JP2778003B2 - 壁用の点検口器材 - Google Patents

壁用の点検口器材

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JP2778003B2
JP2778003B2 JP7262794A JP7262794A JP2778003B2 JP 2778003 B2 JP2778003 B2 JP 2778003B2 JP 7262794 A JP7262794 A JP 7262794A JP 7262794 A JP7262794 A JP 7262794A JP 2778003 B2 JP2778003 B2 JP 2778003B2
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栄治 幸谷
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Fukubi Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の壁体に点検口
を形成するために用いる壁用の点検口器材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】配管や
配線等を点検するために壁体に設ける点検口としては、
例えば図18に示す扉開閉式のものが提案されている。
該点検口aは、壁体bの所要部位に設けた壁開口cに、
屋内側に稍突出させて点検口枠dを取り付けてなり、該
点検口枠の屋内側突出部eの一側に蝶着fした扉gによ
って点検口aを開閉可能としていた。そして、点検口枠
dの屋内側への突出の程度は、180度開いた扉が点検
口枠の側部の空間hに納まるように設定していた。
【0003】かかる扉開閉式点検口は、簡単な蝶番機構
によって扉を180度開くことができ、点検作業を障害
なく行いうる利点があったが、点検口枠が屋内に突出し
て美観を損ずる問題があった他、突出部分が危険箇所と
なる問題もあった。
【0004】このような問題点を解決するためには、図
19に示すように、点検口枠dの全体を壁体の壁開口c
内に納めればよいと考えられないではない。しかしこの
ように構成したときは、高価な特殊蝶番を用る場合はい
ざ知らず、通常は、同図に示すように扉gをせいぜい1
20度程度に開かせうるに過ぎず、扉が点検作業の障害
となる問題が生じて好ましくない。
【0005】本発明は、扉開閉式点検口の前記問題点を
解決しうる壁用の点検口器材の提供を目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。
【0007】即ち本発明に係る壁用の点検口器材(以下
点検口器材という)は、押出成形材を所要長さに切断し
て形成した上下左右の枠材を正方形又は長方形に枠組し
てなる点検口枠と、押出成形材を所要長さに切断して形
成した上下左右の枠材を正方形又は長方形に枠組した蓋
枠の蓋開口を蓋板で遮蔽してなる蓋部材とを具える。前
記点検口枠が形成する枠開口の上下の面部には、左右方
向に連続する条溝が設けられる共に、蓋枠の上下の外側
面には、前記上下の条溝に係合でき且つその略全長に亘
る長さの突片が左右方向に連続して設けられている。
又、点検口枠の枠開口の左右の面部には、入口が幅狭で
ある係合溝が上下方向に連続して設けられ、該係合溝に
はその略全長に亘る長さの掩蔽部材が装着されている。
該掩蔽部材は、係合溝に遊嵌しうる脚片と、その一端に
連設され且つ枠開口の前方に突出する突出片と、その先
端に連設され且つ枠開口の内方に折曲する掩蔽片とから
なり、前記脚片は、枠開口の前方に傾動可能であり、且
つその有する係合突部が係合溝の前記幅狭の入口と係合
して抜け止めされている。そして、前記上下の突片とそ
れに対応する上下の条溝との係合によって、蓋部材が枠
開口に倹飩式に装着されるものとなされ、該装着状態に
おいて、蓋部材の左右側面に、前記掩蔽片の先端が略当
接状態となるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】前記点検口器材において、脚片が枠開口の
後方に傾動するのを阻止するために、係合溝の前側の溝
壁に、脚片の係合突部と当接する規制突部を設けるのが
よい。
【0009】本発明の重要な構成の一つは、「点検口枠
の枠開口の左右の面部に掩蔽部材を傾動可能に装着して
おき、その掩蔽片によって前記隙間を覆い隠す点」にあ
るが、本発明がこのような構成を採用するのは次の理由
による。
【0010】即ち本発明においては、前記点検口枠及び
蓋枠を、共に、押出成形材を所要長さに切断して形成し
た上下左右の枠材を正方形又は長方形に枠組して構成す
るため、枠材の切断寸法誤差によって、点検口枠の枠開
口の左右幅や蓋枠の左右幅に関してバラツキが生じやす
い。もしも蓋枠の左右幅を枠開口の左右幅に等しく設計
したとすれば、点検口枠と蓋枠の組合せ如何によって
は、蓋枠の左右幅が枠開口の左右幅よりも大となって蓋
部材を枠開口に装着できない場合が生ずる。かかること
から本発明においては、蓋枠の左右幅を枠開口の左右幅
よりも小さめに設定しておき、前記切断寸法誤差によら
ず、蓋部材を枠開口に装着可能としているのである。し
かしこのようにすると、枠開口の側部と蓋枠の外側部と
の間に隙間が形成されて美観上好ましくないため、本発
明は、点検口枠の枠開口の左右の面部に掩蔽部材を傾動
可能に装着しておき、その掩蔽片によって前記隙間を覆
い隠すように構成するのである。なお、点検口枠の上下
幅や蓋枠の上下幅に関しても同様にバラツキが生ずるの
であるが、蓋部材を倹飩式に開口部に装着する本発明に
おいては、このバラツキを吸収して蓋部材を枠開口に装
着することが容易である。
【0011】
【作用】然して配管等の保守点検に際しては、蓋部材を
持ち上げてそれを取り外す。点検作業を完了して蓋部材
を装着するには、点検口枠の枠開口の左右に取付けられ
ている掩蔽部材を開口部の前方に傾動させる。この傾動
は、例えば図15に示すように、蓋部材を斜めにして左
右の掩蔽片間に割り込ませ、蓋部材の側面で掩蔽片を枠
開口前方に押すようにして行う。この掩蔽部材の傾動
は、掩蔽片から離れた、係合溝への脚片嵌入部を支点と
して行われるため、それが枠開口前方に多少傾動しただ
けでも、左右掩蔽片の対向縁間の間隔の変化は比較的大
きい。従って蓋部材は、この拡がった入口を通して点検
口枠の枠開口に容易に導入されることとなる。
【0012】このようにして導入された蓋部材を、その
上の突片を上の条溝に挿入させて持ち上げて後、下の突
片を下の条溝に落とし込むと、蓋部材は、倹飩式に枠開
口に装着される。
【0013】又脚片が係合溝に融通性を以って嵌合され
ているため、前記掩蔽部材は、蓋部材を枠開口に装着す
る際において、掩蔽片先端が蓋部材の側面に擦れて逆方
向に傾動し、脚片が中立状態やそれに近い状態に戻りや
すい。従って蓋部材を装着した状態において、掩蔽片の
先端が蓋部材の側面に略当接状態となる。
【0014】係合溝の前側の溝壁に規制突部を設けた場
合は、該規制突部が脚片の係合突部と当接係合して、脚
片が枠開口の後方に傾動するのが阻止される。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜4において本発明に係る点検口器材1は、壁
体2の所要部位に設けた壁開口3に嵌着される点検口枠
5と、その形成する枠開口6を倹飩式に閉じる蓋部材7
とからなる。
【0016】該点検口枠5は、図5に示す押出成形材9
を所要長さに切断して、両端部が45度の角度で斜めに
切り落とされてなる同一長さの上下左右の枠材10,1
1,12,13を形成し、これを正方形に枠組みして構
成されている。
【0017】該押出成形材9は、前記壁開口3の内周面
15と当接しうる基板16の表面側に、その幅方向略中
央部位に後の立壁17を立設すると共に、その前縁(前
記枠開口の前縁となる)に前の立壁19を立設し、又両
立壁間の略中央部位には、係合溝20を形成する前の溝
壁片21と後の溝壁片22を対向して突設してなる。該
前後の溝壁片21,22は同一突出長さに形成し、前記
前の立壁19の突出長さは、該溝壁片の突出長さよりも
大に設定している。又、前記後の立壁17の後面の上縁
及び長さ方向略中央部位に突条23,25を突設し、両
突条23,25間に、連結片嵌込み溝26を形成してな
る。又該溝壁片21,22の内面の先端部分には、溝底
に向けて係合面27を有する鋸刃状の係合突部29を膨
設して、係合溝の入口30を幅狭に形成すると共に、前
の溝壁片21の長手中央部位には更に、前記係合突部2
9と同様構成の、溝底に向けて係合面31を有する鋸刃
状の規制突部32を膨設してなる。又基板16の裏面側
の前縁に、前記壁開口3の前縁部分を覆う覆片33を、
その前面を前記前の立壁19の前面と面一にして突設す
ると共に、その先端には、突出量の小さい突条35を後
方に向け折曲形成し、該突条35と基板16との間に連
結片嵌込み溝36を形成してなる。
【0018】かかる押出成形材を用いて形成した上下左
右の枠材10,11,12,13を正方形に枠組し、そ
の四隅において、図6に示すように、該点検口枠の前後
に位置する前記連結片嵌込み溝26,36にL字状の連
結片37を嵌合し、これを嵌込み溝の溝底に接着する
と、枠材相互が一体化する。これによって、図1、図3
に示すように、前記覆片33からなる縁取部39が角筒
部40の前縁に周設された前記点検口枠5が構成される
こととなる。かかる構成を有する点検口枠5の枠開口6
の上下の面部41,42には、夫々、図3、図9に示す
ように、前の立壁19と前の溝壁片21との間に条溝4
3,45が形成されている。又、枠開口6の左右の係合
溝20,20には、図3、図6〜7に示すように掩蔽部
材46が係着される。
【0019】該掩蔽部材46は、図8に示すように、前
記係合溝20に遊嵌しうる脚片47と、その一端に連設
され且つ開口部の前方に突出する突出片49と、その先
端に連設され且つ開口部の内方に折曲する掩蔽片50と
からなる断面Z字状をなし、その長さは係合溝の略全長
に亘る。又前記脚片47の他端部分には、係合溝の入口
に向けて係合面51,51を有する矢尻状の係合突部5
2が設けられており、その係合面51と前記係合面27
とが当接係合して(即ち、係合部が係合溝の幅狭の入口
30と係合して)、脚片47が抜け止めされる。
【0020】かかる構成を有する掩蔽部材46の脚片4
7が、図8に実線で示す中立状態において、掩蔽片の先
端53が、枠開口側縁55より内方に突出する。その突
出量は、蓋部材を枠開口に装着した際に生ずる、突片の
露出部56(図1〜2、図9参照)の幅に略等しく設定
されている。
【0021】又掩蔽片50と前の立壁19との間に若干
の隙間Gが形成されており、この隙間Gの存在によっ
て、図8に一点鎖線で示すように掩蔽部材46が、係合
溝への脚片嵌入部59を支点として枠開口6の前方に向
けて傾動可能であり、この傾動によって、掩蔽片の先端
側部分60の突出量が、掩蔽部材が中立状態にある場合
に比べて小さくなる。
【0022】脚片47と掩蔽片50とが前後に距離を隔
てて設けられており、且つ係合溝20への脚片嵌入部5
9を支点として掩蔽部材が回動することから、脚片47
が僅かに傾いただけでも、前記掩蔽片の先端部分の突出
量は比較的大きく変化する。従って、掩蔽片50と前の
立壁19との間の隙間Gは前記のように若干でよいので
あり、それ故、壁体に設けられた点検口部分の外観は何
ら不自然とならない。
【0023】なお掩蔽部材46の、後方に向けての傾動
は、矢尻状係合突部52の前面61が前記規制突部32
と当接係合して阻止される。
【0024】従って掩蔽部材46のかかる傾動により、
掩蔽片間の間隔(即ち枠開口の横幅)は、掩蔽部材が中
立状態にある場合(中立状態にある場合の間隔は、後述
のように蓋部材の横幅に略等しい)に比べて大きくな
る。この間隔は、図8、図15に示すように、L1から
最大L2に変化しうる。
【0025】又本実施例においては、枠開口の下の面部
42の前記係合溝20に支持部材62を装着してなる。
該支持部材62は、その断面形態が前記掩蔽部材46と
同一であり、脚片63と、後方への突出片65と、上方
に突出する支持片66とからなる断面Z字状を呈する。
該支持部材62は、前記とは逆に、掩蔽片50に相当す
る支持片66を枠開口6の後方側に位置させて配置さ
れ、その脚片63が係合溝20に係着せしめられてい
る。そして、脚片63の下端に設けられている矢尻状の
係合突部67の前面69が前記規制突部32と当接係合
することにより、該支持部材62が枠開口6の後方に向
けて傾動するのが阻止されている。従って該支持部材6
2の支持片66は、後述のように、蓋部材の上下の突片
70,71が上下の条溝43,45に係合状態となるよ
うに蓋部材7の下面部68を支持し、下の突片71が下
の条溝45に必要以上に挿入されて上の突片70が上の
条溝43から外れるのを阻止する。
【0026】この支持部材は、蓋部材の下面部68を受
けるものであればよいため、前記構成のものには限定さ
れない。図10は、枠開口の下面部に設けた嵌合溝72
に、断面が例えば矩形状をなす支持部材62を圧入した
状態を示す。
【0027】特に支持部材として、前記掩蔽部材と同一
断面形態のものを用いる場合は、掩蔽部材の逆使いによ
って対応できるため、使用部材の種類を減ずることがで
きて経済的である。
【0028】一方蓋部材7は、図4に示すように、両端
部を45度の角度で斜めに切り落として形成した同一長
さの左右の枠材73,75と、両端部を45度の角度で
斜めに切り落として形成した同一長さの上下の枠材7
6,77とを用い、これを正方形に枠組みして蓋枠79
を形成し、その蓋開口80を石膏ボード等を用いてなる
蓋板81で遮蔽してなる。
【0029】該左右の枠材73,75は、図11に示す
押出成形材82を用いて形成されている。該押出成形材
82は、基板83の外縁に、後方に向けて立壁84を突
設すると共に、その内方に位置させて、該立壁84より
も高さの低い立壁85を突設し、該内外の立壁84,8
5間に固定溝86を形成せしめ、又その内面部には係止
突条87を複数段に設けてなる。又基板83の内縁に
は、後方に向けて突条89を突設してなり、該突条89
と内側の立壁85との間に、連結片嵌込み溝90を形成
してなる。
【0030】前記上下の枠材76,77は、図12に示
す押出成形材91を用いて形成されている。該押出成形
材91は、前記押出成形材82の構成に加えて、その外
面の前縁寄り部位に、前記条溝43,45に係合しうる
突片70,71となる突出片92を突設してなる。又外
面の後端寄り部位には、支持部材の前記支持片66の後
側に位置するように突条93を突設すると共に、外面後
端に、先細の軟質ひれ状片95を突設してなる。なお図
12において、前記押出成形材91におけると同一部位
には同一の符号を付している。
【0031】かかる構成を有する上下左右の枠材76,
77,73,75を図4に示すように枠組すると共に、
その四隅において、図13に示すように前記連結片嵌込
み溝90にL字状の連結片96を嵌合し、これを嵌込み
溝の溝底に接着すると、枠材相互が一体化せしめられて
前記蓋枠79が形成される。そして図13〜14に示す
ように、上下左右の内側の立壁間に形成された収容凹部
97には前記蓋板81が嵌め込まれる。且つその四隅に
は、三角形板状をなす押え片99の直角を挟む2辺に突
設した固定突片100が前記固定溝86に押し込まれ係
着せしめられて、蓋板81が蓋枠79に一体的に取り付
けられており、これによって前記蓋部材7が構成されて
いる。
【0032】然して、前記点検口枠5の角筒部40を壁
開口3に嵌着せしめ、且つ縁取部39が壁開口3の周縁
部分101を被覆した状態とし、該角筒部40を壁開口
の内周面部に釘着すると、図1、図7、図9に示すよう
に、壁体に点検口102が設けられる。該点検口(枠開
口)には、蓋部材7が倹飩式に装着される。その要領は
次のようである。
【0033】先ず、点検口(枠開口)の左右に取付られ
ている掩蔽部材46,46を枠開口6の前方に傾動させ
る。この傾動は、例えば図15に示すように、蓋部材7
を斜めにして左右の掩蔽片50,50間に割り込ませ、
蓋部材の側面103で掩蔽片50を枠開口前方に押して
行う。この傾動は、掩蔽片50から離れた、係合溝20
への脚片嵌入部59を支点として行われるため、それが
枠開口6の前方に多少傾動しただけでも、左右の掩蔽片
50,50の対向する先端間の間隔の変化は比較的大き
い。この間隔はL1から最大L2に変化しうる。
【0034】従って蓋部材46は、この拡がった導入口
105を通して点検口(枠開口)に容易に導入されるこ
ととなる。このようにして導入された蓋部材7を、図1
に一点鎖線で示すように、その上の突片70が上の条溝
43に挿入するように持ち上げる。その後蓋部材を垂直
状態にして、図9に示すように、下の突片71を下の条
溝45に落とし込むと、蓋部材7は倹飩式に枠開口6に
装着される。該装着状態において、上下の突片70,7
1が前の立壁19によって規制され且つ蓋部材の後縁
(前記軟質ひれ状片の先端)106が後の立壁片17に
よって規制されるため、蓋部材が枠開口から外れるおそ
れがない。又脚片47が係合溝20に融通性を以って嵌
合されているため、前記掩蔽部材46は、蓋部材7を枠
開口6に装着する際において、掩蔽片の先端53が蓋部
材の側面107に擦れて逆方向に傾動し、脚片47が中
立状態やそれに近い状態に戻りやすい。
【0035】従って蓋部材を装着した状態において、図
8に実線で示す掩蔽片のように、掩蔽片の先端53が蓋
部材の側面107に略当接状態となる。その結果図2に
示すように、閉蓋状態にある点検口は、略等幅の周溝1
09によって見栄えよく縁取られることとなる。このよ
うに略等幅の周溝によって縁取られるのは、前記のよう
に、掩蔽片の先端53の、枠開口側縁55より内方への
突出量を、蓋部材を枠開口に装着した際に生ずる、突片
の露出部56(図9参照)の幅に略等しく設定している
からである。
【0036】特に本実施例においては、係合溝の前側の
溝壁に規制突部32を設けているため、矢尻状係合突部
52の前面61が該規制突部32と当接係合して、後方
に向けての掩蔽部材46の傾動が阻止されている(図
8)。従って該掩蔽部材46は、その傾動方向を考慮し
なくても、必ず前方向に傾動する。
【0037】もしも規制突部が設けられていないと、図
16に実線で示すように掩蔽部材46が後方にも傾動す
るおそれがある。これでは、左右掩蔽片50,50の先
端53,53間の間隔が、掩蔽部材が中立状態にあると
きよりも狭くなってしまうため、蓋部材を枠開口に装着
できなくなる。そのため規制突部を設けないときは、掩
蔽部材の傾動向きに注意する必要があるが、規制突部を
設ける本実施例においては、このような配慮が不要であ
る。
【0038】図17は、点検口枠5を矩形状に枠組する
と共に、その枠開口6に合わせて矩形枠状に形成した蓋
部材7を、該枠開口6に倹飩式に装着した本発明の他の
実施例を示すものである。この場合、蓋部材7の装着を
容易とするために、蓋部材の横幅を枠開口の横幅よりも
意識的に小さく形成している。そして前記と同様にし
て、掩蔽部材46が枠開口6の左右部分に傾動可能に取
り付けられており、蓋部材の装着状態において、左右の
掩蔽片の先端53,53が蓋部材の左右側面103,1
03に略当接状態となるようになされている。
【0039】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明に係る壁用の点検口器材は、蓋部材を点検口
(枠開口)に倹飩式に装着するため、点検口枠の全体或
いはその略全体を壁体の壁開口に納めることができる。
従って、前記した従来の扉開閉式点検口におけるように
点検口枠が屋内側に大きく突出することがなく、屋内の
美観を損わない。又蓋部材は倹飩式に装着するため、そ
れを点検口から取り外すことができ、従って、蓋部材が
障害となることなく点検作業を容易に行うことができ
る。
【0040】 本発明において点検口枠及び蓋枠は共
に、コスト低減を図るため、押出成形材を適当長さに切
断して形成した上下左右の枠材を正方形又は長方形に枠
組して構成する。そのため、枠材の切断寸法誤差によっ
て、点検口枠の枠開口の左右幅や蓋枠の左右幅に関して
バラツキが生じやすい。もしも蓋枠の左右幅を開口枠の
左右幅に等しく設計したとすれば、点検口枠と蓋枠の組
合せ如何によっては、蓋枠の左右幅が枠開口の左右幅よ
りも大となって蓋部材を枠開口に装着できない場合が生
ずる。
【0041】そこで本発明においては、蓋枠の左右幅を
枠開口の左右幅よりも小さめに設定しておき、前記切断
寸法誤差によらず、蓋部材を枠開口に装着可能とする。
そして、枠開口の側部と蓋枠の外側部との間に形成され
る隙間を、点検口枠の枠開口の左右の部分に傾動可能に
装着した掩蔽部材によって覆い隠すように構成してい
る。本発明の作用効果上の利点は、この掩蔽部材によっ
て発揮される。即ち、点検口枠の枠開口の左右に取付け
られている掩蔽部材を前方に傾動させることによって、
左右掩蔽片の対向縁間の間隔を拡げることができ、この
拡がった入口を通して点検口枠の枠開口に蓋部材を容易
に導入することができる。そして、蓋部材が倹飩式に枠
開口に装着された後は、蓋部材装着の際に、掩蔽片先端
が蓋部材の側面に擦れて、脚片が中立状態やそれに近い
状態に戻るため、掩蔽片の内端が蓋部材の側面に略当接
状態になり、枠開口の側部と蓋枠の外側部との間に形成
される隙間が該掩蔽片によって掩蔽された状態となる。
【0042】そして、掩蔽部材の傾動が、掩蔽片から離
れた、係合溝への脚片嵌入部を支点として行われるた
め、それが枠開口前方に多少傾動しただけでも、左右掩
蔽片の対向縁間の間隔の変化は比較的大きい。従って、
掩蔽片と前の立壁との間の隙間(図8に符号Gで示す間
隙)は若干でよく、従って、壁体に設けられた点検口部
分の外観が何ら不自然なものにならない。
【0043】特に、係合溝の前側の溝壁に規制突部を設
けた場合は、該規制突部によって、脚片が枠開口の後方
に傾動するのが阻止される。従って掩蔽部材は、その傾
動方向を考慮しなくとも、必ず前方向にのみ傾動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】点検口器材を壁開口に組み込んで形成した点検
口を、蓋部材で閉蓋した状態において示す縦断面図であ
る。
【図2】点検口枠に蓋部材を装着した状態の点検口器材
をその中央部分を省略して示す正面図である。
【図3】点検口枠を示す一部欠切斜視図である。
【図4】蓋部材を示す一部欠切斜視図である。
【図5】点検口枠を構成する押出成形材を説明する斜視
図である。
【図6】点検口枠の枠材相互の連結構造を説明する斜視
図である。
【図7】点検口器材を壁開口に組み込んで形成した点検
口を、蓋部材で閉蓋した状態において示す横断面図であ
る。
【図8】掩蔽部材の作用を説明する断面図である。
【図9】点検口枠に蓋部材を装着した状態を説明する中
間を省略した断面図である。
【図10】点検口枠に装着された蓋部材の他の支持態様
を説明する断面図である。
【図11】蓋枠の左右の枠材を構成する押出成形材を説
明する斜視図である。
【図12】蓋枠の上下の枠材を構成する押出成形材を説
明する斜視図である。
【図13】蓋部材の構成を説明する部分背面図である。
【図14】蓋部材の構成を説明する部分斜視図である。
【図15】枠開口への蓋部材の装着要領を説明する説明
図である。
【図16】掩蔽部材の回動動作に関し、係合溝に規制突
部を設けない場合の問題点を説明する断面図である。
【図17】点検口器材を長方形状に構成した場合を説明
する正面図である。
【図18】従来の点検口器材の問題点を説明する断面図
である。
【図19】従来の点検口器材の問題点を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 点検口器材 2 壁体 3 壁開口 5 点検口枠 6 枠開口 7 蓋部材 9 押出成形材 10 枠材 11 枠材 12 枠材 13 枠材 20 係合溝 30 係合溝の入口 32 規制突部 42 脚片 43 条溝 45 条溝 46 掩蔽部材 49 突出片 50 掩蔽片 67 係合突部 70 突片 71 突片 73 枠材 75 枠材 76 枠材 77 枠材 79 蓋枠 81 蓋板 82 押出成形材 91 押出成形材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形材を所要長さに切断して形成し
    た上下左右の枠材を正方形又は長方形に枠組してなる点
    検口枠と、押出成形材を所要長さに切断して形成した上
    下左右の枠材を正方形又は長方形に枠組した蓋枠の蓋開
    口を蓋板で遮蔽してなる蓋部材とを具え、 前記点検口枠が形成する枠開口の上下の面部には、左右
    方向に連続する条溝が設けられる共に、蓋枠の上下の外
    側面には、前記上下の条溝に係合でき且つその略全長に
    亘る長さの突片が左右方向に連続して設けられており、 又、点検口枠の枠開口の左右の面部には、入口が幅狭で
    ある係合溝が上下方向に連続して設けられ、該係合溝に
    はその略全長に亘る長さの掩蔽部材が装着されており、 該掩蔽部材は、係合溝に遊嵌しうる脚片と、その一端に
    連設され且つ枠開口の前方に突出する突出片と、その先
    端に連設され且つ枠開口の内方に折曲する掩蔽片とから
    なり、前記脚片は、枠開口の前方に傾動可能であり、且
    つその有する係合突部が係合溝の前記幅狭の入口と係合
    して抜け止めされており、 前記上下の突片とそれに対応する上下の条溝との係合に
    よって、蓋部材が枠開口に倹飩式に装着されるものとな
    され、該装着状態において、蓋部材の左右側面に、前記
    掩蔽片の先端が略当接状態となるようにしたことを特徴
    とする壁用の点検口器材。
  2. 【請求項2】 脚片が枠開口の後方に傾動するのを阻止
    するために、係合溝の前側の溝壁に、脚片の係合突部と
    当接する規制突部を設けたことを特徴とする壁用の点検
    口器材。
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