JP4145392B2 - 点検口用器材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井や側壁などの内部に配置された配管や配線、更にはエア・ダクトなどの各種設備の点検及び補修、修理のために、建築物の天井や側壁に設置されている点検口用器材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の点検口用器材は、一般的には天井点検口を対象にした製品が主流であるので、この天井点検口に例をとって考察する。
【0003】
この天井点検口は、図1に示されるように、天井01の開口02に嵌め込まれ、取付け金具(クギやビスなど)を使用して、天井01に固定される点検口枠03と、この点検口枠03の枠開口04を塞ぐ蓋板05とからなる。そして、この蓋板05は、軸及び軸受からなる開閉取付け具06を介して、この点検口枠03に回転可能に組み付けられている。また、この蓋板05は、不用意に開放されぬよう、その閉塞姿勢を保持するための施錠装置(図外)が設けられている。
【0004】
上記のような点検口は、蓋板05が軸を中心に回転する形態が採用されているので、長年月の使用の間には、軸や軸受部分に損傷、損壊が発生して、開閉ができなる。更には、点検口枠03や蓋板05の強度を保つための配慮も必要で、コストアップにつながる。また、この従来の構造を、側壁の点検口に適用した場合、点検口の近辺に障害物などが存在すると、蓋板05の開閉ができなくなるおそれがある。加えて、開閉が可能であっても、障害物の位置によっては半開きになったりして、本来の開口の機能が大きく削がれる。したがって、従来、側壁に適用できる好ましい点検口用器材は、これといって適切な製品が存在していなかった。
【0005】
そこで、この回転式の問題点を解消するために、近年、蓋板を検飩式に開閉する手段が採用されるようになった(一例として特開平7−259319号公報参照)。
この手段は、図1に示されるように、検飩式にするために、点検口枠07が形成する枠開口08の上下の面部に条溝09が設けられ、蓋板010の上下の外側面には突片011が設けられている。また、外観を美麗にするために、点検枠口の枠開口の左右の面部には、入り口が幅狭な係合溝012が設けられ、かつ、この係合溝012には、先端にこの係合溝012に遊嵌される脚辺013を備えてクランク状に形成された掩蔽部材014が装着されている。更に、この掩蔽部材014は、係合溝012に遊嵌する脚片013の他に、これに連設され、かつ、枠開口08の前方に突出する突出片015と、その先端に連設され、かつ、枠開口08の内方に折曲する掩蔽片016とから構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この検飩式の枠構造は、前記開閉式の点検口の枠構造に比べれば、蓋板010が検飩式で、点検口枠07から離脱できる構造となっているから、点検口の近辺に障害物などが存在しても、枠開口08を全面的に開放することができ、本来の開口の機能を削ぐおそれはなくなった。
【0007】
しかし、この先行技術による点検口の枠構造は、点検口枠07の条溝09、蓋板010の突片011、点検口枠07の係合溝012、別部材で構成される掩蔽部材014など数多くの凹凸を備えた大変複雑な形状の押し出し成形材の素材と、同様に複雑な形状を備えた別部材とを要する。そのために、コストアップを招来するのは必定で、組立加工にも手数を要する。また、この検飩式は、点検口枠07に蓋部材010が装填されたとき、点検口の表側は、この点検口枠07に設けられた掩蔽部材014と蓋部材010との間、そして点検口枠07と蓋部材010の突片011との間にそれぞれ間隙017が生じる構造を備えている。その結果、この間隙017内にほこりが溜まりやすく、外観上美麗とはいい難く、また掃除するにも手数を要する。
【0008】
本発明は、この不都合を解消する目的で、開発されたものである。
したがって、本発明は、上記のように、壁体に設けられた開口に取り付けられる点検口枠と、この点検口枠によって形成される枠開口に、蓋板を備えてこの枠開口を閉塞するために当該枠開口に着脱自在に装着される蓋部材とから形成される点検口用器材において、点検口枠と蓋部材とを極めてシンプルな形状の押し出し成形材で得ることと合わせて、点検口の表側の見栄えを更に改善することである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】
記の技術的な課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、壁体に設けられた開口に取り付けられる点検口枠と、この点検口枠によって形成される枠開口に、蓋板を備えてこの枠開口を閉塞するためにこの枠開口に着脱自在に装着される蓋部材とからなる点検口用器材において、前記開口に嵌着される点検口枠は、角筒部と、この角筒部の辺縁から外方に向かって一体に延設される覆い板とからなる断面L字状に形成され、前記蓋部材は、後方に向けて角筒状に立ち上げて形成され、前記点検口枠の角筒部内に嵌合される立ち壁と、この立ち壁の辺縁から内外に向かって一体に延設される覆い板とが備わっているとともに、前記蓋部材の覆い板は、前記立ち壁との会合部位から外方側は点検口枠の覆い板の横幅寸法よりも大きな寸法を備え、また、前記会合部位から内方側ではこの蓋部材が支える前記蓋板の周縁支え代を備えて幅広に形成され、更に前記蓋部材の立ち壁と、この立ち壁の内方で、この立ち壁の内側面と平行にして前記覆い板から一体に立設された蓋板係止角筒部とが備わっていて、これら立ち壁と蓋板係止角筒部との間で蓋板固定溝が形成され、この蓋板固定溝には係止突条が一体に設けられ、また、前記蓋板固定溝の係止突条に係止される係止突条を備えた長短長さの異なる一対の固定突片が備わったL型形状の押さえ具が、その一方の固定突片がこの蓋板固定溝に嵌脱自在に係合されていることを特徴とする
【0015】
この手段によれば、点検口枠は、実質的に角筒部と、この角筒部の辺縁から外方に向かって一体に延設される覆い板のみの断面L字状に形成されている。また、蓋部材も、基本的には、角筒状に形成されて成る立ち壁と、この立ち壁の辺縁から内外に向かって一体に延設される覆い板とで形成され、従来の検飩式の枠構造と違って、数多くの凹凸をそなえた大変複雑な形状の押し出し成形材の素材と、同様に複雑な形状を備えた別部材を、全く必要としない。
【0016】
【0017】
更に、前記蓋部材の覆い板は、前記立ち壁との会合部位から外方側は点検口枠の覆い板の横幅寸法よりも大きな寸法を備え、また、前記会合部位から内方側ではこの蓋部材が支える前記蓋板の周縁支え代を備えて幅広に形成されているから、点検口枠の覆い板は、この蓋部材の覆い板によって完全にその前面全域が覆われてしまい、点検口の表側からは、この蓋部材しか見えなくなる。
【0018】
したがって、この請求項1に記載される発明は、次の効果を有する。
点検口枠は、実質的に角筒部と、この角筒部の辺縁から外方に向かって一体に延設される覆い板のみの断面L字状に形成され、また、蓋部材も、基本的には、角筒状に形成された立ち壁と、この立ち壁の辺縁から内外に向かって一体に延設される覆い板とで形成される。その結果、廉価に提供でき、組立加工も簡便である。更に、従来の検飩式と違って、点検口枠の覆い板は、この蓋部材の覆い板によって完全にその前面全域が覆われてしまい、併せて前記のように、簡素な押し出し成形部材が採用されているから、構成部材同士の間に隙間が生ぜず、ほこりが溜まりにくく、外観上美麗で、また掃除も手軽に行える。
【0019】
更にこの発明において前記蓋部材の立ち壁と、この立ち壁の内方で、この立ち壁の内側面と平行にして前記覆い板から一体に立設された蓋板係止角筒部とが備わっていて、これら立ち壁と蓋板係止角筒部との間で蓋板固定溝が形成され、この蓋板固定溝には係止突条が一体に設けられ、また、前記蓋板固定溝の係止突条に係止される係止突条を備えた長短長さの異なる一対の固定突片が備わったL型形状の押さえ具が、その一方の固定突片がこの蓋板固定溝に嵌脱自在に係合されている
したがって、前記蓋板の肉厚が、使用目的によって、大小変更される場合でも、請求項2に記載のように、押さえ具はその固定突片の内、前記他方の固定突片が前記蓋板の裏面に当接されるようにすることによって、押さえ具の両方の固定突片の、前記長短長さが異なる構成をうまく活用して、この肉厚の変化をうまく吸収できるからである。例えば、短い固定突片では、これを前記蓋板固定溝に係合させれば、6mmの肉厚に対応できる。また、逆に長い固定突片では、これを前記蓋板固定溝に係合させれば、9〜15mmの肉厚に対応できる。
【0020】
【0021】
【0022】
また、請求項に記載されるように、前記押さえ具の固定突片の内、長い寸法の固定突片側の遊端には係止突条が形成されているとともに、この長い寸法の固定突片が、前記点検口枠の角筒部の立ち上がり寸法と同等の長さに設定され、短い寸法の固定突片が点検口枠の端部に係止されている構成にすることによって、図10に示されるように、短い固定突片を点検口枠の角筒部(基板)の遊端(奥側)に引っかけ、長い固定突片を前記蓋部材の蓋板固定溝に係合させることによって、蓋部材をこの点検口枠に固定的に装着できる。したがって、蓋板は、壁の点検口に適用されるのとは違って、単に蓋部材に載置されるだけであるため、下方から押し上げることで、簡単に開閉できるようになる。その結果、天井の点検口に、うまく対応させて適用できる。
【0023】
更に、別の手段として、請求項に記載されるように、前記蓋部材の立ち壁が、前記点検口枠の角筒部の立ち上がり寸法と同等の立ち上がり寸法に形成されていて、これら立ち壁と角筒部とが一体に点検口回りに固定されている構成が採用される。
このようにすることによって、図11に示されるように、点検口枠の角筒部(基板)と蓋部材の立ち壁とを互いに密着させた形で嵌合させ、両者をクギやビスなどの止め付け具で点検口周りの枠木などに打ち付けることができる。したがって、蓋板は、前記壁の点検口に適用されるのと違って、単に蓋部材に載置されるだけであるため、下方から押し上げることで、簡単に開閉できるようになる。その結果、天井の点検口に、うまく対応させて適用できる。併せて、押さえ具を不要とするから、構造的にも、コスト面でも、共に有利に提供できる。
【0024】
【0025】
また、請求項に記載されるように、前記点検口枠の立ち上がり壁は、覆い板との会合点から遊端に向かって所定の寸法部分より上方部分において、その少なくとも内方側の表面が内方側に偏位膨出され、前記覆い板の会合点からこの膨出部分までが凹入され、この凹入部の立ち上がり寸法が前記蓋部材の立ち壁の立ち上がり寸法と同等若しくはやや長く設定された構成を採用できる。
このようにすることによって、図1、図1に示されるように、側壁の点検口にも天井の点検口にも、点検口枠並びに蓋部材の構造を変えることなく、いずれの点検口にもうまく対応して提供できる。
すなわち、側壁の点検口に適用される場合には、図1に示されるように、点検口枠に蓋部材を嵌合させると、この蓋部材の立ち壁が点検口枠の角筒部の前記凹入部内に収められて、この立ち壁の内方側表面が点検口枠の角筒部の内方側表面と同じ平面上に位置して、外観上もすっきりと、また、美麗にまとめることができ、好ましい外観を呈することになる。
また、天井の点検口に適用される場合には、図1に示されるように、点検口枠に蓋部材か嵌合された状態で、この蓋部材の立ち壁並びに点検口枠の角筒部をともに、クギやビスなどの止め付け具によって、点検口周りの枠木などに打ち付けることができる。蓋板は、壁の点検口に適用されるのとは違って、単に蓋部材に載置されるだけであるため、下方から押し上げることで、簡単に開閉できるようになる。その結果、天井の点検口に、うまく対応させて適用できる。併せて、押さえ具を不要とするから、構造的にも、コスト面でも、共に有利に提供できる。更に、図1に示される側壁に適用される場合と同様に、この蓋部材の立ち壁が点検口枠の角筒部の前記凹入部内に収められて、この立ち壁の内方側表面が点検口枠の角筒部の内方表面の同じ平面上に位置して、外観上もすっきりとまとまって、好ましい外観を呈することになる。
このように、側壁の点検口にも天井の点検口にも、点検口枠並びに蓋部材の構造を変えることなく、いずれの点検口にもうまく対応して提供できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
本第1の実施の形態は、図1〜図8に示されるように、本発明に係る点検口用器材が建物の側壁に設けられる点検口に適用された場合の具体構造を示している。
【0027】
図2,図4に示されるように、本発明の点検口枠用器材は、建物の側壁1の所要箇所に設けられた壁開口2に開口装着される点検口枠3と、更に図1にも示されるように、この点検口枠3の形成する枠開口4を着脱自在な手段によって開放・閉塞する蓋部材5とから形成される。
【0028】
前記点検口枠3は、図3に示されるように、押し出し成形材が所要長さに切
断され、両端部が45度の角度に斜めに切り落とされてなる同一長さの上下左右の枠材6,7,8,9が、正方形に組み合わされ(図1,図4)、その互いに突き合わされた端部同士にわたって配設される繋ぎ板10を介して互いに接合固定されて形成される。
【0029】
前記枠材6〜9は、図2,図3に示されるように、前記壁開口2の内周面11に当接される基板12と、この基板12の壁外方側の端部13から外方に向かって90度に折れ曲がって一体に連設された覆い板14と、更にこの覆い板14の遊端15から壁側に向かって90度折れ曲がって一体に連設されている突条16を備えて構成される。
【0030】
押し出し成形材を用いて以上のように形成された前記上下左右の枠材6〜9は、図1,図2,図4に示されるように、正方形に枠組みされ、図3に示されるように、その四隅において、前記基板12と覆い板14の裏面、そして突条16によって形成される繋ぎ板の嵌め込み溝17に、L字状に形成された前記繋ぎ板10が嵌合され、これをこの嵌め込み溝17の溝底に接着することによって、枠組みが正方形に一体化され、点検口枠3が形成される。
【0031】
この点検口枠3の前記左右の覆い板14の表面には、図1,図4に示されるように、上下方向で所定の間隔を開けて、上下一対の永久磁石18が設けられている。この永久磁石18は、ゴム磁石で、その裏面に貼着された両面接着テープ(図外)を介して、この覆い板14の表面に接着固定される(図8)。これによって、図2,図4に示されるように、前記覆い板14が前記基板12で形成される角筒部19の表側辺縁に周設された前記点検口枠3が形成される。
【0032】
この点検口枠3の枠開口4を開閉する前記蓋部材5は、図1,図2,図5に示されるように、蓋枠20と、この蓋枠20の形成する枠開口21に嵌合係止されて、この枠開口21を閉塞する蓋板22とから形成される。
【0033】
前記蓋枠20は、図5に示されるように、前記点検口枠2と同様に、押し出し成形材が所要長さに切断され、両端部が45度の角度に斜めに切り落とされてなる同一長さの上下左右の枠材23,24,25,26が、正方形に組み合わされ(図1,図4)、その互いに突き合わされた端部同士にわたって配設される繋ぎ板27を介して互いに接合固定されて形成される。
【0034】
前記枠材23〜26は、図2,図4,図5に示されるように、覆い板28の裏面で、その幅方向中央位置からやや内方、つまりこの蓋部材5の中心側に偏らせて、覆い板28に対して直角に立ち壁29が一体的に立設されている。また、この立ち壁29の内側には、この立ち壁29とやゝ間隔を開けて、この立ち壁29よりも背丈の低い(図例では約4/5)係合壁30が一体的に立設されていて、両壁の間に蓋板22を係止保持する係止溝31が形成されている。更に、この覆い板28の幅方向、つまり内外の両端縁からは、この覆い板28に対してその裏面側に直角に折れ曲がった突条32がそれぞれ一体に連設されている。
【0035】
押し出し成形材を用いて以上のように形成された前記上下左右の枠材23〜26は、正方形に枠組みされ(図1,図4)、その四隅において、図5に示されるように、前記覆い板28と立ち壁29の裏面、そして外側の突条32によって形成される繋ぎ板の嵌め込み溝33に、L字状に形成された前記繋ぎ板27が嵌合され、これをこの嵌め込み溝27の溝底に接着することによって、枠組みが正方形に一体化され、蓋部材5、厳密には蓋枠20が形成される。
【0036】
この蓋枠20の前記覆い板28と立ち壁29の裏面、そして外側の突条32によって形成される嵌め込み溝33の内、左右の嵌め込み溝33には、それぞれ上下方向で所定の間隔を開けて、図4,図5に示されるように、上下一対の永久磁石34が設けられている。この永久磁石34は、ゴム磁石で、その裏面に貼着された両面接着テープを介して、この覆い板28の裏面に接着固定される(図8)。これによって、図2,図5に示されるように、前記覆い板28が前記立ち壁29で形成される角筒部35の表側辺縁の内外にわたって設けられた前記蓋部材5が形成される。
【0037】
また、前記蓋部材5の覆い板28は、図2,図7,図8に示されるように、前記立ち壁29との会合部位(根元)40から外方側は前記点検口枠3の覆い板14の横幅寸法よりも大きな寸法を備え、また、前記会合部位40から内方側ではこの蓋部材5が支える前記蓋板22の周縁支え代を備えて幅広に形成されている。
【0038】
前記永久磁石18,34は、いずれか一方が永久磁石の磁力によって吸引される他の物質、つまり鉄板や銅板などの磁着体に代替させることもできる。つりま、永久磁石同士の組合せの他に、永久磁石と磁着体との組合せであっても、所期の目的は良好に発揮される。
【0039】
なお、前記永久磁石18,34は共に、点検口枠3と蓋枠20の左右の嵌め込み溝17,33に設けられているが、必要に応じて上下左右の嵌め込み溝17,33に設けられる。より理想的には、左右の嵌め込み溝17,33に設けられるのが望ましい。
【0040】
したがって、前記点検口枠3にこの蓋部材5を近づけると、両者に設けられている前記永久磁石18,34の吸引力によって、この蓋部材5は簡便に点検口枠3の枠開口4を閉塞する(図1,図2,図8)。また、蓋部材5を手前に引くことによって、これを点検口枠3からいとも簡単に取り外せて、点検口枠3の枠開口4を開放する(図4)。
【0041】
また、前記点検口枠3の覆い板14は、その前面全域がこの蓋部材5の覆い板28で覆われてしまうので、これを前面から見ると、図1に示されるように、蓋部材5のみが露呈する形となり、外観上極めてシンプルである。
【0042】
このように、点検口枠3に対する蓋部材5の着脱を、永久磁石同士の組合せ、又は、永久磁石と磁着体との組合せによる吸引という手段を採用しておこなうので、一軸を中心にして開閉したり、検飩式に開閉したりする従来の手段と違って、開閉操作が格段に簡便になる。併せて点検口枠3の近辺に他物が存在していても、回転式のものと違って、この点検口枠の枠開口をうまく開放できる。この利点は、検飩式と同様である。ただ、検飩式は、その蓋部材の着脱操作が煩雑であるのに対して、本発明は、すこぶる簡単である点で大きな違いが見られる。
【0043】
また、図5に示されるように、前記立ち壁26と係合壁27との互いの対向面間に形成される前記係止溝31の内面には複数段の係止突条36が一体に形成されている。
【0044】
前記蓋板22は、図2,図4,図5に示されるように、その上下左右の寸法が、前記互いに対向する係合壁30間の内法寸法とほぼ同等若しくはやや短い寸法に設定されている。したがって、前記内側の突条32に周縁部が支えられ、かつ、端縁がこの係止壁30の内面にほぼ当接するように形成される。
【0045】
また、前記蓋板22は、図2,図4,図6,図7に示されるように、前記内側の突条32に周縁部が支えられた状態で、その周縁適宜箇所、図例では上下左右の四箇所を係合突条付きの押さえ具37によって蓋枠20に一体的に取り付けられている。
【0046】
この係合突条付きの押さえ具37は、図6,図7に示されるように、断面がL字状に形成されて長短長さの異なる一対の固定突片38が備わっている。この固定突片38には、それぞれその内外両面に、前記係止溝31に形成さた係止突条36に係合される複数段の係止突条39が一体に設けられている。
【0047】
したがって、蓋板22を前記内側の突条32にその周縁部が支えられた状態で蓋枠20にセットし、この押さえ具37を前記係止溝31に押し込み、その内面の係止突条36にこの押さえ具37の係止突条39を係止させる。押さえ具37が係止溝31に係止固定され、もって、蓋板22が蓋枠20に一体的に取り付けられる。
【0048】
押さえ具37は、その係止溝31に押し込まれない側の固定突片38が蓋板22の裏面に当接するまでこの係止溝31に押し込まれることによって、蓋板22を蓋枠20にガタツキなくしっかりと取り付けることができる。
【0049】
また、蓋板22の肉厚が太い場合には、図2に示される取り付け状態とは逆に、この押さえ具37の長い側の固定突片38を前記係止溝31に挿入係止させることによって対応できる。
【0050】
(第2の実施の形態)
図9,図10に示される構造は、天井に設けられた点検口に適用される場合を例示した第2の実施の形態を示す。
この第2の実施の形態は、基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様である。したがって、同一の構成を備える部材、部品、部位には同一の符号を付してその説明の詳細は割愛する。そこで、前記第1の実施の形態と相違する点について以下詳述する。
【0051】
この第2の実施の形態では、前記押さえ具が、前記第1の実施の形態と異なっている。つまり、図9に示されるように、押さえ具42は、やはり、長短の固定突片43,44を備えている。長い固定突片43は、その上下の寸法が前記点検口枠の基板12の上下寸法よりもやや長く形成されているとともに、その下端には、前記係合溝31の上下寸法と等しい長さ部分の両面に、それぞれ係止突条45が備わって、全体としてLの字状に形成される。
【0052】
このような構成によると、図10に示されるように、点検口枠3に蓋部材5を、永久磁石18,34の吸着力によって嵌合固定させ、点検口枠3の枠開口4を閉鎖する。次いで、前記押さえ具42を、その長い固定突片43の係止突条45を前記係合溝31に押し込みながら、短い固定突片44を前記点検口枠3の基板12の上方遊端13に係止させる。その結果、蓋部材5はこの押さえ具42によって、点検口枠3に一体的に固定される。蓋板22は、前記蓋枠20の突条32上に載置されているだけであるから、これを下方から押し上げるようにして、枠開口4を開放できる。
このようにして、単に押さえ具の形状を少し変えるだけで、他の構成部品は全て前記第1の実施の形態と同様のものを採用でき、この点でコストメリットがある。
【0053】
(第3の実施の形態)
図11に示される構成は、第3の実施の形態を例示し、特に天井に形成される点検口に適用される場合に好適な別の例を示す。
【0054】
図11に示される構造は、蓋部材5の立ち壁29の上下寸法が、この蓋部材5が点検口枠3に嵌合された状態で、丁度点検口枠3の基板12の上方遊端13とこの立ち壁29の上方遊端29Aとがほぼ同じ高さレベルになるように寸法設定されたものである。
【0055】
このような構成によって、図示されるように、点検口枠3に蓋部材5を嵌合した後、点検口枠3の基板12と蓋部材5の立ち壁29とを共に、クギやビスなどの止め付け具46によって、点検口回りの枠木に一体に取り付けることができる。
【0056】
したがって、蓋部材5の立ち壁29を少し長くするだけで、他の部材や部品並びに形状は、前記第1,第2の実施の形態と全く同様にして、簡便に天井の点検口への点検口用器材として転用でき、コストメリットがある。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
なお、前記図11に示される構造の内、前記第1ないし第2の実施の形態と、基本的に、同一の構成を備える部材、部品、部位には同一の符号を付してその説明の詳細は割愛する。
【0062】
(第の実施の形態)
本第の実施の形態は、第1に側壁並びに天井それぞれの点検口に対して、点検口枠と蓋部材とを側壁専用あるいは天井専用に作製する必要がなく、いずれにも適用でき、コストメリットがあることと、外観上の美観を更に向上できる点検口用器材を提供するものである。
【0063】
図1ないし図1に示されるように、基本的な構成は、前記第1の実施の形態に示されるものと同様である。したがって、同一の構成を備える部材、部品、部位には同一の符号を付してその説明の詳細は割愛する。そこで、前記第1の実施の形態と相違する点について以下詳述する。
【0064】
この第の実施の形態では、前記点検口枠3の基板12は、覆い板14との会合点から遊端に向かって所定の寸法部分より上方部分において、その少なくとも内方側の表面Fが内方側に偏位膨出され、前記覆い板14からこの膨出部分47までの立ち上がり寸法が前記蓋部材5の立ち壁29の立ち上がり寸法と同等若しくはやや長く設定され、この膨出部分47の下に凹入部48が形成される。
【0065】
このような構成では、前記点検口枠3に蓋部材5を、前記永久磁石18,34の吸着力によって、嵌合させ枠開口4を閉塞すると、蓋枠20の立ち壁29が、前記凹入部48に収められる(図13のA)。
【0066】
したがって、蓋枠20の立ち壁29は、前記点検口枠3の基板12の凹入部48に収められて、この立ち壁29の内方側の表面fが点検口枠3の前記角筒部19(基板12)の内方側の表面Fと同じ平面上に位置して、外観上もすっきりと、また、美麗にまとめることができ、好ましい外観を呈することになる。
【0067】
また、天井の点検口に適用される場合にも、図1に示されるように、点検口枠3に蓋部材5が嵌合された状態で、この蓋部材5の立ち壁29並びに点検口枠3の基板12をともに、クギやビスなどの止め付け具46によって、点検口周りの枠木などに打ち付けることができる。そして、蓋板22は、壁の点検口に適用されるのと違って、単に蓋部材5に載置されるだけであるため、下方から押し上げることで、簡単に開閉できるようになる。その結果、天井の点検口に、うまく対応させて適用できる。併せて、押さえ具37を不要とするから、構造的にも、コスト面でも、有利に提供できる。更に、図1に示される側壁に適用される場合と同様に、この蓋部材5の立ち壁29が点検口枠3の角筒部19の前記凹入部48内に収められて、この立ち壁29の内方側の表面fが点検口枠の角筒部19の内方側の表面Fの同じ平面上に位置して、外観上もすっきりとまとまって、好ましい外観を呈することになる。
【0068】
このように、側壁の点検口にも天井の点検口にも、点検口枠3並びに蓋部材5の構造を変えることなく、いずれの点検口にもうまく対応できる。
【0069】
尚、図中、特に図1において、前記基板12の内方側の表面F並びに立ち壁29の内方側の表面fに形成される状溝49は、前記クギやビスなどの止め付け具46の位置決めのために形成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る点検口用器材の第1の実施の形態を示し、その全体正面図である。
【図2】 本発明に係る点検口用器材の第1の実施の形態を示し、側壁の点検口に取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】 点検口枠の要部を裏面から外観した場合の一部切欠きか拡大外観図である。
【図4】 点検口枠の正面と蓋部材の裏面とをともに外観した場合の一部切欠き外観図である。
【図5】 蓋枠の要部を裏面から概観した場合の一部切欠き拡大外観図である。
【図6】 押さえ具を係止溝に係合させるときの作用を示した要部の切欠き拡大説明図である。
【図7】 押さえ具を係止溝に係合させて蓋板を蓋枠に取り付けた状態を説明し、図1中のB−B拡大断面図である。
【図8】 永久磁石による吸着状態を説明し、図1中A−A拡大断面図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態を示し、押さえ具の拡大外観図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態を示し、点検口枠と蓋部材との取り付け状態を示す要部の拡大断面図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態を示し、点検口枠と蓋部材との取り付け状態を示す要部の拡大断面図である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態を示し、蓋枠の一部切欠き拡大外観図である。
【図13】 本発明のの実施の形態を側壁の点検口に適用した場合を示し、(A)は一部切欠き全体断面図、(B)はその作用の説明図である。
【図14】 本発明のの実施の形態を示し、天井の点検口に適用した場合の一部切欠き全体断面図である。
【図15】 従来の点検口用器材の説明図である。
【図16】 従来の検飩式の枠構造の説明図である。
【符号の説明】
3…点検口枠、4…枠開口、5…蓋部材、12…基板、13…角筒部の遊端、14…覆い板、18…永久磁石、19…角筒部、20…蓋枠、22…蓋板、28…覆い板、29…立ち壁、30…係合壁、31…係止溝、34…永久磁石、35…角筒部、36…係止突条、37…押さえ具、38…固定突片、39…係止突条、40…会合部位、42…押さえ具、43…長い固定突片、44…短い固定突片、45…係止突条、48…凹入部。

Claims (5)

  1. 壁体に設けられた開口に取り付けられる点検口枠と、この点検口枠によって形成される枠開口に、蓋板を備えてこの枠開口を閉塞するためにこの枠開口に着脱自在に装着される蓋部材とからなる点検口用器材において、前記開口に嵌着される点検口枠は、角筒部と、この角筒部の辺縁から外方に向かって一体に延設される覆い板とからなる断面L字状に形成され、前記蓋部材は、後方に向けて角筒状に立ち上げて形成され、前記点検口枠の角筒部内に嵌合される立ち壁と、この立ち壁の辺縁から内外に向かって一体に延設される覆い板とが備わっているとともに、前記蓋部材の覆い板は、前記立ち壁との会合部位から外方側は点検口枠の覆い板の横幅寸法よりも大きな寸法を備え、また、前記会合部位から内方側ではこの蓋部材が支える前記蓋板の周縁支え代を備えて幅広に形成され、更に前記蓋部材の立ち壁と、この立ち壁の内方で、この立ち壁の内側面と平行にして前記覆い板から一体に立設された蓋板係止角筒部とが備わっていて、これら立ち壁と蓋板係止角筒部との間で蓋板固定溝が形成され、この蓋板固定溝には係止突条が一体に設けられ、また、前記蓋板固定溝の係止突条に係止される係止突条を備えた長短長さの異なる一対の固定突片が備わったL型形状の押さえ具が、その一方の固定突片がこの蓋板固定溝に嵌脱自在に係合されていることを特徴とする点検口用器材。
  2. 押さえ具はその固定突片の内、前記他方の固定突片が前記蓋板の裏面に当接されるようにしてなる請求項1記載の点検口用器材。
  3. 押さえ具はその固定突片の内、長い寸法の固定突片が、その遊端に係止突条が形成され、かつ、前記点検口枠の角筒部の立ち上がり寸法と同等の長さに寸法設定され、短い寸法の固定突片が点検口枠の端部に係止されてなる請求項1記載の点検口用器材。
  4. 蓋部材の立ち壁が、前記点検口枠の角筒部の立ち上がり寸法と同等の立ち上がり寸法に形成されていて、これら立ち壁と角筒部とが一体に点検口回りに固定されている請求項1記載の点検口用器材。
  5. 点検口枠の立ち上がり壁は、覆い板との会合点から遊端に向かって所定の寸法部分より上方部分において、その少なくとも内方側の表面が内方側に偏位膨出され、前記覆い板の会合点からこの膨出部分までの立ち上がり寸法が前記蓋部材の立ち壁の立ち上がり寸法と同等若しくはやや長く設定されている請求項1〜4のいずれかに記載の記載の点検口用器材。
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