JP3197827B2 - 巻線装置 - Google Patents

巻線装置

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JP3197827B2
JP3197827B2 JP24500796A JP24500796A JP3197827B2 JP 3197827 B2 JP3197827 B2 JP 3197827B2 JP 24500796 A JP24500796 A JP 24500796A JP 24500796 A JP24500796 A JP 24500796A JP 3197827 B2 JP3197827 B2 JP 3197827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】モータのアマチュア等のワークに線材を
巻線する巻線装置として、従来から、ワーク側を固定す
るとともに、フライヤに設けられた線材の繰り出し部を
ワークの周囲で旋回させるようにして巻線作業を行うフ
ライヤ式巻線装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
フライヤ式巻線装置には、巻線作業がなされる巻線位置
と搬入搬出が行われる待機位置との間でワークを移動さ
せるインデックス装置が備えられる。具体的には、イン
デックス装置は、インデックス回転体の両端側に一対の
ワークを保持しておき、このインデックス回転体が回転
軸を中心に回転することにより、巻線位置にあったワー
クが待機位置へ、また待機位置にあったワークが巻線位
置に移動するものであり、従来、ラチェット式のもの
や、カムフォロアーを用いたインデキシングドライブ装
置などが用いられていた。
【0004】しかしながら、これらのうち、ラチェット
式のものでは、インデックスの回転方向は一方向に規制
されてしまううえに、位置決め精度もあまり高めること
ができない。一方、カムフォロアーを用いたインデキシ
ングドライブ装置を用いれば、位置決め精度を高めるこ
とはできるが、インデキシングドライブ装置は高価であ
り、また装置の複雑化、大型化を招いてしまう。
【0005】また、フライヤ式巻線装置には、巻線がな
されるワークの位置決めをするための割り出し装置とし
て、例えば、ワークであるアマチュアの巻線がなされる
べきコアを所定の位置に配置するためにアマチュアを所
定角度回転させて位置決めする割り出し装置が備えられ
る。
【0006】しかしながら、このような割り出し装置と
して、従来、一対のアマチュアを支持するインデックス
回転体に一対の回転機構を内蔵しておき、割り出し時に
は、この回転機構と巻線装置本体側の駆動装置とをクラ
ッチ等で接続する構成のものが採用されていたため、こ
れは、装置の複雑化および高コスト化の原因となってい
た。
【0007】また、フライヤ式巻線装置には、巻線精度
を向上させるために、巻線の補助器具としてセンターフ
ォーマおよびサイドフォーマが用いられ、線材をこれら
のセンターフォーマおよびサイドフォーマに沿って案内
するようにしている。
【0008】しかしながら、従来の巻線装置では、巻線
作業の進行にしたがってセンタフォーマが移動するのに
対してサイドフォーマは固定となっていたので、その
分、整列巻の精度が低下していた。
【0009】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、低コストかつ簡素な構成で精密かつ自由
度の高い巻線作業を可能とする巻線装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、巻線がな
される一対のワークを巻線位置側と待機位置側とで保持
するとともに、回転軸を中心に回転して前記ワークを巻
線位置と待機位置との間で移動させる保持手段と、前記
保持手段の回転軸と同軸状に設けたピニオンと、これら
のピニオンに嵌合するラックと、このラックを架設され
た直線上で移動させるラック駆動手段とを備えた巻線装
置において、前記ピニオンから前記保持手段の回転軸に
回転力を伝達するかしないかを選択的に切換可能な回転
力伝達手段を備えた
【0011】第2の発明は、前記回転力伝達手段は、前
記回転軸を昇降させる昇降手段と、前記ピニオンと前記
回転軸との間に設けられ、前記回転軸の昇降によりその
係合または係合の解除がなされる係合手段からなる。
【0012】第3の発明は、前記回転軸を昇降させる昇
降手段と、前記保持手段を支持する支持台と、この支持
台と前記保持手段の間に設けられ嵌合により前記保持手
段と前記支持台との回転を阻止する嵌合手段とを備え、
前記回転軸の昇降に合わせて前記嵌合手段の嵌合を解除
して、前記保持手段の前記支持台に対する回転を可能と
する。
【0013】第4の発明は、巻線がなされるワークを巻
線位置側と待機位置側とでそれぞれ保持するとともに、
回転軸を中心に回転して前記ワークを巻線位置と待機位
置との間で移動させる保持手段と、この保持手段を支持
する支持台とを備えた巻線装置において、前記保持手段
を取り付けた前記回転軸を昇降する昇降手段を備え、前
記保持手段にはワークを保持する保持部を回転可能に設
け、前記保持手段に保持部を介して保持されたワーク側
と着脱自在に連結され、連結状態でワークの割り出し回
転を行う割り出し手段を前記支持台の巻線位置側に設
け、前記昇降手段による回転軸を介しての前記保持手段
の昇降によって前記ワーク側と前記割り出し手段を着脱
し、前記回転軸の上昇時に回転軸を中心にして前記保持
手段の巻線位置と待機位置との間での回転を可能とし、
前記回転軸を介しての保持手段の上昇時には前記ワーク
を保持する保持部の回転を規制するとともに、保持手段
の下降時には、ワークが待機位置に配置されたときには
ワークを保持する保持部の回転を規制し、ワークが巻線
位置に配置されたときにはワークを保持する保持部の回
転規制を解除する回転規制および規制解除手段を備え
た。
【0014】第5の発明は、前記割り出し手段が前記ワ
ークを保持する保持部を回転させる回転手段であり、こ
の回転手段の回転量を検出する検出手段と、この検出手
段により検出された検出値にしたがって前記回転手段の
回転量をフィードバック制御する制御手段とを備えた。
【0015】第6の発明は、前記保持手段の回転軸に対
して回転の伝達と非伝達とを選択的に行う回転力伝達手
段を備え、前記保持手段による前記ワークの巻線位置と
待機位置との間での移動時に、この回転力伝達手段が回
転軸に対して回転力の伝達を可能とした。
【0016】第7の発明では、前記回転規制および規制
解除手段は、前記ワークを保持する円筒状の保持部と、
この保持部の外周上に設けた環状溝と、この環状溝から
切り込まれた切り欠き溝と、前記保持手段側に設けられ
た回転規制ピンと、この回転規制ピンを前記切り欠き溝
に係合する方向に付勢する付勢手段と、前記保持部が巻
線位置側に配置されたときには前記回転規制ピンを前記
環状溝側に移動させる移動手段とから構成される。
【0017】第8の発明は、回転軸の回りに回転自在の
スピンドルと、このスピンドルに固設され、線材を繰り
出す線材繰り出し部を備えるとともに、スピンドルの回
転にしたがって巻線がなされるワークの周囲を旋回する
ことにより、繰り出された線材をワークに巻線するフラ
イヤと、前記ワークを把持するとともに、このワークの
巻線がなされるべき箇所に線材を案内する案内部を備え
た第1の案内手段と、前記ワークの側方を覆う案内面を
備え、前記線材がワークの巻線がなされる箇所以外と接
触することを防止するとともに、この案内面に沿って前
記線材を前記第1の案内手段の所定の箇所に案内する第
2の案内手段と、巻線の進行に合わせて前記フライヤと
前記第1の案内手段を移動させる移動手段とを備えた巻
線装置において、巻線の進行にしたがって、前記第2の
案内手段を前記第1の案内手段に追随して移動させる
随移動手段と、この第2の案内手段の移動を所定の範囲
内に規制する規制手段を備えたことを特徴とする巻線
装置。
【0018】第9の発明は、前記第2の案内手段は、前
記スピンドルおよび第1の案内手段が支持される移動可
能なスピンドル支持台に摺動自在に挿入されたガイド軸
に支持されるとともに、前記追随移動手段としてこのガ
イド軸を前記スピンドル支持台の移動に追随させる方向
に付勢する付勢手段を備え、かつ前記規制手段として前
記ガイド軸に固設されて前記ガイド軸が所定量移動した
ときに巻線装置本体側と当接してガイド軸の移動を規制
するストッパを備えた。
【0019】
【作用】第1の発明では、保持手段の回転軸と同軸状に
設けられたピニオンの回転力を、回転力伝達手段でこの
回転軸に伝達することにより、ラック駆動手段がラック
を移動させてピニオンを回転すると、このピニオンと一
体に保持手段が回転し、待機位置で保持されたワークは
巻線位置側に運ばれ巻線がなされるが、回転力伝達手段
による回転軸へのピニオンの回転力の伝達と非伝達は選
択的に行われるようになっているので、ピニオンの回転
動作が、保持手段の回転動作(インデックス動作)とし
て採用したい回転の方向のときにのみ、回転軸にピニオ
ンの回転力を伝達するようにすれば、インデックス動作
のモードとして種々のモードを自由に選択することがで
き、低コストで構成できる簡素な構造で、インデックス
動作の自由度が著しく高められる。
【0020】第2の発明では、連結手段は、回転軸を昇
降させる昇降手段と、回転軸の昇降によりその係合また
は係合の解除がなされる係合手段からなるので、インデ
ックス動作時においては、回転軸を上昇(または下降)
させるだけで、保持体を回転駆動させることが可能とな
り、巻線装置の構造が簡素化でき、低コスト化が図れ
る。
【0021】第3の発明では、昇降手段により回転軸が
昇降すると、ラックと回転軸が連結されるとともに、嵌
合手段による保持手段と支持台の固定が解かれるので、
そのままインデックス動作を行うことができ、簡素かつ
低コストによる構成で高い作業効率が得られる。
【0022】第4の発明では、巻線位置に配置されたワ
ークは割り出し装置によって割り出しがなされ適切な巻
線がなされるが、この割り出し装置はワーク側と着脱自
在に連結するようになっているので、待機位置側に設け
る必要がなく、支持台側の巻線位置にのみ設ければよい
ので、巻線装置の構成が簡素化され、低コスト化が図れ
る。また、ワークが巻線位置に配置されたときには、ワ
ークの回転規制が解除されるので、割り出し動作が行い
得るとともに、ワークが待機位置に配置されたとき、お
よび保持手段が回転してワークが巻線位置と待機位置間
で移動するときには、ワークの回転が規制され、ワーク
の回転位置が一定に保たれるので、インデックス動作お
よび割り出し動作が安定的に行い得る。
【0023】第5の発明では、保持部の回転動作(すな
わち保持手段のインデックス動作)は検出手段により検
出され、この検出手段により検出された検出値に基づい
てフィードバック制御されるので、精度のよい割り出し
が可能となり、巻線作業の精度が向上する。
【0024】第6の発明では、回転軸に回転力を伝達さ
せたいときのみ、回転力伝達手段により回転軸に回転を
伝達可能とし、これによりインデックス動作のモードと
して種々の動作を自由に選択できる。
【0025】第7の発明では、保持部が巻線位置あると
き、あるいは保持手段がインデックス動作しているとき
には、回転規制ピンが切り欠き溝に係合することにより
ワークの保持部の回転が規制される一方で、保持部が巻
線位置に配置されたときには、回転規制ピンが移動手段
により環状溝側に移動して来て、この回転規制ピンは環
状溝に沿って保持部の外周に沿って相対的に移動可能と
なる結果、保持部の回転規制は解除されるので、回転規
制および規制解除手段は、容易かつ簡素に構成でき、巻
線装置の低コスト化を図り得る。
【0026】第8の発明では、巻線作業の所定の段階ま
で、第1の案内手段と第2の案内手段はともに、巻線の
進行にしたがったフライヤの移動とともに移動するの
で、第1の案内手段と第2の案内手段の相対位置は保持
され、第2の案内手段から第1の案内手段への線材の受
け渡しが所定の一定の箇所で行われる結果、巻線作業が
スムーズに行われ、巻線の精度が向上する一方、第2の
案内手段の過大な移動は、規制手段により規制されるの
で、第2の案内手段がワークと接触してしまうようなこ
とはない。
【0027】第9の発明では、第2の案内手段は付勢手
段により付勢されて、所定の移動量までは第1の案内手
段との相対位置を保つ一方、所定の移動量に達したなら
ばストッパの巻線装置本体側への当接により移動が規制
されるので、第2の案内手段を第1の案内手段へ追随さ
せる機構と、第2の案内手段の移動を規制する規制手段
が容易かつ簡素に構成でき、巻線装置の低コスト化が可
能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0029】図1には、巻線装置1の全体構造を示す。
まず、この巻線装置1の大略を説明すると、図示される
ように、インデックス回転体3上に取り付けられた一対
の治具ホルダ5には、巻線の対象(ワーク)であるアマ
チュア2を保持した一対の治具6が保持される。これに
より、一方のアマチュア2は巻線位置側に、他方のアマ
チュア2は待機位置側に配置される。ただし、図1では
実際には巻線がなされない待機位置側のアマチュア2の
みを示す。
【0030】インデックス回転体3は、その中央部に固
定されるインデックス軸11の回転により回転動作を行
い、待機位置に搬入された治具6を、実際に巻線がなさ
れる位置である巻線位置に移動させるとともに、巻線位
置で既に巻線がなされたアマチュア2を保持する治具5
を、搬出がなされる待機位置に移動させる、いわゆるイ
ンデックス動作を行うようになっている。
【0031】これに対して、スピンドル41はスピンド
ル支持台40に回転自在に支持され、このスピンドル4
1基端側の線材導入部64から導入された線材15(図
1では図示しない)が、スピンドル41先端側に固設さ
れたフライヤ42の先端の線材繰り出し部43から繰り
出されるようになっている。
【0032】この線材15は、サイドフォーマ45およ
びセンターフォーマ44(図9等参照)により、アマチ
ュア2の所定のコア13(図11参照)まで案内され
る。これにより、スピンドル41の回転にともなって、
線材繰り出し部43が巻線位置側のアマチュア2の周囲
を旋回すると、繰り出された線材15がアマチュア2に
巻回されて行くようになっている。
【0033】以下、このような巻線装置1の各部分につ
いて、さらに詳しく説明する。
【0034】図2、図3に示されるように、インデック
ス回転体3は、その両端側に、一対の治具ホルダー5を
挿入するための一対の保持穴4を備えており、これらの
保持穴4の一方を巻線位置(すなわち、スピンドル41
に対峙する位置)に、他方をこの巻線位置から180度
反転した待機位置に配置する。
【0035】治具ホルダー5は円筒状の部材であり、そ
の中空部には、アマチュア2を保持する治具6が上方か
らはめ込まれる。なお、治具6は円柱状の部材であり、
その上端の径の小さくなった保持部7に、アマチュア2
の中央の穴2aを嵌合させて、保持するようになってい
る。
【0036】治具ホルダー5の下端側から同軸状に延び
る突起部7は、巻線装置1の本体側に設けられるインデ
ックス支持台10側の、所定の位置に設置された円筒状
の一対の収容部21、22の内周面に嵌合し、この嵌合
により、インデックス回転体3の回転が規制されるよう
になっている。
【0037】ここで、収容部21は巻線位置側に配置さ
れるもので、インデックス支持台10に形成された取り
付け穴17に軸受18を介して回転自在に支持されてい
る。また、収容部22は待機位置側に配置されるもの
で、インデックス支持台10に形成された取り付け穴1
9に固設されている。
【0038】また、突起部7からは側方に回転止めピン
7aが延び出しており、これが収容部21、22の所定
の位置で上部から切り込まれた切り欠き部21a、22
aに嵌合して、各治具ホルダー5が収容部21、22に
対して回転しないようになっている。
【0039】なお、インデックス動作を行いたいときに
は、インデックス軸昇降シリンダ37(図4参照)の駆
動で、インデックス軸11を上昇させることにより、イ
ンデックス回転体3およびこれに保持される治具ホルダ
ー5を上昇させ、治具ホルダー5の突起部7と収容部2
1、22の嵌合を解除すれば、インデックス回転体3の
回転が可能となる。
【0040】インデックス軸11は、インデックス回転
体3の中央部を上下に貫く貫通穴3aに貫通している。
このインデックス軸11の所定位置にはリング11aが
一体に固設されており、インデックス回転体3は、この
リング11aにおいて例えばネジ止め等の手段でインデ
ックス軸11側に固定されている。
【0041】また、インデックス軸11は、インデック
ス支持台10に複数のネジ9により固設された中空の円
筒部材38に対して、スリーブ軸受39を介して回転自
在に挿入支持されている。
【0042】この円筒部材38の下端付近の外周には、
図4、図5に示すように、ピニオン31が、スリーブ軸
受30を介して回転自在に設けられている。このピニオ
ン31には、円筒部材38に固設されたフレーム29に
対して水平方向に移動可能に設置されたラック32が噛
合する。このラック32がラック駆動シリンダ33によ
り駆動されて水平方向に移動すると、この動作量にした
がった角度でピニオン31が回転するようになってい
る。
【0043】このピニオン31よりやや下方に位置する
ように、インデックス軸11の外周には、円盤状の係合
部材36が固設される。この係合部材36には、インデ
ックス軸11を挟んで相対する位置に一対の切り欠き部
36aが形成されており、インデックス軸11が上昇す
ると、ピニオン31の下面に固設されて垂下している係
合棒35が、この切り欠き部36aに係合するようにな
っている。
【0044】これにより、インデックス動作時には、前
述のようにインデックス回転体3の回転規制が解除され
るとともに、係合部材36と係合棒35との係合によ
り、インデックス軸11とピニオン31が、インデック
ス軸11の回転方向に対して一体に固定され、ラック駆
動シリンダ33からの駆動力でインデックス軸11の回
転動作(1回のインデックス動作ごとの反転)が行える
ようになっている。
【0045】一方、巻線作業時等の非インデックス動作
時には、フレーム29から係合部材36の下方に延びる
支持部29aに、係合部材36が支持される位置まで、
インデックス軸11は下降している。
【0046】この支持部29aには、一対の切り欠き部
36aに対応するように、一対の規制棒36bが立設さ
れており、この規制棒36bが切り欠き部36aに係合
して、インデックス軸11を2つの反転位置のいずれか
で固定するようになっている。また、この場合には、こ
の係合棒35と係合部材36との係合は解除されてお
り、ピニオン31が回転したとしても、インデックス軸
11にこの回転が伝達されることはない。
【0047】このように、本発明では、インデックス回
転体3の回転軸であるインデックス軸11と、このイン
デックス軸11を回転させる機構(ピニオン31とラッ
ク32)とを着脱自在としたので、後述するように、イ
ンデックス回転体3の動作モードとして種々のモードを
選択することができ、インデックス動作の自由度が著し
く高められる。
【0048】さて、図3、図6に示すように、回転自在
の収容部21の下方には、軸部24が同軸状に固設され
ている。さらに、この軸部24の外周にはプーリー25
が形成され、このプーリー25は、サーボモータ27の
回転軸27aとベルト26により連結されている。
【0049】これにより、サーボモータ27の駆動力は
軸部24および収容部21へと伝達されるが、前述のよ
うに、治具ホルダー5の突起部7から延びる回転止め7
aが収容部21の切り欠き部21aと係合して、治具ホ
ルダー5と収容部21とを回転方向に固定しているの
で、結局、治具ホルダー5およびこれに保持される治具
6およびアマチュア2は、サーボモータ27に駆動され
て回転動作を行う。
【0050】このようにして、アマチュア2は所定の角
度で回転させられ、アマチュア2の巻線がなされるべき
コア13(図11参照)は、所定の位置(すなわち、後
述する一対のサイドフォーマ45の間の隙間部54の位
置)に配置される(割り出される)。
【0051】この場合、アマチュア2の1回分の割り出
し角度は、アマチュア2の種類(図11に示すスロット
12およびコア13の数)により変わってくるが、本発
明では、サーボモータ27(パルスモータ)をコンピュ
ータ制御することにより、割り出し角度を自由にかつ正
確に設定することができる。
【0052】さらに、軸部24の下方には、エンコーダ
28が設けられ、このエンコーダ28により収容部21
(軸部24)の回転位置を検出し、この検出結果に基づ
いて収容部21の回転角度すなわちアマチュア2の割り
出し角度をフィードバック制御することにより、アマチ
ュア2の割り出し精度を向上させている。
【0053】このように、本発明では、軸部24以下の
割り出し機構をインデックス支持台10側に設けるよう
にして、この割り出し機構にインデックス回転体3側の
収容部21が結合する構成としたので、割り出し機構は
インデックス支持台10の巻線位置側にのみ設ければよ
く、構成が簡素化され、巻線装置1の低コスト化が図れ
る。
【0054】なお、このように割り出しがなされた巻線
位置側のアマチュア2は、図7に示すように、その上方
から垂下している押さえ棒81により、その割り出され
た位置で固定される。この押さえ棒81は、図2に示す
ように、昇降自在の昇降軸82によって支持された昇降
部材83に下向きに固設されてたもので、巻線時にはこ
の昇降部材83を下降させることにより、押さえ棒81
の下端が、割り出しがなされたアマチュア2を押さえて
固定する一方で、割り出し時(またはインデックス時)
には昇降部材83を上昇させて、この押さえ棒81の下
端によるアマチュア2の押さえ込みを解除して、割り出
し動作(またはインデックス動作)を阻害しないように
なっている。
【0055】ところで、このような割り出し動作を行う
ためには、待機位置側の治具ホルダー5とインデックス
回転体3との回転を規制しておく一方で、巻線位置側の
治具ホルダー5では、この回転の規制を解除して、イン
デックス回転体3に対して回転可能とする必要がある。
そこで、巻線装置1には、以下のような治具ホルダー5
の回転規制および規制解除手段が設けられる。
【0056】まず、図3に示すように、インデックス回
転体3の一対の保持穴4側方には、一対の摺動穴90が
上下方向に貫通しており、この摺動穴90には摺動棒9
1が摺動自在に挿入され、その下端側をインデックス回
転体3の下面から覗かせている。この摺動棒91の下端
にはフランジ92が固設されており、このフランジ92
とインデックス回転体3の底面との間には、スプリング
93が介装されて、摺動棒91を下方へ付勢している。
なお、摺動棒91の下端側は巻線位置側ではインデック
ス支持台10の上面に支持される一方、待機位置側では
インデックス支持台10の上面に開口した収容穴10a
内に収容され、下方から支持されることはない。
【0057】一方、摺動棒91の上端側からは、回転規
制ピン94が治具ホルダー5側に水平に延び出してお
り、治具ホルダー5の外周に形成された環状溝5aまた
はこの環状溝5aから下方に切り込まれた切り欠き溝5
bに嵌合するようになっている。この回転規制ピン94
は、摺動穴90上方に、摺動棒91および回転規制ピン
94の幅で開口した開口部95内に収容されている。
【0058】このような構成により、治具ホルダー5の
回転規制および規制解除手段は、待機位置側において
は、スプリング93により下方に付勢された摺動棒91
が、回転規制ピン94が開口部95の底面に接する位置
で、この開口部95の底面により支持されることによ
り、その端部が、環状溝5aから下方に切り込まれた切
り欠き溝5bに係合して治具ホルダ5の回転を規制す
る。
【0059】これに対して、巻線位置においては、イン
デックス支持台10の上面に支持された摺動棒91は、
待機位置側よりも相対的に上方に移動し、回転規制ピン
94は環状溝5a内に収容され、切り欠き溝5bとの係
合が解かれるので、治具ホルダー5は回転規制ピン94
により回転を規制されることはなく、治具ホルダー5を
回転させる割り出し操作を自由に行うことができる。
【0060】なお、インデックス回転体3のインデック
ス動作時においては、いずれの治具ホルダー5の回転規
制および規制解除手段も、待機位置側にあるときと同様
に、摺動棒91はスプリング93により、回転規制ピン
94が開口部95の底面に接するところまで付勢されて
おり、回転規制ピン94は切り欠き溝5bに係合した状
態にある。したがって、インデックス動作中において
は、治具ホルダ5の回転は規制され、インデックス動作
中に治具ホルダ5の回転位置がずれてしまうことはな
く、またインデックス動作をスムーズに行うことができ
る。
【0061】さて、アマチュア2への巻線作業は、前述
したように、フライヤ42の線材繰り出し部43から繰
り出される線材15を、アマチュア2へ巻回して行われ
る。ここで、アマチュア2は、図11に示すように、そ
の外周上に放射状に延び出す複数のコア13を備え、こ
れらのコア13の間にスロット12を形成したものであ
り、線材15はスロット12を通って各コア13の回り
に巻回される。
【0062】図8、図9に示すように、図示されない線
材源から繰り出された線材15は、図示されないテンシ
ョン装置により所定のテンションをかけられた状態で、
スピンドル41の後端の中心軸上に開口した線材導入部
64に導かれ、スピンドル41内部を貫通して、フライ
ヤ42の線材繰り出し部43へと導かれる。
【0063】このスピンドル41はスピンドル支持台4
0に回転自在に備えられている。さらに、スピンドル4
1の基端側にはプーリー70が同軸状に固設され、この
プーリー70と、モータ71の回転軸に固設されたプー
リー72に、ベルト73が掛け回されることにより、ス
ピンドル41にモータ71の駆動力が伝達されて中心軸
の回りで回転するようになっている。
【0064】フライヤ42はスピンドル41に一体に固
設されたもので、スピンドル41の回転軸から所定の距
離をもって、かつスピンドル41の前方に迫り出してい
る先端部に、線材繰り出し部43を備えている。このた
め、スピンドル41が回転したときには、線材繰り出し
部43がスピンドル41前方のアマチュア21の回りを
旋回するので、線材繰り出し部43から繰り出される線
材15を、後述するように、センターフォーマ44およ
びサイドフォーマ45でアマチュア2のスロット12へ
と案内するようにすれば、スロット12へと線材15が
巻線されて行くこととなる。
【0065】センターフォーマ44は、図9に示すよう
に、スピンドル41の回転軸上を前方(アマチュア2方
向)に向かって延び出し、スピンドル41に対して回転
自在に支持されている。
【0066】このセンターフォーマ44は、図9および
図12〜図14に示すように、その先端側の上下一対の
把持部46を備えており、巻線作業中には、これらの把
持部46の間に、アマチュア2の所定のコア13(すな
わち、スピンドル41側に対峙して線材15が巻線され
るコア13)を把持する。なお、一対の把持部46の間
に挟まれたコア13の先端側は、これらの把持部46の
間に挟まれるように設けられている支持部48に達して
支持されている。
【0067】また、上側の把持部46の上面および下側
の把持部46の下面には、各把持部46の先端側ヘ向か
ってなだらかな曲面を描く案内部47が形成されてお
り、線材15を把持部46の先端まで案内する。
【0068】これにより、線材15はコア13の巻線が
なされるべき箇所(すなわち把持部46の先端が接触す
る箇所)へと案内されるが、後述するように巻線の進行
とともにスピンドル41が移動することにより、把持部
46はその切り欠きにコア13を挟むようにしながら、
アマチュア2のコア13に沿って、アマチュア2を横断
して行く(トラバースして行く)ので、この巻線箇所は
順次移動して行き、結局、コア13に沿って整列状態で
巻線がなされる(すなわち、整列巻される)ようになっ
ている。なお、このとき支持部48は、把持部46とと
もにトラバースすることはなく、コア13を支持しなが
ら所定の位置を保っている。また、以上の説明からも分
かるように、センターフォーマ44は、巻線作業中もス
ピンドル41とともに回転することはない。
【0069】一方、サイドフォーマ45は、スピンドル
支持台40に摺動自在に支持された一対のガイド軸51
の先端に備えられる。これらのガイド軸51は、その先
端側をスピンドル41の両側方に設けられたガイド穴4
9にスピンドル41と平行に挿入されるとともに、その
基端側を、基台60(すなわち巻線装置1の本体)に形
成されたガイド穴61に摺動自在に挿入されたものであ
る。また、ガイド軸51のサイドフォーマ45側に固定
された固定部材85とスピンドル支持台40の間にはス
プリング86が設けられ、後述するようにスピンドル支
持台40が前方に(アマチュア2側に)移動すると、こ
のスプリング86の付勢力により、ガイド軸51もこの
スピンドル支持台40の移動に追随するようになってい
る。
【0070】一対のサイドフォーマ45は、図10およ
び図12〜図14に示すように、アマチュア2のスピン
ドル41側を覆うように湾曲した断面円弧状の案内部5
3を備え、これら一対の案内部53の間に線材15が案
内される隙間部54を形成している。また、この案内部
53の上下の縁は、隙間部54に向かって案内部53の
幅を小さくするように、なだらかに湾曲した案内端55
を形成している。
【0071】このようなセンターフォーマ44およびサ
イドフォーマ45により、線材15は以下のように案内
される。
【0072】まず、図12に示すように、線材繰り出し
端43から繰り出され、その先端をアマチュア2の一つ
のコア13に絡げられた線材15は、フライヤ42の回
転にしたがって、サイドフォーマ45の案内部53の外
周側(スピンドル41側)に接しながら、隙間部54に
位置するセンターフォーマ側へと案内される。このよう
にアマチュア2の側方を覆うサイドフォーマ45外周に
沿って動く線材15は、巻線がなされるべきコア13以
外のコア13とぶつかることはなく、センターフォーマ
44へと到達する。
【0073】このようにセンターフォーマ44へと達し
た線材15は、図13に示すように、センターフォーマ
44の案内部47の所定の受け渡し箇所へと受渡され、
その後は、この案内部47に沿って把持部46先端が接
しているコア13の巻線がなされるべき箇所へと案内さ
れ、フライヤ42の回転にしたがって巻線される。
【0074】このようにしてコア13への巻線(コア1
3の上面側への巻線)がなされた線材15は、フライヤ
42の回転にしたがって、センターフォーマ44の案内
部47から再びサイドフォーマ45の案内面53の外周
面へと受け渡され、この案内面53の外周面に沿って移
動しながら、コア13の下面側への巻線へと向かう。こ
のような作業の連続させながら、さらにセンターフォー
マ44をコア13に沿って移動させて行くことにより、
コア13への整列巻がなされる。
【0075】さて、図8〜図10に示されるように、ス
ピンドル支持台40には一対の連結軸69がネジ89に
より固定される。この連結軸69は、基台60にスピン
ドル41の回転軸に沿った方向(前後方向)に摺動自在
に設けられた摺動部材62に固定されている。さらに、
この摺動部材62には、基台60に固設されたサーボモ
ータ67から伸縮自在に伸び出すボールネジ68の先端
が接続されており、サーボモータ67の駆動によりボー
ルネジ68が伸縮するのにしたがって、摺動部材62お
よびこの摺動部材62に連結軸69を介して固定されて
いるスピンドル支持台40は、前後方向に移動するよう
になっている。なお、この移動は、ガイド軸51に沿っ
てなされる。
【0076】このようにして、前述の巻線の進行に伴う
スピンドル支持台40およびこれに伴うスピンドル4
1、フライヤ42、センターフォーマ44の移動が行わ
れる。また、このとき、サイドフォーマ45もスプリン
グ86の働きにより、センターフォーマ44等の動きに
追随して移動する。したがって、サイドフォーマ45と
センターフォーマ44の相対位置はほぼ一定に保たれる
ので、前述のサイドフォーマ45から線材15が受け渡
されるセンターフォーマ44上の位置は略一定に保た
れ、巻線作業のスムーズな進行が助けられる。
【0077】ところで、サイドフォーマ45は前述のよ
うにアマチュア2のスピンドル41側を覆うように配設
されたものであるので、このようなアマチュア2方向へ
の移動が所定量以上に進むとアマチュア2とぶつかって
しまう。そこで、本発明では、以下のようなサイドフォ
ーマ45すなわちガイド軸51の移動規制機構を備え
て、サイドフォーマ45が必要以上にアマチュア2に近
づかないようにしている。
【0078】すなわち、図9、図10に示すように、一
対のガイド軸51の貫通穴61を貫通した後端側には、
ガイド穴61よりも面積の広い板状のストッパ56が固
定されている。これにより、ガイド軸51の前方への移
動が所定量に達すると、このストッパ56が、一対の貫
通穴61の周囲のストッパ受部60aに当接して、ガイ
ド軸51のそれ以上の移動を規制し、それ以降は、スピ
ンドル支持台40はスプリング86を圧縮しながら、ガ
イド軸51に対して相対的に前進して行く。これによ
り、ガイド軸51先端側に支持されたサイドフォーマ4
5は、所定の程度までは(例えば、案内部53の先端が
アマチュア2のスロット12にわずかに入り込む程度ま
で)、センターフォーマ44とともに前進し、線材15
をセンターフォーマ44の所定の受け渡し場所へと受け
渡しを行う一方で、それ以上の前進のし過ぎは防止さ
れ、アマチュア2と干渉してしまうことはない。
【0079】つぎに作用を説明する。
【0080】巻線機1で巻線作業を行うには、まず、巻
線すべきアマチュア2をインデックス回転体3の待機位
置側に支持された治具ホルダー5に保持させる。その
後、インデックス軸昇降シリンダ37の駆動により、イ
ンデックス軸11を上昇させて、このインデックス軸1
1に固設されたインデックス回転体3を上昇させること
により、インデックス回転体3の両端に支持された治具
ホルダー5の下端の突起部7と、インデックス支持台1
0側の収容部21、22との結合が断たれ、インデック
ス回転体3は回転自在とされる。
【0081】また、このインデックス軸11の上昇によ
り、インデックス軸11下端側に固設された係合部材3
6の切り欠き部36aに、ピニオン31に固設された係
合棒35が係合する。このようにピニオン31と連結さ
れたインデックス軸11は、ラック駆動シリンダ33に
よって、ラック32を介してこのピニオン31が回転駆
動するのに合わせて回転する。これにより、インデック
ス回転体3はその回転位置を反転させ、待機位置側にあ
った治具ホルダー5は巻線位置側へと配置される。
【0082】このように、本発明では、インデックス回
転体3の回転軸であるインデックス軸11と、このイン
デックス軸11を回転させる機構(ピニオン31とラッ
ク32)とを着脱自在としたので、インデックス回転体
3の動作モードとして種々のモードを自由に選択するこ
とができ、インデックス動作の自由度が著しく高められ
る。
【0083】具体的には、例えば、インデックス軸11
とラック31と連結したままで、ラック31の移動方向
を交互に反転させれば、インデックス回転体3は交互に
右回転と左回転を繰り返す。
【0084】一方、ラック31の一定方向(例えば右か
ら左方向への)への移動時にのみ、インデックス軸11
とピニオン31を連結しておくようにして、ラック31
の反対方向(例えば左から右方向)への移動時には、イ
ンデックス軸11とピニオン31の連結を断っておくよ
うにすれば、インデックス回転体3は同一方向(例えば
左回転方向)にのみ回転動作を行うようにできる。
【0085】これに対して、ラックの逆方向の移動時に
(例えば左から右方向への平行移動時に)、インデック
ス軸11とピニオン31を連結するようにしておけば、
インデックス回転体3は逆方向(例えば右回転方向)に
のみ回転動作を行うようにできる。
【0086】さて、巻線位置に配置されたアマチュア2
のコア13は、サイドフォーマ45の間の隙間部54の
前方に順次割り出され、巻線がなされるべき所定のコア
13を配置する。この割り出し作業は、巻線位置側の治
具ホルダー5を保持する収容部21を、コンピューター
制御されるサーボモータ27の駆動で所定の角度で回転
させることにより行われる。さらに、この収容部21の
回転位置はエンコーダ28により検出され、フィードバ
ック制御がなされるようになっている。
【0087】このように、アマチュア2の割り出し機構
は収容部21に付随して設けられ、治具ホルダー5側は
収容部21を介して割り出し機構にに連結するようにな
っているので、割り出し機構はインデックス支持台10
の巻線位置側にのみ設ければよく、構成が簡素化され、
巻線装置1の低コスト化が図れる。
【0088】続いて、スピンドル41を回転させること
により、センターフォーマ44の把持部46で把持され
たアマチュア2のコア13に、フライヤ42の線材繰り
出し部43から繰り出される線材15を巻線して行く。
【0089】この場合、線材15は、サイドフォーマ4
5の案内部53および案内端55およびセンターフォー
マ44の案内部47に案内されて整列巻がなされるが、
本発明では、この整列巻の進行に合わせて、センターフ
ォーマ44とともに、サイドフォーマ45もトラバース
して行くようになっている。したがって、本発明では、
整列巻の長い範囲にわたって、センターフォーマ44お
よびサイドフォーマ45の相対位置関係が保たれ、サイ
ドフォーマ45からの線材15は、センターフォーマ4
4の所定の受け渡し場所へと案内される。したがって、
巻線作業はスムーズに進行し、巻線の精度が高められ
る。
【0090】なお、このとき、サイドフォーマ45のト
ラバースは、ストッパ56により所定の範囲内に制限さ
れ、サイドフォーマ45とアマチュア2との干渉は防止
される。
【0091】以上の工程により、アマチュア2への巻線
作業が終了したならば、再びインデックス軸11を上昇
させて、インデックス回転体3を反転させることによ
り、巻線がなされたアマチュア2は待機位置へと移動さ
せられ、巻線装置1の外部へと取り出されると同時に、
待機位置において待機していた、続いて巻線がなされる
べきアマチュア2が巻線位置へと移動してくる。このよ
うにして、引き続き、この新たなアマチュア2に対する
巻線が行われる。
【0092】
【発明の効果】第1の発明によれば、保持手段の回転軸
と同軸状に設けられたピニオンの回転力を、回転力伝達
手段でこの回転軸に伝達することにより、ラック駆動手
段がラックを移動させてピニオンを回転すると、このピ
ニオンと一体に保持手段が回転し、待機位置で保持され
たワークは巻線位置側に運ばれ巻線がなされるが、回転
力伝達手段による回転軸へのピニオンの回転力の伝達と
非伝達は選択的に行われるようになっているので、ピニ
オンの回転動作が、保持手段の回転動作(インデックス
動作)として採用したい回転の方向のときにのみ、回転
軸にピニオンの回転力を伝達するようにすれば、インデ
ックス動作のモードとして種々のモードを自由に選択す
ることができ、低コストで構成できる簡素な構造で、イ
ンデックス動作の自由度が著しく高められる。
【0093】第2の発明によれば、連結手段は、回転軸
を昇降させる昇降手段と、回転軸の昇降によりその係合
または係合の解除がなされる係合手段からなるので、イ
ンデックス動作時においては、回転軸を上昇(または下
降)させるだけで、保持体を回転駆動させることが可能
となり、巻線装置の構造が簡素化でき、低コスト化が図
れる。
【0094】第3の発明によれば、昇降手段により回転
軸が昇降すると、ラックと回転軸が連結されるととも
に、嵌合手段による保持手段と支持台の固定が解かれる
ので、そのままインデックス動作を行うことができ、簡
素かつ低コストによる構成で高い作業効率が得られる。
【0095】第4の発明によれば、巻線位置に配置され
たワークは割り出し装置によって割り出しがなされ適切
な巻線がなされるが、この割り出し装置はワーク側と着
脱自在に連結するようになっているので、待機位置側に
設ける必要がなく、支持台側の巻線位置にのみ設ければ
よいので、巻線装置の構成が簡素化され、低コスト化が
図れる。また、ワークが巻線位置に配置されたときに
は、ワークの回転規制が解除されるので、割り出し動作
が行い得るとともに、ワークが待機位置に配置されたと
き、および保持手段が回転してワークが巻線位置と待機
位置間で移動するときには、ワークの回転が規制され、
ワークの回転位置が一定に保たれるので、インデックス
動作および割り出し動作が安定的に行い得る。
【0096】第5の発明によれば、保持部の回転動作
(すなわち保持手段のインデックス動作)は検出手段に
より検出され、この検出手段により検出された検出値に
基づいてフィードバック制御されるので、精度のよい割
り出しが可能となり、巻線作業の精度が向上する。
【0097】第6の発明によれば、回転軸に回転力を伝
達させたいときのみ、回転力伝達手段により回転軸に回
転を伝達可能とし、これによりインデックス動作のモー
ドとして種々の動作を自由に選択できる。
【0098】第7の発明によれば、保持部が巻線位置あ
るとき、あるいは保持手段がインデックス動作している
ときには、回転規制ピンが切り欠き溝に係合することに
よりワークの保持部の回転が規制される一方で、保持部
が巻線位置に配置されたときには、回転規制ピンが移動
手段により環状溝側に移動して来て、この回転規制ピン
は環状溝に沿って保持部の外周に沿って相対的に移動可
能となる結果、保持部の回転規制は解除されるので、回
転規制および規制解除手段は、容易かつ簡素に構成で
き、巻線装置の低コスト化を図り得る。
【0099】第8の発明によれば、巻線作業の所定の段
階まで、第1の案内手段と第2の案内手段はともに、巻
線の進行にしたがったフライヤの移動とともに移動する
ので、第1の案内手段と第2の案内手段の相対位置は保
持され、第2の案内手段から第1の案内手段への線材の
受け渡しが所定の一定の箇所で行われる結果、巻線作業
がスムーズに行われ、巻線の精度が向上する一方、第2
の案内手段の過大な移動は、規制手段により規制される
ので、第2の案内手段がワークと接触してしまうような
ことはない。
【0100】第9の発明によれば、第2の案内手段は付
勢手段により付勢されて、所定の移動量までは第1の案
内手段との相対位置を保つ一方、所定の移動量に達した
ならばストッパの巻線装置本体側への当接により移動が
規制されるので、第2の案内手段を第1の案内手段へ追
随させる機構と、第2の案内手段の移動を規制する規制
手段が容易かつ簡素に構成でき、巻線装置の低コスト化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同じくインデックス回転体およびインデックス
支持台を示す斜視図である。
【図3】同じくインデックス回転体およびインデックス
支持台を示す断面図である。
【図4】同じくインデックス軸の回転機構を示す斜視図
である。
【図5】同じくインデックス軸の回転機構を示す斜視図
である。
【図6】同じく割り出し機構を示す斜視図である。
【図7】同じくサイドフォーマを示す斜視図である。
【図8】同じく巻線機構を示す斜視図である。
【図9】同じく巻線機構を示す断面図である。
【図10】同じく巻線の様子を示す斜視図である。
【図11】同じくアマチュアを示す斜視図である。
【図12】同じくサイドフォーマおよびセンターフォー
マによる線材の案内の様子を示す斜視図である。
【図13】同じくサイドフォーマおよびセンターフォー
マによる線材の案内の様子を示す斜視図である。
【図14】同じくサイドフォーマおよびセンターフォー
マによる線材の案内の様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 巻線装置 2 アマチュア 3 インデックス回転体 5 治具ホルダー 5a 環状溝 5b 切り欠き溝 7 突起部 10 インデックス支持台 11 インデックス軸 15 線材 21 収容部 22 収容部 24 軸部 25 プーリー 26 ベルト 27 サーボモータ 31 ピニオン 32 ラック 33 ラック駆動シリンダ 35 係合棒 36 係合部材 36a 切り欠き部 37 インデックス軸昇降シリンダ 38 円筒部材 40 スピンドル支持台 41 スピンドル 42 フライヤ 43 線材繰り出し部 44 センターフォーマ 45 サイドフォーマ 49 ガイド穴 51 ガイド軸 53 案内部 54 隙間部 55 縁部 56 ストッパ 60 基台 60a ストッパ受け部 61 ガイド穴 62 摺動部材 67 サーボモータ 68 ボールネジ 69 連結部材 86 スプリング 90 摺動穴 91 摺動棒 92 フランジ 93 スプリング 94 回転規制ピン 95 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−190661(JP,A) 特開 平6−62550(JP,A) 特開 平7−245922(JP,A) 特開 平7−288955(JP,A) 実開 平1−120771(JP,U) 特公 平5−40550(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/00 - 15/16 H01F 41/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線がなされる一対のワークを巻線位置側
    と待機位置側とで保持するとともに、回転軸を中心に回
    転して前記ワークを巻線位置と待機位置との間で移動さ
    せる保持手段と、 前記保持手段の回転軸と同軸状に設けたピニオンと、 これらのピニオンに嵌合するラックと、 このラックを架設された直線上で移動させるラック駆動
    手段と、 を備えた巻線装置において、 前記ピニオンから前記保持手段の回転軸に回転力を伝達
    するかしないかを選択的に切換可能な回転力伝達手段を
    備えたことを特徴とする巻線装置。
  2. 【請求項2】前記回転力伝達手段は、前記回転軸を昇降
    させる昇降手段と、前記ピニオンと前記回転軸との間に
    設けられ、前記回転軸の昇降によりその係合または係合
    の解除がなされる係合手段からなることを特徴とする請
    求項1に記載の巻線装置。
  3. 【請求項3】前記回転軸を昇降させる昇降手段と、前記
    保持手段を支持する支持台と、この支持台と前記保持手
    段の間に設けられ嵌合により前記保持手段と前記支持台
    との回転を阻止する嵌合手段とを備え、前記回転軸の昇
    降に合わせて前記嵌合手段の嵌合を解除して、前記保持
    手段の前記支持台に対する回転を可能とすることを特徴
    とする請求項1に記載の巻線装置。
  4. 【請求項4】巻線がなされるワークを巻線位置側と待機
    位置側とでそれぞれ保持するとともに、回転軸を中心に
    回転して前記ワークを巻線位置と待機位置との間で移動
    させる保持手段と、 この保持手段を支持する支持台とを備えた巻線装置にお
    いて、前記保持手段を取り付けた前記回転軸を昇降する昇降手
    段を備え、 前記保持手段にはワークを保持する保持部を回転可能に
    設け、 前記保持手段に保持部を介して保持されたワーク側と着
    脱自在に連結され、連 結状態でワークの割り出し回転を
    行う割り出し手段を前記支持台の巻線位置側に設け、 前記昇降手段による回転軸を介しての前記保持手段の昇
    降によって前記ワーク側と前記割り出し手段を着脱し、 前記回転軸の上昇時に回転軸を中心にして前記保持手段
    の巻線位置と待機位置との間での回転を可能とし、 前記回転軸を介しての保持手段の上昇時には前記ワーク
    を保持する保持部の回転を規制するとともに、保持手段
    の下降時には、ワークが待機位置に配置されたときには
    ワークを保持する保持部の回転を規制し、ワークが巻線
    位置に配置されたときにはワークを保持する保持部の回
    転規制を解除する回転規制および規制解除手段を備えた
    ことを特徴とする巻線装置。
  5. 【請求項5】前記割り出し手段が前記ワークを保持する
    保持部を回転させる回転手段であり、この回転手段の回
    転量を検出する検出手段と、この検出手段により検出さ
    れた検出値にしたがって前記回転手段の回転量をフィー
    ドバック制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    請求項4に記載の巻線装置。
  6. 【請求項6】前記保持手段の回転軸に対して回転の伝達
    と非伝達とを選択的に行う回転力伝達手段を備え、前記
    保持手段による前記ワークの巻線位置と待機位置との間
    での移動時に、この回転力伝達手段が回転軸に対して回
    転力の伝達を可能とした請求項4に記載の巻線装置。
  7. 【請求項7】前記回転規制および規制解除手段は、前記
    ワークを保持する円筒状の保持部と、この保持部の外周
    上に設けた環状溝と、この環状溝から切り込まれた切り
    欠き溝と、前記保持手段側に設けられた回転規制ピン
    と、この回転規制ピンを前記切り欠き溝に係合する方向
    に付勢する付勢手段と、前記保持部が巻線位置側に配置
    されたときには前記回転規制ピンを前記環状溝側に移動
    させる移動手段とから構成されることを特徴とする請求
    項4に記載の巻線装置。
  8. 【請求項8】回転軸の回りに回転自在のスピンドルと、 このスピンドルに固設され、線材を繰り出す線材繰り出
    し部を備えるとともに、スピンドルの回転にしたがって
    巻線がなされるワークの周囲を旋回することにより、繰
    り出された線材をワークに巻線するフライヤと、 前記ワークを把持するとともに、このワークの巻線がな
    されるべき箇所に線材を案内する案内部を備えた第1の
    案内手段と、 前記ワークの側方を覆う案内面を備え、前記線材がワー
    クの巻線がなされる箇所以外と接触することを防止する
    とともに、この案内面に沿って前記線材を前記第1の案
    内手段の所定の箇所に案内する第2の案内手段と、 巻線の進行に合わせて前記フライヤと前記第1の案内手
    段を移動させる移動手段とを備えた巻線装置において、 巻線の進行にしたがって、前記第2の案内手段を前記第
    1の案内手段に追随して移動させる追随移動手段と、 この第2の案内手段の移動を所定の範囲内に規制する規
    制手段とを備えたことを特徴とする巻線装置。
  9. 【請求項9】前記第2の案内手段は、前記スピンドルお
    よび第1の案内手段が支持される移動可能なスピンドル
    支持台に摺動自在に挿入されたガイド軸に支持されると
    ともに、前記追随移動手段としてこのガイド軸を前記ス
    ピンドル支持台の移動に追随させる方向に付勢する付勢
    手段を備え、かつ前記規制手段として前記ガイド軸に固
    設されて前記ガイド軸が所定量移動したときに巻線装置
    本体側と当接してガイド軸の移動を規制するストッパを
    備えたことを特徴とする請求項7に記載の巻線装置。
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