JP3590339B2 - 電子部品挿入ヘッドおよびそれに適用可能な軸継手機構 - Google Patents

電子部品挿入ヘッドおよびそれに適用可能な軸継手機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リード線付電子部品をプリント基板に実装する装置に関わり、特に電子部品をプリント基板の取付穴に自動挿入するための電子部品挿入ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品挿入ヘッドは、部品供給系から供給された電子部品を受け取って保持し、プリント基板上の取り付け位置まで移動して、基板の取り付け穴に電子部品のリード線を挿入する装置である。
【0003】
本出願人より、挿入ガイドで電子部品のリード線を挟持して案内しながら、電子部品の頂部を上から押し棒で押し下げることにより、プリント基板の取付穴に電子部品のリード線を挿入する電子部品の挿入ガイド機構が実公平3−33114号、特願2000−47147等において提案されている。
【0004】
このような電子部品挿入機構においては上記挿入ガイドは、プリント基板の取付穴付近のガイド位置において電子部品のリード線をガイドするが、一つの電子部品の挿入が完了すると、次の電子部品の受け取りのために、該ガイド位置よりも高い受け取り位置に上昇する。その上昇の際に挿入ガイドは挿入済みの電子部品の干渉しないような移動軌跡をとる必要がある。これに関連して、上記の実公平3−33114は支持ブロックに対して挿入ガイドを取り付けるためのアームの支点軸を可変とすることによりガイドの上昇軌跡を変更することを教示し、特願2000−47147は挿入ガイドの上昇軌跡を変えるカムの位置を移動させることにより上昇軌跡を変更することを教示している。これによりサイズの異なる電子部品に対して部品の実装密度を損なわずに、同一の挿入ヘッドを用いて基板への挿入を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電子部品挿入装置により取り扱われる部品には様々なサイズのものがある。部品から同方向にリード線が出ているラジアルリード付き部品の場合、扱われる部品のリード線の線間ピッチはたとえば2.5mm, 5mm, 7.5mm(あるいは1/10inch, 2/10inch, 3/10inch)の3種類がある。これらの部品を実装する場合、従来の装置ではリード線間ピッチが2.5mmの部品(小型電子部品)および5mmの部品(大型電子部品)を同一の1台の挿入装置を用い、リード線間ピッチが7.5mmの部品(超大型電子部品)に対しては別の1台の挿入装置を用いていた。即ち2台の装置を用いていた。
【0006】
これは以下の2つの理由による。即ち第1に、リード線ピッチ7.5mmの部品を保持する挿入ガイド先端部のサイズは当然リード線ピッチ2.5mmや5mmの部品を保持する挿入ガイド先端部より大きくなる。両者を兼用する挿入ガイドを用いた場合、たとえ小型の2.5mmピッチの部品を挿入する場合であっても、挿入ガイド(7.5mm兼用)の接近を許容するために、大きなデッドスペースが必要となり、基板の実装密度が低下する。第2に、小型部品(2.5mmピッチ)、大型部品(5mmピッチ)および超大型部品(7.5mmピッチ)では部品サイズが異なるため、前述した挿入ガイドの上昇軌跡をそれぞれに対して異ならせなければならない。従って少なくとも3種類の挿入ガイド上昇軌跡を切り替えられる必要があるが、1台の装置でそれを行うことは困難である。
【0007】
以上の理由により、従来はリードピッチ2.5mm, 5mm, 7.5mmの3種類の電子部品を基板に挿入するためには2台の部品挿入装置を用いていた。
このような状況で、1台の部品挿入装置で扱える部品の種類を増やすことが要望されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上に鑑みて、本発明は電子部品挿入装置の挿入ヘッドにおいて、1台の装置で幅広いサイズの電子部品の挿入を行い得るようにするものである。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の電子部品挿入ヘッドは、
リード線付き電子部品を基板に挿入する挿入装置の挿入ヘッドであって、
基板に対して相対移動可能な挿入ヘッド本体部と、
電子部品の挿入に際して電子部品のリード線を基板の取付穴に案内する挿入ガイドを有する挿入ガイド機構部と、
を有し、
前記挿入ガイド機構部は前記挿入ヘッド本体部に対して着脱可能に構成され、
前記挿入ガイド機構部はその本体としてのガイドホルダーを有し、該ガイドホルダーは前記挿入ガイドを該ガイドホルダーに対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能に保持し、挿入ガイドは前記第1の位置において電子部品のリード線を基板の取り付け穴に案内すると共に、
前記ガイドホルダーは、前記挿入ガイドに当接し前記挿入ガイドが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際の移動軌跡の少なくとも一部を規定するカム面を有することを特徴とする。
【0012】
更に、挿入ヘッド本体部にその位置を変更可能な可動カムおよび該可動カムの位置を変更するカム位置変更手段を設け、該可動カムを挿入ガイドと当接可能として、可動カムの位置を変更することにより前記挿入ガイドの移動軌跡を変更可能とすることもできる。
【0013】
挿入ヘッド本体部と前記挿入ガイド機構部とを着脱可能とするために、それらを軸方向Z、軸方向に垂直なXおよびY方向、および軸周りの回転方向θに関して挿入ヘッド本体部と挿入ガイド機構部とを所定の関係に位置決めして着脱可能に連結する軸継手機構を設けると好適である。
【0014】
本発明はまた、上に述べたような挿入ガイド機構部を着脱式とした電子部品挿入ヘッドを備え、複数の異なる挿入ガイド機構部を交換して用いる電子部品挿入ヘッドシステムを提供するものである。該システムは、
リード線付き電子部品を基板に挿入する挿入装置の挿入ヘッドシステムであって、
基板に対して相対移動可能な挿入ヘッド本体部と、
電子部品の挿入に際して電子部品のリード線を基板の取付穴に案内する挿入ガイドを有する、前記挿入ヘッド本体部に交換式に着脱可能な少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部と、
前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々はその本体としてのガイドホルダーを有し、該ガイドホルダーは前記挿入ガイドを該ガイドホルダーに対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能に保持し、挿入ガイドは前記第1の位置において電子部品のリード線を基板の取り付け穴に案内し、異なる挿入ガイド機構では前記挿入ガイドが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際の移動軌跡が異なると共に、
前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々は、前記挿入ガイドに当接し前記挿入ガイドが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際の移動軌跡の少なくとも一部を規定するカム面を有し、異なる挿入ガイド機構の前記カム面は互いに異なっていることを特徴とする。
【0015】
上記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部は挿入ガイドのサイズあるいは扱いうる電子部品のサイズが異なるように構成しうる。
【0018】
さらに前記挿入ヘッド本体部にその位置を変更可能で挿入ガイドと当接可能なな可動カムおよび該可動カムの位置を変更するカム位置変更手段を設け、該可動カムの位置を変更することにより前記挿入ガイドの移動軌跡を更に変更可能とすることができる。
【0019】
また、挿入ヘッド本体部と前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々とにおいて、それらを軸方向Z、軸方向に垂直なXおよびY方向、および軸周りの回転方向θに関して挿入ヘッド本体部と挿入ガイド機構部とを所定の関係に位置決めして着脱可能に連結する軸継手機構を設けると好適である。
【0020】
また本発明は上記電子部品挿入ヘッドまたは電子部品挿入ヘッドシステムを用いた電子部品挿入装置をも提供する。このような電子部品挿入装置は、
リード線を有する電子部品を供給する部品供給機構と、
前記部品供給機構から電子部品を受け取り、該電子部品のリード線を基板の取り付け穴に挿入する電子部品挿入ヘッドであって上に説明したような電子部品挿入ヘッドと、
基板に挿入された電子部品のリード線を切断し折り曲げ固定するクリンチ機構とを有することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子部品挿入ヘッドおよび電子部品挿入ヘッドを有する電子部品挿入装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0025】
図9はリード線付き電子部品をプリント基板の取付穴に挿入し、リード線を切断して折り曲げ固定する電子部品挿入装置の一例の全体構成を簡略化して図式的に示した斜視図である。装置はリード線付き電子部品を予め定められた挿入順序に従って順次供給する部品供給部120と、該部品供給部120より供給された電子部品を順次搬送する部品搬送部130と、該部品搬送部130より電子部品を受け取り、プリント基板9の取付穴に挿入する挿入ヘッド部110と、プリント基板9に挿入されたリード線付き電子部品のリード線を切断し折り曲げ固定するクリンチ部と、プリント基板9を水平移動自在に支持するXYテーブル(不図示)とを備えている。
【0026】
部品供給部120は所定間隔で配置された複数のテープフィーダー125を有する。各テープフィーダーにはリード線付き電子部品連を巻き付けたリール(不図示)から引き出されたリード線付き電子部品123を有するテープ122がセットされている。(簡略化のために、図8では一番奥のテープフィーダーにセットされたテープのみが描かれている。)各テープフィーダーはモータM3を有する駆動系121により駆動されてそれぞれ所定のタイミングで電子部品123を送り出し、電子部品122のリード線を切断しテープ122から切り離して、該電子部品を部品搬送部130のパレット131に供給する。
【0027】
部品搬送部130はスプロケット133、134、135に張架されたチェーン132を有し、該チェーン132上に多数のパレット131が所定間隔毎に固定されている。スプロケット間にはアイドラーローラー136,137が配されている。1つのスプロケット133にはモータM4がベルトで連結されており、これがチェーン132を駆動している。部品搬送部130は部品供給部120から供給された電子部品を挿入ヘッド部110の付近まで搬送する。
【0028】
挿入ヘッド部110は電子部品を挟持するためのチャックを有する受け渡しヘッド111を備える。受け渡しヘッド111はチャックの開閉機能と水平移動(揺動)機能を有している。該受け渡しヘッド111は部品搬送部130のチェーン132上のパレット136中、挿入ヘッド部への受け渡し位置138にあるパレットの保持する電子部品123を挟持してパレット136から挿入ヘッド1の挿入ガイド5に受け渡す。挿入ガイド5は電子部品のリード線を挟持してプリント基板の取付穴に案内するものである。また挿入ヘッド1は電子部品の頭部を下方に押してプリント基板に挿入するための押し棒31を有する。挿入ヘッドについては後に詳述する。受け渡しヘッドおよび挿入ヘッドはモータM1およびM2を駆動源として機構114、116を介して駆動される。
【0029】
なお電子部品は部品供給部120、部品搬送部130および受け渡しヘッド111を介して挿入ヘッドに供給されるものであるので、本実施形態ではこれらを合わせたものが、部品供給機構に相当する。
【0030】
挿入ヘッド部110の下方にはプリント基板9を挟んでクリンチ部150が設けられている。挿入ヘッド1により電子部品がプリント基板9の取付穴に挿入されると、クリンチ部のクリンチヘッド151がプリント基板9の下に突出した電子部品のリード線を切断し折り曲げ固定する。クリンチヘッド151はモータM5およびM6を駆動源として153、154を介して駆動される。
【0031】
なお、それぞれのモータM1〜M6にはエンコーダが取り付けてあり、エンコーダによりモータの回転を常にモニターしながら、不図示の制御部により各モータを同期制御している。
【0032】
続いて図1および図2を参照して挿入ヘッド1の概要を説明する。
【0033】
図1は電子部品挿入ヘッド1の外観を示す側面図である。図2は図1に示した構成の下部をより詳細に示す図である。挿入ヘッド1はベースプレート10に各構成要素が取り付けられて一体に構成される。挿入装置の本体に対してベースプレート10は上下方向に摺動自在に支持されている。ベースプレート10が挿入ヘッドの基体としてのベースを構成する。
【0034】
挿入ヘッド1の下方に挿入ヘッド1の上下方向に面を直交してプリント基板9が位置する。プリント基板9は挿入装置本体が備える図示しないXYテーブルに保持されており、XYテーブルはプリント基板9の取付穴91を電子部品Pのリード線下方に位置づけるよう面方向に移動自在である。
【0035】
ベースプレート10には軸受台20が固定されている。軸受台20は縦方向に延びる穴を備え該穴内にはボールベアリングが設けられている。軸受台20の穴にはメインシャフト3が挿通されている。メインシャフト3の上部も不図示の同様の軸受台内に挿通されており、メインシャフトは両軸受台により、軸方向には固定であるが、軸周りに回動可能に支持されている。
【0036】
メインシャフト3の下方の外径部分には、中心に穴を有する下スライダー40が環装されている。下スライダー40はメインシャフト3の軸方向に摺動自在である。下スライダー40の上部は鍔402と鍔403及びその間の溝401を備える、鍔403の下方には外径が円形のボス404が延在している。ボス404の外径の一部に平面を設け、そこにローラフック41をボルトで固着する、ローラフック41はU字形のフック部411と上部の延長部412を備え、延長部412をスライダー40のボス404に着脱自在にねじ止めする。
【0037】
ベースプレート10の下部にはプレート11(図2)がボルト締めして固定されている。プレート11に軸42でレバー43の中間部を枢支する、レバー43は軸42を支点にして揺動自在である。レバー43の左端にローラ44を回転自在に取り付ける。レバー43の右端にローラ45を回転自在に取り付ける。ベースプレート10の最下部にはばね掛け46が固定されている。一方、レバー43の左側の部分にばね掛け47が設けられており、ばね掛け46とばね掛け47を引っ張る方向に引っ張りばね48を張架する。
【0038】
ローラ44は下スライダー40の溝401、即ち鍔402と鍔403との間の凹部に嵌入し係合している。これにより、レバー43が軸42を支点にして揺動するとレバー43上に取り付けられたローラ44によってメインシャフト3の軸方向に下スライダー40が摺動する。その際、引っ張りばね48は常にレバー43を反時計回りに回転する方向に付勢しており、従って下スライダー40はメインシャフト3の下方に付勢されている。
【0039】
図2においてレバー43のローラ45の右側には、挿入装置本体が備えるプッシャ90が存在する。プッシャ90はメインシャフト3の軸方向に直交する方向(図2の左右方向)へ出入りし、プッシャ面901がローラ45の外径部分に当接し押す位置にある。プッシャ90が左に移動するとレバー43が図1に実線で描かれた位置43から2点鎖線で描かれた位置43’へと枢動する。これに伴ってしたスライダー40はローラ44により上方に引き上げられる。その状態からプッシャ90が右に移動すると、レバー43は引っ張りばね48の作用により実線で描かれた状態43に復帰し、下スライダーはローラにより下方に押し下げられる。
【0040】
メインシャフト3の下端には軸継手105により、挿入ガイド機構部100が着脱自在に取り付けられている。挿入ガイド機構部はガイドホルダー101、ガイドホルダに第1アーム6を介して連結された挿入ガイド5、ガイドホルダー上に軸71周りに枢動可能に取り付けられた第2アーム7、およびそれらをカバーするガイドプレート102、更にその外側に取り付けられたバネ53等より構成される。図2は内部構造の説明のためにガイドプレート102を取り去った状態で描いている。なお、第1アーム6、第2アーム7およびその外側のガイドプレート102はガイドホルダー101および挿入ガイド5を挟んで両側に設けられているが、図1、図2では手前側のもののみが描かれている。
【0041】
挿入ガイド5は電子部品Pのリードを挟み込んで保持するガイド孔(後に説明する)を有し、該リードを電子部品を取り付けるべき基板の取付穴へガイドするものである。以下においてこの挿入ガイド5とその駆動に関連する機構を主に図2に基づいて説明する。
【0042】
挿入ガイド5は第1アーム6及び第2アーム7のリンク機構を介してガイドホルダー101に連結されている。第1アーム6の一端はガイドホルダー101に固定された枢軸61周りに枢動可能に取り付けられ、他端は挿入ガイドに固定された枢軸62周りに枢動可能に取り付けられている。第2アーム7は枢軸71周りに枢動可能にガイドホルダー101に連結されている。第2アーム7は挿入ガイド5と直結されてはおらず、第2アームに設けられた角穴73が挿入ガイド5に設けられたピン52を受容しているのみである。
【0043】
第2アーム7の挿入ガイド5より外れた位置(即ち挿入ガイド5とは重ならない位置)である左上端の位置にローラ72が回転自在に取り付けられている。ローラ72の外周はローラフック41のフック部411に嵌合している。第2アーム7はほぼ四辺形の角穴73を備える、挿入ガイド5に設けられたピン52は穴73を挿通し第2アーム7の手前に突出する。さらに、挿入ガイド5の上部右側には軸54が設けられ、該軸54にはローラ55が回転自在に取り付けられている。ローラ55はガイドホルダー101の内部に形成されたカム面108または後述する挿入ヘッド本体側の可動カム8に接して挿入ガイドの上昇軌跡を規定するカム従動部として機能する。
【0044】
ガイドホルダー101上にピン51を設けている。ピン51とピン52のそれぞれには周溝を設けばね掛けとし、ピン51とピン52との間に引っ張りばね53を張架している。従って引っ張りばね53はピン51とピン52を互いに対して近づく方向に常時付勢する。
【0045】
メインシャフト3内部は中空になっており、その中に押し棒31が上下動可能に設けられている。押し棒31は部品挿入動作時に挿入すべき部品Pの上部を押して部品のリード線を基板の孔に押し入れるためのものである。
【0046】
図1に示されるように、前記ベースプレート10には支点台13がねじ止めで固定されている。支点台13にエアシリンダ17の後端が揺動自在に取り付けられている。エアシリンダ17の前端から突出するピストンロッドには継ぎ手18が固定されている。継手18はベースプレート10上に軸14周りに枢動自在に設けられたレバー15の一端に連結されている。エアシリンダ17には図示しない空圧回路が接続されており、空圧回路からエアーを供給してエアシリンダ17のピストンロッドを出し入れすると、レバー15が軸14を支点にして揺動する構成である。レバー15の他端(左端)にはローラ16が取り付けてある。
【0047】
図1乃至図3に示す如く、メインシャフト3のボールベアリング21より上に環装した円筒303の外周に、上スライダー80が環装されている。上スライダー80はメインシャフト3の軸方向に摺動自在である。上スライダー80の上部は鍔802と鍔803及びその間に溝801を備える。鍔803の下方には外径が円形のボス804が延在している。前記ローラ16の外周が上スライダー80の溝801に嵌入し係合している。前記レバー15が軸14を支点にして揺動するとメインシャフト3の軸方向に上スライダー80が摺動する。即ち、前記空圧回路からエアーを供給してエアシリンダ17のピストンロッドを出し入れすると、レバー15が軸14を支点にして揺動しメインシャフト3の軸方向に上スライダー80が摺動する構成である。
【0048】
上スライダーの内面には図6〜8に示す可動カム8が取り付けられており、スライダー80の上下移動と共に上下に移動する。
【0049】
ところで上にも述べたように、挿入ヘッドの最下部を構成する挿入ガイド機構部100は軸継手機構105により着脱自在である。ここで着脱部分を分解して示す図3を参照して、挿入ガイド機構部100の挿入ヘッド本体106への取り付け方について説明する。
【0050】
挿入ガイド機構部100の本体部分をなすガイドホルダー101の上部101aはその内部に挿入ヘッド本体106のメインシャフト3の下部3aを受容する内孔101bが設けられてスリーブ状になされている。またガイドホルダー上部101aの外周には外壁を貫通して内孔101bに抜けるキースロット210が形成されている。他方メインシャフト下部3aの外周にもキー溝212が形成されている。
【0051】
挿入ガイド機構部100の挿入ヘッド本体106に対する取り付けに際しては、挿入ヘッド本体の押し棒31と可動カム8を挿入ガイド機構部のガイドホルダー内孔101bに挿通し、メインシャフト下部3aがガイドホルダーの内孔101bにはまりこむようにする。なおガイドホルダー内孔101bとメインシャフト下部3aの外周とはどちらも円形の断面形状であり、その寸法は互いにはめ合い関係となるようになされている。メインシャフト下部3aとガイドホルダー内孔101bとをはめ合わせるときに、それぞれのスロット210と溝212とが重なり合うようにする。そしてキープレート214をキースロット210およびキー溝212にはめ込み、2カ所でガイドホルダー上部101aにねじ216(図1)によりねじ止め固定する。これにより、挿入ヘッド本体、即ちメインシャフト3と挿入ガイド機構部100とが、軸方向に垂直な面内の方向としてのX、Y方向、軸方向としてのZ方向および軸周りの回転方向θに関して位置あわせされた状態で結合される。その後ローラフック41を、その下部のフック部411内に挿入ガイド機構部第2アーム7のローラ72がはまりこむようにして、挿入ヘッド本体側の下スライダー40にねじ止め固定する。このローラフックは挿入ヘッド本体側から挿入ガイド機構部に挿入ガイドを移動させる力を伝達する伝達手段として作用する。ローラフックにより伝達される力の方向はメインシャフトの軸に平行な方向である。
【0052】
このように軸継手機構105により接続されることにより、挿入ヘッド本体のメインシャフト3の回動中心軸と挿入ガイドの中心軸とが同軸上に配置される。
【0053】
本実施態様において用いられている軸継手機構105は、それ自体本発明の一部をなす新規な機構である。ここでこの軸継手機構について詳しく説明する。
【0054】
軸継手はシャフトとスリーブから形成され、それらの軸をX、Y、Z方向および回転(θ)方向に関して位置決め固定して接続するものである。本実施形態ではメインシャフト3がここで言うシャフトに相当し、ガイドホルダーの上部101aがスリーブに相当する。図10にこの軸継手を様々な面から示す。図10の(a)、(b)は軸継手のシャフト部分を示す正面図および側面図であり、(c)、(d),(e)はそれぞれシャフトとスリーブが軸継手機構により接続された状態を示す上面図、正面図、側面図である。図10の(a)、(b)に示すように、シャフト220には長方形のキー溝212が形成されている。スリーブ230はシャフト220を受け入れる内孔231を有している。シャフト221の外径Dとスリーブの内孔の内径Eとははめ合い寸法となっている。スリーブにはその外壁の一部を貫通するキースロット210が形成されている。
【0055】
この軸継手機構によりシャフト220とスリーブ230を接続する際は、シャフト220のキー溝212とスリーブ230のキースロット210を整列させ、それらにキープレート214をはめ込み、キープレート214の両端の2箇所でねじ216を用いてキープレート214をスリーブ230にねじ止め固定する。キー溝212の軸方向寸法Aおよびキースロット210の軸方向寸法とキープレート214の軸方向寸法Bとははめ合い寸法とする。
【0056】
なお図10に示した形態ではキープレート214をスリーブ230にねじ止め固定しているが、キープレートはシャフト220にねじ止めしてもよい。あるいはキープレートをスリーブとシャフトの両方に固定してもよい。
【0057】
この軸継手機構により、X、Y方向の位置合わせ即ちシャフトとスリーブとの中心合わせ、Z方向即ち軸方向の位置合わせ、およびθ方向即ち軸周りの回転方向の位置あわせがなされた状態で両者を接続することができる。また接続後は、スラスト移動、偏心、偏角を生じずにシャフトとスリーブとが固定される。
【0058】
なおここに示した実施形態では、挿入ヘッド本体側が軸継手のシャフト側で挿入ガイド機構側(すなわちガイドホルダー側)が軸継手のスリーブ側としているが、これとは逆に挿入ヘッド本体側をスリーブとして挿入ガイド機構部側をシャフトとすることも可能である。
【0059】
本発明の挿入ヘッド1は以上に述べたように挿入ガイド機構部100が着脱式になっている。これにより複数の異なるタイプの挿入ガイド機構部を交換して用いて、挿入される電子部品の規格やサイズに最適な挿入ガイド機構部とすることができる。
【0060】
本実施態様の装置は挿入ガイド機構部100を交換することにより、たとえば同方向に延びる2本のリード線を有するラジアルリードの部品について、広範囲のサイズ範囲の部品に対して挿入を行うことができる。具体的にはたとえばリード線ピッチがそれぞれ2.5mmの小型部品P、5mmの大型部品P、7.5mmの超大型部品PELの3種類の部品を、それぞれに見合った基板上の実装密度を保ったまま取り扱うことができる。そのために本実施形態の装置では異なる2種類の挿入ガイド機構部100を用いる。2種類の挿入ガイド機構部100は、その挿入ガイド5およびガイドホルダー101の内部に形成されたカム面108の構成において互いに異なっている。
【0061】
第1のガイド機構部100は主に小型部品と大型部品の挿入を行うためのものである。図4a及び図4bを参照して、第1のガイド機構部の挿入ガイド5の機構の詳細について説明する。図4a及び図4bは共に挿入ガイド5を側面(図2の右方向)から見た図である。挿入ガイド5の先端部は中央の2股になった固定部材501とその両側の可動部材502および503からなる。可動部材502および503はそれぞれ軸502aおよび503aを中心として微少角度枢動できるようになっている。なお図で右側の可動部材の先端部は二股に分かれている。可動部材502及び503のそれぞれの外側には上部に斜面510aを有する突起510が取り着けられている。
【0062】
図4a,4bから見て取れるように、挿入ガイド5は第2アーム7の一端部7aにより両側から挟まれている。第2アーム7の一端部7aは、図4aに示された位置と図4bに示された位置との間で挿入ガイド5に対して摺動可能である。図7aに示された状態から、第2アーム7の一端部7aが下方にスライドすると、やがて該一端部7aのアンダーカットされた部分70aが突起510の斜面510aに乗り上げ、可動部材502および503に対して内向きの力を加える。これにより可動部材502および503はそれぞれの軸周りに枢動し、図4bに示す状態となる。挿入ガイドはこの動作により、図4bに示される挿入ガイドの先端部に形成されるガイド孔505a、505b、505cに電子部品のリード線を挟んで保持する。また逆に図4bの状態から第2アームの一端部7bが上方にスライドすることによって図4aの状態に復帰し、この際挿入ガイドはガイド孔505a、505b、505cにおける電子部品のリードの保持を解放する。
【0063】
挿入ガイド5が図4bに示すように閉じた状態にあるとき、挿入ガイド5の先端には2.5mmピッチで3つのガイド孔505a、505b、505cが形成される。リード線ピッチが2.5mmの小型部品の挿入の際にはガイド孔505aと505bまたは505bと505cを用い、リード線ピッチ5mmの大型部品の挿入時には両端のガイド孔505aと505cを用いる。
【0064】
次に第2の挿入ガイド機構部100の挿入ガイド5を図5に示す。その構造は図4bに示した第1の挿入ガイド機構部の挿入ガイドと類似しているので、同等の部分には同じ参照符号を付して説明を省略する。図4bに示したものとの違いは固定部材501が3つに分かれている点と、右側の可動部材503のみならず左側の可動部材502も2股になっている点である。これにより図5の挿入ガイドの先端には2.5mmピッチで4つのガイド孔506a、506b、506c、506dが形成される。両端のガイド孔506a、506d間の距離は7.5mmであり、これによりリード線間ピッチ7.5mmの超大型部品を扱うことができる。
【0065】
この第2の挿入ガイド機構部100の挿入ガイド5も2.5mmピッチでガイド孔を備えているので、このガイド機構部により、小型部品や大型部品の挿入を行うこともできる。しかし第2の挿入ガイド機構部の挿入ガイド先端の幅は第1の挿入ガイド機構部の挿入ガイド先端の幅よりも大きいので、小型の部品に対して第2の挿入ガイド機構を用いると、挿入すべき基板上でガイドが出入りするのに必要なデッドスペースが大きくなり、実装密度を低下させる。従って実装密度を高めるために部品サイズに合わせて挿入ガイド機構部を交換するわけである。
【0066】
続いて図6〜図8を参照して第1、第2の挿入ガイド機構部のもう一つの違いであるガイドホルダー内部のカム面について説明する。図6、図7、図8はそれぞれ小型部品P、大型部品P、超大型部品PELの挿入動作時における挿入ヘッドを一部断面図で示す図である。本実施形態においては、図6、図7の小型部品および大型部品の挿入は上記第1の挿入ガイド機構部100を用い、図8の超大型部品の挿入には上記第2の挿入ガイド機構部100を用いている。
【0067】
挿入ガイド5は部品のリード線を基板の孔の位置にガイドした後、部品と干渉しないような所定の軌跡に沿って上昇しなければならない。挿入ガイド5の上昇軌跡は第1アーム6による拘束と挿入ガイドのロータ55とガイドホルダーのカム面108および可動カム8との接触により規定される。第1および第2の挿入ガイド機構部100はそのガイドホルダー内部に形成されたカム面108の形状が異なっており、それぞれ異なる上昇軌跡を与えている。第1の挿入ガイド機構部100は平面状のカム面108aを有し(図6、図7)、第2の挿入ガイド機構部100はその一部がくぼんだカム面108bを有している(図8)。このカム面108の違いおよび挿入ガイド本体側の可動カム8の上下位置をエアシリンダ17により上スライダー80を介して変えることにより、挿入ガイドの上昇軌跡は図6〜図8に示すようにそれぞれの部品サイズに応じた適切なものとなる。
【0068】
以下において、本発明の実施の形態における部品挿入動作について説明する。
【0069】
図1と図2において挿入ガイド5はガイドホルダー101に対して最も下降した位置にある。これは図6〜図8では実線で描かれた挿入ガイドの位置に相当する。この位置において挿入ガイドは挟持している電子部品Sのリード線をプリント基板9の取付穴に案内する。挿入ガイドは電子部品Pのリード線を保持している。この電子部品Sは部品取付装置の動作の前段階で挿入ヘッド1がプリント基板9から上昇しているときに、受け渡しヘッド111(図9)のチャックから渡されたものである。電子部品Sの頭部には押し棒31が接している。図1、図2は挿入ヘッド1が下降し挿入ガイド5が保持するリード線の先端が取付穴91に挿入された状態を示している。
【0070】
続いて、挿入ヘッド1は下降したままで挿入ガイド5がガイドホルダー101に対する上昇位置(図6〜8において2点鎖線で描かれた位置)へ復帰動作する。同時に押し棒31は引き続き下降して電子部品Pの頭部を押し、電子部品Pのリード線を取付穴91に所定の位置まで挿入すると、プリント基板9の裏面に突出するリード線を電子部品挿入装置のクリンチ部150(図8)のクリンチヘッド151が折り曲げて固定する。
【0071】
挿入ガイド5の上昇位置への復帰動作は以下のように行われる。即ち挿入装置本体が備えるプッシャ90(図2)が左方に移動し、レバー43のローラ45を押す。これによりレバー43は引っ張りばね48の付勢に抗して仮想線43’(図1)の位置に揺動し、ローラ44が仮想線44’の位置に上昇すると、下スライダー40もローラ44に押されて上昇する。これに伴って下スライダー40に固着されたローラフック41も上昇する。これにより、ローラフック41のフック部411に嵌合しているローラ72も上昇し、これに伴って第2アーム7は枢軸71を支点として上方に揺動する。
【0072】
第2アーム7が揺動する際、はじめのうちは第2アーム7に設けられた穴73の辺731とピン52の外周が離間しているため、第2アーム7は挿入ガイドのピン52に力を加えることなく単独で揺動し、挿入アーム7と挿入ガイド5との相対位置が変化する。この相対位置の変化は図4bに示した状態から図4aに示した状態への変化に対応し、これに伴って挿入ガイド5は電子部品Pのリード線の保持を解く。第2アーム7が更に揺動を続け穴73の辺731がピン52の外径に当接すると、第2アーム7はピン52を引っ張りばね53の付勢に抗して押す。
【0073】
以上の過程により、挿入ガイド5は図6〜図8に実線で描かれた位置から2点鎖線で描かれた位置まで上昇する。この間の挿入ガイドの移動軌跡は、挿入ガイドのローラ55とガイドホルダーのカム面108または挿入ヘッド本体の可動カム8との当接、および第1アーム6による拘束によって決まる。なおローラ55はバネ61の引っ張り力により常にカム面108または可動カム8に対して付勢された状態で当接する。
【0074】
図6に示す状態では、可動カム8がその最下降位置に降りており、挿入ガイド5の上昇時にそのローラ55はガイドホルダーのカム面108aに当接し、その後該カム面に設けられた溝内に位置する該可動カム8とに当接し、可動カム8の段差部に乗り上がる。これにより小型部品Pに適した逃げの小さい上昇軌跡が与えられる。
【0075】
図7に示す状態では、可動カムがその最上昇位置に上がっており、挿入ガイド5の上昇時にそのローラ55はガイドホルダーのカム面108aに当接し、その後可動カム8の下部に当接する。これにより大型部品Pに適した逃げの大きい上昇軌跡が与えられる。
【0076】
図8の例では、挿入ガイド機構部100は第2の挿入ガイド機構部であり、挿入ガイド5の上昇時にそのローラ55はガイドホルダーのくぼみを有するカム面108bに当接する。これにより超大型部品PELに適した最も逃げの大きい上昇軌跡が与えられる。
【0077】
いずれの例でも以上の動作によりプリント基板への電子部品Pの挿入が完了すると、その後、押し棒31を上昇させながら、挿入ヘッド1全体が上方に引き上げられる。挿入ヘッド1が最上位置で停止すると受け渡しヘッド111が次に挿入すべき電子部品を運んで来る。そこで挿入ヘッド1のプッシャ90を後退させることにより、挿入ガイドが下降し、挿入ヘッド1本体に対する最下降位置5において該部品のリード線を挟持する。その後受け渡しヘッドがチャックを開いて電子部品を解放し、挿入ヘッドから離れると、挿入ヘッド1は下降されて図1、図2に示す状態に戻り、次の部品挿入サイクルを開始する。
【0078】
以上に示した実施形態では、第1および第2の挿入ガイド機構部を交換可能に取り付ける構成を例として説明したが、より多くの異なる種類の挿入ガイド機構部を用いることも可能である。それらそれぞれの挿入ガイド機構部が異なる構成あるいはサイズの挿入ガイドを有するように構成することができ、またそれぞれのガイドホルダーのカム面を異なる形状にして、挿入ガイドの上昇軌跡を異ならせることができる。
【0079】
また他方で、本発明においては挿入ヘッド本体部と挿入ガイド機構部を着脱可能であるので、1種類のみの挿入ガイド機構部を用いる場合にも、同一のガイド機構部を複数用意しておくことで、挿入ガイドの摩耗時や、その他のメンテナンスを要する場合に、挿入ガイド機構部をはずして外段取りで(すなわち装置からはずした状態で)行うことができるので、部品交換作業時間(MTTR)が短縮できる。
【0080】
なお、以上の実施の形態ではカム8の位置を最も上と最も下の2カ所で切り替えることにより、挿入ガイドの移動軌跡を2種類に切り替えているが、カム位置を3カ所以上で切り替えて上昇軌跡を3種類以上とする事も可能である。
【0081】
また、以上の実施の形態においては同一のカムの位置を変更することで、挿入ガイドの上昇時にカム従動部としてのローラ55が接するカム面を変更して挿入ガイドの上昇軌跡を変更しているが、これを複数のカムを用いてそれらを切り替えることによりカム従動部が接するカム面を変更することも可能である。
【0082】
ここに説明した実施形態は発明の単なる例示であり、本発明はその細部に限定されるものではない。
【0083】
【発明の効果】
本発明においては、挿入ガイド機構部を着脱可能であるので、異なるサイズの部品に対して挿入ガイド機構部のみを交換することで幅広いサイズの部品を1台の装置で扱うことができる。
【0084】
また挿入ガイド機構部にカム面を設けることで、それぞれの部品サイズに最適な挿入ガイドの上昇軌跡(退避軌跡)を設定することができる。従って挿入ガイド上昇軌跡の設計自由度が増し、基板上における部品の実装密度を最適化できる。
【0085】
また挿入ガイド機構部の着脱に位置決め機能を有する軸継手機構を採用することで、挿入ガイド機構部の交換に伴って挿入ガイド本体側との位置関係を調整する必要がなくなり、短時間での交換が可能である。また同一の挿入ガイド機構部を準備しておけば、挿入ガイドなどの消耗部品の交換作業が外段取りで行うことができるので、交換作業に要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての電子部品挿入ヘッド外観図である。
【図2】図1に示した電子部品挿入ヘッドの下部を拡大して示す詳細図である。
【図3】挿入ヘッド本体部と挿入ガイド機構部とを接続する軸継手機構の説明図である。
【図4a】第1の挿入ガイド機構部の挿入ガイド先端部の側面図であり、挿入ガイドが開いた状態を示す。
【図4b】第1の挿入ガイド機構部の挿入ガイド先端部の側面図であり、挿入ガイドが閉じた状態を示す。
【図5】第2の挿入ガイド機構部の挿入ガイド先端部の側面図である。
【図6】小型電子部品挿入時の挿入ガイドの軌跡を示す電子部品挿入ヘッドの説明図である。
【図7】大型電子部品挿入時の挿入ガイドの軌跡を示す電子部品挿入ヘッドの説明図である。
【図8】超大型電子部品挿入時の挿入ガイドの軌跡を示す電子部品挿入ヘッドの説明図である。
【図9】電子部品挿入装置の概略を示す斜視図である。
【図10】軸継手機構の実施形態を示す図であり、(a)はシャフト部の正面図、(b)はシャフト部の側面図、(c)は軸継手機構の接続状態での上面図、(d)はその正面図、(e)はその側面図である。
【符号の説明】
1 電子部品挿入ヘッド
3 メインシャフト
5 挿入ガイド
6 第1アーム
7 第2アーム
8 カム
9 プリント基板
10 ベースプレート
15,43 レバー
16,44,55,72 ローラ
17 エアシリンダ
20 軸受台
31 押し棒
40 下スライダー
41 ローラフック
48,53 引っ張りばね
51,52 軸
61,62 枢軸
80 上スライダー
100 挿入ガイド機構部
101 ガイドホルダー
102 ガイドプレート
105 軸継手機構
110 挿入ヘッド部
111 受け渡しヘッド
120 部品供給部
122 電子部品を有するテープ
123 電子部品
125 テープフィーダー
130 部品搬送部
131 パレット
132 チェーン
150 クリンチ部
151 クリンチヘッド
210 キースロット
214 キープレート
216 ねじ
220 シャフト
230 スリーブ
M1〜M6 モータ

Claims (14)

  1. リード線付き電子部品を基板に挿入する挿入装置の挿入ヘッドであって、
    基板に対して相対移動可能な挿入ヘッド本体部と、
    電子部品の挿入に際して電子部品のリード線を基板の取付穴に案内する挿入ガイドを有する挿入ガイド機構部と、
    を有し、
    前記挿入ガイド機構部は前記挿入ヘッド本体部に対して着脱可能に構成され、
    前記挿入ガイド機構部はその本体としてのガイドホルダーを有し、該ガイドホルダーは前記挿入ガイドを該ガイドホルダーに対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能に保持し、挿入ガイドは前記第1の位置において電子部品のリード線を基板の取り付け穴に案内すると共に、
    前記ガイドホルダーは、前記挿入ガイドに当接し前記挿入ガイドが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際の移動軌跡の少なくとも一部を規定するカム面を有することを特徴とする電子部品挿入ヘッド。
  2. 請求項記載の電子部品挿入ヘッドにおいて、前記挿入ガイドを前記第1の位置と第2の位置との間で移動させるための動力源が前記挿入ヘッド本体部側に設けられ、前記挿入ヘッド本体部と前記挿入ガイド機構部との間で前記挿入ガイドを移動させるための力を伝達する伝達手段が着脱可能に設けられていることを特徴とする電子部品挿入ヘッド。
  3. 前記挿入ヘッド本体部はその位置を変更可能な可動カムおよび該可動カムの位置を変更するカム位置変更手段を有し、該可動カムは前記挿入ガイドと当接可能であり、該可動カムの位置を変更することにより前記挿入ガイドの移動軌跡を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品挿入ヘッド。
  4. 前記挿入ヘッド本体部と前記挿入ガイド機構部とは、それらを軸方向Z、軸方向に垂直なXおよびY方向、および軸周りの回転方向θに関して挿入ヘッド本体部と挿入ガイド機構部とを所定の関係に位置決めして着脱可能に連結する軸継手機構を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電子部品挿入ヘッド。
  5. 前記軸継手機構は外径が円柱状のシャフトと該シャフトを受容する円筒状のスリーブとを連結する軸継手機構であって、
    前記シャフトの外面に形成されたキー溝と、
    前記スリーブに形成された該スリーブの円筒外壁の一部を貫通するキースロットと、
    前記シャフトが前記スリーブ内に受容され前記キー溝と前記キースロットとが整列された状態で、前記キー溝および前記キースロット内に嵌合するキープレートと、
    前記キープレートを前記スリーブおよび/または前記シャフトに固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする請求項記載の電子部品挿入ヘッド。
  6. 請求項記載の電子部品挿入ヘッドにおいて、前記軸継手機構の前記シャフトは前記挿入ヘッド本体部に設けられ、前記軸継手機構のスリーブは前記挿入ガイド機構部に設けられていることを特徴とする電子部品挿入ヘッド。
  7. リード線を有する電子部品を供給する部品供給機構と、
    前記部品供給機構から電子部品を受け取り、該電子部品のリード線を基板の取り付け穴に挿入する電子部品挿入ヘッドであって請求項1乃至のいずれかに記載の電子部品挿入ヘッドと、
    基板に挿入された電子部品のリード線を切断し折り曲げ固定するクリンチ機構とを有する電子部品挿入装置。
  8. リード線付き電子部品を基板に挿入する挿入装置の挿入ヘッドシステムであって、
    基板に対して相対移動可能な挿入ヘッド本体部と、
    電子部品の挿入に際して電子部品のリード線を基板の取付穴に案内する挿入ガイドを有する、前記挿入ヘッド本体部に交換式に着脱可能な少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部と、
    前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々はその本体としてのガイドホルダーを有し、該ガイドホルダーは前記挿入ガイドを該ガイドホルダーに対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能に保持し、挿入ガイドは前記第1の位置において電子部品のリード線を基板の取り付け穴に案内し、異なる挿入ガイド機構では前記挿入ガイドが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際の移動軌跡が異なると共に、
    前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々は、前記挿入ガイドに当接し前記挿入ガイドが前記第1の位置から前記第2の位置へ移動する際の移動軌跡の少なくとも一部を規定するカム面を有し、異なる挿入ガイド機構の前記カム面は互いに異なっていることを特徴とする電子部品挿入ヘッドシステム。
  9. 前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部は挿入ガイドのサイズが互いに異なっていることを特徴とする請求項記載の電子部品挿入ヘッドシステム。
  10. 前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部は扱いうる電子部品のサイズが異なっていることを特徴とする請求項8又は9のいずれかに記載の電子部品挿入ヘッドシステム。
  11. 請求項乃至10のいずれか記載の電子部品挿入ヘッドにおいて、前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々はその本体としてのガイドホルダーを有し、該ガイドホルダーは前記挿入ガイドを該ガイドホルダーに対して第1の位置と第2の位置との間で移動可能に保持し、前記挿入ガイドを前記第1の位置と第2の位置との間で移動させるための動力源が前記挿入ヘッド本体部側に設けられ、前記挿入ヘッド本体部と前記挿入ガイド機構部との間で前記挿入ガイドを移動させるための力を伝達する伝達手段が着脱可能に設けられていることを特徴とする電子部品挿入ヘッド。
  12. 前記挿入ヘッド本体部はその位置を変更可能な可動カムおよび該可動カムの位置を変更するカム位置変更手段を有し、該可動カムは前記挿入ガイドと当接可能であり、該可動カムの位置を変更することにより前記挿入ガイドの移動軌跡を変更可能であることを特徴とする請求項8乃至11記載の電子部品挿入ヘッドシステム。
  13. 前記挿入ヘッド本体部と前記少なくとも2つの異なる挿入ガイド機構部の各々とは、それらを軸方向Z、軸方向に垂直なXおよびY方向、および軸周りの回転方向θに関して挿入ヘッド本体部と挿入ガイド機構部とを所定の関係に位置決めして着脱可能に連結する軸継手機構を有することを特徴とする請求項乃至12のいずれかに記載の電子部品挿入ヘッドシステム。
  14. 前記軸継手機構は外径が円柱状のシャフトと該シャフトを受容する円筒状のスリーブとを連結する軸継手機構であって、
    前記シャフトの外面に形成されたキー溝と、
    前記スリーブに形成された該スリーブの円筒外壁の一部を貫通するキースロットと、
    前記シャフトが前記スリーブ内に受容され前記キー溝と前記キースロットとが整列された状態で、前記キー溝および前記キースロット内に嵌合するキープレートと、
    前記キープレートを前記スリーブおよび/または前記シャフトに固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする請求項13記載の電子部品挿入ヘッドシステム。
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