JP2002028815A - コイルリードの切断方法および切断装置 - Google Patents

コイルリードの切断方法および切断装置

Info

Publication number
JP2002028815A
JP2002028815A JP2000216839A JP2000216839A JP2002028815A JP 2002028815 A JP2002028815 A JP 2002028815A JP 2000216839 A JP2000216839 A JP 2000216839A JP 2000216839 A JP2000216839 A JP 2000216839A JP 2002028815 A JP2002028815 A JP 2002028815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
cutting
coil
cutter
cutters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000216839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4733250B2 (ja
Inventor
Kaoru Noji
薫 野地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittoku Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nittoku Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittoku Engineering Co Ltd filed Critical Nittoku Engineering Co Ltd
Priority to JP2000216839A priority Critical patent/JP4733250B2/ja
Publication of JP2002028815A publication Critical patent/JP2002028815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4733250B2 publication Critical patent/JP4733250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shearing Machines (AREA)
  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルのリード部を切断するコイルリードの
切断方法および切断装置において、カットをスムーズに
行うことができ、切断面をきれいに仕上げることができ
るものを提供する。 【解決手段】 巻芯35Bに巻回されたコイル4両端の
リード部51、52を把持装置46、47で把持すると
ともに、上下方向に動作するカッター44、45で切断
する。カッター44、45の刃部44A、45Aは、巻
芯35Bの基端側を向いて傾けられ、スムーズな切断を
行えるようにする。また、この傾きに基づく横向きの力
に対して、リード部51の基端の線材4A、4Bは、そ
れぞれ巻芯収容筒34の外側端面34A、隣接する線材
4Cによって支持され、コイル4の位置が安定する結
果、安定した切断作業が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルのリード部
を切断するコイルリードの切断方法および切断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】巻線装置では、巻芯に線材を巻回してコ
イルを形成するが、このコイル両端のリード部を切断す
ることが必要となる。従来から、このようなコイルリー
ドのカットは、巻線装置に備えられた切断装置のカッタ
ーによって行われている。具体的には、リード部の切断
部分に、カッターの刃部をその動作方向に対して直角に
当て、カッターを動作方向に押圧することによってリー
ド部を切断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカットでは、切断に対する抵抗が大きく、切
断に大きな力が必要とされるため、きれいな切断面で切
断することが難しかった。また、細い線材の場合には、
カッターによる押圧力で、切断部以外の部分で線材が切
れてしまったりすることもある。このような問題に対処
するために、リード部に対して受け台を設け、この受け
台上でカッターによる切断を行うことも考えられるが、
この場合、受け台とリード部の接触状態を適切に保つの
は容易でなかった。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、コイルのリード部を切断するコイルリー
ドの切断方法および切断装置において、カットをスムー
ズに行うことができ、切断面をきれいに仕上げることが
できるものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、巻芯に
巻回されたコイルのリード部をカッターで切断するコイ
ルリードの切断方法において、前記カッターの刃部を切
断時の動作方向に対して傾けた。
【0006】第2の発明では、前記刃部の傾きに基いて
切断時に作用する力に対して、前記リード部の基端の線
材が前記カッターの刃部が向く方向と反対側から支持さ
れるようにした。
【0007】第3の発明では、前記刃部の傾きに基いて
切断時に作用する力に対して、前記リード部の基端の線
材がコイル端部が接する支持面によって支持されるよう
にした。
【0008】第4の発明では、前記刃部の傾きに基いて
切断時に作用する力に対して、前記リード部の基端の線
材が隣接する線材によって支持されるようにした。
【0009】第5の発明では、巻芯に巻回されたコイル
のリード部を把持する把持手段と、この把持手段とコイ
ルとの間でリード部をカットするカッターとを備えたコ
イルリードの切断装置において、前記カッターの刃部を
切断時の動作方向に対して傾けた。
【0010】第6の発明では、前記刃部の傾きに基いて
切断時に作用する力に対して、前記リード部の基端の線
材が前記カッターの刃部が向く方向と反対側から支持さ
れるようにした。
【0011】第7の発明では、切断時に作用する前記刃
部の傾きに基づく力に対して、前記リード部の基端の線
材がコイル端部が接する支持面によって支持されるよう
にした。
【0012】第8の発明では、切断時に作用する前記刃
部の傾きに基づく力に対して、前記リード部の基端の線
材が隣接する線材によって支持されるようにした。
【0013】第9の発明では、巻芯に巻回されたコイル
のリード部をカッターで切断するコイルリードの切断方
法において、対向する一対のカッターにより、完成した
コイルにおいてリード部の切断端を配置したい側とその
反対側から前記リード部を挟み込むとともに、これら一
対のカッターについて、前記リード部の切断端を配置し
たい側のカッターの刃部を反対側のカッターと略同一面
状または反対側のカッターよりもコイルに対してわずか
に外側に配置し、前記対向するカッターにより前記リー
ド部を挟み込む位置を、前記リード部の切断端を配置し
たい側に調整し、前記対向するカッターの少なくとも一
方を他方に向けて動作させることによって前記リード部
を切断する。
【0014】第10の発明では、前記リード部として一
対のリード部をコイル両側に引き出すとともに、各リー
ド部に対してそれぞれ前記対向する一対のカッターを隣
接させて備え、隣接するカッター同士を一体に動作させ
るようにした。
【0015】第11の発明では、巻芯に巻回されたコイ
ルのリード部をカットするカッターを備えたコイルリー
ドの切断装置において、前記カッターとして、完成した
コイルにおいてリード部の切断端を配置したい側とその
反対側から前記リード部を挟み込む対向する一対のカッ
ターと、対向する各カッターを対向方向に移動させる移
動手段とを備えるとともに、前記一対のカッターについ
て、前記リード部の切断端を配置したい側のカッターの
刃部を反対側のカッターと略同一面状または反対側のカ
ッターよりもコイルに対してわずかに外側に配置した。
【0016】第12の発明では、前記リード部は前記コ
イルの両側に引き出された一対のリード部であるととも
に、各リード部に対してそれぞれ前記対向する一対のカ
ッターを隣接させて備え、隣接するカッター同士を一体
とした。
【0017】
【発明の作用および効果】第1の発明の切断方法および
第5の発明の切断装置では、リード部を切断するカッタ
ーが、カッターの動作方向に対して傾きを持っているの
で、リード部の切断時における刃部(カッターの切断
辺)とリード部断面との接触距離を長くとることがで
き、その分、カッターに加える押圧力は、小さくて済
む。したがって、リード部の切断はスムーズになされ、
切断面がきれいになるとともに、リード部の切断すべき
部分以外で線材が切れてしまうようなことはない。
【0018】第2〜第4の発明の切断方法および第6〜
第8の発明の切断装置では、リード部の切断時に、刃部
の傾きに基づくカッターの動作方向に直交する力が作用
するが、この力に対して、リード部の基端の線材は反対
側から支持される。例えば、第3、第7の発明では、支
持面により支持され、第4、第8の発明では、隣接する
線材によって支持される。したがって、切断時にコイル
は位置的に安定し、安定した切断作業を行える。
【0019】第9の発明の切断方法および第11の発明
の切断装置では、リード部は対向する一対のカッターに
より挟み込まれて切断される(例えば実施の形態では、
リード部51は対向するカッター部61、72に挟み込
まれて切断され、リード部52は対向するカッター部6
2、72に挟み込まれて切断される)ので、安定した切
断作業を行えるが、この場合、完成したコイルにおいて
リード部の切断端を配置したい側のカッターの刃部を反
対側のカッターと略同一面状または反対側のカッターよ
りもコイルに対してわずかに外側に配置したうえで、対
向するカッターがリード部を挟み込む位置を、切断端を
配置したい側に持ってくることにより、所望の側にリー
ド部の切断端が配置される切断を、スムーズに行うこと
ができる。
【0020】第10の発明の切断方法および第12の発
明の切断装置では、隣接するカッター同士は一体とされ
る(例えば実施の形態では、隣接するカッター部61と
62は上側カッター60として一体とされ、また隣接す
るカッター部71と72は下側カッター70として一体
とされる)ので、この一体の動作によって、コイルの両
端のリード部を合理的に切断できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0022】図1には巻線装置1の全体構成を示す。図
示されるように、巻線装置1は、基台2上に、剥離装置
10、フライヤ式巻線機構20、インデックス装置3
0、切断装置40を備える。
【0023】剥離装置10は、線材3の表面の絶縁被膜
を剥離する装置であって、図示されない線材源からの線
材3は、まずこの剥離装置10に導かれる。剥離装置1
0においては、線材3のコイル端子部分となる位置の絶
縁被膜が剥離される。この剥離装置10に隣接して、フ
ライヤ式巻線機構20が設けられる。
【0024】図2に示すように、フライヤ式巻線機構2
0は、スピンドル支持台21、ねじ送り機構22、スピ
ンドル23、フライヤ24、ノズル25、スピンドル駆
動モータ26等から構成される。
【0025】スピンドル支持台21は、ねじ送り機構2
2により前進後進可能に、基台2上に設置される。スピ
ンドル23は、このスピンドル支持台21に対して、ス
ピンドル支持台21の前進後退方向に向けて、回転自在
に軸支される。
【0026】スピンドル23の先端部には、フライヤ2
4が固定される。このフライヤ24には、スピンドル2
3の軸から偏心して、ノズル25が固定される。剥離装
置10からの線材3は、スピンドル23の同軸上に形成
された中空部に、スピンドル23の基端側から導かれ、
さらにスピンドル23側面に形成された開口から、ノズ
ル24に導かれる。
【0027】スピンドル駆動モータ26は、スピンドル
23の回転駆動手段であって、このスピンドル駆動モー
タ26の回転軸に固定されたプーリ27は、スピンドル
23の外周に固定されたプーリ28と、ベルト29によ
り連係されている。
【0028】インデックス装置30は、フライヤ式巻線
機構20に隣接して設けられ、台座31、回転中心軸3
2、回転体33、複数(8本)の巻芯収容筒34および
巻芯35等から構成される。
【0029】台座31は基台2に固定され、この台座3
1から台座31から鉛直上方に回転中心軸32が延び出
している。回転体33は、この中心軸32の同軸上に設
けられ、軸回りで回転可能となっている。回転体33
は、図示されない駆動機構により、回転駆動される。
【0030】回転体33は、略正八角形のフレームから
なり、その8つの側面には、それぞれ巻芯収容筒34が
貫通固定されている。これらの巻芯収容筒34には、そ
れぞれ巻芯35が軸方向に進退自在に収容される。各巻
芯35が巻芯収容筒34から回転体33の外側に突出し
た部分が、線材3が巻回される巻回部となる。
【0031】巻芯34は、回転体33の回転とともに位
置を変え、フライヤ式巻線機構20と正対する巻線位
置、この巻線位置から180度回転した線材カット位
置、この線材カット位置からさらに180度回転したコ
イル排出位置等に、順次割り出されていく。
【0032】巻線位置は、巻線作業がなされる位置であ
り、巻線位置にある巻芯35Aの回りを、線材3を繰り
出すノズル25が、スピンドル23の回転とともに公転
することにより、巻芯35Aの巻回部に線材が巻回され
る。この場合、巻線の進行にともなって、フライヤ式巻
線機構20を後退させていくことにより(図の右方向に
移動させることにより)、巻線は巻回部の根元側から先
端側に向けてなされるようになっている。
【0033】なお、台座31側には、捨て絡げピン39
が備えられており、一番最初の巻線作業においては、ノ
ズル25から繰り出された線材3の端部が、この捨て絡
げピン39に絡げられて、巻線作業が行われるようにな
っている。
【0034】コイル排出位置は、巻き上がってリード部
のカットがなされたコイル4を排出する位置であり、こ
のコイル排出位置にある巻芯35Cが巻芯収容筒34内
に後退することによって、支持を失ったコイル4がコイ
ル収集箱5内に落下するようになっている。
【0035】図3にしたがって、このメカニズムを詳し
く説明する。各巻芯35の基端側は、巻芯収容筒34か
ら回転体33の内側に突出しているが、この基端部はフ
ランジ部36となっている。このフランジ部36と巻芯
収容筒34の内側端面の間には、スプリング37が備え
られる。このスプリング37は、フランジ部36を回転
中心軸32側に付勢し、フランジ部36は回転中心軸3
2の外周面に接している。
【0036】回転中心軸32の外周面はカム面となって
おり、コイル排出位置にある巻芯35Cのフランジ部3
6が接するところは、他の部分よりも窪んだ凹部38と
なっている。これにより、コイル排出位置に移動してき
た巻芯35Cは、スプリング37の付勢力により、巻芯
収容筒34内に後退して、巻線35Cの先端部(巻回
部)は巻芯収容筒34内に収納される。この場合、コイ
ル4は、巻芯収容筒34の外側端面に当たって、その場
に取り残される結果、支持を失い、下方のコイル収集箱
5に落下する。
【0037】図2に示すように、 線材カット位置は、
切断装置40と正対する位置であり、この線材カット位
置にある巻芯35Bの巻回部に巻回されているコイル両
端のリード部が、切断装置40によってカットされる。
すなわち、巻芯35に巻線された線材3は、切断される
ことなく、巻線位置の巻芯35Aから線材カット位置の
巻芯35Bまで、数珠繋ぎにつながったままとなってい
るので、これを線材カット位置においてカットする。
【0038】切断装置40は、台座41、本体部42、
カッター支持部材43、2枚のカッター44、45、2
台のクランプ装置46、47等から構成される。
【0039】台座41は、切断装置40の基部を構成す
るもので、基台2上に固定されている。本体部42は、
この台座41に設置されたレール41Aに沿って、イン
デックス装置30の線材カット位置にある巻芯35Bに
対して、前進後退し得るようになっている。この前進後
退は、台座41内に収容されたねじ送り機構48により
なされる。
【0040】本体部42は、略L字型の部材で、その直
立部分に設置されたレール42Aに沿って、カッター支
持部材43が昇降可能となっている。この昇降動作は、
図示されないシリンダにより駆動される。
【0041】カッター支持部材43の下部には、一対の
カッター44、45が、刃部44A、45Bを下方に向
けて取り付けられている。これらのカッター44、45
は、巻芯35B外周のコイル4の巻き始め側リード部5
1、巻き終わり側のリード部52をそれぞれ切断するも
ので、切断装置40が巻芯35B側に前進したときに、
刃部44A、45Aが、それぞれ巻き始め側リード部5
1、巻き終わり側リード部52の切断位置上方に位置す
るように、略平行に設けられている。なお、各巻芯35
に対して回転部材33の回転方向のリード部が巻き始め
側リード部51、これと反対側のリード部が巻き終わり
側リード部52である。
【0042】カッター支持部材43の下方には、一対の
クランプ装置45、46が備えられる。図4に示すよう
に、これらのクランプ装置44、45は、コイルリード
部の切断作業時に、それぞれ巻芯35外周のコイル4の
巻き始め側リード部51、巻き終わり側リード部52を
把持するものであり、切断装置40が前進したときに、
巻芯35B外周のコイル4両端のリード部51、52を
ちょうど把持できるように配置されている。この把持に
よって、カッター44、45の押圧力に対して、リード
部が適切に支持される。なお、巻芯35B外周にあるコ
イル4の巻き始め側(コイル排出位置側)のリード部
は、一つ手前のコイル4から切断されているが、その剛
性により略水平に延び出しており、クランプ装置46に
よってうまく把持されるようになっている。
【0043】図5に示すように、カッター44、45の
刃部44A、45Aは、巻芯35Bの基端部側(図の右
側)に向けて、カッター44、45の動作方向である上
下方向に対して傾いている。このように刃部44A、4
5Aを傾けることにより、切断にかかる負荷を小さくで
き、スムーズな切断ができるとともに、切断時にコイル
4が適切に支持され、安定した切断を行える。
【0044】詳しく説明すると、カッター44、45の
刃部44A、45Aが斜めを向いていることにより、リ
ード部の切断時における刃部44A、45Aとリード部
断面との接触距離を長くとることができ、その分、カッ
ター44、45に加える押圧力は、小さくて済む。
【0045】また、刃部44A、45Aが斜めを向いて
いることにより、切断時にリード部51、52には、押
圧力の分力が横向き(図の右向き)に作用するが、この
分力により、巻き始め側リード部51の基端の線材4
A、巻き終わり側リード部52の基端の線材4Bは、そ
れぞれ、巻芯収容筒34の端面34A、隣接する線材4
Cに押し付けられ、適切に支持される。すなわち、巻き
始め側リード部51基端の線材4Aは、巻芯収容筒34
の外側端面34Aに接しているが、押圧力の分力は、線
材4Aを外側端面34Aに押し付けるように作用する。
また、巻き終わり側リード部52基端の線材4Bには、
押圧力の分力が作用する方向に、コイル4を構成する他
の線材4Cが存在しているので、この線材4Cに押し付
けられる。これにより、切断時にリード部51、52の
位置が安定し、例えば切断時の押圧力の分力によってコ
イル4が巻芯35Bから抜け出す方向に動いてしまうこ
とはなく、安定した切断作業を行える。
【0046】つぎに作用を説明する。
【0047】巻線装置においては、剥離装置10により
所定位置の絶縁被膜が剥離された線材3が、フライヤ式
巻線機構20に導かれ、インデックス装置30の巻線位
置に割り出された巻芯35Aに対して巻線される。この
ように外周に巻線がなされた巻芯35Aは、インデック
ス装置30の回転体33の回転により、線材カット位置
へと移動する。
【0048】線材カット位置の巻芯35B外周に巻回さ
れたコイル4は、両側のリード部51、52がカットさ
れる。この切断方法につき、詳しく説明すると、まず、
切断装置40を巻芯35B側に前進させ、コイル4の巻
き始め側リード部51と巻き終わり側リード部52を、
それぞれ把持装置46、47で把持する。この状態で、
カッター44、45を下降させることにより、リード部
51、52をカットする。
【0049】この場合、カッター44、45の刃部44
A、45Aは、いずれも巻芯35Bの基端側を向くよう
に傾いている。したがって、この傾き分、小さな押圧力
でリード部51、52を切断することができるので、ス
ムーズな切断がなされ、リード部51、52の切断すべ
き部分以外で線材3が切れてしまうようなことはない。
また、切断時には、刃部44A、45Aの傾きによって
生じる押圧力の分力により、リード部51の基部4Aは
巻芯収容筒34の外側端面34Aに、また、リード部5
2の基部4Bは隣接する線材4Cに、それぞれ押し付け
られるので、コイル4は位置的に安定し、安定したカッ
ト作業を行える。
【0050】リード部51、52がカットされたコイル
4は、インデックス装置30によってコイル排出位置に
移送され、コイル収集箱5に収集される。
【0051】図6、図7には、本発明の他の実施の形態
を示す。この実施の形態は、上記図1〜図5の実施の形
態と比較して、切断装置40のカッターの構成が異なる
もので、他の構成においては共通するものである。
【0052】図6に示すように、本実施の形態では、切
断装置40のカッターとして、上側カッター60と下側
カッター70が、上下から対向状態で設けられる。
【0053】上側カッター60は、逆凹型の部材であ
り、その下方に略平行に延び出す2枚の面の下部が、そ
れぞれカッター部61、62となっている。これらのカ
ッター部61、62の下端部が、略水平な刃部61A、
62Aとなっている。
【0054】下側カッター70は、直方体の上面部分を
V字型に切り欠いた部材で、この切り欠きにより形成さ
れた2つの凸部がカッター部71、72となっている。
これらカッター部71、72の頂部が、刃部71A、7
2Aとなっている。
【0055】上側カッター60、下側カッター70は、
それぞれ支持軸63、73を介して図示されない駆動機
構に着脱自在に(交換可能に)取り付けられ、上下方向
に駆動されるようになっている。リード部51、52
は、この上側カッター60、下側カッター70の上下方
向の動作によって、それぞれ上側カッター60の刃部6
1A、62Aと下側カッター70の刃部71A、72A
に上下から挟み込まれて切断される。
【0056】なお、本実施の形態では、上記実施の形態
とは異なり、リード部51、52の基端は、巻芯35B
の下側に配置されるようになっている。
【0057】このような切断作業において、切断後のコ
イル4の形状をどのようにしたいかに応じて、上側カッ
ター60または下側カッター70を適切なサイズのもの
に交換し、また切断時における上側カッター60と下側
カッター70の位置関係を調整する。
【0058】具体的に、図7(A)に示すように、コイ
ル4のリード部51、52の切断端を、リード部51、
52の基端部側に持ってきたいときには、上側カッター
60として、そのカッター部61、62の刃部61A、
62Aの間隔が、下側カッター70のカッター部71、
72の刃部71A、72Aの間隔と略同じであるか、刃
部71A、72Aの間隔よりもわずかに狭くなったもの
を選択する。そして、下側カッター70を、リード部5
1、52を下方に傾ける角度に応じた距離だけ、巻芯3
5Bよりも下方に配置する。この状態で、上方から上側
カッター60を下降させてくることにより、リード部5
1、52の切断がなされる。
【0059】一方、図7(B)に示すように、コイル4
のリード部51、52の切断端を、リード部51、52
の基端部と反対側に持っていきたいときには、上側カッ
ター60として、、そのカッター部61、62の刃部6
1A、62Aの間隔が、下側カッター70のカッター部
71、72の刃部71A、72Aの間隔と略同じである
か、刃部71A、72Aの間隔よりもわずかに広くなっ
たものを選択する。そして、下側カッター70の2つの
カッター部71、72によって形成された凹部内に、コ
イル4がちょうど配置されるように、下側カッター70
の巻芯35Bに対する位置を決める。この状態で、上側
カッター60を下降させてくることにより、リード部5
1、52の切断がなされる。
【0060】このように、本実施の形態によれば、リー
ド部51、52は、上側カッター60、下側カッター7
0により上下から挟み込まれて切断されるので、安定し
た切断が行えるとともに、上側カッター60と下側カッ
ター70のサイズおよび位置を調整することにより、カ
ットされたリード部51、52を所望の形状とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における巻線装置の全体図
である。
【図2】同じく巻線装置の主要部の斜視図である。
【図3】同じくインデックス装置の一部の平面図であ
る。
【図4】同じくリード部のカットを示す斜視図である。
【図5】同じくリード部のカットを示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における切断装置を示
す斜視図である。
【図7】同じくリード部のカットを示す説明図である。
【符号の説明】
1 巻線装置 3 線材 4 コイル 20 フライヤ式巻線機構 30 インデックス装置 35 巻芯 40 切断装置 44 カッター 44A 刃部 45 カッター 45A 刃部 46 把持装置 47 把持装置 51 リード部 52 リード部 60 上側カッター 61 カッター部 61A 刃部 62 カッター部 62A 刃部 70 下側カッター 71 カッター部 71A 刃部 72 カッター部 72A 刃部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻芯に巻回されたコイルのリード部をカッ
    ターで切断するコイルリードの切断方法において、 前記カッターの刃部を切断時の動作方向に対して傾けた
    ことを特徴とするコイルリードの切断方法。
  2. 【請求項2】前記刃部の傾きに基いて切断時に作用する
    力に対して、前記リード部の基端の線材が前記カッター
    の刃部が向く方向と反対側から支持されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコイルリードの切断方
    法。
  3. 【請求項3】前記刃部の傾きに基いて切断時に作用する
    力に対して、前記リード部の基端の線材がコイル端部が
    接する支持面によって支持されるようにしたことを特徴
    とする請求項2に記載のコイルリードの切断方法。
  4. 【請求項4】前記刃部の傾きに基いて切断時に作用する
    力に対して、前記リード部の基端の線材が隣接する線材
    によって支持されるようにしたことを特徴とする請求項
    2または請求項3に記載のコイルリードの切断方法。
  5. 【請求項5】巻芯に巻回されたコイルのリード部を把持
    する把持手段と、 この把持手段とコイルとの間でリード部をカットするカ
    ッターと、 を備えたコイルリードの切断装置において、 前記カッターの刃部を切断時の動作方向に対して傾けた
    ことを特徴とするコイルリードの切断装置。
  6. 【請求項6】前記刃部の傾きに基いて切断時に作用する
    力に対して、前記リード部の基端の線材が前記カッター
    の刃部が向く方向と反対側から支持されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項5に記載のコイルリードの切断装
    置。
  7. 【請求項7】切断時に作用する前記刃部の傾きに基づく
    力に対して、前記リード部の基端の線材がコイル端部が
    接する支持面によって支持されるようにしたことを特徴
    とする請求項6に記載のコイルリードの切断装置。
  8. 【請求項8】切断時に作用する前記刃部の傾きに基づく
    力に対して、前記リード部の基端の線材が隣接する線材
    によって支持されるようにしたことを特徴とする請求項
    6または請求項7に記載のコイルリードの切断装置。
  9. 【請求項9】巻芯に巻回されたコイルのリード部をカッ
    ターで切断するコイルリードの切断方法において、 対向する一対のカッターにより、完成したコイルにおい
    てリード部の切断端を配置したい側とその反対側から前
    記リード部を挟み込むとともに、 これら一対のカッターについて、前記リード部の切断端
    を配置したい側のカッターの刃部を反対側のカッターと
    略同一面状または反対側のカッターよりもコイルに対し
    てわずかに外側に配置し、 前記対向するカッターにより前記リード部を挟み込む位
    置を、前記リード部の切断端を配置したい側に調整し、 前記対向するカッターの少なくとも一方を他方に向けて
    動作させることによって前記リード部を切断することを
    特徴とするコイルリードの切断方法。
  10. 【請求項10】前記リード部として一対のリード部をコ
    イル両側に引き出すとともに、各リード部に対してそれ
    ぞれ前記対向する一対のカッターを隣接させて備え、隣
    接するカッター同士を一体に動作させるようにしたこと
    を特徴とする請求項9に記載のコイルリードの切断方
    法。
  11. 【請求項11】巻芯に巻回されたコイルのリード部をカ
    ットするカッターを備えたコイルリードの切断装置にお
    いて、 前記カッターとして、完成したコイルにおいてリード部
    の切断端を配置したい側とその反対側から前記リード部
    を挟み込む対向する一対のカッターと、 対向する各カッターを対向方向に移動させる移動手段と
    を備えるとともに、 前記一対のカッターについて、前記リード部の切断端を
    配置したい側のカッターの刃部を反対側のカッターと略
    同一面状または反対側のカッターよりもコイルに対して
    わずかに外側に配置したことを特徴とするコイルリード
    の切断装置。
  12. 【請求項12】前記リード部は前記コイルの両側に引き
    出された一対のリード部であるとともに、各リード部に
    対してそれぞれ前記対向する一対のカッターを隣接させ
    て備え、隣接するカッター同士を一体としたことを特徴
    とする請求項11に記載のコイルリードの切断装置。
JP2000216839A 2000-07-18 2000-07-18 コイルリードの切断方法および切断装置 Expired - Fee Related JP4733250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000216839A JP4733250B2 (ja) 2000-07-18 2000-07-18 コイルリードの切断方法および切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000216839A JP4733250B2 (ja) 2000-07-18 2000-07-18 コイルリードの切断方法および切断装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000266892A Division JP2002033235A (ja) 2000-09-04 2000-09-04 巻線装置
JP2010218752A Division JP5412393B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 コイルリードの切断方法および切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002028815A true JP2002028815A (ja) 2002-01-29
JP4733250B2 JP4733250B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=18712034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000216839A Expired - Fee Related JP4733250B2 (ja) 2000-07-18 2000-07-18 コイルリードの切断方法および切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4733250B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110605347A (zh) * 2019-09-05 2019-12-24 湖南德明锐智能装备有限公司 一种电感器断线脚装置
CN111822625A (zh) * 2020-06-09 2020-10-27 王艳萍 一种半自动式磁环电感线圈剪脚机
CN112317657A (zh) * 2020-11-12 2021-02-05 安徽瀚仁新能源科技有限公司 一种汽车线束生产用裁剪设备
CN113210537A (zh) * 2021-05-26 2021-08-06 浙江创特新材科技有限公司 线圈引线切割装置及其操作方法
CN114985824A (zh) * 2022-07-01 2022-09-02 袁友花 一种建筑钢管切断装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5080890A (ja) * 1973-11-15 1975-07-01
JPS5834723A (ja) * 1981-08-14 1983-03-01 Matsushita Electric Works Ltd ワイヤカツト放電加工機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5080890U (ja) * 1973-11-22 1975-07-11
JPS5834723U (ja) * 1981-08-31 1983-03-07 日特エンジニアリング株式会社 捲線機におけるワイヤ−切断装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5080890A (ja) * 1973-11-15 1975-07-01
JPS5834723A (ja) * 1981-08-14 1983-03-01 Matsushita Electric Works Ltd ワイヤカツト放電加工機

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110605347A (zh) * 2019-09-05 2019-12-24 湖南德明锐智能装备有限公司 一种电感器断线脚装置
CN111822625A (zh) * 2020-06-09 2020-10-27 王艳萍 一种半自动式磁环电感线圈剪脚机
CN111822625B (zh) * 2020-06-09 2022-04-08 广东中研铭磁科技有限公司 一种半自动式磁环电感线圈剪脚机
CN112317657A (zh) * 2020-11-12 2021-02-05 安徽瀚仁新能源科技有限公司 一种汽车线束生产用裁剪设备
CN112317657B (zh) * 2020-11-12 2022-08-09 安徽瀚仁新能源科技有限公司 一种汽车线束生产用裁剪设备
CN113210537A (zh) * 2021-05-26 2021-08-06 浙江创特新材科技有限公司 线圈引线切割装置及其操作方法
CN113210537B (zh) * 2021-05-26 2022-01-25 浙江创特新材科技有限公司 线圈引线切割装置及其操作方法
CN114985824A (zh) * 2022-07-01 2022-09-02 袁友花 一种建筑钢管切断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4733250B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4615750B2 (ja) コイルの製造装置および製造方法
JP2747167B2 (ja) 自動巻線機
JPH08163837A (ja) ステータコイルの巻線製造方法およびその装置
JP2002028815A (ja) コイルリードの切断方法および切断装置
JP3140729B2 (ja) 巻線装置および巻線方法
JP2001143548A (ja) 圧接コネクタ付ツイスト線の製造方法
JP2915263B2 (ja) コイル巻線機
JP5412393B2 (ja) コイルリードの切断方法および切断装置
JPH06100217A (ja) テーピング電子部品の接続装置
JP2752112B2 (ja) コイル用のテーピング装置
JP2002033235A (ja) 巻線装置
JPH071746B2 (ja) コイル製造装置
JPH09162059A (ja) 自動巻線機および自動巻線方法
CN114520574A (zh) 一种双轴飞叉马达绕线机
JPH0795748A (ja) 内溝ステータのワイヤ巻付装置
JP4497699B2 (ja) 巻線装置
JP2002238222A (ja) 電機子巻線機におけるカッタ装置
JP2950777B2 (ja) 巻線機
JP2002289454A (ja) 巻線装置
JP4309801B2 (ja) コイル部品の巻線方法
JPS5948516B2 (ja) 電線巻付装置
JP2810186B2 (ja) 分割固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置
JPS5911750A (ja) 絶縁チユ−ブ插入装置
JP2005322679A (ja) コイル部品の製造方法
JP2000260652A (ja) トロイダル巻線装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110422

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4733250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees