JP2683428B2 - 階段昇降装置 - Google Patents

階段昇降装置

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JP2683428B2
JP2683428B2 JP23511489A JP23511489A JP2683428B2 JP 2683428 B2 JP2683428 B2 JP 2683428B2 JP 23511489 A JP23511489 A JP 23511489A JP 23511489 A JP23511489 A JP 23511489A JP 2683428 B2 JP2683428 B2 JP 2683428B2
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康行 川守田
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クマリフト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、階段に沿って設置される階段昇降装置に
関するものである。
〔従来の技術及びその課題〕
従来、階段に沿って設置される階段昇降装置としては
特開昭58−63676号公報及び実開昭58−41771号公報に記
載されたものがある。
前者の特開昭58−63676号公報のものは、ガイドレー
ルに係合して昇降する支持体の突出部にボルトを介し昇
降体を取付けてあるので、昇降体が下階にきて用済とな
ったときには、ボルトを外して昇降体を支持体から取り
外すため、階段昇降機を利用するような高齢者や身体障
害者には簡単に取り外しできるようなものはなく、健常
者であっても、相当な労力を必要とする問題があった。
また、後者の実開昭58−41771号公報のものは、ガイ
ドレールの端にヒンジを介し可動レールが回動可能に連
結され、運転時には、可動レールはガイドレールの下端
延長線上に置かれ、非運転時には、可動レールは上方向
に回動させながら折りたたむようにしてあるので、上述
と同様に階段昇降機を利用するような高齢者や身体障害
者には可動レールを回動させることができない問題があ
った。
そこで、この発明は駆動部に対して搬器を前後に移動
させてガイドレールの長さを短かくした階段昇降装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この発明は下階と上階
との間に設けられた階段に沿って設置したガイドレール
と、このガイドレールに係合させて昇降させるようにし
た搬器付の駆動部とから成る階段昇降装置において、駆
動部に対し搬器を上記駆動部の走行方向にドライブ機能
付の移動装置により移動自在に設けて構成したものであ
る。
〔作用〕
階段の下階に駆動部を停止させたときには、上記駆動
部に対し搬器をガイドレールの下端延長方向に移動さ
せ、階段の上階に駆動部を停止させたときには、上記駆
動部に対し搬器をガイドレールの上端延長方向にドライ
ブ機能の運転により移動装置を作用させて移動させ、ガ
イドレールの端を階段の端部から突出させなくとも搬器
の位置が乗降するために充分な位置に停止させる。
また、使用しないときには、階段の下部や上部以外の
位置に駆動部を停止させて、ドアや通路にガイドレール
の端や搬器が干渉しないようにする。
〔実施例〕
図において、1は下階2と上階3との間に設けられた
階段4に設置したガイドレールである。
上記ガイドレール1の設置は、階段4の側壁に支持さ
せる方法等で設け、ガイドレール1の下端は下階2に、
ガイドレール1の上端は上階3にそれぞれ突出しない位
置となり、ドアや通路に上記ガイドレール1の端が干渉
しないようになっている。
5はガイドレール1に係合させて昇降させるよう設け
た駆動部である。
上記の駆動部5は、第1図に示すようにプレート6
と、このプレート6の裏面に軸支すると共に、ガイドレ
ール1を挾み込むよう上下左右に配置した車輪7と、一
つの車輪7を可逆回動させる減速機付のモーター8とで
構成したが、上記以外の構造のものを採用してもよい。
また、駆動部5には、上記駆動部5の走行方向にドラ
イブ機能9付の移動装置10により移動自在となる搬器11
が設けられている。
上記のドライブ機能9付の移動装置10は、第1図及び
第2図のようにプレート6の表面両端間に設けたラック
12と、搬器11に支持させたモーター13の出力軸に設けて
上記ラック12に噛合させたピニオン14とから成り、モー
ター13の運転によりピニオン14をドライブしてプレート
6の低所側端から高所側端方向と、高所側端から低所側
端方向に搬器11を移動させるようにしたものと、第3図
のようにプレート6に両端を軸承した雄ネジ15と、この
雄ネジ15の片端に設けてある第1ギヤ16と出力軸に設け
た第2ギヤ17とが噛合するようプレート6に支持させた
モーター13と、搬器11に支持させて上記雄ネジ15にねじ
込んだ雌ネジ18とから成り、モーター13の運転により雄
ネジ15をドライブしてプレート6の低所側端から高所側
端方向と、高所側端から低所側端方向に搬器11を移動さ
せると共に、停電等の場合に自重により搬器11が移動し
ないようにしたものと、第4図のようにプレート6と搬
器11とにピン19を介し両端を回動自在に取付けた並行二
本のリンク20、21と、片方リンク20のプレート6側端に
ピン19を中心とした同芯のセクターギヤ22と、プレート
6に支持させたモーター13と、このモーター13の出力軸
に設けて上記セクターギヤ22に噛合させたギヤ23とから
成り、モーター13の運転によりリンク20、21を起伏回動
させながら搬器11を移動させ、特に図示のように下階2
の最も障害にならない位置に搬器11を停止させることが
できるようにしたものとを示したが、上記以外の方法を
採用して搬器11を移動させるようにしてもよい。
なお、図示の場合、搬器11に背凭れ及び肘掛け付の椅
子を用いたが、車椅子の搬器等であってもよい。
図中24は搬器11の移動用ガイドの車輪である。
上記のように構成すると、階段4の下階2に駆動部5
を停止させたときには、上記駆動部5に対し搬器11をド
ライブ機能9の運転により移動装置10を作用させてガイ
ドレール1の下端延長方向(第2図から第4図の実線位
置に)に移動させ、また、階段4の上階3に駆動部5を
停止させたときには、上記駆動部5に対し搬器11をドラ
イブ機能9の運転により移動装置10を作用させてガイド
レール1の上端延長方向(第2図鎖線で示すように)移
動させる。
上記搬器11の移動は、駆動部5の走行開始以前に行な
う場合と、駆動部5の走行途中に行なう場合とがあり、
第4図に示す実施例のリンクを使用した場合には、駆動
部5の走行開始以前と、走行停止後に搬器11を移動させ
るようになっている。
〔効果〕
以上のように、この発明に係る階段昇降装置によれ
ば、駆動部に対して搬器を進行方向に移動させるように
してあるので、ガイドレールを階段の下部或は上部から
突出させなくても楽に乗降できる位置に搬器を停止させ
ることができ、また設置場所の制限が少なく、使用時以
外の停止位置をガイドレールの端部以外の位置とすれ
ば、ドアや通路にガイドレールや搬器が干渉することが
ない。
さらに、格納のために健常者が作業をする必要もな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明に係る階段昇降装置を示すもので、第
1図は側面図、第2図は同上の要部を示す拡大側面図、
第3図及び第4図は他の実施例を示す側面図である。 1……ガイドレール、2……下階、 3……上階、4……階段、 5……駆動部、6……プレート、 7……車輪、8……モーター、 9……ドライブ機能、10……移動装置、 11……搬器、12……ラック、 13……モーター、14……ピニオン、 15……雄ネジ、16……第1ギヤ、 17……第2ギヤ、18……雌ネジ、 19……ピン、20、21……リンク、 22……セクターギヤ、23……ギヤ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下階と上階との間に設けられた階段に沿っ
    て設置したガイドレールと、このガイドレールに係合さ
    せて昇降させるようにした搬器付の駆動部とから成る階
    段昇降装置において、駆動部に対し搬器を上記駆動部の
    走行方向にドライブ機能付の移動装置により移動自在に
    設けたことを特徴とする階段昇降装置。
JP23511489A 1989-09-11 1989-09-11 階段昇降装置 Expired - Lifetime JP2683428B2 (ja)

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