JP2779290B2

JP2779290B2 - 輪転印刷機の折り機の排紙装置

Info

Publication number: JP2779290B2
Application number: JP4180080A
Authority: JP
Inventors: アール．ビランガーロジャー; ベー．マックリヒャールト; エー．ノヴィクマイケル
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1991-08-12
Filing date: 1992-07-07
Publication date: 1998-07-23
Anticipated expiration: 2013-07-23
Also published as: CA2071463A1; JPH05208768A; DE59202226D1; EP0535318B1; CA2071463C; EP0535318A1; US5180160A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、輪転印刷機の折り機の
排紙装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、輪転印刷機で処理途中の折り
済み印刷物は、複雑で高価な減速装置によって減速され
る。

【０００３】公示されたが、手続きが終了していない独
国特許申請、ＤＥ３８２７７０１Ａ１号には、
滑り摩擦を増大させ、これによって減速過程を増大させ
るために、羽根車の羽根に折り済み印刷物を押し付ける
補助的役割を果たす送風ノズルを開示している。また、
米国特許４，５２２，３８７号には、羽根車の構造が開
示されていて、これは、一本の共通軸に結合されている
幾つかの羽根車の特殊な結合構造によって、具体化され
ている。この共通軸上の一方の羽根車の他方の羽根車に
対する回転位置は、互いにそれぞれ異なっている。さら
に、螺旋状の隙間が幾つかあり、縦方向に互いにその位
置がずれている。

【０００４】この種の構造の欠点は、高速で転送される
物体が羽根ポケットの底に当たってしまうことである。
こうした構造では、前方に延びている印刷物の先端部
は、かなり変形し、かき傷を受けることさえあって、顧
客の不満の原因ともなる。

【０００５】そのうえ、非常に薄くて、軽い紙よりなる
物体の処理は、極端に複雑である。何枚かの紙よりなる
物体が、羽根車の中に入り込む場合、送込み域は非常に
狭い寸法になっているので、折り済み印刷物には、羽根
車ポケットにおけるきつい湾曲のため、『隅折れ』の発
生が避けられない。

【０００６】そのうえ、物体の減速は、隙間の片側にの
み生じ、隙間の反対側は使用されないままである。その
時でさえ、各折り済み印刷物にそれぞれ付着している境
目にある空気層のため、摩擦によって生じる運動エネル
ギーの消散（減速）が、かなり制限される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、従来より知られていたこの種の一般的な構造の
装置の上述の欠点を克服し、排紙精度あるいは折り済み
印刷物の正確さを改善する輪転印刷機の折り機の排紙装
置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的お
よびその他の目的のため、少なくとも１つの羽根車を備
え、この羽根車は、送込まれる折り済み印刷物を受ける
ための、各羽根間の羽根車ポケットを画する個々の羽根
から形成されていて、かつ、入ってくる折り済み印刷物
のための各羽根車ポケットは、この印刷物に先に接する
第１輪郭先行縁を有する後追羽根または後ろ羽根と、こ
の印刷物に後から接する第２輪郭後追縁を有する先行羽
根または前羽根とによって、画されていることを特徴と
する輪転印刷機の折り機の排紙装置を提供するものであ
る。

【０００９】本発明の大きな利点は、たとえ羽根車の回
転速度がより早くなっても、複雑な他の装置を加える必
要はなく、折り済み印刷物を簡単な手段で減速できるこ
とにある。各羽根のそれぞれの先行縁と後追縁の輪郭を
変化させることにより、運動エネルギーの実質的により
高い消散、すなわち減速を達成できる。さらに、この折
り済み印刷物は、羽根車ポケットに入るとき、その衝突
角により、折り済み印刷物の長さに沿って形成されてい
る羽根車の湾曲部をかすめるように送り込まれること
が、基本的な特徴の一つである。折り済み印刷物は丁寧
に処理され、羽根車ポケット内で急激に減速されること
はなく、段階的に減速される。

【００１０】本発明の他の特徴は、遅延路または遅延区
間の後追縁における羽根輪郭には、第１凹状窪みと第２
凹状窪みがあることである。この特徴の利点は、折り済
み印刷物が羽根車ポケットを通って移動する間に、折り
済み印刷物の上に制御された変形が付与され押し付けら
れることにある。減速は段階的になされ、よって折り済
み印刷物が羽根車ポケットの底に急激に衝突することが
避けられる。さらに、本発明のもう一つの特徴は、羽根
の先行縁における輪郭には、衝突路、衝突区間または衝
突ルートがあって、先行縁および後追縁から形成されて
いる羽根車ポケットは、羽根車ポケットの底部におい
て、羽根車のハブに向かって湾曲していることである。
この点について、衝突路は搬送ベルト・システムからの
折り済み印刷物の送り出しに対して、一つの面もしくは
一つのレベルで延びていると有利である。このようにし
て、折り済み印刷物は送込み後直ちに最初の減速がなさ
れる。そのうえ、本発明にさらに加えられた特徴は、羽
根車は繰り返して湾曲され、曲りくねっていることであ
る。この輪郭の利点は、折り済み印刷物をさらに何度も
羽根の先行縁および後追縁に交互に突き当てることにあ
る。

【００１１】また、本発明の特徴はまだあって、羽根車
は送込み域を有し、さらに羽根の後追縁において形状が
変化して延びている輪郭を持つ羽根車ポケット狭隘部を
有する。このようにして、折り済み印刷物は羽根車ポケ
ットによって完全に吸い込まれ受入れられたときにのみ
減速される。

【００１２】本発明のさらにもう一つの特徴によれば、
羽根車ポケットに送り込まれる折り済み印刷物と、羽根
の先行縁衝突路との間に形成された一定の角度があり、
このことによって、送込み折り済み印刷物が羽根車ポケ
ットに確実に導入され、かつ折り済み印刷物と衝突路の
間にエア・クッションが形成されることがなくなる。ま
た、本発明の他の特徴によると、衝突路の終端と、衝突
路を離れる折り済み印刷物との間には一定の角度があ
る。これによって、上記の遅延された折り済み印刷物
が、羽根車ポケットを画する羽根の後追縁に導かれ、こ
うして、容易なまたは穏やかな減速のためにもう一つの
減速区間を利用することができる。

【００１３】また、本発明のさらに別の特徴によると、
折り済み印刷物の先行縁と、第１凹状窪みの送出し部と
の間に一定の角度がある。このようにして、折り済み印
刷物はさらに、強制的に一定の形状にされ、その結果、
その運動エネルギーを減少させられる。

【００１４】さらにまた、本発明の別の特徴によると、
折り済み印刷物の先行縁と、第２凹状窪みの送出し部と
の間に一定の角度がある。この特徴によって得られる利
点は、折り済み印刷物が羽根車ポケットの底に達する直
前に、第二凹状窪みを通って移動する間に、さらに折り
済み印刷物の減速が行われることである。

【００１５】この減速効果は、その区域における羽根車
ポケットが強く湾曲することにより、また、折り済み印
刷物の上に、運動エネルギーを吸収する変形が付与さ
れ、かつ押しつけられることによりさらに高められてい
る。

【００１６】ふたたびまた、本発明の別の特徴による
と、羽根車ポケットは折り済み印刷物より長く、折り済
み印刷物の全長が羽根車ポケットに入る。この特徴によ
って、できるだけ長い遅延路または遅延区画の利用を可
能にしている。

【００１７】本発明における付随的特徴の一つは、衝突
路の近辺の先行縁、および、第１凹状窪みの遅延路と第
２凹状窪みの遅延路との近辺の後追縁は、防インク材で
作られていることである。

【００１８】本発明の特性と考えられるその他の特徴に
ついては、特許請求の範囲に記載されている。

【００１９】本発明は、輪転印刷機の折り機の排紙装置
として具体化され、図示され、説明されているが、本発
明の精神から離れることなく、特許請求の範囲と同等な
範囲内にある限り、本発明の様々な修正や構造上の変形
もあり得るので、ここに示された本発明の詳細な説明に
限定されない。

【００２０】

【実施例】本発明の構造および操作方法については、そ
の目的と利点と共に、添付の図を参照して行われる、特
定の具体例についての以下の説明によって、より良く理
解されるであろう。

【００２１】まず、幾つかの詳細図、特に図１ａと１ｂ
を参照すると、非常にまたは大きく湾曲している幾つか
の羽根５からなる羽根車４が示されている。羽根５は、
先行縁６と後追縁７を持ち、これらによって限られてい
る。羽根５の先行縁６は第１輪郭８を備え、一方、羽根
５の後追縁７は第２輪郭９を備えている。図示されてい
る構造においては、各羽根５は輪郭８と９を有してい
る。しかし、一つの羽根車ハブの周囲に交互に異なる２
種類の羽根５を配置することも可能である。この場合、
両側の縁に特定の輪郭を与えられている羽根５の次に
は、特定の輪郭のある先行縁と後追縁のない羽根５が続
き、その後には両縁に特定の輪郭が与えられている羽根
５が来て、以下同様に続く構造になっている。上述のよ
うな意味で考えられるその他の構造は、代替の羽根５を
設置するもので、この場合、各羽根にはその一方の縁の
みに輪郭が付いている。しかしながら、図１に示されて
いる構造が、実施例で用いられている。

【００２２】前の羽根５の後追縁７に較べて、羽根５の
外側域における先行縁６がより強くまたは大きく湾曲し
ていることにより、Ｖ字形の送込み域１８が形成され
る。このため、折り済み印刷物または本３は、図３に示
されているように、その紙の端はバラのまま羽根車４に
送られ、減速工程に安全に向かうことができる。入って
くる折り済み印刷物３のための各羽根車ポケット１４
は、この印刷物３に先に接する先行縁６を有する後追羽
根または後ろ羽根５と、この印刷物３に後から接する後
追縁７を有する先行羽根または前羽根５とによって画さ
れている。

【００２３】羽根車ポケット１４は、複数の羽根５より
なっているが、内側域において羽根車ハブ１６の方向に
より強く湾曲している。これによって、折り済み印刷物
３の制御された変形または形押しが可能になり、その結
果、折り済み印刷物３の運動エネルギーを低下させるこ
とができる。羽根車ハブ１６は中心２３を持っている。

【００２４】図１ｂの正面図における羽根車ハブ１６の
図は、キャリア軸に羽根車４を結合する可能性を示して
いる。

【００２５】図２ａと２ｂは、図１の破線部２ａと２ｂ
を示し、羽根５の後追縁７の輪郭の詳細を図示してい
る。図２ｂは、羽根５の後追縁７における凹状窪み１１
を示している。図３に表示されている遅延路または遅延
区間１０に続く後追縁７は、送込み部２４を備えてい
る。送込み部２４に続いて、送出し部２０がある。羽根
車ポケット１４は、先行縁６と後追縁７によって画され
ている。

【００２６】図２ａは凹状窪み１２を詳細に示してい
る。また、この窪みは羽根５の後追縁７にあるが、図１
ａの破線円で示しているように、羽根車ポケット１４内
のはるかに下の方にある。さらに、凹状窪み１２は、折
り済み印刷物３を減速させるために、送出し部２１と共
に送込み部２５を有している。

【００２７】図３は、縁の輪郭に関する詳細を含む羽根
車の拡大図である。搬送ベルトロール２に渡してある搬
送ベルト１は、送込み域１８に折り済み印刷物３を導
く。図示された実施例の実装形態では、送込み域１８は
Ｖ字形または先細の構造である。したがって、折り済み
印刷物３の先導端と接線衝突路または衝突区間１３は、
角度Ω₁をなす。この角度Ω₁は、１５°〜２０°に
するとよい。折り済み印刷物３は、衝突路１３に沿って
いる減速第１段階を通過する。衝突路１３を通過した
後、折り済み印刷物３の先導端は、角度Ω₂で遅延路１
０に到るが、これは先行羽根５の後追縁７で行われる。
角度Ω₂は２０°〜２５°にするとよいが、他の角度
も同様に考慮の余地がある。

【００２８】遅延路１０に沿って、折り済み印刷物３
は、第２の減速段階となる。衝突路１３と遅延路１０を
通るはじめの２回の減速段階の間、折り済み印刷物３
は、摩擦による減速を受けると共に、変形が付与され押
し付けられて、そのため制御された変形を受けるが、こ
の変形によってさらに、折り済み印刷物３の運動エネル
ギーが低下する。したがって、折り済み印刷物３が衝突
路１３および遅延路１０を通って移動する間に、この折
り済み印刷物３の全長が変形または形押しされること、
および、移動方向に変化を与えるように各段階が設定さ
れていることが、最も重要である。このようにして、折
り済み印刷物３の先導端ばかりでなく、この印刷物３の
全長が利用可能な減速面またはブレーキ面として利用で
きるようになる。さらに、折り済み印刷物３のあらゆる
部分が、変形または形押しのために用いられ、したがっ
て、運動エネルギーを減少または低下させるためにも用
いられる。このようにして、折り済み印刷物３の機械的
応力または磨滅や裂断が平等に分散されて、折り済み印
刷物３の傷つき易い先端または先導端への損傷を避ける
ことができる。

【００２９】後追縁７の遅延路１０を通って移動した
後、折り済み印刷物３の先導端は、後追縁７における凹
状窪み１１の送込み部２４に達する。凹状窪み１１に達
した後、折り済み印刷物３は完全に羽根車ポケット１４
に入り込む。こうして、折り済み印刷物３の尾部が羽根
５の入口先端の周囲ではね上がることを防止できる。

【００３０】折り済み印刷物３の先導端が送り込まれた
ため、折り済み印刷物３は、第３の減速またはブレーキ
段階を受け、さらにこの実施例に示されている鼻のよう
な形状の窪みを通って遅延させられた後、またさらにア
ウトプットまたは送出し部２０を通って移動した後、羽
根車ポケット１４はさらにまた湾曲部が続く。送込み部
２４の仮想上の延長線と送出し部２０とのなす角度は、
記号μ₁で表示されているが、５５°が好ましい。ただ
し、より小さい値でもよい。この第３減速段階が終了し
た後、折り済み印刷物３の先導端は、また凹状窪み１２
に達する。

【００３１】折り済み印刷物３の先導端はふたたび、羽
根車ポケット１４の比較的下部にある鼻のような形状の
窪みを利用して減速される。送込み部２５の仮想上の延
長線とアウトプットまたは送出し部２１とのなす角度
は、記号μ₂で表示されているが、７０°が好ましい。
ただし他の値も取り得る。羽根車ポケット１４の強くま
たは大きく湾曲している区域は、凹状窪み１２の後ろに
続いているが、ポケットの底１５まで延びていて、減速
された折り済み印刷物３はこの底に最後に衝突する。

【００３２】最初に述べた衝突路１３と遅延路１０にお
ける２段階の減速に比較して、すでにこの２段階の減速
を経過している折り済み印刷物３の先導端における目標
の減速は、第３および第４減速段階で生じる。折り済み
印刷物３の先導端が凹状窪み１１と１２を通過したの
で、折り済み印刷物３の残りの部分は、これらの凹状窪
みの中で変形が付与され押し付けられて、減速過程が進
む。衝突路１３と、強く湾曲している先行縁６とからな
っている輪郭８と共に、遅延路１０と凹状窪み１１と１
２とからなっている輪郭９を有している後追縁７を利用
することによって、それぞれの折り済み印刷物３の目標
の減速が達成される。このようにして、折り済み印刷物
３の一定の速度によるストリッピングが可能になる。羽
根車ポケット１４の長さは、減速される対象の折り済み
印刷物３の長さを超えるようにする。この特徴により、
長い減速路が可能になる。羽根車ポケット１４の長さ
は、折り済み印刷物が段階的に減速され、さらに減速さ
れてポケットの底１５に着くように設計されなければな
らない。その時、折り済み印刷物３はすでにその縁が損
傷しない程度に速度が遅くなっている。ポケットの底１
５に着くことによって、折り済み印刷物３は、ストリッ
パで受けられたのち、重なり合うように均等に配列する
ことが可能になる。

【００３３】上述の羽根の縁に特定の輪郭を与え、折り
済み印刷物を減速する工程は、したがって第１の減速段
階として、摩擦により広範囲な広い面を減速させること
を含んでいる。この工程に併行して、折り済み印刷物３
に変形が付与され押し付けられ、そのために、高速で移
動している折り済み印刷物の運動エネルギーが減少し低
下する。第３および第４の減速段階でも、変形が付与さ
れ押し付けられ、その変形が独自に運動エネルギーを吸
収し、そのうえ変形が付与され押し付けられた区域がよ
り大きい法線方向の力で強く先行縁と後追縁を押し付け
るので摩擦による減速が高められる。それから、折り済
み印刷物は最後にポケットの底１５に着く。本発明の基
本設計概念の変形として、変形が付与され押し付けられ
ることによって、折り済み印刷物の運動エネルギーの減
少のみを達成するため、羽根５の縁を波型の輪郭にする
ことも考えられる。一方、羽根車の後追縁７に幾つかの
凸状の突出部または凹状の窪みを付け、衝突路１３また
は遅延路１０もしくはこの両者を備えるように、羽根車
を作ることも可能である。しかし、最良の結果が得られ
るのは、摩擦により広範囲または広い面を減速し、さら
に運動エネルギーを減少または低下させるため折り済み
印刷物に制御された変形を与え、そのうえ、折り済み印
刷物３の先導端の目標の減速を達成し、そしてポケット
の底１５に達した後にストリッピングを行うこと、以上
を組合せることである。上記衝突路１３の近辺の先行縁
６、および第１凹状窪み１１の遅延路１０と第２凹状窪
み１２の遅延路１０との近辺の後追縁７は、防インク材
で作る。

【００３４】図４ａと４ｂは、縁に特定の輪郭のある羽
根の構造上の可能性を示している。

【００３５】図４ａは、羽根車ハブの近くにあり、何回
か蛇行するように曲がっているポケット域を示してい
る。送込み域１８の後に続く羽根５の先行縁６と後追縁
７は、何回か曲折していて、それぞれ凸状の突出部２７
と凹状の窪み２８からなる輪郭を持っている。

【００３６】図４ｂは、もう一つ別のポケット構造を示
している。この構造においては、送込み域２６は、図４
ａの実施例で示されている送込み域よりもいくらか長
く、広くなっている後追縁７は、連続的でなく、不安定
な、または変化する輪郭１９を有し、この輪郭のため、
折り済み印刷物３は、ポケットの底に着く前に、減速さ
れる。羽根５の後追縁７は、さまざまなこの種の輪郭１
９を持つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく実施例の羽根車の模式的図であ
る。（ａ）は側面図、（ｂ）は正面図である。

【図２】図１に示す実施例の羽根後追縁輪郭の詳細を示
す側面図である。（ａ）、（ｂ）はそれぞれ図１ｂの破
線図で示す２ａ，２ｂを拡大した部分の詳細図である。

【図３】図１に示す実施例の羽根の輪郭の詳細を示す羽
根車ポケットの部分的拡大側面図である。

【図４】羽根車ポケット輪郭の構造上の変形を示す他の
実施例の部分的拡大側面図である。（ａ）（ｂ）はそれ
ぞれ別の例を示す図である。

【符号の説明】

１搬送ベルト２搬送ベルト・ロール３折り済み印刷物４羽根車５羽根６先行縁７後追縁８第１輪郭９第２輪郭１０遅延路１１凹状窪み１２凹状窪み１３衝突路１４羽根車ポケット１５ポケットの底１６羽根車ハブ１８送込み域１９輪郭２０送出し部２１送出し部２３中心２４送込み部２５送込み部２６減速区間２７突出部２８窪み

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，ＦｅｄｅｒａｌＲｅｐｕｂｌｉｃｏｆＧｅｒｍａｎｙ (72)発明者リヒャールトベー．マックドイツ連邦共和国 6900 ハイデルベルクプレック９ (72)発明者マイケルエー．ノヴィクアメリカ合衆国ニューハンプシャー州ニューダーラムメリーミーティングロード 11 (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 29/40

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】輪転印刷機の折り機の排紙装置であっ
て、該排紙装置が、個々の羽根（５）を含む少なくとも１個
の羽根車（４）を有し、前記羽根の間に折り済み印刷物
（３）を受ける羽根車ポケット（１４）が形成され、ま
た入って来る折り済み印刷物（３）に対して後追の羽根
（５）の先行縁（６）が第１輪郭（８）を備え、入って
来る折り済み印刷物（３）に対して先行の羽根（５）の
後追縁（７）が第２輪郭（９）を備え、さらに前記羽根
（５）の第２輪郭（９）が、後追縁（７）の上に第１凹
状窪み（１１）および第２凹状窪み（１２）と共に遅延
路（１０）を有する、輪転印刷機の折り機の排紙装置。
【請求項２】先行縁（６）における羽根（５）の各第
１輪郭（８）が、衝突路（１３）を有し、さらに先行縁
（６）と後追縁（７）とによって形成される羽根車ポケ
ット（１４）は、前記ポケットの底部（１５）の付近で
湾曲している、請求項１に記載の排紙装置。
【請求項３】羽根車ポケット（１４）が何回も曲折し
て曲りくねっている請求項１に記載の排紙装置。
【請求項４】羽根車ポケット（１４）は、送り込み域
（１８）を有し、かつ、後追縁（７）の形状が変化して
延びている輪郭（１９）により形成される狭隘部を有す
る請求項１に記載の排紙装置。
【請求項５】羽根（５）の第１輪郭（８）が、先行縁
（６）上に衝突路（１３）を有し、かつ羽根車ポケット
（１４）に入り込む折り済み印刷物（３）と衝突路（１
３）とは、所定の角度（Ω₁）をなしている請求項１に
記載の排紙装置。
【請求項６】羽根（５）の第１輪郭（８）が、羽根の
先行縁（６）上に衝突路（１３）を有し、かつ衝突路
（１３）と遅延路（１０）とは、所定の角度（Ω₂）を
なしている請求項１に記載の排紙装置。
【請求項７】折り済み印刷物（３）の先行端と第１凹
状窪み（１１）の送出し部（２０）とが、所定の角度
（μ ₁ ）をなしている請求項１に記載の排紙装置。
【請求項８】折り済み印刷物（３）の先行端と第２凹
状窪み（１２）の送り出し部（２１）が、所定の角度
（μ ₂ ）をなしている請求項１に記載の排紙装置。
【請求項９】羽根車ポケット（１４）が折り済み印刷
物（３）より長くなっている請求項１に記載の排紙装
置。
【請求項１０】羽根（５）の第２輪郭（９）は、後追
縁（７）の上に遅延路（１０）、第１凹状窪み（１１）
および第２凹状窪み（１２）を有し、羽根（５）の第１
輪郭（８）は、先行縁（６）の上に衝突路（１３）を有
し、さらに衝突路（１３）の近辺の先行縁（６）、およ
び第１凹状窪み（１１）の遅延路（１０）と第２凹状窪
み（１２）の遅延路（１０）との近辺の後追縁（７）
は、防インク材で作られている請求項１に記載の排紙装
置。
【請求項１１】折り済み印刷物（３）の全長が羽根車
ポケット（１４）内に入る請求項１に記載の排紙装置。