JPH08279429A - コイル巻線装置及びコイル形成方法 - Google Patents

コイル巻線装置及びコイル形成方法

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JPH08279429A
JPH08279429A JP7107971A JP10797195A JPH08279429A JP H08279429 A JPH08279429 A JP H08279429A JP 7107971 A JP7107971 A JP 7107971A JP 10797195 A JP10797195 A JP 10797195A JP H08279429 A JPH08279429 A JP H08279429A
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JP
Japan
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coil
wire rod
winding
shaft
wire
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Pending
Application number
JP7107971A
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English (en)
Inventor
Yuichi Hattori
裕一 服部
Seiji Muramatsu
成治 村松
Masahiro Yoshino
正裕 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】生産効率を飛躍的に向上させ得るコイル巻線装
置及びコイル形成方法の提供。 【構成】線材27を切断する線材切断部を、巻軸29に
対して線材を供給するノズル66と一体に巻軸29の長
手方向に移動させ、種々のコイル形状に対応して精度良
く所定位置において線材27を切断できる。従つてコイ
ルの機種切り替えにも容易に対応でき、かくして生産効
率を飛躍的に向上させて、コイル巻線装置及びコイル形
成方法が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図20及び図21) 発明が解決しようとする課題(図20及び図21) 課題を解決するための手段(図1〜図19) 作用(図1〜図19) 実施例 (1)コイル供給装置の全体構成(図1及び図2) (2)コイル形成部の詳細な構成(図1〜図10) (3)コイル移載端末加工部の詳細な構成(図1〜図1
4) (4)コイル挿入ロボツト部の詳細な構成(図1〜図1
8) (5)実施例の動作(図1〜図19) (6)実施例の効果(図1〜図19) (7)他の実施例(図1〜図19) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はコイル巻線装置及びコイ
ル形成方法に関し、特に線材を巻軸に巻回するようにし
て空芯コイルを形成するコイル巻線装置及びコイル形成
方法に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】近年、電子部品の高密度実装への要求が
高まり使用される電子部品の用途や形状が多様化してき
ている。これに伴つて実装に要求されるコイル形状も、
例えば図20(A)〜(C)に示すように、各端末部が
外側に開いたもの(図20(A))や、内側に閉じたも
の(図20(B))、各端末部が一方向に傾いたもの
(図20(C))など多様化してきており、また機種切
り替えも頻繁に行われるようになつてきている。
【0004】このような背景のもと、従来のコイル巻線
装置では、針金状に形成された線材の先端部を軸体(以
下、これを巻軸と呼ぶ)に対して保持し、当該線材の先
端部及び巻軸を一体に回転させてこの線材を巻軸に巻回
させ、この後この線材を端末部を残してカツタで切断す
ることによりコイルを形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種のコイ
ル巻線装置においては、通常、カツタが線材の巻き終り
端部位置に合わせてベースに対して固定された状態にあ
り、巻軸に対する線材の巻回が終了すると、このカツタ
が線材の切断位置にまで昇降して当該線材を切断する方
法がとられている。このためこの種のコイル巻線装置で
は、種々のコイル形状に対応し難く、この結果コイルの
機種切り替えにも容易に対応し難いなど、生産効率が悪
い問題があつた。
【0006】また従来、この種のコイル巻線装置では、
線材をその軸方向に対してほぼ垂直方向から切断するよ
うにカツタが設置されているため、図21(B)に示す
ように、形成されたコイル200の端末部200A、2
00B先端の投影形状が線状かつ軸方向に押し潰されて
広がる傾向にある。
【0007】このためこのような従来のコイル巻線装置
により形成されたコイル200をその各端末部200
A、200Bを基板の対応する孔にそれぞれ挿入するよ
うにして基板200に実装する際には位置合わせに時間
を要し、さらに挿入率の向上を妨げる原因にもなるな
ど、生産効率を向上させ難い問題があつた。本発明は以
上の点を考慮してなされたもので、生産効率を飛躍的に
向上させ得るコイル巻線装置及びコイル形成方法を提案
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、線材を巻軸に巻き付ける際、線材
を切断するための線材切断手段を巻軸に線材を供給する
ノズルと一体に巻軸の長手方向に移動させるようにし
た。
【0009】
【作用】線材を巻軸に巻き付ける際、線材切断手段をノ
ズルと一体に巻軸の長手方向に移動させるようにしたこ
とにより、種々のコイル形状に対応して精度良く所定位
置において線材を切断することができる。従つてコイル
の機種切り替えにも容易に対応することができる。
【0010】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0011】(1)コイル供給装置の全体構成 図1において、1は全体として本発明を適用したコイル
供給装置を示し、架台2上に、基板3を搬送する基板搬
送部4と、空芯コイルを形成するコイル形成部5と、当
該コイル形成部5により形成された空芯コイルを基板搬
送部4により搬送されてきた基板4上の所定位置に実装
するコイル挿入ロボツト部6と、コイル形成部5及びコ
イル挿入ロボツト部6間において空芯コイルを搬送する
コイル移載端末加工部7とが設けられている。
【0012】基板搬送部4においては、架台2上面に設
けられた溝部2A内に配置されており、先行する生産ラ
インから供給される基板3を基板載置台10上に載せた
状態で溝部2Aに沿つて搬送する。
【0013】この場合基板搬送部4は、搬送する各基板
載置台10を予め設定された架台2上の所定位置(以
下、これをコイル実装位置と呼ぶ)において一時停止さ
せるようになされ、これによりこの基板載置台10上に
載置された基板3を空芯コイルの実装に必要な所定時間
だけこのコイル実装位置において位置決め保持するよう
になされている。
【0014】コイル形成部5においては、ローラ20、
テンシヨナ21、絶縁膜剥離部22、線材供給部23、
線材切断部24及び巻線部25で構成されており、架台
2内部に装填されたボビン(図示せず)からローラ20
及びテンシヨナ21を順次介して絶縁膜剥離部22に供
給される線材27に対し、この絶縁膜剥離部22が空芯
コイルの端末部に相当する部分の絶縁膜を剥離する。
【0015】この線材27は、この後線材供給部23に
より巻線部25に送り出され、スピンドル28先端に配
設された図示しないチヤツクにその先端部が挟持された
後スピンドル28が回転駆動することにより、スピンド
ル28先端の巻軸29に巻き付けられる。
【0016】このとき線材供給部23は、スピンドル2
8の回転に同期して全体として矢印aで示す巻軸29と
平行な一方向(この実施例では前方向とする)に移動す
ることにより、線材27の巻きピツチを制御する。また
線材供給部23は、巻線部25のチヤツクが線材27の
先端部を挟持した後、及び巻線部25による線材27の
巻線が終了した後に全体として僅かに前方向に移動する
ことにより、線材27の巻き始め部分(空芯コイルの巻
き始め部分)及び線材27の巻き終わり部分(空芯コイ
ルの巻き終わり部分)をそれぞれ外側に開いた状態にフ
オーミングする。
【0017】さらにコイル形成部5では、線材供給部2
3による線材27の巻き終わり部分のフオーミングが終
了すると、この線材供給部23に固定された線材切断部
24が駆動してこの線材27を所定位置で切断する。こ
れにより巻軸29に巻き付けられた線材を他の線材部分
から切り離し、かくして空芯コイルを形成する。
【0018】一方コイル移載端末加工部7においては、
巻線部25の巻軸29と外径が等しい受渡軸30が設け
られたコイル移載部31と、コイル端末成形部32とを
有し、コイル形成部5による空芯コイルの形成工程終了
後、コイル移載部31が受渡軸30をコイル形成部5の
巻軸29と同軸に保持した状態でコイル端末形成部32
と共に原点位置から後方向に移動し、巻軸29から空芯
コイルを受渡軸30に移し取る。
【0019】この際コイル端末成形部32は、空芯コイ
ルの各端末部をそれぞれ挟持し、受渡軸30に対するこ
の空芯コイルの位置決めと、当該空芯コイルの各端末部
の成形と、この空芯コイルの各端末部間の導通検査とを
実行する。この後これらの処理が終了すると、コイル移
載部31はコイル端末成形部32と共に前方向に移動し
て原点位置に戻り、この後受渡軸30に移載した空芯コ
イルをコイル挿入ロボツト部6に供給する。
【0020】コイル挿入ロボツト部6においては、図2
(A)及び(B)に示すような、下方向に突出する水平
断面L字状の第1及び第2のホルダ40A、40Bが設
けられたコイル挿入部41と、当該コイル挿入部41を
前後左右方向に移動自在に支持するロボツト部42とで
構成されており、コイル移載端末加工部7のコイル移載
部31から供給される空芯コイル43を、図2(A)及
び(B)のように第1及び第2のホルダ40A、40B
によつて当該空芯コイル43の軸K1とそれぞれ所定角
度傾いた方向から挟むように保持し、これを基板搬送部
4によりコイル挿入位置に位置決め保持されている基板
3上の所定位置にまで搬送した後、これをこの基板3に
押し込むようにして実装する。
【0021】このようにしてこのコイル巻回挿入装置1
は、先行する生産ラインから順次供給される基板3に対
し、空芯コイル43を所定位置に所定状態で供給する。
【0022】(2)コイル形成部の詳細な構成 ここで実際上このコイル巻回挿入装置1の場合、コイル
形成部5の絶縁膜剥離部22には、図3に示すように、
第1及び第2のベアリング50、51により回転自在に
支持された円筒部材52が設けられている。
【0023】この円筒部材52は、外周部に固定された
プーリ53がタイミングベルト54(図1)を介してモ
ータ55(図1)の出力軸と連結されることによりこの
モータ55の回転出力に同期して回転駆動し得るように
なされている。また円筒部材52の先端部にはL字状に
形成された複数のカツタ56A、56Bがそれぞれ長手
方向のほぼ中心部を軸として所定の範囲内において回動
自在に取り付けられていると共に、これら各カツタ56
A、56Bの後端部にはそれぞれ重り57A、57Bが
取り付けられている。
【0024】かくして絶縁膜剥離部22では、モータ5
5(図1)が駆動して円筒部材52を回転させることに
より、各カツタ56A、56Bをそれぞれ対応する重り
57A、57Bの遠心力によつてその先端部が円筒部材
52の内部を嵌挿する線材27に接触するように動かす
ことができ、これによりこれら各カツタ56A、56B
によつて線材27に被着された絶縁膜を剥離し得るよう
になされている。
【0025】一方図4に示すように、線材供給部23に
おいては、架台2(図1)上に前後方向と平行に固定配
置されたレール60を有し、このレール60上にベース
板61が図示しないアクチユエータ(以下、これをベー
ス板駆動用アクチユエータと呼ぶ)から与えられる推進
力に基づいて当該レール60に沿つて自在に移動し得る
ようにベース板61が配置され、当該ベース板61の後
端部にコ字状部材62が垂直に固定されている。
【0026】このコ字状部材62の内側にはチヤツク6
3が、図示しないアクチユエータ(以下、これをチヤツ
ク移動用アクチユエータと呼ぶ)から与えられる推進力
に基づいてガイド軸64に沿つて線材27の移動経路と
平行に移動し得るように、かつ図示しないアクチユエー
タ(以下、これをチヤツク開閉用アクチユエータと呼
ぶ)から与えられる駆動力に基づいて自在に開閉し得る
ように取り付けられている。またコ字状部材62の右側
面には、前方向に突出するように平板状のノズル支持板
65が固定され、当該ノズル支持板65の先端部にノズ
ル66が固定されている。
【0027】かくしてこの線材供給部23では、まずチ
ヤツク開閉用アクチユエータをチヤツク63が閉じるよ
うに駆動させてこのチヤツク63に線材27を挟持さ
せ、続いてチヤツク移動用アクチユエータを駆動させて
チヤツク63を右方向(すなわち巻線部25に近づく方
向)に移動させることによりこの線材27をノズル66
を介して巻線部25に送り出し得る一方、ベース板駆動
用アクチユエータを駆動させることによりチヤツク63
及びノズル66を一体にレール60に沿つて前後方向
(すなわち巻線部25(図1)の巻軸29と平行な方
向)に移動させ得るようになされている。
【0028】従つて線材供給部23では、動作時、図5
(A)のように線材27がノズル66の先端から僅かに
突出した初期状態から、まずチヤツク開閉用アクチユエ
ータ及びチヤツク移動用アクチユエータがそれぞれ所定
のタイミングで駆動して図5(B)のようにチヤツク6
3を巻線部25の巻軸29に向けて移動させることによ
り、線材27を所定量だけ所定のテンシヨンをもたせて
巻線部25に送る。
【0029】続いて巻線部25のチヤツク70がこの線
材27の先端部を挟持すると、ベース板駆動用アクチユ
エータが駆動して図5(C)のようにチヤツク63及び
ノズル66を一体に僅かに前方向に移動させることによ
り線材27の巻き始め部分をフオーミングする。
【0030】この後巻線部25のスピンドル28が回転
駆動し始めると、ベース板駆動用アクチユエータが駆動
してスピンドル28の回転に同期させてチヤツク63及
びノズル66を一体に前方向に移動させることにより、
図5(D)のように線材27を所定の巻きピツチで巻軸
29に巻き付けさせる。
【0031】さらにこの後巻軸29に対する線材27の
巻回が終了して巻線部25のスピンドル28が回転を停
止すると、ベース板駆動用アクチユエータが再び駆動し
て図5(E)のようにチヤツク63及びノズル66を一
体に僅かに前方向に移動させることにより線材27の巻
き終り部分をフオーミングする。
【0032】このようにして線材供給部23は、巻線部
25に対する線材27の供給と、線材27の巻き始め部
分及び巻き終り部分のフオーミング並びに線材27の巻
きピツチの制御とを行うようになされている。巻線部2
5においては、図6〜図7(C)に示すように、スピン
ドル28の先端部に当該スピンドル28と同軸に穿設さ
れた円筒形状の穴部28Aを有し、当該穴部28A内に
嵌め込まれるようにして巻軸29が配置されている。
【0033】この場合特に図7(B)及び(C)からも
明らかなように、巻軸29の周側面には、スピンドル2
8の周側面に形成された長円形状の開口28Bから露出
するように突起部29Aが設けられると共に、スピンド
ル28の穴部28Bの奥部には巻軸29を前方向に付勢
するように圧縮コイルばね71が配設され、これにより
巻軸29がその軸方向に自在に移動し得るようになされ
ている。
【0034】また特に図6において明らかなように、ス
ピンドル28の先端部には、巻軸29に隣接するように
チヤツク70を形成する第1及び第2のチヤツク部材7
0A、70Bがそれぞれ軸72A、72Bを中心として
回動自在に取り付けられており、これら第1及び第2の
チヤツチ部材70A、70Bは、通常時、圧縮コイルば
ね72の弾性力によつて閉じた状態を保持し得るように
なされている。
【0035】さらにこの第1及び第2のチヤツク部材7
0A、70Bの後端部には、それぞれ第1及び第2のロ
ーラ73A、73Bが回動自在に取り付けられていると
共に、スピンドル28の内部にはこれら第1及び第2の
ローラ73A、73Bに対向させて、先端部に等脚台形
状の切り欠きが設けられたチヤツク駆動部材74が前後
方向に移動自在に配置されている。これによりチヤツク
駆動部材74を前方向に移動させることで第1及び第2
のローラ73A、73Bをチヤツク駆動部材74先端部
の対応する傾斜面に沿つて転がらせるようにしてチヤツ
ク70を開かせることができると共に、この後チヤツク
駆動部材74を後方向に移動させることでこのチヤツク
70を閉じさせ得るようになされている。
【0036】従つて巻線部25では、線材供給部23か
ら線材27が供給されると、まずチヤツク駆動部材74
が前方向に移動してチヤツク70を開き、この後この線
材27が第1及び第2のチヤツク部材70A、70B間
に送られてくると、チヤツク駆動部材74が後方向に移
動してチヤツク70を閉じさせるようになされ、これに
よりこのチヤツク70によつて線材27の先端部を挟持
する。またこの後、上述のように、スピンドル28が回
転駆動することにより線材27を巻軸29に巻き付けさ
せるようになされている。
【0037】一方線材切断部24においては、図4及び
図8からも明らかなように、線材供給部23のベース板
61の前端部に線材27の移動経路に向けて突出するよ
うに固定されたベース板80を有し、このベース板80
の先端部近傍に矢印dで示すベース板80の長手方向と
平行にガイドレール81が固定され、当該ガイドレール
81上にスライダ82を介してカツタ取付け部材83が
配置されている。
【0038】このカツタ取付け部材83の先端部83A
にはカツタ84を形成する鋭利かつ耐摩耗材からなる第
1及び第2の刃部84A、84Bがねじ85により回動
自在に取り付けられており、これら第1及び第2の刃部
84A、84Bは圧縮コイルばね86から与えられる弾
性力によつて通常時には開いた状態を保持し得るように
なされている。
【0039】また第1及び第2の刃部84A、84Bの
各後端部にはそれぞれ第1及び第2のローラ87A、8
7Bが回動自在に取り付けられていると共に、第1及び
第2のローラ87A、87Bの後方にはアクチユエータ
88の出力軸89が、カツタ取付け部材83の長手方向
と平行に、かつカツタ取付け部材83の突起部83Bに
先端部を挿通自在に支持されるようにして配置され、こ
の出力軸89の先端に先すぼみ形状のカツタ駆動部材9
0が取り付けられている。
【0040】さらにこの出力軸89にはアクチユエータ
88と、カツタ取付け部材83の突起83Bとの間にリ
ング91が固定され、リング91とカツタ取付け板83
の突起部83Bとの間に圧縮コイルばね92が当該出力
軸89に嵌挿されるようにして配置されている。
【0041】これによりこの線材切断部24では、アク
チユエータ88を駆動して出力軸89を前進させると、
カツタ取付け部材83がアクチユエータ88の出力軸8
9と一体にガイドレール81に沿つて斜め上方向に移動
することによりカツタ84が線材27に向けて移動し、
この後カツタ取付け部材83がベース板80の先端部に
配設されたストツパ(図示せず)に当接した後は、アク
チユエータ88の出力軸89だけがさらに前進してその
先端部に取り付けられたカツタ駆動部材90を図9
(A)のように第1及び第2のローラ87A、87B間
に嵌め込み、第1及び第2のローラ87A、87B間を
広げることによりカツタ84を閉じさせて線材27を切
断する。
【0042】また線材切断部24では、この後アクチユ
エータ88を駆動させて出力軸89を後退させると、カ
ツタ駆動部材90が図9(B)のように第1及び第2の
ローラ87A、87B間から外れてカツタ84を元の開
状態に戻し、この後カツタ取付け部材83がアクチユエ
ータ88の出力軸89と一体にガイドレール81に沿つ
て斜め方向に後退する。
【0043】従つてこの線材切断部24では、巻線部2
5による線材27の巻回工程が終了すると、まずアクチ
ユエータ88が駆動して出力軸89を前進させることに
よりカツタ84を線材27に向けて移動させてこのカツ
タ84によつて線材27を切断させると共に、この後再
びアクチユエータ88が駆動して出力軸89を後退させ
ることにより、カツタ84を閉じさせ、全体として元の
原点位置に戻るようになされている。
【0044】この実施例の場合、線材切断部24は全体
として巻線部23(図1)に近づく方向(図1において
矢印bで示す右方向)に傾いた状態で線材供給部23
(図4)のベース板61に取り付けられている。これに
より線材切断部24は、図10に示すように、カツタ8
4によつて線材27を傾いた方向から切断することがで
き、かくして形成される空芯コイル43の各端末部43
A、43Bの先端部を投射形状がほぼ点の、いわゆる竹
槍状に形成することができるようになされている。
【0045】(3)コイル移載端末加工部の詳細な構成 一方コイル移載端末加工部7においては、図11及び図
12に示すように、架台2(図1)上に固定配置された
ベース板100を有し、当該ベース板100上に前後方
向と平行にガイドレール101が固定され、当該ガイド
レール101上にシリンダ102から与えられる駆動力
に基づいて当該ガイドレール101上を自在にスライド
し得るようにスライダ103が配置され、このスライダ
103上にスライド板104が配置されている。
【0046】このスライド板104の上面前端部にはコ
イル移載部31が固定されると共に、上面後端部には取
付け固定板105を介してコイル端末成形部32が固定
されている。従つてこのコイル移載端末加工部7では、
アクチユエータ102を駆動させることにより、コイル
移載部31及びコイル端末成形部32をガイドレール1
01に沿つて一体に前後方向に移動させ得るようになさ
れている。
【0047】コイル移載部31は、図11〜図13から
も明らかなように、スライド板104上に基台106を
介して固定された第1のL字状部材107を有し、この
第1のL字状部材107の水平部107A先端にシリン
ダ108が固定されている。
【0048】このシリンダ108の出力軸109には第
2のL字状部材110が固定されており、当該第2のL
字状部材110は、シリンダ108から与えられる推進
力に基づいて、第1のL字状部材107にガイドされる
ようにして矢印cで示す上方向及びこれと逆の下方向に
自在に移動し得るようになされている。また第2のL字
状部材110の上部にはガイド及びアクチユエータを含
んでなる軸移動部111及び軸保持板112を順次介し
て受渡軸30が固定されており、当該受渡軸30は軸移
動部111により前後方向に自在に移動し得るようにな
されている。
【0049】これによりコイル移載部31では、アクチ
ユエータ108を駆動させることにより受渡軸30を上
下方向に移動させ得る一方、軸移動部111を駆動させ
ることによりこの受渡軸30を前後方向に自在に移動さ
せ得るようになされている。
【0050】従つてこのコイル成形移載部7では、コイ
ル形成部24(図1)による空芯コイル43(図2)の
形成工程が終了すると、まずアクチユエータ102が駆
動して、スライド板104を後方向に移動させるように
して受渡軸30の先端部をコイル形成部23の巻軸29
の先端部に同軸に近づけ、この後軸移動部111が駆動
して受渡軸30をさらに後方向に移動させることにより
この受渡軸30によつて巻軸29をスピンドル28内部
に押し込むようになされ、これにより当該巻軸29に嵌
挿されている空芯コイル43を受渡軸30に移載する。
またこの後コイル端末成形部32による空芯コイル43
(図2)の各端末部43A、43Bに対する成形及び導
通検査が終了すると、アクチユエータ102が駆動して
ベース板104を前方向に移動させることにより全体と
して元の原点位置に戻るようになされている。
【0051】一方コイル端末成形部32においては、図
12、図14(A)からも明らかなように、取付け固定
板105(図12)に固定された平板状の基台120を
有し、この基台120の上端部に、第1のシリンダ12
1から与えられる推進力に基づいて第1のレール122
に沿つて左右方向に自在に移動し得るように第1のスラ
イド部123が配置されている。また第1のスライド部
123上には、導体からなる第1の導体金型ブロツク1
24と、プラスチツク絶縁体等の絶縁体からなる第1の
絶縁金型ブロツク125とが一体に固定されている。
【0052】さらに基台120の上端部には、第1のス
ライド部123と同様に、図示しない第2のアクチユエ
ータから与えられる推進力に基づいて左右方向に自在に
移動し得るように第2のスライド部(図示せず)も配設
されており、この第2のスライド部上にプラスチツク絶
縁体等の絶縁体からなる第2の絶縁金型ブロツク126
と、導体からなる第2の導体金型ブロツク127とがそ
れぞれ第1の導体金型ブロツク124又は第1の絶縁金
型ブロツク125と対向するように一体に固定されてい
る。
【0053】この場合第1の導体金型ブロツク124及
び第2の絶縁金型ブロツク126の各対向部分は、それ
ぞれ空芯コイル43(図2)の対応する端末部43A又
は43B(図2)の先端部を図2(A)のように当該空
芯コイル43の幅方向の外側に向けて折り曲げ得るよう
にプレス成形し得るように形状が選定されており、また
第2の絶縁金型ブロツク125及び第2の導体金型ブロ
ツク127の各対向部分もそれぞれ同様に形状が選定さ
れている。
【0054】かくしてこのコイル端末成形部32では、
コイル移載部31(図11〜図13)が空芯コイル43
をコイル形成部24(図1)の巻軸29(図1)から受
渡軸30(図11〜図13)に移載する際、第1及び第
2のアクチユエータ121が駆動して第1及び第2のス
ライダ部123を互いに近づく方向に移動させることに
より、第1の導体金型ブロツク124及び第2の絶縁金
型ブロツク126によつてこの空芯コイル43の巻始め
端末部43Aを挟持すると共に、第1の絶縁金型ブロツ
ク125及び第2の導体金型ブロツク127によつてこ
の空芯コイル43の巻始め端末部43Bを挟持するよう
になされ、これによりこの空芯コイル43を所定状態に
位置決め保持し、かつこの空芯コイル43の各端末部4
3A、43Bをそれぞれその先端部が空芯コイル43の
幅方向の外側に折れ曲がるように(図2(A))プレス
加工するようになされている。
【0055】またこのコイル端末成形部32では、第1
及び第2の導体金型ブロツク124、127が図14
(B)のようにセンサ部128を介して電気的に接続さ
れており、このセンサ部128により第1及び第2の導
体金型ブロツク124、127間の導通を検査し得るよ
うになされている。
【0056】これによりこのコイル端末成形部32で
は、各金型ブロツク124〜127によつて空芯コイル
43の各端末部43A、43Bが挟持されると、このセ
ンサ部128が駆動することにより、この空芯コイル4
3の各端末部43A、43B間の導通を検査するように
なされている。
【0057】この実施例の場合、特に図14(B)から
も明らかなように、空芯コイル43の巻終わり端末部4
3Bを挟持する第1の絶縁金型ブロツク125及び第2
の導体金型ブロツク127の前後方向の長さL2は、空
芯コイル43の巻始め端末部43Aを挟持する第1の導
体金型ブロツク124及び第2の絶縁金型ブロツク12
6の前後方向の長さL1に比べて大きく形成されてい
る。これによりこのコイル端末成形部32では、長さ等
の異なる種々の形状の空芯コイル43に対応することが
できるようになされている。
【0058】(4)コイル挿入ロボツト部の詳細な構成 コイル挿入ロボツト部6(図1)のロボツト部42にお
いては、図1からも明らかなように、架台2上に脚部1
40を介して固定部141が固定され、この固定部14
1上に第1の可動部142が前後方向に移動自在に取り
付けられ、かつ第1の可動部142上に第2の可動部1
43が左右方向に移動自在に取り付けられることにより
構成されている。
【0059】この場合第2の可動部143表面にコイル
挿入部41が取り付けられている。これによりロボツト
部42は、必要に応じて第1及び又は第2の可動部14
2、143を駆動させることにより、このコイル挿入部
41を前後左右方向に自在に移動させ得るようになされ
ている。
【0060】一方コイル挿入部41においては、図15
に示すように、ロボツト部42の第2の可動部143の
表面に上下方向と平行に固定されたガイドレール150
を有し、当該ガイドレール150前方にスライダ151
を介して箱状の可動ブロツク152が取り付けられてい
る。
【0061】この可動ブロツク152は、アクチユエー
タ153の出力軸153AにL字部152Aを介して連
結されており、これによりアクチユエータ153から与
えられる推進力に基づいてガイドレール150に沿つて
上下方向に自在に移動し得るようになされている。
【0062】また可動ブロツク152にはベアリング1
54により回転自在に枢支されるようにして上下方向と
平行に外筒155が貫通しており、この外筒155はモ
ータ156からプーリ157及びタイミングベルト15
8を順次介して当該外筒155上端部に固定されたプー
リ159に与えられる回転力に基づいて、その内部を貫
通するスプライン軸160と一体に回転駆動し得るよう
になされている。
【0063】この場合スプライン軸160はアクチユエ
ータ161の駆動により外筒155とは独立して上下方
向に自在に移動し得るようになされていると共に、この
スプライン軸160の内部には棒状のプツシヤ163が
嵌め込まれ、かつ当該プツシヤ163がアクチユエータ
162の駆動によりスプライン軸160と独立して上下
方向に自在に移動し得るようになされている。
【0064】さらにスプライン軸160の下端にはヘツ
ド部170が配設されている。ヘツド部170は、図1
6及び図17に示すように、スプライン軸160の下端
部にベース板171を介して固定された取付け板172
を有し、この取付け板172の下面に第1及び第2のホ
ルダ取付け板173A、173Bが矢印xで示す一方向
にスライド自在に取り付けられ、これら各第1及び第2
のホルダ取付け板173A、173Bの下面にそれぞれ
上述の第1及び第2のホルダ40A、40Bが、その突
起部40AX、40BXが点対象の位置関係をもつよう
に固定されている。
【0065】この場合第1及び第2のホルダ取付け板1
74A、174Bは、第1及び第2の圧縮コイルばね1
75A、175Bによつて互いに近接する方向に付勢さ
れていると共に、アクチユエータ176を駆動させるこ
とにより互いに離反する方向に自在に移動させ得るよう
になされている。
【0066】また第1のホルダ40Aの突起部40AX
の下端には、図18に示すように、直線状の切欠き40
AXYが上下方向と平行に形成されており、これにより
コイル移載部31(図1)の受渡軸30(図1)がその
先端部をこの切欠き40AXYに嵌め込んだ状態で上下
方向に自在に移動し得るようになされている。
【0067】さらにベース板172及び取付け板173
の各中央部にはそれぞれ開口が設けられており、これに
よりプツシヤ163がこれらベース板172及び取付け
板173の各開口を順次介して下方向に自在に移動し得
るようになされている。
【0068】従つてコイル挿入ロボツト部7では、コイ
ル移載部31(図1)が受渡軸30(図1)の先端に空
芯コイル43(図2)を移載した後、原点位置にまで後
退すると、まずアクチユエータ176(図17)が駆動
して第1及び第2のホルダ40A、40B(図16及び
図17)を開かせながら、アクチユエータ153及び又
は161(図15)が駆動してヘツド部170(図1
5)を第1ホルダ40Aの切欠き40AXYに受渡軸3
0を僅かに嵌まり込むように下降させることにより、受
渡軸30の先端部に保持された空芯コイル43をこれら
第1及び第2のホルダ40A、40Bによつて取り囲
む。
【0069】続いてアクチユエータ176(図17)が
駆動を停止することにより、圧縮コイルばね175A、
175Bの弾性力によつて第1及び第2のホルダ40
A、40Bを閉じさせ、かくして第1及び第2のホルダ
40A、40Bにこの空芯コイル43をその軸K1とそ
れぞれ所定角度傾いた方向から挟むように保持させる。
【0070】この後コイル移載部31のアクチユエータ
108(図12)が駆動して受渡軸30を上昇させるこ
とにより空芯コイル43をその端末部43A、43Bが
第1及び第2ホイル40A、40Bの下端から突出しな
いように上昇させた後、コイル移載部31の軸移動部1
11(図12)が駆動して受渡軸30を前方向に移動さ
せることによりこの受渡軸30を第1のホルダ40Aの
切欠き40AXYから抜き出させると、ロボツト部42
(図1)の第1及び第2の可動部142、143(図
1)がそれぞれ所定のタイミングで駆動することによ
り、コイル挿入部143(図1)の第1及び第2のホル
ダ(図1)をコイル挿入位置に位置決め保持されている
基板(図1)上方の所定位置にまで移動させる。
【0071】次いでコイル挿入部(図1)のアクチユエ
ータ153、161(図15)が駆動して第1及び第2
のホルダ40A、40B(図1)を下降させた後、アク
チユエータ162(図15)が駆動して第1及び第2の
ホルダ40A、40B(図1)に保持された空芯コイル
43(図2)をプツシヤ163(図16)で下方向に押
すことにより、この空芯コイル43を基板3(図1)上
に所定状態に実装する。このようにしてこのコイル挿入
ロボツト部6は、コイル移載端末加工部7から供給され
る空芯コイル43を基板3上に実装する。
【0072】(5)実施例の動作 以上の構成において、このコイル供給装置1は、図19
に示す巻回及び挿入処理手順RT1に従つて動作する。
すなわちこのコイル供給装置1では、動作開始後(ステ
ツプSP1)、まず図1に示すコイル形成部5の絶縁膜
剥離部22が駆動して線材27から空芯コイル43(図
2)の端末部43A、43B(図2)に相当する部分の
絶縁膜を剥離すると共に、線材供給部23が駆動してこ
の線材27を所定量だけ所定のテンシヨンで巻線部25
に向けて送る(ステツプSP2)。
【0073】次いでこの巻線部25が駆動することによ
り線材27の先端部をチヤツク70(図6)で挟持した
後(ステツプSP3)、線材供給部23が全体として僅
かに前方向に移動することにより線材27の巻き始め部
分をフオーミングし(ステツプSP4)、この後巻線部
25が駆動してスピンドル28を回転させ、かつ線材供
給部23が全体として前方向に移動することにより線材
27を巻線部25の巻軸29に所定の巻きピツチで順次
巻回させる(ステツプSP5)。
【0074】この後巻軸29に対する線材27の巻回を
終了すると、線材供給部23が駆動して全体として前方
向に僅かに移動することにより線材27の巻き終わり部
分をフオーミングし(ステツプSP6)、次いで線材切
断部24が駆動して線材27を切断することにより空芯
コイル43(図2)を形成する(ステツプSP7)。続
いてコイル移載端末加工部7のアクチユエータ102
(図11)が駆動してコイル端末成形部32及びコイル
移載部31を一体に後方向に所定量移動させる(ステツ
プSP8)。
【0075】次いでコイル移載部31が駆動して受渡軸
30をさらに後方向に移動させることによりコイル形成
部5の巻軸29に嵌挿されている空芯コイル43(図
2)を受渡軸30に移載すると共に、この際コイル端末
成形部32が駆動して当該空芯コイル43(図2)の各
端末部43A、43B(図2)をそれぞれ対応する各金
型ブロツク124〜127(図14)で挟むことにより
これらをそれぞれ所定形状にプレス成形し、かつコイル
端末成形部32のセンサ部128(図14(B))が駆
動して空芯コイル42(図2)の端末部43A、43B
(図2)間の導通を検査する(ステツプSP9)。
【0076】続いてコイル移載端末加工部7のアクチユ
エータ102(図11)が駆動してコイル端末成形部3
2及びコイル移載部31を一体に架台2の前方向に移動
させて原点位置に戻す(ステツプSP10)。
【0077】次いでコイル挿入ロボツト部6のコイル挿
入部41が駆動して、第1及び第2のホルダ40A、4
0Bを下降させ(ステツプSP11)、これらを閉じさ
せることにより、これら第1及び第2のホルダ40A、
40Bによつて空芯コイル43(図2)を保持させる
(ステツプSP12)。
【0078】続いてコイル移載端末加工部7のコイル移
載部31が駆動して受渡軸30を第1のホルダ40Aの
切欠き40AXY(図18)に沿つて上昇させることに
より、この空芯コイル43(図2)を各端末部43A、
43B(図2)の先端が第1及び第2のホルダ40A、
40Bの下端から下方向に突出しない程度に第1及び第
2のホルダ40A、40B内部に押し込み(ステツプS
P13)、この後このコイル移載部31が駆動して受渡
軸30を前方向に移動させることによりこの受渡軸30
を第1ホルダ40Aの切欠き40AXY(図18)から
引き抜いて空芯コイル43(図2)を第1及び第2のホ
ルダ40A、40Bに渡した後(ステツプSP14)、
コイル移載部31が駆動して受渡軸30を下降させるこ
とによりこの受渡軸30を元の原点位置に戻す(ステツ
プSP15)。
【0079】この後コイル挿入ロボツト部6のコイル挿
入部41が駆動して第1及び第2のホルダ40A、40
Bを上昇させると(ステツプSP16)、ロボツト部4
2が駆動して第1及び第2のホルダ40A、40Bをコ
イル挿入位置に位置決め保持されている基板3上方の所
定位置にまで移動させる(ステツプSP17)。またこ
の際コイル挿入部41が駆動して第1及び第2のホルダ
40A、40Bを所定量回転させることにより、空芯コ
イル43(図2)を所定状態に位置させる。
【0080】さらにこの後コイル挿入部41が駆動して
第1及び第2のホルダ40A、40Bを下降させ(ステ
ツプSP18)、第1及び第2のホルダ40A、40B
に保持されている空芯コイル43(図2)をプツシヤ1
63(図15)により押し下げるようにして基板3に実
装した後(ステツプSP19)、第1及び第2のホルダ
40A、40Bを上昇させる(ステツプSP20)。
【0081】続いてコイル挿入ロボツト部6のロボツト
部42が駆動してこの第1及び第2のホルダ40A、4
0Bを所定の原点位置にまで移動させた後(ステツプS
P21)、この巻回及び挿入処理手順RT1を終了する
(ステツプSP22)。さらにこのコイル巻回挿入装置
1は、この後この巻回及び挿入処理手順RT1を順次繰
り返し実行し、かくして基板搬送部3により搬送されて
くる基板3に対して空芯コイル43(図2)を順次供給
する。
【0082】ここで上述のようにこのコイル供給装置1
では、線材切断部24のカツタ84が、巻線部25の巻
軸29に対して最終的に線材27を供給する線材供給部
24のノズル66と一体に巻軸29の長手方向に移動す
るようになされている。従つてこのコイル供給装置1で
は、線材供給部24のノズル66に対する線材切断部2
3の取付け位置、状態を調整するだけで種々のコイル形
状に対応することができ、かくして空芯コイル43の機
種切り替えに容易に対応することができる。
【0083】またこのコイル供給装置1では、線材切断
部24のカツタ84が線材27を、当該線材27の軸と
垂直な方向に対して傾いた方向から切断するようになさ
れているため、上述のように、形成される空芯コイル4
3の端末部43A、43Bの先端形状を図21(A)の
ような投射形状が点状の、いわゆる竹槍状にすることが
できる。従つてこのコイル供給装置1では、空芯コイル
43として基板にスムーズに実装し易いものを形成する
ことができる。
【0084】(6)実施例の効果 以上の構成によれば、コイル形成部24において、線材
27を切断する線材切端部23を、巻軸部25の巻軸2
9に対して線材27を最終的に供給する線材供給部24
のノズル66に対して固定配置し、これら線材供給部2
3及び線材切断部を一体に巻軸の長手方向に移動し得る
ようにしたことにより、種々のコイル形状に容易に対応
することができ、かくしてコイルの機種切り替えに容易
に対応することができる。従つて生産効率を飛躍的に向
上させることができる。
【0085】(7)他の実施例 なお上述の実施例においては、本発明を空芯コイル43
を形成して基板3に供給するコイル供給装置1に適用す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らす、要は、ノズルを介して供給される線材の先端部を
保持すると共に、当該線材の先端部を巻軸と一体に当該
巻軸の中心軸を中心として回転させることにより線材を
巻軸に巻き付けるようにしてコイルを形成するような装
置であるのならば、この他種々のコイル巻線装置に適用
して好適なものである。
【0086】また上述の実施例においては、巻軸29の
近傍において線材を保持する線材保持手段として、図6
のような構成のチヤツク70を用いるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、線材27の先
端部を保持する線材保持手段としてはこの他種々の線材
保持手段を適用できる。
【0087】さらに上述の実施例においては、線材27
を空芯コイル43の端末部43Aを残して切断する線材
切断手段を図8のように構成するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、要はノズル66と
一体に巻軸29の長手方向に移動し、線材27の巻軸2
9に対する巻き付けが終了したとき線材27を空芯コイ
ル43の端末部43Bを残して切断することができるの
であれば、線材切断手段の構成としては、この他の構成
であつても良い。
【0088】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ノズルを
介して供給される線材を巻軸に巻き付けるようにしてコ
イルを形成する線材を切断する線材切断部をノズルと一
体に巻軸の長手方向に移動させるようにしたことによ
り、種々のコイル形状に対応して精度良く所定位置にお
いて線材を切断することができる。これによりコイルの
機種切り替えにも容易に対応することができ、かくして
生産効率を飛躍的に向上させ得るコイル巻線装置及びコ
イル形成方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したコイル供給装置の全体構成を
示す略線的な斜視図である。
【図2】第1及び第2のホルダの構成を示す端面図及び
下面図である。
【図3】絶縁膜剥離部の構成を部分的に断面をとつて示
す側面図である。
【図4】線材供給部の構成を示す斜視図である。
【図5】線材供給部の動作の説明に供する上面図及び側
面図である。
【図6】巻線部の構成を示す斜視図である。
【図7】巻線部の構成を示す斜視図である。
【図8】線材切断部の構成を示す斜視図である。
【図9】線材供給部の動作の説明に供する上面図であ
る。
【図10】線材切断部による線材の切断の説明に供する
略線的な側面図である。
【図11】コイル移載端末加工部の構成を示す上面図で
ある。
【図12】コイル移載端末加工部の構成を示す側面図で
ある。
【図13】コイル移載部の構成を示す正面図である。
【図14】コイル端末成形部の構成を示す斜視図及び略
線図である。
【図15】コイル挿入部の構成を示す略線的な斜視図で
ある。
【図16】コイル挿入部のヘツド部の構成を示す側面図
である。
【図17】コイル挿入部のヘツド部の構成を示す下図で
ある。
【図18】第1及び第2のホルダの構成を示す斜視図で
ある。
【図19】巻回及び挿入処理手順を示すフローチヤート
である。
【図20】従来用いられている空芯コイルを示す側面図
である。
【図21】空芯コイルの端末部の先端形状の説明に供す
る側面図である。
【符号の説明】 1……コイル供給装置、3……基板、4……基板搬送
部、5……コイル形成部、6……コイル挿入ロボツト
部、7……コイル移載端末加工部、22……絶縁膜剥離
部、23……線材供給部、24……線材切断部、25…
…巻線部、27……線材、28……スピンドル、29…
…巻軸、30……受渡軸、31……コイル移載部、32
……コイル端末成形部、40A、40B……ホルダ、4
1……コイル挿入部、42……ロボツト部、43……空
芯コイル、43A、43B……端末部、66……ノズ
ル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルを介して供給される線材巻軸に巻き
    付けるようにしてコイルを形成するコイル巻線装置にお
    いて、 上記線材を上記巻軸に巻き付ける際、上記ノズルを上記
    巻軸の長手方向に移動させることにより上記線材の上記
    巻軸に対する巻きピツチを制御するノズル移動手段と、 上記ノズルと一体に上記巻軸の長手方向に移動し、上記
    線材の上記巻軸に対する巻き付けが終了したとき上記線
    材を上記コイルの端末部を残して切断する線材切断手段
    とを具えることを特徴とするコイル巻線装置。
  2. 【請求項2】上記線材切断手段は、 上記線材を、当該線材の軸に垂直な方向に対して傾いた
    方向から切断することを特徴とする請求項1に記載のコ
    イル巻線装置。
  3. 【請求項3】ノズルを介して供給される線材の先端部を
    所定の線材保持手段により保持し、 上記線材保持手段を上記巻軸と一体に当該巻軸の中心軸
    を中心として回転させると共に、このとき上記ノズルを
    所定の線材切断手段と一体に上記巻軸の回転に同期させ
    て当該巻軸の長手方向に移動させ、 上記線材の上記巻軸に対する巻き付けが終了したとき、
    上記線材を上記線材切断手段により上記コイルの端末部
    を残して切断することを特徴とするコイル形成方法。
  4. 【請求項4】上記線材切断手段は、 上記線材を、当該線材の軸に垂直な方向に対して傾いた
    方向から切断することを特徴とする請求項3に記載のコ
    イル形成方法。
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JP (1) JPH08279429A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227779A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Alps Electric Co Ltd 空芯コイルの製造方法

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JP2007227779A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Alps Electric Co Ltd 空芯コイルの製造方法

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