JP2793322B2 - 電子部品自動装着装置の駆動力伝達、係脱および係止装置と、これらの装置を用いた電子部品自動装着装置 - Google Patents

電子部品自動装着装置の駆動力伝達、係脱および係止装置と、これらの装置を用いた電子部品自動装着装置

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子部品をプリント基板等に装着するため
の電子部品自動装着装置に関し、特に、部品装着ヘッド
のスピンドルとセンタリング爪、および部品供給ユニッ
トの駆動を、単一の駆動源で作動するカム機構によって
行なえるようにするための駆動力伝達、係脱および係止
装置と、これらの装置を用いた電子部品自動装着装置に
関する。
[従来の技術] 電子部品自動装着装置において、X−Y方向に移動自
在な部品装着ヘッドは、装着本体の前後部に多数並べて
配設された部品供給ユニットから電子部品を吸着し、本
体テーブルに配置されたプリント基板まで搬送して所定
の装着位置に装着する。
この装着動作を行なうために、部品装着ヘッドに、上
下動可能でかつ先端に吸着ノズルを備えたスピンドル
と、吸着した電子部品をスピンドルの中心で所定向きに
位置決めするセンタリング爪とを備えているものも多
く、従来からこの形式の部品吸着ヘッドとして、スピン
ドルの上下動およびセンタリング爪の開閉を、単一のモ
ータで駆動するカム機構により行なわれるものも特開昭
60−62401号公報等で公知となっていた。
一方、選択された部品供給ユニットは、ユニットの上
方に移動してきたスピンドルが部品吸着動作を開始する
直前に、所定の部品供給位置に電子部品を一個づつ配置
して供給可能な状態とし、この部品をスピンドル先端の
吸着ノズルで吸着する。従来、電子部品を吸着可能なよ
うに一個づつ配置する動作は、部品供給ユニットまたは
部品装着ヘッドに取り付けた専用のエアシリンダにより
行なわれていた。
また従来、複数個のスピンドルを有しそれらを選択使
用し、複数個の電子部品を同時に吸着してプリント基板
上に移動し装着することによって、平均のサイクルタイ
ムを短縮するものも公知であった。
[発明が解決しようとする課題] 上述したように、従来技術では、部品供給ユニットの
部品取出しのための騒動源を、スピンドルおよびセンタ
リング爪の駆動源とは別個に備えていたので、それぞれ
の動作タイミングをとる必要があり、NCまたはシーケン
ス制御を必要としていた。
また、部品供給ユニットを駆動するエアシリンダは、
完全な速度制御が行なえずしかも駆動時間には比較的大
きなばらつきを生じる。したがって、部品供給ユニット
において電子部品を吸着可能に準備する部品供給動作か
ら次のスピンドルによる吸着動作に移行するまでの間
に、それぞれの動作の確認を行ない駆動時間のばらつき
を填補するある程度のゆとりが必要となり、作業サイク
ルタイムが遅延するという欠点を有していた。
さらに、複数のスピンドルを使用するときは、それぞ
れのスピンドルに対して独立した駆動源が必要であり、
それぞれの動作タイミングをとるためのNCまたはシーケ
ンス制御が煩雑であり、しかも装置が大形化していた 本発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、その目的は、スピンドル、センタリング爪お
よび部品供給ユニットを容易に制御でき、しかもこれら
の部材を任意の安定した速度で駆動することができ、作
業サイクルタイムの短縮を実現するとともに、複数のス
ピンドルを有する場合であっても、スピンドルの選択が
可能で単一の駆動源のみで駆動でき、かつ各スピンドル
を完全にシンクロできる電子部品自動装装置の駆動力伝
達、係脱および係止装置と、これらの装置を用いた電子
部品自動装着装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項1の駆動力伝達装
置に係る発明は、部品供給ユニットから所定の供給位置
に供給された電子部品を、先端に吸着ノズルを有しかつ
上下動可能なスピンドルにより吸着するとともに、開閉
可能なセンタリング爪により前記スピンドルに対する位
置決めをし、所定の装着位置へと搬送してプリント基板
に装着する電子部品自動装着装置において、単一の駆動
源から動力を受けて回転する第一,第二,第三のカム
と、前記第一のカムに係合して作動し、前記部品供給ユ
ニットの被駆動部を押圧駆動する部品供給ユニット駆動
手段と、前記第二のカムに係合して作動し、前記スピン
ドルを上下動するスピンドル駆動手段と、前記第三のカ
ムと係合して作動し、前記センタリング爪を開閉するセ
ンタリング爪開閉手段とを備えた構成としてある。
また、請求項2の駆動力係脱装置に係る発明は、カム
と係合するカムフォロアを一端に有し、カムのプロファ
イルに応じて揺動するカムレバーと、被駆動部を押圧駆
動する駆動ロッドを一端に連結した従動レバーと、前記
カムレバーまたは従動レバーの一方に設けられた突起ま
たは凹部と、他方に回動自在に設けられかつ前記突起ま
たは凹部に嵌脱可能な係合凹部または突起を有する係合
部材と、この係合部材を前記突起または凹部に係脱する
クラッチ駆動源とからなり、前記カムレバーと従動レバ
ーとを係脱自在に連結し、前記カムレバーの駆動力を前
記従動レバーに伝達するクラッチ手段とを備えた構成と
してある。
さらに、請求項3の駆動力係止装置に係る発明は、複
数組のカムに各々係合して揺動するカムレバーと、カム
プロファイルの下降に伴うカムレバーの移動経路の途中
に挿入されてカムレバーの移動をそれぞれ係止する係止
アームと、該係止アームを嵌脱するアームを嵌脱するア
ーム駆動源と、該アーム駆動源を一組のカムおよびカム
レバー毎に選択的に制御する制御手段とを備えた構成と
してある。
そして、請求項4の発明は、複数のスピンドルを備え
た電子部品自動装着装置であって、前記請求項2に記載
した駆動力係脱装置を請求項1記載の駆動力伝達装置に
おける第一のカムと係合するカムレバーに使用すること
により同装置の部品供給ユニット駆動手段に請求項2の
駆動力係脱装置を組込むとともに、前記請求項3に記載
した駆動力係止装置を請求項1記載の駆動力伝達装置に
おける第二および第三のカムと係合するカムレバーに使
用することにより同装置のスピンドル駆動手段およびセ
ンタリング爪開閉手段に請求項3の駆動力係止装置を組
込んだ駆動装置をスピンドルに対応して複数組備え、か
つ前記駆動力係脱装置および駆動力係止装置を制御して
スピンドルを選択的に作動させる制御手段を備えた構成
としてある。
[作 用] 本発明の駆動力伝達装置(請求項1)は上記のように
構成したので、単一の駆動源を制御するだけでよく、そ
の駆動力によりカム軸を所定速度で回転させれば、各カ
ムの形状にしたがって、スピンドル、センタリング爪、
部品供給ユニットがそれぞれ所定のタイミングで作動す
る。これらのカムによる動作は安定した速度で行なわれ
るので、きわめて合理的に作業サイクルタイムを設定す
ることができる。
また、該駆動力伝達装置(請求項1)に、駆動力係
脱、係止装置(請求項2、3)を組合せることによっ
て、複数のスピンドルを選択して使用する場合にも単一
の駆動源で駆動することが可能となり、各スピンドル動
作のシンクロを容易に行なうことができる(請求項
4)。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は
本実施例に係る装置の全体構成を示す側面断面図、第2
図はカム部分を示す平面図、第3図(a)は部品供給ユ
ニット駆動手段の側面断面図、同図(b),(c)は同
手段におけるクラッチ手段部分の側面断面図、第4図
(a)はスピンドル駆動手段の側面断面図、同図(b)
は同手段の作動停止機構を示す正面図、第5図(a)は
センタリング爪開閉手段の側面断面図、同図(b)は同
手段の作動停止機構を示す正面図、第6図は電子部品自
動装着装置の全体の概略を示す平面図である。
まず、第1図および第6図を参照して装置の全体構成
を説明する。図において、1はヘッド本体で、X−Y移
動機構5によりX−Y方向に移動可能となっている。こ
のヘッド本体1には、支持部材2を介して部品装着ヘッ
ド10が設けられている。部品装着ヘッド10は、ハウジン
グ11の中心軸部に上下動自在なスピンドル12を有し、そ
のスピンドル12の先端には吸着ノズル13が取り付けられ
ている。吸着ノズル13は、スピンドル12の中空部12aか
らコネクタ12b(第4図)、図示しない配管、電磁弁14
を介して真空源(図示せず)と連通している。
部品装着ヘッド10におけるハウジング11の側面には、
4個のセンタリング爪15,15が支軸15a,15aを中心として
回動自在に取り付けられている。これらセンタリング爪
15,15は、後述するように吸着ノズル13に吸着した電子
部品を両側から挟んでスピンドル12に対して位置決めを
行なうためのものである。
また、部員装着ヘッド10は、支持部材2に対し軸受2
a,2aで支承され回動自在となっており、ヘッド本体1に
設けられた駆動モータ16から、プーリ17a,17bおよびタ
イミングベルト17c、伝達軸18、プーリ19a,19bおよびタ
イミングベルト19cを介して駆動力を受け、必要に応じ
て所定角度分を回動を行なう。
第3図(a)に示す41,41はそれぞれ部品供給ユニッ
ト20駆動用の駆動ロッドであり、支持部材2により上下
動自在に支持され、先端にて後述する部品供給ユニット
20の作動レバー(被駆動部)21を押圧する。駆動ロッド
41,41は、上端を連結杆42によって連結されており、一
体となって上下動する。なお、二本の駆動ロッド41,41
のうち、一本は第6図に示す装置本体テーブル3の後部
に配設した部品供給ユニット20の駆動用、他の一本は装
置本体テーブル3の前部に配設した部品供給ユニット20
の駆動用である。
部品供給ユニット20は、装置本体のテーブル3の前後
部にそれぞれ複数台並べて配設されている。部品供給ユ
ニット20としては、例えば、テーピングされた電子部品
をユニット先端に形成された供給位置に供給してカバー
テープを剥離するもの(テープフィーダ)、チップ状電
子部品をスティックに詰め、シュートによって取り出し
て供給位置に供給するもの(スティックフィーダ)等が
ある。いずれの部品供給ユニットも、第1図に示すよう
に、上方から作動レバー(被駆動部)21を押圧駆動する
ことによって一工程だけ作動し、電子部品を供給可能な
状態にするための部品供給機構が設けられている。
第1図に示した部品供給ユニット20はスティックフィ
ーダであり、スティック22内に詰めてあるチップ状電子
部品をシュート22aで下端にある供給位置23に供給し、
作動レバー21の下降に連動して部品供給機構24が作動す
ることにより電子部品を1個だけエスケープし、開閉カ
バー25が図示矢印A方向に開き、電子部品を吸着ノズル
13で吸着することが可能となる。
上述した構成において、スピンドル12の上下動、セン
タリング爪15,15の開閉、および駆動ロッド41,41の上下
動は、ヘッド本体1に設けられたカム機構によって行な
われる。
第1図,第2図において、30はカム軸であり、このカ
ム軸30に第一,第二,第三のカム31,32,33が並べて固定
されている。34は減速機付モータ等の駆動源であり、プ
ーリ35a,35bおよびタイミングベルト35cを介してカム軸
30に回転駆動力を伝達する。駆動源34をACサーボモータ
とすると回転速度の制御も可能となり更に好ましい。
第2図に示した第一のカム31は、第3図(a)に示す
ように、部品供給ユニット駆動手段40と係合して、駆動
ロッド41を上下動させる。第二のカム32は、第4図
(a)に示すように、スピンドル駆動手段50と係合し
て、スピンドル12を上下動させる。第三のカム33は、第
5図(a)に示すように、センタリング爪開閉手段60と
係合して、センタリング爪15,15を開閉する。
部品供給ユニット駆動手段40は、第3図(a),
(b),(c)に示すように、第一のカムレバー43と従
動レバー44、およびこれら各レバー43,44を係脱自在に
連結するクラッチ手段45を備えている。
第一のカムレバー43は、同図(a),(c)に示すよ
うに、支軸36に回動自在に支持されており、一端に第一
のカム31と係合するカムフォロア43aが取り付けられて
いる。一方、従動レバー44は、同図(a),(b)に示
すように、支軸36に第一のカムレバー43と並べて回動自
在に支持されており、一端が連結杆42に係合している。
また、第一のカムレバー43の他端には突起43bが設け
られており、一方、従動レバー44の他端にはピン44aを
中心に回動自在で、かつ係合凹部46aを有する係合部材4
6が設けられている。
係合部材46は、ヘッド本体1に固定したエアシリンダ
等のクラッチ駆動源47と連結されており、クラッチ駆動
源47の作動時にはピン44aを中心として第3図(a),
(b)のように反時計方向に回動され、係合凹部46aと
突起43bとを係合する。係合部材46の側面には上記係合
状態において、支軸36を中心とした円弧状の溝46bが形
成されており、クラッチ駆動源47の連結部47aは、この
溝46b内を相対的に摺動自在となっている。したがっ
て、第一のカムレバー43が揺動するとともに従動レバー
44は円滑に揺動し、連結部47aによりこの動作が規制さ
れることがない。係合部材46が第3図(a),(b)の
時計方向に回動すると、係合凹部46aと突起43bとの係合
状態は解除される。このように、本実施例では、突起43
b、係合部材46およびクラッチ駆動源47でクラッチ手段4
5が形成されている。したがって、係合凹部46aと突起43
bとが係合状態にあるとき、すなわちクラッチ手段45が
連結されているときに、第一のカム31が回転すると、カ
ムレバーと共に従動レバー44が揺動し、連結杆42を介し
て駆動ロッド41が上下動する。
駆動ロッド41を支持する支持部材2と連結杆42との間
には圧縮ばね48が介在しており、連結杆42は常に上方に
付勢されており、第一のカム31の上昇によって圧縮ばね
48の付勢に抗して連結杆42が下降し駆動ロッド41を押し
下げる。この場合、突起43bの左側面に係合部材46の係
合凹部46aが常に当接するので、突起43bと係合凹部46a
は大きな隙間を有して遊嵌するもので十分である。49は
駆動ロッド41が上昇端に位置したとき、従動レバー44に
当接してそれ以上の上昇を阻止するストッパである。
なお、以上の説明では、第一カムレバー43に突起、係
合部材46に凹部を設けるように説明したが、第一のカム
レバー43に凹部、係合部材46に突起としてもよく、ある
いは第一のカムレバー43に係合部材46、従動レバー44に
突起を設けても同様に構成されることは勿論である。
スピンドル駆動手段50は、第4図(a)に示すよう
に、支軸36に回動自在に支持された第二のカムレバー51
を備えている。第二のカムレバー51の一端には第二のカ
ム32に係合するカムフォロア51aを有しており、他端は
スピンドル12の上端に係合している。そして、第二のカ
ム32の回転にしたがい第二のカムレバー51が揺動して、
スピンドル12を上下動させる。
また、同図(a),(b)に示すように、ヘッド本体
1には第二カムのレバー係止アーム52が、ピン53を介し
て回動自在に設けられている。この係止アーム52は、同
じくヘッド本体1に設けられたソレノイド54により駆動
され、ピン53を中心に回動する。そして、第二のカムレ
バー51の下縁に係合して同レバー51の下降、すなわちス
ピンドル12の下降を係止する。
センタリング爪開閉手段60は、第5図(a)に示す支
軸37により回動自在に支持された第三のカムレバー61を
備えている。第三のカムレバー61は、一端に第三のカム
33と係合するカムフォロア61aを有し、他端はセンタリ
ング爪15の開閉用ロッド62と係合している。開閉用ロッ
ド62は支持部材2により支持され、上下動自在となって
いる。また、ハウジング11の下部には、軸方向に移動自
在で、センタリング爪15,15の基端と係合する開閉カム6
3が取り付けられている。この開閉カム63は開閉用ロッ
ド62の下端と連結されており、開閉用ロッド62の上下動
にともなって昇降し、センタリング爪15,15を開閉す
る。
同図(a),(b)に示すように、ヘッド本体1には
第三のカムレバー係止アーム64がピン65を介して回動自
在に設けられている。この係止アーム64は、ヘッド本体
1に設けられたソレノイド66により駆動され、ピン65を
中心に回動する。そして、第三のカムレバー61の上縁に
係合して同レバー61の上昇、すなわち開閉用ロッド62の
上昇を係止する。
第1図において、38は回転角センサであり、カム軸30
に固定した板カム(またはエンコーダ)39の回転角を検
出し図示しないNC制御装置に送り、カム機構により動作
する各部材と他の部材(例えば、電磁弁14、駆動モータ
16、クラッチ駆動源47、ソレノイド54,66等)との動作
タイミングを制御するためのものである。
次に、上述した構成の電子部品自動装着装置の動作を
説明する。
部品装着ヘッド10はヘッド本体1とともにX−Y移動
機構5によりX−Y方向に移動し、スピンドル12を所要
の部品供給ユニット20の部品供給装置の上方に配置す
る。
次いで、駆動源34が起動し、第一,第二,第三のカム
31,32,33が回転すると、各カムの形状に対応して部品供
給ユニット駆動手段40、スピンドル駆動手段50、センタ
リング爪開閉手段60がそれぞれ働き、部品供給ユニット
20、スピンドル12、センタリング爪15が次の順序で作動
する。
まず、第3図(a)に示した部品供給ユニット駆動手
段40において第一のカム31の回転にしたがって第一のカ
ムレバー43が図示反時計方向に揺動するとともに、従動
レバー44が第一のカムレバー43と一体になって同方向に
揺動し、駆動ロッド41を下降させて、第1図に示す部品
供給ユニット20の作動レバー21を押圧する。そうする
と、部品供給ユニット20は、部品供給機構24を介して開
閉カバー25を図示矢印A方向に開き、電子部品を供給可
能な状態とする。
続いて、スピンドル駆動手段50における第二のカムレ
バー51が、第二のカム32にしたがって第4図(a)の反
時計方向に回動し、スピンドル12を下降させる。下降端
において電磁弁14が真空吸引側に切替えられ、吸着ノズ
ル13が電子部品を吸着する。その後、第一のカム31,第
二のカム32に従って、第一のカムレバー43が第3図
(a)の時計方向に、第二のカムレバー51が第4図
(a)の時計方向に回動し、駆動ロッド41とスピンドル
12を上昇させ、部品供給機構24がもとの位置にもどる。
次に、第三のカムレバー61が第5図(a)の時計方向
に回動し、開閉用ロッド62を介して開閉カム63を上昇さ
せる。開閉カム63は、センタリング爪15,15の基端と係
合し、同爪15,15の先端を閉じる。これより、電子部品
は吸着ノズル13と同心となるように位置決めされ、開閉
ロッド62とともに開閉カム63が下降することによって爪
15,15が開放される。
以上の動作と並行して、部品装着ヘッド10がX−Y方
向に移動し、プリント基板4における所定の装着位置の
上方に到達する。そして、再び第二のカムレバー51が第
4図(a)の反時計方向に回動することによりスピンド
ル12を下降させ、プリント基板に電子部品を装着する。
このとき、第1図の電磁弁14は正圧側に切替られ、次い
で第二のカムレバー51が第4図(a)の時計方向に回動
してスピンドル12を上昇させる。
以上で部品装着動作の一サイクルが終了し、引き続き
同様の動作が繰返されて連続的に電子部品が装着されて
いく。
本実施例では、前の部品吸着時とこの部品吸着時とで
カム軸を2回転し、部品装着時にはクラッチ手段45をOF
Fにすることで実施している。このようにすると、カム
の回転角に対して余裕のある設計が可能となる。
本考案は、実施例に示すように、ヘッド10をヘッド本
体1に併設し、一サイクルで複数個の電子部品を同時に
装着する構成なので、装着ヘッド10、および同装置ヘッ
ド10によって部品を吸着する部品供給ユニット20を選択
して、選択された装着ヘッド10のみが選択された部品供
給ユニットに対して動作する必要がある。
この場合、選択されなかった装着ヘッド10の第二カム
レバー係止アーム52と第三カムレバー係止アーム64と
を、それぞれ各カムレバー51,61に係合させてこれらの
揺動を規制し、突起43bと係合凹部46aとの係合状態を解
除する。すると、カム軸30が回転して第一,第二,第三
のカム31,32,33が回転しても、第二,第三のカムレバー
51,52は揺動せず、従動レバー44も第一のカムレバー43
からの揺動力を受けない。したがって、その部品装着ヘ
ッドは全く作動しないこととなる。仮に、次の作業サイ
クルでこの部品ヘッドのみが選択されたときには、他の
部品装着ヘッドの動作を同様にロックすることによって
この部品装着ヘッドのみが作動する。同様にして、任意
の二個または三個の部品装着ヘッドが作動するように選
択することも容易である。
また、装着する電子部品の向きを変えるときは、駆動
モータ16の回転によりハウジング11が回転して所定の向
きに装着する。
なお、本発明は上述した一実施例に限定されるもので
はない。例えば、上下動するスピンドルおよび開閉する
センタリング爪については公知のものが各種適用でき、
またそれらの駆動手段については、カム機構を用いた公
知の構成のものが適用できる。また、部品供給ユニット
駆動手段は第3図(a),(b),(c)に示した構成
のものに限定されず、要旨を変更しない範囲で種々変形
実施または応用実施が可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は単一の駆動源によって
駆動されるカム機構と、このカム機構によって駆動制御
される各種の駆動手段とにより構成したので、スピンド
ル、センタリング爪および部品供給ユニットの各部材を
容易に制御することができる。しかも、カム軸の回転数
とカムのプロファイルとによって定められた任意の安定
した速度で確実に駆動し得るので、作業サイクルタイム
を安定化して短縮できるという効果がある。
また、複数のスピンドルを併設しこれらを選択して使
用する場合にも、単一の駆動源による駆動が可能とな
り、小形化、作業サイクルタイムの短縮を実現できる。
この場合、駆動力係脱,係止装置(請求項2,3)を組込
むことにより、スピンドルの選択使用が実施される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る装置の全体構成を示す側
面断面図、第2図はカム部分を示す平面図、第3図
(a)は部品供給ユニット駆動手段の側面断面図、同図
(b),(c)は同手段におけるクラッチ手段部分の側
面断面図、第4図(a)はスピンドル駆動手段の側面断
面図、同図(b)は同手段の作動停止機構を示す正面
図、第5図(a)はセンタリング爪開閉手段の側面断面
図、同図(b)は同手段の作動停止機構を示す正面図、
第6図は電子部品自動装着装置の全体の概略を示す平面
図である。 1:ヘッド本体 2:支持部材 4:プリント基板 10:部品装着ヘッド 12:スピンドル 13:吸着ノズル 15:センタリング爪 20:部品供給ユニット 21:作動レバー 30:カム軸 31:第一のカム 32:第二のカム 33:第三のカム 34:駆動源 40:部品供給ユニット駆動手段 41:駆動ロッド 43:第一のカムレバー、44:従動レバー 45:クラッチ手段 50:スピンドル駆動手段 51:第二のカムレバー 60:センタリング爪開閉手段 61:第三のカムレバー 63:開閉カム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品供給ユニットから所定の供給位置に供
    給された電子部品を、先端に吸着ノズルを有しかつ上下
    動可能なスピンドルにより吸着するとともに、開閉可能
    なセンタリング爪により前記スピンドルに対する位置決
    めをし、所定の装着位置へと搬送してプリント基板に装
    着する電子部品自動装着装置において、 単一の駆動源から動力を受けて回転する第一,第二,第
    三のカムと、 前記第一のカムに係合して作動し、前記部品供給ユニッ
    トの被駆動部を押圧駆動する部品供給ユニット駆動手段
    と、 前記第二のカムに係合して作動し、前記スピンドルを上
    下動するスピンドル駆動手段と、 前記第三のカムと係合して作動し、前記センタリング爪
    を開閉するセンタリング爪開閉手段とを備えたことを特
    徴とする電子部品自動装着装置の駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】カムと係合するカムフォロアを一端に有
    し、カムのプロファイルに応じて揺動するカムレバー
    と、 被駆動部を押圧駆動する駆動ロッドを一端に連結した従
    動レバーと、 前記カムレバーまたは従動レバーの一方に設けられた突
    起または凹部と、他方に回動自在に設けられかつ前記突
    起または凹部に嵌脱可能な係合凹部または突起を有する
    係合部材と、この係合部材を前記突起または凹部に係脱
    するクラッチ駆動源とからなり、前記カムレバーと従動
    レバーとを係脱自在に連結し、前記カムレバーの駆動力
    を前記従動レバーに伝達するクラッチ手段とを備えたこ
    とを特徴とする電子部品自動装着装置の駆動力係脱装
    置。
  3. 【請求項3】複数組のカムに各々係合して揺動するカム
    レバーと、 カムプロファイルの下降に伴うカムレバーの移動経路を
    途中に挿入されてカムレバーの移動をそれぞれ係止する
    係止アームと、 該係止アームを嵌脱するアーム駆動源と、 該アーム駆動源を一組のカムおよびカムレバー毎に選択
    的に制御する制御手段とを備えたことを特徴とする電子
    部品自動装着装置の駆動力係止装置。
  4. 【請求項4】複数のスピンドルを備えた電子部品自動装
    着装置であって、 前記請求項2に記載した駆動力係脱装置を請求項1記載
    の駆動力伝達装置における第一のカムと係合するカムレ
    バーに使用することにより同装置の部品供給ユニット駆
    動手段に請求項2の駆動力係脱装置を組込むとともに、
    前記請求項3に記載した駆動力係止装置を請求項1記載
    の駆動力伝達装置における第二および第三のカムと係合
    するカムレバーに使用することにより同装置のスピンド
    ル駆動手段およびセンタリング爪開閉手段に請求項3の
    駆動力係止装置を組込んだ駆動装置を、スピンドルに対
    応して複数組備え、 かつ前記駆動力係脱装置および駆動力係止装置を制御し
    てスピンドルを選択的に作動させる制御手段を備えたこ
    とを特徴とする電子部品自動装着装置。
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