JP2791237B2 - エスカレータ - Google Patents
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- JP2791237B2 JP2791237B2 JP3241316A JP24131691A JP2791237B2 JP 2791237 B2 JP2791237 B2 JP 2791237B2 JP 3241316 A JP3241316 A JP 3241316A JP 24131691 A JP24131691 A JP 24131691A JP 2791237 B2 JP2791237 B2 JP 2791237B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は一般利用者の他に身障者
等の車椅子類の搬送を可能としたエスカレータに関する
ものである。
等の車椅子類の搬送を可能としたエスカレータに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】通常一般のエスカレータにおける踏段装
置では、各踏段の奥行き幅寸法が短いために、身障者等
の車椅子類を水平な姿勢に搭載して安全に搬送すること
ができない。このために、最近では無端状に連結された
多数の踏段列のうち、上下２段の特殊踏段を同じ高さの
踏板面に保持して奥行き幅の広い車椅子類搭載スペース
を確保し得るようにしたエスカレータの踏段装置が考え
られている（例えば実開平２−１３５９４号公報）。
置では、各踏段の奥行き幅寸法が短いために、身障者等
の車椅子類を水平な姿勢に搭載して安全に搬送すること
ができない。このために、最近では無端状に連結された
多数の踏段列のうち、上下２段の特殊踏段を同じ高さの
踏板面に保持して奥行き幅の広い車椅子類搭載スペース
を確保し得るようにしたエスカレータの踏段装置が考え
られている（例えば実開平２−１３５９４号公報）。
【０００３】この構成を図３乃至図５により簡単に説明
すると、先ず図３に示す如く、上下階に斜めに掛け渡さ
れたエスカレータ主枠１の上下階側乗降口２，３間にガ
イドレールを主体とした循環路４が構成されている。こ
の循環路４は前記主枠１の上面側の往路５と下面側の復
路６とからなり、前記往路５は下階側水平路部５ａと中
間傾斜路部５ｂと上階側水平路部５ｃとを有している。
すると、先ず図３に示す如く、上下階に斜めに掛け渡さ
れたエスカレータ主枠１の上下階側乗降口２，３間にガ
イドレールを主体とした循環路４が構成されている。こ
の循環路４は前記主枠１の上面側の往路５と下面側の復
路６とからなり、前記往路５は下階側水平路部５ａと中
間傾斜路部５ｂと上階側水平路部５ｃとを有している。
【０００４】そして、多数の踏段８を無端状に連結した
踏段列が前記循環路４と循環移動されるようになってい
るが、この踏段列を構成する各踏段８は上面に踏板９を
有すると共に、前記ガイドレールに転接する左右一対ず
つの前後輪１０ａ，１０ｂを有している。
踏段列が前記循環路４と循環移動されるようになってい
るが、この踏段列を構成する各踏段８は上面に踏板９を
有すると共に、前記ガイドレールに転接する左右一対ず
つの前後輪１０ａ，１０ｂを有している。
【０００５】この多数の踏段８からなる踏段列の中に
は、車椅子Ｋ類を乗せる互いに隣接した上下２段の特殊
踏段８Ａ，８Ｂが組込まれ、この上下２段のうち下段と
なる第１の特殊踏段８Ａは前後輪１０ａ，１０ｂに支持
された踏段本体１１と、この踏段本体１１に対し昇降可
能に設けられた車椅子類搭載用の可動体である可動踏板
１２とから構成されている。また、前記第１特殊踏段８
Ａの上側段に隣接する第２の特殊踏段８Ｂは、通常の踏
段８と同様な構成であるが、図４及び図５に示す如く内
部に前記可動踏板１２を昇降させる駆動機構１３を有し
ている。
は、車椅子Ｋ類を乗せる互いに隣接した上下２段の特殊
踏段８Ａ，８Ｂが組込まれ、この上下２段のうち下段と
なる第１の特殊踏段８Ａは前後輪１０ａ，１０ｂに支持
された踏段本体１１と、この踏段本体１１に対し昇降可
能に設けられた車椅子類搭載用の可動体である可動踏板
１２とから構成されている。また、前記第１特殊踏段８
Ａの上側段に隣接する第２の特殊踏段８Ｂは、通常の踏
段８と同様な構成であるが、図４及び図５に示す如く内
部に前記可動踏板１２を昇降させる駆動機構１３を有し
ている。
【０００６】この駆動機構１３は、ピニオン１４及び該
ピニオン１４に噛合するラック１５と、このラック１５
から踏段後方に延出したホーク１６と、このホーク１６
を前記ピニオン１４とラック１５を介して踏段後方に進
出動作させたり踏段前方に退入復帰させたりする正逆駆
動力伝達用の正転ピニオン１７及び逆転ピニオン１８と
を備え、この正転ピニオン１７と逆転ピニオン１８は互
いに噛合した状態で踏段幅方向に変位し、正転及び逆転
の駆動力を主枠１側から受けるようになっている。
ピニオン１４に噛合するラック１５と、このラック１５
から踏段後方に延出したホーク１６と、このホーク１６
を前記ピニオン１４とラック１５を介して踏段後方に進
出動作させたり踏段前方に退入復帰させたりする正逆駆
動力伝達用の正転ピニオン１７及び逆転ピニオン１８と
を備え、この正転ピニオン１７と逆転ピニオン１８は互
いに噛合した状態で踏段幅方向に変位し、正転及び逆転
の駆動力を主枠１側から受けるようになっている。
【０００７】即ち、前記主枠１の往路下階側水平路部５
ａと往路上階側水平路部５ｃとの２箇所に各々駆動ラッ
ク２０ａ，２１ａをモータ駆動により昇降可能とした昇
降機構２０，２１が設置されている。そして、エスカレ
ータの通常運転から車椅子Ｋ類を乗せる場合には、下階
側昇降機構２０及び上階側昇降機構２１の駆動ラック２
０ａ，２１ａを所定高さに上昇させる。
ａと往路上階側水平路部５ｃとの２箇所に各々駆動ラッ
ク２０ａ，２１ａをモータ駆動により昇降可能とした昇
降機構２０，２１が設置されている。そして、エスカレ
ータの通常運転から車椅子Ｋ類を乗せる場合には、下階
側昇降機構２０及び上階側昇降機構２１の駆動ラック２
０ａ，２１ａを所定高さに上昇させる。
【０００８】この状態で例えばエスカレータ上り運転モ
ード時、往路５の下階側水平路部５ａにて車椅子Ｋ類を
搭載した第１及び第２の特殊踏段８Ａ，８Ｂが図４に示
す矢印Ｃ方向に走行を開始すると、下階側昇降機構２０
の駆動ラック２０ａに第２特殊踏段８Ｂの駆動機構１３
の正転ピニオン１７が噛合して正転駆動され、これに連
動するピニオン１４とラック１５を介しホーク１６が踏
段後方（図４に示す矢印Ｄ方向）に突出動作して、第１
特殊踏段８Ａの可動踏板１２を下側から支持する。
ード時、往路５の下階側水平路部５ａにて車椅子Ｋ類を
搭載した第１及び第２の特殊踏段８Ａ，８Ｂが図４に示
す矢印Ｃ方向に走行を開始すると、下階側昇降機構２０
の駆動ラック２０ａに第２特殊踏段８Ｂの駆動機構１３
の正転ピニオン１７が噛合して正転駆動され、これに連
動するピニオン１４とラック１５を介しホーク１６が踏
段後方（図４に示す矢印Ｄ方向）に突出動作して、第１
特殊踏段８Ａの可動踏板１２を下側から支持する。
【０００９】この状態で往路５の水平路部５ａから傾斜
路部５ｂに移行するに伴い、前記ホーク１６の支持によ
り第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２が踏段本体１１に対
し上昇されて、第２特殊踏段８Ｂの踏板面と同じ高さの
状態に保持され、踏板奥行き幅の広い車椅子類搭載スペ
ースを確保する。
路部５ｂに移行するに伴い、前記ホーク１６の支持によ
り第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２が踏段本体１１に対
し上昇されて、第２特殊踏段８Ｂの踏板面と同じ高さの
状態に保持され、踏板奥行き幅の広い車椅子類搭載スペ
ースを確保する。
【００１０】また、前記特殊踏段８Ａ，８Ｂが車椅子類
の搭載状態で傾斜路部５ｂから上階側水平路部５ｃに移
動する際に、第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２がホーク
１６により第２特殊踏段８Ｂの踏板９と同一高さに支持
されたまま踏段本体１１に対し相対的に下降する。そし
て、上階側水平路部５ｃの途中で上階側昇降機構２１の
駆動ラック２０ａに第２特殊踏段８Ｂの逆転ピニオン１
８が噛合して逆転駆動され、これに噛合する正転ピニオ
ン１７及び前記ピニオン１４とラック１５を介して前記
ホーク１６が前回とは逆に前方へ移動して第２特殊踏段
８Ｂの内部に退入復帰し、第１特殊踏段８Ａの可動踏板
１２から離脱する。このホーク離脱後において前記特殊
踏段８Ａ，８Ｂは通常の踏段８と同様に走行する。
の搭載状態で傾斜路部５ｂから上階側水平路部５ｃに移
動する際に、第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２がホーク
１６により第２特殊踏段８Ｂの踏板９と同一高さに支持
されたまま踏段本体１１に対し相対的に下降する。そし
て、上階側水平路部５ｃの途中で上階側昇降機構２１の
駆動ラック２０ａに第２特殊踏段８Ｂの逆転ピニオン１
８が噛合して逆転駆動され、これに噛合する正転ピニオ
ン１７及び前記ピニオン１４とラック１５を介して前記
ホーク１６が前回とは逆に前方へ移動して第２特殊踏段
８Ｂの内部に退入復帰し、第１特殊踏段８Ａの可動踏板
１２から離脱する。このホーク離脱後において前記特殊
踏段８Ａ，８Ｂは通常の踏段８と同様に走行する。
【００１１】なお、エスカレータ下り運転モード時は、
前記と略逆に上階側水平路部５ｃにて駆動機構１３の逆
転ピニオン１８が正転駆動され、ホーク１６が踏段後方
に突出動作し、このホーク１６により第１特殊踏段８Ａ
の可動踏板１２が第２特殊踏段８Ｂと同じ高さの状態に
支持されながら下階側に走行し、下階側水平路部５ａに
て駆動操作機構１３の正転ピニオン１７が逆転駆動され
て、前記ホーク１６が前記踏段８Ｂ内に退入するように
なる。
前記と略逆に上階側水平路部５ｃにて駆動機構１３の逆
転ピニオン１８が正転駆動され、ホーク１６が踏段後方
に突出動作し、このホーク１６により第１特殊踏段８Ａ
の可動踏板１２が第２特殊踏段８Ｂと同じ高さの状態に
支持されながら下階側に走行し、下階側水平路部５ａに
て駆動操作機構１３の正転ピニオン１７が逆転駆動され
て、前記ホーク１６が前記踏段８Ｂ内に退入するように
なる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のエスカレー
タ踏段装置は、第１特殊踏段８Ａの車椅子類搭載用の可
動体（可動踏板１２）を第２特殊踏段８Ｂの駆動機構１
３により変位させる構造になっているが、前記駆動機構
１３を踏段外部から人為的に作動させることはできなか
った。
タ踏段装置は、第１特殊踏段８Ａの車椅子類搭載用の可
動体（可動踏板１２）を第２特殊踏段８Ｂの駆動機構１
３により変位させる構造になっているが、前記駆動機構
１３を踏段外部から人為的に作動させることはできなか
った。
【００１３】このため、前記特殊踏段８Ｂの駆動機構１
３に作動不良が生じた場合に、前記特殊踏段８Ｂを踏段
列の中から取り外して修理しなければならず手間がかか
る。また、調整の際も前記特殊踏段８Ｂを踏段列の中か
ら取り外した状態で作業しなければならないので、調整
作業も難しくなる。
３に作動不良が生じた場合に、前記特殊踏段８Ｂを踏段
列の中から取り外して修理しなければならず手間がかか
る。また、調整の際も前記特殊踏段８Ｂを踏段列の中か
ら取り外した状態で作業しなければならないので、調整
作業も難しくなる。
【００１４】更に、前記駆動機構１３が作動不良を起こ
し制御不能となった場合は、通常のエスカレータ機能
（一般利用者を搬送する機能）も果たせなくなり、作業
員がきて修理を完了するまでの長い時間、エスカレータ
を使用不能としなければならない問題があった。
し制御不能となった場合は、通常のエスカレータ機能
（一般利用者を搬送する機能）も果たせなくなり、作業
員がきて修理を完了するまでの長い時間、エスカレータ
を使用不能としなければならない問題があった。
【００１５】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
その目的は前記第２特殊踏段の駆動機構の作動不良の場
合又は調整の場合に、前記第２特殊踏段を踏段列の中か
ら取外さなくても踏段内部の駆動機構を踏段外部から簡
単に作動させることができ、また前記駆動機構が作動不
良を起こし制御不能となった場合でも、一般利用者を搬
送する通常のエスカレータ運転はできるように改良した
エスカレータを提供することにある。
その目的は前記第２特殊踏段の駆動機構の作動不良の場
合又は調整の場合に、前記第２特殊踏段を踏段列の中か
ら取外さなくても踏段内部の駆動機構を踏段外部から簡
単に作動させることができ、また前記駆動機構が作動不
良を起こし制御不能となった場合でも、一般利用者を搬
送する通常のエスカレータ運転はできるように改良した
エスカレータを提供することにある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明では、第２特殊踏段の踏板に踏段
内部の駆動機構を操作し得る窓穴と、この踏板窓穴を開
閉し得る蓋体を設け、且つ前記駆動機構の踏板窓穴下に
位置する前記駆動機構を治具により手動操作で作動させ
るようにした。又、請求項２の発明は、駆動機構の駆動
軸を窓穴より操作し得るようにしたものである。
めに、請求項１の発明では、第２特殊踏段の踏板に踏段
内部の駆動機構を操作し得る窓穴と、この踏板窓穴を開
閉し得る蓋体を設け、且つ前記駆動機構の踏板窓穴下に
位置する前記駆動機構を治具により手動操作で作動させ
るようにした。又、請求項２の発明は、駆動機構の駆動
軸を窓穴より操作し得るようにしたものである。
【００１７】
【作用】請求項１の発明によれば、有事の際に第２特殊
踏段の蓋体を開放し、駆動機構の治具挿入係合部に治具
を挿入係合させて、踏段内部の駆動機構を踏段外部から
の人為操作で簡単に駆動させることができる。
踏段の蓋体を開放し、駆動機構の治具挿入係合部に治具
を挿入係合させて、踏段内部の駆動機構を踏段外部から
の人為操作で簡単に駆動させることができる。
【００１８】又、請求項２の発明によれば、駆動軸を操
作することができるので、治具による操作性が向上す
る。これにより、前記駆動機構の作動不良等の際、前記
第２特殊踏段を踏段列の中から取外さなくても、前記駆
動機構を手動操作で動作させ正常な状態に戻すことがで
きる。また、前記駆動機構が正常に動作するのが不可能
と判断された場合でも、前記特殊踏段を通常踏段として
動作するように切替えることができるので、少なくとも
一般利用者を搬送する通常のエスカレータとして運転す
ることは可能となり、修理完了までの長い時間、エスカ
レータを停止しておかなければならないという最悪の事
態は回避し得る。
作することができるので、治具による操作性が向上す
る。これにより、前記駆動機構の作動不良等の際、前記
第２特殊踏段を踏段列の中から取外さなくても、前記駆
動機構を手動操作で動作させ正常な状態に戻すことがで
きる。また、前記駆動機構が正常に動作するのが不可能
と判断された場合でも、前記特殊踏段を通常踏段として
動作するように切替えることができるので、少なくとも
一般利用者を搬送する通常のエスカレータとして運転す
ることは可能となり、修理完了までの長い時間、エスカ
レータを停止しておかなければならないという最悪の事
態は回避し得る。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１及び図２に従
い説明する。なお、前記図３乃至図５に示した構成と重
複するものには、これと同一符号を付して説明の簡略化
を図ると共に、エスカレータ全体の概略構成及び多数の
一般踏段８並びに昇降可能な可動踏板１２を有する第１
特殊踏段８Ａの構成は、前述した従来例と同様であるの
で図３を参照することで図示省略する。
い説明する。なお、前記図３乃至図５に示した構成と重
複するものには、これと同一符号を付して説明の簡略化
を図ると共に、エスカレータ全体の概略構成及び多数の
一般踏段８並びに昇降可能な可動踏板１２を有する第１
特殊踏段８Ａの構成は、前述した従来例と同様であるの
で図３を参照することで図示省略する。
【００２０】図１及び図２は、前記第１特殊踏段８Ａの
上側に隣接する第２の特殊踏段８Ｂを示しており、この
第２特殊踏段８Ｂの内部には前記第１特殊踏段８Ａの可
動踏板１２を上昇支持する駆動機構１３Ａが組込まれて
いる。
上側に隣接する第２の特殊踏段８Ｂを示しており、この
第２特殊踏段８Ｂの内部には前記第１特殊踏段８Ａの可
動踏板１２を上昇支持する駆動機構１３Ａが組込まれて
いる。
【００２１】前記駆動機構１３Ａは前後方向に長い左右
一対のホーク３０と、この各ホーク３０と一体に設けら
れたラック３１と、この左右のラック３１と噛合する歯
車３２ａ，３２ｂとを備えている。
一対のホーク３０と、この各ホーク３０と一体に設けら
れたラック３１と、この左右のラック３１と噛合する歯
車３２ａ，３２ｂとを備えている。
【００２２】また、左右のホーク３０を前記ラック３１
及び歯車３２ａ，３２ｂを介して踏段後方に進出動作さ
せたり踏段前方に退入復帰させたりする正逆駆動力伝達
用として、前記踏段８Ｂの内部にブラケット３３を介し
て駆動軸３４が垂直に軸支され、この駆動軸３４の上部
に駆動歯車３５が取付けられ、この駆動歯車３５に前記
歯車３２ａが直接噛合し、また前記駆動歯車３５に他方
の歯車３２ｂが中間歯車３６を介して噛合されている。
更に、前記駆動軸３４の下端に平歯車である一個の入力
正逆転ピニオン３７が設けられ、この入力正逆転ピニオ
ン３７が主枠１側から正逆駆動力を受けるようになって
いる。
及び歯車３２ａ，３２ｂを介して踏段後方に進出動作さ
せたり踏段前方に退入復帰させたりする正逆駆動力伝達
用として、前記踏段８Ｂの内部にブラケット３３を介し
て駆動軸３４が垂直に軸支され、この駆動軸３４の上部
に駆動歯車３５が取付けられ、この駆動歯車３５に前記
歯車３２ａが直接噛合し、また前記駆動歯車３５に他方
の歯車３２ｂが中間歯車３６を介して噛合されている。
更に、前記駆動軸３４の下端に平歯車である一個の入力
正逆転ピニオン３７が設けられ、この入力正逆転ピニオ
ン３７が主枠１側から正逆駆動力を受けるようになって
いる。
【００２３】そして、エスカレータ主枠１の循環路往路
５の下段側水平路部５ａと上段側水平路部５ｃとの２箇
所に昇降機構４０，４１を設置している。この下階側の
昇降機構４０と上階側の昇降機構４１が、それぞれ前記
正逆転ピニオン３０と噛み合い係合する駆動ラック４０
ａ，４１ａをモータ駆動により所定高さに昇降可能にし
ている。
５の下段側水平路部５ａと上段側水平路部５ｃとの２箇
所に昇降機構４０，４１を設置している。この下階側の
昇降機構４０と上階側の昇降機構４１が、それぞれ前記
正逆転ピニオン３０と噛み合い係合する駆動ラック４０
ａ，４１ａをモータ駆動により所定高さに昇降可能にし
ている。
【００２４】前記駆動ラック４０ａ，４１ａは、互いに
踏段幅方向に変位して対向すべく内向きに配置されて、
前記一個の入力正逆転ピニオン３７に対し、この移動軌
跡Ｒを挟んで左右反対側から噛み合い係合して正逆駆動
する構成となっている。
踏段幅方向に変位して対向すべく内向きに配置されて、
前記一個の入力正逆転ピニオン３７に対し、この移動軌
跡Ｒを挟んで左右反対側から噛み合い係合して正逆駆動
する構成となっている。
【００２５】ここで、前記駆動機構１３Ａの駆動軸３４
は前記駆動歯車３５より上方に突出し、この駆動軸３４
の突出軸端部に六角穴５１を有する治具挿入係合部５０
が一体的に設けられ、この治具挿入係合部５０の六角穴
５１に手動ハンドル等の手回し治具５２を挿入係合させ
て、前記駆動機構１３Ａを第２特殊踏段８Ｂの外部から
手動操作でも駆動できるようになっている。
は前記駆動歯車３５より上方に突出し、この駆動軸３４
の突出軸端部に六角穴５１を有する治具挿入係合部５０
が一体的に設けられ、この治具挿入係合部５０の六角穴
５１に手動ハンドル等の手回し治具５２を挿入係合させ
て、前記駆動機構１３Ａを第２特殊踏段８Ｂの外部から
手動操作でも駆動できるようになっている。
【００２６】また、前記駆動機構１３Ａを踏段外部から
人為的に駆動可能とするため、前記第２特殊踏段８Ｂの
踏板９に踏段内部の駆動機構部（治具挿入係合部５０）
を操作し得る適当な大きさの円形窓穴５３と、この踏板
窓穴５３を有事の際に開閉し得るヒンジ構造の蓋体５４
を設けている。
人為的に駆動可能とするため、前記第２特殊踏段８Ｂの
踏板９に踏段内部の駆動機構部（治具挿入係合部５０）
を操作し得る適当な大きさの円形窓穴５３と、この踏板
窓穴５３を有事の際に開閉し得るヒンジ構造の蓋体５４
を設けている。
【００２７】次に、前記のように構成された本発明のエ
スカレータの作用について説明する。まず、エスカレー
タの通常運転から車椅子Ｋ類を乗せる場合は、運転モー
ド切り替えスイッチ（図示せず）等の操作指令で、上下
階側昇降機構４０，４１の駆動ラック４０ａ，４１ａが
所定高さに上昇される。
スカレータの作用について説明する。まず、エスカレー
タの通常運転から車椅子Ｋ類を乗せる場合は、運転モー
ド切り替えスイッチ（図示せず）等の操作指令で、上下
階側昇降機構４０，４１の駆動ラック４０ａ，４１ａが
所定高さに上昇される。
【００２８】この状態で例えばエスカレータ上り運転時
には、往路５の下階側水平路部５ａにて車椅子Ｋ類を搭
載した第１及び第２の特殊踏段８Ａ，８Ｂが走行を開始
すると、下階側昇降機構４０の駆動ラック４０ａに駆動
機構１３Ａの入力正逆転ピニオン３７が噛み合い係合し
て正転駆動され、これに駆動軸３４と駆動歯車３５と中
間歯車３６及び左右歯車３２ａ，３２ｂが連動し、これ
でラック３１を介し左右の可動体ホーク３０を踏段後方
に進出動作させて、第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２を
下側から支持する。
には、往路５の下階側水平路部５ａにて車椅子Ｋ類を搭
載した第１及び第２の特殊踏段８Ａ，８Ｂが走行を開始
すると、下階側昇降機構４０の駆動ラック４０ａに駆動
機構１３Ａの入力正逆転ピニオン３７が噛み合い係合し
て正転駆動され、これに駆動軸３４と駆動歯車３５と中
間歯車３６及び左右歯車３２ａ，３２ｂが連動し、これ
でラック３１を介し左右の可動体ホーク３０を踏段後方
に進出動作させて、第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２を
下側から支持する。
【００２９】前記のように駆動機構１３Ａが動作し、前
記特殊踏段８Ａ，８Ｂが往路水平路部５ａから傾斜路部
５ｂに走行して行くと、その途中で左右ホーク３０の支
持により第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２が踏段本体１
１に対し上昇されて、第２特殊踏段８Ｂの踏板９と同じ
高さの状態に保持され、踏段奥行き幅の広い車椅子類の
搭載スペースを確保する。
記特殊踏段８Ａ，８Ｂが往路水平路部５ａから傾斜路部
５ｂに走行して行くと、その途中で左右ホーク３０の支
持により第１特殊踏段８Ａの可動踏板１２が踏段本体１
１に対し上昇されて、第２特殊踏段８Ｂの踏板９と同じ
高さの状態に保持され、踏段奥行き幅の広い車椅子類の
搭載スペースを確保する。
【００３０】また、その状態で傾斜路部５ｂから上階側
水平路部５ｃに移動する際に、第１特殊踏段８Ａの可動
踏板１２が前記ホーク３０により第２特殊踏段８Ｂの踏
板９と同一高さに支持されたまま踏段本体１１に対し相
対的に下降する。
水平路部５ｃに移動する際に、第１特殊踏段８Ａの可動
踏板１２が前記ホーク３０により第２特殊踏段８Ｂの踏
板９と同一高さに支持されたまま踏段本体１１に対し相
対的に下降する。
【００３１】そして、上階側水平路部５ｃの途中で上階
側昇降機構４１の駆動ラック４１ａが第２特殊踏段８Ｂ
の入力正逆転ピニオン３７に他側方から噛み合い係合
し、これで該正逆転ピニオン３７が逆転駆動され、これ
に駆動軸３４と駆動歯車３５と中間歯車３６と左右歯車
３２ａ，３２ｂが連動し、これで前記ラック３１を介し
左右のホーク３０が踏段前方に移動して第２特殊踏段８
Ｂの内部に退入復帰し、第１特殊踏段８Ａの可動踏板１
２から離脱する。
側昇降機構４１の駆動ラック４１ａが第２特殊踏段８Ｂ
の入力正逆転ピニオン３７に他側方から噛み合い係合
し、これで該正逆転ピニオン３７が逆転駆動され、これ
に駆動軸３４と駆動歯車３５と中間歯車３６と左右歯車
３２ａ，３２ｂが連動し、これで前記ラック３１を介し
左右のホーク３０が踏段前方に移動して第２特殊踏段８
Ｂの内部に退入復帰し、第１特殊踏段８Ａの可動踏板１
２から離脱する。
【００３２】以後、前記昇降機構４０，４１の駆動ラッ
ク４０ａ，４１ａは下降待避し、それらに正逆転ピニオ
ン３０は係合せず、前記駆動機構１３Ａは復帰したまま
で、第１・第２の特殊踏段８Ａ，８Ｂは通常の踏段８と
同様に走行する。
ク４０ａ，４１ａは下降待避し、それらに正逆転ピニオ
ン３０は係合せず、前記駆動機構１３Ａは復帰したまま
で、第１・第２の特殊踏段８Ａ，８Ｂは通常の踏段８と
同様に走行する。
【００３３】
【発明の効果】以上、請求項１の発明によれば、第２特
殊踏段の踏板に踏段内部の駆動機構を操作し得る窓穴
と、この踏板窓穴を開閉し得る蓋体を設け、前記駆動機
構の踏板窓穴下に位置する駆動機構を治具により手動操
作で作動させるようにしたものであるから、駆動機構の
作動不良の場合又は調整の場合に、第２特殊踏段を踏段
列の中から取外さなくても踏段内部の駆動機構を踏段外
部から挿入係合される手回し治具の手動操作によって簡
単に駆動させることができる。
殊踏段の踏板に踏段内部の駆動機構を操作し得る窓穴
と、この踏板窓穴を開閉し得る蓋体を設け、前記駆動機
構の踏板窓穴下に位置する駆動機構を治具により手動操
作で作動させるようにしたものであるから、駆動機構の
作動不良の場合又は調整の場合に、第２特殊踏段を踏段
列の中から取外さなくても踏段内部の駆動機構を踏段外
部から挿入係合される手回し治具の手動操作によって簡
単に駆動させることができる。
【００３４】また、駆動機構が作動不良を起こし制御不
能となった場合でも、駆動機構を踏段外部から通常踏段
使用の状態に戻すことができるので、一般乗客を搬送す
る通常のエスカレータ運転はできるようになり、エスカ
レータを長時間停止するという最悪の事態を回避するこ
とができる。請求項２の発明によれば、駆動機構の駆動
軸を窓穴より操作できるので、治具による操作性が向上
する。
能となった場合でも、駆動機構を踏段外部から通常踏段
使用の状態に戻すことができるので、一般乗客を搬送す
る通常のエスカレータ運転はできるようになり、エスカ
レータを長時間停止するという最悪の事態を回避するこ
とができる。請求項２の発明によれば、駆動機構の駆動
軸を窓穴より操作できるので、治具による操作性が向上
する。
【図１】本発明の一実施例に係るエスカレータの主要部
を示す断面構成図。
を示す断面構成図。
【図２】前記踏段装置を第２特殊踏段の蓋体開放状態で
示した一部切欠平面図。
示した一部切欠平面図。
【図３】従来例を示すエスカレータ全体の概略構成図。
【図４】同上従来例の駆動機構組込みの特殊踏段を主枠
側昇降機構との関連で示した断面構成図。
側昇降機構との関連で示した断面構成図。
【図５】同上従来例の第２特殊踏段を後側から見た断面
構成図。
構成図。
１…エスカレータの主枠、４…循環路、８…通常の踏
段、８Ａ…第１の特殊踏段、８Ｂ…第２の特殊踏段、９
…第２特殊踏段の踏板、１２…車椅子類搭載用の可動体
（可動踏板）、１３Ａ…駆動機構、３４…駆動軸、５０
…手回し治具の挿入係合部、５１…六角穴、５２…手回
し治具、５３…踏板窓穴、５４…蓋体。
段、８Ａ…第１の特殊踏段、８Ｂ…第２の特殊踏段、９
…第２特殊踏段の踏板、１２…車椅子類搭載用の可動体
（可動踏板）、１３Ａ…駆動機構、３４…駆動軸、５０
…手回し治具の挿入係合部、５１…六角穴、５２…手回
し治具、５３…踏板窓穴、５４…蓋体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B66B 29/08 B66B 23/12 B66B 31/00
Claims (2)
- 【請求項１】 エスカレータ主枠の循環路を循環移動さ
れる踏段列の中に、車椅子類搭載用の可動体を有する第
１の特殊踏段と、この第１特殊踏段の可動体を車椅子類
が搭載できるように可動させる駆動機構を有した第２の
特殊踏段とを前記第１特殊踏段の上側に前記第２特殊踏
段が隣接するように組込んだエスカレータにおいて、前
記第２特殊踏段の踏板に踏段内部の前記駆動機構を操作
し得る窓穴と、この踏板窓穴を開閉し得る蓋体を設け、
前記駆動機構の踏板窓穴下に位置する前記駆動機構を治
具により手動操作させるようにしたことを特徴とするエ
スカレータ。 - 【請求項２】 エスカレータ主枠の循環路を循環移動さ
れる踏段列の中に、車椅子類搭載用の可動体を有する第
１の特殊踏段と、この第１特殊踏段の可動体を車椅子類
が搭載できるように可動させる駆動機構を有した第２の
特殊踏段とを前記第１特殊踏段の上側に前記第２特殊踏
段が隣接するように組込んだエスカレータにおいて、前
記第２特殊踏段の踏板に踏段内部の前記駆動機構の駆動
軸を操作し得る窓穴を設け、前記駆動機構の踏板窓穴下
に位置する前記駆動機構の前記駆動軸を治具により手動
操作で作動させるようにしたことを特徴とするエスカレ
ータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3241316A JP2791237B2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | エスカレータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3241316A JP2791237B2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | エスカレータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578084A JPH0578084A (ja) | 1993-03-30 |
| JP2791237B2 true JP2791237B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=17072483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3241316A Expired - Fee Related JP2791237B2 (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | エスカレータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2791237B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2509366B2 (ja) * | 1990-05-16 | 1996-06-19 | 三菱電機株式会社 | エスカレ―タ装置 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP3241316A patent/JP2791237B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0578084A (ja) | 1993-03-30 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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