JP2771856B2 - 巻線機 - Google Patents

巻線機

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JP2771856B2
JP2771856B2 JP1210583A JP21058389A JP2771856B2 JP 2771856 B2 JP2771856 B2 JP 2771856B2 JP 1210583 A JP1210583 A JP 1210583A JP 21058389 A JP21058389 A JP 21058389A JP 2771856 B2 JP2771856 B2 JP 2771856B2
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jig
wire
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core
gripping
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敬司 橋本
博 福田
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NITSUTOKU ENJINIARINGU KK
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NITSUTOKU ENJINIARINGU KK
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、巻線機にかかわり、ダブルアジマスビデ
オヘッドのような微小かつ複雑なコイルの巻線をおこな
うのに好適な巻線機に関している。
[従来の技術] ダブルアジマスビデオヘッドは、ふたつのヘッドコア
がヘッドベースに配置され、ふたつのコイルが各々のヘ
ッドコアに巻き付けられている。
コイルの巻線は、一方のヘッドコアにある孔にワイヤ
をとおし、それからヘッドコアの側面をとおってヘッド
コアの正面にワイヤをもどし、ふたたびヘッドコアの孔
にワイヤをとおすことによって、ひとつのターンの形成
させ、これらを必要なターン数までくり返すことによっ
てコイルの巻線機をおこなったあとに、同様にして、同
じヘッドコアの孔およびとなりのヘッドコアとのあいだ
のスペースをとおって、ヘッドコアにワイヤをまきつけ
て、もうひとつのコイルの巻線をおこない、それから、
他方のヘッドコアにふたつコイルをふたたび形成するこ
とによってなされている。
このようなコイルは、サイズがかなり小さく、ヘッド
コアにある微小な孔およびヘッドコアのあいだにあるき
わめて巾せまいスペースをとおってワイヤを巻き付けな
ければならないばかりか、各々のヘッドコアにふたつの
コイルの巻線をなさなればならないため、機械化が困難
であり、すべてを手作業によっておこなわれている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、手作業による巻線は、かなり経験をも
つ作業者であっても、時間あたりわずかな個数しか巻線
することができないので、機械化がつよくのぞまれてい
るのが現状である。
本発明は、通常のコイルのみならず、ダブルアジマス
ビデオヘッドのような、微小かつ複雑な構造をもつコイ
ルにたいする巻線であっても、巻線機をおこなうことが
できる、巻線機を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の巻線機は、コイルを形成する巻線部分および
磁性をもつ案内部分を具備するワイヤと、コイルが巻き
付けられるコアを装着する治具と、治具を支持する装置
と、ワイヤをコアにある孔にみちびくために、治具支持
装置の両側に配置されたワイヤ案内装置と、治具支持装
置の両側に配置された第一のワイヤ把持装置および第二
のワイヤ把持装置とを具備している。
治具はこの巻線機にあらかじめ設定された特定位置に
コアの孔を一致させる移動をなすことができる支持部材
を具備している。ワイヤ案内装置は、ワイヤを挿入する
ための溝およびワイヤを溝に定着させる磁石をもつガイ
ド部材と、コアの孔と同軸な位置に溝を配置させるよう
にガイド部材に移動をなさせる手段とを具備している。
第一のワイヤ把持装置は、コアの孔を貫通したワイヤを
保持するつかみ具と、コアからはなれる第一の位置とコ
アに接近する第二の位置とのあいだの移動をなさせる手
段とを具備している。第二のワイヤ把持装置は、第一の
ワイヤ把持装置のつかみ具が第一の位置に移動されたと
きに、ワイヤを保持するつかみ具と、ワイヤの反転およ
びワイヤをガイド部材の溝を経由してコアの孔に貫通さ
せる移動をつかみ具になさせる手段とを具備している。
[作用] ワイヤにおける案内部材は、たとえば、巻線に必要な
長さをもつ巻線部分にピアノ線のような線材を接続する
ことによって、あるいは、同様な巻線部分の端部に磁性
材料を塗布、めっき、蒸着などすることによって形成さ
れる。
通常のビデオヘッドにたいする巻線は、コアを治具に
装着し、治具を治具支持装置にある治具保持台に装着す
ることによって開始される。コイルの形成は、たとえ
ば、コアの孔を貫通したワイヤを第一のワイヤ把持装置
のつかみ具に把持させ、このつかみ具をコアから離れる
方向に移動させて、ワイヤにテンションのあたえたあ
と、第二のワイヤ把持装置のつかみ具にワイヤを把持さ
せかつ回転させて、ワイヤをコアにむけ、コアの側面を
とおって、コアの反対側にある第一のワイヤ把持装置の
つかみ具にワイヤをわたし、つかみ具を移動させて、ワ
イヤにテンションをあたえたあと、第二のワイヤ把持装
置のつかみ具によってガイド部材を経由してコアの孔に
ワイヤをとおして、コイルにおける最初のターンを形成
し、このあと、所用のターン数まで、関係する装置に同
様な作動をくり返してなさせることによってなされる。
本発明の巻線機において、治具を支持する装置は、片
側の第二のワイヤ把持装置が第一の位置に移動されたと
きに、コアとともに治具に回転をなさせ、反対側の第一
のワイヤ把持装置がワイヤを保持したときに、コアとと
もに治具ワイヤに回転をなさせる手段を具備させること
ができ、そうすることによって、ダブルアジマスのビデ
オヘッドの巻線をおこなうときに、各々のヘッドコアに
おける外側に位置するコイルの巻線作業をよりみじかい
時間でもっておこなうことができる。
ダブルアジマスのビデオヘッドの巻線は、たとえば前
述のようにして、一方のコアにおける片方のコイルの巻
線をおこなったあと、治具支持装置によってコアを移動
させて、もう片方のコイルにたいする巻線を同様にな
し、それから、治具支持装置によってコアを移動させ
て、他方のコアにコイルの巻線をなすように、装置の各
々を作動させることによっておこなわれる。が、各々コ
アにおける外側に位置するコイルの巻線は、第二のワイ
ヤ把持装置がワイヤをコアの孔をとおし、反対側にある
第一のワイヤ把持装置のつかみ具がワイヤを把持しかつ
テンションをワイヤにあたえたあとに、治具支持装置に
よってコアに角度180°の回転なさせてから、第二の把
持装置がコアの孔にワイヤをとおすことによって、最初
ターンを形成し、以降、これらの作業をくり返すことに
よっておこなわれる。
本発明の巻線機において、治具支持装置が前記支持部
材をもつ複数の治具保持台を具備し、ワイヤ把持装置の
各々が治具保持台に対応する数のつかみ具を複数具備
し、第一のワイヤ把持装置のつかみ具を移動させる手段
が巻線に必要な長さに関連する移動をつかみ具になさせ
られているとともに、治具保持台に対応する数のワイヤ
を保持するつかみ具およびワイヤを切断するカッタと、
案内部分の各々が通過するごとに、つかみ具にワイヤを
保持させ、カッタにワイヤの切断をなさせる手段とを具
備する初期設定装置をさらに具備させることができ、そ
うすることによって、各々のワイヤの製作誤差を初期設
定装置によって除去することができるので、同時に複数
のコアにたいする巻線を確実におこなわせることができ
る。
[実施例] 図面は本発明によるダブルアジマスのビデオヘッドに
たいする巻線機の一実施例を示している。
この巻線機は、第1図に示すように、ヘッドコアが装
着される治具Aと、治具を支持する装置Bと、治具を治
具支持装置に搬入する装置Cと、ワイヤをヘッドコアに
ある孔にみちびくワイヤ案内装置D1、D2と、治具支持装
置の両側に配置された第一のワイヤ把持装置E1、E2と、
第二のワイヤ把持装置F1、F2とを具備し、さらに、巻線
の開始にあたって、ワイヤのセッティングをおこなう初
期設定装置C、巻線の前後になされるワイヤの固定、つ
まり、ワイヤのアンカーリングをおこなわせるガイドノ
ズル装置H(図示せず)、それに、治具支持装置から治
具を搬出する治具搬出装置Iが組み込まれている。
治具支持装置Bは治具Aを支持する複数個の台B1をも
っている。各々の治具保持台は、回転手段B2に載せられ
ていて、この手段によって、垂直軸zを中心とする回転
をなすことができる。そして、回転手段は直線移動手段
B3に設置されていて、治具保持台といっしょにyおよび
z軸方向に直線移動をおこなうことができる。
治具搬入装置Cは、治具保持台列の片側に位置して治
具保持台列に平行に配置されていて、治具保持台がこれ
に対面する位置に回転されたときに、治具の各々が治具
保持台に対面するまで、図面の紙面の背後にむかって、
治具保持台列にそって治具を直線移動させ、それから、
治具Aを治具保持台にむかって移動させるようにしてい
る。治具搬出装置Iは、治具保持台列を中間にして、治
具搬入装置の反対側に位置して、治具保持台列と平行に
配置されていて、治具保持台が対面したときに、治具を
x軸方向に移動させたあと、図面の紙面の背後にむかっ
て、治具保持台列にそって治具を直線移動させるように
している。
ワイヤ把持装置E1、E2は、それぞれ、治具保持台の数
に対応するワイヤのつかみ具をもっている。装置E1は、
治具支持装置Bの片側に位置して初期設定装置Gの上部
に、装置E2は治具支持装置を中間にして把持装置E1と対
面してそれぞれ配置され、巻線機本体を構成している側
面壁に敷設されがガイドレールにすべり軸受を介在して
それぞれ取り付けられているとともに、巻線機本体との
あいだに配設された空気圧シリンダやモータなどによっ
て、x軸方向に直線移動することができるようにさせら
れている。
ワイヤ把持装置F1、F2は、それぞれ、治具保持台の数
に対応するワイヤのつかみ具をもっているとともに、ワ
イヤのつかみ具をz軸を中心に回転する手段を具備して
い、装置全体はワイヤ把持装置E1、E2にx軸方向に直線
移動可能に支持された台にz軸方向に移動をなしうるよ
うに支持されている。
ワイヤ案内装置D1、D2は、ワイヤ把持装置E1、E2の内
側に位置して、治具支持装置の両側にそれぞれ配置され
ている。装置自体は、治具保持台の数に対応するガイド
部材およびガイド部材を昇降させる手段を具備してい
る。ガイド部材の各々は、ワイヤを挿入する直線溝をも
つとともに、ワイヤの案内部分を吸着しかつ直線溝に定
着させる磁石を組み込まれている。昇降手段の各々は、
ガイド部材の直線溝を治具保持台上のヘッドコアの孔と
同一線上に配置する位置と、他の装置に干渉しない位置
とにガイド部材を昇降させている。
初期設定装置Gは、治具搬入装置Cの上部に位置し
て、巻線機本体に固定されている。装置自体は、治具保
持台の数に対応するカッタおよびつかみ具を具備し、巻
線に際して、この装置に装着されたワイヤを所定の長さ
に切断し、ワイヤの各々を一定長にさせて、ワイヤの製
作誤差を除去している。
ガイドノズル装置Iは、図示されていないが、治具保
持台の数に対応するガイドノズルを具備している。装置
全体は、ワイヤ案内装置D1の下部に、初期設定装置Gと
対面しかつ治具設定装置Bに接近して配置されていると
ともに、この位置と他の装置にたいして干渉しない位置
とに移動することができるようになっている。
巻線は、のちに詳しく説明するように、片方のヘッド
コアにおける、ヘッドコアとヘッドコアとのあいだに位
置するコイルにたいしてなされたあと、同じヘッドコア
におけるもうひとつのコイルにたいしてなされ、それか
ら、もう片方のヘッドコアにおけるコイルの巻線が同様
にしておこなわれる。
各々のヘッドコアにたいする巻線は、初期設定装置G
にワイヤを装着し、ビデオヘッドが装着された治具Aを
治具搬入装置Cに装填することによって開始される。
まず、治具搬入装置が治具支持装置Bにある治具保持
台の各々に治具を装着する。初期設定装置が装着された
ワイヤの先端を切断する。第二のワイヤ把持装置F1が、
ワイヤ案内装置D1を経由して、ワイヤをヘッドコアのあ
いだにあるスペースを貫通させる。ワイヤ把持装置E2
が、ワイヤにおけるヘッドコアを貫通した端部をつか
み、治具支持装置からはなれる方向に移動し、ワイヤに
テンションをあたえる。ワイヤ把持装置F2がワイヤをつ
かみかつ反転をなさせ、ワイヤ案内装置D2によって位置
をさだめながらヘッドコアの孔を貫通させる。ワイヤ把
持装置E1がヘッドコアをとおったワイヤをつかみ、ヘッ
ドコアからはなれる方向に移動し、ワイヤにテンション
をあたえる。ワイヤ把持装置F1がワイヤをつかみ、ワイ
ヤの方向を反転し、ヘッドコアの孔をとおってワイヤ把
持装置E2にワイヤをわたし、このワイヤ把持装置がワイ
ヤにテンションをあたえて、ワイヤをヘッドコアに巻き
付けて、最初のターンを形成したあと、所定のターン数
まで同様な作動をくり返すことによって、巻線がなされ
る。
おなじヘッドコアにあるもうひとつのコイルは、この
ようにして巻線されたあとに、ワイヤを把持しているワ
イヤ把持装置F1がワイヤをヘッドコアの孔にとおし、反
対側のワイヤ把持装置E2がワイヤを把持しかつ移動し
て、ワイヤにテンションをあたえたあと、治具支持装置
Bがヘッドコアを回転させ、ワイヤをヘッドコアにまき
つけ、この状態において、ワイヤ把持装置F2がワイヤを
つかみ、ワイヤのむきをかえ、反対側のワイヤ把持装置
E1にわたし、この把持装置がワイヤにテンションをあた
えたあと、治具支持装置がヘッドコアをさらに角度180
°回転させる回転をくり返しておこなうことによって巻
線をなされる。
ガイドノズル装置Iは、ワイヤのアンカーリング、つ
まり、ワイヤ端の固定をおこなうためのもので、初期設
定装置と治具支持装置とのあいだに配置されている。ア
ンカリングは、最初のコイルの巻線をはじめるとき、お
よび、残るコイルの巻線がおわったときに、ワイヤをこ
の装置にあるガイドノズルにとおし、治具支持装置を移
動させ、治具保持台上のワイヤーピンにワイヤを保持さ
せることによっておこなわれる。
もうひとつのヘッドコアにたいする巻線およびアンカ
ーリングも、これらをくり返すことによってなされる。
第2図ないし第4図は治具Aの詳細を示している。こ
の治具は基台11と基台の上面にたてたコラム12とを具備
している。基台は、平面からみて、ほぼコの字形の形態
をもつ部材からなっていて、下面に直線溝13を設けられ
ている。コラムも、板状のもので、位置決め孔14、15が
背面に設けられている。ピン16が、これらの位置決め孔
のあいだに位置して、コラムの背面にねじ込まれてい
る。
コラム12の上部にはビデオヘッドの保持手段が設けら
れている。ほぼH形をなす支持部材17は、このためのも
ので、頂部にビデオヘッドaを挿入するための凹み20が
設けられている。凹みを形成する壁部分の一方21は、ビ
デオヘッドが凹み20に挿入されたときに、ビデオヘッド
の側面に接触するように、支持部材17と一体に形成され
ていて、挿入位置の基準面を構成している。が、他方の
壁部分は、別部材22によって構成されている。部材22
は、支持部材17に回転可能に取り付けられているととも
に、コイルばねによって部材17につながれていて、ビデ
オヘッドaが凹み20に挿入されたときに、ビデオヘッド
を壁部分21に押し付けることができるようにさせてい
る。押え部材18は、上端を凹み20の上に位置させて、支
持部材17の前面に配置されているとともに、回転軸を支
持部材17から突出する軸受部材に保持されている。コイ
ルばね23が押え部材18とコラム12とのあいだに配設さ
れ、押え部材18の上端を凹み20にむかってたえず回転さ
せている。押え部材18は、ビデオヘッドが凹み20に挿入
されたときに、コイルばね23に抗して回転して、ビデオ
ヘッドに圧着させられ、ビデオヘッドを支持部材ととも
に固定することができる。
また、支持部材17は、コラム12から独立した部材から
なっていて、コラム上部に形成された座面上を移動可能
に配置されているとともに、ピン19および25、26および
コイルばねによってコラムに圧着されている。ピン19
は、コラムの背面から、コラム12にある孔を貫通して支
持板の背面にむかってのび、端部を支持板にかん合かつ
固定され、コラムの背面にある頭部分とコラムとのあい
だにコイルばね19Aを挿入されている。ピン25、26も、
頭部分をもつものからなっていて、頭部分をコラムの背
面に位置させて、コラムの背面からコラムにある孔およ
び支持板にある孔を貫通させられているとともに、支持
板から突出してる端部にばね受けを固定され、このばね
受けと支持板とのあいだにコイルばねを挿入されてい
る。これらのピンにたいするコラム上の孔は、ピンより
も大きな直径を具備させられ、支持板をコラム上で移動
させることができるようにしている。
さらに、コラムの正面には、支持板の両側に位置し
て、アンカーピン27〜30が取り付けられている。これら
のアンカーピンのうち、支持板の一側に配置されたアン
カーピン27、28は、一方のヘッドコアにあるコイルの巻
線の前後に、ワイヤの両端を固定するためのもので、部
材19の他側に配置されたアンカーピン29、30は他方のヘ
ッドコアに巻線されるワイヤにたいするものである。ア
ンカーピン自体は、それぞれ、先端にヘッドをもつもの
で、軸部分がコラムに設けられたガイドを貫通させられ
ているとともに、コラム背面に位置する軸端にあるばね
受けとコラム背面とのあいだに位置する部分にコイルば
ねを挿入されている。ワイヤの固定は、外部駆動手段が
コイルばねに抗して軸部分を押し、コラム正面に位置す
る頭部分とコラム上のガイドとのあいだにすき間を形成
させ、このすき間にワイヤをとおしたあと、軸部分にた
いする負荷をのぞき、軸部分をコイルばねによってもど
すことでなされる。
治具支持装置Bは、第5図によく示されているよう
に、治具を保持する台B1、この治具保持台が設置されて
いる回転手段B2、y軸およびz軸方向に回転手段を直線
移動させる手段B3を具備している。
治具保持台B1は、第7図ないし第11図に詳しく示すよ
うに、基台51およびコラム52からなる本体を具備してい
る。
コラム52には、位置決めピン53、54がコラムの正面壁
から突出して取り付けられているとともに、これらのピ
ンにあいだに位置して、貫通孔55が設けられている。こ
れらのピンおよび貫通孔は治具Aの位置決め孔13、14お
よびピン16に対応する間隔を形成して配置されていると
ともに、位置決め孔およびピンにはまる直径をもってい
る。これとともに、コラム52の背面には、第10図によく
示されているように、貫通孔55の両側に位置して、ホル
ダ56、57が配置されている。ホルダは上端にある軸をコ
ラムにある軸受に保持されている。コイルばね58は、ホ
ルダの各々にあるピンを連結し、ホルダをたがいに接触
する方向に回転させて、貫通孔55をとじている。これら
のホルダの下端にはローラ59、60が、コラム52の下部に
はスライド61がそれぞれ取り付けられている。スライド
は、図面に示すローラから離れた位置とローラのあいだ
の位置と移動可能にコラムにある軸受部材63に保持さ
れ、移動させられたときに、ホルダ56、57をコイルばね
に抗して回動させ、貫通孔55を開閉することができるよ
うになっている。スライドの移動はスライドの下端にあ
るリンク63によってなされている。リンク63は、基台51
にある切り欠きに配置され、一端がスライドにピン連結
されているとともに、他端が基台にピン連結され、ピン
を中心にして揺動させられることによって、スライドに
移動をなさせることができるようにしている。なお、リ
ンク63の揺動は、この治具保持台が搭載される回転手段
B2に組み込まれた部材が、基台52にある孔64をとおっ
て、リンク63を押すことによってなされている。
この治具保持台は、治具Aを保持するときに、リンク
63が揺動され、スライド61が上昇され、ホルダ56、57が
離れる方向に回転され、貫通孔55がひらいている状態に
ある。治具Aは、のちに説明する治具治具搬入装置Cに
よって、治具状態台B1に装着される。このときに、治具
Aは、コラム12の背面がコラム52の正面壁に接触し、位
置決め孔13、14がピン53、54にはまり、ピン16が貫通孔
55にはまる。治具が治具保持台に装着されると、リンク
63が反対方向に揺動され、スライド61がこれによって下
降し、ホルダ56、57がたがいに接触する方向にコイルば
ね58によって回転され、ホルダがピン16を挟持すること
によって、治具を治具保持台に固定することができる。
さらに、この治具保持台B1には、治具Aに装着されて
いるビデオヘッドaに巻線をなすときに、ワイヤを押え
る手段が組み込まれている。この手段はビデオヘッドa
の前後に位置する二本の軸部材65、66を含んでいる。こ
れらの軸部材は、一端にワイヤを押える部材67、68が取
り付けられ、他端を支持軸69、70にあるアームにかん合
かつ固定されていて、それぞれの支持軸を回転させるに
よって、各々の押え部材に、ヘッドコアに接触する位置
と、これからはなれた位置とのあいだの回転をなすこと
ができるようにさせている。支持軸69、70はコラム52の
側面に取り付けられた台部材71にある軸受にそれぞれ保
持されている。支持軸における軸受から突出している端
部にはクランク板72、73が取り付けられている。クラン
ク板は、それぞれ、スライド74、75にピン連結されてい
るとともに、コイルばね81、82によって台部材71につな
がれている。スライド74、75は、それぞれ、部材71の側
面に配置された台部材76に保持されているととに、下端
を部材71にコイルばね77、78によってつながれている。
これらのコイルばねは、押え部材67、68がヘッドコアか
らはれた位置につねに位置しているように、バランスさ
せている。押え部材がヘッドコアからはなれたとき、お
よび、ヘッドコアに圧着したときに、これらの状態を維
持させておくために、溝付き部材74a、75aがスライド7
4、75にかん合かつ固定され、ピン79が溝付き部材に交
差して配置されている。ピン79は、軸受部材にある長溝
に挿入されかつ両端をコイルばね79a、79bによって軸受
部材に浮動支持されていて、スライドが移動されたとき
に、溝の各々にはまり込み、スライドの位置決めをなし
ている。
このワイヤ押え手段は、たとえば第7図および第11図
に示す状態において、この治具支持装置の背面にある駆
動装置(図示を省略)によってスライド74を上昇させる
と、支持軸69が回転して、押え部材67をヘッドコアに接
触させるとともに、ピン78が部材76にある溝にはまり、
スライドを移動された位置にて固定する。この状態にお
いて、外部駆動装置がスライド74を自由にすると、スラ
イドがコイルばね67によって下降させられ、支持軸69が
逆転され、押え部材67がヘッドコアから離間し、ピン79
が部材74aの溝にはまり、スライド74を下降位置にて固
定する。また、部材76が右に移動させられると、スライ
ド75が昇降し、押え部材68をヘッドコアに接触させるこ
とができる。
さらに、この押え手段において、押え部材67の軸部材
65のみは、支持軸69にたいしてスライド可能にかん合さ
れている。他方、台部材71の背面には、第10図によく示
されているように、アーム80が取り付けられている。こ
のアームは、台部材71に回転可能に支持されているとと
もに、台部材の内部において支持軸69にピン連結されて
いて、回転することによって、押え部材67の位置をシフ
トさせることができる。シフト量は、のちに詳しく説明
するように、ビデオヘッドにおける各々のヘッドコアに
巻線されているふたつのコイルの間隔に関連している。
これらのワイヤ押え手段を支持している台部材71は、
これからのびる軸部材82、83がコラム52にあるすべり軸
受に保持されていて、台部材71をコラム上においてスラ
イドさせることによって、押え部材67、68を任意の位置
にシフトさせることができる、いいかえれば、ふたつの
押え部材をいっしょに、ビデオヘッドにあるふたつのヘ
ッドコアの各々に対面する位置にシフトさせることがで
きる。台部材71のスライドは、前記駆動装置からのびる
ピン台部材を係合させ、治具保持台全体を直線移動手段
B3 によってシフトさせることによっておこなわれている。
第5図にもどると、回転手段B2は、治具保持台B1が搭
載される台85aおよび台85aを回転させる手段を具備して
いる。回転手段は、台の下面からのびるシャフトを保持
する軸受、シャフトを回転させるサーボモータなどを含
むもので、サーボモータが台85aを回転させることによ
って、z軸を中心にする回転を治具保持台になさせるこ
とができる。シャフトには、図示されていないが、治具
保持台におけるリンク63を揺動させるロッド、スライド
74、75をスライドさせるロッドが貫通していて、回転手
段内に組み込まれた空気圧シリンダによって、これらの
ロッドをスライドさせることによって、それぞれに前述
の運動をおこなわせている。
直線移動手段B3は、巻線機本体に固定されている基台
85b、基台上にてy軸方向への移動をなす台85c、それ
に、この移動台上にてz軸方向への移動をなす台85dを
具備している。
基台85bにはガイドレール86、87が敷設されている。
移動台85cはこれらのガイドレールにすべり軸受を介在
して取り付けられている。さらに基台85bには、送りね
じ88がガイドレールのあいだに位置しかつこれと平行に
配置されている。送りねじは、第7図に示すように、回
転のみをおこなうことができるように、両端を基台85b
にある軸受89、90に保持されている。ナット91は、移動
台85cに固定されていて、送りねじ88を回転させること
によって、移動台85cをy軸方向に直線移動させること
ができる。送りねじの駆動は、基台85bに設置されたサ
ーボモータ92がタイミングベルトを介在して、送りねじ
を回転させることによってなされている。
移動台85dは移動台85cに敷設されたガイドレール93、
94にすべり軸受を介在して取り付けられていている。シ
リンダ95A、95Bは、移動台85dが自重によって下降する
のを阻止するためのもので、シリンダケースが移動台85
cに、シリンダロッドが移動台85dにある部材にそれぞれ
ピン連結されている。送りねじ97は、ガイドレール91と
平行に配置されているとともに、移動台85cにある軸受9
8に回転のみなすように保持され、ナット99は移動台85d
に固定されている。送りねじの回転はタイミングベルト
とベルト車および移動台85cに設置されたサーボモータ9
9によってなされている。
治具保持台が設置されている回転手段B1は、第5図に
示すように、このような直線移動手段の移動台85dに設
置されている。回転手段自体は、治具保持台をのせる回
転台82、回転台を駆動するサーボモータを含んでいる。
治具保持台のホルダを開閉およびワイヤを押える部材の
回転をなさせる部材は、治具保持台が回転台にのせられ
たときに、関連する治具保持台上の部材に係合すること
ができるように、回転台82に組み込まれているととも
に、回転手段の内部に組み込まれた空気圧シリンダなど
の駆動源によって作動させられている。
この治具支持装置では、回転台82が回転されることに
よって、治具保持台B1が回転され、治具にz軸を中心と
する回転をなさせることができ、送りねじ88が回転され
ることによって、移動台85cが移動台85dといっしょに移
動して、治具にy軸方向への直線移動をなさせることが
でき、サーボモータ99が送りねじ97を回転することによ
って、移動台85dが昇降して、治具にz軸方向への直線
移動をなさせることができる。
治具搬入装置Cは治具支持装置Bの前方に配置されて
いる。治具搬入装置自体は、第12図に示すように、x軸
方向に移動する台101と、y軸方向に移動する台102と、
移動台101の上にてx軸方向に移動する台103を具備して
いる。
移動台101は、両端にあるすべり軸受を介在して、巻
線機本体に敷設されているガイドレール104、105に取り
付けられている。空気圧シリンダ106は、移動台101をう
ごかすためのもので、シリンダケースが巻線機本体に、
シリンダロッドが移動台101に連結されている。移動台1
02は、移動台101の上部に配置され、移動台101に敷設さ
れているガイドレール113にすべり軸受を介在して保持
されている。空気圧シリンダ107は、移動台102をスライ
ドさせるためのもので、シリンダケースが移動台101
に、シリンダロッドが移動台102に連結されている。移
動台103は、背面からのびている軸部材108を移動台102
にある軸受部材に保持され、x軸方向に直線移動するこ
とができる。移動台103をうごかすアクチュエータも、
空気圧シリンダ109からなっていて、シリンダケースが
移動台102に固定され、シリンダロッドが軸受部材102を
貫通して、端部を移動台103の背面に結合されている。
移動台103には送り部材110が固定されている。送り部
材には多数の溝111が等間隔に設けられている。送り部
材の下部には、これと平行に位置して、治具をのせる支
持部材112が移動台101に固定されている。この支持部材
には、送り部材110と平行に、ガイドレール113が敷設さ
れている。
治具Aは、基台11を支持部材112にのせ、溝13をガイ
ドレール113にはめることによって、この治具搬入装置
に装着される。このときに送り部材110は移動台101にむ
かっていっぱいに後退している。治具保持台B1にたいす
る装着は、移動台103を空気圧シリンダ109によって移動
させて、送り部材110を前進させ、溝23を形成するつめ1
11を基台11の両側面まで移動し、それから、空気圧シリ
ンダ107によって移動台102をy軸方向に移動させて、つ
め110によって治具Aをガイドレール113にそってうごか
し、治具保持台B1に対面する位置まで移動したところ
で、移動台101を空気圧シリンダ106によって治具保持台
B1にむかって移動させ、前述のようにして、治具Aの位
置決め孔およびピンとを治具保持台の位置決めピンおよ
び貫通孔にかん合させて、ピンを治具保持台上のホルダ
によって固定させたあと、治具保持台を上昇させ、治具
をガイドレール113から離脱させることによってなされ
る。治具Aが治具保持台B1に支持されると、移動台101
が空気圧シリンダ106によって後退させられ、移動台102
が空気圧シリンダ107によって、移動台103が空気圧シリ
ンダ109によって反対方向に移動せられ、つぎの装填に
そなえる。
治具搬出装置Iは、治具支持装置Bをはさんで、治具
搬入装置Cと対面して配置されている。治具搬出装置の
構造は治具搬入装置と同様になっている。が、治具の取
り出しは、治具保持台が治具搬出装置に対面するように
回転され、治具搬入装置と逆に作動させられることによ
っておこなわれる。第12図において、治具搬出装置にお
ける構成要素は200番台の参照符号によって示され、そ
して、治具搬入装置における構成要素と同様な機能をも
つそれは下位二桁が同じ番号でもって示されている。
ワイヤ案内装置D1は、第13図および第14図に示すよう
に、昇降台301およびワイヤを案内するガイド部材306を
具備している。
昇降台301は、治具保持台B1にそってのびるロッド状
のものからなっていて、下面にあるガイドシャフト30
2、303が巻線機本体にあるすべり軸受304、305に保持さ
れ、z軸方向に移動することができる。移動は、図示さ
れていないが、ガイドシャフトの下端と巻線機本体との
あいだに配設された空気圧シリンダによってなされてい
る。
ガイド部材306は治具保持台B1と同数ありかつ治具保
持台の配列間隔と同じ間隔を形成して昇降台301の下面
に配置されている。各々ガイド部材は、ワイヤを挿入す
るための溝307を下面にもつとともに、溝底となる位置
に磁石308を埋め込まれていて、ワイヤにおける磁性を
もつ部分が溝に挿入されたときに、磁石308によって吸
着して、溝307に定着させることができるようにしてい
る。溝自体は、たとえば、逆V字形の断面に形成されて
いる。昇降台にたいする取り付けはガイド部材306の各
々に昇降台下面にある台309に固定することによってな
されている。カバー310は、昇降台における溝307が存在
する下面に配置され、軸部材311をガイド部材306にある
すべり軸受に保持されているとともに、台309に保持さ
れたスライド313に取り付けられていて、y軸方向に直
線移動することができる。移動はスライドの端部に配置
された空気圧シリンダ314によってなされている。空気
圧シリンダ314は、シリンダロッドがスライドに、シリ
ンダケースが昇降台301の下面にある台に固定されてい
る。
このワイヤ案内装置では、ガイド部材306の溝307がヘ
ッドコアにある孔あるいはヘッドコアのあいだにあるス
ペースに一致する位置まで、昇降台301を下降させ、ワ
イヤが溝307に挿入されたときに、カバー310が溝307を
おおう位置に移動させられ、ガイド部材306とともにト
ンネルを形成して、このトンネルをとおって、ワイヤを
スペースあるいは孔に正確にかつ確実にみちびくことが
できるようにさせている。もうひとつのワイヤガイド装
置D2は、装置D1と同様に構成されている。
第15図はワイヤ把持装置E1を示している。もう片方の
ワイヤ把持装置E2は、装置E1と同様に構成され、これと
対象に配置されしている。
このワイヤ把持装置は、x軸方向に直線移動する本体
401およびワイヤのつかみ具402を具備している。つかみ
具402は、図面において、ひとつのみが示されている
が、治具支持装置の治具保持台と同数あり、そして、こ
れと同一間隔で配置されている。
本体401は、前述のように、巻線機本体に敷設された
ガイドレールにすべり軸受を介在して取り付けられ、空
気圧シリンダによってあるいは送りねじのような動力伝
達機構とサーボモータとによって移動するようにさせら
れている。
つかみ具402は基台403およびつかみ部材404、405を具
備している。つかみ部材は、それぞれ、基台上の軸40
6、407に軸受を介在して取り付けられていて、これらの
軸を中心にして回転することができる。つかみ部材の後
端にはリンク421、422がピン連結されている。リンクの
反対端はたがいに軸423によって連結されている。軸423
にはローラ424が回転可能に取り付けられ、ローラは基
台401にある溝425に挿入されている。コイルばね408が
つかみ部材のあいだに配置され、つかみ部材の先端をた
えずとじさせている。開放はスライド410およびアーム4
11によってなされている。スライド410は、つかみ具402
の上部に配置されているとともに、本体401に設置され
た軸受部材412に保持され、水平移動をなすことができ
る。アーム411はスライド410にかん合かつ固定されてい
る。アームの自由端は、つかみ部材404にむかってのび
ていて、スライド410が図面において右方向に移動され
たときに、つかみ部材404の後端を押し、つかみ部材404
をコイルばね408に抗して回転させ、ローラ424を移動さ
せて、つかみ部材404、405が同時にひらくようにさせて
いる。つかみ部材404におけるアーム411に接触する部分
には、ローラ415が取り付けられていて、このローラを
介在してつかみ部材をアームに接触させている。本体端
部に配置された空気圧シリンダ413は、スライド410を移
動させるためのもので、シリンダケースが本体401に固
定され、シリンダロッドが部材414を介在してスライド4
10に結合されている。なお、部材414は、スライドにか
ん合かつ固定された軸受部材430からのびる軸にかん合
され、スライドの回転を阻止している。
また、つかみ具402は基台403からのびる軸426が本体4
01にあるすべり軸受428に保持されている。軸426におけ
る軸受428から突出してる部分にはコイルばね429が挿入
されている。コイルばねは、軸受428と軸426に固定され
たばね受けによって両端を支持されている。これらは、
つかみ具402によって保持されたワイヤにテンションを
あたえるためのもので、ワイヤが一端を固定され、他端
をつかみ具によって保持された状態において、本体401
に治具支持装置からはなれる方向へワイヤ長をこえる距
離の移動をなさせて、コイルばね429を圧縮させること
によって、テンションをあたえるようにしている。
第16図ないし第18図はワイヤ把持装置F1の詳細を示し
ている。が、これらの図面も、片方のワイヤ把持装置F1
のみが示され、ワイヤ把持装置F2は装置F1とおなじ構成
をもちかつ対称に配置されている。
本体501は、治具支持装置Bと初期設定装置Gとのあ
いだに位置して、これらの上部空間に配置されていると
ともに、これらのあいだの移動および昇降をなすことが
できるように、ワイヤ把持装置E1の本体に設置されてい
る。これは、ワイヤ把持装置E1の本体にx軸方向に直線
移動可能に移動台を支持させ、この移動台に本体501を
z軸方向に移動可能に支持させることによってなされて
いる。これらのうち、移動台は、第1図において、参照
符号530によって示されていて、これからのびる軸531が
装置E1、E2の本体にあるすべり軸受532に保持されてい
るとともに、空気圧シリンダによってx軸方向に移動を
なすようにさせられている。そして、本体510は、この
移動台上のガイドレールにすべり軸受を介在して取り付
けられているとともに、空気圧シリンダによってz軸方
向に移動をなすようさせられている。
第16図ないし第18図にもどると、つまみ具502は、治
具支持装置Bの治具保持台と同数ありかつこれと同じ間
隔で配置されている。つかみ具自体はつかみ部材504、5
04を具備している。つかみ部材の各々は、ピン506、507
を中心に回転することができるように、基台505に取り
付けられている。コイルばね508が、これらのつかみ部
材のあいだに配設され、つかみ部材の下端がたえず接触
しているように、つかみ部材を回転させている。
つかみ具502の背後には、スライド509、510が配置さ
れている。これらのスライドは、本体501に固定されか
つすべり軸受をもつ部材529に保持され、y軸方向に直
線移動することができる。移動は、これらのスライドに
おける図示を省略された端部を、本体上の空気圧シリン
ダによってうごかすことでなされている。スライドの各
々にはアーム511、512がかん合かつ固定されている。ア
ーム511は、スライド509が移動したときに、たとえば第
7図において右方向に移動したときに、つかみ部材504
の上端に接触し、つかみ部材504の先端がつかみ部材503
から離れるように、つかみ部材504を回転させることが
できる。アーム512は、ロッド510が左方向に移動された
ときに、つかみ部材503の上端に接触して、つかみ部材5
03の先端をつかみ部材504から離すように、つかみ部材5
03の回転させることができる。なお、つかみ部材503、5
04とアーム511、512との接触はつかみ部材の各々に取り
付けられたローラ513、514によってなされている。
さらに、つかみ具502は、垂直軸を中心に回転するこ
とができるように、本体501に取り付けられている。こ
のために、つかみ具を構成する基台505の上部には軸515
がかん合かつ固定されている。軸515は本体にある軸受5
16に保持されている。駆動はラックおよびピニオン歯車
によってなされている。ラック歯車をもつ部材は、図面
において参照符号517で示されていて、水平移動をなす
ことができるように、本体501にあるすべり軸受に保持
されている。ピニオン歯車518は軸515における本体上面
に突出する部分にかん合かつ固定されている。空気圧シ
リンダ519は、ラック歯車部材を移動させるためのもの
で、シリンダケースが本体上の台520に固定され、シリ
ンダロッドが部材521を介在して、ラック歯車部材に結
合されている。
つかみ具の回転位置の位置決めはリンク522およびカ
ム板523によってなされている。リンク522は、軸524を
中心に回転するように、本体501の上面に取り付けられ
ている。リンク522の一端にはローラ525が取り付けられ
ているとともに、他端を本体501にコイルばねによって
つながれている。スライド526は、本体501にあるすべり
軸受に保持されているとともに、図示を省略された一端
が本体501に設置された空気圧シリンダのシリンダロッ
ドに連結されている。カム板523はピニオン歯車518と本
体501の上面とのあいだに位置して軸515にかん合かつ固
定されている。カム板の周縁にはV字形の切り欠き52
7、528が角度180°はなれて設けられている。これにお
いて、スライド526が移動され、リンク522がコイルばね
に抗して回転され、ラック歯車517が空気圧シリンダ519
によって移動されると、ピニオン歯車518が回転され、
つかみ具502に水平回転をおこなわせることができ、つ
かみ具502が角度180°回転されたときに、スライド526
が自由にされると、リンク522がコイルばねによって回
転され、ローラ525がカム板521の切り欠き528にはまり
込み、つかみ具を回転した位置で固定することができ
る。
なお、つかみ具502はつかみ部材の接触部分、つま
り、ワイヤを把持する部分の位置を調整することができ
るようにさせられている。このために、つかみ部材502
の回転中心軸は、基台505の背面にのびる部分にアーム
を固定され、アームはコイルばねによって基台505につ
ながれ、基台505におけるつかみ部材502に近い部分に
は、偏心ローラ529が取り付けられている。ローラ529が
回転されると、つかみ部材504が回転され、つかみ部材5
03がいっしょに軸507を中心に回転され、接触部分を移
動させることができる。
初期設定装置Gは、第19図に示すように、本体601、
カッタ605およびつかみ具606を具備している。
本体601は、第21図ないし第22図によく示されている
ように、巻線機本体に敷設されたガイドレール602にす
べり軸受603を介在して取り付けられ、全体がy軸方向
に直線移動することができる。移動は本体の背面に配置
された空気圧シリンダによってなされている。
カッタ605は基台607および刃部材608、609を具備して
いる。基台607は本体601に固定されている。刃部材の各
々は、ほぼL字形の形態をもつもので、先端を接触させ
て基台上の軸610にかん合され、後端にはリンク611、61
2がピン連結されている。これらのリンクは、自由端が
たがいに軸613によって連結されている。この軸はアー
ム614に固定されており、アーム614は軸615がかん合か
つ固定されている。軸615は基台607にある軸受に保持さ
れている。さらに、基台607の反対側には、刃部材608、
609およびリンク611、612と平行に、もう一組の刃部材6
16、617およびリンク618、619が配置されている。後者
の刃部材およびリンクは、前者のこれらと同一構成をも
つもので、同様に、リンクにおける刃部材に連結された
端部と反対の端部を軸613にかん合されている。
つかみ具606は、第21図によく示されているように、
基台621およびつかみ部材622、623を具備している。基
台621は本体601に固定されている。つかみ部材は基台に
ピン連結されている。コイルばね624がつかみ部材のあ
いだに配置され、つかみ部材の先端をつねに接触させて
いる。リンク625、626がつかみ部材の後端にピン連結さ
れている。リンクの自由端はたがいにピン627によって
連結されている。ピン627は基台621にある長溝に挿入さ
れ、両端にローラ628を取り付けられている。アーム629
は、先端がローラ628に接触するように配置されている
とともに、反対端がカッタ605におけるアーム614が取り
付けられた軸615にかん合かつ固定されている。カッタ
とつかみ具をつなぐ軸615における基台621から突出して
いる端部には、アーム631がかん合かつ固定されてい
る。アーム631は本体601に設置された空気圧シリンダ63
2のシリンダロッドにピン連結されている。
この装置は、本体601をガイドレール602にそって空気
圧シリンダによって動かすことで、全体がy軸方向に直
線移動される。また、空気圧シリンダ632のシリンダロ
ッドが収縮すると、アーム629が回転され、つかみ具606
におけるローラ628がアーム629によって移動され、つか
み部材622、623がばね624に抗して回転され、つかみ部
材622、623の先端同志を離間させることができ、同時
に、リンク611、612がひかれ、刃部材608、609の先端を
離間させることができる。また、空気圧シリンダ632の
シリンダロッドがのびると、これらが逆に連動して、つ
かみ部材622、623がこれらのあいだに配置されたワイヤ
を把持し、同時に、カッタ605の各々を構成している刃
部材608、609がこれらのあいだに配置されたワイヤを切
断する。
ガイドノズル装置Hは、前述のように、ワイヤ把持装
置F1の下部に位置しかつ初期設定装置Gと治具支持装置
Bとのあいだに配置されている。
装置自体は、第23図ないし第25図に示すように、本体
701およびノズル機構702を具備している。ノズル機構70
2は、治具保持台B1に対応する数存在していて、これら
と同じ間隔で本体701の上に配置されている。ノズル機
構自体は、基台703およびガイドノズル704を具備してい
る。基台703は本体に固定されている。基台の前面には
支持板705が固定されている。支持板705の上部にはノズ
ル板706が固定されている。また、基台におけるノズル
板の背面に対応する部分には凹みが設けられており、ほ
ぼ逆コの字形をなす保持板707がここに配置されてい
る。支持板708が、保持板の開口部分に位置して、基台
の凹みが配置されかつ基台に固定されている。支持板70
5の背面には、刃部材709が配置されているとともに、軸
710を中心に回転することができるように、これに取り
付けられている。ガイドノズル704はノズル板706に取り
付けられている。支持板708の端縁付近には保持部材711
が固定されている。保持部材は、保持板707の端部とと
もに、ワイヤにたいするつかみ具を構成していて、保持
板707が移動することによって、これらのあいだに配置
されたワイヤを挟持することができるようにさせられて
いる。また、支持板708における刃部材709に対面する端
縁と部材709におけるこの端縁に対面する部分とにはエ
ッジが形成されている。これらのエッジは、ワイヤにた
いするカッタを構成していて、刃部材708が回転するこ
とによって、これらのあいだに配置されたワイヤを切断
することができる。
保持板707の移動はスライド712によって、刃部材709
の回転はスライド713によって、それぞれなされてい
る。これらのスライドは基台703にあるすべり軸受に保
持されている。スライド712と保持板707との連結は、ス
ライド712に部材714をかん合かつ固定し、保持板707と
部材714とをピン715によって接続することでなされてい
る。ピン715は、弾性をもつものからなっている、たと
えば、スプリングピンとよばれているものからなってい
る。スライド713と刃部材709とは、スライド713に部材7
16をかん合かつ固定し、この部材にあるピン717を刃部
材709の切り欠きに挿入することによって連結されてい
る。
空気圧シリンダ718は、スライド713に移動をなさせる
ためのもので、シリンダケースが基台703に固定され、
シリンダロッドがスライド713に部材719を介在して結合
されている。もうひとつの空気圧シリンダ720は、スラ
イド712にスライドをなさせるためのもので、シリンダ
ケースが基台703に固定され、シリンダロッドが部材721
を介在してスライド712に結合されている。
このガイドノズル機構では、ワイヤWをガイドノズル
704に貫通させたときに、空気圧シリンダ720を作動させ
ると、保持板707が移動して、保持板707の端部および保
持部材711にワイヤを挟持させることができる。このと
きに、保持板707が保持部材711とともにワイヤを保持し
ても、ピン715の弾性によって逃げることができるた
め、ワイヤの移動をなさせることででき、ワイヤにテン
ションをあたえることができる。空気圧シリンダ720が
ロッド722を移動させることによって、部材709が回転さ
れ、部材709に設けられたエッジおよび支持板708にある
それとによって、ワイヤの切断をなさせることができ
る。
なお、本体701は、図示を省略された両端が巻線機本
体上の昇降機構に支持され、ガイドノズル704を治具支
持装置Bに保持されているヘッドコアのあいだにあるス
ペースに一致する位置と、装置全体が他の装置に干渉し
ない位置とを移動することができるようにさせられてい
る。
つぎにヘッドコアにたいする巻線状態を説明する。
巻線されるビデオヘッドaは、たとえば第26図に示す
ように、ヘッドベースb、ヘッドコアc、dおよび印刷
配線板e、fを具備している。コイルが巻き付けられる
ヘッドコアc、dはたがいにスペースをおいてヘッドベ
ースの上端に配置されかつこれに接着されている。コイ
ルg、h、i、jはヘッドコアの各々に巻き付けられて
いる。コイルg、hは、それぞれ、ヘッドコアcにある
孔kをとおったあと、ヘッドコアcの側面をまわり、ふ
たたび孔kをとおるように、ワイヤをヘッドコアcに必
要ターン数巻き付けることによって形成されている。コ
イルi、jも、それぞれ、孔mをとおり、ヘッドコアd
の側面をまわり、ふたたび孔mをとおるように、ワイヤ
を巻き付けることによって形成されている。なお、コイ
ルの各々におけるワイヤの両端は、それぞれ、ヘッドベ
ースbにある開口nをとおって、印刷線配線板e、fの
上に引き出されているとともに、印刷配線板の各々には
んだ付けされている。
コイルを形成しているワイヤは、第27図に示すよう
に、コイルを形成する巻線部分W2と磁性をもつ案内部分
W1とを交互にもつものからなっている。巻線部分は巻線
に必要な長さに関連する長さをもっている。案内部材W1
は、たとえば、ピアノ線のような線材からなっていて、
巻線部分と交互になるように、両端を巻線部分を接着さ
れる。が、案内部分W1は、巻線に必要な間隔をおいて、
磁性材料からなる粉をワイヤに接着することによって、
あるいは、磁性材料をめっきや蒸着することによっても
構成することができる。
ビデオヘッドaは、手作業あるいはロボットによっ
て、治具Aの各々に装着される。それから、各々の治具
は、CCDなどをもちいた光学的装置によって、支持部材1
7を移動させながら、ヘッドコアの孔k、mが治具上の
特定位置にあるように調整される。
巻線の開始にさきだって、ワイヤが初期設定装置Gに
装着される。これは、第19図において、ワイヤの案内部
分W1の先端をカッタ605における後方のカッタに接触す
るように位置させて、つかみ具606にワイヤを保持させ
ることによってなされる。
治具Aが、溝13をガイドレール113かん合させて、ひ
とつずつ治具搬入装置Cに装填される。治具搬入装置
は、第28図に参照符号800で示すように、送り部材111に
前進、y軸方向への移動、後退およびy軸方向における
反対方向の移動をくり返してなさせて、治具をひとつず
つ間欠移動させ、治具が治具保持台B1の各々に対面した
ときに、全体が治具保持台にむかって移動して、治具を
治具保持台に装着する。装填がおわると、治具搬入装置
は後退し、つぎの装填に備える。治具Aが治具保持台B1
の各々に装着されると、治具支持装置Bは、ホルダ56、
57によって治具を治具保持台に固定し、それから、治具
保持台を上昇させて、治具をガイドレール113から離脱
させるとともに、ビデオヘッドaを装填位置から巻線位
置に上昇させる。
ワイヤ把持装置F1のつかみ具502が、つかみ具606の後
方に位置するように、x軸方向の移動および下降をなし
て、案内部分を保持する。つかみ具502が保持すると、
つかみ具606が開放され、初期設定装置全体が退避し、
つかみ具502がガイドノズル装置Hにむかって移動す
る。つかみ具502は、ワイヤWをガイドノズル装置Hに
あるガイドノズル704をとおり、ヘッドベースにある孔
nを貫通させる。ワイヤがガイドノズルおよびヘッドベ
ースに挿入させられると、初期設定装置にある光センサ
(図示せず)がつぎの案内部材W1を検出し、このときに
所定位置に移動させられている初期設定装置Gにおける
つかみ具606およびカッタ605が作動して、つぎの案内部
分W1の手前において巻線部分W2を切断する。
ワイヤWがビデオヘッドaを貫通したときに、ワイヤ
把持装置E2におけるつかみ具402は、ビデオヘッドまで
移動しており、ヘッドベースbを貫通した案内部分W1を
保持する。保持すると、ワイヤ把持装置F1のつかみ具50
2が開放され、つかみ具402がビデオヘッドからはなれる
方向に移動する。このときに、ガイドノズル装置Hにお
ける保持板707が保持部材711に接触してワイヤに移動抵
抗を付与する。つかみ具402がワイヤ長に関連する距離
まで移動されると、つかみ具402はばね429の反発力をう
け、ワイヤにテンションあたえる。
ワイヤのアンカーリングがなされる。図示を省略され
た駆動装置が治具保持台B1の背面からアンカーピン27を
押し、治具保持台が直線移動手段B3によってワイヤWを
アンカーピンとコラム12とのあいだに位置させるように
移動させられ、それから、外部駆動装置がアンカーピン
からはなれ、巻線部分W2の後端附近がアンカーピンによ
って保持される。ワイヤのアンカーリングがおこなわ
れ、装置Hは昇降機構によって退避させられる。
ヘッドコアcにたいする巻線がなされる。まず、治具
保持台B1が上昇され、ヘッドコアcの孔kが所定位置に
移動される。同時に、ワイヤ案内装置D2が、ガイド部材
306にある溝307とヘッドコアcの孔kとが一致するま
で、下降させられる。ワイヤ把持装置F2のつかみ具502
が下降し、案内部分W1を保持し、同時にワイヤ把持装置
E2のつかみ具402が開放される。つかみ具502は、ワイヤ
を保持すると角度180°回転され、案内部材W1の先端を
ヘッドコアcにむける。つかみ具502は、第29図に示す
ように、ヘッドコアcにむかって移動され、案内部分W1
をガイド部材にある溝307をとおって、ヘッドコアの孔
kを貫通させる。このときに、案内部分W1は、ガイド部
材にある磁石308によって吸着され、溝307からはずれる
ことなしに、ヘッドコアにみちびかれ、確実にヘッドコ
アの孔を貫通させることができる。案内部分が溝307を
とおると、これの下部にあるスライド310が溝上に移動
される。ワイヤは、これらのガイド部材とスライドとに
よって形成されるトンネルをとおってヘッドコアの孔j
に導かれる。
ワイヤWがヘッドコアcを貫通したときに、ヘッドコ
アの反対側にあるワイヤ把持装置E1にあるつかみ具402
は、ヘッドコアcまで移動されている。つかみ具402
は、ヘッドコアcの孔kを貫通してきた案内部分W1を保
持し、それからヘッドコアからはなれる方向に移動し、
ワイヤにテンションをあたえる。つかみ具402が所定位
置まで移動されると、ワイヤ把持装置F1のつかみ具502
が下降して、案内部分W1を保持するとともに、つかみ具
402が開放される。それから、つかみ具502が角度180°
回転され、案内部分W11の先端をヘッドコアcにむけ
る。治具保持台B1が直線移動手段B3によってy軸方向に
微動され、案内部分の先端とヘッドコアのあいだのスペ
ースnとを一致させる。つかみ具502は、第30図に示す
ように、ワイヤをヘッドコアにむかって移動させ、ワイ
ヤをヘッドコアのあいだのスペースをとおって反対側に
移動し、ワイヤ把持装置E2のつかみ具402に案内部分を
保持させる。つかみ具402は、ワイヤを保持すると、ヘ
ッドコアからはなれる方向に移動し、ワイヤにテンショ
ンをあたえる。
最初のターンがこのようにして形成されると、治具保
持台B1が上昇させられ、ヘッドコアがワイヤ部分の直径
に関連する距離だけ上昇されるとともに、治具保持台が
y軸方向に微動され、ヘッドコアの孔kとワイヤとを一
致させる。ワイヤ把持装置F2のつかみ具502がふたたび
案内部分W1を保持しかつワイヤの方向を反転させ、ワイ
ヤ案内装置D2を経由して、ヘッドコアの孔kにワイヤを
貫通させ、ワイヤ把持装置E1が貫通した案内部分W1を保
持しかつテンションを付与し、ワイヤ把持装置F1がワイ
ヤを保持しかつ反転させ、ヘッドコアのあいだのスペー
スをとおって、ワイヤ把持装置E2にワイヤをわたして、
二番目のターンが形成される。これらが、以降必要とす
るターン数までくり返されることによって、コイルgが
ヘッドコアcに形成される。
コイルgの巻線がなされると、同じヘッドコアにおけ
るもうひとつのコイルhの巻線がなされる。コイルgの
巻線がおわったときに、ワイヤWは、第31図に示すよう
に、ワイヤ把持装置E1のつかみ具402によって保持さ
れ、テンションを付与されている。
治具支持装置Bおよび回転機構B2が、第32図および第
33図に示すように治具保持台B1を回転させて、ワイヤW
をヘッドコアcに巻き付けさせる。治具保持台が角度18
0°回転されると、ワイヤ把持装置F1のつかみ具502がワ
イヤを保持し、同時につかみ具402が解除される。ワイ
ヤ案内装置D1のガイド部材306が下降され、溝307がコア
の孔kに一致させるとともに、治具保持台B1が直線移動
手段B3によって微動され、ヘッドコアの孔kがワイヤに
対応させられる。つかみ具502が角度180°回転され、ワ
イヤWの先端をヘッドコアcに向け、ヘッドコアにむか
って移動させる。案内部分W1は、第33図に示すように、
ガイド部材306の溝307に案内されながら、ヘッドコアの
孔kを貫通する。貫通すると、ワイヤ把持装置E2のつか
み具402が案内部分を保持し、ヘッドコアからはなれる
方向に移動して、ワイヤにテンションをあたえ、最初の
ターンの巻線がおこなわれる。ワイヤ案内装置D1のガイ
ド部材が上昇させられる。
ワイヤ案内装置D1が上昇すると、治具支持台B1は、第
34図および第35図に示すように、さらに回転させられ、
ワイヤWがヘッドコアcに巻き付けられる。角度180°
の回転ばなされると、ワイヤ案内装置D2のガイド部材30
6が所定位置に下降される。ワイヤ把持装置F2のつかみ
具502は、第35図に示すように、案内部分W1を保持しか
つ反転させて、ガイド部材を経由して、ヘッドコアcの
孔kを貫通させる。ワイヤ把持装置F1のつかみ具502
が、貫通して案内部分を保持し、ヘッドコアからはなれ
る方向に移動して、ワイヤにテンションをあたえる。二
番目のターンがこのようにして形成されたあと、必要と
するターン数まで、以降同様にして装置の各々が作動
し、コイルhがヘッドコアcに形成される。
コイルhの巻線がおわると、ワイヤWのアンカーリン
グがおこなわれる。コイルhにおける最後のターンの巻
線がおわるときに、ワイヤは、たとえば、ワイヤ把持装
置E2のつかみ具402に保持され、テンションをあたえら
れている。まず、ガイドノズル装置Hが上昇させられ、
ワイヤガイド704がヘッドコアのスペースと同軸に配置
される。ワイヤ把持装置F2のつかみ具502が案内部分W1
を保持し、同時に、つかみ具502が開放される。つかみ
具502は角度180°回転され、ヘッドコアのあいだにある
スペースnをとおって、ワイヤWをガイドノズル装置H
にあるガイドノズル704を貫通させる。ワイヤ把持装置E
1のつかみ具402が貫通した案内部分W1を保持する。装置
Hに組み込まれたスライド707と部材711とが巻線部分W2
の後端を保持し、同時に、刃部材709が回転され、案内
部分W1が巻線部分W2から切り離される。アンカーピン28
が駆動機構によって押され、治具保持台B1が移動して、
ワイヤをアンカーピンとコラムとのあいだに位置させる
と、アンカーピンがばねによってもどり、アンカーピン
とコラム12とによって巻線部分W2の後端を治具に保持す
る。なお、切り離された案内部分はワイヤ把持装置E1に
よって排線箱にすてられる。
片方のヘッドコアcにたいする巻線がこのようにして
なされると、残るヘッドコアdにおけるコイルi、jに
たいする巻線が同様にしておこなわれ、ワイヤのアンカ
ーリングがピン29、30にたいしておこなわれる。
これらの巻線において、ワイヤWのゆるみが、治具支
持台B1に組み込まれているワイヤ押え部材67、68によっ
て阻止されている。
ワイヤ押え部材は、前述のように、ふたつを同時に位
置をシフトさせることができ、しかも、各々の位置にお
いて、押え部材68のみの位置をシフトすることができ
る。巻線に関連して具体的説明する。
コイルgの巻線において、ワイヤ把持装置F1のつかみ
具502がワイヤWをヘッドコアの孔kを貫通させ、ワイ
ヤ把持装置E1がワイヤをひっぱると、つまり第29図に示
すように、押え部材68がワイヤをヘッドコアに圧着す
る。これは、ワイヤ把持装置F1がワイヤをヘッドコアの
あいだにあるスペースに貫通させ、反対側にあるワイヤ
把持装置E2のつかみ具402にワイヤを保持させるまでな
される。ワイヤ把持装置E2がワイヤをひっぱり、ワイヤ
にテンションをあたえると、押え部材67がワイヤをヘッ
ドコアに圧着し、押え部材68が反対方向に回転され退避
する。ワイヤ把持装置F1がワイヤをヘッドコアのあいだ
のスペースを貫通させ、ワイヤ把持装置E1が貫通したワ
イヤをふたたびひっぱると、押え部材67がワイヤをヘッ
ドコアに圧着し、押え部材が退避する。これらの押え部
材の圧着および退避は、ワイヤ把持装置E1あるいはE2が
ヘッドコアにワイヤを貫通させるごとにおこなわれる。
また、コイルhの巻線をおこなうときには、ワイヤ押
え部材67のみが位置をシフトされ、ヘッドコアにおける
コイルhが巻線される部分に移動される。ワイヤ把持装
置E1がワイヤWをひっぱり、ワイヤにテンションをあた
えると、つまり第31図に示されている状態では、押え部
材68がワイヤWをヘッドコアcに圧着する。この状態は
治具保持台B1が回転されているあいだ維持される。第33
図に示すように、ワイヤ把持装置F1がワイヤをヘッドコ
アの孔を貫通させ、ワイヤ把持装置E2がワイヤにテンシ
ョンをあたえると、押え部材67がワイヤをヘッドコアに
圧着し、押え部材68が退避し、このあとにワイヤをヘッ
ドコアaの孔kを貫通させるワイヤ把持装置F1にたいす
る通路を確保する。押え部材は、この状態を維持したま
ま、治具保持台B1はふたたび回転される。治具保持台が
角度180°回転され、ワイヤがワイヤ把持装置F2によっ
てコアの孔を貫通させられ、ワイヤ把持装置E1によって
テンションをあたえられると、第35図に示すように、押
え部材68ふたたびワイヤをヘッドコアに圧着し、ワイヤ
押え部材67が退避する。これらがくり返され、ゆるみの
ない巻線がおこなわれる。
残るヘッドコアdのコイルiを巻線するときには、第
36図に示すように、押え部材67がもとの位置にシフトさ
れ、双方の押え部材を支持している台部材71がスライド
されると、この状態において、押え部材67、68はコイル
gにたいする巻線をおこなうときと同様に作動させら
れ、そして、コイルjの巻線をおこなうときには、押え
部材68のみが位置をシフトされ、コイルhの巻線をおこ
なうときと同様に作動させられ、コイルのゆるみが阻止
される。
両方のヘッドコアc、dにたいする巻線がなされる
と、治具保持台B1は角度180°回転され、ビデオヘッド
aが治具搬出装置Iに対面させられる。治具搬出装置構
全体が治具保持台B1に向かって移動される。治具Aの基
台51治具搬出装置Iの支持部材112の下方に位置するま
で、治具保持台B1が下降する。治具Aのロックが解除さ
れ、治具Aがこれを支持する部材112にのせられかつガ
イドレール113に係合する。治具搬出装置Iがもとの位
置にもどり、送り部材111が治具搬入装置Cのそれと反
対に運動させられ、治具Aを順々に巻線機から搬出す
る。
また、両方のヘッドコアc、dにたいする巻線がおわ
ったときに、ビデオヘッドaが装着されたあらたな治具
群が治具搬入装置Cによて治具保持台B1に対面する位置
まで運ばれている。巻線のおわった治具群が治具搬出装
置Iによって送り出されると、治具保持台B1は角度180
°反転する。治具搬入装置Cが治具保持台B1に向かって
移動され、あらたな治具群が治具保持台B1に送り込ま
れ、つぎの巻線が開始される。これらは、以降くり返さ
れ、巻線および治具の装填排出が連続しておこなわれ
る。
なお、以上は、ダブルアジマスのビデオヘッドの巻線
についてのみ説明したが、たとえばコイルgあるいはj
の巻線と同様に装置の各々を作動させることによって、
通常のビデオヘッドの巻線もおこなえることはあきらか
であろう。
[発明の効果] 本発明の巻線機は、以上説明したように、コアを治具
によってこの巻線機内につねに一定位置に装着し、巻線
に必要な作業をおこなう装置の運動制御を簡単にさせ、
これらの作業装置の運動制御を精密におこなうことがで
きるようにするとともに、ワイヤがコアの孔に一致して
配置された溝に案内されかつ磁石によって溝からはずれ
ないようにさせて、きわめて微細なワークであっても、
ワイヤをコアの孔に確実にとおすことができるようにさ
せているので、ダブルアジマスタイプのビデオヘッドの
ようなワークであても、巻線作業を一貫しておこなうこ
とができ、この種のコイルの巻線コストをいちじるしく
減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の巻線機の一実施例を示している。第1図
は全体構成を示す説明図である。第2図ないし第4図は
ヘッドコアが装着される治具の構成を示していて、第2
図は平面図、第3図は正面図、第4図は一部を断面にさ
れた側面図である。第5図ないし第11図は治具支持装置
の構成を示し、第5図は全体構成を示す説明図、第6図
は駆動機構の構成を示す説明図、第7図は治具保持台の
平面図、第8図は同正面図、第9図は同右側面図、第10
図は同背面図、第11図は左側面図である。第12図は治具
搬入装置および治具搬出装置の全体構成を示す説明図、
第13図はおよび第14図はワイヤ案内装置を示していて、
第13図は一部を破断された正面図、第14図はガイド部材
まわりの拡大断面図である。第15図は第一のワイヤ把持
装置の正面図、第16図ないし第18図は第二のワイヤ把持
装置の詳細を示していて、第16図は平面図、第17図は正
面図、第18図は左側面図である。第19図は初期設定装置
およびガイドノズル装置の構成を示す説明図である。第
20図ないし第22図は初期設定装置の詳細を示していて、
第20図は正面図、第21図は平面図、第22図は第21図A−
A線にそう断面図である。第23図ないし第25図はガイド
ノズル装置の詳細を示していて、第23図は平面図、第24
図は正面図、第25図は断面図である。第26図は巻線され
るビデオヘッドの一例を拡大して示す正面図、第27図は
巻線に使用されるワイヤの構成を示す説明図である。第
28図は巻線状態を示す説明図、第29図ないし第36図はコ
アにたいするワイヤの巻線過程を示す説明図である。 g〜j……コイル、W2……巻線部分、W1……案内部分、
W……ワイヤ、c、d……ヘッドコア、A……治具、B
……治具支持装置、k、m……ヘッドコアにある孔、D
1、D2……ワイヤ案内装置、E1、E2……第一のワイヤ把
持装置、F1、F2……第二のワイヤ把持装置、17……治具
における支持部材、307……ワイヤ挿入溝、308……磁
石、306……ガイド部材、313、314……ガイド部材に移
動をなさせる手段、402……第一のワイヤ把持装置のつ
かみ具、401……第一のワイヤ把持具のつかみ具に移動
をなさせる手段、502……第二のワイヤ把持装置のつか
み具、501、515〜528……第二のワイヤ把持装置のつか
み具に回転および移動をなさせる手段。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを形成する巻線部分および磁性をも
    つ案内部分を具備するワイヤと、コイルが巻き付けられ
    るコアを装着する治具と、治具を支持する装置と、ワイ
    ヤをコアにある孔にみちびくために、治具支持装置の両
    側に配置されたワイヤ案内装置と、治具支持装置の両側
    に配置された第一のワイヤ把持装置および第二のワイヤ
    把持装置とを含み、治具がこの巻線機にあらかじめ設定
    された特定位置にコアの孔を一致させる移動をなすこと
    ができる支持部材を具備し、ワイヤ案内装置がワイヤを
    挿入するための溝およびワイヤの案内部分を溝に定着さ
    せる磁石をもつガイド部材とコアの孔と同軸な位置に溝
    を配置させるようにガイド部材に移動をなさせる手段と
    を具備し、第一のワイヤ把持装置がコアの孔を貫通した
    ワイヤを保持するつかみ具とコアからはなれる第一の位
    置とコアに接近する第二の位置とのあいだの移動をなさ
    せる手段とを具備し、第二のワイヤ把持装置が第一のワ
    イヤ把持装置のつかみ具が第一の位置に移動されたとき
    にワイヤを保持するつかみ具とワイヤの反転およびワイ
    ヤをガイド部材の溝を経由してコアの孔に貫通させる移
    動をつかみ具になさせる手段とを具備していること、を
    特徴としている巻線機。
  2. 【請求項2】治具を支持する装置が、片側の第二のワイ
    ヤ把持装置が第一の位置に移動されたときに、コアとと
    もに治具に回転をなさせ、反対側の第一のワイヤ把持装
    置がワイヤを保持したときに、コアとともに治具に回転
    をなさせる手段を具備している請求項1に記載の巻線
    機。
  3. 【請求項3】治具支持装置が前記支持部材をもつ複数の
    治具保持台を具備し、ワイヤ把持装置の各々が治具保持
    台に対応する数のつかみ具を複数具備し、第一のワイヤ
    把持装置のつかみ具を移動させる手段が巻線に必要な長
    さに関連する移動をつかみ具になさせられているととも
    に、治具保持台に対応する数のワイヤを保持するつかみ
    具およびワイヤを切断するカッタと、案内部分の各々が
    通過するごとに、つかみ具にワイヤを保持させ、カッタ
    にワイヤの切断をなさせる手段とを具備する初期設定装
    置をさらに含んでいる請求項2に記載の巻線機。
  4. 【請求項4】コイルを形成する巻線部分および磁性をも
    つ案内部分を具備するワイヤと、コイルが巻き付けられ
    るコアを装着する複数の治具と、治具を支持する装置
    と、治具を治具支持装置に搬入する装置と、ワイヤを所
    定長に切断する初期設定装置と、初期設定装置と治具支
    持装置とのあいだに配置された退避可能なガイドノズル
    装置と、ワイヤをコアにある孔にみちびくために、治具
    支持装置の両側に配置されたワイヤ案内装置と、治具支
    持装置の両側に配置された第一のワイヤ把持装置と、第
    二のワイヤ把持装置とを含み、治具がコアの保持しかつ
    たがいに直角な三軸方向x、y、zにおけるyおよびz
    軸方向に移動可能な支持部材を具備し、治具支持装置が
    治具を保持する複数の台と垂直方向をz軸とする、yお
    よびz軸方向への直線移動およびz軸を中心とする回転
    を治具保持台になさせる手段とを具備し、ワイヤ案内装
    置の各々がワイヤを挿入するための溝およびワイヤの案
    内部分を溝に定着させる磁石をもつ治具保持台に対応す
    る数のガイド部材とコアの孔と同軸な位置およびコアの
    孔からはずれた位置に溝を位置させるようにガイド部材
    に移動をなさせる手段とを具備し、初期設定装置がつか
    み具とカッタとガイドノズル装置にたいして巻線に必要
    なワイヤ長に関連する距離をおいて配置された検出手段
    とを一組として治具保持台に対応する数を具備し、ガイ
    ドノズル装置が一端を治具保持台に接近して配置されか
    つワイヤの貫通孔をもつガイドノズルとガイドノズルの
    他端側に配置されたワイヤの把持手段とガイドノズルと
    把持手段とのあいだに配置されたワイヤの切断手段とを
    一組として治具保持台に対応する数を具備し、治具搬入
    装置が治具に係合する送り部材とxおよびy軸方向への
    移動を送り部材になさせる機構とを具備し、第一のワイ
    ヤ把持装置の各々が治具保持台に対応する数からなるワ
    イヤを把持するつかみ具とx軸方向への移動をつかみ具
    になさせる手段とを具備し、第二のワイヤ把持装置の各
    々が治具保持台に対応する数からなるワイヤを把持する
    つかみ具とxおよびz軸方向への移動およびz軸方向を
    中心とする回転をつかみ具になさせる手段とを具備して
    いること、を特徴としている巻線機。
  5. 【請求項5】治具保持台が位置決めピンおよび位置決め
    孔をもつ治具保持台本体と、位置決め孔の両側に位置し
    て、たがいに接触する方向および離れる方向に移動可能
    に治具保持台本体に取り付けられたホルダと、ホルダを
    たがいに接触する方向に移動させるばねとを具備し、治
    具が治具本体に位置決めピンおよび位置決め孔にかん合
    する位置決め孔およびピンを具備している請求項4に記
    載の巻線機。
  6. 【請求項6】治具保持台が、一端を中心にして治具保持
    台上にてホルダに回転をなさせる支点部材と、治具保持
    台がホルダの他端のあいだに入り込む位置とホルダから
    抜け出た位置とのあいだの直線移動をなすスライド部材
    とを具備している請求項5に記載の巻線機。
  7. 【請求項7】治具保持台が、ワイヤをコアに巻き付ける
    ときに、ワイヤを押えるための手段を含み、このワイヤ
    押え手段が、治具保持台本体にスライド可能に支持され
    た移動台と、移動台に回転可能に保持された第一の軸部
    材と、移動台に回転およびスライドをなすように保持さ
    れた第二の軸部材とを具備し、コアにおけるコイルを巻
    線される部分に接触する第一の位置とここから離れる第
    二の位置とのあいだの移動をなすように、軸部材に取り
    付けられた押え部材と、直線移動可能に治具保持台本体
    上に取り付けられた第二のスライド部材と、第二のスラ
    イド部材の移動によって、軸部材に回転をなさせるため
    に、押え部材とスライド部材とを連結している運動変換
    部材と、押え部材に第二の位置への運動をなさせるため
    に、スライド部材と治具保持台本体とのあいだに配設さ
    れたばねとを具備している請求項4に記載の巻線機。
  8. 【請求項8】治具支持装置における前記手段が、治具支
    持装置本体と、治具支持装置本体上にてy軸方向への移
    動をなす第一の移動台と、第一の移動台にy軸方向への
    移動をなさせるために、治具支持装置本体と第一の移動
    台とのあいだに配設された駆動機構と、第一の移動台上
    にてz軸方向への移動をなす第二の移動台と、第二の移
    動台にz軸方向への移動をなさせるために、第一の移動
    台と第二の移動台とのあいだに配設された駆動機構と、
    z軸を中心とする回転をなす回転台をもつ第二の移動台
    上の回転機構とを具備している請求項4に記載の巻線
    機。
  9. 【請求項9】治具搬入装置が、治具保持台にむかう運動
    およびこれから離間する移動をなす装填装置本体と、治
    具保持台の配列方向にそう移動をなすように、搬入装置
    本体に取り付けられた送り部材と、治具がこの装置に搬
    入されたときに、送り部材に前記移動をなさせ、治具が
    治具保持台に対面する位置まで移動させられたときに、
    搬入装置本体に治具保持台にむかう移動をなさせ、治具
    が治具保持台に送り込まれたあとに、搬入装置本体およ
    び送り部材を原位置に復帰させる駆動手段とを具備して
    いる請求項4に記載の巻線機。
  10. 【請求項10】治具支持装置をあいだにして治具搬入装
    置本体と反対側に配置された治具を排出する装置を含
    み、この装置が治具保持台から離間する移動およびこれ
    にむかう運動をなす搬入装置本体と、治具保持台の配列
    方向にそう移動をなすように、搬出装置本体に取り付け
    られた送り部材と、巻線がおわったときに、搬入装置本
    体に治具保持台から離れる移動をなさせ、それから、送
    り部材に前記移動をなさせ、治具がこの装置から搬出さ
    れたあとに、搬入装置本体および送り部材を原位置に復
    帰させる駆動手段とを具備している請求項4に記載の巻
    線機。
  11. 【請求項11】第一のワイヤ把持装置におけるつかみ具
    が、つかみ具本体と、この本体に回転可能に取り付けら
    れたつかみ部材と、つかみ部材の一端をとじるばねと
    を、つかみ具に運動をなさせる手段が、x軸方向に直線
    移動する把持装置本体と、x軸方向に直線移動をなすよ
    うに、つかみ具本体からのびる軸を保持する把持装置本
    体上の軸受部材と、つかみ具を治具支持装置から離れる
    方向に移動させるために、つかみ具と軸受ととのあいだ
    に配設されたばねとを、つかみ具開閉手段が、把持装置
    本体に直線移動可能に保持されたスライド部材と、スラ
    イド部材を移動させる駆動装置本体上の駆動源と、スラ
    イド部材の移動に際して、つかみ部材の他端に接触し、
    つかみ部材をばねに抗して回転させるように、スライド
    部材に取り付けられた部材とをそれぞれ具備している請
    求項4に記載の巻線機。
  12. 【請求項12】第二のワイヤ把持装置におけるつかみ具
    が、つかみ具本体と、この本体に回転可能に取り付けら
    れたつかみ部材と、つかみ部材の一端をとじるばねと
    を、つかみ具に運動をなさせる手段が、xおよびy軸方
    向に直線移動する把持装置本体と、z軸を中心に回転を
    なすように、つかみ具本体からのびる軸を保持する把持
    装置本体上の軸受部材と、把持装置本体に保持されたラ
    ック歯車と、ラック歯車を移動させる把持装置本体上の
    駆動源と、軸部材にかん合かつ固定されたラック歯車に
    たいするピニオン歯車とを、つかみ具開閉手段が、把持
    装置本体に直線移動可能に保持されたスライド部材と、
    スライド部材を移動させる駆動装置本体上の駆動源と、
    スライド部材の移動に際して、つかみ部材の他端に接触
    し、つかみ部材をばねに抗して回転させるように、スラ
    イド部材に取り付けられた部材とをそれぞれ具備してい
    る請求項4に記載の巻線機。
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