JP3023777U - ディスクブレーキキャリパ - Google Patents
ディスクブレーキキャリパInfo
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- JP3023777U JP3023777U JP1995011883U JP1188395U JP3023777U JP 3023777 U JP3023777 U JP 3023777U JP 1995011883 U JP1995011883 U JP 1995011883U JP 1188395 U JP1188395 U JP 1188395U JP 3023777 U JP3023777 U JP 3023777U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量化された上、剛性も確保しつつ、制動能
力にも優れた信頼性の高いディスクブレーキキャリパを
提供する。 【解決手段】 爪部20、連結部21及びシリンダ部2
2の3部分で構成されるディスクブレーキキャリパ30
において、爪部20と連結部21は互いに一体の鋳鉄部
31とされる一方、シリンダ部22はこれとは別体のア
ルミニウム合金部32とされている。これら鋳鉄部31
とアルミニウム合金部32は、双方の端部側の結合孔2
3に圧入された結合部材24により、互いに一体的に結
合される。これにより、キャリパ30の重量を相当量減
少させる効果が得られるとともに剛性も確保でき、車両
の軽量化に寄与して燃費を高めることができる。
力にも優れた信頼性の高いディスクブレーキキャリパを
提供する。 【解決手段】 爪部20、連結部21及びシリンダ部2
2の3部分で構成されるディスクブレーキキャリパ30
において、爪部20と連結部21は互いに一体の鋳鉄部
31とされる一方、シリンダ部22はこれとは別体のア
ルミニウム合金部32とされている。これら鋳鉄部31
とアルミニウム合金部32は、双方の端部側の結合孔2
3に圧入された結合部材24により、互いに一体的に結
合される。これにより、キャリパ30の重量を相当量減
少させる効果が得られるとともに剛性も確保でき、車両
の軽量化に寄与して燃費を高めることができる。
Description
【0001】
本考案はディスクブレーキのキャリパに関し、さらに詳しくは、キャリパを分 離構造として材質を改善することにより軽量化を目的としたキャリパに関する。
【0002】
図9に示すように一般的なディスクブレーキキャリパ1は、鋳鉄等の材料によ り、シリンダ部7、爪部10及び連結部9が鋳造により一体に製造され、シリン ダ部7にピストン3が嵌合されて、ディスクロータ8の両面側に摩擦パッド6が 位置するようにマウンティング部材5を介して車体に取り付けられる。 ブレーキの作動時には、シリンダ部7の内周側に設けられたゴムシール4等に より油密にされたピストン3が、油圧連結部2からの油圧の供給によって押され ることにより、一対の摩擦パッド6をディスクロータ8の両面側に対して押し付 けてディスクロータ8の回転を抑制する。
【0003】 しかしながら、このようなディスクブレーキキャリパにおいては、キャリパ全 体が剛性の高い鋳鉄材料で形成されているため、当然ながら重量が重いものとな ってしまい、車両の軽量化において障害となっていた。 また、この問題を解決するために、キャリパ全体をアルミニウム合金で製造し た場合においては、軽量化は可能となっても剛性不足が生じ、制動能力における 信頼性の低下を招く等の問題がある。
【0004】
本考案の課題は、上記のような問題点を考慮して、最大限軽量化された上、剛 性も確保しつつ、制動能力にも優れた信頼性の高いディスクブレーキキャリパを 提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】 上記課題を解決するために本考案のディスクブレーキキャリパは、以下のよう な構成及び材質からなることを特徴とする。ディスクロータを跨ぐように設けら れたディスクブレーキのキャリパであって、一方の側にシリンダ部、他方の側に 爪部が配置され、これらシリンダ部及び爪部が連結部により連結されるとともに 、前記爪部と連結部とは、鉄系材料により一体に形成された鉄系材料部とされる 一方、前記シリンダ部は、アルミニウム合金で形成されたアルミニウム合金部と され、これら鉄系材料部とアルミニウム合金部とが、結合手段により一体化され たことを特徴とする。これにより軽量化の問題はアルミニウム合金部で解決でき るとともに、剛性面の問題においては鉄系材料部において解決できる。ここで、 鉄系材料部は、例えば鋳造による鋳鉄部とし得る。
【0006】 また、前記結合手段は、前記鉄系材料部とアルミニウム合金部の双方の端部側 に形成された複数個の結合孔と、その結合孔に対して前記鉄系材料部とアルミニ ウム合金部の双方を結合する複数個の結合部材とすることができる。
【0007】 さらに前記結合部材は、前記結合孔に対して圧入されることにより、前記鉄系 材料部とアルミニウム合金部とを一体的に結合する軸状部材とすることができる 。これにより、鉄系材料部とアルミニウム合金部の双方においての組付(結合) が容易となる。なお、その軸状部材の外周に抜け止め用の凹凸をねじ状に形成す ることができる。
【0008】 このように本考案のディスクブレーキキャリパにおいては、キャリパを分離構 造として材質を改善することにより、キャリパの重量を相当量減少させる効果が 得られるとともに、剛性不足も生じることがなく、車両の軽量化に寄与して燃費 を向上させることができる。
【0009】
以下、本考案の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1は本考案のディスクブレーキキャリパ(以下、単にキャリパともいう)3 0の結合部分を断面で示す側面図。図2は本考案のキャリパ30の斜視図。図3 はその平面図、図4は本考案のキャリパの正面図、図5は結合部分を断面で示す 平面図である。
【0011】 本考案のディスクブレーキキャリパ30は、図1ないし図5に示すように、爪 部20、連結部21及びシリンダ部22の3部分で構成されており、爪部20と 連結部21は鋳造により鋳鉄部31として一体に形成されている。一方、シリン ダ部22はアルミニウム合金で形成され、爪部20と連結部21の鋳鉄部31と 、シリンダ部22のアルミニウム合金部32との双方が結合部材24により一体 的に結合されている。
【0012】 爪部20と連結部21の鋳鉄部31は、キャリパの構造上、比較的厚さが薄く 形成されており、キャリパ30全体に対する重量比が小さい。このためブレーキ の作動時にかなりの力が加わるこの部分は、剛性確保のために鋳鉄により形成さ れている。なお、鋳造による鋳鉄以外に、所定の炭素鋼又は合金鋼を曲げ加工、 鍛造加工等して、爪部20と連結部を一体構成とした鉄系材料部とすることも可 能である。
【0013】 一方、アルミニウム合金部32のシリンダ部22は、キャリパ30を車体に取 り付ける取付部分や、内部にピストン等を収容するためのスペース等を必要とす るために、相当量の体積がシリンダ部22に用いられている。このためシリンダ 部22はキャリパ全体の重量の占める割合が最も大きい。従って、シリンダ部2 2をアルミニウム合金で構成することでかなりの軽量化が達成される。
【0014】 図1、図5又は、図6等に示すように、鋳鉄部31とアルミニウム合金部32 の双方の端部側において、結合孔23がそれぞれ4箇所形成されている。結合孔 23は、その内径が結合部材24の外径よりもわずかに小さいものとされ、その 寸法は、例えばはめあい基準等により適宜設定される。 一方、結合部材24は、断面が円形の軸状部材であり、鋳鉄部31とアルミニ ウム合金部32の双方の結合孔23に圧入された際に、抜けを防止するねじ部が 外周に形成されている。
【0015】 以上のようなディスクブレーキキャリパ30の結合は、例えば、図6(a)に 示すように、鋳鉄部31の4箇所の結合孔23に対し、それぞれ結合部材24を 圧入する。そして、同図(b)のように、ほぼ半分が鋳鉄部31に圧入された結 合部材24の残る半分を、さらに、アルミニウム合金部32の結合孔23に圧入 することにより、鋳鉄部31とアルミニウム合金部32の双方の結合が完了する 。
【0016】 なお、結合部材24の各結合孔23に対する圧入は、鋳鉄部31とアルミニウ ム合金部32の双方に対して同時に行ってもよいし、アルミニウム合金部32に 圧入した後に、鋳鉄部31に圧入してもよい。 以上の実施例では結合部材24にねじ部が形成されていたが、これをねじ部に 限らず外周に突起等が形成されたものでもよいし、外周が平なものであってもよ い。
【0017】 また、図7、図8に示すように、ディスクブレーキキャリパ30の結合を、圧 入ではなく、ボルト等の結合部材44をねじ込むことにより達成することもでき る。例えば図8に示すように、アルミニウム合金部32側にざぐり穴42及び貫 通孔43を形成し、他方の鋳鉄部31側の結合孔45には結合部材44に螺合す るねじ部を形成する。そして、ざぐり穴42から結合部材44をセットして、工 具等でねじ込むことにより鋳鉄部31とアルミニウム合金部32の双方が一体的 に結合される。
【0018】 なお、以上の実施例では、結合部分が4箇所に設定されていたが、これを例え ば2箇所もしくは3箇所、あるいは5箇所以上とすることも可能である。
【図1】本考案のディスクブレーキキャリパの結合部分
を断面で示す側面図。
を断面で示す側面図。
【図2】図1のディスクブレーキキャリパの斜視図。
【図3】その平面図。
【図4】その正面図。
【図5】図3の結合部分を断面で示す平面図。
【図6】結合状態を示す作用説明図。
【図7】別の実施例を示す斜視図。
【図8】その側面部分断面図。
【図9】従来のディスクブレーキキャリパにおいて、各
部品が組み付けられた状態を示す説明図。
部品が組み付けられた状態を示す説明図。
20 爪部 21 連結部 22 シリンダ部 24 結合部材 30 ディスクブレーキキャリパ 31 鋳鉄部(鉄系材料部) 32 アルミニウム合金部 44 結合部材
Claims (5)
- 【請求項1】 ディスクロータを跨ぐように設けられた
ディスクブレーキのキャリパであって、一方の側にシリ
ンダ部、他方の側に爪部が配置され、これらシリンダ部
及び爪部が連結部により連結されるとともに、 前記爪部と連結部とは、鉄系材料により一体に形成され
た鉄系材料部とされる一方、 前記シリンダ部は、アルミニウム合金で形成されたアル
ミニウム合金部とされ、 これら鉄系材料部とアルミニウム合金部とが、結合手段
により一体化されたことを特徴とするディスクブレーキ
キャリパ。 - 【請求項2】 前記鉄系材料部は鋳造により形成された
鋳鉄部である請求項1記載のディスクブレーキキャリ
パ。 - 【請求項3】 前記結合手段は、前記鉄系材料部とアル
ミニウム合金部の双方の端部側に形成された複数個の結
合孔と、その結合孔に対して前記鉄系材料部とアルミニ
ウム合金部の双方を結合する複数個の結合部材とを含む
ことを特徴とする請求項1又は2記載のディスクブレー
キキャリパ。 - 【請求項4】 前記結合部材は、前記結合孔に対して圧
入されることにより、前記鉄系材料部とアルミニウム合
金部とを一体的に結合する軸状部材であることを特徴と
する請求項3記載のディスクブレーキキャリパ。 - 【請求項5】 前記圧入される軸状部材の外周に抜け止
め用の凹凸がねじ状に形成されている請求項4記載のデ
ィスクブレーキキャリパ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR9427321 | 1994-10-18 | ||
KR94-27321 | 1994-10-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3023777U true JP3023777U (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=43159036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995011883U Expired - Lifetime JP3023777U (ja) | 1994-10-18 | 1995-10-13 | ディスクブレーキキャリパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023777U (ja) |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP1995011883U patent/JP3023777U/ja not_active Expired - Lifetime
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