JP2778512B2 - 衣材、フライ済み食品及び電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品 - Google Patents

衣材、フライ済み食品及び電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品

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JP2778512B2
JP2778512B2 JP7073042A JP7304295A JP2778512B2 JP 2778512 B2 JP2778512 B2 JP 2778512B2 JP 7073042 A JP7073042 A JP 7073042A JP 7304295 A JP7304295 A JP 7304295A JP 2778512 B2 JP2778512 B2 JP 2778512B2
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裕子 勝丸
千鶴 植野
正敏 木崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジ加熱によって
も衣のクリスピー感が損なわれずサクサクした食感に優
れる電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品、凍結前のフ
ライ済み食品及びこれに利用する衣材を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フライ食品のなかには、生で冷凍したも
ので食するときフライする電子レンジ調理用冷凍フライ
食品や、プレクックして冷凍したもの或いはフライ等可
食程度にクックして凍結したもので食するときに電子レ
ンジ又はオーブン加熱するものが知られている。その製
造方法は通常、具材をバッターに漬け(バッタリン
グ)、パン粉をまぶし(ブレッディング)、フライした
後凍結するものである。
【0003】問題は、この凍結品を電子レンジで加熱す
るとフライ直後のようなサクサクした食感が失われるこ
とである。
【0004】この問題を解決する従来技術には以下があ
る。特開平5ー328912号公報には「電子レンジ又
はオーブン調理用油ちょう済フライ食品およびそれに用
いる衣材」として、 電子レンジ又はオーブン加熱によ
っも衣のクリスピー感が損なわれない油ちょう済フライ
食品が開示されている。これは、 具材に、油脂(油溶
性物質)5〜50重量%、小麦粉類(水和性難溶高分
子)40〜85重量%、ガム類(増粘性可溶高分子)
0.8〜10.0重量%を原料として含む衣材を被覆し
た後、170〜220℃の油で1〜3分加熱した後、衣
部に直径0.1〜5mmの孔を開けた後冷凍するもので
ある。
【0005】又、特開平5ー62号公報には、フライ
後、冷凍、冷蔵した後に、電子レンジ等で再加熱して食
した場合でも、クリスピーな食感が保たれている「だま
ブレツダー及びそれを用いたフライ用食品」が開示され
ている。
【0006】又、特開平 4ー144659号公報には、電子レ
ンジ又はオーブントースターまたはオーブンによる加熱
でフライ様食品を製造するに当たりバッター液にルウを
混合するバッター液が開示されている。
【0007】又、特開平2ー16937号公報には、食
品基材の外側にバッター層、第1ブレッダー層、エマル
ジョン層及び第2ブレッダー層がこの順に形成されてい
る電子レンジ調理用フライ様食品が開示されている。エ
マルジョンの乳化安定剤に蛋白質類が開示され、バッタ
ー部に大豆粉類が開示される。
【0008】又、特開昭64ー60334号公報には、
熱凝固性を有する起泡剤で含気させた小麦粉、水、調
味料からなるバッターに食品素材を浸漬した後パン粉を
付着させて油ちょうし凍結する電子レンジ調理用冷凍フ
ライ食品が開示されている。この 熱凝固性を有する起
泡剤には大豆蛋白も含まれている。
【0009】又、電子レンジ用ではないが特開平6ー1
41787号公報には大豆蛋白質を衣に混合した油ちょ
う食品が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術ではフライ
食品を製造する際にパンクしたり、凍結品を電子レンジ
加熱する際にパンクするだけでなく、電子レンジ加熱後
のクリスピー感が十分でなくサクサクした食感に乏しい
ものであった。本発明者等は衣に分離大豆蛋白を用いる
ことでクリスピー感を改善することに成功した。しか
し、まだ十分にサクサクした食感が満足出来るものでは
なかった。又、フライ時のパンクはかなり改善されたも
のの電子レンジ加熱の際にパンクする問題も残ってい
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究するなかで、カルシウム等のアルカ
リ土類金属と結合した大豆蛋白(アルカリ土類金属結合
大豆蛋白)をバッターに混合してバッタリングしブレッ
ディングしてフライしたフライ済食品が、フライ時にパ
ンクすることなく、該フライ済食品を凍結保存後電子レ
ンジで加熱するとパンクしないだけでなくフライ後と同
様なクリスピーな食感とサクサクした歯ざわりを有する
知見を得て本発明を完成するに到った。
【0012】即ち、本発明は、a.小麦粉及び/又は澱
粉類を主成分とし、アルカリ土類金属結合大豆蛋白を含
んでなる衣材、b.更に水及び油脂を含む衣材、c.具
材に、小麦粉及び/又は澱粉類、アルカリ土類金属結合
大豆蛋白、水及び油脂を含む衣材をバッタリングし、フ
ライしたフライ済み食品、d.具材に、小麦粉及び/又
は澱粉類、アルカリ土類金属結合大豆蛋白、水及び油脂
を含む衣材をバッタリングし、フライし凍結した電子レ
ンジ加熱用フライ済み冷凍食品である。
【0013】本発明の衣材は小麦粉及び/又は澱粉類を
主原料としてアルカリ土類金属結合大豆蛋白を含み、好
ましくは更に水や油脂を含み、必要により増粘剤、調味
料等を含むものである。この衣材はバッタリングする際
にバッターとして用いることが出来る。
【0014】又、本発明の衣材は市販(業務用も含む)
フライ用バッターミックス等にアルカリ土類金属結合大
豆蛋白を混合したものでもよい。又、市販バッターにア
ルカリ土類金属結合大豆蛋白、必要により油脂を混合し
てもよい。
【0015】小麦粉は強力粉、準強力粉、中力粉、薄力
粉、超薄力粉などを用いることが出来るがフライ用には
蛋白質(グルテン)含量の低い薄力粉が好適である。
【0016】澱粉類は小麦、コーン、こめ、ワキシーコ
ーン等の穀類澱粉、馬鈴薯、タピオカ等の芋類澱粉、小
豆、いんげん豆、ササゲ、そら豆、及びその他の豆類等
に由来する澱粉、これらの澱粉を原料とする培焼デキス
トリン、酵素変性澱粉、エステル化澱粉、架橋澱粉等の
加工澱粉等を用いることが出来る。
【0017】本発明の衣材はアルカリ土類金属結合大豆
蛋白を含むことに特徴を有する。市販分離大豆蛋白の多
くは水への溶解性や分散性或いはゲル形成性を重視す
る。このため大豆蛋白と反応して大豆蛋白を不溶化しゲ
ル形成性を低下させるカルシウム等のアルカリ土類金属
を結合させないのが通常である。しかし、このような大
豆蛋白では本発明程の効果は奏し得ない。
【0018】アルカリ土類金属結合大豆蛋白は大豆蛋白
中アルカリ土類金属を0.2〜3重量%、好ましくは
0.3〜1重量%含むもので、例えば、豆腐或いは豆腐
の乾燥粉、豆乳を酸沈殿させホエーを除去した酸沈殿蛋
白をアルカリ土類金属水酸化物で中和したアルカリ土類
金属結合分離大豆蛋白、豆乳にアルカリ土類金属塩を添
加して凝集した蛋白を採取したアルカリ土類金属結合分
離大豆蛋白、酸沈殿蛋白をアルカリ土類金属水酸化物と
アルカリ金属水酸化物を併用して中和したアルカリ土類
金属結合分離大豆蛋白、酸沈殿蛋白にアルカリ土類金属
水酸化物及び/又はアルカリ土類金属塩をニ度以上に分
けてその間に加熱をしながら加えて中和するアルカリ土
類金属結合分離大豆蛋白(特願平4−172026号)
等を例示することが出来る。このアルカリ土類金属結合
大豆蛋白にはカルシウムやマグネシウム等のアルカリ土
類金属の含有量、結合の状態、他の塩との併用等により
水分散性を有するものから水不溶性のものまであるが、
バッターとしての利用の容易性より酸沈殿蛋白にアルカ
リ土類金属水酸化物及び/又はアルカリ土類金属塩をニ
度以上に分けてその間に加熱をしながら加えて中和する
アルカリ土類金属結合分離大豆蛋白等のような水分散性
を有するもののほうが好適である。
【0019】該アルカリ土類金属結合大豆蛋白は衣材
(油脂及び水を除く乾燥物)中に0.5〜15重量%、
好ましくは3〜10重量%が適当である。アルカリ土類
金属結合大豆蛋白の含有量が少ないとフライ済み食品製
造時にパックしたり、電子レンジ加熱用フライ済み冷凍
食品を電子レンジ加熱した際にパンクしたり、電子レン
ジ加熱後の衣をサクサクしたものにする効果が少なく、
多すぎると大豆特有の匂いが生じ電子レンジ加熱用フラ
イ済み冷凍食品の種類によっては好ましくない場合があ
る。
【0020】又、本発明の衣材は乾燥物(例えばバッタ
ーミックス等)として流通・販売することが出来るが、
水や油脂を加えた乳化物(例えばバッター、その乾燥物
等)として流通・販売することが出来る。
【0021】油脂を加えた衣材はアルカリ土類金属結合
大豆蛋白の乳化力を利用してエマルジョンとして利用し
たり、このまま冷凍やチルドで流通・販売することが出
来、更に必要であれば乾燥しエマルジョンタイプとして
販売・流通することも可能である。
【0022】本発明の衣材をバッターとして利用する場
合、その水分はバッターの粘度が100〜6000cp
s付近になる量が適当である。衣材にガム質等の保水力
の強いものを用いた場合は多くの水分が必要である等他
の成分により変動するので一概には特定出来ないが具材
を浸漬した場合に具材に付着する濃度に適宜調整するこ
とが出来る。
【0023】油脂は、食用に適する油脂であればどのよ
うな油脂であってもよく、このような油脂原料として、
例えば、パーム油、大豆油、ナタネ油、コーン油、綿実
油、ヒマワリ油、ヤシ油、シア脂などの植物性油脂、な
らびに、牛脂、魚油、豚脂、乳脂などの動物性油脂が挙
げられ、上記油脂類の単独、または混合油脂、あるいは
それらの部分水添、水添分別、分別、エステル交換など
を施した加工油脂等を利用することが出来る。
【0024】油脂は衣材がバッターの場合、バッター全
体の2〜35重量%、好ましくは10〜30重量%が適
当である。油脂の添加量に比例して、フライ済み食品や
電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品を電子レンジ加熱
した後の、衣の食感を軽くする効果が増す。但し、油脂
が多すぎると衣が油っぽくなり好ましくない。
【0025】前述したように、本発明の衣材は塩類、ガ
ム質、調味料、着色料、着香料、乳化剤、その他の食品
添加物を含むことを妨げない。
【0026】フライ済み食品は、具材に、小麦粉及び/
又は澱粉類、アルカリ土類金属結合大豆蛋白、水及び油
脂を含む衣材をバッタリングし、フライして製造するこ
とが出来る。本発明の衣材を用いることによりフライ時
の衣のパンクを防止することが出来、フライ済み食品の
衣をサクサクした歯ざわりのクリスピ−なものにする効
果がある。
【0027】電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品は該
フライ済み食品を冷凍したものであり、具材に、小麦粉
及び/又は澱粉類、アルカリ土類金属結合大豆蛋白、水
及び油脂を含む衣材をバッタリングし、フライし凍結し
て製造することが出来る。本発明の衣材を用いることに
より、電子レンジ加熱による衣のパンクを防止出来、電
子レンジ加熱後の衣をフライ後のようなサクサクした歯
ざわりとクリスピ−な食感に優れたものとすることが出
来る。
【0028】以下、これらの製造法について順に説明す
る。具材は、コロッケ等の加工食品、カツ等の肉類、魚
類、野菜類等通常フライして食することの出来るもので
あれば限定するものではない。
【0029】衣材のバッタリングは通常の方法により具
材を衣材に水を加えたバッタ−或いは水及び油脂含有バ
ッタ−に浸漬したり塗布する等することが出来る。
【0030】次に、必要に応じてパン粉等をブレッディ
ングすることが出来る。フライする態様は80℃〜22
0℃で一段フライ乃至多段フライする等通常のフライ食
品の製造条件を利用することが出来る。
【0031】以上のようにしてフライ済み食品を製造す
ることが出来る。このフライ済み食品を凍結して電子レ
ンジ加熱用フライ済み冷凍食品とすることが出来る。
【0032】凍結態様は氷点下の温度で緩慢凍結、急速
凍結等通常の冷凍食品の製造条件を利用することが出来
る。
【0033】以上のようにして製造されたフライ済み食
品はそのまま、チルド(冷蔵)して流通・販売すること
が出来、電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品は冷凍保
存・流通・販売することが出来る。
【0034】
【実施例】以下実施例により本発明の実施態様を説明す
る。 製造例1(カルシウム結合大豆蛋白の製造) 脱脂大豆に15倍加水し、室温、pH7.0において3
0分間抽出後、遠心分離し、脱脂豆乳を得た。その脱脂
豆乳に0.2%の塩化カルシウムを加えて100℃で1
0分間加熱処理した後、対乾物量当たり0.8%の塩化
カルシウムを65℃において加え、カルシウム凝集溶液
とした。これを遠心分離し、カルシウム凝集物のみとし
たものに等量の水を加え、カルシウム凝集溶液とした。
ホモゲナイザーで均質化し、直ちにアトマイザーで噴霧
乾燥して乾燥粉末を得た。以下、この乾燥粉末を「カル
シウム結合大豆蛋白」という。 実施例1 市販の乾燥マッシュポテトを3倍重量の熱水で戻したも
のに、予め用意した具材(下記表1の配合を炒めた物)
を混合しコロッケの中種とした。尚、戻したマッシュポ
テトと具材を配合比2:1(重量比)の割合で混合し
た。
【0035】
【表1】(単位は重量部) ----------------------- 玉ねぎ 150 カウミート 75 牛 脂 30 大豆白絞油 15 食 塩 2.5 胡 椒 0.5 砂 糖 5 ---------------------- 中種は一個20gに成形し、一個につきバッター10
g、パン粉10gを付け180℃で3分間フライした。
フライ後瞬間冷凍し−18℃にて3週間保存した後、電
子レンジにて解凍加熱した物をテスト品として試食評価
した。
【0036】バッターは予めプレミックスしたサンプル
を冷水に溶かして使用した。その配合と試食評価結果を
表3に記した。「フジプロ−E」(商品名)は不二製油
(株)製の分離大豆蛋白でカルシウム結合してないも
の、「カルシウム結合大豆蛋白「はカルシウムを0.8
5%含む。豆腐ペーストはニガリで固めた市販絹ごし豆
腐(水分89%、カルシウム含量0.09%)をミキサ
ーで砕いたものを使用した。
【0037】試食は10人のパネラーの点数の平均で表
した。5点満点とし総合的(クリスピ−な食感とサクサ
クした歯ざわり)に良い順に5から1の段階評価し平均
値で示した。結果を表2に併せ示す。
【0038】
【表2】(単位は重量部)(Aはコントロールであ
る。) ----------------------------------------------- 原料 A B C D ----------------------------------------------- 薄力粉 45 45 45 45 コーンスターチ 45 45 45 45 ガム質 1.8 1.8 1.8 1.8 豆腐ペースト 0 100 0 0 カルシウム結合大豆蛋白 0 0 8 0 フジプロ−E 0 0 0 8 水 180 270 250 280 ----------------------------------------------- 点数 1.2 4.0 4.2 3 ----------------------------------------------- Aは歯切れ悪く重い食感であった。
【0039】Bはクリスピー感がありサクサクした歯切
れの良いものであった。Cもクリスピー感がありサクサ
クした歯切れの良いものであった。
【0040】Dはクリスピー感があるがサクサクした歯
切れは悪いものであった。以上より分離大豆蛋白でもク
リスピー感はある程度出せるが、サクサクとした歯ざわ
りの歯切れのよさはカルシウム結合大豆蛋白(豆腐も含
む)が優れた効果を奏した。 実施例2 バッターの配合を表3のようにする以外は実施例1と同
じ方法でフライ食品を製造し凍結し電子レンジで解凍加
熱して評価した。結果を表3に示す。
【0041】尚、バッターは予めプレミックスしたサン
プルを冷水に溶かし、油はこの液に分散した後ホモミキ
サーで乳化した物を使用した。
【0042】
【表3】(単位は重量部)(Eはコントロールであ
る。) ------------------------------------------------- 原料 E F G --------------------------------------------------- 薄力粉 45 45 45 コーンスターチ 45 45 45 ガム質 1.2 1.2 1.2 カルシウム結合大豆蛋白 0 0.5 8 大豆白絞油 0 54 54 水 170 240 271 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓--------------- 点数 1.2 4.2 4.8 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓--------------- フライ時のパンク率 50% 10% 0% 電子レンジ加熱時のパンク率 40% 20% 0% 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓--------------- Eはクリスピー感がなく、歯切れも悪く重い食感であっ
た。
【0043】Fはクリピーで軽い食感ではあるがやや油
っぽい感じがあった。Gはクリスピー感に富み且つサク
サクした軽い食感を有していた。
【0044】以上のようにカルシウム結合大豆蛋白をバ
ッターに用いるとクリスピーな食間とサクサクした歯切
れのよい歯ざわりが得られた。又、フライ時に衣がパン
クして亀裂が入る割合が減少すると同時に電子レンジ加
熱時のパンク率も減少した。 実施例3 表4のバッターの配合に実施例1と同じ方法で実施し評
価した。結果を表4に併せ示す。
【0045】
【表4】(単位は重量部)(Hはコントロールであ
る。) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 H I J K L M 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 薄力粉 45 45 45 45 45 45 コーンスターチ 45 45 45 45 45 45 ガム質 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 カルシウム結合大豆蛋白 0 1 3 8 10 20 大豆白絞油 0 54 54 54 54 54 水 170 220 239 271 290 369 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 点数 1.2 4.2 4.4 4.8 4.8 3.4 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓-------- フライ時パンク率 50% 10% 0% 0% 0% 0% 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 Hが歯切れ悪く重い食感に比べ、カルシウム結合大豆蛋
白の添加割合が増えるに比例してクリスピー感とサクサ
クした歯切れの良さが増した。又、フライ時のパンクす
る割合も減少した。ただ、Mでは食感がやや硬くなっ
た。 実施例4 実施例1と同じ方法で、表5のバッターの配合にて評価
した。
【0046】
【表5】(単位は重量部) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 N O P Q R S 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 薄力粉 45 45 45 45 45 45 コーンスターチ 45 45 45 45 45 45 ガム質 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 カルシウム結合大豆蛋白 8 8 8 8 8 8 大豆白絞油 0 15 54 100 200 300 水 226 238 271 305 384 464 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 点数 4.0 4.2 4.8 5.0 5.0 3.8 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 いずれもクリスピー感とサクサクした歯切れの良さを有
していた。油の添加量に比例して軽い食感になったが、
Sではやや油っぽい感じになった。 実施例5 表6のバッターの配合にて実施例1と同じ方法で実施し
評価した。
【0047】バッターは予めプレミックスしたサンプル
を冷水に溶かし、油はこの液に分散した後ホモミキサー
で乳化した物を使用した。
【0048】評価する検体は、冷凍と解凍を3回繰り返
した後の物を用い、10人のパネラーに好ましい食感か
否か○×で判断してもらった。
【0049】
【表6】(単位は重量部)(T,V,Xはコントロー
ル。) 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 T U V W X Y 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 市販バッターミックスA 100 100 − − − − 市販バッターミックスB − − 100 100 − − 市販バッターミックスC − − 〓 〓 100 100 カルシウム結合大豆蛋白 0 8 0 8 0 8 パ−ムエ−ス 0 100 0 100 0 100 水 450 515 345 440 310 415 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓- 評 価 × ○ × ○ × ○ 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 バッターの粘度 4500 4400 4500 4300 4700 4500 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 尚、市販バッターミックスA,B,Cの3種はそれぞれ
日清DCA(株)販「#23−61」、理研ビタミン
(株)販「T−838」及び日本製粉(株)販「F−2
05」を使用した。「パームエース」(商品名)は不二
製油(株)製のパーム油の精製油である。バッターの粘
度はB型粘度計による測定値であり、単位はcpsであ
る。
【0050】以上より市販のバッターミックスにカルシ
ウム結合大豆蛋白を混合するだけでフライ食品を凍結保
存した後でも、電子レンジで加熱解凍すればクリスピー
な食感とサクサクした歯切れの良さがより改善される効
果のあることが分かった。 実験例1 実施例1のA,B及びCと同様にして製造した凍結した
フライ済み食品を−40℃の冷凍庫内にて半年保存し、
電子レンジ加熱解凍して中種と衣の乾燥状態を調べた。
【0051】Aは中種も衣も乾燥していたが、B及びC
は極めて乾燥の少ないものであった。
【0052】
【効果】本発明の衣材を用いた電子レンジ加熱用フライ
済み冷凍食品は、冷凍前のフライ済み食品を製造する際
のフライ時のパンクが防止され、冷凍で数カ月保存(流
通を含む)した時でも、衣や内材が干からびたりせず、
この食品を電子レンジで加熱しても衣がパンクすること
なく、フライ直後の様なクリスピーな食感とサクサクし
た歯ざわりとなる効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/164 - 1/195 A23J 3/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小麦粉及び/又は澱粉類を主成分とし、ア
    ルカリ土類金属結合大豆蛋白を含んでなる衣材。
  2. 【請求項2】水及び油脂を含む請求項1の衣材。
  3. 【請求項3】具材に、小麦粉及び/又は澱粉類、アルカ
    リ土類金属結合大豆蛋白、水及び油脂を含む衣材をバッ
    タリングし、フライしたフライ済み食品。
  4. 【請求項4】具材に、小麦粉及び/又は澱粉類、アルカ
    リ土類金属結合大豆蛋白、水及び油脂を含む衣材をバッ
    タリングし、フライし凍結した電子レンジ加熱用フライ
    済み冷凍食品。
JP7073042A 1995-03-30 1995-03-30 衣材、フライ済み食品及び電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品 Expired - Lifetime JP2778512B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7073042A JP2778512B2 (ja) 1995-03-30 1995-03-30 衣材、フライ済み食品及び電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品
CN96107220A CN1076177C (zh) 1995-03-30 1996-03-30 食用涂料、油炸食品和用微波炉加热的冷冻油炸食品

Applications Claiming Priority (1)

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JP7073042A JP2778512B2 (ja) 1995-03-30 1995-03-30 衣材、フライ済み食品及び電子レンジ加熱用フライ済み冷凍食品

Publications (2)

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