JP2737246B2 - 弗素化炭化水素系共沸組成物 - Google Patents
弗素化炭化水素系共沸組成物Info
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- JP2737246B2 JP2737246B2 JP1131531A JP13153189A JP2737246B2 JP 2737246 B2 JP2737246 B2 JP 2737246B2 JP 1131531 A JP1131531 A JP 1131531A JP 13153189 A JP13153189 A JP 13153189A JP 2737246 B2 JP2737246 B2 JP 2737246B2
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- fluorinated hydrocarbon
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- r225ca
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、代替フロンとして使用できるとともに溶剤
等として優れた特性を有する新規な弗素化炭化水素系共
沸組成物に関するものである。
等として優れた特性を有する新規な弗素化炭化水素系共
沸組成物に関するものである。
[従来の技術] 弗素化炭化水素系化合物(以下単にフロンという)
は、毒性が少なく化学的に安定なものが多く、標準沸点
の異る各種フロンが入手できることから、これらの特性
を活かして溶剤、発泡剤、プロペラントあるいは冷媒等
として1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
(R113)が、発泡剤としてトリクロロモノフルオロメタ
ン(R11)が、プロペラントや冷媒としてジクロロジフ
ルオロメタン(R12)が使われている。
は、毒性が少なく化学的に安定なものが多く、標準沸点
の異る各種フロンが入手できることから、これらの特性
を活かして溶剤、発泡剤、プロペラントあるいは冷媒等
として1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン
(R113)が、発泡剤としてトリクロロモノフルオロメタ
ン(R11)が、プロペラントや冷媒としてジクロロジフ
ルオロメタン(R12)が使われている。
[発明が解決しようとする課題] 化学的に特に安定なR11、R12、R113は対流圏内での寿
命が長く、拡散して成層圏に達し、ここで太陽光線によ
り分解して発生する塩素ラジカルがオゾンと連鎖反応を
起こし、オゾン層を破壊するとのことから、これら従来
のフロンの使用規制が実施されることとなった。このた
め、これらの従来のフロンに代わり、オゾン層を破壊し
にくい代替フロンの探索が活発に行なわれている。
命が長く、拡散して成層圏に達し、ここで太陽光線によ
り分解して発生する塩素ラジカルがオゾンと連鎖反応を
起こし、オゾン層を破壊するとのことから、これら従来
のフロンの使用規制が実施されることとなった。このた
め、これらの従来のフロンに代わり、オゾン層を破壊し
にくい代替フロンの探索が活発に行なわれている。
本発明は、従来のフロンの使用量を低減し、且つ該フ
ロンが有している優れた特性を満足しながら代替フロン
として使用できる新規なフロン組成物を提供することを
目的とするものである。
ロンが有している優れた特性を満足しながら代替フロン
として使用できる新規なフロン組成物を提供することを
目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明はメタノール,エタノールのいずれか1種及び
1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン
(R225ca)とからなる弗素化炭化水素系共沸組成物に関
するものである。
1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン
(R225ca)とからなる弗素化炭化水素系共沸組成物に関
するものである。
本発明の組成物は特に洗浄溶剤として従来のR113より
も洗浄力が大きいため、R113代替として極めて有用なも
のである。
も洗浄力が大きいため、R113代替として極めて有用なも
のである。
更に、リサイクルしても組成の変動がないこと、又従
来の単一フロンと同じ使い方ができ、従来技術の大巾な
変更を要しないこと等の利点を有している。
来の単一フロンと同じ使い方ができ、従来技術の大巾な
変更を要しないこと等の利点を有している。
本発明の組成物はR225ca94.6重量%及びメタノール5.
4重量%からなる共沸組成物及びR225ca97.3重量%及び
メタノール2.7重量%からなる共沸組成物である。これ
らの共沸組成物の共沸組成比は、混合するR225ca、メタ
ノール、エタノールの純度や測定誤差等の影響により±
0.5重量%程度変動し得るものである。
4重量%からなる共沸組成物及びR225ca97.3重量%及び
メタノール2.7重量%からなる共沸組成物である。これ
らの共沸組成物の共沸組成比は、混合するR225ca、メタ
ノール、エタノールの純度や測定誤差等の影響により±
0.5重量%程度変動し得るものである。
本発明の組成物には用途に応じてその他の成分を更に
添加混合することができる。本発明の組成物に対する添
加量として好ましくは0.1〜20重量%である。例えば、
溶剤としての用途においては、ペンタン、イソペンタ
ン、ヘキサン、イソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタ
ン、イソヘプタン、2,3−ジメチルブタン、シクロぺン
タン、シクロヘキサン、炭素数5〜8の石油留分等の炭
化水素類、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパ
ン等のニトロアルカン類、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチ
ルアミン等のアミン類、n−プロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、s−ブチル
アルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、
メチルセロソルブ、テトラビドロフラン、1,4−ジオキ
サン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、
2−ブロモプロパン、塩化sec−ブチル等のハロゲン化
炭化水素類、その他、テトラクロロジフルオロエタン、
ジクロロトリフルオロエタン、1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン等のR225ca以外のフロン類等
を適宜添加することができる。
添加混合することができる。本発明の組成物に対する添
加量として好ましくは0.1〜20重量%である。例えば、
溶剤としての用途においては、ペンタン、イソペンタ
ン、ヘキサン、イソヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタ
ン、イソヘプタン、2,3−ジメチルブタン、シクロぺン
タン、シクロヘキサン、炭素数5〜8の石油留分等の炭
化水素類、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパ
ン等のニトロアルカン類、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチ
ルアミン等のアミン類、n−プロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、s−ブチル
アルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、
メチルセロソルブ、テトラビドロフラン、1,4−ジオキ
サン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プ
ロピル、酢酸ブチル等のエステル類、ジクロロメタン、
2−ブロモプロパン、塩化sec−ブチル等のハロゲン化
炭化水素類、その他、テトラクロロジフルオロエタン、
ジクロロトリフルオロエタン、1,1,2−トリクロロ−1,
2,2−トリフルオロエタン等のR225ca以外のフロン類等
を適宜添加することができる。
本発明の弗素化炭化水素系共沸組成物は、従来のフロ
ンと同様、熱媒体や発泡剤等の各種用途に使用でき、特
に溶剤として用いた場合、従来のR113より高い溶解力を
有するため好適である。溶剤の具体的な用途としては、
フラックス、グリース、油、ワックス、インキ等の除去
剤、塗料用溶剤、抽出剤、ガラス、セラミックス、プラ
スチック、ゴム、金属製各種物品、特にIC部品、電気機
器、精密機械、光学レンズ等の洗浄剤や水切り剤等を挙
げることができる。洗浄方法としては、手拭き、浸漬、
スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気洗浄等を採用すれば
よい。
ンと同様、熱媒体や発泡剤等の各種用途に使用でき、特
に溶剤として用いた場合、従来のR113より高い溶解力を
有するため好適である。溶剤の具体的な用途としては、
フラックス、グリース、油、ワックス、インキ等の除去
剤、塗料用溶剤、抽出剤、ガラス、セラミックス、プラ
スチック、ゴム、金属製各種物品、特にIC部品、電気機
器、精密機械、光学レンズ等の洗浄剤や水切り剤等を挙
げることができる。洗浄方法としては、手拭き、浸漬、
スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気洗浄等を採用すれば
よい。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 下記の組成からなる溶剤組成物1000gを蒸留フラスコ
に入れ、理論段数20段の精留搭を用い、大気圧下で蒸留
を行なった。
に入れ、理論段数20段の精留搭を用い、大気圧下で蒸留
を行なった。
(組成) (重量%) R225ca(沸点51.1℃) 97 メタノール(沸点64.5℃) 3 その結果、46℃に於て留分200gを得た。このものを、
ガスクロマトグラフで測定した結果、次の組成であっ
た。
ガスクロマトグラフで測定した結果、次の組成であっ
た。
(組成) (重量%) R225ca 94.6 メタノール 5.4 実施例2 下記の組成からなる溶剤組成物1000gを蒸留フラスコ
に入れ、理論段数20段の精留搭を用い、大気圧下で蒸留
を行なった。
に入れ、理論段数20段の精留搭を用い、大気圧下で蒸留
を行なった。
(組成) (重量%) R225ca(沸点51.1℃) 98.5 メタノール(沸点78.3℃) 1.5 その結果、50℃に於て留分200gを得た。このものを、
ガスクロマトグラフで測定した結果、次の組成であっ
た。
ガスクロマトグラフで測定した結果、次の組成であっ
た。
(組成) (重量%) R225ca 97.3 エタノール 2.7 実施例3〜4 本発明の組成物を用いてフラックスの洗浄試験を行な
った。プリント基板全面にフラックス(タムラAL−4、
タムラ製作所製)を塗布し、200℃の電気炉で2分間焼
成後、本発明の組成物に1分間浸漬した。比較例として
R113についても同様の試験を行なった。
った。プリント基板全面にフラックス(タムラAL−4、
タムラ製作所製)を塗布し、200℃の電気炉で2分間焼
成後、本発明の組成物に1分間浸漬した。比較例として
R113についても同様の試験を行なった。
本発明の組成物の混合比及びフラックスの除去の度合
を第1表に示す。
を第1表に示す。
実施例5〜6 第2表に示す本発明の組成物を用いて機械油の洗浄試
験を行なった。
験を行なった。
SUS−304のテストピース(25mm×30mm×2mm厚)を機
械油(CQ−30、日本石油(株)製)中に浸漬した後、本
発明の前記組成物中に5分間浸漬した。比較例としてR1
13についても同様の試験を行なった。機械油の除去の度
合を第2表に示す。
械油(CQ−30、日本石油(株)製)中に浸漬した後、本
発明の前記組成物中に5分間浸漬した。比較例としてR1
13についても同様の試験を行なった。機械油の除去の度
合を第2表に示す。
[発明の効果] 本発明の弗素化炭化水素系共沸組成物は、従来のフロ
ンが有している優れた特性を満足しながら代替フロンと
して使用できるとともに、リサイクルしても組成変動が
ないため、従来の単一フロンと同様の使い方ができ、従
来技術の大巾な変更を要しない等の利点がある。又、溶
剤としてよく使われているR113よりもフラックスや油等
の溶解除去性に優れるためR113に替わる洗浄溶剤として
最適である。
ンが有している優れた特性を満足しながら代替フロンと
して使用できるとともに、リサイクルしても組成変動が
ないため、従来の単一フロンと同様の使い方ができ、従
来技術の大巾な変更を要しない等の利点がある。又、溶
剤としてよく使われているR113よりもフラックスや油等
の溶解除去性に優れるためR113に替わる洗浄溶剤として
最適である。
Claims (2)
- 【請求項1】1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン94.6重量%及びメタノール5.4重量%からな
る弗素化炭化水素系共沸組成物。 - 【請求項2】1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン97.3重量%及びエタノール2.7重量%からな
る弗素化炭化水素系共沸組成物。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1131531A JP2737246B2 (ja) | 1989-05-26 | 1989-05-26 | 弗素化炭化水素系共沸組成物 |
CN 90100578 CN1035729C (zh) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | 氢氯氟碳共沸或类似共沸混合物 |
EP90102015A EP0381216B1 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
ES90102015T ES2083978T3 (es) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Mezcla azeotropica o similar a una mezcla azeotropica a base de hidrocarburos hidrogenados, clorados y fluorados. |
DK90102015.6T DK0381216T3 (da) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Azeotrop eller azeotroplignende chlorfluorcarbonhydridblanding |
PCT/JP1990/000119 WO1990008814A1 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
AU50345/90A AU623748B2 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
AT90102015T ATE132182T1 (de) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Azeotrope oder azeotropähnliche zusammensetzung auf der basis von chlorfluorkohlenwasserstoffen |
DE69024378T DE69024378T2 (de) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Azeotrope oder azeotropähnliche Zusammensetzung auf der Basis von Chlorfluorkohlenwasserstoffen |
KR1019900702196A KR970002043B1 (ko) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | 히드로클로로플루오로카본 공비 또는 공비형 혼합물 |
US07/942,328 US5607912A (en) | 1989-02-01 | 1992-09-09 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
GR960400809T GR3019425T3 (en) | 1989-02-01 | 1996-03-26 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1131531A JP2737246B2 (ja) | 1989-05-26 | 1989-05-26 | 弗素化炭化水素系共沸組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02311430A JPH02311430A (ja) | 1990-12-27 |
JP2737246B2 true JP2737246B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=15060252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1131531A Expired - Fee Related JP2737246B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-05-26 | 弗素化炭化水素系共沸組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2737246B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IE64912B1 (en) * | 1989-10-06 | 1995-09-20 | Allied Signal Inc | Azetrope-like compositions of 1,3-dichloro-1,1,2,2,3-pentafluoropropane and 2-methyl-2-propanol |
IE66347B1 (en) * | 1989-10-06 | 1995-12-27 | Allied Signal Inc | Azeotrope-like compositions of dichloropentafluoropropane and a hydrocarbon containing sex carbon atoms |
JP2797610B2 (ja) * | 1990-03-06 | 1998-09-17 | 旭硝子株式会社 | フッ素化塩素化炭化水素系混合溶剤組成物 |
-
1989
- 1989-05-26 JP JP1131531A patent/JP2737246B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH02311430A (ja) | 1990-12-27 |
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