JPH09320879A - コイル巻線装置 - Google Patents

コイル巻線装置

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Publication number
JPH09320879A
JPH09320879A JP8154974A JP15497496A JPH09320879A JP H09320879 A JPH09320879 A JP H09320879A JP 8154974 A JP8154974 A JP 8154974A JP 15497496 A JP15497496 A JP 15497496A JP H09320879 A JPH09320879 A JP H09320879A
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JP
Japan
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coil
winding
shaft
transfer
air
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Application number
JP8154974A
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English (en)
Inventor
Yuichi Hattori
裕一 服部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、コイル巻線装置について、コイルの
機種変更に容易に対応し得るようにする。 【解決手段】本発明は、駆動制御手段において、巻軸か
ら移載軸へのコイルの移載時、第1の移動手段によりコ
イルが嵌挿された巻軸をそのコイルの軸方向の中心位置
が予め設定された所定位置に位置するように移動させた
後、保持手段にコイルの第1及び第2の端末部を保持さ
せ、この後第2の移動手段により移載軸を巻軸に近づけ
る方向に予め設定された所定距離だけ移動させるように
してコイルを移載軸に移載するようにしたことにより、
移載軸の所定位置に対してコイルのその軸方向の中心位
置を容易かつ確実に位置出しすることができるので、続
く工程においてもコイルの中心位置を容易かつ確実に位
置出しすることができ、かくしてコイルの機種変更に容
易に対応し得るコイル巻線装置を実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図6〜図10) 発明が解決しようとする課題(図11) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)実施例 (1−1)コイル巻線装置の全体構成(図1及び図2) (1−2)巻線部及びコイル移載部の構成(図3〜図
5) (1−3)実施例の動作 (1−4)実施例の効果 (2)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はコイル巻線装置に関
し、特に線材を巻軸に巻回するようにして空芯コイルを
形成し、形成した当該空芯コイルを基板の所定位置に挿
入するコイル巻線装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、コイル巻線装置として、図6に示
すように構成されたものがある。すなわちこのコイル巻
線装置1においては、架台2上に、基板3を搬送する基
板搬送部4と、空芯コイルを形成するコイル形成部5
と、当該コイル形成部5において形成された空芯コイル
を基板3上の所定位置に挿入するコイル挿入部6とが設
けられている。
【0004】基板搬送部4においては、架台2の上面中
央部に矢印aで示す方向と平行に設けられた溝部2A内
に配置され、先行する所定の生産ラインから供給される
加工対象の基板3を基板載置台10に載せた状態で溝部
2Aに沿つて搬送するようになされている。この場合基
板搬送部4は、順次供給される基板載置台10を予め設
定された架台2上の所定位置(以下、これを加工位置と
呼ぶ)において所定時間(すなわち、空芯コイルの実装
に必要な時間)だけ位置決め保持する。
【0005】一方、コイル形成部5においては、ローラ
11、テンシヨナ12、絶縁膜剥離部13、線材供給部
14、巻線部15及びコイル移載部16から構成され、
架台2内部に装填された図示しないボビンからローラ1
1及びテンシヨナ12を順次介して絶縁膜剥離部13に
線材17が供給され、当該絶縁膜剥離部13において線
材17における空芯コイルの端末部に相当する部分の絶
縁膜を剥離する。
【0006】またこのコイル形成部5においては、この
後この絶縁膜が剥離された線材17を線材供給部14か
ら所定量づつ送り出すようにして巻線部15に供給し、
当該巻線部15のスピンドル18先端に配設された図示
しないチヤツクにより当該線材17の先端部を挟持した
状態で当該スピンドル18を回転駆動させると共に、こ
の際線材供給部14がスピンドル18の回転に同期して
巻軸19の軸方向と平行な方向に移動することにより線
材17を巻軸19に所定ピツチで巻き付ける。
【0007】さらにこのコイル形成部5においては、こ
の巻線作業が終了すると、線材供給部14に固定された
線材切断部20が駆動して線材17を所定位置で切断す
ることにより巻軸19に巻き付けられた線材17を他の
線材17部分から切り離して空芯コイルを形成すると共
に、この後コイル移載部16が後方向に移動して巻軸1
9に嵌挿された線材17(空芯コイル)を移載軸21に
移載し、さらにこの後コイル移載部16が前方向に移動
して原点位置に戻ることにより、当該移載軸21に移載
された空芯コイルをコイル挿入部6に対するコイル供給
位置まで搬送する。
【0008】コイル挿入部6においては、架台2上に固
定配置された固定部25を有し、当該固定部25上に前
後方向に移動自在に第1の可動体26が配置されている
と共に、当該第1の可動体26に左右方向に移動自在に
第2の可動体27が配置され、この第2の可動体27に
コイルチヤツク部28が取り付けられている。この場合
コイルチヤツク部28には、図7(A)及び(B)に示
すような、下方向に突出する水平断面L字状の第1及び
第2のホルダ30A及び30Bが設けられている。
【0009】コイルチヤツク部28は、コイル移載部1
6から供給される空芯コイル31を、図7(A)及び
(B)のように第1及び第2のホルダ30A及び30B
によつて第1及び第2の端末部31A及び31Bを通る
対角線と平行又はほぼ平行な方向から挟むようにして保
持し、これを基板搬送部4により加工位置に位置決め保
持されている基板3上の所定位置にまで搬送した後、こ
の空芯コイル31の第1及び第2の端末部31A及び3
1Bをこの基板3に押し込むようにして実装する。この
ようにしてこのコイル巻線装置1は、先行する生産ライ
ンから順次供給される基板3に対し、空芯コイルを所定
位置に所定状態で供給し得るようになされている。
【0010】実際上図8及び図9に示すように、コイル
移載部16においては、架台2(図6)上に固定配置さ
れたベース板35を有し、当該ベース板35上に前後方
向と平行にガイドレール36が固定され、当該ガイドレ
ール36上にこの上を自在にスライドし得るようにスラ
イダ37が配置され、このスライダ37上にスライド板
38が配置されている。
【0011】この場合スライド板38の後端部側の側面
には、エアシリンダ39の出力軸40の先端部が連結部
材41を介して固定されており、かくしてエアシリンダ
39を駆動することによりスライド板38をガイドレー
ル36に沿つて前後方向に移動させ得るようになされて
いる。
【0012】このスライド板38の上面前端部には、図
8〜図10からも明らかなように、基台42を介して第
1のL字状部材43が固定され、当該第1のL字状部材
43の水平部43A先端にエアシリンダ44が固定され
ている。このエアシリンダ44の出力軸45には第2の
L字状部材46が固定されており、当該第2のL字状部
材46は、エアシリンダ44から与えられる推進力に基
づいて、第1のL字状部材43にガイドされるようにし
て矢印cで示す上方向及びこれとは逆の下方向に自在に
移動し得るようになされている。
【0013】また第2のL字状部材46の上部にはガイ
ド及びアクチユエータを含んでなる軸移動部47及び軸
保持板48を順次介して移載軸21が固定されており、
当該移載軸21は軸移動部47により前後方向に自在に
移動し得るようになされている。これによりコイル移載
部16では、エアシリンダ44を駆動させることにより
移載軸21を上下方向に移動させ得る一方、軸移動部4
7を駆動させることによりこの移載軸21を前後方向に
自在に移動させ得るようになされている。
【0014】またこのスライド板38の上面後端部に
は、図8及び図9に示すように、取付け固定板50を介
して第3のL字状部材51が固定され、当該第3のL字
状部材51の上部には巻線部15の巻軸19に嵌挿され
ている空芯コイルの各端末部を右方向及び左方向から挟
み込むようにして保持する第1及び第2のコイル端末形
成ブロツク52及び53が設けられている。
【0015】この場合第1及び第2のコイル端末形成ブ
ロツク52及び53は、空芯コイルの各端末部を所定形
状にプレス加工し得ると共に、当該空芯コイルの各端末
部間の導通を検査し得るようになされている。
【0016】ところでコイル移載部16においては、図
8及び図9からも明らかなように、前後方向に沿つたベ
ース板35の一端及び他端にそれぞれ第1のストツパ取
付け板54又は第2のストツパ取付け板55が固設され
ており、第1及び第2のストツパ取付け板54及び55
には、それぞれ例えばネジでなる第1のストツパ56又
は第2のストツパ57がその先端をスライド板38の側
面と対向させるように取り付けられている。
【0017】これによりコイル移載部16においては、
スライド板38を後方向に移動させた際、スライド板3
8に固設された取付け固定板50の側面を第1のストツ
パ56の先端に当接させるようにして当該スライド板3
8を巻線部15に対するコイル移載位置(以下、これを
単にコイル移載位置と呼ぶ)に位置決めし得るようにな
されている。またスライド板38を前方向に移動させた
場合には、スライド板38の前側の側面を第2のストツ
パ57の先端に当接させるようにして当該スライド板3
8を原点位置(すなわち、コイル挿入部6(図6)に対
するコイル供給位置)に位置決めし得るようになされて
いる。
【0018】ここでまず第1のストツパ56において
は、巻軸19の先端部の位置がコイル移載部16のベー
ス板35の位置に対して固定されていることによりコイ
ル移載位置にスライド板38が移動した際、当該巻軸1
9に嵌挿された空芯コイルの第1及び第2の端末部を第
1及び第2のコイル端末形成ブロツク52及び53によ
つて挟み込むようにして保持するように第1のストツパ
取付け板54から突出する当該第1のストツパ56の先
端部の長さが予め選定されている。
【0019】一方第2のストツパ57においては、コイ
ル挿入部6(図6)の第1のホルダ30Aと第2のホル
ダ30B(図7(A)及び(B))との中心位置(以
下、これをホルダ中心位置と呼ぶ)に対し、移載軸21
に嵌挿されている空芯コイルのその軸方向の中心位置
(以下、これをコイル中心位置と呼ぶ)を位置出しし得
るように第2のストツパ取付け板55から突出する当該
第2のストツパ57の先端部の長さが予め選定され、こ
れにより第1及び第2のホルダ30A及び30Bにおい
て空芯コイルをその形状の変形や脱落を防止して確実に
保持させるようになされている。
【0020】実際上このコイル移載部16においては、
コイル形成部5(図6)による空芯コイルの形成工程終
了時、エアシリンダ39が駆動してスライド板38を後
方向に移動させるようにして移載軸21の先端部を巻線
部15の巻軸19の先端部に同軸に近づけて当該スライ
ド板38をコイル移載位置に位置決めし、第1及び第2
のコイル端末形成ブロツク52及び53に巻軸19に嵌
挿されている空芯コイルの第1及び第2の端末部を保持
させる。
【0021】ここで巻線部15のスピンドル18におい
ては、その先端部に穿設された穴部に図示しない圧縮コ
イルばねと共に巻軸19が嵌め込まれており、当該圧縮
コイルばねが巻軸19を前方向に付勢することにより当
該巻軸19がその軸方向に自在に移動し得るようになさ
れている。
【0022】従つてコイル移載部16においては、軸移
動部47が駆動して移載軸21をさらに後方向に予め設
定された所定距離だけ移動させることにより、この移載
軸21によつて巻軸19をスピンドル18内部に押し込
むようにして当該巻軸19に嵌挿されている空芯コイル
を移載軸21に移載する。
【0023】この後第1及び第2のコイル端末形成ブロ
ツク52及び53において空芯コイルの第1及び第2の
端末部に対するプレス加工及び導通検査が終了すると、
エアシリンダ39が駆動してスライド板38を前方向に
移動させることにより、当該スライド板38を原点位置
に位置決めし、移載軸21からコイル挿入部6に空芯コ
イルを供給し得るようになされている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、空芯
コイルにおいては、図11(A)及び(B)に示すよう
に種々の形状のものや大きさのものがある。このためコ
イル巻線装置1においては、このような種々の形状や大
きさでなる空芯コイルを形成し得るようになされてい
る。
【0025】この場合コイル巻線装置1においては、巻
軸19に対する線材17の巻き始めの位置が形成対象の
空芯コイルの機種によらず全てほぼ同じ位置となり、当
該巻軸19に対する線材17の巻き終わりの位置が空芯
コイルの機種毎に異なることになる。すなわち巻軸19
においては、当該巻軸19に対する空芯コイルのコイル
中心位置がその空芯コイルの機種毎に異なることにな
る。
【0026】このため巻軸19から空芯コイルを移載す
る移載軸21においても当該移載軸21に対する空芯コ
イルのコイル中心位置がその空芯コイルの機種毎に異な
ることになる。従つてこのコイル巻線装置1において形
成対象の空芯コイルの機種が変更された場合には、その
都度コイル移載部16において第2のストツパ取付け板
55から突出させる第2のストツパ57の先端部の長さ
を調整し、原点位置においてコイル挿入部6におけるホ
ルダ中心位置に対して移載軸21に嵌挿されている空芯
コイルのコイル中心位置を位置出しするようになされて
いる。
【0027】ところがこの第2のストツパ57の調整作
業は、条件出し(すなわち、コイル挿入部6におけるホ
ルダ中心位置に対する移載軸21に嵌挿されている空芯
コイルのいコイル中心位置の位置出し)が難しく、比較
的長い時間が必要となる。このためこのコイル巻線装置
1においては空芯コイルの機種変更に容易には対応し難
い問題があつた。
【0028】またこのコイル巻線装置1においては、最
近、形成対象の空芯コイルが多機種少量生産の傾向にあ
る。ところがこのような状況においては、コイル巻線装
置1において第2のストツパ57の調整作業が頻繁に行
われるようになり、空芯コイルの生産効率が著しく悪い
問題があつた。
【0029】ところでこのような問題を解決する方法と
して、コイル移載部16をボールねじとモータとを用い
て前後方向に移動させることにより原点位置においてコ
イル挿入部6におけるホルダ中心位置に対して移載軸2
1に嵌挿されている空芯コイルのコイル中心位置を位置
出しすることが考えられる。しかしながらこの方法で
は、装置の構成が煩雑となり、近年、要望の高まつてい
る装置の小型化に対応し難い問題があつた。
【0030】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、コイルの機種変更に容易に対応し得るコイル巻線装
置を提案しようとするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、巻軸をその軸方向に移動させる第
1の移動手段と、移載軸を軸方向に移動させる第2の移
動手段と、巻軸に嵌挿されたコイルの第1及び第2の端
末部を挟み込むようにして保持する保持手段と、これら
第1及び第2の移動手段と保持手段とを駆動制御する駆
動制御手段とを設けるようにして、駆動制御手段におい
て、巻軸から移載軸へのコイルの移載時、第1の移動手
段によりコイルが嵌挿された巻軸をそのコイルの軸方向
の中心位置が予め設定された所定位置に位置するように
移動させた後、保持手段にコイルの第1及び第2の端末
部を保持させ、この後第2の移動手段により移載軸を巻
軸に近づける方向に予め設定された所定距離だけ移動さ
せるようにしてコイルを移載軸に移載するようにする。
【0032】従つて本発明では、駆動制御手段におい
て、巻軸から移載軸へのコイルの移載時、第1の移動手
段によりコイルが嵌挿された巻軸をそのコイルの軸方向
の中心位置が予め設定された所定位置に位置するように
移動させた後、保持手段にコイルの第1及び第2の端末
部を保持させ、この後第2の移動手段により移載軸を巻
軸に近づける方向に予め設定された所定距離だけ移動さ
せるようにしてコイルを移載軸に移載するようにしたこ
とにより、移載軸の所定位置に対してコイルのその軸方
向の中心位置を容易かつ確実に位置出しすることができ
るので、続く工程においてもコイルの中心位置を容易か
つ確実に位置出しすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0034】(1)実施例 (1−1)コイル巻線装置の全体構成 図1において、60は全体して実施例によるコイル巻線
装置を示し、架台61の矢印xに示す前方向の端部に基
板搬送部62が設けられている。基板搬送部62におい
ては、矢印yで示す右方向と平行に設けられた搬送コン
ベア63と、基板テーブル64及び駆動部65からなる
XY搬送機構66とから構成されており、搬送コンベア
63により先行する生産ラインから搬送されてきた加工
対象の基板67を基板テーブル64上に位置決め保持
し、これを駆動部65から基板テーブル64に与えられ
る駆動力に基づいて架台61上を前後左右方向に搬送し
得るようになされている。
【0035】またこの架台61上の前方向の他端側に
は、支柱68を介してスライドベース69が配設されて
おり、当該スライドベース69の上面には前方向と平行
に所定間隔で複数の直線ガイド70が設けられている。
このスライドベース69上の各直線ガイド70上には、
それぞれ直線ガイド70に沿つて前後方向にスライド自
在に同様構成の巻線挿入ユニツト71A〜71Fが配置
されている。
【0036】巻線挿入ユニツト71Aにおいては、図2
に示すように、細長いベース板72上にテンシヨナ7
3、絶縁膜剥離部74、線材供給部75、巻線部76、
線材切断部77、コイル移載部78及びコイル挿入部7
9を立体的に2列に並べて配置した構造を有している。
【0037】この場合巻線挿入ユニツト71Aでは、図
示しないボビンから引き出された線材80に対してテン
シヨナ73により所定のテンシヨンを与えた後、この線
材80の所定部分(空芯コイルの各端末部に相当する部
分)の絶縁膜を絶縁膜剥離部74において剥離し、この
後この線材80をプーリ81及び線材供給部75を介し
て巻線部76に与え、当該線材80の先端部を巻線部7
6のスピンドル82先端の巻軸83にトラバースしなが
ら巻き付けるようになされている。
【0038】また巻線挿入ユニツト71Aでは、この巻
軸83に巻き付けられた線材80を線材切断部77によ
り所定位置で切断することにより他の線材80部分から
切り離して空芯コイルを形成する。この後空芯コイルを
コイル移載部78の移載軸84を介してコイル挿入部7
9の下端部に開閉自在に設けられたホルダ85により挟
持させ、この状態においてコイル挿入部79が全体とし
て矢印zに示す上方向とは逆の下方向に移動することに
より、基板搬送部62により下方の所定位置に搬送され
てきた基板67の所定位置に空芯コイルを挿着するよう
になされている。
【0039】かくしてこのコイル巻線装置60では、動
作時、基板搬送部62の搬送コンベア63を介して基板
67が送られてくると、基板搬送部62のXY搬送機構
66がこの基板67を図1における後側に取り込み、こ
れを各巻線挿入ユニツト71A〜71Fのコイル挿入部
79下方の所定位置に順次順番に移動させると共に、こ
の際各巻線挿入ユニツト71A〜71Fがそれぞれ形成
した空芯コイルをコイル挿入部79により基板67の所
定位置に順次挿着する。
【0040】またこのコイル巻線装置60においては、
この後全ての空芯コイルの挿入が終了すると、この基板
67を基板搬送部62の搬送コンベア63を介して後段
の生産ラインに送り出す一方、この後搬送コンベア63
を介して基板67が送られてくる毎に同様の動作を順次
繰り返す。このようにしてこのコイル巻線装置60で
は、供給される加工対象の各基板67に対し、それぞれ
複数の空芯コイルをそれぞれ所定位置に挿着するように
なされている。
【0041】(1−2)巻線部及びコイル移載部の構成 実際上巻線部76及びコイル移載部78においては、図
3に示すように構成されている。すなわちまず巻線部7
6は、図3に示すように、ベース90の上面前端部に当
該ベース90と長手方向を一致させて固定された直線ガ
イド91を有し、当該直線ガイド91上にスライド自在
にスライダ92が設けられている。
【0042】このスライダ92上にはスピンドル保持部
93が固定されており、当該スピンドル保持部93に
は、スピンドル82が図示しないベアリングを介して回
転自在に、かつ前方向に突出するように取り付けられて
いる。またスピンドル保持部93の中段部には前後方向
と平行に図示しない貫通孔が穿設されると共に、当該ス
ピンドル保持部93の前面には当該貫通孔と同軸に雌ね
じ94が固定されている。
【0043】さらにこの雌ねじ94には、前後方向と平
行に配置されたボールねじ95の一端側がスピンドル保
持部93の貫通孔を介して螺合すると共に、当該ボール
ねじ95の他端側は、ベース90上に固定板96を介し
て固定された第1のモータ97の出力軸とカツプリング
98を介して連結されている。
【0044】これによりこの巻線部76においては、第
1のモータ97を駆動させてボールねじ95を回転駆動
させることにより、スピンドル82と共に巻軸83を直
線ガイド91に沿つて前後方向に所望量移動させ得るよ
うになされている。
【0045】このときスピンドル82においては、スピ
ンドル保持部93により保持された第2のモータ100
(図2)からタイミングベルト101を介して与えられ
る回転駆動力に基づいて回転し得るようになされてお
り、その先端部には、図4(A)〜図4(B)に示すよ
うに、当該スピンドル82と同軸に円筒形状の穴部82
Aが設けられ、当該穴部82Aに圧縮コイルばね102
と共に巻軸83が嵌め込まれている。
【0046】この場合図4(A)及び(B)からも明ら
かなように、スピンドル82の周側面82Bには当該ス
ピンドル82の中心軸と平行に長穴82Cが設けられる
と共に、巻軸83の周側面83Aにはスピンドル82の
長穴82Cに嵌まり込むように突起部83Bが設けられ
ており、これにより巻軸83がスピンドル82の穴部8
2Aから飛び出すことなくその軸方向に自在に移動し得
るようになされている。
【0047】さらにスピンドル82の先端部には、チヤ
ツク103が開閉自在に配設されると共に、当該チヤツ
ク103は、図示しない駆動源から与えられる駆動力に
基づいて開閉し得るようになされている。
【0048】かくして巻線部76においては、動作時、
線材供給部75から送られてくる線材80の先端部をチ
ヤツク103によりチヤツキングした後、第2のモータ
100が駆動してスピンドル82を回転させる一方、こ
れと同期して第1のモータ97が駆動してスピンドル8
2を前方向に移動させることにより当該線材80の先端
部を巻軸83にトラバースしながら巻き付けるようにし
て、空芯コイルを形成するようになされている。
【0049】一方、コイル移載部78においては、図3
に示すように、直線ガイド91上をスライド自在に配設
されたスライダ105を有し、当該スライダ105上に
前部が上方向に屈曲されたベース部材106が固定され
ている。この場合ベース部材106には、固定板96に
後端部が保持されたエアシリンダ107の出力軸108
の先端部が連結部材109を介して固定されており、か
くしてエアシリンダ107を駆動することによりベース
部材106を直線ガイド91に沿つて前後方向に自在に
移動させ得るようになされている。
【0050】またベース部材106の前側面106Aに
は、スライダ110、当該スライダ110に沿つて上下
方向にスライド自在のガイド111及び当該ガイド11
1をスライダ110に沿つて移動させる図示しないアク
チユエータからなる上下駆動部112が設けられている
と共に、当該上下駆動部112にはガイド111に固定
されたL字部材113と、当該L字部材113に固定さ
れた前後方向及び左右方向の位置調整用のXY調整機構
部114とを順次介して巻軸83と同径の移載軸84が
巻軸83と同軸に配設されている。
【0051】これによりコイル移載部78においては、
巻線部76の巻軸83に線材80を巻き付けるようにし
て空芯コイルが形成され、この後スピンドル82と共に
巻軸83が前方向に移動して所定位置に位置決めされる
と、エアシリンダ107を駆動してベース部材106を
後方向に移動させて原点位置(すなわち、巻線部76か
らコイル移載部78への空芯コイルの移載位置)に位置
決めし、この後XY調整機構部114を駆動して移載軸
84を予め設定された所定距離だけ後方向に移動させる
ことにより当該移載軸84で巻軸83をスピンドル82
内に押し込むようにしてこの移載軸84に空芯コイルを
受け取ることができるようになされている。
【0052】さらにベース部材106には、移載軸84
の近傍に支持台115を介して第1及び第2のコイル端
末形成ブロツク116及び117が左右方向に開閉自在
に配設されている。
【0053】実際上図5に示すように、第1のコイル端
末形成ブロツク116は、導電材からなる第1の導電ブ
ロツク118と、当該第1の導電ブロツク118に固定
された絶縁材からなる第1の絶縁ブロツク119とから
構成されており、第2のコイル端末形成ブロツク117
は、導電材からなる第2の導電ブロツク120及び当該
第2の導電ブロツク120に固定された絶縁材からなる
第2の絶縁ブロツク121とから構成されている。
【0054】また第1のコイル端末形成ブロツク116
は支持台115に対して固定される一方、第2のコイル
端末形成ブロツク117は図示しないアクチユエータか
ら与えられる駆動力に基づいて左右方向に自在に移動し
得るようになされ、かくして巻線部76の巻軸83から
移載軸84に移載される空芯コイル122の第1及び第
2の端末部122A及び122Bをそれぞれ第1の導電
ブロツク118及び第1の絶縁ブロツク119又は第2
の導電ブロツク120及び第2の絶縁ブロツク121で
挟み込むようにして当該空芯コイル122を保持し得る
ようになされている。
【0055】さらに第1の導電ブロツク118及び第2
の絶縁ブロツク121の各対向面形状は、それぞれ空芯
コイル122の所望する端末形状に応じた所定形状に選
定されると共に、これと同様にして第2の導電ブロツク
120及び第1の絶縁ブロツク119の各対向面形状も
空芯コイル122の所望する端末形状に応じた所定形状
に選定されている。
【0056】これによりこのコイル移載部78において
は、巻線部76の巻軸83から移載軸84に空芯コイル
122を移載する際、第1及び第2のコイル端末形成ブ
ロツク116及び117で第1及び第2の端末部122
A及び122Bを挟持するようにして当該空芯コイル1
22を保持し、この際図5に示すように、この空芯コイ
ル122の第1及び第2の端末部122A及び122B
をそれぞれそれぞれ第1の導電ブロツク118及び第2
の絶縁ブロツク121と、第2の導電ブロツク120及
び第1の絶縁ブロツク119とによつて第1の導電ブロ
ツク118及び第2の絶縁ブロツク121の各対向面形
状と、第2の導電ブロツク120及び第1の絶縁ブロツ
ク119の各対向面形状とに応じた所定形状にプレス加
工し得るようになされている。
【0057】また第1及び第2の導電ブロツク118及
び120は、導通検査部125を介して電気的に接続さ
れている。これによりこのコイル移載部78において
は、巻線部76の巻軸83から移載軸84に空芯コイル
122を移載する際、当該空芯コイル122の第1及び
第2の端末部122A及び122Bのプレス加工と同時
に当該空芯コイル122の第1及び第2の端末部122
A及び122B間の導通検査を導通検査部125により
行い得るようになされている。
【0058】ここで図3に示すように、このコイル移載
部78においては、ベース部材106の右側の側面の所
定位置に位置決め用ブロツク130が固設されている。
またベース90の上面前端部には、位置決め用ブロツク
130の前方向に沿つた一面130A及び他面130B
を所定の間隔を介して挟み込むように第1及び第2のス
トツパ取付け板131及び132が固設されている。
【0059】第1のストツパ取付け板131には、ネジ
等でなる第1のストツパ133がその先端部を当該第1
のストツパ取付け板131から前方向に突出させるよう
に取り付けられており、第2のストツパ取付け板132
には、ネジ等でなる第2のストツパ134がその先端部
を当該第2のストツパ取付け板132から後方向に突出
させるように取り付けられている。
【0060】この場合まず第1のストツパ133におい
ては、その先端部にベース部材106と共に後方向に移
動した位置決め用ブロツク130の他面130Bが当接
され、このときのベース部材106の位置を原点位置と
して第1及び第2のコイル端末形成ブロツク116及び
117が巻軸83に嵌挿された空芯コイルの各端末部を
保持し得るように第1のストツパ取付け板131から突
出する先端部の長さが選定されている。
【0061】一方、第2のストツパ134においては、
その先端部にベース部材106と共に前方向に移動した
位置決め用ブロツク130の一面130Aが当接され、
このときコイル挿入部79(図2)におけるホルダ中心
位置に対し、移載軸84の所定位置(以下、これを移載
軸中心位置と呼ぶ)を位置出しし得るようなコイル挿入
部79(図2)に対するコイル供給位置(以下、これを
単にコイル供給位置と呼ぶ)に位置するように第2のス
トツパ取付け板132から突出する先端部の長さが選定
されている。
【0062】これによりこのコイル移載部78において
は、後方向又は前方向に移動したベース部材106をそ
れぞれ原点位置又はコイル供給位置に位置決めし得るよ
うになされている。
【0063】ここで巻線部76においては、架台61
(図1)内部に設けられた駆動制御部140(図1)に
よつて駆動制御されると共に、コイル移載部78におい
てはXY調整機構部114及び第1及び第2のコイル端
末形成ブロツク116及び117が駆動制御部140に
よつて駆動制御される。
【0064】この場合この駆動制御部140は、巻線部
76の巻軸83からコイル移載部78の移載軸84への
空芯コイルの移載時(以下、これをコイル移載時と呼
ぶ)、巻線部76の第1のモータ97によりスピンドル
保持部93及びスピンドル82と共に空芯コイルが嵌挿
された巻軸83を当該空芯コイルのそのコイル中心位置
が予め設定された所定位置(以下、これをコイル移載中
心位置と呼ぶ)に位置するように前方向に移動させるよ
うになされている。すなわちこの駆動制御部140は、
巻線部76において形成される空芯コイルの機種に関わ
らずに当該空芯コイルのそのコイル中心位置を常にコイ
ル移載中心位置に位置させるように第1のモータ97を
駆動制御するようになされている。
【0065】またこの駆動制御部140は、コイル移載
時、原点位置に位置決めされたベース部材106におい
てまず第1及び第2のコイル端末形成ブロツク116及
び117に巻線部76の巻軸83に嵌挿されている空芯
コイルの第1及び第2の端末部を挟み込むようにして保
持させる。この後駆動制御部140は、XY調整機構部
114によりコイル移載部78の移載軸84をその移載
軸中心位置がコイル移載中心位置に位置するように予め
設定された所定距離だけ後方向に移動させるようになさ
れている。
【0066】従つて巻線部76及びコイル移載部78に
おいては、コイル移載時、まず駆動制御部140が第1
のモータ97により空芯コイルが嵌挿されている巻軸8
3を前方向に移動させて当該空芯コイルのコイル中心位
置をコイル移載中心位置に位置させる。この後エアシリ
ンダ107を駆動してコイル移載部78のベース部材1
06を後方向に移動させて原点位置に位置させ、この状
態において駆動制御部140が第1及び第2のコイル端
末形成ブロツク116及び117に巻軸83に嵌挿され
ている空芯コイルの第1及び第2の端末部を保持させ、
この後駆動制御部140がXY調整機構部114により
コイル移載部78の移載軸84をその移載軸中心位置が
コイル移載中心位置に位置するように所定距離だけ後方
向に移動させる。
【0067】これによりコイル移載部78においては、
移載軸84で巻軸83をスピンドル82内に押し込むよ
うにして当該移載軸84の移載軸中心位置に対して空芯
コイルのコイル中心位置を位置出しした状態でこの移載
軸84に空芯コイルを移載し得るようになされている。
【0068】またコイル移載部78においては、この後
エアシリンダ107が駆動してベース部材106を前方
向に移動させてコイル供給位置に位置決めすることによ
り、コイル挿入部79(図2)におけるホルダ中心位置
に対して移載軸84に嵌挿されている空芯コイルのコイ
ル中心位置を位置出しし得ると共に、この後当該ホルダ
中心位置に対して空芯コイルのコイル中心位置を位置出
しした状態でコイル挿入部79に移載軸84に嵌挿され
ている空芯コイルを供給し得るようになされている。
【0069】(1−3)実施例の動作 以上の構成において、このコイル巻線装置60では、コ
イル移載時、駆動制御部140において第1のモータに
より空芯コイルが嵌挿されている巻軸83を前方向に移
動させて空芯コイルのコイル中心位置をコイル移載中心
位置に位置させた後、エアシリンダ107を駆動してコ
イル移載部78のベース部材106を後方向に移動させ
て原点位置に位置させる。
【0070】この状態において駆動制御部140におい
て第1及び第2のコイル端末形成ブロツク116及び1
17に巻軸83に嵌挿されている空芯コイルの第1及び
第2の端末部を保持させ、この後XY調整機構部114
によりコイル移載部78の移載軸84をその移載軸中心
位置がコイル移載中心位置に位置するように所定距離だ
け後方向に移動させることにより当該移載軸84で巻軸
83をスピンドル82内に押し込むようにしてこの移載
軸84に空芯コイルを移載する。
【0071】従つてこのコイル巻線装置60において
は、移載軸84の移載軸中心位置に対して空芯コイルの
コイル中心位置を容易かつ確実に位置出しすることがで
き、この状態において移載軸84に空芯コイルを移載す
ることができる。
【0072】これに加えてこのコイル巻線装置60にお
いては、コイル移載部78の移載軸84からコイル挿入
部79に空芯コイルを供給するコイル供給位置において
も、当該コイル挿入部79におけるホルダ中心位置に対
して移載軸84に嵌挿されている空芯コイルのコイル中
心位置を容易かつ確実に位置出しすることができ、かく
して空芯コイルの機種が変更された場合でも、従来必要
とされたコイル移載部16(図9)における第2のスト
ツパ57(図9)の調節作業を必要とせずにその空芯コ
イルの機種変更に対応することができるので、空芯コイ
ルの生産効率を向上させることができる。
【0073】またこのコイル巻線装置60においては、
巻線部76において巻軸83に線材80を巻き付けると
きに当該巻軸83を所定距離だけ移動(トラバース)さ
せる第1のモータ97及びボールねじ95を用いて、コ
イル移載時、巻軸83を当該巻軸83に嵌挿されている
空芯コイルをその機種に関わらずに当該空芯コイルのコ
イル中心位置をコイル移載中心位置に位置させるように
移動させるようにしたことにより、比較的簡易な装置構
成で空芯コイルの機種変更に対応することができる。
【0074】さらにこのコイル巻線装置60においては
巻軸83を移動させるようにしたことにより、当該巻線
部76に嵌挿された空芯コイルの第1及び又は第2の端
末部を、例えば第1及び又は第2のコイル端末形成ブロ
ツク116及び117に押し当てるようにして当該空芯
コイルのその軸方向に沿つて曲げるように加工すること
ができる。
【0075】さらにこのコイル巻線装置60において
は、コイル移載部78の第1及び第2のコイル端末形成
ブロツク116及び117において空芯コイルの第1及
び第2の端末部をプレス加工すると共に、当該空芯コイ
ルの導通検査を行うようにしたことにより、当該空芯コ
イルが挿入された基板67の信頼性を向上させることが
できる。
【0076】(1−4)実施例の効果 以上の構成によれば、コイル移載時、駆動制御部140
において第1のモータにより空芯コイルが嵌挿された巻
軸83を前方向に移動させてその空芯コイルのコイル中
心位置をコイル移載中心位置に位置させた後、第1及び
第2のコイル端末形成ブロツク116及び117に巻軸
83に嵌挿されている空芯コイルの各端末部を保持さ
せ、この後XY調整機構部114によりコイル移載部7
8の移載軸84をその移載軸中心位置がコイル移載中心
位置に位置するように所定距離だけ後方向に移動させる
ことにより当該移載軸84に空芯コイルを移載するよう
にしたことにより、移載軸84の移載中心位置に対して
空芯コイルのコイル中心位置を容易かつ確実に位置出し
て当該移載軸84に空芯コイルを移載することができる
ので、この後コイル挿入部79におけるホルダ中心位置
に対しても移載軸84に嵌挿されている空芯コイルのコ
イル中心位置を容易かつ確実に位置出しすることがで
き、かくして空芯コイルの機種変更に容易に対応し得る
コイル巻線装置を実現することができる。
【0077】(2)他の実施例 なお上述の実施例においては、本発明を空芯コイルを形
成するコイル巻線装置60に適用するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の
コイルを形成するコイル巻線装置に適用して好適なもの
である。
【0078】また上述の実施例においては、巻軸83を
その軸方向に移動させる第1の移動手段として巻線部7
6を適用するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、要は、コイル移載時、空芯コイルが嵌
挿されている巻軸83を当該空芯コイルのコイル中心位
置をコイル移載中心位置に位置するように移動させるこ
とができるものであれば、巻軸83をその軸方向に移動
させる第1の移動手段としてはこの他種々の構成のもの
を適用することができる。
【0079】さらに上述の実施例においては、移載軸8
4をその軸方向に移動させる第2の移動手段としてXY
調整機構部114を適用するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、要は、コイル移載時、
移載軸84をその移載軸中心位置をコイル移載中心位置
に位置するように所定距離だけ後方向に移動させること
ができるものであれば、移載軸84をその軸方向に移動
させる第2の移動手段としてはこの他種々の構成のもの
を適用することができる。
【0080】さらに上述の実施例においては、巻軸83
に嵌挿された空芯コイルの第1及び第2の端末部を挟み
込むようにして保持する保持手段として第1及び第2の
コイル端末形成ブロツク116及び117を適用するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、要は、空芯コイルの第1及び第2の端末部を保持す
ることができるものであれば、保持手段としてはこの他
種々の構成のものを適用することができる。
【0081】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、駆動制御
手段において、巻軸から移載軸へのコイルの移載時、第
1の移動手段によりコイルが嵌挿された巻軸をそのコイ
ルの軸方向の中心位置が予め設定された所定位置に位置
するように移動させた後、保持手段にコイルの第1及び
第2の端末部を保持させ、この後第2の移動手段により
移載軸を巻軸に近づける方向に予め設定された所定距離
だけ移動させるようにしてコイルを移載軸に移載するよ
うにしたことにより、移載軸の所定位置に対してコイル
のその軸方向の中心位置を容易かつ確実に位置出しする
ことができるので、続く工程においてもコイルの中心位
置を容易かつ確実に位置出しすることができ、かくして
コイルの機種変更に容易に対応し得るコイル巻線装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるコイル巻線装置の全体
構成を示す略線的斜視図である。
【図2】本発明の一実施例による巻線挿入ユニツトの全
体構成を示す略線的斜視図である。
【図3】巻線挿入ユニツトの巻線部及びコイル移載部の
構成を示す略線的斜視図である。
【図4】巻線部のスピンドルの構成を示す略線的透視
図、略線的断面図である。
【図5】第1及び第2のコイル端末形成ブロツクの構成
を示す略線的斜視図である。
【図6】従来のコイル巻線装置の全体構成を示す略線的
斜視図である。
【図7】コイル挿入部に設けられた第1及び第2のホル
ダの構成を示す断面図及び下面図である。
【図8】従来のコイル移載部の構成を示す上面図であ
る。
【図9】従来のコイル移載部の構成を示す側面図であ
る。
【図10】従来のコイル移載部の構成を示す正面図であ
る。
【図11】従来用いられている空芯コイルの構成例を示
す側面図及び正面図である。
【符号の説明】
1、60……コイル巻線挿入装置、15、76……巻線
部、16、78……コイル移載部、18、83……巻
軸、21、84……移載軸、31、122……空芯コイ
ル、31A、122A……第1の端末部、31B、12
2B……第2の端末部、82……スピンドル、97……
第1のモータ、93……スピンドル保持部、95……ボ
ールねじ、114……XY調整機構部、52、116…
…第1のコイル端末形成ブロツク、53、117……第
2のコイル端末形成ブロツク、118……第1の導電ブ
ロツク、119……第1の絶縁ブロツク、120……第
2の導電ブロツク、121……第2の絶縁ブロツク、1
25……導通検査部、140……駆動制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材を巻軸に巻回するようにしてコイルを
    形成し、一方、当該コイルを上記巻軸と同軸に配置され
    た上記巻軸と外径の等しい移載軸に移載するコイル巻線
    装置において、 上記巻軸をその軸方向に移動させる第1の移動手段と、 上記移載軸を上記軸方向に移動させる第2の移動手段
    と、 上記巻軸に嵌挿された上記コイルの第1及び第2の端末
    部を挟み込むようにして保持する保持手段と、 上記第1の移動手段、上記第2の移動手段及び上記保持
    手段を駆動制御する駆動制御手段とを具え、上記駆動制
    御手段は、上記巻軸から上記移載軸への上記コイルの移
    載時、上記第1の移動手段により上記コイルが嵌挿され
    た上記巻軸を当該コイルの軸方向の中心位置が予め設定
    された所定位置に位置するように移動させた後、上記保
    持手段に上記コイルの上記第1及び第2の端末部を保持
    させ、この後上記第2の移動手段により上記移載軸を上
    記巻軸に近づける方向に予め設定された所定距離移動さ
    せるようにして上記コイルを上記移載軸に移載すること
    を特徴とするコイル巻線装置。
  2. 【請求項2】上記保持手段は、 導電材からなる第1の導電ブロツク及び当該第1の導電
    ブロツクに固定された絶縁材からなる第1の絶縁ブロツ
    クと、上記第1の導電ブロツクと対向する絶縁材からな
    る第2の絶縁ブロツクと、当該第2の絶縁ブロツクに固
    定されて上記第1の絶縁ブロツクと対向する導電材から
    なる第2の導電ブロツクとを有し、 上記第1の導電ブロツク及び上記第2の絶縁ブロツクの
    各対向面形状はそれぞれ上記コイルの上記第1の端末部
    を挟み込むようにして所定形状にプレス加工するように
    所定形状に選定されていると共に、上記第1の絶縁ブロ
    ツク及び上記第2の導電ブロツクの各対向面形状はそれ
    ぞれ上記コイルの上記第2の端末部を挟み込むようにし
    て所定形状にプレス加工するように所定形状に選定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のコイル巻線装
    置。
  3. 【請求項3】上記保持手段は、 上記第1の導電ブロツクと上記第2の導電ブロツクとを
    電気的に接続する導通検査手段を有し、 上記コイルの上記第1及び第2の端末部をそれぞれ上記
    第1の導電ブロツク及び上記第2の絶縁ブロツクと上記
    第1の絶縁ブロツク及び上記第2の導電ブロツクによつ
    て挟み込むようにして上記コイルの導通検査を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載のコイル巻線装置。
  4. 【請求項4】上記第1の移動手段は、 上記線材を上記巻軸に巻回させる上記コイルの形成時、
    上記巻軸を上記軸方向に所定距離だけ移動させることを
    特徴とする請求項1に記載のコイル巻線装置。
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