JP3084948B2 - 粗紡機における粗糸ボビン形成方法 - Google Patents
粗紡機における粗糸ボビン形成方法Info
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- JP3084948B2 JP3084948B2 JP04230537A JP23053792A JP3084948B2 JP 3084948 B2 JP3084948 B2 JP 3084948B2 JP 04230537 A JP04230537 A JP 04230537A JP 23053792 A JP23053792 A JP 23053792A JP 3084948 B2 JP3084948 B2 JP 3084948B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粗紡機において粗糸ボ
ビンを形成する方法に関する。
ビンを形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紡績工場においては、精紡機のクリール
上で粗糸ボビンが完全に消費される前に、満管の粗糸ボ
ビンと交換する作業が行われる。通常は、粗紡機と精紡
機との間をトロリーレール等の搬送路で連結し、粗紡機
から揚がった複数の満管粗糸ボビンを精紡機の予備クリ
ールで待機させておき、精紡機上で空になる直前の粗糸
ボビンと一斉に交換する。精紡機の予備クリールには、
精紡機全錘分の満管ボビンを収容する余裕がないので、
1台の精紡機上のすべての粗糸ボビンを一度に交換する
ことはできない。そのため、周期的に半数ずつの粗糸ボ
ビンを交換する方式が行われている。(特開昭63-59430
号参照) こうした粗糸ボビンの半数交換を行うためには、精紡機
に最初に粗糸ボビンを仕掛ける場合に、満管粗糸ボビン
と五分玉の粗糸ボビンとを半数ずつ用意する必要があ
る。
上で粗糸ボビンが完全に消費される前に、満管の粗糸ボ
ビンと交換する作業が行われる。通常は、粗紡機と精紡
機との間をトロリーレール等の搬送路で連結し、粗紡機
から揚がった複数の満管粗糸ボビンを精紡機の予備クリ
ールで待機させておき、精紡機上で空になる直前の粗糸
ボビンと一斉に交換する。精紡機の予備クリールには、
精紡機全錘分の満管ボビンを収容する余裕がないので、
1台の精紡機上のすべての粗糸ボビンを一度に交換する
ことはできない。そのため、周期的に半数ずつの粗糸ボ
ビンを交換する方式が行われている。(特開昭63-59430
号参照) こうした粗糸ボビンの半数交換を行うためには、精紡機
に最初に粗糸ボビンを仕掛ける場合に、満管粗糸ボビン
と五分玉の粗糸ボビンとを半数ずつ用意する必要があ
る。
【0003】粗紡機において粗糸ボビンを形成する際に
は、粗糸の巻取りが進行して粗糸ボビンの直径が増加す
るにつれて巻取り粗糸に加わる遠心力が増大して粗糸切
断が生じることを防ぐために、フライヤの回転速度を次
第に減少させるようにしている。このフライヤ変速曲線
の一例を図2に示す。これによれば、例えば4000m
の粗糸によって最大巻き径の粗糸ボビンが形成されると
仮定した場合、先ず、紡出開始時の最も径の小さい粗糸
ボビンに対する最大回転速度RMAX と、4000m 到達
時の粗糸ボビンの最小回転速度RMIN を設定する。そし
て粗糸ボビンを1分玉から満管(十分玉)まで10の階
級に分割し、それぞれの分玉毎にRMAX とRMIN の間で
フライヤ回転速度を設定し、遠心力の影響が比較的少な
い五分玉までは同じ回転速度で運転するが、それ以降は
急速に減速するカーブになるようにしている。こうした
各分玉毎の設定速度プログラムは、紡出される粗糸の品
質を低下させることなく、しかも生産性をできるだけ高
く維持できるように配慮して決定され、粗紡機の運転を
制御する制御ユニットに紡出する糸の品種に対応して予
め入力されている。
は、粗糸の巻取りが進行して粗糸ボビンの直径が増加す
るにつれて巻取り粗糸に加わる遠心力が増大して粗糸切
断が生じることを防ぐために、フライヤの回転速度を次
第に減少させるようにしている。このフライヤ変速曲線
の一例を図2に示す。これによれば、例えば4000m
の粗糸によって最大巻き径の粗糸ボビンが形成されると
仮定した場合、先ず、紡出開始時の最も径の小さい粗糸
ボビンに対する最大回転速度RMAX と、4000m 到達
時の粗糸ボビンの最小回転速度RMIN を設定する。そし
て粗糸ボビンを1分玉から満管(十分玉)まで10の階
級に分割し、それぞれの分玉毎にRMAX とRMIN の間で
フライヤ回転速度を設定し、遠心力の影響が比較的少な
い五分玉までは同じ回転速度で運転するが、それ以降は
急速に減速するカーブになるようにしている。こうした
各分玉毎の設定速度プログラムは、紡出される粗糸の品
質を低下させることなく、しかも生産性をできるだけ高
く維持できるように配慮して決定され、粗紡機の運転を
制御する制御ユニットに紡出する糸の品種に対応して予
め入力されている。
【0004】一方、粗紡機は、設定された満管粗糸長に
基づいて、各分玉毎の粗糸長を自動的に計算し、フロン
トローラの回転数をカウントしているセンサから判別さ
れる分玉量に応じて、分玉毎に設定された回転速度で運
転を続け、粗糸の紡出長が満管に対応する所定の値例え
ば4000m (これを満管粗糸長と称する)に到達した
ことを検出すると停止して玉揚げ操作を待つように構成
されている。
基づいて、各分玉毎の粗糸長を自動的に計算し、フロン
トローラの回転数をカウントしているセンサから判別さ
れる分玉量に応じて、分玉毎に設定された回転速度で運
転を続け、粗糸の紡出長が満管に対応する所定の値例え
ば4000m (これを満管粗糸長と称する)に到達した
ことを検出すると停止して玉揚げ操作を待つように構成
されている。
【0005】こうした従来の玉揚げ方式において、前記
満管粗糸長を2000m に修正することによって、40
00mの満管ボビンに対して五分玉の粗糸ボビンを得る
ことが可能である。
満管粗糸長を2000m に修正することによって、40
00mの満管ボビンに対して五分玉の粗糸ボビンを得る
ことが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このやり方で
は、粗紡機内で計算された分玉毎の粗糸長が400m/
分玉から200m/分玉に変化したのにもかかわらず、
各分玉に対応するフライヤ回転速度は変わらないため、
品質上の観点からは全く減速する必要のないにもかかわ
らず、フライヤ速度は粗糸の紡出長が1000m に到達
した時点で減少を始め、2000m 到達時にはRMIN に
低下してしまい、生産性の点で大きな損失を生じる。
は、粗紡機内で計算された分玉毎の粗糸長が400m/
分玉から200m/分玉に変化したのにもかかわらず、
各分玉に対応するフライヤ回転速度は変わらないため、
品質上の観点からは全く減速する必要のないにもかかわ
らず、フライヤ速度は粗糸の紡出長が1000m に到達
した時点で減少を始め、2000m 到達時にはRMIN に
低下してしまい、生産性の点で大きな損失を生じる。
【0007】本発明はこうした従来技術の問題点を解決
し、本来の満管に到達する前の分玉状態の粗糸ボビンを
完成する際に、生産性を損なうことなくしかも構成の簡
単な方法を提供することを目的とする。
し、本来の満管に到達する前の分玉状態の粗糸ボビンを
完成する際に、生産性を損なうことなくしかも構成の簡
単な方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、制御ユニッ
トに記憶された粗糸ボビンの分玉成長に対応する所定の
変速曲線に従って粗紡機のフライヤ速度を変速しつつ粗
糸ボビンの形成を行うに際し、第1の満管粗糸長と第2
の満管粗糸長を設定する設定器を設け、第1の満管粗糸
長を基準として計算される分玉成長に対応してフライヤ
速度を変速するとともに、粗糸ボビンの分玉成長に関係
なく、第2の満管粗糸長の設定値に基づいて粗紡機を満
管停止することを特徴とする粗紡機における粗糸ボビン
形成方法、又は、制御ユニットに予め記憶された粗糸ボ
ビンの分玉成長に対応する所定の変速曲線に従って粗紡
機のフライヤ速度を変速しつつ粗糸ボビンの形成を行う
に際し、制御ユニットに第1の満管粗糸長と第2の満管
粗糸長の値を予め入力しておき、第1の満管粗糸長を基
準として計算される分玉成長に対応してフライヤ速度を
変速するとともに、粗糸ボビンの分玉成長に関係なく、
選択された一方の設定値に基づいて粗紡機を満管停止す
ることを特徴とする粗紡機における粗糸ボビン形成方法
によって達成される。
トに記憶された粗糸ボビンの分玉成長に対応する所定の
変速曲線に従って粗紡機のフライヤ速度を変速しつつ粗
糸ボビンの形成を行うに際し、第1の満管粗糸長と第2
の満管粗糸長を設定する設定器を設け、第1の満管粗糸
長を基準として計算される分玉成長に対応してフライヤ
速度を変速するとともに、粗糸ボビンの分玉成長に関係
なく、第2の満管粗糸長の設定値に基づいて粗紡機を満
管停止することを特徴とする粗紡機における粗糸ボビン
形成方法、又は、制御ユニットに予め記憶された粗糸ボ
ビンの分玉成長に対応する所定の変速曲線に従って粗紡
機のフライヤ速度を変速しつつ粗糸ボビンの形成を行う
に際し、制御ユニットに第1の満管粗糸長と第2の満管
粗糸長の値を予め入力しておき、第1の満管粗糸長を基
準として計算される分玉成長に対応してフライヤ速度を
変速するとともに、粗糸ボビンの分玉成長に関係なく、
選択された一方の設定値に基づいて粗紡機を満管停止す
ることを特徴とする粗紡機における粗糸ボビン形成方法
によって達成される。
【0009】
【作用】フライヤ速度の変速曲線は紡出される粗糸の品
種に対して品質・生産性の面で最も効率的に設定されて
いる。一方、これとは無関係に停止のための第2の満管
粗糸長を設定する設定器が設けられている。
種に対して品質・生産性の面で最も効率的に設定されて
いる。一方、これとは無関係に停止のための第2の満管
粗糸長を設定する設定器が設けられている。
【0010】粗紡機は正規の第1満管粗糸長を基準とし
て計算される分玉量と前記変速曲線に基づいてフライヤ
速度を変えながら粗糸を紡出し、設定器によって制御ユ
ニットに設定された値に到達すると停止する。停止する
までの間は、前記変速曲線に従って最も効率的なフライ
ヤ速度で運転されるので、品質・生産性の面で問題は生
じない。そして、停止時には、第2の満管粗糸長の設定
長の粗糸によって形成された所望の分玉の粗糸ボビンが
得られる。
て計算される分玉量と前記変速曲線に基づいてフライヤ
速度を変えながら粗糸を紡出し、設定器によって制御ユ
ニットに設定された値に到達すると停止する。停止する
までの間は、前記変速曲線に従って最も効率的なフライ
ヤ速度で運転されるので、品質・生産性の面で問題は生
じない。そして、停止時には、第2の満管粗糸長の設定
長の粗糸によって形成された所望の分玉の粗糸ボビンが
得られる。
【0011】本発明の第2態様によれば、制御ユニット
に例えば十分玉の粗糸長と五分玉の粗糸長の二つの値を
入力しておき、そのいずれかを選択して使用するように
しているので、粗糸長の設定操作が更に簡単になる。以
下、図面に示す好適実施例に基づいて、本発明を更に詳
細に説明する。
に例えば十分玉の粗糸長と五分玉の粗糸長の二つの値を
入力しておき、そのいずれかを選択して使用するように
しているので、粗糸長の設定操作が更に簡単になる。以
下、図面に示す好適実施例に基づいて、本発明を更に詳
細に説明する。
【0012】
【実施例】図1に示すように、粗紡機のフロントローラ
1,フライヤ2及びトップコーンドラム3aは共通のメ
インモータ4によって、歯車列やタイミングベルト等の
回転伝達手段(実線で示す)を経て駆動される。一方、
粗糸ボビン5には前記メインモータ4からの回転と、前
記トップコーンドラム3aからベルト6を介して変速回
転されるボトムコーンドラム3bからの回転とが差動歯
車機構7で合成されて伝達される。
1,フライヤ2及びトップコーンドラム3aは共通のメ
インモータ4によって、歯車列やタイミングベルト等の
回転伝達手段(実線で示す)を経て駆動される。一方、
粗糸ボビン5には前記メインモータ4からの回転と、前
記トップコーンドラム3aからベルト6を介して変速回
転されるボトムコーンドラム3bからの回転とが差動歯
車機構7で合成されて伝達される。
【0013】一端にベルトシフタ8を有するロングラッ
ク9は、両コーンドラム3a,3bの軸心と平行に設置
されたガイド10の溝10a内に摺動自在に装着されて
いる。ロングラック9は公知のようにウェイト11の降
下によって回転するアップライトシャフト12のピニオ
ン13と噛合している。アップライトシャフト12の下
端にはボビンレール14の昇降切替え時に所定量ずつ規
則的に回動するラチェットホイール15の軸に固定され
た歯車16と噛合する歯車17が固着されている。
ク9は、両コーンドラム3a,3bの軸心と平行に設置
されたガイド10の溝10a内に摺動自在に装着されて
いる。ロングラック9は公知のようにウェイト11の降
下によって回転するアップライトシャフト12のピニオ
ン13と噛合している。アップライトシャフト12の下
端にはボビンレール14の昇降切替え時に所定量ずつ規
則的に回動するラチェットホイール15の軸に固定され
た歯車16と噛合する歯車17が固着されている。
【0014】前記メインモータ4は後述する制御ユニッ
トによって回転速度を制御可能な誘導モータである。該
制御ユニットはマイクロコンピュータ20,メモリ2
1,入力インタフェース22,出力インタフェース23
から構成されている。前記入力インタフェース22に
は、第1の満管粗糸長及び粗糸ボビンの分玉に対応する
フライヤ回転速度の値を予め設定するための設定器24
と、粗糸の紡出長を連続的に検出するためにフロントロ
ーラ1の回転数を計測するセンサ25が接続されてい
る。これらの入力信号はマイクロコンピュータ20にお
いて処理され、出力インタフェース23からインバータ
26に出力される。ここにおいて、メインモータ4に入
力される電源の周波数が変更されてモータ4の回転速度
が所定の値に調整される。
トによって回転速度を制御可能な誘導モータである。該
制御ユニットはマイクロコンピュータ20,メモリ2
1,入力インタフェース22,出力インタフェース23
から構成されている。前記入力インタフェース22に
は、第1の満管粗糸長及び粗糸ボビンの分玉に対応する
フライヤ回転速度の値を予め設定するための設定器24
と、粗糸の紡出長を連続的に検出するためにフロントロ
ーラ1の回転数を計測するセンサ25が接続されてい
る。これらの入力信号はマイクロコンピュータ20にお
いて処理され、出力インタフェース23からインバータ
26に出力される。ここにおいて、メインモータ4に入
力される電源の周波数が変更されてモータ4の回転速度
が所定の値に調整される。
【0015】粗糸ボビンの成長に応じて粗糸に作用する
遠心力が実質的に一定になるように、図2に示すように
各分玉に応じてフライヤの回転速度が設定されている。
この値に基づいて第1の満管粗糸長に基づいて計算され
た各分玉毎に速度指示データが出力インタフェース23
を通じてインバータ26に発せられ、メインモータ4に
入力される電源の周波数を変更する。これによってメイ
ンモータ4の回転速度は所定の値に制御される。
遠心力が実質的に一定になるように、図2に示すように
各分玉に応じてフライヤの回転速度が設定されている。
この値に基づいて第1の満管粗糸長に基づいて計算され
た各分玉毎に速度指示データが出力インタフェース23
を通じてインバータ26に発せられ、メインモータ4に
入力される電源の周波数を変更する。これによってメイ
ンモータ4の回転速度は所定の値に制御される。
【0016】本発明においては、制御ユニットの入力イ
ンタフェース22に対して、第1の満管粗糸長とは別
に、停止用の第2の満管粗糸長の値を予め設定するため
の設定器27が接続されている。例えば、正規の満管粗
糸ボビンにおける粗糸長が4000m であるとした場
合、五分玉の粗糸ボビンを得るためには2000m の粗
糸長を設定器27によって設定すればよい。
ンタフェース22に対して、第1の満管粗糸長とは別
に、停止用の第2の満管粗糸長の値を予め設定するため
の設定器27が接続されている。例えば、正規の満管粗
糸ボビンにおける粗糸長が4000m であるとした場
合、五分玉の粗糸ボビンを得るためには2000m の粗
糸長を設定器27によって設定すればよい。
【0017】こうして紡出が開始されると、フライヤは
前記変速曲線に従って最高速度を維持したまま回転駆動
され、これに基づいてフロントローラの紡出速度も最高
値のまま推移して満管の紡出長2000m に達して点A
で停止する。従って、生産性は全く低下せずにすむ。七
分玉の粗糸ボビンが必要な場合には、設定器27を通じ
て4000m ×7/10=2800m の粗糸長を入力す
る。すると、フライヤ速度は2000m 以降は変速曲線
に従って減速して点Bに至って停止する。
前記変速曲線に従って最高速度を維持したまま回転駆動
され、これに基づいてフロントローラの紡出速度も最高
値のまま推移して満管の紡出長2000m に達して点A
で停止する。従って、生産性は全く低下せずにすむ。七
分玉の粗糸ボビンが必要な場合には、設定器27を通じ
て4000m ×7/10=2800m の粗糸長を入力す
る。すると、フライヤ速度は2000m 以降は変速曲線
に従って減速して点Bに至って停止する。
【0018】上述の例では、設定器27を介して任意の
紡出粗糸長を入力していたが、構成を更に簡単にするた
めに、予め制御ユニットに満管長即ち十分玉と五分玉の
粗糸長の値を入力しておき、適宜なスイッチ手段によっ
てこれを選択的に切り換えて使用することもできる。即
ち、通常の操業の際には、十分玉の粗糸長の方を選択し
て、正規の満管粗糸ボビンを生産し、段取り用粗糸ボビ
ンを必要とするときだけ、五分玉の粗糸長の方に切り換
えればよい。
紡出粗糸長を入力していたが、構成を更に簡単にするた
めに、予め制御ユニットに満管長即ち十分玉と五分玉の
粗糸長の値を入力しておき、適宜なスイッチ手段によっ
てこれを選択的に切り換えて使用することもできる。即
ち、通常の操業の際には、十分玉の粗糸長の方を選択し
て、正規の満管粗糸ボビンを生産し、段取り用粗糸ボビ
ンを必要とするときだけ、五分玉の粗糸長の方に切り換
えればよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
紡出粗糸の品種に品質・生産性の両面から最も効率的に
設定された各分玉に対するフライヤ回転速度の変速曲線
の設定条件を変更するくことなく、別途に満管粗糸長を
設定するための手段を設けて、これによって所望の分玉
のサイズを指定するようにしたので、フライヤの回転速
度及びフロントローラの紡出速度を無用に減速すること
なく、効率的な粗糸の紡出を維持しつつ、任意の分玉を
生産することが可能になる。
紡出粗糸の品種に品質・生産性の両面から最も効率的に
設定された各分玉に対するフライヤ回転速度の変速曲線
の設定条件を変更するくことなく、別途に満管粗糸長を
設定するための手段を設けて、これによって所望の分玉
のサイズを指定するようにしたので、フライヤの回転速
度及びフロントローラの紡出速度を無用に減速すること
なく、効率的な粗糸の紡出を維持しつつ、任意の分玉を
生産することが可能になる。
【図1】本発明の適用される粗紡機の駆動機構を示す模
式図である。
式図である。
【図2】粗糸ボビンの分玉に対するフライヤの変速曲線
の一例を示すグラフである。
の一例を示すグラフである。
1…フロントローラ 2…フライヤ 3a,3b…コーンドラム 4…メインモータ 5…粗糸ボビン 20…マイクロコンピュータ 21…メモリ 24…設定器 25…センサ 26…インバータ 27…設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 1/36 D01H 7/50
Claims (2)
- 【請求項1】 制御ユニットに記憶された粗糸ボビンの
分玉成長に対応する所定の変速曲線に従って粗紡機のフ
ライヤ速度を変速しつつ粗糸ボビンの形成を行うに際
し、第1の満管粗糸長と第2の満管粗糸長を設定する設
定器を設け、第1の満管粗糸長を基準として計算される
分玉成長に対応してフライヤ速度を変速するとともに、
粗糸ボビンの分玉成長に関係なく、第2の満管粗糸長の
設定値に基づいて粗紡機を満管停止することを特徴とす
る粗紡機における粗糸ボビン形成方法。 - 【請求項2】 制御ユニットに予め記憶された粗糸ボビ
ンの分玉成長に対応する所定の変速曲線に従って粗紡機
のフライヤ速度を変速しつつ粗糸ボビンの形成を行うに
際し、制御ユニットに第1の満管粗糸長と第2の満管粗
糸長の値を予め入力しておき、第1の満管粗糸長を基準
として計算される分玉成長に対応してフライヤ速度を変
速するとともに、粗糸ボビンの分玉成長に関係なく、選
択された一方の設定値に基づいて粗紡機を満管停止する
ことを特徴とする粗紡機における粗糸ボビン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04230537A JP3084948B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 粗紡機における粗糸ボビン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04230537A JP3084948B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 粗紡機における粗糸ボビン形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681225A JPH0681225A (ja) | 1994-03-22 |
JP3084948B2 true JP3084948B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=16909311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04230537A Expired - Fee Related JP3084948B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 粗紡機における粗糸ボビン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3084948B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102330224A (zh) * | 2011-06-19 | 2012-01-25 | 无锡市新康纺机有限公司 | 用于粗纱机的下龙筋传动轴承机构 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP04230537A patent/JP3084948B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681225A (ja) | 1994-03-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |