JP2782813B2 - 薄板の溶接方法 - Google Patents

薄板の溶接方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特に薄板を被溶接材に隅肉溶接する時に生じ
る薄板の溶断現象を防止するようにした薄板の溶接方法
に関するものである。
[従来の技術] 第4図〜第6図は夫々薄板(縦板)1を被溶接材2に
隅肉溶接する場合のビード3の形状例を示したもので、
第4図は被溶接材2が厚肉である場合、第5図は被溶接
材2が薄肉である場合、第6図は被溶接材2が厚肉であ
り、薄板1が半円弧形状を有していてその両端部を溶接
するようにしている場合を示している。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように薄板1を被溶接材2に隅肉溶接しよう
とする際、薄板1の板厚tが小さいと、第7図に示す如
く薄板1に穴aが開いてしまう溶断現象が生じ易い。こ
の現象は薄板1の板厚tと被溶接材2の板厚との差が大
きい程顕著である。
このため、従来においては、前記溶断現象を生じさせ
ないようにするために、非消耗電極式の溶接方法を採用
しているが、薄板の場合入熱量を大きくすることができ
ないので溶接速度が遅く、且つ溶融プールが小さいため
溶接ワイヤを溶融プール内に安定して供給することが困
難であり、しかも溶接ワイヤの供給によって溶融プール
が冷えてしまうために溶接が非常にむずかしい等の問題
を有していた。
本発明は、上記従来の問題点に着目してなしたもの
で、薄板の溶接部の見掛け上の厚さを大きくする、或い
は薄板の溶接端部と被溶接材との間にすきまが生じるの
を防止することにより、薄板の隅肉溶接を溶断現象を生
じさせることなく容易に可能にすることを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は薄板を被溶接材に隅肉溶接する溶接方法にお
いて、薄板の溶接端部に、該端部を折り返すことにより
見掛け上の厚さを大きくした折曲げ溶接部を形成し、該
折曲げ溶接部を被溶接材に溶接することを特徴とする薄
板の溶接方法にかかるものである。
[作用] 薄板の溶接端部に形成された折曲げ溶接部が見掛け上
の厚さが大きくなるように形成されているので、大きな
入熱量を与えても溶断現象を生じさせることなく、容
易、確実に溶接することができる。
[実 施 例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明の一実施例であり、被溶接材2に板厚
tの薄板1を溶接する際、薄板1の溶接端部を所要の折
り返し高さhで折り返すことにより、見掛け上の厚さT
(薄板1の板厚tの約2倍)を有した折曲げ溶接部4を
形成している。
第2図は薄板1の溶接端部を複数回折り返すことによ
り大きな見掛け上の厚さTをもつ折曲げ溶接部4を形成
した場合を示している。
又第3図は薄板1の溶接端部を前記被溶接材2との平
行部wを有して折り返すことにより、大きな見掛け上の
厚さTをもつ折曲げ溶接部4を形成した場合を示してい
る。
前記見掛け上の厚さT及び折り返し高さhは、設計上
要求される大きさに形成される。
上記したように、薄板1の端部に形成した折曲げ溶接
部4を被溶接材2に溶接すると、アークにさらされる範
囲を高さhとすると、折曲げ溶接部4の見掛け上の厚さ
Tが大きくなる。よって入熱量を増加して溶接の高速化
を行っても溶断現象を生じさせることなく容易、確実に
溶接を行うことができ、且つ薄板1の溶接部が折曲げ溶
接部4によって容量が増加されているので、ノンフィラ
溶接でも十分なのど厚が確保できる。
又、消耗電極式の溶接も、溶断現象を生じさせること
なく入熱量を増大させて高速で実施することができる。
尚、本発明の薄板の溶接方法は、上述の実施例にのみ
限定されるものではなく、折曲げ溶接部の形状等は種々
変更し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の薄板の溶接方法によれ
ば、薄板の溶接部に、見掛け上の厚さを増加させた折曲
げ溶接部を形成させて溶接を行うようにしているので、
溶断現象を生じさせることなく容易、確実な溶接が可能
となり、且つ入熱量を増加させて高速度での溶接を行わ
せることにより溶接作業の能率を大幅に向上させること
ができ、更にノンフィラ溶接も可能となる等、種々の優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の斜視図、第2図は第1図に
類似した他の形状例を示す斜視図、第3図は第1図に類
似した更に他の形状例を示す側面図、第4図〜第6図は
夫々従来の薄板を隅肉溶接する場合のビードの形状例を
示す側面図、第7図は従来方式の問題点を示すための斜
視図である。 1は薄板、2は被溶接材、4は折曲げ溶接部、5は溝、
6は嵌合部、hは折り返し高さ、tは薄板板厚、Tは見
掛け上の厚さを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板を被溶接材に隅肉溶接する溶接方法に
    おいて、薄板の溶接端部に、該端部を折り返すことによ
    り見掛け上の厚さを大きくした折曲げ溶接部を形成し、
    該折曲げ溶接部を被溶接材に溶接することを特徴とする
    薄板の溶接方法。
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