JP3089375B2 - 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ - Google Patents
車両用ディスクブレーキのキャリパボディInfo
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- JP3089375B2 JP3089375B2 JP04206827A JP20682792A JP3089375B2 JP 3089375 B2 JP3089375 B2 JP 3089375B2 JP 04206827 A JP04206827 A JP 04206827A JP 20682792 A JP20682792 A JP 20682792A JP 3089375 B2 JP3089375 B2 JP 3089375B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
の車両に搭載されるディスクブレーキのキャリパボディ
が、一対のパッド押圧体からなる分割型であって、詳し
くは、これらのパッド押圧体をつなぐ連結ボルトの変形
を防止する構造に関する。
の車両に搭載されるディスクブレーキのキャリパボディ
が、一対のパッド押圧体からなる分割型であって、詳し
くは、これらのパッド押圧体をつなぐ連結ボルトの変形
を防止する構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の車両用ディスクブレーキとして、
例えば実開昭５０ー２００９０号公報に示されるものが
ある。このディスクブレーキは、キャリパボディを、デ
ィスクロータの外側を跨ぐブリッジ部から、作用部側の
パッド押圧体と反作用部側のパッド押圧体とに分割し、
両パッド押圧体の接合面とディスクロータとの間で、デ
ィスク軸方向へ掛け渡される連結ボルトにて、双方のパ
ッド押圧体を一体に連結している。
例えば実開昭５０ー２００９０号公報に示されるものが
ある。このディスクブレーキは、キャリパボディを、デ
ィスクロータの外側を跨ぐブリッジ部から、作用部側の
パッド押圧体と反作用部側のパッド押圧体とに分割し、
両パッド押圧体の接合面とディスクロータとの間で、デ
ィスク軸方向へ掛け渡される連結ボルトにて、双方のパ
ッド押圧体を一体に連結している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような構成で制動
作用が行なわれると、双方のパッド押圧体が制動反力に
よって外側へ押し開かれるため、連結ボルトに曲げ荷重
がかかり、連結ボルトの耐久性が損われると共に、パッ
ド押圧体の連結に緩みを生じる原因となっいた。
作用が行なわれると、双方のパッド押圧体が制動反力に
よって外側へ押し開かれるため、連結ボルトに曲げ荷重
がかかり、連結ボルトの耐久性が損われると共に、パッ
ド押圧体の連結に緩みを生じる原因となっいた。
【０００４】そこで本発明は、連結ボルトに曲げ荷重が
極力かからないようにして、連結ボルトの耐久性を向上
させると共に、パッド押圧体を緩みなく確実に連結する
ことのできる車両用ディスクブレーキのキャリパボディ
を提供することを目的としている。
極力かからないようにして、連結ボルトの耐久性を向上
させると共に、パッド押圧体を緩みなく確実に連結する
ことのできる車両用ディスクブレーキのキャリパボディ
を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従い、第１
発明では、ディスクロータの両側部に一対のパッド押圧
体を対向配置し、両パッド押圧体の接合面をディスクロ
ータの外側で突き合わせすると共に、これらパッド押圧
体を、前記ディスクロータの外側でディスク軸方向に掛
け渡される連結ボルトにて一体に連結する分割型のキャ
リパボディであって、前記パッド押圧体の少なくとも一
方にシリンダ孔を形成し、該シリンダ孔に、底部の液圧
室に供給される圧液にてディスクロータ方向へ前進する
ピストンを内挿した車両用ディスクブレーキのキャリパ
ボディにおいて、前記接合面の前記連結ボルトよりも反
シリンダ孔側に、前記液圧室と同時に圧液の供給を受け
るサブシリンダ孔を、前記パッド押圧体の双方に跨がっ
て形成すると共に、該サブシリンダ孔と前記接合面との
間を液密にシールしている。
発明では、ディスクロータの両側部に一対のパッド押圧
体を対向配置し、両パッド押圧体の接合面をディスクロ
ータの外側で突き合わせすると共に、これらパッド押圧
体を、前記ディスクロータの外側でディスク軸方向に掛
け渡される連結ボルトにて一体に連結する分割型のキャ
リパボディであって、前記パッド押圧体の少なくとも一
方にシリンダ孔を形成し、該シリンダ孔に、底部の液圧
室に供給される圧液にてディスクロータ方向へ前進する
ピストンを内挿した車両用ディスクブレーキのキャリパ
ボディにおいて、前記接合面の前記連結ボルトよりも反
シリンダ孔側に、前記液圧室と同時に圧液の供給を受け
るサブシリンダ孔を、前記パッド押圧体の双方に跨がっ
て形成すると共に、該サブシリンダ孔と前記接合面との
間を液密にシールしている。
【０００６】また第２発明では、ディスクロータの両側
部に一対のパッド押圧体を対向配置し、両パッド押圧体
の接合面をディスクロータの外側で突き合わせすると共
に、これらパッド押圧体を、前記ディスクロータの外側
でディスク軸方向に掛け渡される連結ボルトにて一体に
連結する分割型のキャリパボディであって、前記パッド
押圧体の少なくとも一方にシリンダ孔を形成し、該シリ
ンダ孔に、底部の液圧室に供給される圧液にてディスク
ロータ方向へ前進するピストンを内挿した車両用ディス
クブレーキのキャリパボディにおいて、前記接合面の前
記連結ボルトよりも反シリンダ孔側に、前記液圧室と同
時に圧液の供給を受けるサブシリンダ孔を、前記パッド
押圧体の一方から前記接合面へ開口して設け、該サブシ
リンダ孔と前記接合面との間を液密にシールしたもので
ある。
部に一対のパッド押圧体を対向配置し、両パッド押圧体
の接合面をディスクロータの外側で突き合わせすると共
に、これらパッド押圧体を、前記ディスクロータの外側
でディスク軸方向に掛け渡される連結ボルトにて一体に
連結する分割型のキャリパボディであって、前記パッド
押圧体の少なくとも一方にシリンダ孔を形成し、該シリ
ンダ孔に、底部の液圧室に供給される圧液にてディスク
ロータ方向へ前進するピストンを内挿した車両用ディス
クブレーキのキャリパボディにおいて、前記接合面の前
記連結ボルトよりも反シリンダ孔側に、前記液圧室と同
時に圧液の供給を受けるサブシリンダ孔を、前記パッド
押圧体の一方から前記接合面へ開口して設け、該サブシ
リンダ孔と前記接合面との間を液密にシールしたもので
ある。
【０００７】
【作用】これらの発明では、サブシリンダ孔に供給され
る圧液が、接合面の連結ボルトよりも反シリンダ孔側に
かかり、制動反力によるパッド押圧力の変形に対抗する
力として作用し、連結ボルトの曲がり変形を抑える。
る圧液が、接合面の連結ボルトよりも反シリンダ孔側に
かかり、制動反力によるパッド押圧力の変形に対抗する
力として作用し、連結ボルトの曲がり変形を抑える。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の第１実施例を、図１乃至図３
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【０００９】自動二輪車用のディスクブレーキ１は、デ
ィスクロータ２の一側部で車体に固設されるキャリパブ
ラケット３に、分割型のキャリパボディ４が、摺動ピン
５，６を介してディスク軸方向へ移動可能に支持されて
いる。
ィスクロータ２の一側部で車体に固設されるキャリパブ
ラケット３に、分割型のキャリパボディ４が、摺動ピン
５，６を介してディスク軸方向へ移動可能に支持されて
いる。
【００１０】上記キャリパボディ４は、ディスクロータ
２の外側を跨ぐブリッジ部４ｃの作用部寄りから分断さ
れた作用部側のパッド押圧体４ａと、反作用部側のパッ
ド押圧体４ｂとからなっている。パッド押圧体４ａ，４
ｂは、ディスクロータ２の両側部に対向して配置され、
その接合面４ｄがディスクロータ２の外側で突き合わせ
されると共に、接合面４ｄのディスク内周側に、ディス
クロータ２を跨いでディスク軸方向へ掛け渡される２本
の連結ボルト７，７をねじ込んで、一体に連結されてい
る。
２の外側を跨ぐブリッジ部４ｃの作用部寄りから分断さ
れた作用部側のパッド押圧体４ａと、反作用部側のパッ
ド押圧体４ｂとからなっている。パッド押圧体４ａ，４
ｂは、ディスクロータ２の両側部に対向して配置され、
その接合面４ｄがディスクロータ２の外側で突き合わせ
されると共に、接合面４ｄのディスク内周側に、ディス
クロータ２を跨いでディスク軸方向へ掛け渡される２本
の連結ボルト７，７をねじ込んで、一体に連結されてい
る。
【００１１】作用部側のパッド押圧体４ａには、車体取
付け用のボス部４ｅ，４ｆと、ディスクロータ側に開口
するシリンダ孔８と、該シリンダ孔８の底部に画成され
た液圧室９につながるインレットポート４ｇ、及び後述
するサブシリンダ孔１０につながるインレットポート４
ｈと、図示しないブリューダ孔とが設けられ、また反作
用部側のパッド押圧体４ｂには、ブリッジ部４ｃと反力
爪４ｉとが一体に設けられている。
付け用のボス部４ｅ，４ｆと、ディスクロータ側に開口
するシリンダ孔８と、該シリンダ孔８の底部に画成され
た液圧室９につながるインレットポート４ｇ、及び後述
するサブシリンダ孔１０につながるインレットポート４
ｈと、図示しないブリューダ孔とが設けられ、また反作
用部側のパッド押圧体４ｂには、ブリッジ部４ｃと反力
爪４ｉとが一体に設けられている。
【００１２】シリンダ孔８には、ピストン１１が、角シ
ール１２及びダストブーツ１３を介して液密且つ移動可
能に内挿され、またインレットポート４ｇ，４ｈには、
ブレーキホース１４ｂ，１４ｃがそれぞれユニオンボル
ト１５にて取付けされると共に、ブリューダ孔にはブリ
ューダスクリュ１６が螺着されている。
ール１２及びダストブーツ１３を介して液密且つ移動可
能に内挿され、またインレットポート４ｇ，４ｈには、
ブレーキホース１４ｂ，１４ｃがそれぞれユニオンボル
ト１５にて取付けされると共に、ブリューダ孔にはブリ
ューダスクリュ１６が螺着されている。
【００１３】車体前部の操向用バーハンドル１７には、
液圧発生用の液圧マスタシリンダ１８が、ブレーキレバ
ー１９と一体に取付けられている。液圧マスタシリンダ
１８に接続されるブレーキホース１４ａは、キャリパボ
ディ４との途中で上述のブレーキホース１４ｂ，１４ｃ
とに分岐されており、一方のブレーキホース１４ｂは、
液圧室９につながる制動用のインレットポート４ｇに、
また他方のブレーキホース１４ｃは、サブシリンダ孔１
０につながるインレットポート４ｈに、それぞれ接続さ
れている。
液圧発生用の液圧マスタシリンダ１８が、ブレーキレバ
ー１９と一体に取付けられている。液圧マスタシリンダ
１８に接続されるブレーキホース１４ａは、キャリパボ
ディ４との途中で上述のブレーキホース１４ｂ，１４ｃ
とに分岐されており、一方のブレーキホース１４ｂは、
液圧室９につながる制動用のインレットポート４ｇに、
また他方のブレーキホース１４ｃは、サブシリンダ孔１
０につながるインレットポート４ｈに、それぞれ接続さ
れている。
【００１４】シリンダ孔８と反力爪４ｉとの間には、ラ
イニング２０ａと裏板２０ｂとで構成される一対の摩擦
パッド２０，２０が、ディスクロータ２を挟んで対向配
置されている。作用部側の摩擦パッド２０は、液圧室９
に供給される圧液によってシリンダ孔８を前進するピス
トン１１にて、ディスクロータ２の一側面に押圧され、
また作用部側の摩擦パッド２０は、上述の反作用で作用
部方向へ移動するキャリパボディ４の反力爪４ｉにて、
ディスクロータ２の他側面に押圧される。
イニング２０ａと裏板２０ｂとで構成される一対の摩擦
パッド２０，２０が、ディスクロータ２を挟んで対向配
置されている。作用部側の摩擦パッド２０は、液圧室９
に供給される圧液によってシリンダ孔８を前進するピス
トン１１にて、ディスクロータ２の一側面に押圧され、
また作用部側の摩擦パッド２０は、上述の反作用で作用
部方向へ移動するキャリパボディ４の反力爪４ｉにて、
ディスクロータ２の他側面に押圧される。
【００１５】パッド押圧体４ａ，４ｂの接合面４ｄに
は、連結ボルト７，７を挟んでシリンダ孔８と対向する
外側部分に、前述のサブシリンダ孔１０が、双方のパッ
ド押圧体４ａ，４ｂに亙って設けられている。このサブ
シリンダ孔１０には、同じくパッド押圧体４ａ，４ｂに
跨がる円筒状のブッシュ２１が、外周のフランジ２１ａ
を接合面４ｄに挟んで固定されており、更にブッシュ２
１の作用部側及び反作用部側の外周には、それぞれＯリ
ング２２が嵌着されていて、ブッシュ２１と共にサブシ
リンダ孔１０と接合面４ｄとの間を液密にシールしてい
る。
は、連結ボルト７，７を挟んでシリンダ孔８と対向する
外側部分に、前述のサブシリンダ孔１０が、双方のパッ
ド押圧体４ａ，４ｂに亙って設けられている。このサブ
シリンダ孔１０には、同じくパッド押圧体４ａ，４ｂに
跨がる円筒状のブッシュ２１が、外周のフランジ２１ａ
を接合面４ｄに挟んで固定されており、更にブッシュ２
１の作用部側及び反作用部側の外周には、それぞれＯリ
ング２２が嵌着されていて、ブッシュ２１と共にサブシ
リンダ孔１０と接合面４ｄとの間を液密にシールしてい
る。
【００１６】サブシリンダ孔１０の作用部側の底部は、
インレットポート４ｈと連通しており、前記液圧マスタ
シリンダ１８で昇圧した圧液が、シリンダ孔８の液圧室
９と、このサブシリンダ孔１０との双方へ同時に供給さ
れるようになっている。
インレットポート４ｈと連通しており、前記液圧マスタ
シリンダ１８で昇圧した圧液が、シリンダ孔８の液圧室
９と、このサブシリンダ孔１０との双方へ同時に供給さ
れるようになっている。
【００１７】シリンダ孔８の液圧室９へ供給された圧液
は、前述の如く、ピストン１１とキャリパボディ４を相
対移動させる動力源となり、またサブシリンダ孔１０へ
供給された圧液は、接合面４ｄの反シリンダ孔側となる
外側部分を、離間させるように押し開く力として作用す
る。この押し開き力は、ディスクロータ２からの制動反
力によって、外側へ押し開かれようとするパッド押圧体
４ａ，４ｂに対し、連結ボルト７，７を挟んで逆方向へ
作用する抗力となる。
は、前述の如く、ピストン１１とキャリパボディ４を相
対移動させる動力源となり、またサブシリンダ孔１０へ
供給された圧液は、接合面４ｄの反シリンダ孔側となる
外側部分を、離間させるように押し開く力として作用す
る。この押し開き力は、ディスクロータ２からの制動反
力によって、外側へ押し開かれようとするパッド押圧体
４ａ，４ｂに対し、連結ボルト７，７を挟んで逆方向へ
作用する抗力となる。
【００１８】このため、これら力の間に位置する連結ボ
ルト７，７では、制動反力によるパッド押圧体４ａ，４
ｂからの曲げ荷重が極めて小さく抑えられることとな
り、連結ボルト７，７に曲がり変形が生じにくくなる。
従って、連結ボルト７，７の耐久性が向上され、またパ
ッド押圧体４ａ，４ｂの連結に緩みがなくなるので、安
定した制動作用を長期間に亙って充分に発揮することが
できる。接合面４ｄの外側部分には、サブシリンダ孔１
０へ供給される圧液が押し開くように作用するが、サブ
シリンダ孔１０は、ブッシュ２１と２つのＯリング２
２，２２が接合面４ｄとの間をシールしているので、液
漏れの虞がない。
ルト７，７では、制動反力によるパッド押圧体４ａ，４
ｂからの曲げ荷重が極めて小さく抑えられることとな
り、連結ボルト７，７に曲がり変形が生じにくくなる。
従って、連結ボルト７，７の耐久性が向上され、またパ
ッド押圧体４ａ，４ｂの連結に緩みがなくなるので、安
定した制動作用を長期間に亙って充分に発揮することが
できる。接合面４ｄの外側部分には、サブシリンダ孔１
０へ供給される圧液が押し開くように作用するが、サブ
シリンダ孔１０は、ブッシュ２１と２つのＯリング２
２，２２が接合面４ｄとの間をシールしているので、液
漏れの虞がない。
【００１９】図４は、本発明の第２実施例を示すもの
で、本実施例のサブシリンダ孔３０は、作用部側のパッ
ド押圧体４ａに、連結ボルト７の反シリンダ孔側となる
接合面４ｄの外側部分へ開口して設けられている。サブ
シリンダ孔３０と接合面４ｄとは、サブシリンダ孔３０
に内挿されるピストン３１と、その外周を囲繞する角シ
ール３２とによって、液密にシールされている。
で、本実施例のサブシリンダ孔３０は、作用部側のパッ
ド押圧体４ａに、連結ボルト７の反シリンダ孔側となる
接合面４ｄの外側部分へ開口して設けられている。サブ
シリンダ孔３０と接合面４ｄとは、サブシリンダ孔３０
に内挿されるピストン３１と、その外周を囲繞する角シ
ール３２とによって、液密にシールされている。
【００２０】尚、上述の実施例では、ピストンと反力爪
とを組合わせたピンスライド型で説明したが、本発明
は、ディスクロータの両側にピストンを対向させたピス
トン対向型にも適用が可能である。また、キャリパボデ
ィをリング状ディスクロータの内側を跨いで配設するイ
ンボードタイプのディスクブレーキにも用いることがで
きる。
とを組合わせたピンスライド型で説明したが、本発明
は、ディスクロータの両側にピストンを対向させたピス
トン対向型にも適用が可能である。また、キャリパボデ
ィをリング状ディスクロータの内側を跨いで配設するイ
ンボードタイプのディスクブレーキにも用いることがで
きる。
【００２１】
【発明の効果】本発明のキャリパボディは、分割された
パッド押圧体の接合面を、ディスクロータの外側で突き
合わせ、該接合面の連結ボルトよりも反シリンダ孔側
に、シリンダ孔の液圧室と同時に圧液の供給を受けるサ
ブシリンダ孔を、パッド押圧体の双方に跨がって設ける
か、或いはパッド押圧体の一方に接合面へ開口して設
け、このサブシリンダ孔と接合面との間を液密にシール
したことにより、サブシリンダ孔へ供給される圧液が、
ディスクロータからの制動反力によって、外側へ押し開
かれようとするパッド押圧体に対し、連結ボルトを挟ん
で逆方向へ作用する抗力となり、連結ボルトにかかるパ
ッド押圧体からの曲げ荷重が極めて小さく抑えられるの
で、連結ボルトの曲がり変形を極力抑止することができ
る。これにより、連結ボルトの耐久性の向上が図れ、ま
たパッド押圧体の連結に緩みがなくなるので、安定した
制動作用を長期間に亙って充分に発揮することができ
る。
パッド押圧体の接合面を、ディスクロータの外側で突き
合わせ、該接合面の連結ボルトよりも反シリンダ孔側
に、シリンダ孔の液圧室と同時に圧液の供給を受けるサ
ブシリンダ孔を、パッド押圧体の双方に跨がって設ける
か、或いはパッド押圧体の一方に接合面へ開口して設
け、このサブシリンダ孔と接合面との間を液密にシール
したことにより、サブシリンダ孔へ供給される圧液が、
ディスクロータからの制動反力によって、外側へ押し開
かれようとするパッド押圧体に対し、連結ボルトを挟ん
で逆方向へ作用する抗力となり、連結ボルトにかかるパ
ッド押圧体からの曲げ荷重が極めて小さく抑えられるの
で、連結ボルトの曲がり変形を極力抑止することができ
る。これにより、連結ボルトの耐久性の向上が図れ、ま
たパッド押圧体の連結に緩みがなくなるので、安定した
制動作用を長期間に亙って充分に発揮することができ
る。
【図１】図２のＩーＩ断面図
【図２】本発明の第１実施例を示すディスクブレーキの
側面図
側面図
【図３】本発明の第１実施例を示すディスクブレーキの
平面図
平面図
【図４】本発明の第２実施例を示すディスクフレーキの
要部拡大断面図
要部拡大断面図
１…自動二輪車用のディスクブレーキ ２…ディスクロータ ３…キャリパブラケット ４…キャリパボディ ４ａ…作用部側のパッド押圧体 ４ｂ…反作用部側のパッド押圧体 ４ｃ…ディスクロータ２の外側を跨ぐブリッジ部 ４ｄ…パッド押圧体４ａ，４ｂの接合面 ４ｇ，４ｈ…インレットポート ４ｉ…反力爪 ７…パッド押圧体４ａ，４ｂをつなぐ連結ボルト ９…液圧室 ８…シリンダ孔 １０…サブシリンダ孔 １１…ピストン １４ａ，１４ｂ，１４ｃ…ブレーキホース １５…ユニオンボルト １７…操向用のバーハンドル １８…液圧マスタシリンダ １９…ブレーキレバー ２０…摩擦パッド ２１…パッド押圧体４ａ，４ｂに跨がる円筒状のブッシ
ュ ２２…Ｏリング ３０…サブシリンダ孔 ３１…ピストン ３２…角シール
ュ ２２…Ｏリング ３０…サブシリンダ孔 ３１…ピストン ３２…角シール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16D 65/02 F16D 55/224 104
Claims (2)
- 【請求項１】 ディスクロータの両側部に一対のパッド
押圧体を対向配置し、両パッド押圧体の接合面をディス
クロータの外側で突き合わせすると共に、これらパッド
押圧体を、前記ディスクロータの外側でディスク軸方向
に掛け渡される連結ボルトにて一体に連結する分割型の
キャリパボディであって、前記パッド押圧体の少なくと
も一方にシリンダ孔を形成し、該シリンダ孔に、底部の
液圧室に供給される圧液にてディスクロータ方向へ前進
するピストンを内挿した車両用ディスクブレーキのキャ
リパボディにおいて、前記接合面の前記連結ボルトより
も反シリンダ孔側に、前記液圧室と同時に圧液の供給を
受けるサブシリンダ孔を、前記パッド押圧体の双方に跨
がって形成すると共に、該サブシリンダ孔と前記接合面
との間を液密にシールしたことを特徴とする車両用ディ
スクブレーキのキャリパボディ。 - 【請求項２】 ディスクロータの両側部に一対のパッド
押圧体を対向配置し、両パッド押圧体の接合面をディス
クロータの外側で突き合わせすると共に、これらパッド
押圧体を、前記ディスクロータの外側でディスク軸方向
に掛け渡される連結ボルトにて一体に連結する分割型の
キャリパボディであって、前記パッド押圧体の少なくと
も一方にシリンダ孔を形成し、該シリンダ孔に、底部の
液圧室に供給される圧液にてディスクロータ方向へ前進
するピストンを内挿した車両用ディスクブレーキのキャ
リパボディにおいて、前記接合面の前記連結ボルトより
も反シリンダ孔側に、前記液圧室と同時に圧液の供給を
受けるサブシリンダ孔を、前記パッド押圧体の一方から
前記接合面へ開口して設け、該サブシリンダ孔と前記接
合面との間を液密にシールしたことを特徴とする車両用
ディスクブレーキのキャリパボディ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04206827A JP3089375B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04206827A JP3089375B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0650365A JPH0650365A (ja) | 1994-02-22 |
| JP3089375B2 true JP3089375B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=16529735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04206827A Expired - Fee Related JP3089375B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3089375B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001026162A1 (fr) | 1999-10-07 | 2001-04-12 | Rohm Co., Ltd. | Photo-interrupteur et dispositif a semiconducteur utilisant ledit photo-interrupteur |
| KR100988920B1 (ko) * | 2010-02-11 | 2010-10-20 | 에이펙스 주식회사 | 유압력으로 제동하는 풍력발전기용 로터 브레이크 |
| KR101102956B1 (ko) * | 2010-02-11 | 2012-01-10 | 에이펙스 주식회사 | 스프링력으로 제동하는 풍력발전기용 로터 브레이크 |
| BR112018070868B1 (pt) * | 2016-05-06 | 2022-07-05 | Hitachi Astemo, Ltd | Freio a disco para veículo. |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP04206827A patent/JP3089375B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0650365A (ja) | 1994-02-22 |
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