JP2784950B2 - 自動車用ドアロック装置 - Google Patents

自動車用ドアロック装置

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JP2784950B2
JP2784950B2 JP652590A JP652590A JP2784950B2 JP 2784950 B2 JP2784950 B2 JP 2784950B2 JP 652590 A JP652590 A JP 652590A JP 652590 A JP652590 A JP 652590A JP 2784950 B2 JP2784950 B2 JP 2784950B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、中央制御ユニットが個々のロックに結合さ
れて、個々のロックを電気的に作動させると共に、ドア
全体のロックまたはロック解除が、自動車の内部または
外部から操作される単一の制御ステーションから作動さ
れる自動車ドア用ロックシステム（以下中央制御ロック
システムと呼ぶ）にかかり、特にロック機構が選択的か
つ強制的にその安全位置に保持され、これによって自動
車の内部または外部のどの手動作動手段を用いても開放
できないようにする。デッドロックまたはスーパーロッ
ク機構に関するものである。
（従来の技術） このような装備は、番人のいない自動車の安全性を向
上するのにますます必要となっており、これは窓をこじ
開けたり、探針、フックあるいは他の道具を用いたりし
て、内部のドアハンドル、ドアロック用ノブ（ドア内側
の窓の下辺、敷居、棚等に設けられたノブ、ボタンで押
し下げることによりドアがロックされ、引き上げること
はよりロックが解除される。）などに触れることができ
ても、ロックが容易に解除されないようにするものであ
る。本発明が好便に適用できる中央制御ロックシステム
の一例は我々の英国特許2176528に述べられている。
（発明が解決しょうとする課題） 本発明の目的は、製作が容易でかつコパクトであり、
これによってその寸法を大きくしたり、基本的に再設計
したりすることなく従来パターンのロック作動装置に適
合でき、しかも強制式で使用上の信頼性が高く、かつ簡
単で丈夫な構造をもった、遠隔制御可能なデッドロック
機能を有する中央制御のロックシステムを提供すること
である。
（課題を解決するための手段と作用） 本発明によれば： ロック位置とロック解除位置との間をシフトできるロ
ックレバーと、 第１のモータと、第１のモータに駆動され、ロックレ
バーと協同してシステムの中央制御ユニットの作動に応
じてこのロックレバーを選択的に動かすためのロック作
動部材を備え、上記ロック作動部材は、その第１の位置
においては、ロックレバーがロック位置から変位するの
を妨げてロックがデッドロック状態に保持されるように
するが、第１の位置から離れた第２の位置においては、
ロックレバーが、ロック位置と、ロック解除位置との間
を制約なく動けるような形状をしており、さらに上記ロ
ック作動部材を第２の位置へ押し付ける弾性手段を備え
た、中央ロックシステム用のパワー作動式の自動車用ド
アロック装置において、 さらに、上記ロック作動部材を上記第１の位置に弾性
的に保持してこの装置をデッドロックさせる上記ロック
作動部材とのかみ合い位置と、上記ロック作動部材が第
１の位置から自由に動けるかみ合い開放位置との間で中
央制御ユニットに制御される第２のモータの駆動により
シフトできるデッドロック用ドッグを備えたこと、を特
徴とする自動車用ドアロック装置が提供される。
さらにロック作動部材は、第２の位置より離れた第１
の位置に対して反対側にある第３の位置へ動くことがで
きてレバーをロック解除位置へ強制的に変位でき、また
弾性手段がさらにロック作動部材を第３の位置および第
１の位置の両方から第２の位置へ押し付けられるように
することによって有利となる。ロック作動部材は、渦巻
形または他のカム形構成体をもった回転式カムとして構
成し、例えば英国特許2176528に示すように、レバーと
共同動作するようにすればよい。
デッドロック用ドッグは、回転駆動されるシャフトか
ら半径方向に突き出たドッグとし、このドッグの回転包
絡がロック作動部材の運動経路に交差し、このロック作
動部材が第１の位置にきたとき、ドッグがその切欠き、
あるいはノッチにかみ合うようにすることが好ましい。
ドッグまたはその他の形をしたデッドロック用ドッグ
は、その釈放位置に弾性力で押し戻される。さらにロッ
ク作動部材の共同動作面はドッグまたはその他の形をし
たデッドロック用ドッグを、ロック作動部材の弾性荷重
によってそのかみ合い位置でラッチし、これによってロ
ック作動部材を強制的にシフトさせてその共同動作面が
ドッグから外れるようにすることによって、はじめてド
ッグが釈放できるような形状にする。
この構成としては、ロック作動部材に角度のついた、
あるいは他の形のカム面を設け、これがドッグまたは他
の形をしたデッドロック用キャッチを、ロック作動部材
を強制シフトするとき、この釈放位置に押しつけ、ある
いは後押しするようにすることが有利である。
（実施例） 以下、添付図面を参照して本発明の一実施例を、さら
に詳細に説明する。
第１図（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）はパワー作動のロック
ユニットを種々の操作段階について示す分解斜視図、第
２図（Ａ）、（Ｂ）は上記ユニットのカム形ロック作動
部材および関連するデッドロック用ドッグを異る操作位
置について示す斜視図、第３図（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）
は上記のドッグとロック作動部材の成形部間の相互作用
を示す詳細図である。
先ず第１図を参照すると、このユニットは前記した我
々の英国特許2176528で述べたものとほぼ同じ型であ
り、これを参照して、その構造および動作、さらには複
数のユニットを自転車の中央遠隔制御ステーションと組
合わせた自動車中央ロックシステムの詳細を説明する。
ユニットはボデイまたはハウジング10を有し、これは
２つの部分10a、10bから成り、第１図では分離して示し
てある。部分10bは作動モータ12を塔載すると共に、こ
のモータを回転カム16として構成されたロック作動部材
に結合するギヤ列14を内蔵しており、このカムの正面側
は螺旋状の輪郭をした穴の形の渦巻構成体18として形成
されている。
ボデイ部分10aに設けられたレバー20として構成され
たロックレバーはピン22を有し、これが渦巻構成体18に
運動する。組立状態では、レバー20のピン22から遠い方
の端部はハウジング10の外部に延び、対応するドアのロ
ック機構（図示せず）にリンクされる。この例では、カ
ム16の回転によってレバー20が円周方向に、ロック機構
の機械的な動作に対応するロック位置およびロック解除
位置にシフトされる。渦巻構成体18の輪郭は次のような
形状になっている。
すなわち、第１の終端回転位置では、ピン22は渦巻構
成体18の半径方向で外側の狭い端部内にトラップされ、
第１図（Ｃ）に示すようにレバー20をそのロック位置に
駆動する。中間の回転範囲ではカムは第２の位置にあ
り、ピン22は渦巻構成体18の半径方向に広い部分と連動
し、これによってレバーはモータ12の動作と無関係に手
動で、例えば該当するドアのドアロック用ノブによって
ロック位置とロック解除位置との間を自由に動かすこと
ができ、この位置は第１図（Ｂ）に示す通りである。カ
ム16が第３の位置にある、他方の回転終端位置では、ピ
ン22は上記構造体の半径方向に内側の狭い端部内に強制
的に駆動され、これによって第１図（Ａ）に示すように
レバーをロック解除位置に駆動する。カム16は、ハウジ
ング部分10b内にある復帰用トーションスプング（図示
せず）によって第２（中間）の位置に弾性力で押し付け
られる。
第２図はこのユニットのデッドロック用キャッチの配
置を示している。回転カム16の裏面（第１図では見えな
い）には切欠き、または窓26がカムの歯の付いた周面に
すぐ近接して設けられている。
ドッグ28として構成されたデッドロック用キャッチ
は、下記にはるかに詳細に述べるような方法で、窓26と
共同動作を行い、カム16を強制的に上記の第１の位置に
保持し、これによってユニット、従って対応するラッチ
機構をデッドロックさせる。
ドッグ28の作動部は矩形断面をしていてハウジング部
10b内のカム16のリムの背後に塔載されたデッドロック
用小形回転モータ32のシャフト30から半径方向に突出し
ており、かつシャフト30の軸はカムの裏面24に平行にな
っている。
モータ32を付勢すると、シャフト30およびドッグ28を
第２図（Ａ）に示す釈放位置から第２図（Ｂ）に示すか
み合い位置まで180゜回転させ、この位置でドッグ28の
先端作動部が窓26に入り込む。
シャフト30は復帰ばねを有し、これが弾性によってド
ッグ28を第２図（Ａ）に示す釈放位置に強制的に戻す。
モータ32の動作は、主作動モータ12の動作に関連した
位相になっていて、デッドロック指令がこのユニットに
（従って同じように設けられた自動車の他のユニットに
も）伝えられると、先ずモータ12が作動してカム16を第
１の位置、すなわちデッドロッグ位置（第１図Ｃ）に強
制的に動かし、すなわち第２図に示すようにカム16を反
時計方向に回転させて、窓26がドッグ28を受入れるよう
な位置にする。モータ12がまだ付勢されていて、カム16
をそのリターンスプリングの力に抗して保持している間
に、さらにモータ32が作動して第２図に示すようにドッ
グ28を反時計方向に、第２図（Ａ）の釈放位置から第２
図（Ｂ）のかみ合い位置に回転させ、この位置でドッグ
28の作動部が窓26にかみ合い、さらにこの回転はシャフ
ト30上のリターンスプリングの力に抗して行われる。
モータ32の付勢がつづいていて、ドッグの作動部を窓
26の下側、すなわち半径方向に内側のエッジ34に押し付
けている間に、作動モータ12の付勢が切られ、カム16に
作用する主リターンスプリングの作用によって後側エッ
ジ36（すなわちカム16のロック解除回転方向から見て後
側）が第３図（Ａ）に示すように、ドッグ28の側面に接
触する。エッジ36は下側に向って、すなわち半径方向に
内側を向いた段36aをつくるように切欠かれており、こ
の段が、ドッグ28がそのリターンスプリングの作用よっ
てそのかみ合い位置から回転しないように保持するラッ
チの役をする。ここでモータ32の付勢が切られ、このユ
ニットの機構および関連するラッチは、ロック状態から
動かないように機械的に強制保持され、関連するドアの
手動機構（例えばドアハンドル、ドアロック用ノブな
ど）よるすべての作動を防止する。デッドロック状態を
終らせたいときは、中央制御ユニットに適当な命令をあ
たえることによってモータ12を短時間ロック方向に付勢
して、第２図に示すようにカム16を再び反時計方向に廻
す。この動きによって、ドッグ28は窓26のノッチのつい
た後側エッジ36から解放され、その反対側の角が窓26の
前側エッジ38によって上部へ押される。この前側エッジ
は第３図に示すように、進み方向で半径方向の外側に傾
斜するような角度に形成されている。
この傾斜したエッジは、第３図（Ｂ）に示すように、
ドッグ28の角との共同動作によって、ドッグを上方に
（図に示すように）その釈放位置に“けり上げ”、シャ
フト30上の関連するリターンスプリングであたえられる
力によって強制的なロック解除が行われ、これによって
ドッグは第３図（Ｃ）に示すように窓26から完全に解放
され、関連するデッドロック用モータ32を何ら付勢する
ことなくその釈放位置にスプリングバッグされる。同時
に、主モータ12の付勢も止めてよく、カム16のリターン
スプリングがカムを第１図（Ｂ）に示す中間位置に戻
し、ロック機構は手動操作手段（ドアロック用ノブな
ど）によって自由に操作できるようになり、或いは中央
制御ユニットによる強制的なロック解除が要求されると
きは、適当な指令によってモータ12を逆方向に作動さ
せ、カムを第１図（Ａ）に示すロック解除位置に押しつ
ける。
このような操作方法を用いると、パワー作動ユニット
の電気配線が簡単になり、共通線、モータ12および32へ
の１本ずつの線の３本の線だけでよく、電気作動および
制御は適当な制御箱のスイッチ接点を介して行うことが
でき、さらにモータ保護もサーミスタなどを用いて周知
の方法で行うことができる。このようにして、モータは
各個に正温度係数の温度サーミスタを用いた保護が可能
であり、或いは両方のモータに対して、１つの共通な正
温度係数のサーミスタを用いることも可能である。
（発明の効果） 以上説明したように、モータ32、シャフト30およびド
ッグ28から成るデッドロック用ドッグユニットは極めて
コンパクトでかつ制御および操作が簡単であり、従って
これを在来設計の作動ユニットに含めることはユニット
全体の容積や寸法を大きくすることなく、また在来ユニ
ットの部品の最小の改造と設計変更だけで容易に可能で
あり、改造としてはカムまたは他のロック作動部材に、
ドッグまたは他のデッドロック用ドッグとかみ合う連動
用の窓またはその他の構成部を形成するだけでよい。上
述のように、１つのスイッチ制御器と１本の配線の追加
だけでよいので、この強制的で信頼性の高いデッドロッ
ク機能は自動車用の大きさの中央ロックシステムにコス
ト上昇や困難性をほとんど伴うことなく適用することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第１図（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は本発明によるパワー作
動のロックユニットを種々の操作段階について示す分解
斜視図、第２図（Ａ）、（Ｂ）は上記ユニットのカム形
ロック作動部材および関連するデッドロック用ドッグを
異る操作位置について示す斜視図、第３図（Ａ）、
（Ｂ）、（Ｃ）は上記のドッグとロック作動部材の一部
間の相互作用を示す詳細図である。 10……ボデイ（ハウジング） 12……作動モータ 14……ギヤ列 16……ロック作動部材（カム） 18、24……渦巻構造部 20……ロックレバー 22……ピン 26……窓 28……ドッグ 30……シャフト 32……作動モータ 34……内側エッジ 36……後側エッジ 38……前側エッジ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ロック位置とロック解除位置との間をシフ
    トできるロツクレバー（20）と、 第１のモータと、 第１のモータに駆動されロックレバーと協同してシステ
    ムの中央制御ユニットの動作に応じてこのロックレバー
    を選択的に動かすためのロック作動部材（16）を備え、
    上記ロック作動部材は、その第１の位置においては、ロ
    ックレバーがロック位置から変位するのを妨げてロック
    がデッドロック状態に保持されるようにするが、 第１の位置から離れた第２の位置においては、ロックレ
    バーが、ロック位置と、ロック解除位置との間を制約な
    く動けるような形状をしており、 さらに上記ロック作動部材を第２の位置へ押し付ける弾
    性手段を備えた、中央ロックシステム用のパワー作動式
    の自動車用ドアロック装置において、 さらに、上記ロック作動部材を上記第１の位置に強制的
    に保持してこの装置をデッドロックさせる上記ロック作
    動部材とのかみ合い位置と、上記ロック作動部材が第１
    の位置から自由に動けるかみ合い開放位置との間で、中
    央制御ユニットに制御される第２のモータの駆動により
    シフトできるデッドロック用ドッグ（28）を備えたこ
    と、を特徴とする自動車用ドアロック装置。
  2. 【請求項２】上記デッドロック用ドッグ（28）は回転駆
    動されるシャフト（30）から半径方向に突出したドッグ
    であり、このドッグの回転包絡がロック作動部材の運動
    経路に交差し、上記ロック作動部材が第１の位置にある
    とき、この操作部材の一部とかみ合うようになっている
    こと、を特徴とする請求項１記載のドアロック装置。
  3. 【請求項３】デッドロック用ドッグ（28）がそのかみ合
    い位置でかみ合う、ロック作動部材（16）の一部（26）
    は、上記ドッグに対して働くロック作動部材の弾性荷重
    によって上記ドッグを上記かみ合い位置で保持するよう
    な形状にされ、これによってドッグはロック作動部材を
    パワー作動でシストすることによってのみかみ合い位置
    での保持から釈放されること、を特徴とする請求項２に
    記載のドアロック装置。
JP652590A 1989-01-17 1990-01-17 自動車用ドアロック装置 Expired - Lifetime JP2784950B2 (ja)

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GB8900960.9 1989-01-17
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Publication Number Publication Date
JPH02269281A JPH02269281A (ja) 1990-11-02
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US (1) US5029915A (ja)
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DE (1) DE69001255T2 (ja)
GB (1) GB2227049B (ja)

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