JPH081304Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
- Publication number
- JPH081304Y2 JPH081304Y2 JP9792890U JP9792890U JPH081304Y2 JP H081304 Y2 JPH081304 Y2 JP H081304Y2 JP 9792890 U JP9792890 U JP 9792890U JP 9792890 U JP9792890 U JP 9792890U JP H081304 Y2 JPH081304 Y2 JP H081304Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side member
- claw
- bolts
- cylinder
- disc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車等に取付けられるディスクブレーキに
関する。
関する。
(従来の技術) 従来、ディスクブレーキの一例として、ディスクの回
転方向に沿って形成した大径、小径の2つのシリンダの
それぞれに、インナパッドをディスクに押圧するピスト
ンを摺動自在に収納させたシリンダ側部材と、ディスク
を跨いでアウタパッドに係合する爪部を有し、かつ、パ
ッドの摩耗量を検出するための窓を形成した爪側部材と
を備え、シリンダ側部材の軸方向中心に対して対称に配
置した内側及び外側の二対のボルトによりシリンダ側部
材と爪側部材とを固定してキャリパを構成し、このキャ
リパを、車体の非回転部にディスクの軸方向に移動自在
に支持させたものがある。
転方向に沿って形成した大径、小径の2つのシリンダの
それぞれに、インナパッドをディスクに押圧するピスト
ンを摺動自在に収納させたシリンダ側部材と、ディスク
を跨いでアウタパッドに係合する爪部を有し、かつ、パ
ッドの摩耗量を検出するための窓を形成した爪側部材と
を備え、シリンダ側部材の軸方向中心に対して対称に配
置した内側及び外側の二対のボルトによりシリンダ側部
材と爪側部材とを固定してキャリパを構成し、このキャ
リパを、車体の非回転部にディスクの軸方向に移動自在
に支持させたものがある。
このディスクブレーキは、シリンダにブレーキ液圧を
供給してピストンを前進させることによりインナパッド
及びアウタパッドをディスクに押圧して制動力を得る一
方、窓を通してインナパッド及びアウタパッドの摩耗量
を検出できようにしている。
供給してピストンを前進させることによりインナパッド
及びアウタパッドをディスクに押圧して制動力を得る一
方、窓を通してインナパッド及びアウタパッドの摩耗量
を検出できようにしている。
なお、このディスクブレーキでは、アウタパッドを押
圧する爪側部材には鉄系材料を用いて大きな強度を確保
する一方、シリンダ側部材にはアルミニウム合金等の軽
合金を用いることによりキャリパを軽くしディスクブレ
ーキ全体の軽量化を図り、ひいては車両の燃費向上を図
っている。また、2つのピストンを備えることにより大
きな制動力を得て大型車等へ適用できるようにしてい
る。さらに、ディスクの回転方向に対して前側(以下、
出口側という)のピストンをディスクの回転方向に対し
て後ろ側(以下、入口側という)のピストンに比べその
径を大きく設定して、それぞれのピストンがパッドに加
える制動モーメント(ブレーキ液圧と、ピストンの受圧
面積と、出口側に位置して車体の非回転部に設けられる
トルク受部からピストンまでの距離との積で決定され
る)を同等にすることにより、同径のものでは発生する
虞があったインナパッドの偏摩耗の発生を防止してい
る。
圧する爪側部材には鉄系材料を用いて大きな強度を確保
する一方、シリンダ側部材にはアルミニウム合金等の軽
合金を用いることによりキャリパを軽くしディスクブレ
ーキ全体の軽量化を図り、ひいては車両の燃費向上を図
っている。また、2つのピストンを備えることにより大
きな制動力を得て大型車等へ適用できるようにしてい
る。さらに、ディスクの回転方向に対して前側(以下、
出口側という)のピストンをディスクの回転方向に対し
て後ろ側(以下、入口側という)のピストンに比べその
径を大きく設定して、それぞれのピストンがパッドに加
える制動モーメント(ブレーキ液圧と、ピストンの受圧
面積と、出口側に位置して車体の非回転部に設けられる
トルク受部からピストンまでの距離との積で決定され
る)を同等にすることにより、同径のものでは発生する
虞があったインナパッドの偏摩耗の発生を防止してい
る。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述したディスクブレーキでは、シリンダ
側部材の幅方向中心に対して対称に配置した内側及び外
側の二対のボルトにより、シリンダ側部材と前記爪側部
材とを固定してキャリパを構成している。このため、制
動時に、出口側に位置して設けた径の大きいピストンの
近傍に配置されている2本のボルトには、入口側に位置
して設けた径の小さいピストンの近傍に配置されている
2本のボルトに比べ大きな力が掛かることになり、この
力に抗することができる強度のものを4本のボルトに用
いており、シリンダ側部材と爪側部材とを結合してキャ
リパを構成する上で、必ずしも適切なものではなかっ
た。
側部材の幅方向中心に対して対称に配置した内側及び外
側の二対のボルトにより、シリンダ側部材と前記爪側部
材とを固定してキャリパを構成している。このため、制
動時に、出口側に位置して設けた径の大きいピストンの
近傍に配置されている2本のボルトには、入口側に位置
して設けた径の小さいピストンの近傍に配置されている
2本のボルトに比べ大きな力が掛かることになり、この
力に抗することができる強度のものを4本のボルトに用
いており、シリンダ側部材と爪側部材とを結合してキャ
リパを構成する上で、必ずしも適切なものではなかっ
た。
なお、制動時にシリンダ側部材及び爪側部材の結合部
に掛かる力を4本のボルトで均等に受けて、4本のボル
トに同径で、かつ、小径のものを用いることができるよ
うにするために、4本のボルトの位置を変更することが
考えられる。しかしながら、この場合、窓を設ける必要
性があることにより4本のボルトの位置変更は、必ずし
も容易には行なえず、この対策を実施し得ないというの
が実状であった。すなわち、一般に、ディスクブレーキ
では、パッドの摩耗状態を検出し、かつ、キャリパの内
側の熱を効率よく放熱するためにキャリパに窓を形成し
ているが、上述したものでは、シリンダ側部材の幅方向
中心に対して対称に内側及び外側の二対のボルトを配置
しており、窓を形成できる部分が、これら二対のボルト
に干渉されない内側の一対のボルト間の部分に限定され
ており、4本のボルトの位置を変更することは実際上困
難であるというのが実状であった。
に掛かる力を4本のボルトで均等に受けて、4本のボル
トに同径で、かつ、小径のものを用いることができるよ
うにするために、4本のボルトの位置を変更することが
考えられる。しかしながら、この場合、窓を設ける必要
性があることにより4本のボルトの位置変更は、必ずし
も容易には行なえず、この対策を実施し得ないというの
が実状であった。すなわち、一般に、ディスクブレーキ
では、パッドの摩耗状態を検出し、かつ、キャリパの内
側の熱を効率よく放熱するためにキャリパに窓を形成し
ているが、上述したものでは、シリンダ側部材の幅方向
中心に対して対称に内側及び外側の二対のボルトを配置
しており、窓を形成できる部分が、これら二対のボルト
に干渉されない内側の一対のボルト間の部分に限定され
ており、4本のボルトの位置を変更することは実際上困
難であるというのが実状であった。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、制動
時にシリンダ側部材と爪側部材との結合部に掛かる力を
4本のボルトで均等に受けることができて4本のボルト
の縮小化が図れ、かつ、4本のボルトに干渉されずに爪
側部材に窓を形成できるディスクブレーキを提供するこ
とを目的とする。
時にシリンダ側部材と爪側部材との結合部に掛かる力を
4本のボルトで均等に受けることができて4本のボルト
の縮小化が図れ、かつ、4本のボルトに干渉されずに爪
側部材に窓を形成できるディスクブレーキを提供するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、ディスクの回
転方向に沿って形成した大径、小径の2つのシリンダの
それぞれに、一方のパッドをディスクに押圧するピスト
ンを摺動自在に収納させたシリンダ側部材と、ディスク
を跨いで他方のパッドに係合する爪部を有する爪側部材
とを備え、シリンダ側部材の幅方向中心を挟んで設けら
れる内側及び外側の二対のボルトによりシリンダ側部材
と爪側部材とを固定して、車体の非回転部にディスクの
軸方向に移動自在に支持されるキャリパを構成し、内側
の一対のボルトのうちディスクの回転方向に対して後ろ
側のものをシリンダ側部材の幅方向中心近傍に位置さ
せ、かつ、該ボルトと外側の一対のボルトのうちディス
クの回転方向に対して後ろ側のものとの間に対応する爪
側部材の部分に、窓を形成してなることを特徴とする。
転方向に沿って形成した大径、小径の2つのシリンダの
それぞれに、一方のパッドをディスクに押圧するピスト
ンを摺動自在に収納させたシリンダ側部材と、ディスク
を跨いで他方のパッドに係合する爪部を有する爪側部材
とを備え、シリンダ側部材の幅方向中心を挟んで設けら
れる内側及び外側の二対のボルトによりシリンダ側部材
と爪側部材とを固定して、車体の非回転部にディスクの
軸方向に移動自在に支持されるキャリパを構成し、内側
の一対のボルトのうちディスクの回転方向に対して後ろ
側のものをシリンダ側部材の幅方向中心近傍に位置さ
せ、かつ、該ボルトと外側の一対のボルトのうちディス
クの回転方向に対して後ろ側のものとの間に対応する爪
側部材の部分に、窓を形成してなることを特徴とする。
(作用) 本考案は、内側の一対のボルトのうちディスクの回転
方向に対して後ろ側のものをシリンダ側部材の幅方向中
心側に偏らせて配置しており、制動時に、該ボルトがデ
ィスクの回転方向に対して後ろ側の小径のピストンによ
る押圧力の反力を受けるのみならず、ディスクの回転方
向に対して前側の大径のピストンによる押圧力の反力の
一部を受けることになる。また、内側の一対のボルトの
うちディスクの回転方向に対して後ろ側のものをシリン
ダ側部材の幅方向中心側に偏らせて配置したことに伴
い、該ボルトと外側の一対のボルトのうちディスクの回
転方向に対して後ろ側のものとの間の部分が広くなる。
方向に対して後ろ側のものをシリンダ側部材の幅方向中
心側に偏らせて配置しており、制動時に、該ボルトがデ
ィスクの回転方向に対して後ろ側の小径のピストンによ
る押圧力の反力を受けるのみならず、ディスクの回転方
向に対して前側の大径のピストンによる押圧力の反力の
一部を受けることになる。また、内側の一対のボルトの
うちディスクの回転方向に対して後ろ側のものをシリン
ダ側部材の幅方向中心側に偏らせて配置したことに伴
い、該ボルトと外側の一対のボルトのうちディスクの回
転方向に対して後ろ側のものとの間の部分が広くなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図ないし第3図に基いて
説明する。
説明する。
第1図ないし第3図において、21は図示しない自動車
の車体側の非回転部に固定されているキャリアで、キャ
リア21は図示しない車軸に固定されているディスク22を
跨いでその回転方向Aに沿って設けられているディスク
22の回転方向に対して後ろ側(以下、入口側という)及
びディスク22の回転方向に対して前側(以下、出口側と
いう)の一対の脚部23a,23bと、この一対の脚部23a,23b
をディスク22の一側面側で連結する連結部24とから構成
されている。
の車体側の非回転部に固定されているキャリアで、キャ
リア21は図示しない車軸に固定されているディスク22を
跨いでその回転方向Aに沿って設けられているディスク
22の回転方向に対して後ろ側(以下、入口側という)及
びディスク22の回転方向に対して前側(以下、出口側と
いう)の一対の脚部23a,23bと、この一対の脚部23a,23b
をディスク22の一側面側で連結する連結部24とから構成
されている。
脚部23a,23bにはインナパッド25及びアウタパッド26
をディスク22の軸方向に移動可能に支持し、かつ、イン
ナパッド25及びアウタパッド26からの制動時のトルクを
受けるための入口側及び出口側のトルク受部27a,27bが
形成されている。キャリア21とインナパッド25及びアウ
タパッド26との間には入口側及び出口側のパッドスプリ
ング28a,28bが介装されていて、パッドスプリング28a,2
8bはインナパッド25及びアウタパッド26をほぼディスク
22の半径方向外方に付勢すると共に、トルク受部27a,27
bを保護している。また、同脚部23a,23bにはキャリパ29
に設けられているスライドピン30,30を摺動自在に嵌合
する穴31,31がディスク22の軸方向に向けて形成されて
いる。
をディスク22の軸方向に移動可能に支持し、かつ、イン
ナパッド25及びアウタパッド26からの制動時のトルクを
受けるための入口側及び出口側のトルク受部27a,27bが
形成されている。キャリア21とインナパッド25及びアウ
タパッド26との間には入口側及び出口側のパッドスプリ
ング28a,28bが介装されていて、パッドスプリング28a,2
8bはインナパッド25及びアウタパッド26をほぼディスク
22の半径方向外方に付勢すると共に、トルク受部27a,27
bを保護している。また、同脚部23a,23bにはキャリパ29
に設けられているスライドピン30,30を摺動自在に嵌合
する穴31,31がディスク22の軸方向に向けて形成されて
いる。
キャリパ29はフィスト型であって、後述するシリンダ
側部材32と、爪側部材33とからなっている。
側部材32と、爪側部材33とからなっている。
シリンダ側部材32には、大径、小径の2つのシリンダ
34,35がディスク22の回転方向Aに沿って、かつ、該シ
リンダ側部材32の幅方向中心Bを挟むようにして設けら
れている。2つのシリンダ34,35にはそれぞれ、ブレー
キ液圧を受けて前進してインナパッド25をディスク22に
押圧するピストン36,37が摺動自在に収納されている。
34,35がディスク22の回転方向Aに沿って、かつ、該シ
リンダ側部材32の幅方向中心Bを挟むようにして設けら
れている。2つのシリンダ34,35にはそれぞれ、ブレー
キ液圧を受けて前進してインナパッド25をディスク22に
押圧するピストン36,37が摺動自在に収納されている。
また、シリンダ側部材32には、シリンダ34,35の上側
(第2図上側)に位置してシリンダ側当接部38が設けら
れ、爪側部材33には、その基端側39に、シリンダ側当接
部38に対応して爪側当接部40が設けられ、先端側41に、
ディスク22を跨いでアウタパッド26に係合する前記爪部
42が設けられている。そして、キャリパ29は、シリンダ
側当接部38と爪側当接部40とを当接させ後述するように
して入口側及び出口側の外側の一対のボルト43a,43b並
びに入口側及び出口側の内側の一対のボルト44a,44bに
より結合した構成になっている。
(第2図上側)に位置してシリンダ側当接部38が設けら
れ、爪側部材33には、その基端側39に、シリンダ側当接
部38に対応して爪側当接部40が設けられ、先端側41に、
ディスク22を跨いでアウタパッド26に係合する前記爪部
42が設けられている。そして、キャリパ29は、シリンダ
側当接部38と爪側当接部40とを当接させ後述するように
して入口側及び出口側の外側の一対のボルト43a,43b並
びに入口側及び出口側の内側の一対のボルト44a,44bに
より結合した構成になっている。
そして、アウタパッド26を押圧するため大きな強度を
必要とする爪部42を有する爪側部材33は剛性の大きな鉄
系材料製となっている一方、大きな剛性を必要としない
シリンダ側部材32をアルミニウム合金等の軽合金により
形成して、キャリパ29の軽量化を図ってディスクブレー
キ全体の軽量化が図られている。
必要とする爪部42を有する爪側部材33は剛性の大きな鉄
系材料製となっている一方、大きな剛性を必要としない
シリンダ側部材32をアルミニウム合金等の軽合金により
形成して、キャリパ29の軽量化を図ってディスクブレー
キ全体の軽量化が図られている。
爪側当接部40には、ディスク22の周方向に沿って入口
側及び出口側の外側の一対のねじ穴45a,45b並びに入口
側及び出口側の内側の一対のねじ穴46a,46bがシリンダ
側部材32におけるディスク22の幅方向中心Bを挟むよう
にして形成されている。この場合、外側の一対のねじ穴
45a,45bはシリンダ側部材32におけるディスク22の幅方
向中心Bに対して対称に設けられている一方、内側の一
対のねじ穴46a,46bのうち入口側のもの46aは、シリンダ
側部材32の幅方向中心B側に偏らせて設けられている。
そして、このように外側のねじ穴45a,45b及び内側のね
じ穴46a,46bを配置したことにより、入口側の内側のね
じ穴46aと入口側の外側のねじ穴45aとの間の部分47は広
く形成されることとなり、該部分47に、窓48が設けられ
ており、インナパッド25及びアウタパッド26の摩耗状態
を検出でき、かつ、キャリパ29の内側の熱を効率よく放
熱できるようになっている。
側及び出口側の外側の一対のねじ穴45a,45b並びに入口
側及び出口側の内側の一対のねじ穴46a,46bがシリンダ
側部材32におけるディスク22の幅方向中心Bを挟むよう
にして形成されている。この場合、外側の一対のねじ穴
45a,45bはシリンダ側部材32におけるディスク22の幅方
向中心Bに対して対称に設けられている一方、内側の一
対のねじ穴46a,46bのうち入口側のもの46aは、シリンダ
側部材32の幅方向中心B側に偏らせて設けられている。
そして、このように外側のねじ穴45a,45b及び内側のね
じ穴46a,46bを配置したことにより、入口側の内側のね
じ穴46aと入口側の外側のねじ穴45aとの間の部分47は広
く形成されることとなり、該部分47に、窓48が設けられ
ており、インナパッド25及びアウタパッド26の摩耗状態
を検出でき、かつ、キャリパ29の内側の熱を効率よく放
熱できるようになっている。
一方、シリンダ側部材32のシリンダ側当接部38には前
記外側のねじ穴45a,45b及び内側のねじ穴46a,46bの位置
に対応してディスク22の軸方向に沿って入口側及び出口
側の外側の一対の貫通孔49a,49b並びに入口側及び出口
側の内側の一対の貫通孔50a,50bが形成されている。
記外側のねじ穴45a,45b及び内側のねじ穴46a,46bの位置
に対応してディスク22の軸方向に沿って入口側及び出口
側の外側の一対の貫通孔49a,49b並びに入口側及び出口
側の内側の一対の貫通孔50a,50bが形成されている。
そして、外側のボルト43a,43b及び内側のボルト44a,4
4bをそれぞれ外側の貫通孔49a,49b及び内側の貫通孔50
a,50bに挿通して外側のねじ穴45a,45b及び内側のねじ穴
46a,46bに螺合させて締め付けることによって、シリン
ダ側部材32と爪側部材33とが結合され2ピース型の上述
したキャリパ29が構成されている。
4bをそれぞれ外側の貫通孔49a,49b及び内側の貫通孔50
a,50bに挿通して外側のねじ穴45a,45b及び内側のねじ穴
46a,46bに螺合させて締め付けることによって、シリン
ダ側部材32と爪側部材33とが結合され2ピース型の上述
したキャリパ29が構成されている。
以上のように構成したディスクブレーキでは、入口側
の内側のボルト44aをシリンダ側部材32の幅方向中心B
側に偏らせて配置しており、制動時に小径のピストン37
による押圧力の反力を受けるのみならず、大径のピスト
ン36による押圧力の反力の一部を受けることになる。こ
のため、制動時にシリンダ側部材39及び爪側部材33の結
合部に掛かる力を4本のボルト43a,43b,44a,44Bで均等
に受けるように設定できる。このように設定することに
より、従来のもののように応力的に最も厳しい箇所でボ
ルトのサイズを決めた場合に比べ4本のボルト43a,43b,
44a,44bに小径のものを用いて制動時の引っ張り応力に
対処できるようになり、ボルトサイズの適正化を図れ
る。また、同様に入口側の内側のボルト44aをシリンダ
側部材32の幅方向中心B側に偏らせて配置したことに伴
い、同入口側の内側のボルト44aと入口側の外側のボル
ト43aとの間の部分が広くなり、これに伴って当該部分
に対応する爪側部材33の部分47にボルト等に干渉される
ことなく窓48を形成できることとなる。
の内側のボルト44aをシリンダ側部材32の幅方向中心B
側に偏らせて配置しており、制動時に小径のピストン37
による押圧力の反力を受けるのみならず、大径のピスト
ン36による押圧力の反力の一部を受けることになる。こ
のため、制動時にシリンダ側部材39及び爪側部材33の結
合部に掛かる力を4本のボルト43a,43b,44a,44Bで均等
に受けるように設定できる。このように設定することに
より、従来のもののように応力的に最も厳しい箇所でボ
ルトのサイズを決めた場合に比べ4本のボルト43a,43b,
44a,44bに小径のものを用いて制動時の引っ張り応力に
対処できるようになり、ボルトサイズの適正化を図れ
る。また、同様に入口側の内側のボルト44aをシリンダ
側部材32の幅方向中心B側に偏らせて配置したことに伴
い、同入口側の内側のボルト44aと入口側の外側のボル
ト43aとの間の部分が広くなり、これに伴って当該部分
に対応する爪側部材33の部分47にボルト等に干渉される
ことなく窓48を形成できることとなる。
また、このディスクブレーキでは、出口側のピストン
36を入口側のピストン37に比べその径を大きく設定して
いるので、それぞれのピストン36,37がインナパッド25
及びアウタパッド26に加える制動モーメントの同等化が
図れてインナパッド25に偏摩耗を発生させるようなこと
を防止できる。
36を入口側のピストン37に比べその径を大きく設定して
いるので、それぞれのピストン36,37がインナパッド25
及びアウタパッド26に加える制動モーメントの同等化が
図れてインナパッド25に偏摩耗を発生させるようなこと
を防止できる。
(考案の効果) 本考案は、制動時に、内側の一対のボルトのうちディ
スクの回転方向に対して後ろ側のものがディスクの回転
方向に対して後ろ側の小径のピストンによる押圧力の反
力を受けるのみならず、ディスクの回転方向に対して前
側の大径のピストンによる押圧力の反力の一部を受ける
ことになり、シリンダ側部材及び爪側部材の結合部に制
動時に掛かる力を4本のボルトで均等に受けるように設
定できるので、このように設定することにより、4本の
ボルトに同径で、かつ、小径のものを用いて制動時の引
っ張り応力に対処できるようになり、適用するボルトの
適正化を図ることができる。
スクの回転方向に対して後ろ側のものがディスクの回転
方向に対して後ろ側の小径のピストンによる押圧力の反
力を受けるのみならず、ディスクの回転方向に対して前
側の大径のピストンによる押圧力の反力の一部を受ける
ことになり、シリンダ側部材及び爪側部材の結合部に制
動時に掛かる力を4本のボルトで均等に受けるように設
定できるので、このように設定することにより、4本の
ボルトに同径で、かつ、小径のものを用いて制動時の引
っ張り応力に対処できるようになり、適用するボルトの
適正化を図ることができる。
また、内側の一対のボルトのうちディスクの回転方向
に対して後ろ側のものをシリンダ側部材の幅方向中心側
に偏らせて配置したことに伴い、該ボルトと外側の一対
のボルトのうちディスクの回転方向に対して後ろ側のも
のとの間の部分が広くなるので、当該部分に対応する部
分の爪側部材に4本のボルトに干渉されることなく窓を
形成できることとなる
に対して後ろ側のものをシリンダ側部材の幅方向中心側
に偏らせて配置したことに伴い、該ボルトと外側の一対
のボルトのうちディスクの回転方向に対して後ろ側のも
のとの間の部分が広くなるので、当該部分に対応する部
分の爪側部材に4本のボルトに干渉されることなく窓を
形成できることとなる
第1図は本考案の一実施例のディスクブレーキを示す一
部截断した平面図、第2図は同ディスクブレーキを示す
正面図、第3図は第2図のIII−III線矢示の断面図であ
る。 22…ディスク、25…インナパッド、26…アウタパッド、
29…キャリパ、32…シリンダ側部材、33…爪側部材、3
4,35…シリンダ、36,37…ピストン、42…爪部、43a,43b
…外側ボルト、44a,44b…内側ボルト、48…窓。
部截断した平面図、第2図は同ディスクブレーキを示す
正面図、第3図は第2図のIII−III線矢示の断面図であ
る。 22…ディスク、25…インナパッド、26…アウタパッド、
29…キャリパ、32…シリンダ側部材、33…爪側部材、3
4,35…シリンダ、36,37…ピストン、42…爪部、43a,43b
…外側ボルト、44a,44b…内側ボルト、48…窓。
Claims (1)
- 【請求項1】ディスクの回転方向に沿って形成した大
径、小径の2つのシリンダのそれぞれに、一方のパッド
をディスクに押圧するピストンを摺動自在に収納させた
シリンダ側部材と、ディスクを跨いで他方のパッドに係
合する爪部を有する爪側部材とを備え、シリンダ側部材
の幅方向中心を挟んで設けられる内側及び外側の二対の
ボルトによりシリンダ側部材と爪側部材とを固定して、
車体の非回転部にディスクの軸方向に移動自在に支持さ
れるキャリパを構成し、内側の一対のボルトのうちディ
スクの回転方向に対して後ろ側のものをシリンダ側部材
の幅方向中心近傍に位置させ、かつ、該ボルトと外側の
一対のボルトのうちディスクの回転方向に対して後ろ側
のものとの間に対応する爪側部材の部分に、窓を形成し
てなることを特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9792890U JPH081304Y2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-18 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9792890U JPH081304Y2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-18 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0454337U JPH0454337U (ja) | 1992-05-11 |
JPH081304Y2 true JPH081304Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=31838703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9792890U Expired - Lifetime JPH081304Y2 (ja) | 1990-09-18 | 1990-09-18 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081304Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-09-18 JP JP9792890U patent/JPH081304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0454337U (ja) | 1992-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1069332B1 (en) | Improved disk brake caliper | |
JPH07745Y2 (ja) | 反力式ディスクブレーキ | |
US4509619A (en) | Shoe mounted disc brake caliper and shoe support structure | |
US3495689A (en) | Disc brake caliper mounting structure | |
EP0898663B1 (en) | Modular caliper for disc brakes | |
US3997034A (en) | Disc brake sliding caliper mounting | |
GB2085101A (en) | Light weight disc brake caliper | |
US4214648A (en) | Vehicle disc brake | |
JPH09257063A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JP6871829B2 (ja) | 対向ピストン型ディスクブレーキ用キャリパ | |
US4094389A (en) | Disc brakes | |
JPH06341470A (ja) | ディスクブレーキの対向ピストン型キャリパ | |
JPH081304Y2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2811113B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JPS5854292B2 (ja) | デイスクブレ−キ | |
JPH0726582Y2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP3266690B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2007051729A (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ | |
US20080135348A1 (en) | Internal brake caliper assembly | |
JP3089375B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ | |
JPH0611367Y2 (ja) | 対向型ディスクブレーキ | |
GB1566002A (en) | Disc brakes | |
JPH0526343Y2 (ja) | ||
JP2590207Y2 (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JP2916707B2 (ja) | ディスクブレーキ |