JP2794431B2 - 表面にヒダを有する菓子の製造方法 - Google Patents

表面にヒダを有する菓子の製造方法

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JP2794431B2
JP2794431B2 JP64000788A JP78889A JP2794431B2 JP 2794431 B2 JP2794431 B2 JP 2794431B2 JP 64000788 A JP64000788 A JP 64000788A JP 78889 A JP78889 A JP 78889A JP 2794431 B2 JP2794431 B2 JP 2794431B2
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潔 落合
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、表面にヒダを有する菓子を能率よく製造
することができる菓子の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、表面にヒダを有する焼菓子の製造方法として、
特開昭62−100239号に示される方法が提案されている。
この方法では、菓子生地を渦巻状に巻いた長尺ロール
体を用意し、この長尺ロール体を所定幅で切断して短筒
形ロール体とする。この短筒形ロール体の中央を中心と
して、円錐状に引き出し、その空洞部にジャム、クリー
ム等のフィリング食材を詰めて焼成して、焼菓子を得て
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記した従来の方法では、短筒形ロー
ル体を円錐状に引き出す際に、各ヒダの引き出し量を均
一にすることは容易ではなく、しかも作業には手間がか
かるとともに、熱錬を必要とするため、能率のよい製造
は困難であるという問題点がある。
この発明は、上記問題点を解決することを基本的な目
的とし、熟練を要することなく容易な作業で製造するこ
とができ、しかも菓子のヒダを良質に形成することがで
きる表面にヒダを有する菓子の製造方法を提供するもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本願発明のうち、第1の
発明は、多層ロールとした菓子生地を、軸直角面に対
し、斜め方向に沿って切断して、所望幅で切取り、この
切取り生地を切断面側から押圧して前記多層ロールの各
層が部分的に重なった状態で押し延ばし、この押し延ば
した生地を所望個所で折返し、その後に焼き上げ、また
は揚げる工程により前記生地の表面の多層ロールの各層
境界にヒダを形成すると共に、前記折返し内部には、所
望によりフィリング食材を配置することを特徴とする表
面にヒダを有する菓子の製造方法である。
また、第2の発明は、多層ロールとした菓子生地を、
軸直角面に対し、斜め方向に沿って切断して、所望幅で
切取り、この切取り生地を切断面側から押圧して前記多
層ロールの各層が部分的に重なった状態で押し延ばし、
この押し延ばした生地を所望個所で折返し、さらに折返
し部を引き延ばすとともに、折返し合せ部を押し縮めて
略扇形状とし、その後に、これを焼き上げ、または揚げ
る工程により前記生地の表面の多層ロールの各層境界に
ヒダを形成すると共に、前記折返し内部には、所望によ
りフィリング食材を配置することを特徴とする表面にヒ
ダを有す菓子の製造方法である。
ここで、多層ロールとする菓子生地は、常法により得
られた菓子生地であり、小麦粉、砂糖、油脂、水などの
混合物として得られる。
この菓子生地を例えばシート状としてロール状に巻き
取って多層ロールを得る。多層ロールの層数や層の厚み
は、適宜定めるものとする。
この多層ロールの切断は、前述したように、ロールの
軸に対する直角面に対し、斜め方向から所定幅で切断す
るものであり、例えば30〜60度の傾斜角(軸と直交する
直角面に対する)で0.5〜2cm幅程度に切り取る。
この切取りは、カッタなどを用いて能率よく行なうこ
とができる。
次に、この切り取り生地は、切断面側から押圧する。
この場合には両側の切断面側から押圧することも可能で
あるが、片面を固定板に当て、他の片面側から押圧して
もよい。
この押圧方向は、切断面に対し必ずしも直角である必
要はないが、各層が重なりをもって押し延ばされるよう
にその方向を定める。
例えば、円形、楕円形に押し延ばされた生地は、所望
箇所(通常は中央部)で折り返す。
この折り返した生地は、第1の発明では、焼き上げ、
または揚げる。
一方、第2の発明では、折り返した生地を変形させて
略扇形状とした後に、焼き上げ、または揚げる。この焼
き上げ、また揚げは常法の条件下で行うことができる。
例えば焼き上げの場合には、200℃程度で15〜25分間
加熱を行う。また揚げの場合には、180℃程度の油中で
揚げる。
なお、折返し内部には、所望によりフィリング食材を
配置する。
このフィリング食材の配置は、押し延ばした生地を折
返す前または後に行うことができ、焼いた後や、揚げた
後に配置することもできる。
上記フィリング食材としては、ジャム、クリームなど
の各種食材を適宜選択することができる。
(作用) この発明によれば、多層ロールを斜めに所定幅で切断
することにより、短筒型の切取り生地が容易に得られ
る。この切取り生地を押圧することにより、各層が部分
的に重なった状態で押し延ばされ、層間の密着性が得ら
れる。
この生地を折返して焼き上げ、または揚げることによ
り部分的に重なっていた各層の境界が分離して明瞭に現
われ、生地表面にヒダが形成されるので、表面にヒダを
有する菓子が能率よく得られる。
前記折返しの内部に所望によりフィリング食材を配置
することにより一層美味とすることができ、また折返し
生地において折返し部を引き延ばすとともに、折返し合
せ部を押し縮めて略扇形状の生地が得られ、これを焼き
上げ、または揚げることにより蛤形状の菓子が得られ
る。
(実 施 例) 以下に、この発明の一実施例を添付図面に基づき説明
する。
菓子用の生地を得るべく、下記の配合物を用意する。
上記小麦粉としては、強力粉、中薄力粉が望ましく、
砂糖としては、上白糖、グラニュー糖、ブドウ糖、その
他合成甘味料などを用いることができる。
また、油脂としては、固体油脂、液体油脂のいずれで
あってもよく、またその種別も特に限定されない。
なお、副資材としては、香料、色素、増粘剤などを用
いることができる。
この配合物を低速2分、中速8分でミキシングし、10
〜40重量部の食用油脂を重ね合わせて、シータで折り込
む。この折り込みに際しては生地を冷却しておくことに
より、作業が容易となり、折り込まれた生地は全体で3
〜4mmの厚さで18層からなっている。
前記生地は、手または機械によって、径約6cm、18層
の多層ロール状に巻き取る(第1図)。
この多層ロール状生地1は、切断しやすいように、−
20℃に冷却する。
上記生地を、軸直角面に対し、45度(図示θ)程度の
傾斜で(第1図、図示A)、0.5〜2cm程幅で切断して、
筒型の切取り生地2を得る(第2図)。
この切取り生地2を水平な固定台に置き、上方から押
圧しつつ押し延ばし、約10cmの楕円形の生地3を得る。
切取り生地2は第2図、第3図図示のように斜めに所定
幅で切断されているので、この押圧、押し延ばしによっ
て、第4図図示のように、多層ロールの各層間が密着す
るとともに、各層が部分的に重なった状態で押し延ばさ
れた生地3となる。この押し延ばしに際しては、麺棒ま
たはシータで行なうことができる。
この生地3は、略短径部分を中心として折返すととも
に、フィリング食材(図示しない)を配置する。
この折返し生地4は、折返し部4aを図示B方向に引き
延ばすとともに、折返し合せ部4bを図示C方向に押し縮
めて、全体を略扇形状の菓子生地5に変形させる。
この菓子生地5を220℃で15〜20分間焼成すると、生
地の表面の各層の境界が分離して各層の境界が明瞭にな
り、表面に多数のヒダを有する焼菓子を得た。
得られた焼菓子は、各層が密着しており、その一方、
各層の境界が分離して明瞭なヒダとなっているので、外
観が良好であるとともに、各層同士の良好な密着性によ
りフィリング材が外部に漏れることもなかった。
また上記製造工程も熟練を必要とすることなく、簡単
に行うことができ、機械化により能率よく焼菓子を得る
ことができた。
なお、上記実施例では、折返し生地4を変形させた後
に、焼成したが、柔らかい菓子生地の場合には、フィリ
ング食材を入れた折返し生地4をそのまま焼成すれば、
焼成時の変形により略扇形状の焼菓子が得られる。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、多層ロール
とした菓子生地を、軸直角面に対し、斜め方向に沿って
切断して所望幅で切取り、この切取り生地を切断面側か
ら押圧して押し延ばし、この押し延ばした生地を所望個
所で折返し、その後に焼き上げ、または揚げる工程から
なり、前記折返し内部には、所望によりフィリング食材
を配置したので、表面にヒダを有する菓子を能率よく製
造することができ、しかも得られたヒダは層間の密着性
に優れ、層境界も明瞭になるという効果がある。
また、折返し生地は、折返し部を引き延ばすととも
に、折返し合せ部を押し縮めて略扇形状とすれば前記効
果に加え、菓子を蛤状に能率よく成形できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は、この発明の一実施例の製造工程を示
す概略図であり、第1図はロール巻取り状態、第2図は
切取り生地、第3図は押圧状態、第4図は押し延ばした
生地、第5図は折返し状態、第6図は折返し生地、第7
図は最終菓子生地を示すものである。 1……多層ロール状生地、2……切取り生地 3……楕円形生地、4……折返し生地 4a……折返し部、4b……折返し合せ部 5……菓子生地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多層ロールとした菓子生地を、軸直角面に
    対し、斜め方向に沿って切断して、所望幅で切取り、こ
    の切取り生地を切断面側から押圧して前記多層ロールの
    各層が部分的に重なった状態で押し延ばし、この押し延
    ばした生地を所望個所で折返し、その後に焼き上げ、ま
    たは揚げる工程により前記生地の表面の多層ロールの各
    層境界にヒダを形成すると共に、前記折返し内部には、
    所望によりフィリング食材を配置することを特徴とする
    表面にヒダを有する菓子の製造方法
  2. 【請求項2】多層ロールとした菓子生地を、軸直角面に
    対し、斜め方向に沿って切断して、所望幅で切取り、こ
    の切取り生地を切断面側から押圧して前記多層ロールの
    各層が部分的に重なった状態で押し延ばし、この押し延
    ばした生地を所望個所で折返し、さらに折返し部を引き
    延ばすとともに、折返し合せ部を押し縮めて略扇形状と
    し、その後に、これを焼き上げ、または揚げる工程によ
    り前記生地の表面の多層ロールの各層境界にヒダを形成
    すると共に、前記折返し内部には、所望によりフィリン
    グ食材を配置することを特徴とする表面にヒダを有す菓
    子の製造方法
JP64000788A 1989-01-05 1989-01-05 表面にヒダを有する菓子の製造方法 Expired - Lifetime JP2794431B2 (ja)

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