JPH04327222A - 粗紡機における粗糸パッケージの形成方法 - Google Patents
粗紡機における粗糸パッケージの形成方法Info
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- JPH04327222A JPH04327222A JP9894391A JP9894391A JPH04327222A JP H04327222 A JPH04327222 A JP H04327222A JP 9894391 A JP9894391 A JP 9894391A JP 9894391 A JP9894391 A JP 9894391A JP H04327222 A JPH04327222 A JP H04327222A
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- 238000009987 spinning Methods 0.000 claims abstract description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 claims description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 8
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 7
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
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- 230000003936 working memory Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粗紡機において粗糸パ
ッケージを形成する際に、その肩角度を所望の値に制御
する方法に関する。
ッケージを形成する際に、その肩角度を所望の値に制御
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に粗紡機においては、フロントロー
ラから一定の速度で送り出される粗糸を、一定速度で回
転しているフライヤとそれより高速で回転するボビンホ
イールに嵌挿されているボビンの表面速度との差によっ
てボビン上に巻き取って粗糸パッケージを形成している
。この巻取り操作を円滑に行うため、ボビンホイールの
駆動系に一対のコーンドラムによる変速機構が組込まれ
、コーンドラム間に巻掛けられたベルトを、ボビンに巻
き取られた粗糸層が増加する毎に所定量ずつ移動させて
、ボビンの回転速度を間欠的に順次に低下させている。 それと同時に、パッケージ表面に新たな粗糸層が形成さ
れる毎に、ボビンレールの昇降ストロークを次第に減じ
て、上下両肩に所定のテーパー角度を有する粗糸パッケ
ージを形成している。
ラから一定の速度で送り出される粗糸を、一定速度で回
転しているフライヤとそれより高速で回転するボビンホ
イールに嵌挿されているボビンの表面速度との差によっ
てボビン上に巻き取って粗糸パッケージを形成している
。この巻取り操作を円滑に行うため、ボビンホイールの
駆動系に一対のコーンドラムによる変速機構が組込まれ
、コーンドラム間に巻掛けられたベルトを、ボビンに巻
き取られた粗糸層が増加する毎に所定量ずつ移動させて
、ボビンの回転速度を間欠的に順次に低下させている。 それと同時に、パッケージ表面に新たな粗糸層が形成さ
れる毎に、ボビンレールの昇降ストロークを次第に減じ
て、上下両肩に所定のテーパー角度を有する粗糸パッケ
ージを形成している。
【0003】また、最近では、コーンドラムに代えて変
速モータを設け、パッケージ径の増加につれて所定のプ
ログラムに従って該モータを変速し、これと主モータの
回転速度との合成速度をボビンホイールに伝達して、前
述と同じような粗糸パッケージの回転速度のフィードフ
ォワード制御を行い、同時に、必要に応じて紡出中の粗
糸の張力を検出して、これが一定値となるように前記変
速モータの回転速度を修正するフィードバック制御を行
う方式も行われている(特開昭63−24923号公報
)。
速モータを設け、パッケージ径の増加につれて所定のプ
ログラムに従って該モータを変速し、これと主モータの
回転速度との合成速度をボビンホイールに伝達して、前
述と同じような粗糸パッケージの回転速度のフィードフ
ォワード制御を行い、同時に、必要に応じて紡出中の粗
糸の張力を検出して、これが一定値となるように前記変
速モータの回転速度を修正するフィードバック制御を行
う方式も行われている(特開昭63−24923号公報
)。
【0004】この両者の方式においては、一層当たりの
粗糸パッケージ径の増加分を一定値Δx0と仮定して初
期条件を設定している。
粗糸パッケージ径の増加分を一定値Δx0と仮定して初
期条件を設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、温湿度条件の
変化や、仕掛かり品種の変更等があった場合は、実際の
Δx の値は設定値Δx0とは大きく異なってしまうこ
とがある。前述の方式においては、こうした場合にも粗
糸層の増加に伴う昇降ストロークの減少分の設定値Δy
0は常に一定になっているので、例えば、Δx の値が
設定値Δx0よりもかなり小さくなった場合には、図6
に示すように、得られた粗糸パッケージの肩角度θは、
当初予定していた肩角度θ0 よりも小さなものとなり
、捲き量不足の原因となる。これとは逆にΔx の値が
大きくなった場合には、肩角度θも大きくなって、粗糸
の肩外れ等の障害を生じる。
変化や、仕掛かり品種の変更等があった場合は、実際の
Δx の値は設定値Δx0とは大きく異なってしまうこ
とがある。前述の方式においては、こうした場合にも粗
糸層の増加に伴う昇降ストロークの減少分の設定値Δy
0は常に一定になっているので、例えば、Δx の値が
設定値Δx0よりもかなり小さくなった場合には、図6
に示すように、得られた粗糸パッケージの肩角度θは、
当初予定していた肩角度θ0 よりも小さなものとなり
、捲き量不足の原因となる。これとは逆にΔx の値が
大きくなった場合には、肩角度θも大きくなって、粗糸
の肩外れ等の障害を生じる。
【0006】更に、生産性を向上させるためにフライヤ
回転速度を積極的にプログラム制御によって変速しなが
ら紡出する場合には、紡出途中でプレッサの加圧力の変
化によるΔx の変化が必然的に発生するが、こうした
場合には、図7に示すように、肩が直線的に形成されず
、やはり同じような欠点を生じる。本発明はこのような
従来技術の問題点を解決し、紡出途中で紡出条件が変化
した場合にも、所望の形状の粗糸パッケージを得ること
のできる粗糸パッケージの形成方法を提供することを目
的とする。
回転速度を積極的にプログラム制御によって変速しなが
ら紡出する場合には、紡出途中でプレッサの加圧力の変
化によるΔx の変化が必然的に発生するが、こうした
場合には、図7に示すように、肩が直線的に形成されず
、やはり同じような欠点を生じる。本発明はこのような
従来技術の問題点を解決し、紡出途中で紡出条件が変化
した場合にも、所望の形状の粗糸パッケージを得ること
のできる粗糸パッケージの形成方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、ボビンホイ
ールを紡出駆動系に対して変速駆動可能な変速手段を具
え、粗糸の紡出張力を一定に維持するようにボビンホイ
ールの回転速度を変化させつつ、ボビンレールを昇降さ
せながらボビンホイール上のボビンに粗糸を巻き取って
粗糸層を形成し、新たな粗糸層が形成される毎に、ボビ
ンレールの昇降ストローク量を減じて、テーパー状の肩
角度を有する粗糸パッケージを形成する粗紡機において
、新たな粗糸層が形成される毎に粗糸パッケージ上の粗
糸層の厚さの増加分Δx を求め、これに比例してボビ
ンレールの昇降ストロークを減少分Δy を決定するこ
とを特徴とする粗紡機における粗糸パッケージの形成方
法によって達成される。
ールを紡出駆動系に対して変速駆動可能な変速手段を具
え、粗糸の紡出張力を一定に維持するようにボビンホイ
ールの回転速度を変化させつつ、ボビンレールを昇降さ
せながらボビンホイール上のボビンに粗糸を巻き取って
粗糸層を形成し、新たな粗糸層が形成される毎に、ボビ
ンレールの昇降ストローク量を減じて、テーパー状の肩
角度を有する粗糸パッケージを形成する粗紡機において
、新たな粗糸層が形成される毎に粗糸パッケージ上の粗
糸層の厚さの増加分Δx を求め、これに比例してボビ
ンレールの昇降ストロークを減少分Δy を決定するこ
とを特徴とする粗紡機における粗糸パッケージの形成方
法によって達成される。
【0008】
【作用】粗糸は、一定の張力を維持するように制御され
ながら紡出され、ボビンホイール上のボビンに層を形成
しながら巻き取られる。新たな粗糸層が形成される度に
粗糸パッケージの直径が検出され、これと前回の検出結
果とが比較されて、その増加分Δx が計算される。
ながら紡出され、ボビンホイール上のボビンに層を形成
しながら巻き取られる。新たな粗糸層が形成される度に
粗糸パッケージの直径が検出され、これと前回の検出結
果とが比較されて、その増加分Δx が計算される。
【0009】次に、これに比例定数k を乗じた値Δy
が求められ、このΔy が前回のボビンレールの昇降
ストローク量から差し引かれて、新たな昇降ストローク
量とされる。前記比例定数k の値は、k=cotθ0
(θ0 は所望の肩角度)として決めておけば、たと
えパッケージ形成中に紡出条件の変動が生じて、粗糸パ
ッケージの直径の増加分Δx が変化したとしても、肩
角度が常に所定値θ0 に保たれた良好な粗糸パッケー
ジが得られる。
が求められ、このΔy が前回のボビンレールの昇降
ストローク量から差し引かれて、新たな昇降ストローク
量とされる。前記比例定数k の値は、k=cotθ0
(θ0 は所望の肩角度)として決めておけば、たと
えパッケージ形成中に紡出条件の変動が生じて、粗糸パ
ッケージの直径の増加分Δx が変化したとしても、肩
角度が常に所定値θ0 に保たれた良好な粗糸パッケー
ジが得られる。
【0010】以下、図面に示す好適実施例に基づいて、
本発明を更に詳細に説明する。
本発明を更に詳細に説明する。
【0011】
【実施例】図1に示すように、紡出駆動系を構成するフ
ロントローラ1は、その一端と、主モータMにより回転
駆動されるドライビングプーリ2と一体的に回転するド
ライビングシャフト3との間に設けられた歯車列4を介
して回転駆動される。主モータMにはインバータ5を介
して変速駆動可能な可変速モータが使用されている。フ
ライヤ6の上部には被駆動歯車7が一体回転可能に嵌着
固定され、前記ドライビングシャフト3の回転がベルト
伝導機構8を介して伝達される回転軸9に嵌着された駆
動歯車10を介して回転される。
ロントローラ1は、その一端と、主モータMにより回転
駆動されるドライビングプーリ2と一体的に回転するド
ライビングシャフト3との間に設けられた歯車列4を介
して回転駆動される。主モータMにはインバータ5を介
して変速駆動可能な可変速モータが使用されている。フ
ライヤ6の上部には被駆動歯車7が一体回転可能に嵌着
固定され、前記ドライビングシャフト3の回転がベルト
伝導機構8を介して伝達される回転軸9に嵌着された駆
動歯車10を介して回転される。
【0012】一方、ボビンレール(図示しない)上に搭
載されたボビンホイール11の被駆動歯車11aと噛み
合う駆動歯車12が嵌着固定されている回転軸13には
、ドライビングシャフト3の回転力とインバータ14を
介して変速駆動される可変速モータ15による回転力と
が差動歯車機構16により合成されて伝達される。即ち
、可変速モータ15により駆動される駆動軸17の回転
が歯車列18,ベルト伝導機構19を介して差動歯車機
構16に入力され、差動歯車機構16の出力側に設けら
れたベルト伝導機構20に対して自在継ぎ手21及び連
結軸22を介して回転軸13が連結されている。また、
ボビンレールに固定されたリフタラック23と噛み合う
歯車24が嵌着された回転軸25には、前記駆動軸17
の回転が切換機構26及び歯車列27を介して伝達され
る。そして、切換機構26は、傘歯車26a,26bと
傘歯車26cとの噛み合わせをクラッチMC1,MC2
の入り・切りによって切り換えることにより、リフタラ
ック23の動きが反転され、ボビンレールの昇降運動の
方向が変更される。
載されたボビンホイール11の被駆動歯車11aと噛み
合う駆動歯車12が嵌着固定されている回転軸13には
、ドライビングシャフト3の回転力とインバータ14を
介して変速駆動される可変速モータ15による回転力と
が差動歯車機構16により合成されて伝達される。即ち
、可変速モータ15により駆動される駆動軸17の回転
が歯車列18,ベルト伝導機構19を介して差動歯車機
構16に入力され、差動歯車機構16の出力側に設けら
れたベルト伝導機構20に対して自在継ぎ手21及び連
結軸22を介して回転軸13が連結されている。また、
ボビンレールに固定されたリフタラック23と噛み合う
歯車24が嵌着された回転軸25には、前記駆動軸17
の回転が切換機構26及び歯車列27を介して伝達され
る。そして、切換機構26は、傘歯車26a,26bと
傘歯車26cとの噛み合わせをクラッチMC1,MC2
の入り・切りによって切り換えることにより、リフタラ
ック23の動きが反転され、ボビンレールの昇降運動の
方向が変更される。
【0013】ベルト伝導機構8を構成する一方の歯付き
プーリ8aの近傍にはフライヤ6の回転速度を検出する
回転速度検出器28が、ボビンホイール11の被駆動歯
車11a近傍にはボビンホイール11即ちボビンBの回
転速度を検出する回転速度検出器29が設けられている
。更に、フロントローラ1とフライヤトップ6aとの間
には、粗糸Rの張力状態を検出する非接触型の張力検出
器30が設けられている。この張力検出器30は、例え
ば特開昭60−146016 号公報に開示されている
。更に、ボビンホイールの昇降位置を検出するために、
リフタラック駆動軸の回転量検出用エンコーダ38が設
けられている。
プーリ8aの近傍にはフライヤ6の回転速度を検出する
回転速度検出器28が、ボビンホイール11の被駆動歯
車11a近傍にはボビンホイール11即ちボビンBの回
転速度を検出する回転速度検出器29が設けられている
。更に、フロントローラ1とフライヤトップ6aとの間
には、粗糸Rの張力状態を検出する非接触型の張力検出
器30が設けられている。この張力検出器30は、例え
ば特開昭60−146016 号公報に開示されている
。更に、ボビンホイールの昇降位置を検出するために、
リフタラック駆動軸の回転量検出用エンコーダ38が設
けられている。
【0014】前記主モータM及び可変速モータ15及び
切換機構26を制御するためのシステムの一例を図2に
示す。制御装置31を構成するマイクロコンピュータ3
2は、CPU(中央処理装置)33と、制御プログラム
を記憶している読出専用メモリROMからなるプログラ
ムメモリ34と、入力データ及び演算処理結果を一時的
に記憶する読出/書変え可能なメモリRAMからなる作
業用メモリ36とで構成され、CPU33はプログラム
メモリ34に記憶されたプログラムデータに基づいて作
動する。
切換機構26を制御するためのシステムの一例を図2に
示す。制御装置31を構成するマイクロコンピュータ3
2は、CPU(中央処理装置)33と、制御プログラム
を記憶している読出専用メモリROMからなるプログラ
ムメモリ34と、入力データ及び演算処理結果を一時的
に記憶する読出/書変え可能なメモリRAMからなる作
業用メモリ36とで構成され、CPU33はプログラム
メモリ34に記憶されたプログラムデータに基づいて作
動する。
【0015】紡出番手、撚数、巻取り開始時におけるボ
ビン径、フロントローラとボビン間の延伸比等の紡出条
件を作業用メモリ36に入力する入力装置35は、制御
装置31にキーボードとして一体に組み込まれている。 前記回転速度検出器28,29からの検出信号はCPU
33に入力され、張力検出器30からの検出信号はA/
D変換器37を介してCPU33に入力されるようにな
っている。また、ボビンレールの昇降位置を検出する回
転量検出エンコーダ38からの信号がCPU33に入力
される。CPU33は入力装置35によって入力された
紡出条件に基づいて、出力インタフェース39、モータ
駆動回路40及びインバータ5を介して主モータMの回
転を制御する。また、回転速度検出器28,29及び張
力検出器30からの出力信号に基づいて適正なボビン回
転速度が演算され、回転量検出用エンコーダ38の出力
信号に対応して層チェンジが行われる際に、出力インタ
フェース39、モータ駆動回路41及びインバータ14
を介して、前記適正ボビン回転速度が達成されるように
可変速モータ15の回転を制御する。
ビン径、フロントローラとボビン間の延伸比等の紡出条
件を作業用メモリ36に入力する入力装置35は、制御
装置31にキーボードとして一体に組み込まれている。 前記回転速度検出器28,29からの検出信号はCPU
33に入力され、張力検出器30からの検出信号はA/
D変換器37を介してCPU33に入力されるようにな
っている。また、ボビンレールの昇降位置を検出する回
転量検出エンコーダ38からの信号がCPU33に入力
される。CPU33は入力装置35によって入力された
紡出条件に基づいて、出力インタフェース39、モータ
駆動回路40及びインバータ5を介して主モータMの回
転を制御する。また、回転速度検出器28,29及び張
力検出器30からの出力信号に基づいて適正なボビン回
転速度が演算され、回転量検出用エンコーダ38の出力
信号に対応して層チェンジが行われる際に、出力インタ
フェース39、モータ駆動回路41及びインバータ14
を介して、前記適正ボビン回転速度が達成されるように
可変速モータ15の回転を制御する。
【0016】また、張力検出器30,回転速度検出器2
8,29の出力信号に基づいて、ボビン直径と粗糸層の
厚さの増加分Δxと適正なボビンレールの昇降位置をC
PU33で演算し、回転量検出用エンコーダ38から入
力された検出値が演算値と一致した時に、ボビンレール
の昇降が切り換わるように切換機構26を制御する。次
に、このように構成された粗紡機の作用を説明する。粗
紡機の駆動に先立って、まず紡出番手、撚数、巻取り開
始時のボビン直径(空ボビン径)、フロントローラ1と
ボビンとの間における延伸比等の紡出条件と、図3に示
すボビン径(粗糸パッケージの直径)とボビン回転速度
の関係を示す変速パターンと、主モータMの変速条件等
を入力装置35を通じて入力する。
8,29の出力信号に基づいて、ボビン直径と粗糸層の
厚さの増加分Δxと適正なボビンレールの昇降位置をC
PU33で演算し、回転量検出用エンコーダ38から入
力された検出値が演算値と一致した時に、ボビンレール
の昇降が切り換わるように切換機構26を制御する。次
に、このように構成された粗紡機の作用を説明する。粗
紡機の駆動に先立って、まず紡出番手、撚数、巻取り開
始時のボビン直径(空ボビン径)、フロントローラ1と
ボビンとの間における延伸比等の紡出条件と、図3に示
すボビン径(粗糸パッケージの直径)とボビン回転速度
の関係を示す変速パターンと、主モータMの変速条件等
を入力装置35を通じて入力する。
【0017】粗紡機が駆動されると、入力された条件に
従って主モータMがインバータ5を介して変速駆動され
る。この変速は、生産性を向上させるためと粗糸パッケ
ージが成長した場合にフライヤの回転に伴う遠心力によ
って粗糸の巻取りが阻害されないようにするために、巻
取りの初期にはフライヤ6を高速で回転駆動するが、粗
糸パッケージ径が増大するにつれて徐々にフライヤの回
転速度を減速するように行われる。
従って主モータMがインバータ5を介して変速駆動され
る。この変速は、生産性を向上させるためと粗糸パッケ
ージが成長した場合にフライヤの回転に伴う遠心力によ
って粗糸の巻取りが阻害されないようにするために、巻
取りの初期にはフライヤ6を高速で回転駆動するが、粗
糸パッケージ径が増大するにつれて徐々にフライヤの回
転速度を減速するように行われる。
【0018】主モータMの駆動によってドライビングプ
ーリ2と共にドライビングシャフト3が回転駆動される
と、歯車列4を介してフロントローラ1が、またベルト
伝導機構8,回転軸9,駆動歯車10及び被駆動歯車7
を介してフライヤ6が、それぞれ回転駆動される。そし
て、回転速度検出器28によってフライヤ6の回転速度
が検出され、CPU33に入力される。
ーリ2と共にドライビングシャフト3が回転駆動される
と、歯車列4を介してフロントローラ1が、またベルト
伝導機構8,回転軸9,駆動歯車10及び被駆動歯車7
を介してフライヤ6が、それぞれ回転駆動される。そし
て、回転速度検出器28によってフライヤ6の回転速度
が検出され、CPU33に入力される。
【0019】また、主モータMの駆動と同時に可変速モ
ータ15も駆動され、駆動軸17,切り換え機構26,
及び歯車列27を介して回転軸25が駆動されて、リフ
タラック23が動かされ、これに伴ってボビンホイール
11に担持されたボビンBはボビンレールと共に昇降す
る。一方、駆動軸17,歯車列18,ベルト伝導機構1
9を介して差動歯車機構16に入力された回転力とドラ
イビング3の回転力とが差動歯車機構16で合成され、
これによってベルト伝導機構20,自在継ぎ手21及び
連結軸22を介して回転軸13が駆動されてボビンホイ
ール11が回転される。即ち、回転軸13はその主駆動
力がドライビングシャフト3から与えられ、ボビンBに
巻き取られた粗糸層の増加に伴う変速のための駆動力が
可変速モータ15によって与えられる。リフタラック2
3を駆動する回転軸25の回転方向は、ボビンBに対す
る粗糸Rの巻取りが粗糸一層分完了する毎に、切り換え
機構26の傘歯車26a,26bと傘歯車26cとの噛
み合いが切り換えられることによって、変更される。
ータ15も駆動され、駆動軸17,切り換え機構26,
及び歯車列27を介して回転軸25が駆動されて、リフ
タラック23が動かされ、これに伴ってボビンホイール
11に担持されたボビンBはボビンレールと共に昇降す
る。一方、駆動軸17,歯車列18,ベルト伝導機構1
9を介して差動歯車機構16に入力された回転力とドラ
イビング3の回転力とが差動歯車機構16で合成され、
これによってベルト伝導機構20,自在継ぎ手21及び
連結軸22を介して回転軸13が駆動されてボビンホイ
ール11が回転される。即ち、回転軸13はその主駆動
力がドライビングシャフト3から与えられ、ボビンBに
巻き取られた粗糸層の増加に伴う変速のための駆動力が
可変速モータ15によって与えられる。リフタラック2
3を駆動する回転軸25の回転方向は、ボビンBに対す
る粗糸Rの巻取りが粗糸一層分完了する毎に、切り換え
機構26の傘歯車26a,26bと傘歯車26cとの噛
み合いが切り換えられることによって、変更される。
【0020】また、張力検出器30により粗糸Rの張力
状態を示す信号がCPU33に入力され、CPU33は
その信号から粗糸Rの張力が適正状態か否かを判断し、
適正張力からずれている場合には、ボビン回転速度の調
整によってこれが適正値に戻るように、可変速モータ1
5を制御する。CPU33による可変速モータ15の制
御の状況を図4のフローチャートに示す。
状態を示す信号がCPU33に入力され、CPU33は
その信号から粗糸Rの張力が適正状態か否かを判断し、
適正張力からずれている場合には、ボビン回転速度の調
整によってこれが適正値に戻るように、可変速モータ1
5を制御する。CPU33による可変速モータ15の制
御の状況を図4のフローチャートに示す。
【0021】粗糸Rの張力が適正状態にある場合には、
回転速度検出器28,29からの信号に基づいてフライ
ヤ回転速度とボビン回転速度を演算し、その値に基づい
て現在の粗糸パッケージの直径x0を算出する。次に前
回の粗糸層形成時に求めた粗糸パッケージの直径x n
−1 を参照して粗糸パッケージ直径の増加分Δx=
x0− xn−1 を求める。
回転速度検出器28,29からの信号に基づいてフライ
ヤ回転速度とボビン回転速度を演算し、その値に基づい
て現在の粗糸パッケージの直径x0を算出する。次に前
回の粗糸層形成時に求めた粗糸パッケージの直径x n
−1 を参照して粗糸パッケージ直径の増加分Δx=
x0− xn−1 を求める。
【0022】次にこの増加分Δx ,現在の粗糸パッケ
ージ直径x0及びフライヤ回転速度に基づいて、次回の
層チェンジ後に予定される減速されたボビン回転速度
NB を演算する。更に、CPU33は前記Δx の値
に基づいて、これに定数k を乗じた値Δy =k ・
Δx を演算する。定数k は、k = cot θ0
で表され、ここでθ0 は図5に示す粗糸パッケージ
の好ましい肩角度に相当する。 ここで求められたΔy は層チェンジ毎のボビンレール
の昇降ストロークの減少分に相当する値である。また、
ボビンレールの昇降位置はエンコーダ38によって連続
的に検出され、その検出信号はCPU33に入力される
。
ージ直径x0及びフライヤ回転速度に基づいて、次回の
層チェンジ後に予定される減速されたボビン回転速度
NB を演算する。更に、CPU33は前記Δx の値
に基づいて、これに定数k を乗じた値Δy =k ・
Δx を演算する。定数k は、k = cot θ0
で表され、ここでθ0 は図5に示す粗糸パッケージ
の好ましい肩角度に相当する。 ここで求められたΔy は層チェンジ毎のボビンレール
の昇降ストロークの減少分に相当する値である。また、
ボビンレールの昇降位置はエンコーダ38によって連続
的に検出され、その検出信号はCPU33に入力される
。
【0023】そして、このΔy ずつ昇降ストロークが
減少した位置にボビンレールが変位したことをエンコー
ダ38からの信号によってCPU33が判断すると、C
PU33から切換機構26に信号が送られ、ボビンレー
ルの昇降の切り換えが行われ、層チェンジが実行される
。 層チェンジが行われたことを確認すると、可変速モータ
15が変速駆動されてボビン回転速度が前記値N B
となるように減速される。
減少した位置にボビンレールが変位したことをエンコー
ダ38からの信号によってCPU33が判断すると、C
PU33から切換機構26に信号が送られ、ボビンレー
ルの昇降の切り換えが行われ、層チェンジが実行される
。 層チェンジが行われたことを確認すると、可変速モータ
15が変速駆動されてボビン回転速度が前記値N B
となるように減速される。
【0024】以下、同様にして、層チェンジ毎にの昇降
ストロークの制御が行われる。このように、本発明にお
いては、層チェンジ毎の昇降ストローク量の減少分を粗
糸層の厚さの増加分に比例して調整しているので、図5
に示すように、パッケージ内の任意の粗糸層における肩
角度が常に最適な肩角度θに一致し、結果として肩がき
ちんと直線状に揃ったきれいな粗糸パッケージが得られ
る。
ストロークの制御が行われる。このように、本発明にお
いては、層チェンジ毎の昇降ストローク量の減少分を粗
糸層の厚さの増加分に比例して調整しているので、図5
に示すように、パッケージ内の任意の粗糸層における肩
角度が常に最適な肩角度θに一致し、結果として肩がき
ちんと直線状に揃ったきれいな粗糸パッケージが得られ
る。
【0025】特に、前述のように紡出中に粗糸パッケー
ジの径の増大と共にフライヤを減速する方式の高速粗紡
機においては、フライヤの回転速度の減少に伴うプレッ
サの加圧力の低下に基づいて、図5に示すようにパッケ
ージの径の増加分が次第に大きくなる傾向があるが、本
発明によれば、こうした場合にも、常に肩角度を所望の
一定値に維持することができる。
ジの径の増大と共にフライヤを減速する方式の高速粗紡
機においては、フライヤの回転速度の減少に伴うプレッ
サの加圧力の低下に基づいて、図5に示すようにパッケ
ージの径の増加分が次第に大きくなる傾向があるが、本
発明によれば、こうした場合にも、常に肩角度を所望の
一定値に維持することができる。
【0026】上に述べた例においては、粗糸パッケージ
の径の増加分の演算を、予め制御装置31に記憶してあ
るボビン回転速度と粗糸パッケージの直径の関係線図に
基づいて行っている。しかし、本発明はこうしたやり方
に限定されるものではなく、実際にリアルタイムで粗糸
パッケージの径を実測し、これに基づいて増加分を求め
るようにすることも可能である。こうした方式に利用可
能な粗糸パッケージの直径測定法としては、例えば特開
平2−216227号公報等に開示されたものを挙げる
ことができる。
の径の増加分の演算を、予め制御装置31に記憶してあ
るボビン回転速度と粗糸パッケージの直径の関係線図に
基づいて行っている。しかし、本発明はこうしたやり方
に限定されるものではなく、実際にリアルタイムで粗糸
パッケージの径を実測し、これに基づいて増加分を求め
るようにすることも可能である。こうした方式に利用可
能な粗糸パッケージの直径測定法としては、例えば特開
平2−216227号公報等に開示されたものを挙げる
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれば
、たとえ紡出条件が変動して粗糸パッケージの直径の増
加割合が種々に変化する場合であっても、常に肩角度を
所望の値に維持することが可能となり、良好な粗糸パッ
ケージの形成が可能なある。
、たとえ紡出条件が変動して粗糸パッケージの直径の増
加割合が種々に変化する場合であっても、常に肩角度を
所望の値に維持することが可能となり、良好な粗糸パッ
ケージの形成が可能なある。
【図1】本発明の適用される粗紡機の駆動系を示す概略
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同じく制御回路のブロック図の一例である。
【図3】紡出中の粗糸パッケージの直径の変化とこれに
伴って変化すべきボビン回転速度の関係を示す線図であ
る。
伴って変化すべきボビン回転速度の関係を示す線図であ
る。
【図4】本発明のフローチャートの一態様である。
【図5】本発明によって得られた粗糸パッケージの肩部
の模式的断面図である。
の模式的断面図である。
【図6】従来の方式によって得られた粗糸パッケージの
肩部の模式的断面図の一例である。
肩部の模式的断面図の一例である。
【図7】同じく従来の方式による粗糸パッケージの肩部
の模式的断面図の別の例である。
の模式的断面図の別の例である。
1…フロントローラ
6…フライヤ
11…ボビンホイール
15…可変速モータ
16…差動歯車機構
28,29…回転速度検出器
30…張力検出器
M…主モータ
31…制御装置
B…ボビン
R…粗糸
Claims (2)
- 【請求項1】 ボビンホイールを紡出駆動系に対して
変速駆動可能な変速手段を具え、粗糸の紡出張力を一定
に維持するようにスピンドルの回転速度を変化させつつ
、ボビンレールを昇降させながらスピンドル上のボビン
に粗糸を巻き取って粗糸層を形成し、新たな粗糸層が形
成される毎に、ボビンレールの昇降ストローク量を減じ
て、テーパー状の肩角度を有する粗糸パッケージを形成
する粗紡機において、新たな粗糸層が形成される毎に粗
糸パッケージ上の粗糸層の厚さの増加分Δx を求め、
これに比例してボビンレールの昇降ストロークを減少分
Δyを決定することを特徴とする粗紡機における粗糸パ
ッケージの形成方法。 - 【請求項2】 前記粗糸層の厚さの増加分Δx が、
粗糸パッケージの径とボビンホイール回転速度との関係
を示す予め設定された線図から求められる請求項1に記
載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9894391A JP2924271B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 粗紡機における粗糸パッケージの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9894391A JP2924271B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 粗紡機における粗糸パッケージの形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04327222A true JPH04327222A (ja) | 1992-11-16 |
JP2924271B2 JP2924271B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=14233192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9894391A Expired - Fee Related JP2924271B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 粗紡機における粗糸パッケージの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2924271B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5560193A (en) * | 1993-04-27 | 1996-10-01 | Howa Machinery, Ltd. | Method and device for winding a roving in a flyer frame |
CN107237016A (zh) * | 2017-08-09 | 2017-10-10 | 青岛金汇丰机械有限公司 | 一种粗纱机用无差速系统 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP9894391A patent/JP2924271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5560193A (en) * | 1993-04-27 | 1996-10-01 | Howa Machinery, Ltd. | Method and device for winding a roving in a flyer frame |
CN107237016A (zh) * | 2017-08-09 | 2017-10-10 | 青岛金汇丰机械有限公司 | 一种粗纱机用无差速系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2924271B2 (ja) | 1999-07-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |