JPS589755B2 - 新規な銅張積層板 - Google Patents

新規な銅張積層板

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Publication number
JPS589755B2
JPS589755B2 JP13865278A JP13865278A JPS589755B2 JP S589755 B2 JPS589755 B2 JP S589755B2 JP 13865278 A JP13865278 A JP 13865278A JP 13865278 A JP13865278 A JP 13865278A JP S589755 B2 JPS589755 B2 JP S589755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
board
clad laminate
vulcanized
paper
Prior art date
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Expired
Application number
JP13865278A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5565546A (en
Inventor
金岡威雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP13865278A priority Critical patent/JPS589755B2/ja
Publication of JPS5565546A publication Critical patent/JPS5565546A/ja
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、靭性は大きいがワニス含浸性の極めて悪いバ
ルカナイズドボードを電気絶縁基体として用いることを
特徴とする靭性の大きな新規な銅張積層板に係かり、さ
らに詳細には、前記バルカナイズドボードの表面に熱硬
化性樹脂層を形成し所望に応じてこれを複数枚積層し、
さらに銅箔を重層したのち、該重層体を熱プレスで一体
化してなる銅張積層板に係わる。
従来から紙基材銅張積層板は汎用されており,ここでは
絶縁紙として樹脂フェスの含浸性に富んだ紙,たとえば
クラフト紙が用いられて来た。
すなわち,たとえば紙基材フェノール樹脂積層板では樹
脂含浸量は40〜50重量係にも達し,樹脂量がこれよ
り少なくなると性能は大幅に低下するところから,紙基
材の含浸性を向上させるための工夫が種々行なわれて来
た。
ここで用いられる紙の機械的強度は、精々樹脂ワニスの
含浸.乾燥工程において切断しない程度であればよ<,
シたがつて,紙基材の積層板ではその板厚を薄くすると
靭性がなく脆弱で折れやすく、到底実用Cこ供し得るも
のとはならない。
他方、所望の強度を持つ従来の紙基材銅張積層板は,紙
基材に樹脂フェスを含浸させて得られるブリブレグを多
層に積層して所望の厚さを確保しているが、このブリブ
レグ自体がその製造工程から高価にならざるを得ず、結
局のところ目的とする紙基材銅張積層板の製造原価は高
くなってしまうのが実状である。
かかる実状に鑑み、板厚が薄くても靭性が大きく、しか
も極めて安価な銅張積層板を提供するのが本発明の目的
である。
すなわち、本発明は、紙基材銅張積層板の製造における
従来の発想とは全く逆の発想にもとづいて、靭性は大き
いがワニス含浸性の極めて悪い紙基材、すなわちバルカ
ナイズドボードを基体として用いるところに特徴があり
、意外にもこの紙基材を用いて上記目的を達し得たもの
であって、このバルカナイズドボードの表面のみに熱硬
化性樹脂層を形成し、これに銅箔を重層したのち、この
重層体を熱プレスで一体化することによって、上記目的
に合った実用上好適な新規な銅張積層板を得ることに成
功した。
本発明の銅張積層板には次のような特長が具現化される
すなわち、(1)熱硬化樹脂層はバルカナイズドボード
の表面のみに形成されるため用いたバルカナイズドボー
ドの持つ特性、たとえば厚さ0.5mm以下の薄い板で
あっても靭件の高さがそのまま得られる銅張積層板に維
持され、可撓性や柔軟性に富んだ板が得られる。
(2)バルカナイスドボードの表面に形成されたBステ
ージ化した熱硬化性樹脂層を介して銅箔とバルカナイズ
ドボードが一体化接合するため銅箔の接着強度が大きい
(3)バルカナイズドボードの表面が熱硬化樹脂層で被
覆されているため、薬液の吸収およびそれに伴う物性の
低下やそりといった欠陥を随伴することなく通常のエツ
チング工程に付することができる。
(4)バルカナイズドボードの表面が熱硬化樹脂層で被
覆されているため、たとえば40℃、湿度90%の条件
下に100時間放置しても絶縁抵抗は106Ω以上を保
持し、十分実用に耐える。
(5)ハンダ耐熱性は、バルカナイズドボードの含水率
を8%以下に乾燥制御することによって,実用上要求さ
れる程度維持できる。
(6)従来の銅張紙基材フェノール樹脂積層板では予め
加熱して打抜きプレス加工を施す必要があるのに対して
、室温で容易に打抜きができ,より簡便に、たとえば錐
を用いても簡単に穴明け加工ができる。
本発明がバルカナイズドボードのみを絶縁基体とするの
に対して、たとえば特開昭52−70400号公報には
主としてセルロースからなる絶縁ボードに公知のプリプ
レグを積層し、これを加熱プレスキュアーして得られる
絶縁基板が開示されている。
この絶縁基板ではプリプレグを積層している点で、工程
的にも多様であり、本質的な構造コストの低減にはなら
ず、しかも、この絶縁基板に銅箔を接着しても銅箔の接
着強度が低い銅張積層板しか得られない。
以上明らかなごとく、本発明の銅張積層板は,実用的な
諸特長を有するとともに、安価なバルカナイズドボード
のみを用いる新規な積層板であるが、ここで用いるバル
カナイズドボードとは、ファイバー原紙を塩化亜鉛で処
理したのち圧着、乾燥して得られる厚さ0.5mm以下
の板状体をいう。
このバルカナイズドボードは、靭性にすぐれているが、
吸油性は乏しいものであり、各種容器の加工素材のほか
に電気絶縁の用途にも使用されている。
銅張積層板としての所望の性能を保持させるためには、
バルカナイズドボードの厚さは0.15mm以上である
ことが好ましい。
本発明の銅張積層板は,たとえば次のようにして製造す
ることができる。
すなわち、含水率8%以下に乾燥されたバルカナイズド
ボードを予め調製された熱硬化性樹脂ワニスに浸漬し、
これを加熱乾燥してB−ステージ化した熱硬化性樹脂層
を表面に形成せしめる。
ついで、これに銅箔を重ね、重層体を熱プレスで一体化
させることによって所望の銅張積層体を得る。
ここで、熱プレス条件は、通常の銅張積層板の製造にお
ける条件と同じであればよい。
バルカナイズドボードの表面に形成させる熱硬化性樹脂
層は、当該ボードに対して1〜15重量%に相当する量
でよく、当該樹脂層の形成はフェスへの浸漬であっても
、塗布であってもよい。
ここで用いる熱硬化性樹脂の種類によっては銅箔には接
着剤は必要としないが、通常接着剤付銅箔を用いる。
熱硬化性樹脂層を形成したボードは、所望により複数枚
積層して用いてもよく、この場合、得られた銅張積層板
の機械的強度は大きくなる。
片面銅張りあるいは両面銅張りとするかは適宜必要に応
じて採用し得る。
以上述べた如とく、本発明の銅張積層板は、靭性が大き
く、したがって、可撓性や柔軟性に富むとともに極めて
安価であって、電気的性質は十分に実用的な範囲にあり
、したがって、耐煮沸水性に劣るものの従来の紙基材フ
ェノール樹脂積層板とは全く異なった分野で活用される
可能性の大きい新規な銅張積層板として期待される。
実施例 厚さ0.3mmのバルカナイズドボードを140℃、1
0分間をかけて乾燥したのち(含水率4%)、乾性油圧
性フェノール樹脂フェス中に浸漬した。
これを130℃、5分間を要して乾燥し、樹脂層が表面
に薄く形成されたバルカナイズドボードを得た。
付着した樹脂量は3重量%であった。このボードの片面
に接着剤付銅箔を重層し、175℃100kg/cm2
の条件で90分間プレスし,所望の片面銅張積層板を得
た。
得られた銅張積層板は柔軟性に富み、銅箔の接着強度は
1.5kg/cmを示し、絶縁抵抗は常態で1010Ω
C−96/40/90の条件下で107Ωを示した。
246℃のハンダ浴上で1分間放置してもふくれは生じ
なかった。
通常のエッチング加工を施したが、薬液の吸収はなく、
物性の低下もふくれも生じなかった。
穴明け加工は常温で錐を用いても容易に行ない得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 厚さ0.5mm以下のバルカナイズドボードの表面
    に熱硬化性樹脂層を形成して絶縁基板とし、該基板のす
    くなくとも一面に銅箔を重層したのち、該重層体を熱プ
    レスで一体化してなる靭性の大きな新規な銅張積層板。
JP13865278A 1978-11-10 1978-11-10 新規な銅張積層板 Expired JPS589755B2 (ja)

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JP13865278A JPS589755B2 (ja) 1978-11-10 1978-11-10 新規な銅張積層板

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JP13865278A JPS589755B2 (ja) 1978-11-10 1978-11-10 新規な銅張積層板

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JPS5565546A JPS5565546A (en) 1980-05-17
JPS589755B2 true JPS589755B2 (ja) 1983-02-22

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JP13865278A Expired JPS589755B2 (ja) 1978-11-10 1978-11-10 新規な銅張積層板

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JPH0341076B2 (ja) * 1984-09-27 1991-06-20

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JPS5565546A (en) 1980-05-17

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