JP2793341B2 - 高油分ソフトキャンディー - Google Patents

高油分ソフトキャンディー

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JP2793341B2
JP2793341B2 JP2200888A JP20088890A JP2793341B2 JP 2793341 B2 JP2793341 B2 JP 2793341B2 JP 2200888 A JP2200888 A JP 2200888A JP 20088890 A JP20088890 A JP 20088890A JP 2793341 B2 JP2793341 B2 JP 2793341B2
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順子 辻本
修 柴田
正彦 寺島
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Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
[産業上の利用分野] 本発明は、多量の油分を含みながら貯蔵中油分が滲出
することがなく、しかも咀嚼感及び保形性の良好なソフ
トキャンディーに関する。 [従来の技術] (1) 背景 近年、従来のキャラメルとガム双方の性質を備えた、
自体軟らかい咀嚼感を具備すると共に、咀嚼時歯に粘着
しにくいソフトキャンディーが消費者の注目を集めてい
る。 (2) 従来技術の問題点 このため、従来のソフトキャンディーの製造において
は、ソフト化の手段として凝固前のキャンディー組成物
中の水分量を増加させるか又は油分量を増加させる方法
が採用されてきた。しかし水分量を増加させると保形性
が低下し、夏季の室温程度の温度でもダレて原形を失
う。一方、油分量を増加させると、保存中に油がソフト
キャンディーの表面に滲出して味を悪くするという欠点
がある。 [発明が解決しようとする課題] そこで本発明が解決しようとする課題は、既往のソフ
トキャンディーの欠点を改善した、保形性及び耐油滲出
性の優れたソフトキャンディーを提供することである。
【発明の構成】
[課題を解決するための手段] (1) 概念 本発明者は、既知のソフトキャンディーにおける上掲
難点を解決するための手段につき種々検討を試みた結
果、凝固前のソフトキャンディー組成物中に粉末状大豆
蛋白を含有させることによって、多量の油分を含有させ
ても保形性が向上すること、及び更にHLB2以下の乳化剤
を併用することによって、油滲みも防止できることを見
出した。 (2) 概要 上記の課題を解決するため、本発明は、0.1〜20%の
粉末状大豆蛋白と10〜30%の油分とを含む乳化物である
ことを特徴とする高油分ソフトキャンディーに係る。 以下、発明の構成に関連する主要な要素事項等につき
項分けして説明する。 (3) 大豆蛋白粉末 本発明で使用しうる粉末状大豆蛋白としては、分離大
豆蛋白若しくは濃縮大豆蛋白の粉末又は全脂若しくは脱
脂大豆粉等を例示できるが、殊に粉末状分離大豆蛋白が
好ましい。凝固前の組成物(即ち、煎燉(煮詰め)を終
えた直後の流動性飴状物)中の粉末状大豆蛋白の量は、
0.1〜20%、殊に2〜4%であるのが好適である。粉末
状大豆蛋白の量が下限値未満であれば充分な保形効果が
得られず、逆に上限値超過としても保形性がそれ程向上
しないので、不経済であるのみでなく、風味も低下する
傾向を示す。 (4) 油脂 油脂としては、融点30℃以上〜37℃以下の高融点油脂
が好ましい。適当な油脂の例としては、例えばパーム油
やラウリン油の分画油、ダイズ油、ナタネ油等の低融点
油脂類の硬化油脂類、ハードバター類、ノーテンパー型
チョコレート油脂、エステル交換油脂類等を例示できる
が、勿論これらに限るものではない。 油脂の量は、凝固前の組成物の10〜30%であるのが望
ましい。油脂量が下限値未満ではソフト化が不充分とな
り、また上限値を超えると、大豆蛋白の量を増しても保
存中における油脂分の滲出を防ぐのが難しくなる。 (5) 乳化剤 本発明で使用する乳化剤としては、HLB2以下の低HLB
系のもの、殊にw/o型の乳化物を形成する性質を持つも
の(w/o系乳化剤)が好ましい。特に縮合リシノレート
系のw/o系乳化剤は、耐油滲出性及び保形性の両面で最
良の結果を与える。しかしエステル化度1.8以上の低HLB
ショ糖脂肪酸エステルもある程度縮合リシノレート系界
面活性剤に匹敵する効果を示す。 乳化剤の添加量は、凝固前の組成物中0.01〜1%、殊
に0.1〜0.5%であるのが望ましい。乳化剤の使用量が下
限値未満では、充分な油滲出防止効果が得られず、また
上限値を超えても格別の上記効果の上昇が見られないの
みでなく、経済的にも不利である。 (6) 製造 本発明に係る高油分ソフトキャンディーは、従来のキ
ャンディーの製造法と同様に、所定量の水飴、砂糖、練
乳、油脂、香料等の原料の他に、粉末状大豆蛋白及び乳
化剤を所定量配合した。混合された組成物を、適度の水
分量(普通約8%前後)となるまで加熱、煎燉し(煮詰
め)て溶融させた後、所定の型内に流し込む等して冷
却、固化させることにより製造される。好適な処方の一
例は以下のようである。 水飴 36.0重量部 グラニュー糖 17.4 〃 練乳 26.3 〃 植物性油脂(mp31℃) 20.0 〃 w/o 系乳化剤 0.3 〃 粉末状大豆蛋白 4.0 〃 溶融状態の組成物は、冷却、凝固させる以前に成るべ
く均質化するのが望ましい。均質化の手段としては、ホ
モミキサー、バイオミキサー(以上商品名)等の高速機
械的撹拌機、ホモジナイザー又はコロイドミル(例えば
商品名マイコロイダー)等の如き均質分散機等が利用さ
れる。均質化により製品高油分ソフトキャンディーの肌
理が細かくなると共に、油滲み、ダレ等も減少する。 [作用] 本発明における粉末状大豆蛋白及び乳化剤の作用は明
確ではないが、恐らく大豆蛋白が、その保水性と乳化性
により水分を保留すると同時に、糖質と油分とを親和さ
せて安定な乳化系を形成し、殊に低HLB乳化剤の存在に
より、糖質と油分との親和性が一層高まることによるも
のと想像される。特に、低HLB乳化剤の中でもw/o型の乳
化剤は、糖質と油分とを親和させる作用が強く、大豆蛋
白との協同作用により、乳化系をより安定化させる。な
お、凝固前の融解状態の組成物を物理的に均質化させる
ことにより、より保形性の優れた製品が得られる。 [実施例] 以下、実施例により発明具体化の例を述べるが、例示
は単に説明用のものであって、発明精神の限定を意図し
たものではない。 実施例1〜2及び比較例1 下表−1記載の組成の原料混合物を、撹拌しながら品
温100℃迄煮詰めた後、型に流し込んで固化させた。製
品の物性を併せて下表−1に示す。 上表から明らかなように、粉末状大豆蛋白の添加によ
り、保形性及び油滲み共に改善されている。なお、大豆
蛋白としての分離大豆蛋白の好適な添加量は、本例では
約4%である。 実施例3〜5 上の実施例1の実験において、乳化剤の種類のみを変
えて実験を行った。因に乳化剤の用量は各同量であっ
た。結果を下表−2として示す。なお、物性の評価及び
基準は上例と同じである。 上表の如く、保形性は何れも良好であるが、油滲みに
関してはHLB15のショ糖脂肪酸エステルが同2のものよ
り劣った成績を示した。これに反し縮合リシノレート
は、HLB2のショ糖脂肪酸エステルより優れた油滲み抑制
効果を奏することが判る。 実施例6〜7 実施例5の実験において、冷却前の溶融組成物をホモ
ミキサーを用いて10分間機械的に均質化する操作を付加
したものと、同操作を付加しないものと対比して均質化
の効果を検討した。結果は下表−3に示される。 該表から窺えるように、均質化により保形性が一層向
上している。
【発明の効果】
以上説明し、かつ実証した通り、本発明は、既往のソ
フトキャンディーの欠点であった保形性及び油滲みが改
善された、保形性及び耐油滲出性の優れたソフトキャン
ディーを提供しうることにより、食品産業の発展及び食
生活の向上に寄与しうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 冨士 良宏 (56)参考文献 特開 昭57−18945(JP,A) 特開 昭61−152243(JP,A) 特開 平3−228642(JP,A) 特開 平4−30752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23G 3/00 - 3/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.1〜20%の粉末状大豆蛋白と10〜30%の
    油分(油脂がW/O/W型乳化油脂を除く)を含む乳化物で
    あることを特徴とする高油分ソフトキャンディー。
  2. 【請求項2】乳化剤として0.01〜1%のHLB2以下の低HL
    B乳化剤を含む請求項1記載のキャンディー。
  3. 【請求項3】凝固前のキャンディー組成物が、機械的な
    均質化処理を受けたものである請求項1記載のキャンデ
    ィー。
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