JPH11139691A - 巻線機のワーク保持治具、ワーク入替装置及び巻線機 - Google Patents

巻線機のワーク保持治具、ワーク入替装置及び巻線機

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JPH11139691A
JPH11139691A JP9330932A JP33093297A JPH11139691A JP H11139691 A JPH11139691 A JP H11139691A JP 9330932 A JP9330932 A JP 9330932A JP 33093297 A JP33093297 A JP 33093297A JP H11139691 A JPH11139691 A JP H11139691A
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work
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの複数の極に線材を巻付ける巻線機に
おいて、巻線部と巻線機構とが1対1の関係で相対位置
精度が高く、かつスピンドル等のインデックス回転又は
連続回転の回転機構を最小限にして構造を簡単にする。 【解決手段】 旋回部材としてのターンテーブル16に
は、その回転中心に対して対称にチャック13が設けら
れ、治具10にはスピンドル3に対する共通の接続部1
1及びチャック13によってクランプされる共通のチャ
ック保持部14が形成される。かつ治具10の上部はワ
ークの種類に応じて異なる形態となしうる。巻線部2に
おいてワークWに巻線が実施される際は、チャック13
が開放され、モータ6によりスピンドル3及び治具10
を介してワークWが割出回転する。この巻線中に反対側
のアイドル部15では治具10に巻線後のワークと巻線
前のワークとがはめ替えられる。巻線が終わると、ター
ンテーブル16が上昇して治具10とスピンドル3が切
り離され、その状態でターンテーブル16が180度回
転して、巻線後のワークがアイドル部15へ、巻線前の
ワークが巻線部2に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線機において巻
線対象のワークを保持するワーク保持治具、これを利用
して巻線後のワークと巻線前のワークを入れ替えるワー
ク入替装置、ならびにそのワーク入替装置を含む巻線機
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、巻線機では、モータ回転子となる
複数の極に、例えばフライヤーで巻線を施す。そして、
巻線後のワークを巻線部から取り出し、巻線前の新たな
ワークをその巻線部に位置させるのが普通である。
【0003】従来そのために、ターンテーブルに複数の
巻線部を設け、各巻線部にはそのスピンドルにモータを
付属させて割出し回転等を可能とし、かつそのターンテ
ーブルを所定角度回転させ、ある巻線部がフライヤーに
対向し、別の巻線部がワーク供給部に対応するように位
置させる技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の装置では、ターンテーブルに設けた巻線部の各スピン
ドルにそれぞれモータを付属させ、各巻線部が回転駆動
部となるため、構造が複雑になる欠点がある。また、タ
ーンテーブルの回転によりいずれかの巻線部がフライヤ
ーに順次対向することとなるが、フライヤーと、順次そ
れに対応する巻線部との相対的な位置精度を高く維持で
きない問題もある。つまり、フライヤーと巻線部とが画
一的に1対1で対応せず、ターンテーブルの回転により
巻線部がフライヤー等に対し位置決めされることとなる
ため、その位置決め誤差により、固定的に1対1で対応
する場合に比べると、フライヤー等と巻線部との位置精
度は低くならざるを得ない。
【0005】本発明の課題は、巻線後のワークと巻線前
のワークとを入れ替えることが可能で、かつ回転駆動を
ともなう巻線部は最小限として構造を簡単にし、しかも
フライヤー等と巻線部とを1対1で対応させることがで
きる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、次のような
ワーク保持治具、すなわちワークに巻線を行う巻線部の
回転軸に接続される共通の接続部と、その接続部と一体
的にかつ前記ワークの種類に応じて形成されたワーク保
持部と、前記接続部とワーク保持部との間にこれらと一
体的に設けられてチャックに保持されるチャック保持部
とを備え、ワークを保持した状態で前記チャックにより
前記巻線部に接続され、巻線後はそのワークを保持した
状態で前記チャックにより前記巻線部から離脱されるこ
とを特徴とする。
【0007】このようなワーク保持治具により、ワーク
の種類が異なっても、その共通の接続部を介して汎用的
に巻線部に接続することができる。従って、巻線部はワ
ークの種類にかかわらず、その交換等を要せず固定的な
ものとすることができる。
【0008】本発明に係るワーク入替装置は次のような
ものである。ワークに巻線する巻線部と、その巻線部か
ら離れて位置し、ワークの供給・排出を行うアイドル部
とを有する巻線機において、前記巻線機で巻線されたワ
ークとアイドル部で供給された未巻線ワークとを入れ替
える入替装置であって、前記巻線部に設けられた回転軸
と平行な軸線周りに回転する旋回部材と、その旋回部材
の複数位置に設けられたチャックであって、前記巻線部
の回転軸に同心的に接続される共通の接続部及びその接
続部と一体的で前記ワークの種類に応じたワーク保持部
を有するワーク保持治具を着脱可能に保持する複数のチ
ャックと、それらのチャックのいずれかを前記巻線部に
対応させ、かつそれとは別の任意のチャックを前記アイ
ドル部に対応させるように、前記旋回部材を回転させる
回転駆動機構と、前記巻線部により巻線された後のワー
クを、前記ワーク保持治具とともに前記チャックにより
前記巻線部の回転軸から離脱させ、前記旋回部材の回転
後に、巻線前のワークが装着されている別のワーク保持
治具を、前記チャックにより前記巻線部の回転軸に装着
するチャック制御装置と、を含むことを特徴とする。
【0009】このようなワーク入替装置では、巻線部は
フライヤー等の巻線手段と1対1に対応させ、共通のワ
ーク保持治具を保持する複数のチャックが巻線部とアイ
ドル部とをつなぐように旋回することで、その旋回部材
に複数の回転機構部を設ける必要がなく、共通のワーク
保持治具を保持するチャックを設けておけばよいため、
構造が簡単になる。かつ、上述のように巻線部はフライ
ヤー等の巻線手段と1対1で対応させ、両者間の位置精
度を高めることができる。
【0010】さらに別の発明は、ワークに巻線する複数
の巻線部と、それらの巻線部から離れて位置し、ワーク
の供給・排出を行うために前記複数の巻線部と同数設け
られた複数のアイドル部とを有する巻線機において、前
記巻線機で巻線された複数のワークとアイドル部で供給
された複数の未巻線ワークとを一括して入れ替える入替
装置であって、前記巻線部にそれぞれ設けられた回転軸
と平行な軸線周りに回転する旋回部材と、その旋回部材
に前記複数の巻線部及び前記複数のアイドル部の総数以
上設けられたチャックであって、前記巻線部の回転軸に
同心的に接続される共通の接続部及びその接続部と一体
的で前記ワークの種類に応じたワーク保持部を有するワ
ーク保持治具を着脱可能に保持する複数のチャックと、
それらのチャックの一方のグループを前記巻線部に対応
させ、他方のグループを前記アイドル部に対応させるよ
うに、前記旋回部材を回転させる回転駆動機構と、前記
複数の巻線部により巻線された後の複数のワークを、前
記各ワーク保持治具とともに前記チャックの一方のグル
ープにより前記複数の巻線部の各回転軸から一括して離
脱させ、前記旋回部材の回転後に、巻線前のワークがそ
れぞれ装着されている別の複数のワーク保持治具を、前
記チャックの他方のグループにより前記複数の巻線部の
各回転軸に一括して装着するチャック制御装置と、を含
むことを特徴とする。
【0011】このようにすれば、1つの旋回部材で複数
のワーク保持治具ひいては巻線後の複数のワークを一括
して複数の巻線部から排出し、代わりに別の複数のワー
ク保持治具ひいては巻線前の複数のワークを一括して複
数の巻線部に供給することができる。従って、構造が簡
単で工程効率がよい。
【0012】なお、上述のワーク保持治具を構成要件に
入れてワーク入替装置を規定することもできるし、それ
を含まないで規定することも可能である。
【0013】さらに、上記のようなワーク入替装置を含
んで請求項6又は7のように巻線機を構成することがで
きる。このような巻線機とすることで、上述の共通のワ
ーク保持治具、及びワーク入替装置により、巻線部は必
要最小限として構造を簡単にし、かつ巻線部をフライヤ
ー等の巻線手段と1対1で対応させることにより、両者
間の相対的な位置精度を高くし、ひいては巻線の品質を
高めることができる。また、請求項7の巻線機では、複
数のワークを一挙に入れ替えできるから、ワークの供給
・排出の効率が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。図1において、1
は巻線機構の主体をなすフライヤーであり、これに1対
1で対応して巻線部2が設けられている。巻線部2は、
垂直方向のスピンドル3を有し、これがハウジング4に
回転可能に保持される。スピンドル3にはプーリ5が固
定され、割出回転用のインデックスモータ(以下、単に
モータという)6のプーリ7との間にタイミングベルト
8が巻掛けられ、スピンドル3が所定角度で割出回転す
るようになっている。なお、モータ6は、スピンドル3
を割出回転させることも、連続的に回転させることもで
きるサーボモータ等が採用される。
【0015】この巻線部2のスピンドル3には、ワーク
保持治具(以下、単に治具という)10が同心的に接続
されるようになっている。治具10は後に詳しく述べる
が、スピンドル3に着脱可能に嵌合される軸状の接続部
11と、これと同心的かつ一体的に形成されたワーク保
持部12と、これらの中間に位置しチャック13により
保持されるチャック保持部14とを備え、これらが軸状
につながったものである。ワーク保持部12は、モータ
コアとなる複数極のワークWの中央孔が嵌合される軸状
の部分で、このワーク保持部12はワークWの種類に応
じて形成される。巻線部2では、ワークWの各極に対し
フライヤー1により巻線が施され、ある極の巻線が終了
すると、スピンドル3がモータ6により割出回転させら
れて、別の極に巻線が行われ、一般には全ての極に対す
る巻線が行われる。
【0016】一方、巻線部2から一定距離隔ててアイド
ル部15が設けられ、このアイドル部15で、巻線後の
ワークWと未巻線の新たなワークWとの入替えが行われ
る。上述の巻線部2とアイドル部15とに跨るように旋
回部材としてのターンテーブル16が設けられ、ターン
テーブル16は回転軸17の上部に連結されている。回
転軸17は円筒状のハウジング18内で軸受19、20
により回転可能に保持され、この回転軸17のターンテ
ーブル16とは反対側の端部にカップリング21を介し
て旋回用のロータリアクチュエータ22(エアシリン
ダ)が連結されている。ロータリアクチュエータ22
は、例えばピニオンを挟んで並列するラックが空気圧に
より互いに逆向きにスライドすることにより、そのピニ
オンを介してターンテーブル16を180度の角度範囲
で往復回転させるもので、図2にも示すように昇降フレ
ーム23にブラケット24を介して吊下状態で支持され
ている。なお、図2に示すように、その180度の往復
回転の移動限度を規定するストッパSが位置固定に設け
られ、ストッパ当接部Saがターンテーブル16に設け
られている。
【0017】回転軸17を回転可能に保持する前述のハ
ウジング18は、昇降フレーム23に固定され、この昇
降フレーム23にはターンテーブル16の昇降シリンダ
25のピストンロッド26が連結されている。昇降シリ
ンダ25はメインフレーム27に取り付けられ、前述の
巻線部2のスピンドル3のハウジング4もこのメインフ
レーム27に固定されている。ターンテーブル16の回
転軸17のハウジング18は、このメインフレーム27
を貫通し、その貫通孔28において昇降可能となってい
る。昇降シリンダ25のピストンロッド26が収縮すれ
ば、ハウジング18を介して回転軸17及びターンテー
ブル16が上昇し、これにともなってロタリアクチュエ
ータ22も一体的に上昇する。また、その上昇した状態
で、ロータリアクチュエータ22の作動によりターンテ
ーブル16は例えば180度の回転角度で往復回転(同
方向の回転でもよい)することができる。
【0018】ターンテーブル16の両端には上述のチャ
ック13が回転軸17の軸線に関し対称位置に設けられ
ている。各チャック13はメカニカルなもので、それぞ
れ治具10を一時的に把持することができる。これらの
チャック13はターンテーブル16に取り付けられてい
るため、そのターンテーブル16とともに旋回し、一方
のチャック13が巻線部2に位置しているときは、他方
のチャック13はアイドル部15に位置する関係にあ
る。
【0019】図3にチャック13の平面図を示す。各チ
ャック13は互いに接近離間可能な一対のクランプ片3
0、31を有し、このクランプ片で治具10を把持す
る。各クランプ片30、31は旋回フレームとしての一
対のサイドメンバ32を横断する支持軸33、34に支
持され、支持軸33、34は、各クランプ片30、31
の基端側部分を貫通している。クランプ片30は支持軸
33に固定される一方で支持軸34とは摺動可能な非固
定状態にあり、クランプ片31は、支持軸34に固定さ
れ、支持軸33とは摺動可能な非固定状態にある。そし
て、クランプ片30と一方のサイドメンバ32との間、
ならびにクランプ片31と他方のサイドメンバ32との
間には、それぞれ圧縮スプリング35が予圧縮状態で挿
入されている。これらの圧縮スプリング35はチャック
13を閉じる方向に付勢する付勢手段の役割を果たすも
ので、クランプ片30、31の接近方向の移動限度は、
軸33に設けられたフランジ状のストッパ37と、支持
軸34に設けられた同様なフランジ状のストッパ38に
よって規定される。
【0020】巻線部2の両側には、チャック13を開放
するチャック制御装置としてチャック開放シリンダ4
0、41が設けられている。チャック開放シリンダ40
は支柱42にブラケット43を介して支持され、そのピ
ストンロッド44に固定の押圧部45は、一方のサイド
メンバ32から一定量突出した支持軸34と同軸的に対
向している。他方のチャック開放シリンダ41も同様に
支柱46にブラケット47を介して支持され、それのピ
ストンロッド48に固定の押圧部49が、他方のサイド
メンバ32から一定量突出した支持軸33に同軸的に対
向している。チャック13が巻線部2に位置した状態で
チャック開放シリンダ40が伸長すれば、その押圧部4
5が支持軸34に突き当たってこれを横方向に移動さ
せ、その結果クランプ片31がスプリング35の付勢力
に抗して外側に移動する。他方、チャック開放シリンダ
41が伸長すれば、その押圧部49が支持軸33に当接
してこれをスライドさせ、クランプ片30がスプリング
35の付勢力に抗して外側へよる。これらチャック開放
シリンダ40及び41が同期して作動することにより、
巻線部2に位置するチャック13が開放され、これらチ
ャック開放シリンダ40、41が収縮すれば、チャック
13は両側の圧縮スプリング35の付勢力で閉じた状態
となる。
【0021】なお、チャック開放シリンダ40、41は
巻線部2に対応してのみ設けられ、これと反対側のアイ
ドル部15には設けられていない。つまり、チャック1
3は巻線部2では開放される機会があるが、アイドル部
15では閉じたままの状態に保たれることとなる。
【0022】各チャック開放シリンダ40、41の押圧
部45、49は、旋回フレームたるサイドメンバ32の
旋回時にこれと干渉しないように、各支持軸33及び3
4と一定の間隔を保つ。なお、各チャック開放シリンダ
40、41の支柱42、46は、図1及び2に示したメ
インフレーム27に固定されている。図2では、チャッ
ク開放シリンダ40、41の位置のみを示す。また、図
2において51は昇降フレーム23に固定されたガイド
ポストであり、これがメインフレーム27に取り付けら
れたガイドブッシュ52に摺動可能に嵌合して、上述の
旋回フレーム32を主体とするターンテーブル16の昇
降をガイドする。図4はそのようにターンテーブル16
が上昇した状態を示している。
【0023】また、図1及び図2に示すように、旋回フ
レーム32の上部にはカバープレート53が被せられ、
平面視では図5に示すような形態のターンテーブル16
となる。
【0024】図6に前述のワーク保持治具10の一例を
拡大して示す。治具10は下から前述の接続部11、チ
ャック保持部14及びワーク保持部12を有する。この
治具10は接続部11及びチャック保持部14は複数の
治具10について共通であり、ワーク保持部12はワー
クの種類に応じて異なるものが用意される。そして、治
具10は下側部分55と上側部分56との2分割構造と
なっている。すなわち図15に示すように、上側部分5
6には下側に突出する軸部57が形成され、これが下側
部分55の挿入孔58に挿入されるとともに、下側から
ボルト59で結合されている。また、横方向にねじ込ま
れたセットスクリュー60が上側部分56と下側部分5
5の一体性を強化している。また、下側部分55には軸
方向と平行に延びるU字状の溝61が被係合部として形
成され、前述のスピンドル3にはこのU字状の溝61に
入り込む位置決めピン62が係合部として設けられてい
る。この溝61と位置決めピン62が係合するととも
に、下側部分55の前記接続部11がスピンドル3の中
心孔63に入り込むことで、治具10とスピンドル3と
が回止め状態で着脱可能に結合される。
【0025】図6に戻って、その上端部のワーク保持部
12には、例えば図7に巻線前と巻線後の状態を示すワ
ークWの中心孔65を、相対回転不能に嵌合する回止め
嵌合部64(図6)が多角形状に形成され、ここにワー
クWの中心孔65がはまりこむ。図8は、ワークWがは
まった治具10がさらにスピンドル3に装着された状態
を示すものである。
【0026】図9は、例えば図10に示すようなワーク
Wを装着するためのワーク保持部66を備えた治具10
を示している。図10に示すワークWは、中心孔67の
内周面に軸方向と平行にのびる溝68を有し、治具10
のワーク保持部66にはこの溝68と係合する軸方向と
平行な突条69が形成されていて(図9)、これらが互
いに係合することにより、図10のワークWが、治具1
0のワーク保持部66に相対的に回転不能状態で嵌合さ
れる。つまり、治具10の下側部分55は、図6と同様
であるが、上側部分70が、図10に示すワークWに特
有のものとなっている。図11はそのようなワークWが
はめ込まれた治具10が、スピンドル3に連結された状
態を示している。
【0027】図12は、前述のチャック13の各クラン
プ片30、31を拡大して示すものである。各クランプ
片30、31は互いに平行な平面で構成されるクランプ
面71と、それに隣接して形成された円弧状のクランプ
凹部72とを有している。図13に示す治具10のチャ
ック保持部14は、図14に示すように、2平面取りさ
れた互いに平行な被クランプ面73と、その下側に円弧
状に突出した被クランプ凸部74を備えており、チャッ
ク13の互いに対向するクランプ面71が治具10の2
平面取りされた被クランプ面73に押し付けられること
で、治具10のチャック13に対する回転位相が一義的
に定まり、チャック13の円弧状のクランプ凹部72が
治具10の円弧状の被クランプ凸部74に係合すること
で、チャック13に対する治具10の中心位置が一義的
に定まることとなる。
【0028】なお、図6に示すワーク保持部12に代え
て、図16に示すように、治具10’の先端に軸線から
偏心したワーク保持部75が形成され、このワーク保持
部75に治具軸線と直交する方向にワークWの中心軸W
aを挿入する挿入孔75aが設けられた治具を採用する
こともできる。この場合は、ワーク保持部75の挿入孔
75aにワークWの中心軸Waが挿入された治具10’
がターンテーブル16のチャック13により、巻線部2
のスピンドル3に接続される。ワークWは治具10’の
ほぼ中心に位置し、スピンドル3の連続回転によりワー
クWが一方向へ連続回転させられつつ、ノズルNから供
給されるワイヤWiがワークWの任意の極にいわゆるス
ピンドル巻で巻線される。ワークWの治具10’に対す
る回転位相は凸曲面のストッパ75bがスプリング75
cによりワークWの極間隙間に押し付けて固定される。
ある極の巻線が終わればワークWを割出回転させる送り
部材75dが極間隙においてワークWを所定角度回転さ
せるように押し動かし、別の極へのスピンドル巻が可能
な状態となる。この際、ストッパ75bはスプリング7
5cの付勢力に抗して退避させられ、ワークWの割り出
し回転を許容する。
【0029】このように図6の治具10にワークWを装
着してこれにフライヤー巻を施したり、図16の治具1
0’にワークWを装着してこれにスピンドル巻を行った
りすることができる。これらの巻方法のいずれを選択す
るかは、ワークの用途に応じて適宜ワーク保持治具を選
択して決めることができる。
【0030】次に、以上のような治具10、巻線部2と
アイドル部15との間でワークの入替えを行うワーク入
替装置、さらにはこれらを含む巻線機の作動を説明す
る。まず図1において、ターンテーブル16の各チャッ
ク13には、治具10が保持される。そして使用される
治具10は接続部11やチャック保持部14は全て共通
であり、ワーク保持部12がワークWの種類に応じて使
い分けられる。図1のように治具10が巻線部2のスピ
ンドル3に装着され巻線が行われる際には、図3のチャ
ック開放シリンダ40、41が互いに伸長してチャック
13を開いた状態に維持し、治具10の割出回転でチャ
ック13がこれに干渉しないようにされる。図1のフラ
イヤー1はワークWの各極に対しフライヤー巻を施し、
モータ6、タイミングベルト8及びスピンドル3を介し
て治具10が順次割出回転され、フライヤー巻が完了す
る。
【0031】その後、図3に示すように、チャック開放
シリンダ40、41が退いて、チャック13が巻線部2
の治具10を保持した状態となる。その状態で図4に示
すように昇降シリンダ25が収縮し、ターンテーブル1
6を上昇させる。これにより治具10の接続部11はス
ピンドル3から離脱する。この状態でロータリアクチュ
エータ22が作動し、ターンテーブル16が180度回
転する。その結果、巻線部2において治具10に保持さ
れた巻線後のワークWは反対側のアイドル部15に移動
し、逆にアイドル部15において治具10に保持された
巻線前のワークWが180度旋回して巻線部2にいた
る。その後昇降シリンダ25によりターンテーブル16
が下降し、巻線部2の治具10がスピンドル3に連結さ
せられる。その後チャック13が開いて前述と同様にフ
ライヤー1により新たなワークWに対し巻線が行われ
る。
【0032】なお、巻線中に反対側のアイドル部15で
は、例えば作業者が巻線後のワークWを治具10から取
り外し、巻線前の新たなワークWを治具10に装着して
待機することができる。以後同様にターンテーブル16
の180度の旋回を伴い、巻線されたワークWと巻線前
のワークWとが入れ替えられることとなる。また、この
アイドル部15に隣接して搬送コンベアが設けられる場
合、アイドル部15と搬送コンベアとの間でワーク保持
治具10の受け渡しを行うロード・アンロード装置(例
えばロボット)を設けて、アイドル部12で治具10ご
と巻線後のワーク及び未巻線のワークの受渡しを行うこ
ともできる。この場合、アイドル部12にもチャック開
放シリンダ40等を設置することとなる。
【0033】次に、図17以降に基づいて本発明の別の
実施例を説明する。この実施例ではターンテーブル78
に対し、その中心Oに均等な位置に4個のチャック13
が設けられ、各チャック13に治具10が保持された4
軸タイプのものである。そして、ターンテーブル78は
長方形状をなし、その一方の側の長辺に設けられた2つ
のチャック13がそれぞれ巻線部2に対応する。言い換
えれば各フライヤー1に対応する。反対側の長辺に位置
する2個のチャック13はそれぞれアイドル部15に対
応する。つまりこの例ではチャック13の2個が同時に
それぞれ巻線部2に位置し、反対側のチャック13が同
時にそれぞれアイドル部15に位置する。そして、各フ
ライヤー1に1対1で対応するように各巻線部2に位置
固定にインデックス等のスピンドル3が設置されてい
る。また、2箇所の巻線部2を挟んでその両側にチャッ
ク開放シリンダ40、41が位置固定に設けられてい
る。
【0034】図26に示すように、片側2個のチャック
は旋回フレーム79に摺動可能に掛け渡された2本の支
持軸80、81に支持されている。各支持軸80、81
は各チャック13のクランプ片30、31を貫通してい
る。各チャック13のクランプ片30は支持軸80に固
定される一方で、支持軸81に対しては摺動可能であ
る。相手方のクランプ片31は支持軸81に固定される
一方で、支持軸80に対しては摺動可能である。そして
両側の旋回フレーム79とクランプ片30及び31との
間には前述と同様の圧縮スプリング35が予圧縮状態で
挿入されている。37、38は、各支持軸80、81に
フランジ状の形態で設けられて中間の旋回フレーム79
に当接し、各チャックの接近距離を規定するストッパで
ある。
【0035】そして、図27に示すように、チャック開
放シリンダ40が支持軸81を一方の側に移動させ、チ
ャック開放シリンダ41が支持軸80を他方の側に移動
させることにより、それぞれの巻線部2に位置している
2個のチャック13が同時に開放される。アイドル部1
5側にあるチャックは閉じたままで開放はされない。こ
れらのチャック13の作動は、2連が同時に動くことを
除いては、図3に示すものと基本的には同様のものであ
る。
【0036】また、図20〜図23に示すように、ター
ンテーブル78の中心部には回転軸17が連結され、こ
の回転軸17がロータリアクチュエータ22により18
0度ずつ往復回転させられる。なお、ターンテーブル7
8を昇降させる昇降シリンダ25等の昇降機構、ならび
に巻線部2にあるスピンドル3をインデックス回転又は
連続回転させる回転駆動機構は、図1及び図2に示すも
のと同様であるので、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0037】図18に示すように、メインフレーム27
には門形フレーム83が形成され、この門形フレーム8
3から下方に垂下する状態で回転ガイド軸84が設けら
れている。各回転ガイド軸84は巻線部2のスピンドル
3と同心的に設けられ、上端が共通の昇降フレーム85
に支持されるとともに、その昇降フレーム85が昇降シ
リンダ86に連結されることで、フレーム85を介して
昇降させられるようになっている。
【0038】図19に示すように、各回転ガイド軸84
は、治具10の上端側に位置するワーク保持部12(ワ
ークWを貫通して上方に突出する部分)に上側から相対
回転不能に嵌合するようになっており、回転ガイド軸8
4は、昇降フレーム85に対して回転可能に取り付けら
れている。そのため、回転ガイド軸84が治具10に対
し上方から同軸的に結合した状態では、治具10がスピ
ンドル3によりインデックス回転させられるのにともな
って、回転ガイド軸84もこれと一体に回転し、治具1
0の回転に伴う芯ブレを防止する。なお、治具10の上
端には、図6に示すように直径方向の係合溝64aが形
成され、図18の回転ガイド軸84の下端にはその係合
溝64aに嵌まり込む図示しない係合突起が形成されて
いて、これら係合溝64aと係合突起との結合により、
回転ガイド軸84と治具10との同軸性が付与され、か
つ相対回転が阻止される。
【0039】また、図18に示すように、巻線部2にお
ける各治具10のワークWに対応して巻線ガイド87が
設けられている。各巻線ガイド87は、フライヤー1に
よりワークWに巻線をするときだけ退避位置から前進し
て、ワークWの近傍に至り、フライヤー1がワークWの
1つの極に巻線を行う際、その線材が隣合う極と干渉す
るのを防いで、線材がその極に容易に落とし込まれるよ
うにガイドする。巻線が終了すれば、各巻線ガイド87
は退避位置へ後退する(図18の紙面に直角な方向)。
これにより、旋回フレーム79の治具10と巻線ガイド
87が干渉することはない。
【0040】次に、以上のような4軸構成のワーク入替
装置を含む巻線機の作動を説明する。まず、図17に示
す形態で、巻線部2でそれぞれのフライヤー1により巻
線が行われる状態では、図20及び図22に示すように
ターンテーブル78が下降した状態にあり、また図27
に示すように、巻線部2側の2個のチャック13はいず
れも開放状態とされる。また、図24に示すように、回
転ガイド軸84が下降した状態で各治具10の先端部に
はまり込み、治具10のインデックス回転をガイドす
る。図17の各フライヤー1により2個のワークに対し
同時に巻線工程が実施され、その巻線工程では治具10
ひいてはワークWがインデックス回転させられる。
【0041】2個のワークWに対する巻線が完了する
と、図25に示すように、回転ガイド軸84が昇降シリ
ンダ86の作動により上昇して各治具10から離間す
る。また、図26に示すように、巻線部2側の2個のチ
ャック13が同期して閉じ、巻線が完了したワークWを
保持している治具10をクランプする。さらに図21及
び図23に示すように、昇降シリンダ25が作動して、
ターンテーブル78がチャック13及び治具10ととも
に上昇する。これにより、巻線部2の治具10がスピン
ドル3から切り離される。その後図21及び図23のロ
ータリアクチュエータ22が作動して、ターンテーブル
78が180度回転し、図17において、巻線後のワー
クを保持する治具10は、アイドル部15に旋回して移
動し、アイドル部15において、未巻線ワークを保持し
た治具10は、これと入れ替わって巻線部2に位置させ
られる。
【0042】以上の工程を経時的に示したのが図28及
び図29である。図28(a)に示すように巻線動作が
行われ、(b)に示すように巻線機構(フライヤー1)
が後退し、(c)に示すように回転ガイド軸84が上昇
する。かつ、図29(a)に示すように、ターンテーブ
ル78が上昇、及び180度の回転により巻線後のワー
クと巻線前のワークが入れ替えられ、同図(b)に示す
ように、ターンテーブル78の下降(治具10とスピン
ドル3との接続)、さらに同図(c)に示すように回転
ガイド軸84の下降(フライヤー1の前進)、チャック
13の開放、巻線の開始となる。
【0043】以上のように、巻線部2において2以上の
ワークに対し同時に巻線を行い、かつ2以上の未巻線ワ
ークを巻線部2と入れ替えるためには、図30(b)に
示すように、図1〜図3に示したターンテーブル16を
有する2軸型のワーク入替装置を横方向に2連つないで
設けることもできる。ただし、その場合は横方向寸法の
L2が大きくなる。言い換えればフライヤーのピッチPb
がある程度大きくなる。これに対し図30(a)に示す
ように、ターンテーブル78を有する4軸のワーク入替
装置とすれば、横方向寸法のL1はL2より相当小さくで
き、フライヤー間のピッチ(言い換えれば巻線部間のピ
ッチ)Paを小さくでき、限られたスペースでより多く
の巻線部を設定することができる。
【0044】さらに、図30(a)に示す4軸のワーク
入替装置を横方向に連ねることも可能である(図3
1)。その際、4軸のターンテーブル78の最大回転軌
跡Sが互いに干渉しないように各軌跡S間に所定の隙間
をもって横方向に連ねることができる。つまり、各ター
ンテーブル78を同時に回転させる場合は、それらの最
大回転軌跡Sがオーバーラップすると、互いに干渉を起
こして回転困難となったりするので、最大回転軌跡S
は、オーバーラップしないように配置する形態がまず考
えられる。ただ、そのような配置形態で、チャック13
間の間隔、言い換えれば巻線部のピッチL3が、横方向
に連なる各ターンテーブルにおいて常に等しく設定困難
な場合がある。例えば1つのターンテーブル78間のチ
ャック間隔L3と、隣合うターンテーブル78間のチャ
ック間隔が異なってしまうと、巻線部ひいてはフライヤ
ー等が等間隔で配置されているものに対応できない場合
も生じる。
【0045】そこで、複数のターンテーブル78間にわ
たって全てチャック間隔L3が等しくなるように、各タ
ーンテーブル78の最大回転軌跡Sをオーバーラップし
て配置する。このようにオーバーラップさせた場合、各
ターンテーブル78を同期して回転させると、隣合うタ
ーンテーブル78間で部材の衝突等が生ずるおそれがあ
るので、これを回避するために、各ターンテーブルの回
転時期を互いにずらしたり、回転方向を逆にしたりする
とかができる。例えば、第1番目、第2番目、第3番目
のターンテーブル78が順次相前後して回転を開始し、
また180度の回転を終了するように、それぞれの旋回
機構を互いに関係付けて制御する。あるいは隣り合うタ
ーンテーブル78の回転方向が互いに逆になるように制
御する。これによって各ターンテーブルの78の最大回
転軌跡Sがオーバーラップしても、部材の衝突等は回避
でき、かつ横方向に連なるチャック間のピッチを同一に
することができる。なお、このことは、図30(b)の
ように、2軸2連のターンテーブル16の最大回転軌跡
Sを互いにオーバーラップさせるときでも実質上同じで
ある。
【0046】図32に示すターンテーブル88のよう
に、例えば6軸のチャック13を設け、これを例えば1
80度回転させることもできる。なお、この場合その最
大回転軌跡S’は4軸の場合よりある程度大きくなるの
で、それを考慮したスペースの確保が必要である。ま
た、図32に示すような例えば6軸のターンテーブル8
8を横方向に連ねることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である2軸1連のターンテー
ブルを含むワーク入替装置の側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の平面図(ただし、ターンテーブル16の
カバープレートは取り外した状態を示す)。
【図4】図1のターンテーブルが上昇した状態を示す側
面図。
【図5】そのターンテーブルの平面図。
【図6】ワーク保持治具の一例とスピンドルの関係を示
す正面図。
【図7】巻線前後のワークの一例を示す正面図。
【図8】ワークを保持した治具がスピンドルに装着され
た状態を示す正面図。
【図9】図6とは異なるワーク保持治具とスピンドルと
の関係を示す正面図。
【図10】図7とは異なる巻線状態のワークの一例を示
す正面図。
【図11】そのワークWを保持した治具がスピンドルに
装着された状態を示す正面図。
【図12】チャックの要部を示す斜視図。
【図13】チャックが治具を把持した状態の正面図。
【図14】図13のA−A断面図(ただし、チャックは
省略)。
【図15】治具とスピンドルとの結合状態の断面図。
【図16】スピンドル巻に使用される治具の一例とワー
クの関係を示す図。
【図17】本発明の他の実施例である4軸1連のターン
テーブルを含むワーク入替装置の平面図。
【図18】図17の正面図。
【図19】図18の側面図。
【図20】図17のターンテーブルの下降状態の正面
図。
【図21】同じく上昇状態の正面図。
【図22】図19のターンテーブルの下降状態の断面
図。
【図23】同じく上昇状態の断面図。
【図24】回転ガイド軸の下降状態の正面図。
【図25】同じく上昇状態の正面図。
【図26】図17のチャックのクランプ状態の平面図。
【図27】その開放状態の平面図。
【図28】図17等のワーク入替装置の作動を経時的に
示す工程図。
【図29】図28に続く工程図。
【図30】2軸のターンテーブルを2連つなげたもの
(2連2軸)と、4軸1軸のターンテーブルとを比較し
て示す平面図。
【図31】4軸のターンテーブルを複数横方向に連ね、
かつ各最大回転軌跡をオーバーラップさせた例を示す平
面図。
【図32】6軸1連のターンテーブルの一例を示す平面
図。
【符号の説明】
1 フライヤー(巻線機構) 2 巻線部 3 スピンドル 10 ワーク保持治具 11 接続部 12 ワーク保持部 13 チャック 14 チャック保持部 15 アイドル部 16、78、88 ターンテーブル(旋回部材) 17 回転軸 22 ロータリアクチュエータ 25 昇降シリンダ 30、31 クランプ片 35 圧縮スプリング 40、41 チャック開放シリンダ 55 治具の下側部分 56 治具の上側部分 71 クランプ面 72 クランプ凹部 73 被クランプ面 74 被クランプ凸部 84 回転ガイド軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに巻線を行う巻線部の回転軸に同
    心的に接続される共通の接続部と、 その接続部と一体的にかつ前記ワークの種類に応じて形
    成されたワーク保持部と、 前記接続部とワーク保持部との間にこれらと一体的に設
    けられてチャックに保持されるチャック保持部とを備
    え、 ワークを保持した状態で前記チャックにより前記巻線部
    の回転軸に接続され、巻線後はそのワークを保持した状
    態で前記チャックにより前記巻線部の回転軸から離脱さ
    れることを特徴とする巻線機のワーク保持治具。
  2. 【請求項2】 ワークに巻線する巻線部と、その巻線部
    から離れて位置し、ワークの供給・排出を行うアイドル
    部とを有する巻線機において、前記巻線機で巻線された
    ワークとアイドル部で供給された未巻線ワークとを入れ
    替える入替装置であって、 前記巻線部に設けられた回転軸と平行な軸線周りに回転
    する旋回部材と、 その旋回部材の複数位置に設けられたチャックであっ
    て、前記巻線部の回転軸に同心的に接続される共通の接
    続部及びその接続部と一体的で前記ワークの種類に応じ
    たワーク保持部を有するワーク保持治具を着脱可能に保
    持する複数のチャックと、 それらのチャックのいずれかを前記巻線部に対応させ、
    かつそれとは別の任意のチャックを前記アイドル部に対
    応させるように、前記旋回部材を回転させる回転駆動機
    構と、 前記巻線部により巻線された後のワークを、前記ワーク
    保持治具とともに前記チャックにより前記巻線部の回転
    軸から離脱させ、前記旋回部材の回転後に、巻線前のワ
    ークが装着されている別のワーク保持治具を、前記チャ
    ックにより前記巻線部の回転軸に装着するチャック制御
    装置と、 を含むことを特徴とする巻線機のワーク入替装置。
  3. 【請求項3】 ワークに巻線する複数の巻線部と、それ
    らの巻線部から離れて位置し、ワークの供給・排出を行
    うために前記複数の巻線部と同数設けられた複数のアイ
    ドル部とを有する巻線機において、前記巻線機で巻線さ
    れた複数のワークとアイドル部で供給された複数の未巻
    線ワークとを一括して入れ替える入替装置であって、 前記巻線部にそれぞれ設けられた回転軸と平行な軸線周
    りに回転する旋回部材と、 その旋回部材に前記複数の巻線部及び前記複数のアイド
    ル部の総数以上設けられたチャックであって、前記巻線
    部の回転軸に同心的に接続される共通の接続部及びその
    接続部と一体的で前記ワークの種類に応じたワーク保持
    部を有するワーク保持治具を着脱可能に保持する複数の
    チャックと、 それらのチャックの一方のグループを前記巻線部に対応
    させ、他方のグループを前記アイドル部に対応させるよ
    うに、前記旋回部材を回転させる回転駆動機構と、 前記複数の巻線部により巻線された後の複数のワーク
    を、前記各ワーク保持治具とともに前記チャックの一方
    のグループにより前記複数の巻線部の各回転軸から一括
    して離脱させ、前記旋回部材の回転後に、巻線前のワー
    クがそれぞれ装着されている別の複数のワーク保持治具
    を、前記チャックの他方のグループにより前記複数の巻
    線部の各回転軸に一括して装着するチャック制御装置
    と、 を含むことを特徴とする巻線機のワーク入替装置。
  4. 【請求項4】 前記旋回部材に設けられた前記チャック
    はばね部材により常時閉方向へ付勢され、他方、前記チ
    ャック制御装置は少なくとも前記巻線部の近傍に位置固
    定に設けられ、前記旋回部材の静止状態において前記チ
    ャックに直接又は他部材を介して間接的に作用し、前記
    チャックを前記ばね部材の付勢力に抗して開方向へ移動
    させるアクチュエータを含む請求項2又は3に記載の巻
    線機のワーク入替装置。
  5. 【請求項5】 前記旋回部材が複数並列して設けられ、
    かつ各旋回部材の最大回転軌跡が隣り合う旋回部材同士
    で互いに一部オーバーラップするように設定されるとと
    もに、各旋回部材を回転させる前記回転駆動機構は、隣
    り合う旋回部材同士が衝突しないように回転開始のタイ
    ミング・速度・回転方向その他の回転形態を制御する請
    求項2ないし4のいずれかに記載の巻線機のワーク入替
    装置。
  6. 【請求項6】 ワークに巻線する巻線部と、 その巻線部から離れて位置し、ワークの供給・排出を行
    うアイドル部と、 前記巻線部に設けられた回転軸と平行な軸線周りに回転
    する旋回部材と、 その旋回部材の複数位置に設けられたチャックであっ
    て、前記巻線部の回転軸に同心的に接続される共通の接
    続部及びその接続部と一体的で前記ワークの種類に応じ
    たワーク保持部を有するワーク保持治具を着脱可能に保
    持する複数のチャックと、 それらのチャックのいずれかを前記巻線部に対応させ、
    かつそれとは別の任意のチャックを前記アイドル部に対
    応させるように、前記旋回部材を回転させる回転駆動機
    構と、 前記巻線部により巻線された後のワークを、前記ワーク
    保持治具とともに前記チャックにより前記巻線部の回転
    軸から離脱させ、前記旋回部材の回転後に、巻線前のワ
    ークが装着されている別のワーク保持治具を、前記チャ
    ックにより前記巻線部の回転軸に装着するチャック制御
    装置と、 を含むことを特徴とする巻線機。
  7. 【請求項7】 ワークに巻線する複数の巻線部と、 それらの巻線部から離れて位置し、ワークの供給・排出
    を行うために前記複数の巻線部と同数設けられた複数の
    アイドル部と、 前記巻線部にそれぞれ設けられた回転軸と平行な軸線周
    りに回転する旋回部材と、 その旋回部材に前記複数の巻線部及び前記複数のアイド
    ル部の総数以上設けられたチャックであって、前記巻線
    部の回転軸に同心的に接続される共通の接続部及びその
    接続部と一体的で前記ワークの種類に応じたワーク保持
    部を有するワーク保持治具を着脱可能に保持する複数の
    チャックと、 それらのチャックの一方のグループを前記巻線部に対応
    させ、他方のグループを前記アイドル部に対応させるよ
    うに、前記旋回部材を回転させる回転駆動機構と、 前記複数の巻線部により巻線された後の複数のワーク
    を、前記各ワーク保持治具とともに前記チャックの一方
    のグループにより前記複数の巻線部の各回転軸から一括
    して離脱させ、前記旋回部材の回転後に、巻線前のワー
    クがそれぞれ装着されている別の複数のワーク保持治具
    を、前記チャックの他方のグループにより前記複数の巻
    線部の各回転軸に一括して装着するチャック制御装置
    と、 を含むことを特徴とする巻線機。
  8. 【請求項8】 前記旋回部材に設けられた前記チャック
    はばね部材により常時閉方向へ付勢され、他方、前記チ
    ャック制御装置は少なくとも前記巻線部の近傍に位置固
    定に設けられ、前記旋回部材の静止状態において前記チ
    ャックに直接又は他部材を介して間接的に作用し、前記
    チャックを前記ばね部材の付勢力に抗して開方向へ移動
    させるアクチュエータを含む請求項6又は7に記載の巻
    線機。
  9. 【請求項9】 前記旋回部材が複数並列して設けられ、
    かつ各旋回部材の最大回転軌跡が隣り合う旋回部材同士
    で互いに一部オーバーラップするように設定されるとと
    もに、各旋回部材を回転させる前記回転駆動機構は、隣
    り合う旋回部材同士が衝突しないように回転開始のタイ
    ミング・速度・回転方向その他の回転形態を制御する請
    求項6ないし8のいずれかに記載の巻線機。
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