JP6488460B2 - フィルムコンデンサ - Google Patents

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Description

本発明はフィルムコンデンサに関する。
近年、電気機器、電子機器、産業機器や自動車などにフィルムコンデンサが使用されている。
フィルムコンデンサは高周波電流あるいは大電流を用いる場合が増えており、フィルムコンデンサにおいては、コンデンサ素子とバスバーとの接続により高い信頼性が要求されている。
そして、従来のフィルムコンデンサ電極の接続方式としては、コンデンサ素子の両端部に形成されたメタリコン電極に、薄板状のバスバーを抵抗溶接、より具体的にはプロジェクション抵抗溶接にて固定する方式が知られている。
従来のプロジェクション抵抗溶接について以下に説明する。まず、図11に示すように第1バスバー主面921に四角錐状の突起部923を2つ有し、さらに2つの突起部923の間に開口部928を備えたバスバー92を用意する。そして、図12に示すように、第1主面921をメタリコン電極に対向させて配置することにより、2つの突起部923がコンデンサ素子91のメタリコン電極911に接触するようにバスバー92をメタリコン電極911の上に配置する。次に、バスバー92の、第1主面921とは反対側の第2主面922の上に2つの溶接棒9WRを押接させる。
2つの溶接棒9WRに溶接電流を流すことにより、コンデンサ素子91のメタリコン電極911とバスバー92とが溶接により接続される。このような開口部928をもつ部材を用いて抵抗溶接をする技術は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1のフィルムコンデンサは、バスバー92が開口部928を有しているため、バスバー92内を流れる溶接電流9WC2の経路よりもメタリコン電極911内を流れる溶接電流9WC1の経路が短いので、メタリコン電極911内を溶接電流9WC1が効率よく流れ、バスバー92内を溶接電流9WC2が分流することで溶接強度が低下しないようにする効果がある。
特開平2−82446号公報
しかしながら、従来のフィルムコンデンサでは、バスバーとメタリコン電極との接続部近傍の発熱量が大きくなりすぎ、接続部近傍の蒸着金属層や誘電体フィルムが熱変質溶融してしまい、バスバーがコンデンサ素子から剥離する虞があった。
そこで、本発明は、フィルムコンデンサのメタリコン電極とバスバーとの接続強度を高めたフィルムコンデンサを提供することを目的とする。
本発明は、両端部にメタリコン電極が形成されたコンデンサ素子と、メタリコン電極と対向する対向面に線状に延びる第1突起部を有し、第1突起部にてメタリコン電極と溶接されているバスバーとを備えるフィルムコンデンサである。
本発明によると、フィルムコンデンサのメタリコン電極とバスバーとの接続強度を高めたフィルムコンデンサを提供できる。
本発明の第1実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の斜視図である。 本発明の第1実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の断面図である。 本発明の第1実施形態のフィルムコンデンサにおける要部の別の断面図である。 本発明の第1実施形態のバスバーの正面図である。 本発明の第1実施形態の突起部を説明する模式図である。 本発明の第1実施形態における溶接工程を説明する図である。 本発明の第1実施形態における溶接工程を説明する別の図である。 本発明の第2実施形態における突起部を説明する模式図である。 本発明の第3実施形態における突起部を説明する模式図である。 従来のフィルムコンデンサにおけるバスバーの正面図である。 従来のフィルムコンデンサの製造方法における抵抗溶接を説明する図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して第1実施形態におけるフィルムコンデンサの構成及びその製造方法について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるフィルムコンデンサを構成する、バスバー2を接続したコンデンサ素子1の概略構成を示した斜視図である。図2は図1の切断線I−Iにおける断面図であり、図3は図1の切断線II−IIにおける断面図である。
コンデンサ素子1は、交互に配置された誘電体フィルム及び蒸着金属層と、両端部にはメタリコン電極11とを有する。ここで、コンデンサ素子1の構成について、その形成方法を基に詳述する。まず、PPなどからなる誘電体フィルムの少なくとも片面にアルミニウムを蒸着して蒸着金属層(蒸着電極)を形成した金属化フィルムを一対とし、これら一対の金属化フィルムが重ね合せられ、巻回されることで巻回体が形成される。さらに、この巻回体が押圧され扁平形に加工される。そして、変形された巻回体111の互いに対向する2つの端面に亜鉛、アルミニウム等の金属またはこれら金属の混合金属が溶射され、メタリコン電極が形成されることで、コンデンサ素子1が完成する。このように、コンデンサ素子1は扁平形状をなし、誘電体フィルムを介して蒸着金属層を対向させたコンデンサ部分をメタリコン電極を介して外部に取り出した構成となっている。
バスバー2は、コンデンサ素子1のメタリコン電極11と対向する対向面(第1主面)21に突起部23を有し、対向面21の反対側の裏面(第2主面)22には凹部24を有している。凹部24は裏面22にプレス加工を施すことにより形成された凹んだ部分であり、一方、突起部23は裏面22からプレス加工を施すことにより形成された突出した部分である。
図4は、バスバー2を対向面21から見た正面図である。突起部23は線状に延びる第1突起部23Aを有している。また、第1突起部23Aの両方の端部には4つの第2突起部23Bが連結している。それぞれの第2突起部23Bは第1突起部23Aに対して略垂直に延びており、突起部23は全体として第1主面側からみてH字状となっている。また、突起部23は第1突起部23Aの稜線23ARと第2突起部23Bの稜線23BRを備えている。また、バスバー2は、外部へ電極を引き出すための外部電極部29を有している。
図5は突起部23の模式図であり、稜線は省略している。また、同図において、第1突起部23Aと第2突起部23Bの境界を点線で示している。
バスバー2はメタリコン電極11とプロジェクション抵抗溶接されており、図2及び図3に示すように、第1突起部23A及び第2突起部23Bの一部が、それぞれメタリコン電極11に食い込んで接合している。なお、第1突起部23Aの、第1主面21のうち突起部が形成されていない部分からの高さHは、メタリコン電極11の厚さAに対して15〜85%、さらに好ましくは30〜50%の範囲が好ましい。また、第1突起部23Aのメタリコン電極11に食い込んだ部分の厚さtは、メタリコン電極11の厚さA未満が好ましい。本実施形態においては、メタリコン電極11に第1突起部23A及び第2突起部23Bが完全に埋設しており、第1突起部23A及び第2突起部23B近傍の対向面21はメタリコン電極11と接着している。
そして、フィルムコンデンサは、バスバー2を接続したコンデンサ素子1をケース(図示せず)に収容しており、ケースとコンデンサ素子1との隙間に樹脂(図示せず)が充填されて封止がなされている。
(製造方法)
以下に、第1実施形態のフィルムコンデンサの製造方法を説明する。
(コンデンサ素子形成工程)
コンデンサ素子形成工程を説明する。まず、PPからなる誘電体フィルムの片面にアルミニウムを蒸着させて、蒸着金属層(蒸着電極)が形成された金属化フィルムを形成する。なお、本実施の形態ではこのように蒸着金属としてアルミニウムを用いたが、これ以外にも亜鉛やマグネシウム、あるいはこれらの金属を混合させたものを用いてもよい。
次に、一方の極性用の金属化フィルムと他方の極性用の金属化フィルムとを幅方向の端部を僅かにずらした状態で重ねて巻回し、円柱状の巻回体を作製する。尚、巻回体の外周側には、保護用の絶縁フィルム(PPフィルム)を数周分巻きつけられていてもよい。そして、この巻回体の曲面状の外周面を巻回体の径方向の両側から押圧して扁平形状に加工する。さらに、扁平形状に加工された巻回体111の互いに対向する2つの端面に亜鉛、アルミニウム等の金属またはこれら金属の混合金属を溶射することによりメタリコン電極11を形成する。これにより、誘電体フィルムを介して蒸着金属層が対向するコンデンサ部分が形成されたコンデンサ素子1が完成する。
(突起部形成工程)
次に、例えば錫等の鍍金を施した銅製の薄板状母材を用意する。母材にプレス加工を施し、バスバー2の外形形状の形成及び突起部23の形成を行う。尚、バスバー2の表面に鍍金が施されている場合は、溶接の際に鍍金の一部が溶融し、メタリコン電極11と接続していてもよい。
以下に、突起部23の形成について説明する。
バスバー2の第2主面(裏面22)側からにプレス型を押し付けることによりH字状の凹部24を形成する。これにより、第1主面(対向面21)においてH字状の突起部23が突出する。
図4に示すように、突起部23は線状に延びる第1突起部23Aと、第1突起部23Aの両方の端部に連結した4つの第2突起部23Bにより構成されている。それぞれの第2突起部23Bは第1突起部23Aの延びる方向(X方向)に対して略垂直な方向(Y方向)に延びている。
突起部23の形成に際しては、H字状の凸部を有するプレス型を母材に押し付けることでH字状の突起部23を形成しても良いし、最初に線状の第1突起部23Aを形成した後に再度プレス加工を行って第2突起部23Bを形成することにより、H字状の突起部23を形成しても良い。
(溶接工程)
図6を参照して溶接工程を説明する。まず、抵抗溶接機の所定の位置にコンデンサ素子1をセットする。次いで、コンデンサ素子1の一方のメタリコン電極11の中心部に突起部23が接触するように一方のバスバー2を保持する。このとき、コンデンサ素子1の一方のメタリコン電極11と一方のバスバー2の第1主面21が対向している。
次いで、一対の溶接棒WR、WRを一方のバスバー2の第2主面22に押し当てる。具体的には、第1突起部23Aの稜線23ARと第2突起部23Bの稜線23BRの交点にそれぞれ溶接棒WRの中心WRCが配置されるように一対の溶接棒WRを押し当てる。
その後、直流インバータ式溶接電源(極性切り換え型)から溶接電流を給電すると、2つの溶接棒WR間において一方のバスバー2の第1突起部23Aと、第2突起部23Bと、メタリコン電極11の第1突起部23A及び第2突起部23Bとの接触部近傍11A(図7参照)とに溶接電流が流れる。第1突起部23A、第2突起部23B、接触部近傍11Aが発熱することにより、加圧されていた第1突起部23A、第2突起部23Bがメタリコン電極11に食い込んで溶接、すなわち接続される。
以下に、溶接工程についてより具体的に説明する。図7は図6における切断線III−IIIにて切断した断面図である。バスバー2は、その第1突起部23Aの稜線23ARにてメタリコン電極11と線接触した状態で抵抗溶接される。よって、バスバー2内を流れる溶接電流WC1は図7の矢印で示すように第1突起部23Aに沿って流れ、メタリコン電極11とバスバーとが第1突起部23Aにて溶接により接続される。さらに、他方のメタリコン電極11にも同様に他方のバスバー2を溶接する。尚、同図において、誘電体フィルム11B及び蒸着金属層11C、11Dは模式的に図示しており、保護用の絶縁フィルムは図示していない。
(封止工程)
次に、バスバー2を接続したコンデンサ素子1をケース(図示せず)の凹部に収容する。なお、バスバー2の外部電極部29はケースの凹部から外部へ突き出ている。ケースの凹部の開口部から液状の樹脂を充填し、冷却することにより本発明のフィルムコンデンサが完成する。
本実施形態によれば、バスバー2は、第1突起部23Aにてメタリコン電極11と接触した状態で抵抗溶接されているため、バスバー2内を流れる溶接電流WC1は図7の矢印で示すように第1突起部23Aに沿って流れる。よって、溶接により発生する熱を接触部近傍11Aに制御できるため、フィルムコンデンサのメタリコン電極とバスバーとのを接続の信頼性が高まる。
さらに、メタリコン電極11内を流れる溶接電流WC2は、図7の矢印で示すようにメタリコン電極11の第1突起部23Aとの接触部近傍11Aを流れる。すなわち、メタリコン電極11内を流れる溶接電流WC2はメタリコン電極11のごく表層部(接触部近傍11A)のみにしか流れないので、小さい溶接電流によっても十分発熱する。そのため溶接電流を低減することができ、誘電体フィルム11Bや蒸着金属層11C、11Dに生じる熱変質融解を低減でき、フィルムとメタリコン間の剥離不良の発生を抑制できる。
また、突起部23を中心として選択的に溶接がなされるので、溶接工程において溶接部を制御することが容易となる。
また、突起部23は、第2突起部23Bをさらに有しており、第2突起部23Bとメタリコン電極11とが接触した状態でメタリコン電極11と抵抗溶接される。よって、バスバー2とメタリコン電極11との接続の信頼性がさらに高まる。また、第2突起部23Bの延びる方向(Y方向)に沿ってバスバー2に応力が加わった場合でも、第2突起部23Bにおいてもバスバー2とメタリコン電極11が接続されているので、メタリコン電極からバスバーを剥離させるような応力に対する剥離強度を向上させることができる。また、第2突起部23Bが稜線23BRを有する場合においても、溶接により発生する熱を接触部近傍に制御できるため、接続の信頼性がさらに高まることに加えて、誘電体フィルム11Bや蒸着金属層11C、11Dに生じる熱変質融解を低減できる。
また、第1突起部と第2突起部は第1主面21側からみてH字状の突起部を構成していることが好ましい。第1突起部23Aの稜線と第2突起部23B1の稜線の交点を溶接棒WRの中心WRCとすれば、溶接棒WRの突起部23とのコンタクト範囲内(図6の円内)から第1突起部23Aの端部23A1の近傍が外れてしまう虞がなくなり、剥離強度低下を回避できるからである。
溶接棒WRの配置位置は第1突起部23Aの稜線23ARと第2突起部23Bの稜線23BRの交点に限定されず、第1突起部23Aと第2突起部23Bの連結部近傍に溶接棒WRの中心WRCを配置すれば、必ず第2突起部23Bに溶接電流を流すことができるので、剥離強度を確実に向上させることができる。
上述したように、本発明のフィルムコンデンサは、第1突起部23Aにてメタリコン電極11と溶接されているので、メタリコン電極とバスバーとの接続強度が高まる。
(第2実施形態)
図8を参照して第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と異なる事項を中心に説明し、共通する事項についての説明は省略する。第2実施形態のフィルムコンデンサにおける突起部23を図8に示す。図8においては説明を簡単にするため稜線は省略している。また、第1突起部23Aと第2突起部23B1の境界を点線で示している。第1実施形態においては、4つの第2突起部23Bが第1突起部23Aの端部と連結することにより、突起部23は第1主面21側からみてH字状をしていた。それに対して、本実施形態においては、4つの第2突起部23B1は第1突起部23Aの端部23A1と連結しておらず、第1突起部23Aの端部から離れた位置で第1突起部23Aと連結している。
溶接工程においては、溶接棒WRの中心WRCを、第1突起部23Aの端部23A1から、第1突起部23Aの稜線と第2突起部23B1の稜線との交点までの位置に設定することができる。
本実施形態においても第1実施形態で説明した効果を奏することができる。尚、第2突起部23B1は溶接棒WRと接触する領域に配置することが好ましい。
(第3実施形態)
図9を参照して第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と異なる事項を中心に説明し、共通する事項についての説明は省略する。第3実施形態のフィルムコンデンサにおける突起部23を図9に示す。図9においては説明を簡単にするため稜線は省略している。また、第1突起部23Aと第2突起部23Bの境界を点線で示している。第3実施形態においては、第1実施形態と同様に第1突起部23Aの両端部に連結する4つの第2突起部23Bを備えていることに加えて、第1突起部23Aが延びる方向(X方向)に略垂直な方向(Y方向)に沿って延びる4つの第2突起部23B1が第1突起部23Aの端部23A1から離れた位置に連結している。
本実施形態による溶接工程は第1実施形態の溶接工程と同様である。具体的には、8つの第2突起部の並びのうち最も外側にある2つの第2突起部23Bの稜線と第1突起部23Aの稜線との交点に溶接棒WRの中心WRCを配置して抵抗溶接をすれば良い。
本実施形態では、4つの第2突起部23Bに加えて第1突起部23Aの端部23A1より内側で4つの第2突起部23B1がメタリコン電極11と溶接されているので、X方向及びY方向から加わる応力に対する剥離強度をより高めることができる。
なお、2つの第2突起部23Bを第1突起部23Aに対して略垂直ではなく、例えば一方のみ70度の角度をもって連結する構成とすることもできる。この場合、第2突起部23Bの第1突起部23Aの反対側の端部同士の距離は、第2突起部23Bの第1突起部23A側の端部同士の距離よりも小さくなる。X方向において互いに離間する2つの第2突起部23Bが第1突起部23Aの延びる方向と略垂直に配置されている場合は、X方向において互いに離間する2つの第2突起部23Bの第1突起部23Aの反対側の端部の距離がX方向において小さくなるよう配置されている場合と比べて、第2突起部23Bの第1突起部23Aの反対側の端部間に流れる溶接電流を抑制できる。よって、X方向において互いに離間する複数の第2突起部23Bは互いに平行に延びて第1突起部23Aと連結する構成とすることが好ましい。
本明細書にて「略垂直」とは「80度以上100度以下」を意味する。
(実施例1)
第1実施形態のフィルムコンデンサについて、第1突起部23A及び第2突起部23Bの対向面21からの突き出し量をパラメータとして剥離強度との関係を調べた。
バスバー2の厚さは0.8mm、メタリコン電極11の厚さAは0.6mmである。第1突起部23AのX方向における長さは10.0mmであり、第1突起部23AのY方向における長さは1.0mmである。また、第2突起部23BのY方向の長さは2.0mm、第2突起部23BのX方向における長さは1.0mmである。
また、第1突起部23Aの高さHを、200μmとしたものをそれぞれ10個用意した。
上記バスバー2を用いて、直流インバータ式溶接電源(極性切り換え型)から4.4kAの溶接電流を1秒間(極性の切り換えは10回)だけ溶接棒WRに給電して、溶接工程を行い、実施例1のフィルムコンデンサを作成した。
(比較例1)
第1突起部23Aを設けなかった以外、実施例1と同様にして比較例1のフィルムコンデンサを作成した。
(比較例2)
第1突起部23を設けず、バスバーの2つ溶接棒が配置される領域にそれぞれ四角錐状の突起部を設け電極棒間のバスバーにスリット(幅5mm)を設ける構造以外、実施例1と同様にして比較例2のフィルムコンデンサを作成した。
そして、実施例及び比較例のフィルムコンデンサにおいて、バスバー2に対してX方向に平行に応力加えて、バスバー2がメタリコン電極11が剥離するまでの強度(剥離強度)を測定した。(測定装置:島津製作所製 AG−XplusSC引っ張り速度:1mm/min)この結果を表1にまとめた。
Figure 0006488460
これらの結果から、第1突起部及び第2突起部を有する実施例1のフィルムコンデンサは、比較例1及び2よりも剥離強度が高まることによりバスバーとメタリコン電極との接続強度が高めることができた。
(実施例2〜5)
実施例1において、第1突起部の高さHを0.1、0.3、0.4及び0.5mmと変化させた以外、実施例1と同様に実施例2〜5のフィルムコンデンサを作成した。
Figure 0006488460
第1突起部の高さHを0.2mm、0.3mmとした実施例1及び2は、剥離強度をより高めることができた。
また、実施例1〜5の結果から、メタリコン電極の厚さAに対する第1突起部の高さHの比率(H/A)を0.17〜0.83とすることにより、溶接の際に突起部により広がったメタリコン電極によりバスバーとメタリコン電極との接着面積が増え、剥離強度を高めることができたと考えられる。この効果は、メタリコン電極の厚さAに対する第1突起部の高さHの比率(H/A)を0.33〜0.50とすることにより、さらに高めることができた。よって、第1突起部及び第2突起部は、対向面から200μm以上300μm以下の範囲で突き出ているのが好ましい。
フィルムコンデンサのメタリコン電極とバスバーとの接続強度を高めたフィルムコンデンサを提供することができる。
1 コンデンサ素子
11 メタリコン電極
11A 接触部近傍
2 バスバー
21 対向面(第1主面)
22 裏面(第2主面)
23 突起部
23A 第1突起部
23AR 第1突起部23Aの稜線
23B 第2突起部
23B1 第2突起部
23B2 第2突起部
23BR 第2突起部23Bの稜線
24 凹部
WR 溶接棒
WRC 溶接棒の中心

Claims (2)

  1. 両端部にメタリコン電極が形成されたコンデンサ素子と、
    前記メタリコン電極と対向する対向面に線状に延びる第1突起部と、前記第1突起部に対して略垂直に延びて前記対向面視でH字状の突起部を構成するように前記第1突起部と連結する複数の第2突起部を有し、
    前記第1突起部および前記第2突起部にて前記メタリコン電極と溶接されているバスバーとを備え、
    前記対向面の反対面には、前記第1突起部に対応する位置に凹部を有するフィルムコンデンサ。
  2. 前記メタリコン電極の厚さAに対する第1突起部の高さHの比率(H/A)が0.17〜0.83である請求項に記載のフィルムコンデンサ。
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