JP2590996Y2 - 車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ - Google Patents
車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディInfo
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- JP2590996Y2 JP2590996Y2 JP1992060404U JP6040492U JP2590996Y2 JP 2590996 Y2 JP2590996 Y2 JP 2590996Y2 JP 1992060404 U JP1992060404 U JP 1992060404U JP 6040492 U JP6040492 U JP 6040492U JP 2590996 Y2 JP2590996 Y2 JP 2590996Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車や自動二輪車等
の車両に搭載されるディスクブレーキのキャリパボディ
に係り、特に２つの分割体を連結して構成される分割型
キャリパボディに関する。
の車両に搭載されるディスクブレーキのキャリパボディ
に係り、特に２つの分割体を連結して構成される分割型
キャリパボディに関する。
【０００２】
【従来の技術】ディスクロータ外側のブリッジ部より分
断された作用部側分割体と、反作用部側分割体とを連結
して形成した分割型のキャリパボディとして、例えば、
特開昭５７−１７７４３２号公報に示されるように、反
力爪とブリッジ部とを有する反作用部側分割体を鋼板に
より形成し、シリンダ部を備えた作用部側分割体を鋳物
で形成してキャリパボディの軽量化を図ったものがあ
る。
断された作用部側分割体と、反作用部側分割体とを連結
して形成した分割型のキャリパボディとして、例えば、
特開昭５７−１７７４３２号公報に示されるように、反
力爪とブリッジ部とを有する反作用部側分割体を鋼板に
より形成し、シリンダ部を備えた作用部側分割体を鋳物
で形成してキャリパボディの軽量化を図ったものがあ
る。
【０００３】このキャリパボディは、反作用部側分割体
のブリッジ部端部よりディスク中心側に脚片を延設し、
該脚片に開口部を形成して、この開口部に作用部側分割
体のシリンダ部を圧入嵌合することによって作用部側分
割体と反作用部側分割体とが連結されている。
のブリッジ部端部よりディスク中心側に脚片を延設し、
該脚片に開口部を形成して、この開口部に作用部側分割
体のシリンダ部を圧入嵌合することによって作用部側分
割体と反作用部側分割体とが連結されている。
【０００４】また、他のディスクブレーキでは、作用部
側分割体のディスクロータ側面に反作用部側分割体を突
き合わせ、この突き合わせ部分に連結ボルトを螺着し
て、双方の分割体を一体に連結したキャリパボディが知
られている。
側分割体のディスクロータ側面に反作用部側分割体を突
き合わせ、この突き合わせ部分に連結ボルトを螺着し
て、双方の分割体を一体に連結したキャリパボディが知
られている。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、反作用
部側分割体の脚片に設けた開口部に作用部側分割体のシ
リンダ部を嵌合する前者のものでは、圧入機を用いた大
掛りな圧入作業や圧入後のカシメ作業が必要であり、し
かも圧入作業でシリンダ部内を変形させることがないよ
う高い製作精度が要求されるなど、製造上の煩わしさは
避けられない。
部側分割体の脚片に設けた開口部に作用部側分割体のシ
リンダ部を嵌合する前者のものでは、圧入機を用いた大
掛りな圧入作業や圧入後のカシメ作業が必要であり、し
かも圧入作業でシリンダ部内を変形させることがないよ
う高い製作精度が要求されるなど、製造上の煩わしさは
避けられない。
【０００６】また、双方の分割体を、突き合わせ部分に
連結ボルトを螺着して連結する後者のものでは、ディス
クロータからの制動反力が突き合わせ部分に離間方向へ
作用するため、連結強度の低下を招く虞があった。
連結ボルトを螺着して連結する後者のものでは、ディス
クロータからの制動反力が突き合わせ部分に離間方向へ
作用するため、連結強度の低下を招く虞があった。
【０００７】そこで本考案は、この種のキャリパボディ
をディスク軸方向へ案内するのに用いられるスライドピ
ンを利用することにより、作用部側分割体と反作用部側
分割体とを少い部品点数で短時間に容易に組付けするこ
とが可能で、更に制動時のトルクにも充分に堪える充分
な連結強度を得ることのできる車両用ディスクブレーキ
の分割型キャリパボディを安価に提供することを目的と
している。
をディスク軸方向へ案内するのに用いられるスライドピ
ンを利用することにより、作用部側分割体と反作用部側
分割体とを少い部品点数で短時間に容易に組付けするこ
とが可能で、更に制動時のトルクにも充分に堪える充分
な連結強度を得ることのできる車両用ディスクブレーキ
の分割型キャリパボディを安価に提供することを目的と
している。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、ディスクロータの一側部で、シリンダ部
をディスクロータに対向させて配設される作用部側分割
体と、該ディスクロータの他側部に配設される反力爪及
び該反力爪に連続して前記ディスクロータを跨いで配設
されるブリッジ部とを有する反作用部側分割体とを連結
して構成され、一対のスライドピンにてディスク軸方向
へ移動可能に案内される車両用ディスクブレーキの分割
型キャリパボディにおいて、前記作用部側分割体に連結
部を形成して、該連結部にディスク軸方向の雌ねじ孔を
穿設し、前記反作用部側分割体のブリッジ部を前記作用
部側分割体の連結部のディスク半径方向外側を覆って延
出し、該ブリッジ部の先端に、前記作用部側分割体の連
結部の反ディスクロータ側面に接合する連結部を形成し
て、該連結部にディスク軸方向のピン挿通孔を穿設し、
前記スライドピンの中間部に雄ねじ部を形成すると共
に、該スライドピンの基端に頭部を設けて、該スライド
ピンを前記反作用部側分割体の連結部のピン挿通孔に挿
通し、該スライドピンの雄ねじ部を前記作用部側分割体
の連結部の雌ねじ孔に螺着して、該作用部側分割体の連
結部と前記スライドピンの頭部との間に前記反作用部側
分割体の連結部を挟着したことを特徴としている。
め、本考案は、ディスクロータの一側部で、シリンダ部
をディスクロータに対向させて配設される作用部側分割
体と、該ディスクロータの他側部に配設される反力爪及
び該反力爪に連続して前記ディスクロータを跨いで配設
されるブリッジ部とを有する反作用部側分割体とを連結
して構成され、一対のスライドピンにてディスク軸方向
へ移動可能に案内される車両用ディスクブレーキの分割
型キャリパボディにおいて、前記作用部側分割体に連結
部を形成して、該連結部にディスク軸方向の雌ねじ孔を
穿設し、前記反作用部側分割体のブリッジ部を前記作用
部側分割体の連結部のディスク半径方向外側を覆って延
出し、該ブリッジ部の先端に、前記作用部側分割体の連
結部の反ディスクロータ側面に接合する連結部を形成し
て、該連結部にディスク軸方向のピン挿通孔を穿設し、
前記スライドピンの中間部に雄ねじ部を形成すると共
に、該スライドピンの基端に頭部を設けて、該スライド
ピンを前記反作用部側分割体の連結部のピン挿通孔に挿
通し、該スライドピンの雄ねじ部を前記作用部側分割体
の連結部の雌ねじ孔に螺着して、該作用部側分割体の連
結部と前記スライドピンの頭部との間に前記反作用部側
分割体の連結部を挟着したことを特徴としている。
【０００９】
【作用】上記の構成によれば、キャリパボディの案内を
目的とするスライドピンが、作用部側分割体と反作用部
側分割体との連結ボルトを兼ね、双方の分割体の連結と
スライドピンの取付けとが同時に行なわれるので、従来
別々であったこれらの作業が１つで済むようになり、作
業工数並びに部品点数の削減と作業時間の短縮が可能と
なる。
目的とするスライドピンが、作用部側分割体と反作用部
側分割体との連結ボルトを兼ね、双方の分割体の連結と
スライドピンの取付けとが同時に行なわれるので、従来
別々であったこれらの作業が１つで済むようになり、作
業工数並びに部品点数の削減と作業時間の短縮が可能と
なる。
【００１０】また、反作用部側分割体のブリッジ部が作
用部側分割体の連結部の外側を覆い、且つ反作用部側分
割体の連結部を作用部側分割体の連結部の反ディスクロ
ータ側に位置させてスライドピンにて連結するので、制
動時には、反作用部側分割体の連結部と作用部側分割体
の連結部とがディスクロータからの制動反力によって互
いに押付けられるので、双方の分割体の連結強度が向上
される。
用部側分割体の連結部の外側を覆い、且つ反作用部側分
割体の連結部を作用部側分割体の連結部の反ディスクロ
ータ側に位置させてスライドピンにて連結するので、制
動時には、反作用部側分割体の連結部と作用部側分割体
の連結部とがディスクロータからの制動反力によって互
いに押付けられるので、双方の分割体の連結強度が向上
される。
【００１１】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１２】ディスクブレーキ１は、ディスクロータ２
の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット３に、
キャリパボディ４が、一対のスライドピン５，５を介し
てディスク軸方向に移動可能に支持されている。
の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット３に、
キャリパボディ４が、一対のスライドピン５，５を介し
てディスク軸方向に移動可能に支持されている。
【００１３】キャリパブラケット３には、ディスクロー
タ２の外側を跨いでディスク軸方向へ延びる一対のキャ
リパ支持腕３ａ，３ａが設けられ、このキャリパ支持腕
３ａのそれぞれに、ディスクロータ２の一側部側に開口
するピン挿通孔３ｂが穿設されている。
タ２の外側を跨いでディスク軸方向へ延びる一対のキャ
リパ支持腕３ａ，３ａが設けられ、このキャリパ支持腕
３ａのそれぞれに、ディスクロータ２の一側部側に開口
するピン挿通孔３ｂが穿設されている。
【００１４】キャリパボディ４は、ディスクロータ２の
一側部に配設される作用部側分割体４ａと、ディスクロ
ータ２の他側部から該ロータ２の外周に亙って配設され
る反作用部側分割体４ｂとから成る２ピース分割型で、
作用部側分割体４ａは、キャリパボディ４の軽量化のた
めに、例えばアルミニウム合金で、反作用部側分割体４
ｂは、剛性を持たせるために例えば鋳鉄がそれぞれ用い
られている。
一側部に配設される作用部側分割体４ａと、ディスクロ
ータ２の他側部から該ロータ２の外周に亙って配設され
る反作用部側分割体４ｂとから成る２ピース分割型で、
作用部側分割体４ａは、キャリパボディ４の軽量化のた
めに、例えばアルミニウム合金で、反作用部側分割体４
ｂは、剛性を持たせるために例えば鋳鉄がそれぞれ用い
られている。
【００１５】作用部側分割体４ａには、開口部をディス
クロータ２の一側面に対向させて配設されるシリンダ部
４ｃと、反作用部側分割体４ｂを連結するための連結部
として、シリンダ部４ｃのディスク半径方向外側より、
ディスクロータ２の一側面に沿ってＴ字状に延出するピ
ン取付け腕４ｄ，４ｄとが設けられており、シリンダ部
４ｃにはコップ型のピストン６が内挿され、またピン取
付け腕４ｄ，４ｄの先端部近傍には、雌ねじ孔４ｅ，４
ｅがディスク軸方向に貫通形成されている。
クロータ２の一側面に対向させて配設されるシリンダ部
４ｃと、反作用部側分割体４ｂを連結するための連結部
として、シリンダ部４ｃのディスク半径方向外側より、
ディスクロータ２の一側面に沿ってＴ字状に延出するピ
ン取付け腕４ｄ，４ｄとが設けられており、シリンダ部
４ｃにはコップ型のピストン６が内挿され、またピン取
付け腕４ｄ，４ｄの先端部近傍には、雌ねじ孔４ｅ，４
ｅがディスク軸方向に貫通形成されている。
【００１６】反作用部側分割体４ｂは、ディスクロータ
２の他側部に配設される反力爪４ｆと、該反力爪４ｆに
連続してディスクロータ２の外周を跨いで配設されるブ
リッジ部４ｇとを一体に設けたもので、ブリッジ部４ｇ
の先端は、ディスクロータ２ の外側を跨いで作用部側分
割体４ａのピン取付け腕４ｄ，４ｄのディスク半径方向
外側を覆うように延出しており、該ブリッジ部４ｇの先
端に、ディスク半径方向内側へ突出して、前記ピン取付
け腕４ｄ，４ｄの反ディスクロータ側面に接合する連結
腕４ｈ，４ｈが形成されている。
２の他側部に配設される反力爪４ｆと、該反力爪４ｆに
連続してディスクロータ２の外周を跨いで配設されるブ
リッジ部４ｇとを一体に設けたもので、ブリッジ部４ｇ
の先端は、ディスクロータ２ の外側を跨いで作用部側分
割体４ａのピン取付け腕４ｄ，４ｄのディスク半径方向
外側を覆うように延出しており、該ブリッジ部４ｇの先
端に、ディスク半径方向内側へ突出して、前記ピン取付
け腕４ｄ，４ｄの反ディスクロータ側面に接合する連結
腕４ｈ，４ｈが形成されている。
【００１７】連結腕４ｈ，４ｈは、作用部側分割体４ａ
を連結するための連結部であって、ブリッジ部４ｇの先
端からディスクロータ２の一側面と平行に延びてピン取
付け腕４ｄの略全体を覆う大きさに形成されており、連
結腕４ｈ，４ｈの先端部近傍に、ディスク軸方向に貫通
するピン挿通孔４ｉ，４ｉが、作用部側分割体４ａの雌
ねじ孔４ｅ，４ｅと等ピッチで形成されると共に、連結
腕４ｈ，４ｈの中央部には、シリンダ部４ｃのディスク
半径方向外側に当接する半円状の切欠部４ｊが設けられ
ている。
を連結するための連結部であって、ブリッジ部４ｇの先
端からディスクロータ２の一側面と平行に延びてピン取
付け腕４ｄの略全体を覆う大きさに形成されており、連
結腕４ｈ，４ｈの先端部近傍に、ディスク軸方向に貫通
するピン挿通孔４ｉ，４ｉが、作用部側分割体４ａの雌
ねじ孔４ｅ，４ｅと等ピッチで形成されると共に、連結
腕４ｈ，４ｈの中央部には、シリンダ部４ｃのディスク
半径方向外側に当接する半円状の切欠部４ｊが設けられ
ている。
【００１８】スライドピン５は、中間部に雄ねじ部５ａ
が形成され、基端に六角頭部５ｃが設けられており、作
用部側分割体４ａと反作用部側分割体４ｂとを連結する
場合には、ブリッジ部４ｇの先端を作用部側分割体４ａ
のピン取付け腕４ｄ，４ｄの外側に被せて、該ピン取付
け腕４ｄ，４ｄの反ディスクロータ側面に反作用部側分
割体４ｂの連結腕４ｈ，４ｈを接合し、ピン取付け腕４
ｄ，４ｄの雌ねじ孔４ｅ，４ｅと位置合わせした連結腕
４ｈ，４ｈのピン挿通孔４ｉ，４ｉにそれぞれスライド
ピン５を挿通し、該スライドピン５の雄ねじ部５ａをピ
ン取付け腕４ｄの雌ねじ孔４ｅにねじ込むことにより、
各スライドピン５がピン取付け腕４ｄに取付けられ、さ
らにこのスライドピン５の取付けにより、ピン取付け腕
４ｄ，４ｄとスライドピン５，５の六角頭部５ｃ，５ｃ
との間に反作用部側分割体４ｂの連結腕４ｈ，４ｈを挟
着して、作用部側分割体４ａと反作用部側分割体４ｂと
が一体に連結される。
が形成され、基端に六角頭部５ｃが設けられており、作
用部側分割体４ａと反作用部側分割体４ｂとを連結する
場合には、ブリッジ部４ｇの先端を作用部側分割体４ａ
のピン取付け腕４ｄ，４ｄの外側に被せて、該ピン取付
け腕４ｄ，４ｄの反ディスクロータ側面に反作用部側分
割体４ｂの連結腕４ｈ，４ｈを接合し、ピン取付け腕４
ｄ，４ｄの雌ねじ孔４ｅ，４ｅと位置合わせした連結腕
４ｈ，４ｈのピン挿通孔４ｉ，４ｉにそれぞれスライド
ピン５を挿通し、該スライドピン５の雄ねじ部５ａをピ
ン取付け腕４ｄの雌ねじ孔４ｅにねじ込むことにより、
各スライドピン５がピン取付け腕４ｄに取付けられ、さ
らにこのスライドピン５の取付けにより、ピン取付け腕
４ｄ，４ｄとスライドピン５，５の六角頭部５ｃ，５ｃ
との間に反作用部側分割体４ｂの連結腕４ｈ，４ｈを挟
着して、作用部側分割体４ａと反作用部側分割体４ｂと
が一体に連結される。
【００１９】このようにして取付けされたスライドピン
５，５は、先端部分５ｂ，５ｂがキャリパブラケット３
のキャリパ支持腕３ａ，３ａに挿通され、キャリパボデ
ィ４は、制動及び制動解除時に、このスライドピン５，
５の案内でディスク軸方向へ移動する。
５，５は、先端部分５ｂ，５ｂがキャリパブラケット３
のキャリパ支持腕３ａ，３ａに挿通され、キャリパボデ
ィ４は、制動及び制動解除時に、このスライドピン５，
５の案内でディスク軸方向へ移動する。
【００２０】キャリパボディ４の作用部側分割体４ａと
反作用部側分割体４ｂとの間には、ディスクロータ２を
挟んで、一対の摩擦パッド７，７が対向配置されてい
る。摩擦パッド７，７は、ディスクロータ２の側面と摺
接するライニング７ａ，７ａとキャリパ支持腕３ａ，３
ａに保持される裏板７ｂ，７ｂとを固着して形成されて
おり、上述の制動時にキャリパボディ４のピストン６と
反力爪４ｆとの押動によって、ディスクロータ２の側面
へ押圧される。
反作用部側分割体４ｂとの間には、ディスクロータ２を
挟んで、一対の摩擦パッド７，７が対向配置されてい
る。摩擦パッド７，７は、ディスクロータ２の側面と摺
接するライニング７ａ，７ａとキャリパ支持腕３ａ，３
ａに保持される裏板７ｂ，７ｂとを固着して形成されて
おり、上述の制動時にキャリパボディ４のピストン６と
反力爪４ｆとの押動によって、ディスクロータ２の側面
へ押圧される。
【００２１】このように構成される本実施例のディスク
ブレーキ１は、反作用部側分割体４ｂのブリッジ部４ｇ
先端を作用部側分割体４ａのピン取付け腕４ｄの外側に
被せて、反作用部側分割体４ｂの連結腕４ｈを、作用部
側分割体４ａのピン取付け腕４ｄの反ディスクロータ側
面に接合してスライドピン５にて連結するので、ディス
クロータ２からの制動反力が摩擦パッド７を通して作用
した場合に、連結腕４ｈとピン取付け腕４ｄとが互いに
押付けられるので、作用部側分割体４ａと反作用部側分
割体４ｂとの連結強度を向上させることができる。
ブレーキ１は、反作用部側分割体４ｂのブリッジ部４ｇ
先端を作用部側分割体４ａのピン取付け腕４ｄの外側に
被せて、反作用部側分割体４ｂの連結腕４ｈを、作用部
側分割体４ａのピン取付け腕４ｄの反ディスクロータ側
面に接合してスライドピン５にて連結するので、ディス
クロータ２からの制動反力が摩擦パッド７を通して作用
した場合に、連結腕４ｈとピン取付け腕４ｄとが互いに
押付けられるので、作用部側分割体４ａと反作用部側分
割体４ｂとの連結強度を向上させることができる。
【００２２】さらに本形態例は、キャリパボディ４の案
内を本来の目的とするスライドピン５が、作用部側分割
体４ａと反作用部側分割体４ｂとをつなぐ連結ボルトを
兼ねていて、スライドピン５の雄ねじ部５ａをピン取付
け腕４ｄの雌ねじ孔４ｅにねじ込んで、スライドピン５
をピン取付け腕４ｄに取付けることにより、ピン取付け
腕４ｄ，４ｄとスライドピン５，５の六角頭部５ｃ，５
ｃとの間に反作用部側分割体４ｂの連結腕４ｈ，４ｈを
挟着して、作用部側分割体４ａと反作用部側分割体４ｂ
とを一体に連結するようにしており、スライドピン５の
取付けと双方の分割体４ａ，４ｂの連結とが一度に行な
えるので、従来別々であったこれらの作業が１つで済む
ようになり、作業工数並びに部品点数の削減と作業時間
の短縮とが図れ、キャリパボディ４を安価に製作するこ
とができる。
内を本来の目的とするスライドピン５が、作用部側分割
体４ａと反作用部側分割体４ｂとをつなぐ連結ボルトを
兼ねていて、スライドピン５の雄ねじ部５ａをピン取付
け腕４ｄの雌ねじ孔４ｅにねじ込んで、スライドピン５
をピン取付け腕４ｄに取付けることにより、ピン取付け
腕４ｄ，４ｄとスライドピン５，５の六角頭部５ｃ，５
ｃとの間に反作用部側分割体４ｂの連結腕４ｈ，４ｈを
挟着して、作用部側分割体４ａと反作用部側分割体４ｂ
とを一体に連結するようにしており、スライドピン５の
取付けと双方の分割体４ａ，４ｂの連結とが一度に行な
えるので、従来別々であったこれらの作業が１つで済む
ようになり、作業工数並びに部品点数の削減と作業時間
の短縮とが図れ、キャリパボディ４を安価に製作するこ
とができる。
【００２３】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、キャリ
パボディの案内を本来の目的とするスライドピンが、キ
ャリパボディの作用部側分割体と反作用部側分割体とを
つなぐ連結ボルトを兼ねることとなり、スライドピンの
取付けとキャリパボディの双方の分割体の連結とが一度
に行なえるので、従来別々であったこれらの作業が１つ
で済むようになり、作業工数並びに部品点数の削減と作
業時間の短縮とが図れ、キャリパボディを安価に製作す
ることができる。
パボディの案内を本来の目的とするスライドピンが、キ
ャリパボディの作用部側分割体と反作用部側分割体とを
つなぐ連結ボルトを兼ねることとなり、スライドピンの
取付けとキャリパボディの双方の分割体の連結とが一度
に行なえるので、従来別々であったこれらの作業が１つ
で済むようになり、作業工数並びに部品点数の削減と作
業時間の短縮とが図れ、キャリパボディを安価に製作す
ることができる。
【００２４】また、ディスクロータからの制動反力がキ
ャリパボディに作用した場合に、作用部側分割体と反作
用部側分割体の連結部とが互いに押付けられるので、作
用部側分割体と反作用部側分割体との連結強度を高める
ことができる。
ャリパボディに作用した場合に、作用部側分割体と反作
用部側分割体の連結部とが互いに押付けられるので、作
用部側分割体と反作用部側分割体との連結強度を高める
ことができる。
【図１】 本考案の一実施例を示すディスクブレーキの
分解斜視図
分解斜視図
【図２】 同じく背面図
【図３】 図２のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図
【図４】 ディスクブレーキのー部断面平面図
１…ディスクブレーキ、２…ディスクロータ、３…キャ
リパブラケット、３ａ…キャリパ支持腕、４…キャリパ
ボディ、４ａ…作用部側分割体、４ｂ…反作用部側分割
体、４ｃ…シリンダ部、４ｄ…ピン取付け腕（本発明の
連結部）、４ｅ…雌ねじ孔、４ｆ…反力爪、４ｇ…ブリ
ッジ部、４ｈ…連結腕（本発明の連結部）、４ｉ…ピン
挿通孔、５…スライドピン、５ａ…雄ねじ部、５ｂ…先
端部分、５ｃ…六角頭部（本発明のスライドピンの頭
部）、６…ピストン、７…摩擦パッド
リパブラケット、３ａ…キャリパ支持腕、４…キャリパ
ボディ、４ａ…作用部側分割体、４ｂ…反作用部側分割
体、４ｃ…シリンダ部、４ｄ…ピン取付け腕（本発明の
連結部）、４ｅ…雌ねじ孔、４ｆ…反力爪、４ｇ…ブリ
ッジ部、４ｈ…連結腕（本発明の連結部）、４ｉ…ピン
挿通孔、５…スライドピン、５ａ…雄ねじ部、５ｂ…先
端部分、５ｃ…六角頭部（本発明のスライドピンの頭
部）、６…ピストン、７…摩擦パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｆ１６Ｄ 55/224 １０９ Ｆ１６Ｄ 55/224 １０９ (56)参考文献 特開 昭59−58239（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−25531（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−83733（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−285334（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−36137（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16D 65/02 F16D 55/224 104 F16D 55/224 106 F16D 55/224 109
Claims (1)
- 【請求項１】 ディスクロータの一側部で、シリンダ部
をディスクロータに対向させて配設される作用部側分割
体と、該ディスクロータの他側部に配設される反力爪及
び該反力爪に連続して前記ディスクロータを跨いで配設
されるブリッジ部とを有する反作用部側分割体とを連結
して構成され、一対のスライドピンにてディスク軸方向
へ移動可能に案内される車両用ディスクブレーキの分割
型キャリパボディにおいて、前記作用部側分割体に連結
部を形成して、該連結部にディスク軸方向の雌ねじ孔を
穿設し、前記反作用部側分割体のブリッジ部を前記作用
部側分割体の連結部のディスク半径方向外側を覆って延
出し、該ブリッジ部の先端に、前記作用部側分割体の連
結部の反ディスクロータ側面に接合する連結部を形成し
て、該連結部にディスク軸方向のピン挿通孔を穿設し、
前記スライドピンの中間部に雄ねじ部を形成すると共
に、該スライドピンの基端に頭部を設けて、該スライド
ピンを前記反作用部側分割体の連結部のピン挿通孔に挿
通し、該スライドピンの雄ねじ部を前記作用部側分割体
の連結部の雌ねじ孔に螺着して、該作用部側分割体の連
結部と前記スライドピンの頭部との間に前記反作用部側
分割体の連結部を挟着したことを特徴とする車両用ディ
スクブレーキの分割型キャリパボディ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992060404U JP2590996Y2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992060404U JP2590996Y2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0622631U JPH0622631U (ja) | 1994-03-25 |
| JP2590996Y2 true JP2590996Y2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=13141208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992060404U Expired - Lifetime JP2590996Y2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2590996Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5725531A (en) * | 1980-07-18 | 1982-02-10 | Akebono Brake Ind Co Ltd | Manufacture of disc brake caliper |
| GB2127117B (en) * | 1982-08-30 | 1985-09-11 | Teves Gmbh Alfred | Caliper-type disc brakes |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP1992060404U patent/JP2590996Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0622631U (ja) | 1994-03-25 |
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