JP2016036845A - 溶接用裏当て材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶接用裏当て材10は固形耐火物製長尺物で形成され、幅方向中央部に長手方向に延びるビード形成部14が形成され、該ビード形成部両側が一対のメタルタッチ部16となっており、開先加工した母材M1の開先端面を別の母材M2に向かい合わせて、その間に開先溝部を形成し、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置される溶接用裏当て材において、その表面の少なくとも溶接開始部であって、前記ビード形成部および少なくとも一方のメタルタッチ部に溶接用裏当て材の幅方向に連続して延びる金属薄膜層18が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
なお、上述の例では、開先溝部の第1及び第2の端部間でアークを往復させつつ溶融金属層を順次積層しているが、第1の溶融金属層が形成された後にアークの発生を一旦停止させ、送給ヘッドを開先溝部の第2の端部側からその第1の端部側に戻し、そこで再びアークを発生させて開先溝部の第2の端部側に向かって溶接作業を再開して第1の溶融金属層上に第2の溶融金属層を形成してもよい。
なお、上記のような溶接開始箇所におけるアークの発生を安定させることを目的としたものではないが、特開昭63−260674号では、長手方向溝(ビード形成部)に金属線条を設けた溶接用裏当材が提案されている。
(1)
固形耐火物製長尺物で形成され、その表面には、幅方向中央部に長手方向に延びるビード形成部が形成され、該ビード形成部両側が一対のメタルタッチ部となっており、開先加工した母材の開先端面を別の母材に向かい合わせてその間に開先溝部を形成し、アーク溶接によって前記開先溝部に溶融金属層を順次積層させて前記両母材の溶接を行う際に、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置される溶接用裏当て材において、その表面の少なくとも溶接開始部であって、前記ビード形成部および少なくとも一方のメタルタッチ部に溶接用裏当て材の幅方向に連続して延びる金属薄膜層が形成されていることを特徴とする溶接用裏当て材。
(2)
固形耐火物製長尺物で形成され、その表面には、側縁部に沿ってビード形成部が形成され、該ビード形成部片側がメタルタッチ部となっており、開先加工した母材の開先端面を別の母材に向かい合わせてその間に開先溝部を形成し、アーク溶接によって前記開先溝部に溶融金属層を順次積層させて前記両母材の溶接を行う際に、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置される溶接用裏当て材において、その表面の少なくとも溶接開始部であって、前記ビード形成部および前記メタルタッチ部に溶接用裏当て材の幅方向に連続して延びる金属薄膜層が形成されていることを特徴とする溶接用裏当て材。
(3)
前記金属薄膜層の厚さが、10〜500μmである前記(1)または(2)の溶接用裏当て材。
(4)
前記金属薄膜層の厚さが、30〜100μmである前記(1)または(2)の溶接用裏当て材。
(5)
他方のメタルタッチ部にも金属薄膜層が形成されている前記(1)のいずれかの溶接用裏当て材。
(6)
前記金属薄膜層が、鉄、アルミニウム、ニッケル、銅、金、銀、黄銅またはベリリウム銅で形成されている前記(1)〜(5)のいずれかの溶接用裏当て材。
(7)
前記金属薄膜層の幅が、5mm以上である前記(1)〜(6)のいずれかの溶接用裏当て材。
(8)
一体型である前記(1)〜(7)のいずれかの溶接用裏当て材。
(9)
複数のピースを連結して形成された連結型であって、少なくとも1つのピースに前記金属薄膜層が形成されている前記(1)〜(7)のいずれかの溶接用裏当て材。
(10)
前記ビード形成部に連続する側面が、前記別の母材に接触するもう一つのメタルタッチ部となっており、このメタルタッチ部にも前記金属薄膜層と連続する金属薄膜層が形成されている前記(2)の溶接用裏当て材。
なお、特開昭63−260674号には、ビード形成部(溝)の中心に金属条材を設けた溶接用裏当て材が開示されているが、前記条材は、裏波ビードの幅を一定にするためのものであり。本発明のように、溶接開始時の問題を解決するためのものではない。
本裏当て材10は、開先加工した母材(梁部)M1の開先端面を別の母材(ダイヤフラム部)M2に向かい合わせてその間に開先溝部を形成し、アーク溶接によって前記開先溝部に溶融金属層を順次積層させて前記両母材の溶接を行う際に、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置されるものである。裏当て材10は、固形耐火物製長尺物で形成された裏当て材本体12を備えている。この裏当て材本体12には、幅方向中央部に長手方向に延びるビード形成部14が形成され、該ビード形成部両側が一対のメタルタッチ部16となっている。
前記金属薄膜層18は、金属箔の貼着、メッキ等により形成される。
これらの溶接用裏当て材100は、固形耐火物製長尺物で形成された裏当て材本体102を備えており、その表面には、側縁部に沿ってビード形成部104が形成され、該ビード形成部片側がメタルタッチ部106となっており、開先加工した母材(梁)M3の開先端面を別の母材(柱)M4に向かい合わせてその間に開先溝部を形成し、アーク溶接によって前記開先溝部に溶融金属層を順次積層させて前記両母材の溶接を行う際に、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置される溶接用裏当て材において、その表面の少なくとも溶接開始部であって、前記ビード形成部および前記メタルタッチ部に溶接用裏当て材の幅方向に連続して延びる金属薄膜層108が形成されている。この金属薄膜層106の厚さ、幅、材質等は、前記金属薄膜層18と同じであるので、説明は省略する。
12 裏当て材本体
14 ビード形成部
16 メタルタッチ部
18 金属薄膜層
12a、12b 裏当て材部品
M1、M2 母材
100 溶接用裏当て材
102 裏当て材本体
104 ビード形成部
106 メタルタッチ部
108 金属薄膜層
110 側面
M3、M4 母材
Claims (10)
- 固形耐火物製長尺物で形成され、その表面には、幅方向中央部に長手方向に延びるビード形成部が形成され、該ビード形成部両側が一対のメタルタッチ部となっており、開先加工した母材の開先端面を別の母材に向かい合わせてその間に開先溝部を形成し、アーク溶接によって前記開先溝部に溶融金属層を順次積層させて前記両母材の溶接を行う際に、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置される溶接用裏当て材において、その表面の少なくとも溶接開始部であって、前記ビード形成部および少なくとも一方のメタルタッチ部に溶接用裏当て材の幅方向に連続して延びる金属薄膜層が形成されていることを特徴とする溶接用裏当て材。
- 固形耐火物製長尺物で形成され、その表面には、側縁部に沿ってビード形成部が形成され、該ビード形成部片側がメタルタッチ部となっており、開先加工した母材の開先端面を別の母材に向かい合わせてその間に開先溝部を形成し、アーク溶接によって前記開先溝部に溶融金属層を順次積層させて前記両母材の溶接を行う際に、該開先溝部の底部を形成するように前記両母材に亘って配置される溶接用裏当て材において、その表面の少なくとも溶接開始部であって、前記ビード形成部および前記メタルタッチ部に溶接用裏当て材の幅方向に連続して延びる金属薄膜層が形成されていることを特徴とする溶接用裏当て材。
- 前記金属薄膜層の厚さが、10〜500μmである請求項1または2の溶接用裏当て材。
- 前記金属薄膜層の厚さが、30〜100μmである請求項1または2の溶接用裏当て材。
- 他方のメタルタッチ部にも金属薄膜層が形成されている請求項1のいずれかの溶接用裏当て材。
- 前記金属薄膜層が、鉄、アルミニウム、ニッケル、銅、金、銀、黄銅またはベリリウム銅で形成されている請求項1〜5のいずれかの溶接用裏当て材。
- 前記金属薄膜層の幅が、5mm以上である請求項1〜6のいずれかの溶接用裏当て材。
- 一体型である請求項1〜7のいずれかの溶接用裏当て材。
- 複数のピースを連結して形成された連結型であって、少なくとも1つのピースに前記金属薄膜層が形成されている請求項1〜7のいずれかの溶接用裏当て材。
- 前記ビード形成部に連続する側面が、前記別の母材に接触するもう一つのメタルタッチ部となっており、このメタルタッチ部にも前記金属薄膜層と連続する金属薄膜層が形成されている請求項2の溶接用裏当て材。
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JP2014163418A JP2016036845A (ja) | 2014-08-11 | 2014-08-11 | 溶接用裏当て材 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05277727A (ja) * | 1992-03-30 | 1993-10-26 | Kobe Steel Ltd | 溶接ロボットによる片面アーク溶接方法と裏当材 |
JPH0584491U (ja) * | 1992-04-10 | 1993-11-16 | 新日本製鐵株式会社 | 片面溶接用裏当材 |
JP2000210793A (ja) * | 1999-01-21 | 2000-08-02 | Eihou Bussan Kk | 導電性を有する溶接用耐火物製裏当材 |
-
2014
- 2014-08-11 JP JP2014163418A patent/JP2016036845A/ja active Pending
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