JPH0583480U - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH0583480U JPH0583480U JP3309092U JP3309092U JPH0583480U JP H0583480 U JPH0583480 U JP H0583480U JP 3309092 U JP3309092 U JP 3309092U JP 3309092 U JP3309092 U JP 3309092U JP H0583480 U JPH0583480 U JP H0583480U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アウタパッドによる鳴きの防止及び一対の爪
部の振動モードの変更を、簡易な構成で、かつ生産工数
を抑制して達成できるディスクブレーキを提供する。 【構成】 ボルト11をそれぞれ鋳込んだ二股状の一対の
爪部10,10に、ボルト11へのナット14の螺合により連結
部材12を取付け、連結部材12にアウタパッド3を一対の
爪部10,10に弾性的に押圧する係止部17を設けた。連結
部材12が一対の爪部10,10を連結するので、爪部10,10
の剛性が増加してその振動モードを変更できる。爪部1
0,10に鋳込まれたボルト11を用いて連結部材12を取付
けるので、ボルト螺合用のねじ孔を省略でき、この分、
生産工数を圧縮でき、かつ構成が簡易になる。係止部17
がアウタパッド3を爪部10,10に弾性的に押圧するの
で、アウタパッド3の振動を抑制してアウタパッド3に
よる鳴きの発生を防止できる。
部の振動モードの変更を、簡易な構成で、かつ生産工数
を抑制して達成できるディスクブレーキを提供する。 【構成】 ボルト11をそれぞれ鋳込んだ二股状の一対の
爪部10,10に、ボルト11へのナット14の螺合により連結
部材12を取付け、連結部材12にアウタパッド3を一対の
爪部10,10に弾性的に押圧する係止部17を設けた。連結
部材12が一対の爪部10,10を連結するので、爪部10,10
の剛性が増加してその振動モードを変更できる。爪部1
0,10に鋳込まれたボルト11を用いて連結部材12を取付
けるので、ボルト螺合用のねじ孔を省略でき、この分、
生産工数を圧縮でき、かつ構成が簡易になる。係止部17
がアウタパッド3を爪部10,10に弾性的に押圧するの
で、アウタパッド3の振動を抑制してアウタパッド3に
よる鳴きの発生を防止できる。
Description
【0001】
本考案は、車両に用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
従来のディスクブレーキの一例として特開昭58-24628号公報に示すものがある 。同公報に示すディスクブレーキは、インナパッド、ディスク及びアウタパッド を跨ぐようにキャリパのシリンダ部に連接させて延設部を設け、この延設部の先 端側に二股状の一対の爪部を設け、連結部材をボルトで固着することにより一対 の爪部を連結したものとなっている。このディスクブレーキでは、連結部材が一 対の爪部を連結することにより爪部の剛性を増加して爪部によるブレーキ鳴きの 発生を防止するようにしている。
【0003】
ところで、キャリパに二股状の一対の爪部を有するディスクブレーキでは、爪 部が容易に振動して例えば振動音を発生しやすくかった。この問題点の改善のた めに前記公報に示されるように一対の爪部を連結部材で連結することが考えられ るが、このディスクブレーキでは、一対の爪部にボルトに螺合するねじ孔を設け なければならず、このねじ孔加工を施す分だけ生産工数が多く掛かってしまうこ とになる。また、一般にディスクブレーキでは、ブレーキ作動時等にアウタパッ ドが振動し、これに伴っていわゆる鳴きが発生することがあり、このようなアウ タパッドによる鳴きの防止を図ることが望まれている。
【0004】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、アウタパッドによる鳴きの防止 及び一対の爪部の振動モードの変更を、簡易な構成で、かつ生産工数を抑制して 達成できるディスクブレーキを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記目的を達成するために、キャリパのシリンダ部に連接してイン ナパッド、ディスク及びアウタパッドを跨ぐ延設部を設け、該延設部の先端側に 、ボルトをそれぞれ一体的に保持した二股状の一対の爪部を前記ディスクに対し て前記アウタパッドを押圧可能に設け、該一対の爪部を連結する連結部材を前記 ボルトへのナットの螺合により取付け、該連結部材に、前記一対の爪部の側部を 回り込んで形成されて前記アウタパッドを前記一対の爪部に弾性的に押圧する係 止部を設けたことを特徴とする。
【0006】
このような構成とすれば、連結部材が一対の爪部を連結しているので、爪部の 剛性が増加する。爪部に一体的に保持されたボルト及びナットを用いて連結部材 を固定できるので、ボルト螺合用のねじ孔を爪部に設けなくて済む。また、係止 部がアウタパッドを爪部に弾性的に押圧するので、アウタパッドの振動を抑制す る。
【0007】
以下、本考案の一実施例のディスクブレーキを図1ないし図3に基づいて説明 する。図において、車輪(図示省略)側に固定されたディスク1の両側には、イ ンナパッド2及びアウタパッド3が配置され、また車体の非回転部に取付けたキ ャリア4には、キャリパ5がキャリパピン(図示省略)でディスク1の軸方向に 移動自在に支持されている。
【0008】 キャリパ5には、インナパッド2に臨ませて開口しピストン6を摺動自在に収 納したシリンダ7を備えたシリンダ部8が設けられている。シリンダ部8に連接 してインナパッド2、ディスク1及びアウタパッド3を跨ぐ延設部9が設けられ ている。延設部9の先端側はピストン6の移動方向と直交する方向に屈曲してお り、当該部に二股状の一対の爪部10,10が形成されている。この一対の爪部10, 10は、後述するようにしてアウタパッド3をディスク1に押圧し得るようになっ ている。この一対の爪部10,10には、それぞれボルト11が軸部11a を外方(図2 下方)に向けて鋳込んで保持されている。
【0009】 12は、2つの孔13,13を所定距離開けて配置した略板状の連結部材であり、こ の連結部材12は孔13,13に前記ボルト11の軸部11a を挿入させボルト11のねじ部 11b にナット14を螺合することにより一対の爪部10,10に固定されており、一対 の爪部10,10を連結している。
【0010】 連結部材12の中央部分には、外方に突出する補強用リブ15が形成され、かつこ の補強用リブ15に並ぶようにして連結部材12の中央部分の側部(図3下側部分) にピストン6の移動方向に延びる切り起こし部16が形成されており、本連結部材 12の剛性を大きなものにしている。連結部材12の長手方向の側端側には、一対の 爪部10,10の側部10a ,10a を回り込むようにピストン6の移動方向に延びる屈 曲した構造の係止部17が形成されている。係止部17は、先端側がアウタパッド3 の側部3aに係止されており、アウタパッド3を一対の爪部10,10に弾性的に押圧 するようになっている。なお、係止部17の高さ寸法(図3矢印A方向の寸法)は 、連結部材12の、一対の爪部10,10を連結する部分の高さ寸法より短くなるよう に設定されている。
【0011】 18は鳴き防止用シムであり、インナパッド2、アウタパッド4のそれぞれ離面 に設けられている。
【0012】 上述したディスクブレーキでは、ピストン6にブレーキ液圧が作用することに よりピストン6が前進してインナパッド2をディスク1に押圧し、かつその反動 でキャリパ5ひいては一対の爪部10,10がピストン6の後退方向に移動してアウ タパッド3をディスク1に押圧する。このようにインナパッド2及びアウタパッ ド3がディスク1を押圧することにより制動力を得ることになる。
【0013】 そして、連結部材12が一対の爪部10,10を連結しているので、一対の爪部10, 10の剛性が増加してその振動モードが変更され、かつ剛性が増加したことに伴っ て爪部10,10による鳴きの発生を防止することになる。
【0014】 この場合、一対の爪部10,10にはボルト11が鋳込んで保持されているので、爪 部10,10の振動モードを変更する上で、上記公報のディスクブレーキで必要とさ れた爪部10,10へのボルト螺合用のねじ孔を設けなくて済むこととなり、この分 、生産工数を圧縮でき、かつ構成が簡易なものになる。なお、連結部材12として 形状あるいは大きさ等を変更したものを用意し、これを一対の爪部10,10に連結 することにより一対の爪部10,10の振動モードを適宜調整できることになる。
【0015】 連結部材12に設けた係止部17がアウタパッド3を一対の爪部10,10に弾性的に 押圧しているので、アウタパッド3の振動を抑制する。このため、アウタパッド 3による鳴きの発生を防止できる。
【0016】 上述したように一対の爪部10,10による鳴きの発生防止及びアウタパッド3に よる鳴きの発生防止を、それぞれ別体の部材を用意せず一つの連結部材12を用意 することにより達成しているので、装置全体の構成を簡略化できることになる。
【0017】 なお、補強用リブ15の大きさ及び形状等を適宜設定することにより連結部材12 ひいてはこの連結部材12により連結される一対の爪部10,10の剛性の調整を図れ 、これにより一対の爪部10,10の振動モードを幅広く調整できることになる。こ のことは切り起こし部16についても同様に言えることである。
【0018】
本考案は、以上説明したように構成されたディスクブレーキであるから、連結 部材が一対の爪部を連結して一対の爪部の剛性を増加するので、一対の爪部の振 動モードを変更できる。一対の爪部に一体的に保持されたボルト及びナットを用 いて連結部材の取付けを行なえてボルト螺合用のねじ孔を省略できるので、ねじ 孔を省略した分、生産工数を圧縮でき、かつ構成が簡易なものになる。さらに、 係止部がアウタパッドを爪部に弾性的に押圧してアウタパッドの振動を抑制する ので、アウタパッドによる鳴きの発生を防止できる。
【図1】本考案の一実施例のディスクブレーキを示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1のII−II線矢視の断面図である。
【図3】図1の III−III 線矢視の断面図である。
1 ディスク 2 インナパッド 3 アウタパッド 5 キャリパ 8 シリンダ部 9 延設部 10 爪部 10a 爪部の側部 11 ボルト 12 連結部材 14 ナット 17 係止部
Claims (1)
- 【請求項1】 キャリパのシリンダ部に連接してインナ
パッド、ディスク及びアウタパッドを跨ぐ延設部を設
け、該延設部の先端側に、ボルトをそれぞれ一体的に保
持した二股状の一対の爪部を前記ディスクに対して前記
アウタパッドを押圧可能に設け、該一対の爪部を連結す
る連結部材を前記ボルトへのナットの螺合により取付
け、該連結部材に、前記一対の爪部の側部を回り込んで
形成されて前記アウタパッドを前記一対の爪部に弾性的
に押圧する係止部を設けたことを特徴とするディスクブ
レーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3309092U JP2557423Y2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3309092U JP2557423Y2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583480U true JPH0583480U (ja) | 1993-11-12 |
JP2557423Y2 JP2557423Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=12376980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3309092U Expired - Lifetime JP2557423Y2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557423Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1030662A (ja) * | 1996-07-16 | 1998-02-03 | Aisin Seiki Co Ltd | 摺動シリンダを備えたディスクブレーキ |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP3309092U patent/JP2557423Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1030662A (ja) * | 1996-07-16 | 1998-02-03 | Aisin Seiki Co Ltd | 摺動シリンダを備えたディスクブレーキ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2557423Y2 (ja) | 1997-12-10 |
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