JP2792134B2 - 弗素化炭化水素系共沸組成物 - Google Patents
弗素化炭化水素系共沸組成物Info
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- JP2792134B2 JP2792134B2 JP1234604A JP23460489A JP2792134B2 JP 2792134 B2 JP2792134 B2 JP 2792134B2 JP 1234604 A JP1234604 A JP 1234604A JP 23460489 A JP23460489 A JP 23460489A JP 2792134 B2 JP2792134 B2 JP 2792134B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、代替フロンとして使用できるとともに溶剤
等として優れた特性を有する新規な弗素化炭化水素系共
沸組成物に関するものである。
等として優れた特性を有する新規な弗素化炭化水素系共
沸組成物に関するものである。
[従来の技術] 弗素化炭化水素系化合物(以下単にフロンという)
は、毒性が少なく化学的に安定なものが多く、標準沸点
の異なる各種フロンが入手できることから、これらの特
性を活かして溶剤、発泡剤、プロペラントあるいは冷媒
等として1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタ
ン(R113)が、発泡剤としてトリクロロモノフルオロメ
タン(R11)が、プロペラントや冷媒としてジクロロジ
フルオロメタン(R12)が使われている。
は、毒性が少なく化学的に安定なものが多く、標準沸点
の異なる各種フロンが入手できることから、これらの特
性を活かして溶剤、発泡剤、プロペラントあるいは冷媒
等として1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタ
ン(R113)が、発泡剤としてトリクロロモノフルオロメ
タン(R11)が、プロペラントや冷媒としてジクロロジ
フルオロメタン(R12)が使われている。
[発明が解決しようとする課題] 化学的に特に安定なR11,R12,R113は対流圏内での寿命
が長く、拡散して成層圏に達し、ここで太陽光線により
分解して発生する塩素ラジカルがオゾンと連鎖反応を起
こし、オゾン層を破壊するとの事から、これら従来のフ
ロンの使用規制が実施されることとなった。このため、
これらの従来のフロンに代わり、オゾン層を破壊しにく
い代替フロンの探索が活発に行なわれている。
が長く、拡散して成層圏に達し、ここで太陽光線により
分解して発生する塩素ラジカルがオゾンと連鎖反応を起
こし、オゾン層を破壊するとの事から、これら従来のフ
ロンの使用規制が実施されることとなった。このため、
これらの従来のフロンに代わり、オゾン層を破壊しにく
い代替フロンの探索が活発に行なわれている。
本発明は、従来のフロンの使用量を低減し、かつ該フ
ロンが有している優れた特性を満足しながら代替フロン
として使用できる新規なフロン組成物を提供することを
目的とするものである。
ロンが有している優れた特性を満足しながら代替フロン
として使用できる新規なフロン組成物を提供することを
目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、1,3−ジクロロ−1,2,2,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン(R225cb)97.9重量%、及び2−プロパノー
ル2.1重量%からなる弗素化炭化水素系共沸組成物であ
る。
ロプロパン(R225cb)97.9重量%、及び2−プロパノー
ル2.1重量%からなる弗素化炭化水素系共沸組成物であ
る。
本発明の共沸組成物は、特に洗浄溶剤として従来のR1
13よりも洗浄力が大きいため、R113代替としてきわめて
有用なものである。
13よりも洗浄力が大きいため、R113代替としてきわめて
有用なものである。
更に、リサイクルとしても組成変動が少ないこと、ま
た従来の単一フロンと同じ使い方ができ、従来技術の大
幅な変更を要しないこと等の利点を有している。
た従来の単一フロンと同じ使い方ができ、従来技術の大
幅な変更を要しないこと等の利点を有している。
本共沸組成物の共沸組成比は、混合するR225cb,およ
び2−プロパノールの純度や測定誤差等の影響により±
0.5重量%程度変動しうるものである。
び2−プロパノールの純度や測定誤差等の影響により±
0.5重量%程度変動しうるものである。
本発明の共沸組成物には、用途に応じてその他の成分
を更に添加混合することができる。例えば、溶剤として
の用途においては、ペンタン、イソペンタン、ヘキサ
ン、イソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、イソヘプ
タン、2,3−ジメチルブタン、シクロペンタン等の炭化
水素類、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン
等のニトロアルカン類、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチル
アミン等のアミン類、メタノール,n−プロピルアルコー
ル,n−ブチルアルコール,i−ブチルアルコール,s−ブチ
ルアルコール,t−ブチルアルコール等のアルコール類、
メチルセロソルブ、テトラヒドロフラン,1,4−ジオキサ
ン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、tr
ans−1,2−ジクロロエチレン、cis−1,2−ジクロロエチ
レン、2−ブロモプロパン等のハロゲン化炭化水素類、
その他、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、
1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−テトラフルオロプロパン等
の本発明以外のフロン類等を適宜添加することができ
る。
を更に添加混合することができる。例えば、溶剤として
の用途においては、ペンタン、イソペンタン、ヘキサ
ン、イソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、イソヘプ
タン、2,3−ジメチルブタン、シクロペンタン等の炭化
水素類、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン
等のニトロアルカン類、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチル
アミン等のアミン類、メタノール,n−プロピルアルコー
ル,n−ブチルアルコール,i−ブチルアルコール,s−ブチ
ルアルコール,t−ブチルアルコール等のアルコール類、
メチルセロソルブ、テトラヒドロフラン,1,4−ジオキサ
ン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、tr
ans−1,2−ジクロロエチレン、cis−1,2−ジクロロエチ
レン、2−ブロモプロパン等のハロゲン化炭化水素類、
その他、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、
1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−テトラフルオロプロパン等
の本発明以外のフロン類等を適宜添加することができ
る。
本発明の弗素化炭化水素系共沸組成物は、従来のフロ
ンと同様、熱媒体や発泡剤等の各種用途に使用でき、特
に溶剤として用いた場合、従来のR113より高い溶解力を
有するため好適である。
ンと同様、熱媒体や発泡剤等の各種用途に使用でき、特
に溶剤として用いた場合、従来のR113より高い溶解力を
有するため好適である。
溶剤の具体的な用途としては、フラックス、グリー
ス、油、ワックス、インキ等の除去剤、塗料用溶剤、抽
出剤、ガラス、セラミックス、プラスチック、ゴム、金
属製各種部品、特にIC部品、電気機器、精密機械、光学
レンズ等の洗浄剤や水切り剤等をあげることができる。
洗浄方法としては手拭き、浸漬、スプレー、揺動、超音
波洗浄、蒸気洗浄等を採用すればよい。
ス、油、ワックス、インキ等の除去剤、塗料用溶剤、抽
出剤、ガラス、セラミックス、プラスチック、ゴム、金
属製各種部品、特にIC部品、電気機器、精密機械、光学
レンズ等の洗浄剤や水切り剤等をあげることができる。
洗浄方法としては手拭き、浸漬、スプレー、揺動、超音
波洗浄、蒸気洗浄等を採用すればよい。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 下記の組成からなる溶剤組成物1000gを蒸留フラスコ
に入れ、理論段数20段の精留塔を用い、大気圧下で蒸留
を行なった。
に入れ、理論段数20段の精留塔を用い、大気圧下で蒸留
を行なった。
(組成) (重量%) R255cb(沸点56.1℃) 97 2−プロパノール(沸点82.4℃) 3 その結果、54.9℃において留分200gを得た。このもの
をガスクロマトグラフで測定した結果、次の組成であっ
た。
をガスクロマトグラフで測定した結果、次の組成であっ
た。
(組成) (重量%) R255cb(沸点56.1℃) 97.9 2−プロパノール(沸点82.4℃) 2.1 実施例2 本発明の組成物を用いてフラックスの洗浄試験を行な
った。プリント基板全面にフラックス(タムラAL−4、
タムラ製作所製)を塗布し、200℃の電気炉で2分間焼
成後、本発明の組成物に1分間浸漬した。比較例として
R113についても同様の試験を行なった。本発明の組成物
の混合比及びフラックスの除去の度合を第1表に示す。
った。プリント基板全面にフラックス(タムラAL−4、
タムラ製作所製)を塗布し、200℃の電気炉で2分間焼
成後、本発明の組成物に1分間浸漬した。比較例として
R113についても同様の試験を行なった。本発明の組成物
の混合比及びフラックスの除去の度合を第1表に示す。
実施例3 第2表に示す本発明の組成物を用いて機械油の洗浄試
験を行なった。
験を行なった。
SUS304のテストピース(25mm×30mm×2mm厚)を機械
油(CQ−30,日本石油(株)製)中に浸漬した後、本発
明の前記組成物中に5分間浸漬した。比較例としてR113
についても同様の試験を行なった。機械油の除去の度合
を第2表に示す。
油(CQ−30,日本石油(株)製)中に浸漬した後、本発
明の前記組成物中に5分間浸漬した。比較例としてR113
についても同様の試験を行なった。機械油の除去の度合
を第2表に示す。
[発明の効果] 本発明の弗素化炭化水素系共沸組成物は、従来のフロ
ンが有している優れた特性を満足しながら代替フロンと
して使用できるとともに、リサイクルしても組成変動が
小さいため、従来の単一フロンと同等の使い方ができ、
従来技術の大幅な変更を要しない等の利点がある。ま
た、溶剤としてよく使われているR113よりもフラックス
や油等の溶解除去性に優れるためR113に替わる洗浄溶剤
として最適である。
ンが有している優れた特性を満足しながら代替フロンと
して使用できるとともに、リサイクルしても組成変動が
小さいため、従来の単一フロンと同等の使い方ができ、
従来技術の大幅な変更を要しない等の利点がある。ま
た、溶剤としてよく使われているR113よりもフラックス
や油等の溶解除去性に優れるためR113に替わる洗浄溶剤
として最適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C23G 5/028 C23G 5/028 5/032 5/032 H05K 3/26 H05K 3/26
Claims (1)
- 【請求項1】1,3−ジクロロ−1,2,2,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン97.9重量%、及び2−プロパノール2.1重量
%からなる弗素化炭化水素系共沸組成物。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234604A JP2792134B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 弗素化炭化水素系共沸組成物 |
KR1019900702196A KR970002043B1 (ko) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | 히드로클로로플루오로카본 공비 또는 공비형 혼합물 |
AU50345/90A AU623748B2 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
PCT/JP1990/000119 WO1990008814A1 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
ES90102015T ES2083978T3 (es) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Mezcla azeotropica o similar a una mezcla azeotropica a base de hidrocarburos hidrogenados, clorados y fluorados. |
US07/942,328 US5607912A (en) | 1989-02-01 | 1992-09-09 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234604A JP2792134B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 弗素化炭化水素系共沸組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0399029A JPH0399029A (ja) | 1991-04-24 |
JP2792134B2 true JP2792134B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=16973638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1234604A Expired - Fee Related JP2792134B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-09-12 | 弗素化炭化水素系共沸組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2792134B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2797610B2 (ja) * | 1990-03-06 | 1998-09-17 | 旭硝子株式会社 | フッ素化塩素化炭化水素系混合溶剤組成物 |
JP2696302B2 (ja) * | 1994-01-24 | 1998-01-14 | 株式会社トーキョーメンキ | 廃棄野菜等脱水処理装置 |
JP4800002B2 (ja) * | 2005-10-31 | 2011-10-26 | 株式会社ダイヤコーポレーション | 挟み具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2734624B2 (ja) * | 1989-04-26 | 1998-04-02 | 旭硝子株式会社 | 弗素化炭化水素系共沸様組成物 |
-
1989
- 1989-09-12 JP JP1234604A patent/JP2792134B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0399029A (ja) | 1991-04-24 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |