JPH032021Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH032021Y2 JPH032021Y2 JP1985192210U JP19221085U JPH032021Y2 JP H032021 Y2 JPH032021 Y2 JP H032021Y2 JP 1985192210 U JP1985192210 U JP 1985192210U JP 19221085 U JP19221085 U JP 19221085U JP H032021 Y2 JPH032021 Y2 JP H032021Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- disc brake
- pad
- support
- caliper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 10
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
a 考案の目的
(産業上の利用分野)
この考案に係るデイスクブレーキは、自動車の
制動を行なうのに利用するものである。
制動を行なうのに利用するものである。
(従来の技術)
自動車の制動に使用するデイスクブレーキとし
て、第2〜3図に示したような構造のものが従来
から知られている。この従来のデイスクブレーキ
は、サポート1の円輪状をした取付け部2を自動
車のナツクル3に嵌合させ、ねじ孔4にボルト
(図示せず)を螺合してナツクル3に固定され、
サポート1の上部に横架した2本のピン5,5に
両端部を遊合させて内外(内とはデイスクブレー
キを取付ける自動車の中央寄り、即ち第3図の右
方をいい、外とは自動車の外端寄り、即ち第3図
の左方をいう)方向に摺動自在にキヤリパ6をサ
ポート1に取付け(ピンを用いずにキヤリパとサ
ポートとを直接係合させる構造のものも有る。)、
車輪のハブ7に植込んだボルト8によりハブに結
合されるロータ9の両側に位置させたパツド1
0,10を、キヤリパ6に内装させたピストン1
1とキヤリパ6の一端に形成されたキヤリパ爪6
aとの間で挟み、パツドの裏金12に取付けたラ
イニング13の摺接面を、油圧で押き出されるピ
ストン11によりロータ9に圧着させるようにな
つている。
て、第2〜3図に示したような構造のものが従来
から知られている。この従来のデイスクブレーキ
は、サポート1の円輪状をした取付け部2を自動
車のナツクル3に嵌合させ、ねじ孔4にボルト
(図示せず)を螺合してナツクル3に固定され、
サポート1の上部に横架した2本のピン5,5に
両端部を遊合させて内外(内とはデイスクブレー
キを取付ける自動車の中央寄り、即ち第3図の右
方をいい、外とは自動車の外端寄り、即ち第3図
の左方をいう)方向に摺動自在にキヤリパ6をサ
ポート1に取付け(ピンを用いずにキヤリパとサ
ポートとを直接係合させる構造のものも有る。)、
車輪のハブ7に植込んだボルト8によりハブに結
合されるロータ9の両側に位置させたパツド1
0,10を、キヤリパ6に内装させたピストン1
1とキヤリパ6の一端に形成されたキヤリパ爪6
aとの間で挟み、パツドの裏金12に取付けたラ
イニング13の摺接面を、油圧で押き出されるピ
ストン11によりロータ9に圧着させるようにな
つている。
サポート1には、パツド10の自重を支えると
共に、制動時にロータ9の側面とライニング13
の摺接面との摩擦に伴つてパツド10に作用する
制動トルクを支承し、且つパツド10の内外方向
の運動を案内するため、サポート1の周壁17か
ら外部下方に突出させた突部14に案内溝15を
設け、裏金12の突部16を係合させて、パツド
10をサポートに支持するとともに制動トルクを
サポート1に支承させるようにしている。
共に、制動時にロータ9の側面とライニング13
の摺接面との摩擦に伴つてパツド10に作用する
制動トルクを支承し、且つパツド10の内外方向
の運動を案内するため、サポート1の周壁17か
ら外部下方に突出させた突部14に案内溝15を
設け、裏金12の突部16を係合させて、パツド
10をサポートに支持するとともに制動トルクを
サポート1に支承させるようにしている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、上述のように構成され作用する従来
のデイスクブレーキの場合は、次に述べるような
不都合を生じる。
のデイスクブレーキの場合は、次に述べるような
不都合を生じる。
即ち、ロータ9の表裏両面に位置する1対のパ
ツド10,10の裏金12の両端に設けた突部1
6,16と、この突部16,16を摺動自在に嵌
合させた案内溝15,15とを、従来は第2図に
示す様に円弧型に形成したり、或はコ字形に形成
していた。この様に、突部16,16や案内溝1
5,15を円弧型やコ字形に形成すると、形成作
業が面倒なだけでなく、制動時に突部16と案内
溝15とが狭い部分でのみ接触する様になつて、
この部分の摩耗が特に進行してしまう。この様に
突部16と案内溝15とが狭い部分でのみ接触す
る様になる原因は、パツドの重心と、制動時にパ
ツドのライニングとロータとの摩擦力に基づいて
上記パツドをロータの回転方向(第1図において
反時計方向)に移動させようとする力が作用する
中心とが一致しない為と考えられる。
ツド10,10の裏金12の両端に設けた突部1
6,16と、この突部16,16を摺動自在に嵌
合させた案内溝15,15とを、従来は第2図に
示す様に円弧型に形成したり、或はコ字形に形成
していた。この様に、突部16,16や案内溝1
5,15を円弧型やコ字形に形成すると、形成作
業が面倒なだけでなく、制動時に突部16と案内
溝15とが狭い部分でのみ接触する様になつて、
この部分の摩耗が特に進行してしまう。この様に
突部16と案内溝15とが狭い部分でのみ接触す
る様になる原因は、パツドの重心と、制動時にパ
ツドのライニングとロータとの摩擦力に基づいて
上記パツドをロータの回転方向(第1図において
反時計方向)に移動させようとする力が作用する
中心とが一致しない為と考えられる。
即ち、第2図に示す様に、パツドの重心Gと摩
擦力が作用する中心Pとが一致しない場合、制動
時には上記パツド10を同図に矢印aで示す様
に、重心Gを中心として回転させようとする力が
働き、裏金12の両端部に形成した突部16,1
6が第2図のb部で案内溝15,15の内周面に
強く当接するものである。
擦力が作用する中心Pとが一致しない場合、制動
時には上記パツド10を同図に矢印aで示す様
に、重心Gを中心として回転させようとする力が
働き、裏金12の両端部に形成した突部16,1
6が第2図のb部で案内溝15,15の内周面に
強く当接するものである。
又、実開昭54−105382号公報には、パツドの突
部とこれを支承する承する溝とを鋭角をなす側面
により形成するデイスクブレーキが示されている
が、この構造では、制動時に突部と溝とがくさび
状に強く嵌合してパツドのロータ軸方向の摺動抵
抗を大きくするという不都合を生じる。
部とこれを支承する承する溝とを鋭角をなす側面
により形成するデイスクブレーキが示されている
が、この構造では、制動時に突部と溝とがくさび
状に強く嵌合してパツドのロータ軸方向の摺動抵
抗を大きくするという不都合を生じる。
本考案のデイスクブレーキは、上述の様な不都
合を解消するものである。
合を解消するものである。
b 考案の構成
(問題点を解決するための手段)
本考案のデイスクブレーキは上述した従来のデ
イスクブレーキと同様に、車輪とともに回転する
ロータの内側で車体に固定されるサポートにキヤ
リパを装着し、このキヤリパにより、上記ロータ
の内外両側面に対向して位置する1対のパツドを
ロータに圧着することで、ロータを介して車輪を
制動するように構成している。
イスクブレーキと同様に、車輪とともに回転する
ロータの内側で車体に固定されるサポートにキヤ
リパを装着し、このキヤリパにより、上記ロータ
の内外両側面に対向して位置する1対のパツドを
ロータに圧着することで、ロータを介して車輪を
制動するように構成している。
更に本考案のデイスクブレーキに於いては、上
記1対のパツドの裏金の両端に形成した突部の側
面を鈍角をなす略くの字形に形成し、この裏金の
突部を上記ロータの回転軸方向に摺動自在に支承
するサポートの案内溝を鈍角をなす略くの字形に
形成して、突部の両側面に全面で当接させてい
る。
記1対のパツドの裏金の両端に形成した突部の側
面を鈍角をなす略くの字形に形成し、この裏金の
突部を上記ロータの回転軸方向に摺動自在に支承
するサポートの案内溝を鈍角をなす略くの字形に
形成して、突部の両側面に全面で当接させてい
る。
即ち、第1図に示す様に、パツド10の裏金1
2の両端部に形成した突部16の側面d,eを鈍
角をなす略くの字形とし、この突部16を摺動自
在に嵌合させる為にサポート1に形成した案内溝
15の形状を、突部16の側面d,eに全面で当
接する鈍角の略くの字形としている。
2の両端部に形成した突部16の側面d,eを鈍
角をなす略くの字形とし、この突部16を摺動自
在に嵌合させる為にサポート1に形成した案内溝
15の形状を、突部16の側面d,eに全面で当
接する鈍角の略くの字形としている。
この様な鈍角をなす略くの字形の突部16や案
内溝15は、従来のデイスクブレーキに形成され
ていた円弧形、コ字形、側面が鋭角をなすV字形
の突部や案内溝に比べて容易に加工する事が出来
る。
内溝15は、従来のデイスクブレーキに形成され
ていた円弧形、コ字形、側面が鋭角をなすV字形
の突部や案内溝に比べて容易に加工する事が出来
る。
(作用)
上述のように構成される本考案のデイスクブレ
ーキの制動時に於る作用自体は、前述した従来の
デイスクブレーキと同様であるが、制動時に各パ
ツド10のライニングをロータ9の両側面に押圧
した場合、上記パツド10の裏金12のアンカ側
(ロータ9の回転方向前方を言う。第2図に於い
てロータ9が時計方向に回転する場合、右側。)
の突部16の側面d,eとこれに対向する案内溝
15の側面とが全面に亘つて密に当接し、上記ラ
イニング13とロータ9の側面との摩擦に伴つて
発生する制動トルクを広い面積で支持する。
ーキの制動時に於る作用自体は、前述した従来の
デイスクブレーキと同様であるが、制動時に各パ
ツド10のライニングをロータ9の両側面に押圧
した場合、上記パツド10の裏金12のアンカ側
(ロータ9の回転方向前方を言う。第2図に於い
てロータ9が時計方向に回転する場合、右側。)
の突部16の側面d,eとこれに対向する案内溝
15の側面とが全面に亘つて密に当接し、上記ラ
イニング13とロータ9の側面との摩擦に伴つて
発生する制動トルクを広い面積で支持する。
又、突部の側面d,e及び溝の側面は鈍角をな
す略くの字形であるから、制動時に両者がくさび
状にくい込んでパツドのロータ軸方向の摺動抵抗
を大きくすることもない。
す略くの字形であるから、制動時に両者がくさび
状にくい込んでパツドのロータ軸方向の摺動抵抗
を大きくすることもない。
c 考案の効果
本考案のデイスクブレーキは以上に述べた通り
構成され作用するため、パツドの裏金やサポート
の製作が容易になるだけでなく、制動時にパツド
のライニングとロータとの摩擦に伴つて発生する
制動トルクを広い面積で支承する事が出来、裏金
両端の突部と案内溝とが部分的に大きく摩耗する
事を防止でき、パツドの摺動抵抗を大きくするこ
ともない。
構成され作用するため、パツドの裏金やサポート
の製作が容易になるだけでなく、制動時にパツド
のライニングとロータとの摩擦に伴つて発生する
制動トルクを広い面積で支承する事が出来、裏金
両端の突部と案内溝とが部分的に大きく摩耗する
事を防止でき、パツドの摺動抵抗を大きくするこ
ともない。
第1図は本考案のデイスクブレーキを示す、第
2図のA部に相当する拡大図、第2図は従来のデ
イスクブレーキの1例を示す正面図、第3図は第
2図のB−B断面図である。 1:サポート、2:取付け部、3:ナツクル、
4:ねじ孔、5:ピン、6:キヤリパ、6a:キ
ヤリパ爪、7:ハブ、8:ボルト、9:ロータ、
10:パツド、11:ピストン、12:裏金、1
3:ライニング、14:突部、15:案内溝、1
6:突部。
2図のA部に相当する拡大図、第2図は従来のデ
イスクブレーキの1例を示す正面図、第3図は第
2図のB−B断面図である。 1:サポート、2:取付け部、3:ナツクル、
4:ねじ孔、5:ピン、6:キヤリパ、6a:キ
ヤリパ爪、7:ハブ、8:ボルト、9:ロータ、
10:パツド、11:ピストン、12:裏金、1
3:ライニング、14:突部、15:案内溝、1
6:突部。
Claims (1)
- 車輪とともに回転するロータの内側で車体に固
定されるサポートにキヤリパを装着し、このキヤ
リパにより上記ロータの内外両側面に対向して位
置する1対のパツドのライニングの摺接面をロー
タの内外両側面に圧接することで車輪を制動する
デイスクブレーキに於いて、パツドの裏金のロー
タ周方向の両端部を鈍角をなす略くの字形とし、
内側面をこれに対応する鈍角をなす略くの字形と
したサポートの案内溝にこの裏金の両端部をロー
タ軸方向に摺動自在に支承させた事を特徴とする
デイスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985192210U JPH032021Y2 (ja) | 1985-12-16 | 1985-12-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985192210U JPH032021Y2 (ja) | 1985-12-16 | 1985-12-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62100347U JPS62100347U (ja) | 1987-06-26 |
JPH032021Y2 true JPH032021Y2 (ja) | 1991-01-21 |
Family
ID=31147072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985192210U Expired JPH032021Y2 (ja) | 1985-12-16 | 1985-12-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH032021Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54105382U (ja) * | 1978-01-06 | 1979-07-25 |
-
1985
- 1985-12-16 JP JP1985192210U patent/JPH032021Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62100347U (ja) | 1987-06-26 |
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