JPH09257063A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents
車両用ディスクブレーキInfo
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- JPH09257063A JPH09257063A JP6460396A JP6460396A JPH09257063A JP H09257063 A JPH09257063 A JP H09257063A JP 6460396 A JP6460396 A JP 6460396A JP 6460396 A JP6460396 A JP 6460396A JP H09257063 A JPH09257063 A JP H09257063A
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- disc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 対向シリンダ型ディスクブレーキにおけるキ
ャリパの動的変形を低減する。 【解決手段】 キャリパ13の第1シリンダ部材13a
の一対の接合部13a4,13a5および第2シリンダ
部材13bの一対の接合部13b2,13b3の内で車
両前進時のディスクロータ回入側に位置する接合部13
a4,13b2のディスクロータ周方向長さがディスク
ロータ回出側の接合部のディスクロータ周方向長さより
も長くされ、第1シリンダ部材13aの一対の固定用脚
部13a2,13a3の内で車両前進時のディスクロー
タ回入側に位置する固定用脚部13a2の剛性をディス
クロータ回出側の固定用脚部の剛性よりも大きくする。
ャリパの動的変形を低減する。 【解決手段】 キャリパ13の第1シリンダ部材13a
の一対の接合部13a4,13a5および第2シリンダ
部材13bの一対の接合部13b2,13b3の内で車
両前進時のディスクロータ回入側に位置する接合部13
a4,13b2のディスクロータ周方向長さがディスク
ロータ回出側の接合部のディスクロータ周方向長さより
も長くされ、第1シリンダ部材13aの一対の固定用脚
部13a2,13a3の内で車両前進時のディスクロー
タ回入側に位置する固定用脚部13a2の剛性をディス
クロータ回出側の固定用脚部の剛性よりも大きくする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、車両の車
輪ブレーキとして使用される対向シリンダ型の車両用デ
ィスクブレーキに関し、特に、パッドの偏摩耗現象を軽
減させた車両用ディスクブレーキに関するものである。
輪ブレーキとして使用される対向シリンダ型の車両用デ
ィスクブレーキに関し、特に、パッドの偏摩耗現象を軽
減させた車両用ディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のディスクブレーキにおけるパッ
ドの偏摩耗現象を軽減するために、ピストンによるパッ
ド押圧位置を車両前進時のディスクロータ回出側にオフ
セットさせたり、ディスクロータ半径方向内方向にオフ
セットさせることが知られており、例えば実開平2−6
5724号公報に記載されている。
ドの偏摩耗現象を軽減するために、ピストンによるパッ
ド押圧位置を車両前進時のディスクロータ回出側にオフ
セットさせたり、ディスクロータ半径方向内方向にオフ
セットさせることが知られており、例えば実開平2−6
5724号公報に記載されている。
【0003】上記公開公報に記載されたディスクブレー
キにおいては、ディスクロータ周方向に離間した一対の
固定用脚部、シリンダおよびディスクロータ周方向に離
間した一対の接合部を有した第1シリンダ部材と、シリ
ンダおよび前記一対の接合部に対応する一対の接合部を
有した第2シリンダ部材と、第1シリンダ部材の接合部
と第2シリンダ部材の接合部とを結合する複数のボルト
とにより構成されているキャリパは、ディスクロータの
中心とシリンダの中心とを通るディスクロータ半径方向
の線に関して線対称となるように形成されている。
キにおいては、ディスクロータ周方向に離間した一対の
固定用脚部、シリンダおよびディスクロータ周方向に離
間した一対の接合部を有した第1シリンダ部材と、シリ
ンダおよび前記一対の接合部に対応する一対の接合部を
有した第2シリンダ部材と、第1シリンダ部材の接合部
と第2シリンダ部材の接合部とを結合する複数のボルト
とにより構成されているキャリパは、ディスクロータの
中心とシリンダの中心とを通るディスクロータ半径方向
の線に関して線対称となるように形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
開公報に記載されたディスクブレーキのキャリパについ
て、ブレーキ時の動的変形をFEM(有限要素法)解析
したところ、第2シリンダ部材側のパッドに働くブレー
キトルクの影響でキャリパがディスクロータ回出側へ平
行四辺形のように変形することが判明した。このような
変形は、第2シリンダ部材側のパッドの偏摩耗を促進す
る。
開公報に記載されたディスクブレーキのキャリパについ
て、ブレーキ時の動的変形をFEM(有限要素法)解析
したところ、第2シリンダ部材側のパッドに働くブレー
キトルクの影響でキャリパがディスクロータ回出側へ平
行四辺形のように変形することが判明した。このような
変形は、第2シリンダ部材側のパッドの偏摩耗を促進す
る。
【0005】キャリパが上記のように変形した時の応力
分布を計算した結果、ディスクロータ周方向に離間した
一対の接合部の内でディスクロータ回入側に位置する接
合部の応力がディスクロータ回出側に位置する接合部の
応力よりも高く、また一対の固定用脚部の内でディスク
ロータ回入側に位置する脚部の応力がディスクロータ回
出側に位置する脚部の応力よりも高いことが判明した。
分布を計算した結果、ディスクロータ周方向に離間した
一対の接合部の内でディスクロータ回入側に位置する接
合部の応力がディスクロータ回出側に位置する接合部の
応力よりも高く、また一対の固定用脚部の内でディスク
ロータ回入側に位置する脚部の応力がディスクロータ回
出側に位置する脚部の応力よりも高いことが判明した。
【0006】この出願の発明は、キャリパを改良するこ
とによりパッドの偏摩耗現象をより軽減した車両用ディ
スクブレーキを提供することを目的とする。
とによりパッドの偏摩耗現象をより軽減した車両用ディ
スクブレーキを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的に従うこの出
願の発明に係る車両用ディスクブレーキは、請求項1に
記載したように、車両の車輪と一体に回転するディスク
ロータと、このディスクロータの側面と対向する一対の
パッドと、前記ディスクロータの一側にて前記車両の非
回転部分に固定されていて前記一対のパッドに加わるブ
レーキトルクを受けるキャリパと、このキャリパに形成
された一対のシリンダに嵌合されていてブレーキ液圧に
より前記一対のパッドを前記ディスクロータの側面に向
けて押圧する一対のピストンとを備え、前記キャリパ
が、ディスクロータ周方向に離間した一対の固定用脚
部、前記一対のシリンダの内の一方シリンダおよびディ
スクロータ周方向に離間した一対の接合部を有した第1
シリンダ部材と、前記一対のシリンダの内の他方シリン
ダおよび前記一対の接合部に対応する一対の接合部を有
した第2シリンダ部材と、第1シリンダ部材の接合部と
第2シリンダ部材の接合部とを結合する複数のボルトと
により構成されている車両用ディスクブレーキであっ
て、前記第1シリンダ部材の前記一対の接合部および前
記第2シリンダ部材の前記一対の接合部の内で車両前進
時のディスクロータ回入側に位置する接合部のディスク
ロータ周方向長さがディスクロータ回出側の接合部のデ
ィスクロータ周方向長さよりも長くされ、前記一対の固
定用脚部の内で車両前進時のディスクロータ回入側に位
置する固定用脚部の剛性がディスクロータ回出側の固定
用脚部の剛性よりも大きくされているものである。
願の発明に係る車両用ディスクブレーキは、請求項1に
記載したように、車両の車輪と一体に回転するディスク
ロータと、このディスクロータの側面と対向する一対の
パッドと、前記ディスクロータの一側にて前記車両の非
回転部分に固定されていて前記一対のパッドに加わるブ
レーキトルクを受けるキャリパと、このキャリパに形成
された一対のシリンダに嵌合されていてブレーキ液圧に
より前記一対のパッドを前記ディスクロータの側面に向
けて押圧する一対のピストンとを備え、前記キャリパ
が、ディスクロータ周方向に離間した一対の固定用脚
部、前記一対のシリンダの内の一方シリンダおよびディ
スクロータ周方向に離間した一対の接合部を有した第1
シリンダ部材と、前記一対のシリンダの内の他方シリン
ダおよび前記一対の接合部に対応する一対の接合部を有
した第2シリンダ部材と、第1シリンダ部材の接合部と
第2シリンダ部材の接合部とを結合する複数のボルトと
により構成されている車両用ディスクブレーキであっ
て、前記第1シリンダ部材の前記一対の接合部および前
記第2シリンダ部材の前記一対の接合部の内で車両前進
時のディスクロータ回入側に位置する接合部のディスク
ロータ周方向長さがディスクロータ回出側の接合部のデ
ィスクロータ周方向長さよりも長くされ、前記一対の固
定用脚部の内で車両前進時のディスクロータ回入側に位
置する固定用脚部の剛性がディスクロータ回出側の固定
用脚部の剛性よりも大きくされているものである。
【0008】このような構成の車両用ディスクブレーキ
においては、ディスクロータ回入側に位置する接合部の
応力およびディスクロータ回入側に位置する脚部の応力
が低くなり、キャリパの動的変形が小さくなり、パッド
の偏摩耗現象が軽減されるものである。そして、キャリ
パの重量増加も最小限度に抑制されるものである。
においては、ディスクロータ回入側に位置する接合部の
応力およびディスクロータ回入側に位置する脚部の応力
が低くなり、キャリパの動的変形が小さくなり、パッド
の偏摩耗現象が軽減されるものである。そして、キャリ
パの重量増加も最小限度に抑制されるものである。
【0009】尚、請求項2に記載したように、前記ボル
トを前記第1シリンダ部材および前記第2シリンダ部材
の材料のヤング率よりも大きいヤング率を有した材料に
より形成し、ディスクロータ周方向長さが長い方の前記
接合部を結合する前記ボルトの太さをディスクロータ周
方向長さが短い方の前記接合部を結合する前記ボルトの
太さよりも太くする構成とすることにより、より軽量化
することができる。
トを前記第1シリンダ部材および前記第2シリンダ部材
の材料のヤング率よりも大きいヤング率を有した材料に
より形成し、ディスクロータ周方向長さが長い方の前記
接合部を結合する前記ボルトの太さをディスクロータ周
方向長さが短い方の前記接合部を結合する前記ボルトの
太さよりも太くする構成とすることにより、より軽量化
することができる。
【0010】また、請求項3に記載したように、前記一
対の固定用脚部の前記非回転部分側の面にはディスクロ
ータ半径方向に延在する補強リブを形成し、車両前進時
のディスクロータ回入側に位置する固定用脚部の前記補
強リブの幅を車両前進時のディスクロータ回出側に位置
する固定用脚部の前記補強リブの幅よりも大きくするこ
とにより、重量増加をより低減することができる。
対の固定用脚部の前記非回転部分側の面にはディスクロ
ータ半径方向に延在する補強リブを形成し、車両前進時
のディスクロータ回入側に位置する固定用脚部の前記補
強リブの幅を車両前進時のディスクロータ回出側に位置
する固定用脚部の前記補強リブの幅よりも大きくするこ
とにより、重量増加をより低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この出願に係る車両用ディ
スクブレーキの一実施形態について図を参照して説明す
る。
スクブレーキの一実施形態について図を参照して説明す
る。
【0012】図1は車両内側から見た正面図、図2は図
1中のA−A線に沿う断面図、図3は図1の上方からみ
た平面図、図4は図3中のB−B線に沿う断面図、図5
は図4の左方から見た側面図、図6は図3の上方から見
た背面図である。車両用ディスクブレーキ10は、車輪
(図示省略)と一体回転するディスクロータ11(図
2)と、このディスクロータ11の両側に配置されてい
てディスクロータ11の側面と対向する一対のパッド1
2,12と、ディスクロータ11の一側において車両の
非回転部分(図示省略)にボルト(図示省略)で固定さ
れており各パッド12をディスクロータ軸線に沿って移
動可能に案内し各パッド12に加わるブレーキトルクを
受けるキャリパ13と、キャリパ13に一体形成された
シリンダ13a1,13b1内に摺動可能に嵌入されて
ブレーキ液圧室14,14を形成し、ブレーキ液圧室1
4にブレーキ液圧が付与されることで各パッド12をそ
の背後からディスクロータ11に向けて押圧してディス
クロータ11に摩擦係合させるピストン15,15とを
備えている。
1中のA−A線に沿う断面図、図3は図1の上方からみ
た平面図、図4は図3中のB−B線に沿う断面図、図5
は図4の左方から見た側面図、図6は図3の上方から見
た背面図である。車両用ディスクブレーキ10は、車輪
(図示省略)と一体回転するディスクロータ11(図
2)と、このディスクロータ11の両側に配置されてい
てディスクロータ11の側面と対向する一対のパッド1
2,12と、ディスクロータ11の一側において車両の
非回転部分(図示省略)にボルト(図示省略)で固定さ
れており各パッド12をディスクロータ軸線に沿って移
動可能に案内し各パッド12に加わるブレーキトルクを
受けるキャリパ13と、キャリパ13に一体形成された
シリンダ13a1,13b1内に摺動可能に嵌入されて
ブレーキ液圧室14,14を形成し、ブレーキ液圧室1
4にブレーキ液圧が付与されることで各パッド12をそ
の背後からディスクロータ11に向けて押圧してディス
クロータ11に摩擦係合させるピストン15,15とを
備えている。
【0013】各パッド12は、一対のパッド支持ピン1
6,16によりキャリパ13に支持されている。パッド
支持ピン16,16は、線材にて形成した抜け止め部材
17によりキャリパ13に係止されている。
6,16によりキャリパ13に支持されている。パッド
支持ピン16,16は、線材にて形成した抜け止め部材
17によりキャリパ13に係止されている。
【0014】キャリパ13は、ディスクロータ周方向に
離間した一対の固定用脚部13a2,13a3、一方シ
リンダ13a1およびディスクロータ周方向に離間した
一対の接合部13a4,13a5を有した第1シリンダ
部材13aと、他方シリンダ13b1および接合部13
a4,13a5に対応する一対の接合部13b2,13
b3を有した第2シリンダ部材13bと、第1シリンダ
部材13aの接合部13a4と第2シリンダ部材13b
の接合部13b2とを結合する2本のボルト18a,1
8aと、第1シリンダ部材13aの接合部13a5と第
2シリンダ部材13bの接合部13b3とを結合する2
本のボルト18b,18bとにより構成されている。
離間した一対の固定用脚部13a2,13a3、一方シ
リンダ13a1およびディスクロータ周方向に離間した
一対の接合部13a4,13a5を有した第1シリンダ
部材13aと、他方シリンダ13b1および接合部13
a4,13a5に対応する一対の接合部13b2,13
b3を有した第2シリンダ部材13bと、第1シリンダ
部材13aの接合部13a4と第2シリンダ部材13b
の接合部13b2とを結合する2本のボルト18a,1
8aと、第1シリンダ部材13aの接合部13a5と第
2シリンダ部材13bの接合部13b3とを結合する2
本のボルト18b,18bとにより構成されている。
【0015】第1シリンダ部材13aと第2シリンダ部
材13bは共にアルミニウム合金により形成され、ボル
ト18a,18a,18b,18bはアルミニウム合金
に比べてヤング率が大きい鋼により形成されている。
材13bは共にアルミニウム合金により形成され、ボル
ト18a,18a,18b,18bはアルミニウム合金
に比べてヤング率が大きい鋼により形成されている。
【0016】ディスクロータ11の車両前進時の回転方
向は、図1では反時計方向であり、図3では左方向であ
り、図4で時計方向である。図1,図3,図4から明ら
かなように、第1シリンダ部材13aの一対の接合部1
3a4,13a5および第2シリンダ部材13bの一対
の接合部13b2,13b3の内で車両前進時のディス
クロータ回入側に位置する接合部13a4,13b2の
ディスクロータ周方向長さは、ディスクロータ回出側の
接合部13a5,13b3のディスクロータ周方向長さ
よりも長くされている。そして、車両前進時のディスク
ロータ回入側に位置する接合部13a4,13b2を結
合するボルト18a,18aの太さはボルト18b,1
8bの太さよりも大きくされている。これにより、接合
部13a4,13b2とボルト18a,18aとからな
る接合構造部の剛性が接合部13a5,13b3とボル
ト18b,18bとからなる接合構造部の剛性よりも高
くされ、ブレーキ時において接合部13a4,13b2
とボルト18a,18aとからなる接合構造部に生じる
応力が接合部13a5,13b3とボルト18b,18
bとからなる接合構造部に生じる応力と同等まて低減さ
れている。
向は、図1では反時計方向であり、図3では左方向であ
り、図4で時計方向である。図1,図3,図4から明ら
かなように、第1シリンダ部材13aの一対の接合部1
3a4,13a5および第2シリンダ部材13bの一対
の接合部13b2,13b3の内で車両前進時のディス
クロータ回入側に位置する接合部13a4,13b2の
ディスクロータ周方向長さは、ディスクロータ回出側の
接合部13a5,13b3のディスクロータ周方向長さ
よりも長くされている。そして、車両前進時のディスク
ロータ回入側に位置する接合部13a4,13b2を結
合するボルト18a,18aの太さはボルト18b,1
8bの太さよりも大きくされている。これにより、接合
部13a4,13b2とボルト18a,18aとからな
る接合構造部の剛性が接合部13a5,13b3とボル
ト18b,18bとからなる接合構造部の剛性よりも高
くされ、ブレーキ時において接合部13a4,13b2
とボルト18a,18aとからなる接合構造部に生じる
応力が接合部13a5,13b3とボルト18b,18
bとからなる接合構造部に生じる応力と同等まて低減さ
れている。
【0017】第1シリンダ部材13aの一対の固定用脚
部13a2,13a3の車両非回転部分側の面には、図
1に示されるように、ディスクロータ半径方向に延在す
る補強リブ13a6,13a7が形成されており、車両
前進時のディスクロータ回入側に位置する固定用脚部1
3a2の補強リブ13a6の幅は車両前進時のディスク
ロータ回出側に位置する固定用脚部13a3の補強リブ
13a7の幅よりも大きくされている。これにより、ブ
レーキトルクの負荷に関し、固定用脚部13a2の剛性
が固定用脚部13a3の剛性よりも高くされ、ブレーキ
時にキャリパ13がブレーキトルクを負荷することで固
定用脚部13a2に生じる応力が固定用脚部13a3に
生じる応力と同等まで低減されている。
部13a2,13a3の車両非回転部分側の面には、図
1に示されるように、ディスクロータ半径方向に延在す
る補強リブ13a6,13a7が形成されており、車両
前進時のディスクロータ回入側に位置する固定用脚部1
3a2の補強リブ13a6の幅は車両前進時のディスク
ロータ回出側に位置する固定用脚部13a3の補強リブ
13a7の幅よりも大きくされている。これにより、ブ
レーキトルクの負荷に関し、固定用脚部13a2の剛性
が固定用脚部13a3の剛性よりも高くされ、ブレーキ
時にキャリパ13がブレーキトルクを負荷することで固
定用脚部13a2に生じる応力が固定用脚部13a3に
生じる応力と同等まで低減されている。
【0018】このように構成されていることにより、ブ
レーキ時におけるキャリパ13の動的変形が小さくな
り、パッドの偏摩耗現象が軽減される。そして、キャリ
パの重量増加も最小限度に抑制される。
レーキ時におけるキャリパ13の動的変形が小さくな
り、パッドの偏摩耗現象が軽減される。そして、キャリ
パの重量増加も最小限度に抑制される。
【0019】板ばね部材19は、ディスクロータ周方向
に延在する辺19aの両端にてパッド支持ピン16,1
6に圧接係合されており、ディスクロータ軸方向に延在
する辺19bの両端部にてパッド12,12に係合しパ
ッド12,12をディスクロータ半径方向内方向に付勢
してパッド12,12のガタ付を抑制するとともにディ
スクロータ11の側面から離間する方向へ付勢してブレ
ーキ解除時にパッド12,12をディスクロータ11か
ら離間させて引きずり現象を低減する。
に延在する辺19aの両端にてパッド支持ピン16,1
6に圧接係合されており、ディスクロータ軸方向に延在
する辺19bの両端部にてパッド12,12に係合しパ
ッド12,12をディスクロータ半径方向内方向に付勢
してパッド12,12のガタ付を抑制するとともにディ
スクロータ11の側面から離間する方向へ付勢してブレ
ーキ解除時にパッド12,12をディスクロータ11か
ら離間させて引きずり現象を低減する。
【0020】
【発明の効果】この出願の発明に係る車両用ディスクブ
レーキにおいては、第1シリンダ部材の一対の接合部お
よび第2シリンダ部材の一対の接合部の内で車両前進時
のディスクロータ回入側に位置する接合部のディスクロ
ータ周方向長さがディスクロータ回出側の接合部のディ
スクロータ周方向長さよりも長くされ、前記一対の固定
用脚部の内で車両前進時のディスクロータ回入側に位置
する固定用脚部の剛性がディスクロータ回出側の固定用
脚部の剛性よりも大きくされているものであり、ブレー
キ時においてディスクロータ回入側に位置する接合部の
応力およびディスクロータ回入側に位置する脚部の応力
が低くなり、キャリパの動的変形が小さくなり、パッド
の偏摩耗現象が軽減されるものである。そして、キャリ
パの重量増加も最小限度に抑制されるものである。
レーキにおいては、第1シリンダ部材の一対の接合部お
よび第2シリンダ部材の一対の接合部の内で車両前進時
のディスクロータ回入側に位置する接合部のディスクロ
ータ周方向長さがディスクロータ回出側の接合部のディ
スクロータ周方向長さよりも長くされ、前記一対の固定
用脚部の内で車両前進時のディスクロータ回入側に位置
する固定用脚部の剛性がディスクロータ回出側の固定用
脚部の剛性よりも大きくされているものであり、ブレー
キ時においてディスクロータ回入側に位置する接合部の
応力およびディスクロータ回入側に位置する脚部の応力
が低くなり、キャリパの動的変形が小さくなり、パッド
の偏摩耗現象が軽減されるものである。そして、キャリ
パの重量増加も最小限度に抑制されるものである。
【図1】この出願の発明の一実施形態を車両内側から見
た正面図。
た正面図。
【図2】図1中のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1の上方からみた平面図。
【図4】図3中のB−B線に沿う断面図。
【図5】図4の左方から見た側面図。
【図6】図3の上方から見た背面図。
10・・・ディスクブレーキ 11・・・ディスクロータ 12・・・パッド 13・・・キャリパ 13a・・・第1シリンダ部材 13a1・・・シリンダ 13a2,13a3・・・固定用脚部 13a4,13a5・・・接合部 13a6,13a7・・・補強リブ 13b・・・第1シリンダ部材 13b1・・・シリンダ 13b2,13b3・・・接合部 14,14・・・ブレーキ液圧室 15,15・・・ピストン 16,16・・・パッド支持ピン
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の車輪と一体に回転するディスクロ
ータと、このディスクロータの側面と対向する一対のパ
ッドと、前記ディスクロータの一側にて前記車両の非回
転部分に固定されていて前記一対のパッドに加わるブレ
ーキトルクを受けるキャリパと、このキャリパに形成さ
れた一対のシリンダに嵌合されていてブレーキ液圧によ
り前記一対のパッドを前記ディスクロータの側面に向け
て押圧する一対のピストンとを備え、前記キャリパが、
ディスクロータ周方向に離間した一対の固定用脚部、前
記一対のシリンダの内の一方シリンダおよびディスクロ
ータ周方向に離間した一対の接合部を有した第1シリン
ダ部材と、前記一対のシリンダの内の他方シリンダおよ
び前記一対の接合部に対応する一対の接合部を有した第
2シリンダ部材と、第1シリンダ部材の接合部と第2シ
リンダ部材の接合部とを結合する複数のボルトとにより
構成されている車両用ディスクブレーキにおいて、 前記第1シリンダ部材の前記一対の接合部および前記第
2シリンダ部材の前記一対の接合部の内で車両前進時の
ディスクロータ回入側に位置する接合部のディスクロー
タ周方向長さがディスクロータ回出側の接合部のディス
クロータ周方向長さよりも長くされ、前記一対の固定用
脚部の内で車両前進時のディスクロータ回入側に位置す
る固定用脚部の剛性がディスクロータ回出側の固定用脚
部の剛性よりも大きくされていることを特徴とする車両
用ディスクブレーキ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ディスクブレー
キであって、前記ボルトが前記第1シリンダ部材および
前記第2シリンダ部材の材料のヤング率よりも大きいヤ
ング率を有した材料により形成されており、ディスクロ
ータ周方向長さが長い方の前記接合部を結合する前記ボ
ルトの太さがディスクロータ周方向長さが短い方の前記
接合部を結合する前記ボルトの太さよりも太くされてい
ることを特徴とする付勢させたことを特徴とするディス
クブレーキ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
ディスクブレーキであって、前記一対の固定用脚部の前
記非回転部分側の面にはディスクロータ半径方向に延在
する補強リブが形成されており、車両前進時のディスク
ロータ回入側に位置する固定用脚部の前記補強リブの幅
が車両前進時のディスクロータ回出側に位置する固定用
脚部の前記補強リブの幅よりも大きくされていることを
特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6460396A JPH09257063A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 車両用ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6460396A JPH09257063A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 車両用ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09257063A true JPH09257063A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13263008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6460396A Pending JPH09257063A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 車両用ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09257063A (ja) |
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A977 | Report on retrieval |
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