強度寒天を用いた食品にお
    いて、低強度寒天を食感改良剤として含有させたことを
    特徴とする食品。
  8. 【請求項8】 用途食品がヨーグルトまたはゼリー類で
    あることを特徴とする請求項7に記載の食品。
  9. 【請求項9】 用途食品が菓子類であることを特徴とす
    る請求項7に記載の食品。
  10. 【請求項10】 用途食品がタレ類であることを特徴と
    する請求項7に記載の食品。
  11. 【請求項11】 用途食品がメン類であることを特徴と
    する請求項7に記載の食品。
  12. 【請求項12】 用途食品がスプレッド食品であること
    を特徴とする請求項7に記載の食品。
  13. 【請求項13】 用途食品がパン類であることを特徴と
    する請求項7に記載の食品。
  14. 【請求項14】 用途食品が米飯類であることを特徴と
    する請求項7に記載の食品。
  15. 【請求項15】 用途食品がケチャップ等のトマト加工
    品またはソース類であることを特徴とする請求項7に記
    載の食品。
  16. 【請求項16】 請求項1の低強度寒天を用いた食品に
    おいて、低強度寒天を食物繊維として含有させたことを
    特徴とする飲料。
  17. 【請求項17】 請求項1の低強度寒天を用いた食品に
    おいて、低強度寒天を老化防止剤として含有させたこと
    を特徴とする食品。
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