JP2789274B2 - 携帯型心電計 - Google Patents

携帯型心電計

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JP2789274B2
JP2789274B2 JP561592A JP561592A JP2789274B2 JP 2789274 B2 JP2789274 B2 JP 2789274B2 JP 561592 A JP561592 A JP 561592A JP 561592 A JP561592 A JP 561592A JP 2789274 B2 JP2789274 B2 JP 2789274B2
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久寛 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常時的に患者の心電図
データを測定し、患者が動悸,胸痛などの症状を自覚し
たときにイベントスイッチを操作することで自覚症状前
後の所要時間にわたる心電図データを記憶し(イベント
記録)、必要に応じて、自覚症状時の心電図波形(イベ
ント波形)として再生表示するように構成された携帯型
心電計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の携帯型心電計において
は、イベント記録に係る記録時間は、一般的にある一定
の時間に固定されている。通常は、自覚症状前1分から
自覚症状後1分までの合計2分間が設定されている。ま
た、イベント記録が可能な回数(イベント記録回数)
は、通常は、1回または2回に設定されている。
【0003】しかし、このように、イベント記録時間お
よびイベント記録回数が固定的に定められていると、患
者ごとに異なる症状に的確に対応した診断(定性的診
断)がむずかしい。
【0004】そこで、近時では、イベント記録時間とイ
ベント記録回数とにつき、 2分×2回 2分×8回 8分×2回 の三通りの設定条件を予めプログラムしておき、実際の
使用に際しては、個々の患者について疑わしい症状に応
じて、上記三通りの設定条件,,のうちから最も
適した一つを選択してイベント記録するように工夫され
た携帯型心電計が開発されるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の三通りの設定条
件,,が選択可能な従来の携帯型心電計におい
て、記録したイベント波形から症状を診断する場合、不
整脈やNCAなどの診断にとっては充分なイベント記録
時間,イベント記録回数であっても、例えば、変化が比
較的ゆるやかな虚血性心疾患などの診断にとっては、イ
ベント記録時間が不充分となったり、イベント記録回数
が不充分となったりする場合があった。
【0006】また、医師としては、患者ごとに微妙に異
なる症状に的確に対応したきめの細かい診断を必要とす
る場合であっても、設定条件が上記,,の三通り
しかないために、診断上、充分に満足のいく状態での心
電図データの採取が不可能であった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、イベント記録時間やイベント記録回
数などのイベント記録の条件についての自由度を高め、
患者ごとに微妙に異なる症状に的確に対応したきめの細
かい診断が行えるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯型心電
計は、患者から得られた心電図データを更新的に記録し
ており、イベントスイッチの操作時にその操作前後
の所要時間にわたる心電図データを固定的に記憶(イベ
ント記憶)し、再生表示モードにおいては記憶している
心電図データを自覚症状時のイベント波形として表示す
ものであって、イベント記録条件に係るイベント記録
時間を任意に選択して設定すべく操作される入力手段
と、設定されたイベント記録時間と最大記録時間と基づ
いてイベント記録が可能な回数を算出する算出手段
備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】医師は、心電図データの測定前に、患者の症状
に応じてあるいは予想される症状に対応させて、イベン
ト記録条件に係るイベント記録時間とイベント記録回数
とを適正に選択して設定する。そのイベント記録時間と
イベント記録回数との組み合わせの種類数は、従来例の
三通りに比べて充分に多いものとなる。
【0010】携帯型心電計は、その設定されたイベント
記録時間のもとで、自覚症状時(イベントスイッチ操作
時)の心電図データをイベント記録する。また、イベン
ト記録する回数も設定されたイベント記録回数である。
そして、再生表示モードにおいて各イベント記録につい
てイベント波形として表示する。
【0011】その各イベント記録時の表示されるイベン
ト波形は、患者の症状に応じてあるいは予想される症状
に対応させて予め適正に設定されたイベント記録時間の
ものであるから、患者ごとに微妙に異なる症状に的確に
対応したきめの細かい診断が行えるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る携帯型心電計の一実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は携帯型心電計の主要部の電気的構成
を示すブロック線図である。
【0014】図における符号2は患者に装着する体表
面電極、4は体表面電極2によってピックアップされた
心電図信号を増幅する心電アンプ、6は増幅されたアナ
ログの心電図信号をディジタルの心電図データに変換す
るA/Dコンバータ、8はマイクロコンピュータの中央
処理装置であって全体の制御を司るCPU、10はプロ
グラムを格納しているROM、12はワーキングメモリ
およびユーザーメモリとしてのRAM、14はCPU8
によって駆動制御される液晶ドライバ、16は微細な液
晶表示素子を縦横にマトリックスに並べて各種のデータ
を数値,グラフ,波形のいずれでも表示できるように構
成された液晶表示装置、18は各種の操作を入力するた
めのタッチキー、20は患者が動悸,胸痛などの自覚症
状を感じたときに押し操作するイベントスイッチであ
る。なお、この際におけるタッチキー18は液晶表示装
置16のキー表示に合わせて透明タッチパネル上に形成
されたものであり、後述する入力キーd 3 、カーソル移
動キーd 4 、置数キーd 5 などを含んで構成されてい
る。
【0015】RAM12は、A/Dコンバータ6でサン
プリングされた心電図データを時刻情報とともにCPU
8を介してメモリループ方式で更新記憶する記憶領域を
有している。CPU8は、更新記憶によりRAM12に
一時的に格納された心電図データに基づいて心拍数を算
出する機能を有している。そして、RAM12は、算出
によって得られた心拍数・トレンドデータを時刻情報と
ともに記憶する領域を有している。CPU8は、イベン
トスイッチ20の押し操作に伴って、その操作の前後に
わたる所要時間分(この時間は任意に設定変更可能であ
る)の心電図データをイベント波形データとしてRAM
12に記憶させる機能を有している。RAM12は、少
なくとも30分間分の心電図データと、48時間分の心
拍数・トレンドデータを記憶するに足るだけの容量をも
つものとして構成されている。
【0016】図2〜図5はRAM12のメモリマップを
示す。
【0017】RAM12は、図2に示すように、本体側
RAM12aと、バッテリバックアップされたICカー
ド側RAM12bとからなる。本体側RAM12aはサ
ンプリングした少なくとも2心拍分の心電図データを一
時的に格納しておくエリアをもつ波形計測用バッファ領
域となっている。
【0018】ICカード側RAM12bは、心電図デー
タの測定が開始された時刻やイベント記録された時刻な
どを格納しておくヘッダ部12b1 (詳細は図3を参
照)、イベント0として安静時のQRSデータや波形デ
ータを格納するエリア12b2 、イベントAとして1回
目のイベント記録時のQRSデータや波形データを格納
するエリア12b3 、イベントBとして2回目のイベン
ト記録時のQRSデータや波形データを格納するエリア
12b4 、以下同様のイベントC〜Fのためのエリア1
2b5 〜12b8 、および、48時間のうちに算出され
るべき心拍数・トレンドデータとして、それぞれ、24
時間分を1画面に表示する場合の心拍数・トレンドデー
タを2回分格納するエリア12b9 、60分間分を1画
面に表示する場合の心拍数・トレンドデータを48回分
格納するエリア12b10、10分間分を1画面に表示す
る場合の心拍数・トレンドデータを288回分格納する
エリア12b11などを有している。
【0019】エリア12b3 〜12b8 はイベント用バ
ッファ領域となっており、このイベント用バッファ領域
は、選択設定されたイベント記録回数に応じて分割され
るようになっている。イベントA〜Fと6分割された場
合を示したのは、一例であり、これは後述するイベント
記録条件の一例が6回記録であることに対応させたもの
である。
【0020】イベント用バッファ領域での各イベントの
メモリ構成は図4に示すようになっている。チャンネル
CH0とチャンネルCH1とは体表面電極2の配置によ
るものである。QRSテーブルのメモリ構成は1心拍分
につき図5に示すようになっている。
【0021】微細な液晶表示素子を縦横にマトリックス
に並べて各種のデータを数値,グラフ,波形のいずれで
も表示できるようにした液晶表示装置16における表示
例を図6,図7に示す。図6はイベント記録設定につい
ての条件設定画面「1」の表示状態を、図7は条件設定
画面「2」の状態を示している。
【0022】そして、図6,7中の符号1 はイベント
記録時間TI の設定値の表示部分、d2 はイベント記録
回数nI の設定値の表示部分、d3 は入力キー、d4
カーソル移動キー、d5 は0〜9の置数キー、d6 はイ
ベント記録前時間TI-Bef の設定値の表示部分、d7
イベント記録後時間TI-Aft の設定値の表示部分であ
り、入力キーd 3 、カーソル移動キーd 4 、0〜9の置
数キーd 5 によっては請求項でいうところの入力手段、
すなわち、イベント記録条件に係るイベント記録時間を
任意に選択して設定すべく操作される入力手段としての
機能が実現されることになっている。
【0023】なお、液晶表示装置16の表示画面にはタ
ッチキー18におけるその他の各種のキーに対応した表
示も行われるようになっている。
【0024】次に、この実施例の携帯型心電計の動作を
図8〜図13に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0025】電源の投入によってCPU8による制御動
作が開始される。体表面電極2によってピックアップさ
れ心電アンプ4によって増幅された心電図信号はA/D
コンバータ6に入力される。CPU8は、ROM10か
ら読み込んだプログラムに従って次のような制御動作を
行う。
【0026】電源投入によって液晶表示装置16には、
タッチキー18として測定キー,再生キーの表記が表示
される。
【0027】まず、ステップS1で、タッチキー18に
おける測定キーが操作されたかどうかを判断し、その操
作があったと判断したときにはステップS2〜S10の
ルーチンを実行する。そうでなければステップS11で
タッチキー18における再生キーが操作されたかどうか
を判断し、操作されたと判断したときにはステップS1
2に進み、そうでなければステップS1に戻る。
【0028】ステップS12では、イベント再生キーか
トレンド再生キーのいずれか一方が押し操作されるのを
待ち、トレンド再生キーが操作されたと判断したときに
はステップS13〜S18のルーチン(図12参照)を
実行し、イベント再生キーが操作されたと判断したとき
にはステップS19〜S23のルーチン(図13参照)
を実行する(詳しくは後述する)。
【0029】電源の投入の後、一般的には、最初に測定
キーが入力操作される。したがって、ステップS2に進
んでイベント記録条件の設定が行われる。このイベント
記録条件の設定の詳しいフローを図9および図10に示
して、以下に説明する。
【0030】CPU8は、図9に示すステップS2−1
で、イベント記録条件設定のための機能キーが操作され
たかどうかを判断し、操作されなかったときはステップ
S3にスキップするが、操作されたと判断したときはス
テップS2−2に進み、液晶ドライバ14を制御して液
晶表示装置16に図6に示す条件設定画面「1」を表示
する。表示部分d1 には再設定前のイベント記録時間T
I が表示され、表示部分d2 には再設定前のイベント記
録回数nI が表示される。
【0031】次のステップS2−3では入力キーd3
操作されたかどうかを判断する。医師は、イベント記録
時間TI またはイベント記録回数nI の再設定を行おう
とするときは入力キーd3 を押し操作せず、カーソル移
動キーd4 を操作して、カーソルすなわち点滅表示部分
を表示部分d1 に移動させる。再設定の必要がないとき
は入力キーd3 を押し操作する。入力キーd3 の操作が
あったと判断したときはステップS2−10にスキップ
するが、操作されていないと判断したときはステップS
2−4に進む。
【0032】ステップS2−4では、図6の条件設定画
面「1」においてカーソル移動キーd4 の操作に従って
表示部分d1 を点滅し、オペレータに対してイベント記
録時間TI の入力を促す。
【0033】医師は、患者の症状に応じた適正なイベン
ト記録時間TI を決定し、置数キーd5 のうちの対応す
るものを押し操作してイベント記録時間TI を入力す
る。入力するイベント記録時間TI は1分単位となって
いる。この実施例では、記録可能な総合イベント記録時
間が30分となっているので、イベント記録時間TI
入力は30分以内とする。ただし、ICカード上のRA
Mの増設によって記録時間を増やすことは可能である。
イベント記録時間TI は再設定前のままとしイベント記
録回数nI のみを変更したい場合も同様の操作をする。
CPU8は、入力されたイベント記録時間TI を表示部
分d1 に表示する(ステップS2−4)。
【0034】引き続き、CPU8は、次のステップS2
−5で、入力されたイベント記録時間TI予め定めら
れた最大記録時間30分とに基づいてイベント記録
能な回数を算出したうえ、表示部分d2おいて表示す
ことになり、この際においては、イベント記録条件に
係るイベント記録時間とイベント気論回数との組み合わ
せが任意に選択して設定されたことになるそこで、
ベント記録時間TI が例えば5分であるならば、30÷
5=6の計算によって表示部分d2 には回数「6」が表
示される。すなわち、本実施例においては、このCPU
8が請求項でいうところの算出手段、つまり、設定され
たイベント記録時間と最大記録時間と基づいてイベント
記録が可能な回数を算出する算出手段として機能してい
る。
【0035】医師は、表示された回数でよいとするとき
は設定登録のために入力キーd3 を押し操作するが、回
数を変更したいときはカーソル移動キーd4 を操作して
点滅表示部分を表示部分d2 に移動させる。CPU8
は、この操作があったかどうかをステップS2−6で行
い、カーソル移動キーd4 の操作がないと判断したとき
はステップS2−8にスキップするが、カーソル移動キ
ーd4 の操作があったと判断したときは、ステップS2
−7に進んで表示部分d2 を点滅させてオペレータにイ
ベント記録回数nI の入力を促す。
【0036】医師は、患者の症状に応じた適正なイベン
ト記録回数nI を決定し、置数キーd5 のうち対応する
ものを押し操作してイベント記録回数nI を入力する。
CPU8は、入力されたイベント記録回数nI を表示部
分d2 に表示する(ステップS2−7)。ただし、最初
に表示された回数を超えるときは受け付けない。
【0037】イベント記録時間TI の再設定およびイベ
ント記録回数nI の再設定は、入力キーd3 の押し操作
があるまで何回でも繰り返すことができる。すなわち、
ステップS2−8において入力キーd3 の操作がないと
判断したとはステップS2−4にリターンするからであ
る。
【0038】イベント記録時間TI およびイベント記録
回数nI が確定したときは、医師は、入力キーd3 を押
し操作する。すると、ステップS2−9に進んで、表示
されているイベント記録時間TI とイベント記録回数n
I とを確定したものとしてRAM12に設定登録した
後、図10に示すステップS2−10に進む。
【0039】CPU8は、ステップS2−10で、液晶
ドライバ14を制御して液晶表示装置16に図7に示す
条件設定画面「2」を表示する。表示部分d6 にはすで
に設定登録済みのイベント記録時間TI から算出された
イベント記録前時間TI-Bef が表示され、表示部分d7
には同様に算出されたイベント記録後時間TI-Aft が表
示されている。イベント記録時間TI が偶数の場合は、
イベント記録前時間TI-Bef 、イベント記録後時間T
I-Aft ともTI /2が表示される。イベント記録時間T
I が奇数の場合は、イベント記録前時間TI-Bef にTI
/2+1/2が、イベント記録後時間TI-Aft にTI
2−1/2が表示され、イベント記録前時間TI-Bef
方がイベント記録後時間TI-Aft よりも1分大きい値と
なる。なお、カーソル移動キーd4 は表示されない。
【0040】次のステップS2−11では入力キーd3
が操作されたかどうかを判断する。
【0041】医師は、イベント記録前時間TI-Bef 、イ
ベント記録後時間TI-Aft の再設定を行おうとするとき
は入力キーd3 を押し操作せず、置数キーd5 を押し操
作する。再設定の必要がないときは入力キーd3 を押し
操作する。入力キーd3 の操作があったと判断したとき
は図8のステップS3にスキップするが、操作されてい
ないと判断したときはステップS2−12に進む。
【0042】医師は、図7の条件設定画面「2」におい
て、医師は、患者の症状に応じた適正なイベント記録前
時間TI-Bef とイベント記録後時間TI-Aft との割合を
勘案してイベント記録前時間TI-Bef を決定し、置数キ
ーd5 のうちの対応するものを押し操作してイベント記
録前時間TI-Bef を入力する。入力するイベント記録前
時間TI-Bef も1分単位となっている。
【0043】ステップS2−12において、CPU8
は、入力されたイベント記録前時間TI-Bef を表示部分
6 に表示する。図示の状態では、イベント記録前時間
I-Be f として3分が表示されているが、置数キーd5
として例えば「2」を押し操作したとすると、表示部分
6 に「2」が表示される。
【0044】CPU8は、次のステップS2−13で、
先に設定登録されたイベント記録時間TI と入力された
イベント記録前時間TI-Bef とからイベント記録後時間
I- Aft を算出し、表示部分d7 に表示する。例えば、
イベント記録時間TI が5分で、イベント記録前時間T
I-Bef が2分のときは、イベント記録後時間TI-Aft
しては、5−2=3より、「3」と表示される。
【0045】医師は、表示されたイベント記録前時間T
I-Bef とイベント記録後時間TI-Af t とでよいとすると
きは設定登録のために入力キーd3 を押し操作するが、
それをさらに変更したいときは置数キーd5 を再操作す
る。イベント記録前時間TI- Bef およびイベント記録後
時間TI-Aft の再設定は、入力キーd3 の押し操作があ
るまで何回でも繰り返すことができる。すなわち、ステ
ップS2−14において入力キーd3 の操作がないと判
断したとはステップS2−12にリターンするからであ
る。
【0046】イベント記録前時間TI-Bef とイベント記
録後時間TI-Aft が確定したときは、医師は、入力キー
3 を押し操作する。すると、ステップS2−15に進
んで、表示されているイベント記録前時間TI-Bef とイ
ベント記録後時間TI-Aft とを確定したものとしてRA
M12に設定登録した後、ステップS3に進む。
【0047】以上のようにして、イベント記録条件であ
るイベント記録時間TI とイベント記録前時間TI-Bef
とイベント記録後時間TI-Aft とイベント記録回数nI
とが設定登録される。図6,図7の表示例の場合では、
イベント記録時間TI =5分、イベント記録前時間T
I-Bef =3分、イベント記録後時間TI-Aft =2分、イ
ベント記録回数nI =6回が設定登録されたことにな
る。
【0048】イベント記録回数nI =6回であることか
ら、図2の(b)に示すように、ICカード側RAM1
2bにおける30分間分のイベント用バッファ領域が6
つのイベントA〜Fのエリア12b3 〜12b8 に分割
されているのである。ヘッダ部12b1 にも6つのイベ
ントA〜Fの情報が記憶される。
【0049】以上のようにして、イベント記録条件が設
定登録されると、CPU8は、次のステップS3に移っ
てA/Dコンバータ6を制御し、A/Dコンバータ6が
入力した増幅後の心電図信号を一定時間ごとにサンプリ
ングし、A/D変換によってディジタルの心電図データ
に変換し、CPU8に取り込む。そして、CPU8は、
ステップS4で、連続してサンプリングされた心電図デ
ータを時刻情報とともにRAM12における本体側RA
M12aに転送しメモリループ方式で一時的に格納す
る。
【0050】このメモリループ方式でのデータ格納動作
の詳しいフローを図11に示す。ステップS4−1で
は、CPU8は、A/Dコンバータ6によってディジタ
ルに変換された後の心電図データをRAM12における
本体側RAM12aの波形計測用バッファ領域に転送し
て一時的に格納する。ステップS4−2では、イベント
スイッチ20の操作に基づくイベント記憶が完了したか
どうかを判断し、完了していないときにはステップS4
−3に進むが、完了しているときには図8のステップS
5(R波頂点のサーチ)にスキップする。
【0051】ステップS4−3では、CPU8は、RA
M12におけるICカード側RAM12bのイベント用
バッファ領域に対して、常に現在を起点としてその前の
最新のイベント記録前時間TI-Bef (図6,図7の表示
例の場合は3分間)の心電図データが確保された状態で
格納されるように更新記憶していく。その記憶内容はイ
ベントスイッチ20が操作されるまでは常に変化してい
る。
【0052】さて、ステップS4−4でイベントスイッ
チ20が操作されたかどうかを判断し、操作されていな
いときにはステップS5にスキップするが、操作された
ときにはステップS4−5に進んでRAM12のICカ
ード側RAM12bにおける最新のイベント記録前時間
I-Bef の心電図データの更新記憶を中止し、そのとき
記憶されている最新のイベント記録前時間TI-Bef の心
電図データを時刻情報とともにRAM12におけるIC
カード側RAM12bのイベント用バッファ領域におい
て固定的に記憶する。そして、さらにその後、イベント
記録後時間TI- Aft (図6,図7の表示例の場合は2分
間)の心電図データを時刻情報とともに追加して固定的
に記憶する。
【0053】以上によって、患者が動悸や胸痛などの自
覚症状を感じてイベントスイッチ20を操作したとき
に、そのイベント記録前時間TI-Bef とイベント記録後
時間TI-Aft とにわたる合計のイベント記録時間TI
(図6,図7の表示例の場合は5分間)の心電図データ
がイベント波形データ(発作時心電図データ)として時
刻情報とともにRAM12におけるICカード側RAM
12bに記憶されたことになる。そして、ステップS4
−6でイベント記録完了のフラグを立てた後、ステップ
S5に進む。図6,図7の表示例の場合、このようなイ
ベント記録は、6回にわたって行うことができる。
【0054】ここで、フローの説明を図8に戻す。
【0055】CPU8は、ステップS5で、RAM12
から読み出した心電図データに基づいて心電図波形の解
析を行って1心拍の区切りとなるR波頂点に相当するデ
ータをサーチする。R波頂点は、心電図波形の特徴点で
あるQRS群中の最も鋭い立ち上がりをもつ部分であ
る。そのR波頂点のサーチの方法としては、例えば、あ
る時点での心電図データの値がそれ以前の1心拍内での
心電図データ群の最大値の7割を超え、かつ、極大点で
あることを条件に判定することで実現できる。
【0056】R波頂点であると認識するとステップS6
に進み、そうでなければステップS8〜S10を経てス
テップS3にリターンし、以下、ステップS3〜S5,
S8〜S10を繰り返す。
【0057】R波頂点を見つけ出すとステップS6に進
み、心拍数を算出する。すなわち、1回前の心拍のR波
頂点から今回の心拍のR波頂点までの時間の逆数を求め
て、これを心拍数とする。その時間は、両R波頂点間に
おける〔サンプリング数×サンプリング周期〕によって
求められる。
【0058】次いで、CPU8は、ステップS7で心拍
数のデータを時刻情報とともにRAM12におけるIC
カード側RAM12bに転送して格納する。
【0059】以上で1心拍分についての心拍数・トレン
ドデータが算出されICカード側RAM12bに格納さ
れたことになる。このような心拍数・トレンドデータの
算出・格納をタッチキー18における中止キーが操作さ
れるか、設定登録されたイベント記録回数nI だけのイ
ベント記録が行われるか、測定開始から48時間が経過
するまで繰り返し続行する。すなわち、ステップS8で
タッチキー18における中止キーが操作されたと判断し
たときには、ステップS1にリターンし、また、ステッ
プS9でイベント記録回数nI だけのイベント記録が行
われ、イベント記録回数nI が消化されたと判断した
時、および、ステップS10で測定時間が48時間を経
過したと判断したときは、電源を自動的にOFFにして
心電図データの測定を終了する。
【0060】中止キーが途中で操作されない限り、最大
48時間分にわたる各心拍ごとの心拍数・トレンドデー
タと、イベント記録回数nI にわたるイベント波形デー
タが時刻情報とともにRAM12におけるICカード側
RAM12bに格納されることになる。
【0061】中止キーが操作された後、あるいは、48
時間が経過して電源を再投入したときには、通常は、ス
テップS1の判断が否定的となり、図8に示すステップ
S11に進む。すなわち、タッチキー18において再生
キーが操作されるのを待ってステップS12に進む。ス
テップS12では、トレンド再生キーかイベント再生キ
ーのいずれかが操作されるのかを待つ。
【0062】ステップS12でトレンド再生キーが操作
されたと判断すると、図12に示すステップS13に進
んでRAM12におけるICカード側RAM12bから
心拍数・トレンドデータをCPU8に読み込み、ステッ
プS14で心拍数・トレンドデータを心拍数・トレンド
グラフの表示データのかたちに変換する。この心拍数・
トレンドグラフというのは、横軸に時間をとり、縦軸に
心拍数をとって、心拍数の時間的変動を示すグラフとし
たものである。
【0063】そして、CPU8は、ステップS15で心
拍数・トレンドグラフの表示データを液晶ドライバ14
に転送し、ステップS16で液晶ドライバ14を制御し
て液晶表示装置16に心拍数・トレンドグラフを表示す
る。ステップS17でイベントマークをイベント記録時
刻に基づいて表示する。このような表示は、ステップS
18において中止キーが操作されたと判断するまで続け
られる。
【0064】なお、心拍数・トレンドデータは、患者の
自覚症状の有無に関係なく48時間という長時間にわた
って連続的に記憶され、医師による診断に際して、液晶
表示装置16に心拍数・トレンドグラフとして表示する
ことにより、心臓疾患の定量的診断に利用される。
【0065】さて、図8のステップS12においてイベ
ント再生キーが操作されたと判断したときは図13に示
すステップS19に進み、ICカード側RAM12bの
イベント用バッファ領域からイベント波形データ(発作
時心電図データ)をCPU8に読み込み、ステップS2
0でイベント波形データを表示データに変換する。そし
て、ステップS21でイベント波形の表示データを液晶
ドライバ14に転送し、ステップS22で液晶ドライバ
14を制御してイベント波形を液晶表示装置16に表示
する。この表示は、ステップS23においてタッチキー
18における中止キーが操作されたと判断するまで続け
られる。中止キーが操作されるとステップS1にリター
ンする。
【0066】以上のように、医師は、イベント記録時間
I 、イベント記録前時間TI-Bef 、イベント記録後時
間TI-Aft およびイベント記録回数nI のそれぞれを、
患者ごとに微妙に異なる症状に適切に合わせて選択設定
でき、携帯型心電計は、そのイベント記録条件のもとで
イベント記録を行うので、再生表示モードにおいて、表
示されているイベント波形のもとになった自覚症状が心
臓疾患に由来するものであるか否かの定性的診断を迅速
かつ正確に行うことができる。そして、それが心臓疾患
に由来するものであるとき、その発生機序の解明、重症
度の判定、投薬効果の確認等の所要の処置を迅速に、ま
た、的確に行う上できわめて有利なものとなる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る携帯
型心電計によれば、イベント記録条件に係るイベント記
録時間を任意に選択して設定することにより、イベント
記録時間と最大記録時間と基づいてイベント記録が可能
な回数を算出することが実行されるので、イベント記録
時間とイベント記録回数との組み合わせを患者の症状に
応じあるいは予想される症状に対応させながら任意
に選択することが可能となる。そして、この際における
組み合わせの種類数は、メモリ容量にもよるが従来例
の三通りの場合に比べてはるかに多い数となる。したが
って、イベント記録され表示されるイベント波形に基
づく診断、患者ごと微妙に異なる症状的確に対応し
きめの細かいものとすることができ、限られたメモリ
容量をきわめて有効に利用しながら心臓疾患の診断精度
と診断効率を高めることができるという効果が得られ
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る携帯型心電計の主要部
の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図3】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図4】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図5】実施例におけるRAMのメモリマップである。
【図6】実施例における条件設定画面「1」の表示状態
図である。
【図7】実施例における条件設定画面「2」の表示状態
図である。
【図8】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図9】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【図10】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図11】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図12】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【図13】実施例の動作説明に供するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2 体表面電極 4 心電アンプ 6 A/Dコンバータ 8 CPU 10 ROM 12 RAM 12a 本体側RAM 12b ICカード側RAM 14 液晶ドライバ 16 液晶表示装置 18 タッチキー 20 イベントスイッチ TI イベント記録時間 TI-Bef イベント記録前時間 TI-Aft イベント記録後時間 nI イベント記録回数 d1 イベント記録時間TI の設定値の表示部分 d2 イベント記録回数nI の設定値の表示部分 d3 入力キー d4 カーソル移動キー d5 置数キー d6 イベント記録前時間TI-Bef の設定値の表示部分 d7 イベント記録後時間TI-Aft の設定値の表示部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者から得られた心電図データを更新的
    に記録しており、イベントスイッチの操作時にその操
    前後の所要時間にわたる心電図データを固定的に記
    憶(イベント記憶)し、再生表示モードにおいては記憶
    している心電図データを自覚症状時のイベント波形とし
    て表示する携帯型心電計であって、 イベント記録条件に係るイベント記録時間を任意に選択
    して設定すべく操作される入力手段と、設定されたイベ
    ント記録時間と最大記録時間と基づいてイベント記録が
    可能な回数を算出する算出手段備えていることを特
    徴とする携帯型心電計。
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