JPH0649717A - 粗紡機におけるボビンレールの昇降制御方法 - Google Patents
粗紡機におけるボビンレールの昇降制御方法Info
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- JPH0649717A JPH0649717A JP19729392A JP19729392A JPH0649717A JP H0649717 A JPH0649717 A JP H0649717A JP 19729392 A JP19729392 A JP 19729392A JP 19729392 A JP19729392 A JP 19729392A JP H0649717 A JPH0649717 A JP H0649717A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 紡出条件の変更により紡出粗糸重量の変更が
あっても、それに対応するレイヤ数を作業者が求める必
要がなく、作業者が紡出粗糸重量を入力することによ
り、それに対応した適正なレイヤ数で自動的に粗糸の巻
取りを行う。 【構成】 粗紡機はリフティング駆動系が紡出及び巻取
駆動系と独立して変速駆動可能となっている。制御装置
は入力装置により入力された紡出粗糸重量に対応する適
正なレイヤ数を算出もしくはデータベースから選択して
決定する。次に紡出運転時の紡出速度と粗糸巻径に対応
してそのレイヤ数を実現するためのボビンレールの移動
速度を算出し、その移動速度となるようにボビンレール
の昇降速度を変速させる。
あっても、それに対応するレイヤ数を作業者が求める必
要がなく、作業者が紡出粗糸重量を入力することによ
り、それに対応した適正なレイヤ数で自動的に粗糸の巻
取りを行う。 【構成】 粗紡機はリフティング駆動系が紡出及び巻取
駆動系と独立して変速駆動可能となっている。制御装置
は入力装置により入力された紡出粗糸重量に対応する適
正なレイヤ数を算出もしくはデータベースから選択して
決定する。次に紡出運転時の紡出速度と粗糸巻径に対応
してそのレイヤ数を実現するためのボビンレールの移動
速度を算出し、その移動速度となるようにボビンレール
の昇降速度を変速させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗紡機におけるボビンレ
ールの昇降制御方法に係り、詳しくは紡出粗糸重量に対
応する適正なレイヤ数で粗糸の巻取りを行う粗紡機にお
けるボビンレールの昇降制御方法に関するものである。
ールの昇降制御方法に係り、詳しくは紡出粗糸重量に対
応する適正なレイヤ数で粗糸の巻取りを行う粗紡機にお
けるボビンレールの昇降制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に粗紡機においては、フロントロー
ラより一定速度で送り出される粗糸を、所定速度で回転
しているフライヤとそれより高速で回転するボビンとの
回転速度差により粗糸に撚りを掛けつつボビンに巻取
る。ボビンはボビンレールに支承されてボビンレールと
ともに昇降動され、ボビンレールの昇降運動の方向が変
わる毎にボビンレールの移動距離が短縮され、粗糸巻の
両端部が円錘形状となるように粗糸の巻取りが行われ
る。
ラより一定速度で送り出される粗糸を、所定速度で回転
しているフライヤとそれより高速で回転するボビンとの
回転速度差により粗糸に撚りを掛けつつボビンに巻取
る。ボビンはボビンレールに支承されてボビンレールと
ともに昇降動され、ボビンレールの昇降運動の方向が変
わる毎にボビンレールの移動距離が短縮され、粗糸巻の
両端部が円錘形状となるように粗糸の巻取りが行われ
る。
【0003】粗紡機の運転に必要な条件としてレイヤ数
と呼ばれる変数値がある。レイヤ数とは図2に示すよう
に、ボビンBに巻取られた粗糸のコイルCがボビンBの
長さ1インチ当たりに幾つあるかを表し、単位はcoil/
inchである。従って、レイヤ数は粗糸の太さ及びコイル
CのピッチPによって変化する。そして、コイルCのピ
ッチPは1層目の粗糸をボビンBに巻取ったときに、隣
接するコイルCの粗糸の間からボビンBがわずかに見え
るのが最良とされている。
と呼ばれる変数値がある。レイヤ数とは図2に示すよう
に、ボビンBに巻取られた粗糸のコイルCがボビンBの
長さ1インチ当たりに幾つあるかを表し、単位はcoil/
inchである。従って、レイヤ数は粗糸の太さ及びコイル
CのピッチPによって変化する。そして、コイルCのピ
ッチPは1層目の粗糸をボビンBに巻取ったときに、隣
接するコイルCの粗糸の間からボビンBがわずかに見え
るのが最良とされている。
【0004】従来、粗紡機の運転時に紡出粗糸重量が決
まると、作業者はその紡出粗糸重量に対応するレイヤ数
の適正値を演算あるいは経験に基づく推測等により求
め、入力装置でその値を入力したり、あるいは適正値に
相当するリフタチェンジギヤの取り付けを行っていた。
まると、作業者はその紡出粗糸重量に対応するレイヤ数
の適正値を演算あるいは経験に基づく推測等により求
め、入力装置でその値を入力したり、あるいは適正値に
相当するリフタチェンジギヤの取り付けを行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は紡出条件の変更
により紡出粗糸重量を変更するたびに、作業者がそれに
対応するレイヤ数の適正値を求める必要があった。そし
て、ボビンレール昇降速度が紡出駆動系あるいは巻取り
駆動系とギヤで連結された駆動機構の装置では、その都
度レイヤ数に対応するリフタチェンジギヤの交換作業を
行う必要があり、交換作業に手間がかかった。紡出条件
の頻繁な変更に対応するため、紡出駆動系、巻取駆動系
及びボビンレール昇降駆動系をそれぞれ別の可変速モー
タにより駆動する構成とした粗紡機(例えば、特開昭6
3−264923号公報、特開平2−242925号公
報)では、リフタチェンジギヤの交換作業は不要だが、
作業者がレイヤ数の適正値を求める作業は必要である。
により紡出粗糸重量を変更するたびに、作業者がそれに
対応するレイヤ数の適正値を求める必要があった。そし
て、ボビンレール昇降速度が紡出駆動系あるいは巻取り
駆動系とギヤで連結された駆動機構の装置では、その都
度レイヤ数に対応するリフタチェンジギヤの交換作業を
行う必要があり、交換作業に手間がかかった。紡出条件
の頻繁な変更に対応するため、紡出駆動系、巻取駆動系
及びボビンレール昇降駆動系をそれぞれ別の可変速モー
タにより駆動する構成とした粗紡機(例えば、特開昭6
3−264923号公報、特開平2−242925号公
報)では、リフタチェンジギヤの交換作業は不要だが、
作業者がレイヤ数の適正値を求める作業は必要である。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は紡出条件の変更により紡出粗糸
重量の変更があっても、それに対応するレイヤ数を作業
者が求める必要がなく、作業者が紡出粗糸重量を入力す
ることにより、それに対応した適正なレイヤ数で自動的
に粗糸の巻取りが行われる粗紡機におけるボビンレール
昇降速度制御方法を提供することにある。
のであって、その目的は紡出条件の変更により紡出粗糸
重量の変更があっても、それに対応するレイヤ数を作業
者が求める必要がなく、作業者が紡出粗糸重量を入力す
ることにより、それに対応した適正なレイヤ数で自動的
に粗糸の巻取りが行われる粗紡機におけるボビンレール
昇降速度制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、リフティング駆動系が紡出及び巻取駆動
系と独立して変速駆動可能な粗紡機において、制御装置
が入力装置により入力された紡出粗糸重量に対応する適
正なレイヤ数を算出もしくはデータベースから選択して
決定し、紡出運転時の紡出速度と粗糸巻径に対応してそ
のレイヤ数を実現するためのボビンレールの移動速度を
算出し、その移動速度となるようにボビンレールの昇降
速度を変速させるようにした。
め本発明では、リフティング駆動系が紡出及び巻取駆動
系と独立して変速駆動可能な粗紡機において、制御装置
が入力装置により入力された紡出粗糸重量に対応する適
正なレイヤ数を算出もしくはデータベースから選択して
決定し、紡出運転時の紡出速度と粗糸巻径に対応してそ
のレイヤ数を実現するためのボビンレールの移動速度を
算出し、その移動速度となるようにボビンレールの昇降
速度を変速させるようにした。
【0008】
【作用】リフティング駆動系が紡出及び巻取駆動系と独
立して変速駆動される。入力装置により紡出粗糸重量が
入力されると、制御装置は紡出粗糸重量に対応する適正
なレイヤ数を算出もしくはデータベースから選択して決
定する。そして、紡出運転時には制御装置が紡出速度と
粗糸巻径に対応して前記決定されたレイヤ数を実現する
ためのボビンレールの移動速度を算出し、その移動速度
となるようにボビンレールの昇降速度を変速制御する。
立して変速駆動される。入力装置により紡出粗糸重量が
入力されると、制御装置は紡出粗糸重量に対応する適正
なレイヤ数を算出もしくはデータベースから選択して決
定する。そして、紡出運転時には制御装置が紡出速度と
粗糸巻径に対応して前記決定されたレイヤ数を実現する
ためのボビンレールの移動速度を算出し、その移動速度
となるようにボビンレールの昇降速度を変速制御する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。粗紡機の駆動系は基本的には本願出願
人が先に提案(特開平2ー242925号公報)したも
のと同じであるが、ボビンレールの昇降動切替機構が異
なっている。駆動系は紡出駆動系、巻取駆動系及びリフ
ティング駆動系とからなり、各駆動系にそれぞれ別の可
変速モータを備えている。図3に示すように、フロント
ローラ1はその回転軸1aの一端と、主モータMにより
回転駆動されるドライビングシャフトとの間に配設され
た歯車列(いずれも図示せず)を介して回転駆動される
ようになっている。フライヤ2の上部には被動歯車3が
一体回転可能に嵌着固定され、前記ドライビングシャフ
トの回転がベルト伝動機構を介して伝達される回転軸4
の回転により、回転軸4に嵌着された駆動歯車5を介し
て回転駆動される。一方、ボビンレール6上に装備され
たスピンドル7には被動歯車7aが固着されている。該
被動歯車7aと噛合する駆動歯車8が嵌着固定された回
転軸9には、ドライビングシャフトの回転力と、インバ
ータ10bを介して変速駆動される巻取用モータ11に
よる回転力とが差動歯車機構12により合成されて伝達
されるようになっている。巻取用モータ11、差動歯車
機構12等により粗糸巻層の増加に対応してボビン回転
速度を減少させる巻取速度変速装置が構成されている。
従って説明する。粗紡機の駆動系は基本的には本願出願
人が先に提案(特開平2ー242925号公報)したも
のと同じであるが、ボビンレールの昇降動切替機構が異
なっている。駆動系は紡出駆動系、巻取駆動系及びリフ
ティング駆動系とからなり、各駆動系にそれぞれ別の可
変速モータを備えている。図3に示すように、フロント
ローラ1はその回転軸1aの一端と、主モータMにより
回転駆動されるドライビングシャフトとの間に配設され
た歯車列(いずれも図示せず)を介して回転駆動される
ようになっている。フライヤ2の上部には被動歯車3が
一体回転可能に嵌着固定され、前記ドライビングシャフ
トの回転がベルト伝動機構を介して伝達される回転軸4
の回転により、回転軸4に嵌着された駆動歯車5を介し
て回転駆動される。一方、ボビンレール6上に装備され
たスピンドル7には被動歯車7aが固着されている。該
被動歯車7aと噛合する駆動歯車8が嵌着固定された回
転軸9には、ドライビングシャフトの回転力と、インバ
ータ10bを介して変速駆動される巻取用モータ11に
よる回転力とが差動歯車機構12により合成されて伝達
されるようになっている。巻取用モータ11、差動歯車
機構12等により粗糸巻層の増加に対応してボビン回転
速度を減少させる巻取速度変速装置が構成されている。
【0010】ボビンレール6にはリフターラック13が
固定されている。リフターラック13と噛合する歯車1
4が嵌着された回転軸15には、インバータ10cを介
して変速駆動される昇降用モータ16により駆動される
駆動軸17の回転が切替機構18及び歯車列を介して伝
達される。切替機構18は中間軸19と、該中間軸19
と前記駆動軸17との間に設けられた一対の歯車列2
0,21と、歯車列20,21の回転を中間軸19に伝
達する電磁クラッチ22,23とから構成されている。
そして、電磁クラッチ22,23の励消磁により回転軸
15の回転方向すなわちボビンレール6の昇降動の方向
が変更されるようになっている。回転軸15の端部には
ボビンレール6の上下移動方向を検知するセンサとして
のロータリエンコーダ24が接続されている。
固定されている。リフターラック13と噛合する歯車1
4が嵌着された回転軸15には、インバータ10cを介
して変速駆動される昇降用モータ16により駆動される
駆動軸17の回転が切替機構18及び歯車列を介して伝
達される。切替機構18は中間軸19と、該中間軸19
と前記駆動軸17との間に設けられた一対の歯車列2
0,21と、歯車列20,21の回転を中間軸19に伝
達する電磁クラッチ22,23とから構成されている。
そして、電磁クラッチ22,23の励消磁により回転軸
15の回転方向すなわちボビンレール6の昇降動の方向
が変更されるようになっている。回転軸15の端部には
ボビンレール6の上下移動方向を検知するセンサとして
のロータリエンコーダ24が接続されている。
【0011】次に前記駆動系を駆動制御するための制御
回路を図4に従って説明する。制御装置25を構成する
マイクロコンピュータ26は、制御手段としての中央処
理装置(以下CPUという)27と、制御プログラムを
記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラ
ムメモリ28と、入力装置29により入力された入力デ
ータ及びCPU27における演算処理結果等を一時記憶
する読出し及び書替可能なメモリ(RAM)よりなる記
憶手段としての作業用メモリ30とからなり、CPU2
7はプログラムメモリ28に記憶されたプログラムデー
タに基づいて動作する。
回路を図4に従って説明する。制御装置25を構成する
マイクロコンピュータ26は、制御手段としての中央処
理装置(以下CPUという)27と、制御プログラムを
記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラ
ムメモリ28と、入力装置29により入力された入力デ
ータ及びCPU27における演算処理結果等を一時記憶
する読出し及び書替可能なメモリ(RAM)よりなる記
憶手段としての作業用メモリ30とからなり、CPU2
7はプログラムメモリ28に記憶されたプログラムデー
タに基づいて動作する。
【0012】紡出粗糸重量、繊維種、フライヤ回転数、
撚数等の紡出条件を入力する入力手段としての入力装置
29は制御装置25にキーボードとして一体に組込まれ
ている。前記ロータリエンコーダ24からの出力信号は
入力インタフェース31を介してCPU27に入力され
るようになっている。又、電磁クラッチ22,23はC
PU27からの信号に基づき、電磁クラッチ励消磁回路
32を介してその励消磁が制御され、ボビンレール6の
昇降切替が行われるようになっている。又、CPU27
は出力インタフェース33、モータ駆動回路34a,3
4b,34c及びインバータ10a,10b,10cを
介して主モータM、巻取用モータ11及び昇降用モータ
16を駆動制御するようになっている。
撚数等の紡出条件を入力する入力手段としての入力装置
29は制御装置25にキーボードとして一体に組込まれ
ている。前記ロータリエンコーダ24からの出力信号は
入力インタフェース31を介してCPU27に入力され
るようになっている。又、電磁クラッチ22,23はC
PU27からの信号に基づき、電磁クラッチ励消磁回路
32を介してその励消磁が制御され、ボビンレール6の
昇降切替が行われるようになっている。又、CPU27
は出力インタフェース33、モータ駆動回路34a,3
4b,34c及びインバータ10a,10b,10cを
介して主モータM、巻取用モータ11及び昇降用モータ
16を駆動制御するようになっている。
【0013】プログラムメモリ28には紡出粗糸重量W
〔ゲレン/30ヤード〕に対応する適正なレイヤ数C〔co
il/inch〕を算出するため、次式(Bogdanの式、TEXTIL
E RESERCH JOUR. 1949.9)が記憶されている。
〔ゲレン/30ヤード〕に対応する適正なレイヤ数C〔co
il/inch〕を算出するため、次式(Bogdanの式、TEXTIL
E RESERCH JOUR. 1949.9)が記憶されている。
【0014】 C=8.365(250/W)0.6617… 次に前記のように構成された装置の作用を説明する。機
台の運転に先立ってまず紡出粗糸重量、繊維種、フライ
ヤ回転数、撚数等の紡出条件が入力装置29により入力
される。紡出条件が入力されるとCPU27はプログラ
ムメモリ28に記憶された式を基に、当該紡出粗糸重
量に対応する適正なレイヤ数C〔coil/inch〕を算出す
る。
台の運転に先立ってまず紡出粗糸重量、繊維種、フライ
ヤ回転数、撚数等の紡出条件が入力装置29により入力
される。紡出条件が入力されるとCPU27はプログラ
ムメモリ28に記憶された式を基に、当該紡出粗糸重
量に対応する適正なレイヤ数C〔coil/inch〕を算出す
る。
【0015】次に機台の運転が開始され、主モータMに
よりフロントローラ1及びフライヤ2がそれぞれ回転駆
動される。又、機台の起動と同時に巻取用モータ11及
び昇降用モータ16も駆動され、差動歯車機構12に入
力された主モータMの回転力と、巻取用モータ11の回
転力とが差動歯車機構12で合成され、合成された回転
力により回転軸9が駆動されてスピンドル7が回転駆動
される。これによりドラフト装置で延伸された粗糸Rが
フライヤ2により加撚され、フライヤ2より高速で回転
するボビンBに層状に巻取られる。又、昇降用モータ1
6の駆動により、切替機構18、回転軸15等を介して
リフターラック13とともにボビンレール6が昇降動さ
れる。巻取り速度及びボビンレール6の昇降速度は巻取
用モータ11及び昇降用モータ16の回転速度を変更す
ることにより変更される。
よりフロントローラ1及びフライヤ2がそれぞれ回転駆
動される。又、機台の起動と同時に巻取用モータ11及
び昇降用モータ16も駆動され、差動歯車機構12に入
力された主モータMの回転力と、巻取用モータ11の回
転力とが差動歯車機構12で合成され、合成された回転
力により回転軸9が駆動されてスピンドル7が回転駆動
される。これによりドラフト装置で延伸された粗糸Rが
フライヤ2により加撚され、フライヤ2より高速で回転
するボビンBに層状に巻取られる。又、昇降用モータ1
6の駆動により、切替機構18、回転軸15等を介して
リフターラック13とともにボビンレール6が昇降動さ
れる。巻取り速度及びボビンレール6の昇降速度は巻取
用モータ11及び昇降用モータ16の回転速度を変更す
ることにより変更される。
【0016】CPU27は紡出速度と粗糸巻径とから前
記レイヤ数Cを実現するためのボビンレール6の移動速
度v〔mm/min 〕を次式に基づいて算出する。 v={V/(πφ)}(1/C)×25.4… ={NF /(πφCT)}(25.4)2 … 但し、C…レイヤ数〔coil/inch〕、T…撚数〔twist
/inch〕、NF …フライヤ回転数〔rpm 〕、V…紡出速
度〔mm/min 〕、φ…粗糸巻径〔mm〕 V=(NF /T)×25.4 フロントローラ1の回転速度を検出するセンサ(図示せ
ず)が装備されている場合は、CPU27はその出力信
号から紡出速度Vを演算するとともに、式に従ってボ
ビンレール6の移動速度vを算出する。フライヤ2の回
転速度を検出するセンサ(図示せず)が装備されている
場合は、CPU27はその出力信号からフライヤ回転数
NF を演算するとともに、式に従ってボビンレール6
の移動速度vを算出する。粗糸巻径φは公知の検出装置
を装備して粗糸巻径が増大する毎に実測した値を使用す
るか、あるいは紡出条件に対応する粗糸の太さから巻取
粗糸層の増加に伴う粗糸巻径の増加量Δφを予め設定し
ておき、計算によって求める。
記レイヤ数Cを実現するためのボビンレール6の移動速
度v〔mm/min 〕を次式に基づいて算出する。 v={V/(πφ)}(1/C)×25.4… ={NF /(πφCT)}(25.4)2 … 但し、C…レイヤ数〔coil/inch〕、T…撚数〔twist
/inch〕、NF …フライヤ回転数〔rpm 〕、V…紡出速
度〔mm/min 〕、φ…粗糸巻径〔mm〕 V=(NF /T)×25.4 フロントローラ1の回転速度を検出するセンサ(図示せ
ず)が装備されている場合は、CPU27はその出力信
号から紡出速度Vを演算するとともに、式に従ってボ
ビンレール6の移動速度vを算出する。フライヤ2の回
転速度を検出するセンサ(図示せず)が装備されている
場合は、CPU27はその出力信号からフライヤ回転数
NF を演算するとともに、式に従ってボビンレール6
の移動速度vを算出する。粗糸巻径φは公知の検出装置
を装備して粗糸巻径が増大する毎に実測した値を使用す
るか、あるいは紡出条件に対応する粗糸の太さから巻取
粗糸層の増加に伴う粗糸巻径の増加量Δφを予め設定し
ておき、計算によって求める。
【0017】そして、CPU27はボビンレール6をそ
の移動速度vで移動させるための昇降用モータ16の回
転数を演算し、昇降用モータ16がその回転数となる指
令信号をインバータ10cに出力する。又、CPU27
はロータリエンコーダ24からの出力信号を入力してボ
ビンレール6の移動速度を演算し、ボビンレール6が指
令された速度で移動しているか否かを確認し、指令速度
からずれている場合に補正を行うようにしてもよい。
の移動速度vで移動させるための昇降用モータ16の回
転数を演算し、昇降用モータ16がその回転数となる指
令信号をインバータ10cに出力する。又、CPU27
はロータリエンコーダ24からの出力信号を入力してボ
ビンレール6の移動速度を演算し、ボビンレール6が指
令された速度で移動しているか否かを確認し、指令速度
からずれている場合に補正を行うようにしてもよい。
【0018】CPU27はロータリエンコーダ24から
の出力信号によりボビンレール6の昇降切替えを検知
し、巻取粗糸層が1層増加する毎に前記移動速度vを算
出して昇降用モータ16を駆動制御する。そして、巻取
粗糸層が1層増加する毎にボビンレール6の移動速度が
減速され、適正なレイヤ数Cとなるように粗糸の巻取り
が行われる。
の出力信号によりボビンレール6の昇降切替えを検知
し、巻取粗糸層が1層増加する毎に前記移動速度vを算
出して昇降用モータ16を駆動制御する。そして、巻取
粗糸層が1層増加する毎にボビンレール6の移動速度が
減速され、適正なレイヤ数Cとなるように粗糸の巻取り
が行われる。
【0019】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、紡出粗糸重量Wに対する適正なレ
イヤ数Cを算出するのに式以外の式を使用したり、式
から適正レイヤ数Cを演算する代わりに、紡出粗糸重量
Wと適正レイヤ数Cとの関係を表すデータベースをプロ
グラムメモリ28あるいは作業用メモリ30に記憶して
おき、紡出条件が入力された際にデータベースの中から
適正値を選択するようにしてもよい。又、紡出粗糸重量
が同じであっても嵩高糸の場合は式をそのまま適用す
ることは難しく、データベースとして繊維の種類をも考
慮したものを用いてもよい。又、ボビンレール6の移動
速度vを巻取粗糸層の増加する毎に演算する代わりに、
適正レイヤ数Cを演算した後、各巻取粗糸層に対する移
動速度vを演算して作業用メモリ30に記憶させ、その
値に従って昇降用モータ16を駆動制御するようにして
もよい。又、巻取速度変速装置として特開昭62−11
7829号公報に開示された装置のように、コーンドラ
ムを使用するとともにベルトシフタと連動するロングラ
ックを駆動する歯車系をモータで駆動する構成としても
よい。
のではなく、例えば、紡出粗糸重量Wに対する適正なレ
イヤ数Cを算出するのに式以外の式を使用したり、式
から適正レイヤ数Cを演算する代わりに、紡出粗糸重量
Wと適正レイヤ数Cとの関係を表すデータベースをプロ
グラムメモリ28あるいは作業用メモリ30に記憶して
おき、紡出条件が入力された際にデータベースの中から
適正値を選択するようにしてもよい。又、紡出粗糸重量
が同じであっても嵩高糸の場合は式をそのまま適用す
ることは難しく、データベースとして繊維の種類をも考
慮したものを用いてもよい。又、ボビンレール6の移動
速度vを巻取粗糸層の増加する毎に演算する代わりに、
適正レイヤ数Cを演算した後、各巻取粗糸層に対する移
動速度vを演算して作業用メモリ30に記憶させ、その
値に従って昇降用モータ16を駆動制御するようにして
もよい。又、巻取速度変速装置として特開昭62−11
7829号公報に開示された装置のように、コーンドラ
ムを使用するとともにベルトシフタと連動するロングラ
ックを駆動する歯車系をモータで駆動する構成としても
よい。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、作
業者が紡出条件を入力することにより、紡出粗糸重量に
対応する適正なレイヤ数で自動的に粗糸の巻取りが行わ
れるため、紡出条件の変更により紡出粗糸重量の変更が
あっても、それに対応するレイヤ数を作業者が求める必
要がなく紡出条件の頻繁な変更に簡単に対処できる。
業者が紡出条件を入力することにより、紡出粗糸重量に
対応する適正なレイヤ数で自動的に粗糸の巻取りが行わ
れるため、紡出条件の変更により紡出粗糸重量の変更が
あっても、それに対応するレイヤ数を作業者が求める必
要がなく紡出条件の頻繁な変更に簡単に対処できる。
【図1】ボビンレールの移動速度を指令する手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図2】ボビンに粗糸が巻かれた状態を示す概略図であ
る。
る。
【図3】粗紡機の駆動系の概略図である。
【図4】制御装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
る。
6…ボビンレール、16…昇降用モータ、25…制御装
置、27…CPU、28…プログラムメモリ、29…入
力装置、30…作業用メモリ。
置、27…CPU、28…プログラムメモリ、29…入
力装置、30…作業用メモリ。
Claims (1)
- 【請求項1】 リフティング駆動系が紡出及び巻取駆動
系と独立して変速駆動可能な粗紡機において、 制御装置が入力装置により入力された紡出粗糸重量に対
応する適切なレイヤ数を算出もしくはデータベースから
選択して決定し、紡出運転時の紡出速度と粗糸巻径に対
応してそのレイヤ数を実現するためのボビンレールの移
動速度を算出し、その移動速度となるようにボビンレー
ルの昇降速度を変速させるようにした粗紡機におけるボ
ビンレールの昇降制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19729392A JPH0649717A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 粗紡機におけるボビンレールの昇降制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19729392A JPH0649717A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 粗紡機におけるボビンレールの昇降制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649717A true JPH0649717A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16372056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19729392A Pending JPH0649717A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 粗紡機におけるボビンレールの昇降制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649717A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0411025A (ja) * | 1990-04-28 | 1992-01-16 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 粗紡機の粗糸巻取方法 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP19729392A patent/JPH0649717A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0411025A (ja) * | 1990-04-28 | 1992-01-16 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 粗紡機の粗糸巻取方法 |
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