JP2778397B2 - ガラス繊維不織布および積層板の製造法 - Google Patents

ガラス繊維不織布および積層板の製造法

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JP2778397B2
JP2778397B2 JP1212393A JP1212393A JP2778397B2 JP 2778397 B2 JP2778397 B2 JP 2778397B2 JP 1212393 A JP1212393 A JP 1212393A JP 1212393 A JP1212393 A JP 1212393A JP 2778397 B2 JP2778397 B2 JP 2778397B2
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glass fiber
laminate
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coupling agent
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優 緒方
雅之 牛田
憲一 刈屋
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Resonac Corp
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気絶縁用積層板の基材
として適したガラス繊維不織布および当該ガラス繊維不
織布を用いた積層板の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽量化、薄形化、高密
度化に伴い、これに組み込んで使用されるプリント配線
板の回路が高密度化してきている。プリント配線板の絶
縁基板となる積層板は、熱硬化性樹脂を含浸したシート
状基材を重ねて加熱加圧成形したものであるが、シート
状基材としてガラス繊維不織布を使用した積層板(CE
M−3材)が伸長している。そして、回路の高密度化に
伴い、前記積層板の絶縁特性の要求が厳しくなってきて
いる。従来、シート状基材としてガラス繊維不織布を使
用した積層板の絶縁特性を改善するために、ガラス繊維
不織布の抄造工程でガラス繊維の表面処理が行なわれて
おり、表面処理剤としてはエポキシシランが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エポキシシラン処理を
施したガラス繊維不織布を使用することにより、積層板
の絶縁特性は未処理の場合に比べかなり向上するが、ま
だまだ耐湿絶縁特性の劣化が大きい問題である。本発明
が解決しようとする課題は、耐湿絶縁特性の優れた積層
板を製造するのに適したガラス繊維不織布を提供するこ
とである。また、このガラス繊維不織布を、使用する基
材の一部ないし全部に使用して電気絶縁特性の優れた積
層板を製造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るガラス繊維不織布は、ガラス繊維不織
布を構成するガラス繊維同士を結合するバインダが熱硬
化性樹脂バインダであり、当該バインダ中に一般式(化
2)に示すポリマータイプのシリコーン系カップリング
剤を含有することを特徴とするものである。但し、一般
式中、 X:ガラス繊維に対する反応性官能基 Y:熱硬化性樹脂バインダに対する反応性官能基 Z:有機溶剤に対する相溶性官能基 l,m,n,o:1以上の整数 バインダ中のカップリング剤の含有量は、好ましくは1
〜10重量%であり、さらに好ましくは3〜5重量%で
ある。
【0005】
【化2】
【0006】また、本発明に係る積層板の製造法は、熱
硬化性樹脂を含浸したシート状基材を重ねて加熱加圧成
形する方法において、前記シート状基材の一部ないし全
部に上記のガラス繊維不織布を使用することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】カップリング剤の使用は、積層板の製造におい
てガラス繊維不織布に含浸した熱硬化性樹脂とガラス繊
維の密着性を高め、両者の界面に水分が侵入しにくくし
て積層板の電気絶縁性を向上させるものである。さら
に、ガラス繊維とバインダ間の密着性も十分に高めてお
く必要があるが、上記ポリマータイプのシリコーン系カ
ップリング剤は、1分子中にガラス繊維に対して反応性
を持つ官能基Xと熱硬化性樹脂バインダに対して反応性
を持つ官能基Yを有するために、ガラス繊維表面を覆っ
た上記ポリマータイプのシリコーン系カップリング剤が
熱硬化性樹脂バインダと反応して、ガラス繊維とバイン
ダ間の密着性を高めて積層板の耐湿絶縁特性向上に寄与
する。また、ガラス繊維表面を覆ったカップリング剤
は、積層板の製造工程でガラス繊維不織布に含浸する熱
硬化性樹脂とも反応して、ガラス繊維と熱硬化性樹脂と
の密着性も高める。有機溶剤に対して相溶性を持つ官能
基Zの存在により、カップリング剤をバインダ中に均一
に分散させることができる。上記ポリマータイプのシリ
コーン系カップリング剤は、揮発性が少なくガラス繊維
表面を均一に濡らすので少量の使用で表面処理効果をあ
げることができる。バインダーの中含有量が1〜10重
量%、就中3〜5重量%で特に効果が大きくなる。
【0008】
【実施例】(化2)に示すポリマータイプのシリコーン
系カップリング剤の官能基Xは、例えばアルコキシシリ
ル基である。官能基Yは、例えばエポキシ基、カルボキ
シル基、カルビノール基等である。官能基Zは、例えば
ポリエーテルアルキル基、アラルキル基等である。官能
基X,Y,Zは、1分子中に必ずしもこの順序で配列さ
れていなくてもよい。
【0009】実施例 ガラスチョップを完全に開繊した後、白水中に分散し金
網上で抄造してウェブにし、これに、ポリマータイプシ
リコーン系カップリング剤(日本ユニカー製MAC−2
101)を0.5〜10重量%の範囲で含有させたエポ
キシ系バインダを付着させて乾燥硬化させ、ガラス繊維
不織布とした。バインダの付着量は約10〜15重量%
である。このガラス繊維不織布基材にエポキシ樹脂を含
浸乾燥してプリプレグとし、このプリプレグを適当枚数
重ねて中間層とし、両表面層にはエポキシ樹脂含浸ガラ
ス織布を各1枚載置し160℃で60分間加熱加圧し板
厚1.6mmの積層板を製造した。
【0010】従来例 ガラスチョップを完全に開繊した後、白水中に分散し金
網上で抄造してウェブにし、これに、エポキシシランカ
ップリング剤(日本ユニカー製 A−187)を1〜1
0重量%の範囲で含有させたエポキシ系バインダを付着
させて乾燥硬化させ、実施例と同様にガラス繊維不織布
とした。以下、実施例と同様に板厚1.6mmの積層板を
製造した。
【0011】上記実施例と従来例における各積層板をプ
レッシャークッカー処理(121℃,2atm,48時
間)に供し、耐湿絶縁特性を確認した。絶縁抵抗の測定
は、JIS−C−6481に基づき、500Vを1分間
チャージ後に行なった。その結果(エポキシ系バインダ
中のカップリング剤含有量と絶縁抵抗の関係)を図1に
示した。図1から、本発明に係る実施例では、従来より
少ないカップリング剤の使用量で絶縁特性が優れている
ことが分かり、エポキシ系バインダ中のカップリング剤
含有量を1〜10重量%、就中3〜5重量%の範囲とす
ることにより一層絶縁特性が優れたものになることが理
解できる。
【0012】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るガラス繊維
不織布は、耐湿絶縁特性が優れた積層板を製造するのに
有用であり、バインダ中のカップリング剤含有量を1〜
10重量%、就中3〜5重量%の範囲とすることにより
一層絶縁特性が優れたものになる。また、カップリング
剤の使用量が少量でも効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス繊維不織布のエポキシ系バインダ中のカ
ップリング剤の含有量とこのガラス繊維不織布を使用し
た積層板の絶縁抵抗の関係を示す曲線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 1/00 - 1/74

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維不織布を構成するガラス繊維同
    士を結合するバインダが熱硬化性樹脂バインダであり、
    当該バインダ中に一般式(化1)に示すポリマータイプ
    のシリコーン系カップリング剤を含有することを特徴と
    するガラス繊維不織布。 但し、一般式中、 X:ガラス繊維に対する反応性官能基 Y:熱硬化性樹脂バインダに対する反応性官能基 Z:有機溶剤に対する相溶性官能基 l,m,n,o:1以上の整数 【化1】
  2. 【請求項2】バインダ中のカップリング剤の含有量が1
    〜10重量%である請求項1記載のガラス繊維不織布。
  3. 【請求項3】バインダ中のカップリング剤の含有量が3
    〜5重量%である請求項2記載のガラス繊維不織布。
  4. 【請求項4】熱硬化性樹脂を含浸したシート状基材を重
    ねて加熱加圧成形する積層板の製造において、前記シー
    ト状基材の一部ないし全部に請求項1〜3のいずれかに
    記載されたガラス繊維不織布を使用することを特徴とす
    る積層板の製造法。
JP1212393A 1993-01-28 1993-01-28 ガラス繊維不織布および積層板の製造法 Expired - Lifetime JP2778397B2 (ja)

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