JP2780178B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2780178B2
JP2780178B2 JP63246549A JP24654988A JP2780178B2 JP 2780178 B2 JP2780178 B2 JP 2780178B2 JP 63246549 A JP63246549 A JP 63246549A JP 24654988 A JP24654988 A JP 24654988A JP 2780178 B2 JP2780178 B2 JP 2780178B2
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knuckle
caliper
bolt
coupling
disc brake
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規行 藤田
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ナックルおよびキャリパの結合部に改良を
加えることにより、取付ボルトなど連結部材が受ける制
動トルクの負担を軽減させるようにした、ディスクブレ
ーキに関するものである。
(従来の技術) 自動車等の車輌に用いられるディスクブレーキの従来
技術を、第5図および第6図に基いて説明する。このデ
ィスクブレーキはナックル1とキャリパ2とを主構成と
し、ナックル1には車軸3が、キャリパ2にはシリンダ
4とこのシリンダ4に装着されたピストン5とが設けて
ある。
車軸3には図示を省略した車輪と、仮想線で示したデ
ィスク6とが同軸状に軸着してあり、前記車輪とディス
ク6とは一体に回転する。ピストン5と、キャリパ2の
このピストン5に対向する部位にはそれぞれブレーキパ
ッド7が取付けてあり、ディスク6を挟むように位置し
ている。この構造により、ピストン5とキャリパ2と
は、図示を省略したブレーキペダルが踏み込まれたとき
に、ブレーキパッド7,7を両側からディスク6に押圧さ
せ自動車の制動制御をする。
キャリパ2はナックル1に取付けられているが、その
構造としては、ナックル1とキャリパ2の複数箇所に取
付ボルト8を挿通し、これによって両者を結合するよう
になっている。符号9,10で示す部分は、ナックル1およ
びキャリパ2のそれぞれから突設した結合部である。各
結合部9,10には取付ボルト8を螺合するねじ孔11,12が
刻設してある。取付ボルト8を各結合部9,10のねじ孔1
1,12に螺合させることにより、ナックル1およびキャリ
パ2は一体に結合する。13は固定孔で、この固定孔13は
ナックル1をシャーシ(図示省略)の本体に固定するた
めのものである。なお、結合部9,10の互いの係合面(合
わせ面)は平坦に形成してある。
さらに、結合部9およびディスク6間の距離Aと、結
合部10および固定孔13間の距離Bとには制約があり、こ
の制約は取付け作業上、および加工上の理由などによる
もので予め最低値が設定してある。これにより、結合部
9の厚さC、および結合部10の厚さDは一方を増加させ
ると他方は減少させなければならず、結合部9,10の厚さ
C,Dを共に増加させることはできない。
このような構成の従来のディスクブレーキによって自
動車の制動制御を行ったとき、制動時のトルク(慣性
力)のほとんどはキャリパ2の結合部10から取付ボルト
8を介して、ナックル1の結合部9に伝えられ、両者1,
2間に直接伝わる制動時のトルクは極めて少ない。この
ため、取付ボルト8には極めて大きな力が働くので充分
な強度が必要とされ、取付ボルト8は大型化する傾向が
ある。この取付ボルト8の大型化に伴い結合部9,10の厚
さC,Dを増加させ、充分な強度を持たせなければならな
い。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、結合部9およびディスク6間の距離A
と、結合部10および固定孔13間の距離Bとには上述のよ
うに制約があり、さらには取付ボルト8に充分な強度を
持たせなければならないため、結合部9,10の厚さC,Dを
両者とも増加させることができない。いいかえれば、取
付ボルト8の小型化ができないためナックル1およびキ
ャリパ2、とくに両結合部9,10の設計が困難になり、設
計作業の能率を劣化させるという問題があった。
また、結合部9,10の互いの係合面は平坦に形成してあ
るので、ナックル1およびキャリパ2を取付ボルト8に
より結合する場合、その位置決めには多くの時間を要
し、ナックル1とキャリパ2の結合作業を含む生産ライ
ンの生産性が劣化する問題もある。本発明はこの点に鑑
みて成されたものであり、これらの問題を解決すること
を課題として成されたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するための手段として、車
軸3が設けられたナックル1にキャリパ2を取付けたデ
ィスクブレーキにおいて、前記ナックルの結合部および
キャリパ2の結合部の互いの係合面にテーパ状部16を形
成し、かつ、前記ナックルの結合部に長孔17を設け、前
記テーパ状部16および前記長孔部17を合致させてキャリ
パ2をナックル1に結合した構成としたものである。
(作用) このような構成としたことにより、ナックル1および
キャリパ2の結合作業時には、結合部9,10の係合によっ
て結合部の位置出しを容易に行うことができる。制動制
御時における制動トルクは、一部が結合部9,10の係合に
よってナックル1およびキャリパ2間に直接伝達され
る。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基いて、第5図およ
び第6図と同様部材には同一の符号を付して説明する。
本発明のものにあっては、第1図に示すようにナックル
1の結合部9に係合突部14が突設される一方、キャリパ
2の結合部10には係合突部14に係合する係合部15が形成
されている。キャリパ2は前後2箇所においてナックル
1に取付けられるが、そのうちの片側はテーパ状部16,1
6に形成されており、取付け時の位置決めの容易性を得
ている。またナックル1の結合部9には長孔17が穿設し
てある。これによりナックル1とキャリパ2とを結合す
るときには、第2図に示すようにボルト8を長孔17に挿
通させたのち、結合部10のねじ孔12にボルト8を螺合さ
せればよいことになる。このとき、ナックル1の結合部
9はボルト8の頭部と、キャリパ2の結合部10とに挟持
固定され、テーパ状部16,16と長孔17とは、ナックル1
およびキャリパ2の加工精度のばらつきを吸収すること
になる。
この実施例のものでは、キャリパ2は第1部材18と第
2部材19とを破線で表すボルト20によって一体に形成し
た構造になっている。なお、長孔17はナックル1の結合
部9のみでなく、キャリパ2の結合部10に設けてよく、
両結合部9,10に設けてもよい。第1図において、ボルト
8の頭部は仮想線で表し、ピストン5とブレーキパッド
7,7の図示は省略してある。
このように構成された本発明のディスクブレーキにあ
っては、組立時,係合突部14と係合部15のテーパ状部16
を係合させることにより、両結合部9,10の位置出し、す
なわち、ねじ孔12と長孔17とを容易に一致させることが
できる。しかるのち、ボルト8によってナックル1とキ
ャリパ2とを一体に結合する(第3図参照)。自動車の
制動時、制動トルクの一部はキャリパ2からボルト8を
介してナックル1に、他部はキャリパ2の係合部15から
ナックル1の係合突部14に直接伝達する。これによっ
て、制動トルクはキャリパ2からナックル1に複数の経
路を経て伝達されるので、ボルト8には全ての制動トル
クに耐えうる強度を設けなくてもよく、ボルト8を小型
化することができる。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように構成したものであるか
ら、係合突部14と係合部15とを係合させることにより、
組立時のナックルとキャリパとの位置出しが容易にな
り、かつボルトを小型化することができる。これによ
り、ナックルとキャリパとの結合作業は容易になって生
産性が向上し、ナックル1およびキャリパ2の設計上の
制限が緩和することから、設計作業の能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部を示す正面図、第2図
は第1図の一部断面図、第3図は第1図の全体を示す正
面図、第4図は第3図の断面図、第5図は従来例の側面
を示す断面図、第6図は第5図の底面図である。 1……ナックル 2……キャリパ 3……車軸 4……シリンダ 5……ピストン 6……ディスク 7……ブレーキパッド 9,10……連結部 16……テーパ状部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸が設けられたナックルにキャリパを取
    付けたディスクブレーキにおいて、前記ナックルの結合
    部およびキャリパの結合部の互いの係合面にテーパ状部
    を形成し、かつ、前記ナックルの結合部に長孔を設け、
    前記テーパ状部および前記長孔を合致させてキャリパを
    ナックルに結合したことを特徴とするディスクブレー
    キ。
JP63246549A 1988-09-30 1988-09-30 ディスクブレーキ Expired - Lifetime JP2780178B2 (ja)

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