JP2565875Y2 - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents

車両用ディスクブレーキ

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JP2565875Y2
JP2565875Y2 JP4362392U JP4362392U JP2565875Y2 JP 2565875 Y2 JP2565875 Y2 JP 2565875Y2 JP 4362392 U JP4362392 U JP 4362392U JP 4362392 U JP4362392 U JP 4362392U JP 2565875 Y2 JP2565875 Y2 JP 2565875Y2
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caliper body
pad
pad spring
disk
holding piece
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敦夫 堀内
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車や自動二輪車等
の車両に搭載されるディスクブレーキに係り、特に分割
型キャリパボディにパッドスプリングを取付けた車両用
ディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実公昭59−23870号公報
に示されるディスクブレーキでは、キャリパボディのブ
リッジ部中央に形成された天井開口部にパッドスプリン
グを係着し、摩擦パッドをディスク中心方向へ押圧して
摩擦パッドのガタ付きを防止したものがある。
【0003】このパッドスプリングは、ディスクロータ
軸方向に長い板状のベース部に、前記天井開口部のディ
スクロータ軸方向の両縁にそれぞれ係合する突片と、該
ベース部からディスクロータ周方向に突出して前記天井
開口部に隣接するブリッジ部内壁に圧接する爪片と、デ
ィスクロータ周方向にそれぞれ延出する一対のアーム部
とが設けられており、該アーム部の先端には摩擦パッド
を押圧する摩擦パッド押圧部が形成されている。そして
パッドスプリングは、前記爪片と前記突片とによって、
天井開口部に係着されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし上述の天井開口
部は、摩擦パッドの摩耗確認と制動熱の排出とを確保し
つつ、パッドスプリングを係着するため、開口面積が大
きくなり、ブリッジ部の剛性が低下することとなる。
【0005】また、パッドスプリングは、ブリッジ部の
内側から天井開口部に突片と爪片とを係着するので、取
付けが面倒な上に、天井開口部周囲の狭い範囲に係着さ
れるため、係着に安定性がなかった。さらに、摩擦パッ
ドの交換等のメンテナンスの際に、パッドスプリングが
脱落したり、再組付け時にパッドスプリングを装着し忘
れる虞があった。
【0006】そこで本考案は、天井開口部の大きさを、
摩擦パッドの確認と制動熱の排出を妨げない最小の大き
さに抑えて、ブリッジ部の剛性を確保すると共に、パッ
ドスプリングを簡便且つ確実に取付けることができ、メ
ンテナンスの際のパッドスプリングの脱落や装着のし忘
れを防止することのできる車両用ディスクブレーキを提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の第1の構成では、ディスクロータの外方
で、このディスクロータの側面と平行に分割された複数
の分割ピースを、連結ボルトによって連結してキャリパ
ボディを形成し、該キャリパボディのブリッジ部と、前
記ディスクロータを挟んで対向配置された摩擦パッドと
の間にパッドスプリングを縮設した車両用ディスクブレ
ーキにおいて、前記パッドスプリングに、前記キャリパ
ボディのディスク半径方向外側に突出する挟持片を設
け、該挟持片を前記分割ピースの接合面に挟んで、パッ
ドスプリングを前記連結ボルトにてキャリパボディに共
締め固定したことを特徴とし、第2の構成では、前記挟
持片を不導体で形成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記の第1の構成により、分割ピースの接合面
に挟まれる挟持片によって、パッドスプリングがキャリ
パボディに一体に組付けられる。
【0009】また、第2の構成により、異種金属で形成
された分割ピースを接合してキャリパボディを形成する
場合に、接合面に、不導体で形成されたパッドスプリン
グの挟持片を挟むことにより電蝕の虞がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】ディスクブレーキ1は、ディスクロータ2
の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット3と、
該ブラケット3に一対の摺動ピン4,4を介して片持ち
支持されるキャリパボディ5と、キャリパボディ5のス
ライドによって、ディスクロータ2の側面へ押圧される
一対の摩擦パッド6,6とを持っている。
【0012】キャリパブラケット3には、ディスクロー
タ2の外側を跨いでディスク軸方向へ延びる一対のキャ
リパ支持腕3a,3aが設けられている。このキャリパ
支持腕3a,3aには、パッドガイド溝3b,3bが対
向して設けられ、またこれら支持腕3aのそれぞれに、
ディスクロータ2の一側部側に開口する挿通孔3cが穿
設されている。
【0013】キャリパボディ5は、ディスクロータ2の
両側部に配設される作用部5c及び反作用部5dと、こ
れらをディスクロータ2の外周を跨いで連結するブリッ
ジ部5eとが、ディスクロータ2の側面と平行に分割さ
れる2つの分割ピース5a,5bに形成されている。こ
れら分割ピース5a,5bのうち、作用部5cが設けら
れる一方の分割ピース5aは、キャリパボディ5の軽量
化のために、軽量な例えばアルミニウム合金が用いら
れ、反作用部5dとブリッジ部5eとが一体に設けられ
る他方の分割ピース5bは、反力爪5fに剛性を持たせ
るために、鋳鉄が用いられており、両分割ピース5a,
5bは4本の連結ボルト7によって連結される。
【0014】作用部5cには、ディスクロータ2側を開
口するシリンダ孔8と、このシリンダ孔8に内挿される
コップ状のピストン9と、シリンダ孔8の底部に画成さ
れる液圧室10とが設けられている。反作用部5dには
反力爪5fが形成され、またブリッジ部5eの中央に
は、天井開口部5gが穿設されると共に、天井開口部5
gの反力爪5f側の端部に、係止溝5hが後述するパッ
ドスプリング13を収容できる大きさで形成されてい
る。
【0015】作用部5cの両側部には、取付け腕5i,
5iが突設され、その先端にそれぞれ前述の摺動ピン4
が取付けボルト11によって取付けられており、キャリ
パボディ5は、この摺動ピン4をそれぞれ前述の挿通孔
3cに差し込んで、ディスク軸方向へ移動可能に支持さ
れる。
【0016】前記摩擦パッド6は、ライニング6aと裏
板6bとを固着して構成されており、裏板6bの上部両
側に突出する耳片6c,6cを、前述のパッドガイド溝
3b,3bに遊嵌して、キャリパボディ5と同様にディ
スク軸方向に移動可能に吊持されると共に、分割ピース
5a,5bの接合面12に装着されるパッドスプリング
13によって、ディスクロータ2の中心方向へ押圧され
ている。
【0017】パッドスプリング13は、全体が不導体に
よって形成されており、ディスクロータ2の軸方向に長
い板状のベース部13aの両側から、ディスクロータ2
の周方向に一対のアーム部13b,13bを対称に延出
すると共に、ベース部13aの一端に、ディスク半径方
向外側へ突出する挟持片13cを一体に形成している。
【0018】ベース部13aの中央には、ディスクロー
タ2方向に長い窓部13dが穿設されている。また、ア
ーム部13bは摩擦パッド6の裏板6bに当接する長さ
を有しており、その先端には裏板6bに当接して、摩擦
パッド6をディスクロータ2の中心方向に押圧する摩擦
パッド押圧部13eがそれぞれ形成されている。
【0019】挟持片13cは、前記分割ピース5a,5
bの接合面12の略全面を覆う大きさを有しており、4
本の連結ボルト7を挿通させるボルト挿通孔が13fが
穿設されている。
【0020】上記パッドスプリング13は、分割ピース
5a,5bを連結する際に、接合面12に挟持片13c
を挟んで、連結ボルト7にてキャリパボディ5に、共締
め固定されると共に、ベース部13aの他端が前述の係
止溝5hに係止される。
【0021】このように形成されたディスクブレーキ1
では、天井開口部5gを摩擦パッド6の摩耗確認や制動
熱を排出できる最小の大きさにできるので、ブリッジ部
5eの剛性を確保することができる。また、パッドスプ
リング13は、分割ピース5a,5bを連結する連結ボ
ルト7によって共締め固定されるので、簡便且つ確実に
取付けることができ、摩擦パッド6の交換等のメンテナ
ンス時に、分割ピース5a,5bを分解しないかぎり、
脱落や、装着し忘れの虞がない。さらに、両分割ピース
5a,5bの接合面12と接触する挟持片13cが不導
体で形成されているので、分割ピース5a,5bをそれ
ぞれ異種金属で形成しても、その接合面12が電位差で
腐蝕することを防止できる。
【0022】尚、本実施例は、2ピースタイプの分割型
キャリパボディに適用したものであるが、3ピース以上
の分割型キャリパボディにも適用できる。また、パッド
スプリングの形状は特に本実施例に限るものではなく、
キャリパボディのディスク半径方向外側に突出する挟持
片を有したものであれば、どの様な形状でも差し支えな
い。さらに、本実施例のパッドスプリングは、全体を不
導体で形成したが、本考案は、分割ピースの接合面に接
触する挟持片のみを不導体とするだけで足りる。
【0023】
【考案の効果】本考案は以上のように、パッドスプリン
グにキャリパボディのディスク半径方向外側に突出する
挟持片を設けると共に、ディスクロータの外方でディス
クロータの側面と平行に分割される分割ピースを連結ボ
ルトで連結してキャリパボディを形成する際に、分割ピ
ースの接合面に前記挟持片を挟んで、連結ボルトで共締
め固定するので、パッドスプリングを簡便且つ確実に取
付けることができるようになり、メンテナンス時のパッ
ドスプリングの脱落や装着のし忘れも防止することがで
きる。また、天井開口部の大きさを、摩擦パッドの摩耗
確認や制動熱を排出できる最小の大きさにして、ブリッ
ジ部の剛性を確保することができる。
【0024】さらに、前記挟持片を不導体で形成した場
合は、分割ピースを異種金属で形成しても接合面の電蝕
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示すディスクブレーキの
断面図
【図2】 図1のII−II断面図
【図3】 本考案のパッドスプリングの斜視図
【図4】 本考案のディスクブレーキの一部断面正面図
【符号の説明】
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパブラケット 5…キャリパボディ 5a,5b…分割ピース 5c…作用部 5d…反作用部 5e…ブリッジ部 5f…反力爪 5g…天井開口部 5h…係止溝 6…摩擦パッド 6a…ライニング 6b…裏板 12…分割ピース5a,5bの接合面 13…パッドスプリング 13a…ベース部 13b…アーム部 13c…挟持片 13d…窓部 13e…摩擦パッド押圧部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクロータの外方で、このディスク
    ロータの側面と平行に分割された複数の分割ピースを、
    連結ボルトによって連結してキャリパボディを形成し、
    該キャリパボディのブリッジ部と、前記ディスクロータ
    を挟んで対向配置された摩擦パッドとの間にパッドスプ
    リングを縮設した車両用ディスクブレーキにおいて、前
    記パッドスプリングに、前記キャリパボディのディスク
    半径方向外側に突出する挟持片を設け、該挟持片を前記
    分割ピースの接合面に挟んで、パッドスプリングを前記
    連結ボルトにてキャリパボディに共締め固定したことを
    特徴とする車両用ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記挟持片を不導体で形成したことを特
    徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
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JPH064438U JPH064438U (ja) 1994-01-21
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