JP2794896B2 - 粗紡機の粗糸巻取方法 - Google Patents

粗紡機の粗糸巻取方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粗紡機の粗糸巻取方法に関するものである。
[従来の技術] 一般にボビンリード式の粗紡機においては、加撚した
粗糸をボビン上に層状に巻取るにあたって粗糸の巻取張
力が一定となるように、ボビンレールの昇降切換えが行
われる毎にスピンドルの回転速度が変更されて、粗糸の
巻取層が1層増加する毎にボビンの回転速度が漸減され
るようになっている。又、粗紡機で使用されるボビンB
は第4図に示すように粗糸の巻取範囲(リフト)の中間
位置に掛止帯41が嵌着され、粗糸の巻取りは粗糸端が掛
止帯41に掛止された状態で開始される。そして、第5図
に示すように粗糸Rは隣接するそのリフトの最下点を1
層目の反転位置として第1層目が形成される。(掛止帯
41の位置によってはリフトの最上点を1層目の反転位置
とする場合もある。)従って、従来の巻取方法では粗糸
の巻取り開始からボビンレールの移動方向が変更される
までに第1層目の一部が形成され、ボビンレールの移動
方向が変更されて第2層目が巻取られる際の途中から第
1層目の残りの部分が形成されることになる。すなわ
ち、2層目以降の巻取りにおいては、一定の巻取速度で
粗糸の巻取りが行われている際に、巻き始め位置を境と
して粗糸の巻取り半径に粗糸1層分の差が生じて粗糸張
力が急に変化し、粗糸品質に悪影響を与える可能性があ
る。特に粗糸層が少ない時期における粗糸1層分の増減
は巻取り半径に対して比較的大きな割合を占めるため、
それに伴う粗糸張力の変化も大きくなる。
前記の問題を解消する方法として、巻き始め位置すな
わち掛止帯41が嵌着された部分より下側の外径を粗糸1
層分だけ細くしたボビンを使用する方法が実施されてい
る。又、巻取速度をリフトの上下両端において変更する
だけでなく、巻始め位置においても変更するように制御
する方法が考えられている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、粗糸の太さは紡出番手により異なり、しか
も細番手と太番手とでは3倍ちかく異なるため、ボビン
の外径の一部を細くする前者の従来方法では、紡出糸の
番手に対応した多数のボビンを準備しておき番手に合わ
せて使用ボビンの種類を変更しなければならず、面倒で
手間が掛かるだけでなく、ボビンの保管場所を確保しな
ければならないという問題がある。又、後者の巻取速度
を巻き始め位置の前後においても変更する方法では、粗
糸の巻き始め位置を正確に検知する必要があるだけでな
く、制御が複雑になるという問題がある。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は巻取駆動系の制御を複雑にすることな
く、ボビンレールが粗糸の巻き始め位置を通過する前後
における粗糸張力の変動を少なくして、常に安定な状態
で粗糸の巻取りを行うことができる粗紡機の粗糸巻取方
法を提供することになる。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため本発明においては、粗糸の
巻取速度がボビンレールの昇降切換に伴って変更制御さ
れる粗紡機に、ボビンレールの昇降速度を粗糸の巻取速
度と独立して変速制御可能な制御手段を設け、粗糸の巻
付け開始位置から最初の反転位置までの粗糸の巻数が通
常の巻取状態での巻数より少なくなるように、巻取り初
期において粗糸の巻取速度とボビンレールの昇降速度と
を制御し、その後は通常の巻取条件に従って粗糸の巻取
速度及びボビンレールの昇降速度を制御するようにし
た。
[作用] 本発明では粗糸の巻付け開始位置から最初の反転位置
までの粗糸の巻数が通常の巻取状態での巻数より少なく
なるように、ボビンレールが巻付け開始位置から最初の
反転位置まで移動する間は、通常の巻取状態におけるボ
ビンレールの移動速度と巻取速度との関係よりボビンレ
ールの移動速度の方が相対的に速くなるように粗糸の巻
取速度及びボビンレールの昇降速度が制御される。2層
目の巻取り層が前記第1層目の巻取り層の上に形成され
る場合、粗糸は第1層目の巻取り層を形成する粗糸に沿
って巻取られるのではなく交差する状態で巻取られる。
従って、第2層目の巻取り層の径は第1層の粗糸と交差
する部分で僅かに増加するだけで、粗糸ボビンの表面に
通常の巻取り条件で巻取られた巻取り層の径とほぼ同じ
となり、第2層目以降の巻取りの際にボビンレールが粗
糸の巻き始め位置を通過する前後における粗糸張力の変
動が小さくなる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1〜3図に従
って説明する。
まず、本発明の方法を実施するための粗紡機の駆動系
を第3図に従って説明すると、フロントローラ1はその
回転軸1aの一端と、主モータ(図示せず)により回転駆
動されるドライビングプーリ2と一体的に回転するドラ
イビングシャフト3との間に配設された歯車列4を介し
て回転駆動されるようになっている。フライヤ5の上部
には被動歯車6が一体回転可能に嵌着固定され、前記ド
ライビングシャフト3の回転がベルト伝動機構7を介し
て伝達される回転軸8に嵌着された駆動歯車9を介して
回転されるようになっている。
一方、ボビンレール10上に装備されたスピンドル11の
被動歯車11aと噛合する駆動歯車12が嵌着固定された回
転軸13には、ドライビングシャフト3の回転力と、コー
ンドラム14a,14bを使用した公知の変速機構により変速
駆動される回転軸154による回転力とが差動歯車機構16
により合成されて伝達されるようになっている。すなわ
ち、コーンドラム14a,14bを介して駆動される回転軸15
の回転が歯車列17及びベルト伝達機構18を介して差動歯
車機構16に入力され、差動歯車機構16の出力側に配設さ
れたベルト伝達機構19に対して自在継手20及び連結軸21
を介して回転軸13が連結されている。
ボビンレール10に固定されたリフターラック22と噛合
する歯車23が嵌着された回転軸24には、前記回転軸15の
回転が切換機構25、歯車列26及び差動歯車機構27を介し
て伝達される。切換機構25は図示しない成形装置に連結
されるとともに成形装置の運動と連動して作動され、か
さ歯車25a,25bとかさ歯車25cとの噛み合わせを切換える
ことにより、リフターラック22すなわちボビンレール10
の昇降運動の方向が変更されるようになっている。
差動歯車機構27では前記回転軸15からの回転力と、イ
ンバータ28を介して変速駆動される制御モータ29による
回転力とが合成されるようになっている。差動歯車機構
27の出力部の回転速度は制御モータ29の回転方向がコー
ンドラム14b側から入力される回転方向と同方向の場合
に増速され、逆方向の場合に減速されるようになってい
る。差動歯車機構27、インバータ28及び制御モータ29に
よりボビンレール10の昇降速度を粗糸巻取り速度と独立
して制御可能な制御手段が構成されている。
フロントローラ1と一体に回転される歯車30の近傍及
び回転軸24と一体的に回転される歯車32の近傍にはそれ
ぞれ回転速度検出器31,33が配設されている。インバー
タ28を介して制御モータ29を駆動制御する制御装置34
は、中央処理装置(CPU)と、制御プログラムを記憶し
た読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラムメモリ
と、入力装置により入力された入力データ及びCPUにお
ける演算処理結果等を一時記憶する読出し及び書替え可
能なメモリ(RAM)よりなる作業用メモリ(いずれも図
示せず)とを有し、CPUはプログラムメモリに記憶され
たプログラムデータに基いて動作する。前記回転速度検
出器31,33の出力信号はCPUに入力され、CPUの出力は出
力インターフェイスを介してインバータ28に出力され
る。
次に前記のように構成された装置による粗糸の巻取り
時の作用を説明する。機台の運転に先立ってまず紡出条
件等を入力装置により設定した後、機台の運転が開始さ
れる。機台の運転開始と同時に制御装置34からの信号に
基づいてインバータ28を介して制御モータ29が所定の速
度で駆動され、ボビンレール10が通常運転時の移動速度
より速い速度で上昇移動する。ボビンレール10が上昇端
すなわち最初の反転位置に到達した時点でビルディング
モーションの切換が行われ、ボビンレール10が下降を開
始するとともに制御モータ29の駆動が停止される。以
後、制御モータ29は停止状態に保持され、ボビンレール
10は通常運転時の移動速度で昇降動する。一方、フロン
トローラ1からの粗糸Rの送り出し速度及びスピンドル
11の回転速度は通常運転時と同じため、第1図に示すよ
うに粗糸Rは掛止帯41と対応する巻取り(巻付け)開始
位置から最初の反転位置までは、ボビンBに対して粗い
状態すなわち通常運転状態で巻取られる粗糸コイルと交
差する状態に巻取られる。そして、最初の反転位置を過
ぎた後は、粗糸Rはボビンに巻かれた粗糸コイルが互い
に近接した状態に巻取られる。
前記のように粗い状態で巻かれた第1層目の巻取り層
の上に第2層目の巻取り層が形成される場合、第2層目
の粗糸Rは第1層目の巻取り層を形成する粗糸コイルC1
に沿って巻取られるのではなく交差する状態で巻取られ
る。第2図に示すように粗い状態で巻かれた第1層目の
巻取り層の上に形成される第2層目の巻取り層(粗糸コ
イルC2)の径は第1層目の粗糸コイルC1と交差する部分
で僅かに増加するだけで、ボビンBの表面に通常の巻取
り条件で巻取られた巻取り層の径とほぼ同じとなる。従
って、第2層目以降の巻取りの際にボビンレールが粗糸
の巻き始め位置を通過する前後における粗糸張力の変動
が小さくなり、粗糸品質に悪影響を及ぼす虞がなくな
る。
又、第1層目の粗糸Rは通常精紡工程で使用されずに
残粗糸として処理されるが、第1層目を粗く巻くことに
より残粗糸の量が少なくなり動力消費の無駄が少なくな
る。
巻付け開始位置から第1層目の反転位置までの巻取長
は可能な限り短い方が好ましいが、ボビンBの単位長さ
当たりの粗糸巻数が通常の巻取状態における粗糸巻数の
1/3程度でも前記の作用効果が発揮される。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、粗紡機として特開平1−250423号公報に開
示された装置のように、スピンドル11及びボビンレール
をそれぞれ別のモータで互いに独立して駆動制御可能な
装置を使用してもよい。又、掛止帯41の嵌着位置をボビ
ンBの下部以外の位置にしたり、第1層目の反転位置を
リフトの最上端としたり、ボビンレール10の移動速度を
速くする代わりに、紡出速度及び巻取り速度を遅くして
相対的にボビンレール10の移動速度を速めるようにして
もよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、巻付け開始位置
から最初の反転位置までの間だけ駆動系を通常運転時と
異なる状態に制御することにより、駆動系の制御を複雑
にすることなくしかも紡出される粗糸の番手によらず、
ボビンレールが粗糸の巻き始め位置を通過する前後にお
ける粗糸張力の変動が小さくなって常に安定な状態で粗
糸の巻取りが行われ、粗糸品質に悪影響を及ぼす虞がな
くなる。又、精紡工程でボビンに巻かれた粗糸を最後ま
で使いきらなくても、残粗糸の量が少なくなり動力消費
の無駄が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明を具体化した一実施例を示すもので
あって、第1図は巻取初期における粗糸の巻取状態を示
す概略正面図、第2図は断面図、第3図は駆動機構の概
略斜視図、第4図は粗糸ボビンの正面図、第5図は従来
の巻取方法で巻取られた粗糸の状態を示す断面図であ
る。 フロントローラ1、ボビンレール10、切換機構25、制御
手段を構成する差動歯車機構27,インバータ28,制御モー
タ29、粗糸R、ボビンB。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗糸の巻取速度がボビンレールの昇降切換
    に伴って変更制御される粗紡機に、ボビンレールの昇降
    速度を粗糸の巻取速度と独立して変速制御可能な制御手
    段を設け、粗糸の巻付け開始位置から最初の反転位置ま
    での粗糸の巻数が通常の巻取状態での巻数より少なくな
    るように、巻取り初期において粗糸の巻取速度とボビン
    レールの昇降速度とを制御し、その後は通常の巻取条件
    に従って粗糸の巻取速度及びボビンレールの昇降速度を
    制御する粗紡機の粗糸巻取方法。
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JP6109166B2 (ja) * 2011-07-15 2017-04-05 マシーネンファブリク リーター アクチェンゲゼルシャフトMaschinenfabrik Rieter AG ロービングワインダおよび粗糸をボビンに巻取る方法

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