JP3532399B2 - 廻り縁構造 - Google Patents
廻り縁構造Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅等の建築物
の天井面に沿って膜天井シートを敷設する場合に用いら
れる廻り縁構造に関するものである。
の天井面に沿って膜天井シートを敷設する場合に用いら
れる廻り縁構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、住宅等の建築物の天井の構造
として、天井面に沿って膜天井シートを敷設する膜天井
構造が知られている。図６に示すように、この膜天井シ
ート１は、その周縁に係止部材２が取り付けられてお
り、この係止部材２を、天井面３の周囲における壁面４
に固定した膜天井廻り縁５の係止部６へ係止させること
により、天井面３に沿って間隔をあけて敷設されるよう
になっている。
として、天井面に沿って膜天井シートを敷設する膜天井
構造が知られている。図６に示すように、この膜天井シ
ート１は、その周縁に係止部材２が取り付けられてお
り、この係止部材２を、天井面３の周囲における壁面４
に固定した膜天井廻り縁５の係止部６へ係止させること
により、天井面３に沿って間隔をあけて敷設されるよう
になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に膜天井シート１を敷設した場合、天井面３に取り付け
る照明等の電装部品への配線を行うことができないた
め、膜天井シート１の敷設作業は、電装部品の取り付け
及びこの電装部品への配線作業を終わらせた後に行わな
ければならず、その作業段取りが極めて煩雑であった。
また、この膜天井シート１を敷設した後では、膜天井シ
ート１によって配線が覆われるため、電装部品の配線の
メンテナンスが困難であるという問題があった。
に膜天井シート１を敷設した場合、天井面３に取り付け
る照明等の電装部品への配線を行うことができないた
め、膜天井シート１の敷設作業は、電装部品の取り付け
及びこの電装部品への配線作業を終わらせた後に行わな
ければならず、その作業段取りが極めて煩雑であった。
また、この膜天井シート１を敷設した後では、膜天井シ
ート１によって配線が覆われるため、電装部品の配線の
メンテナンスが困難であるという問題があった。
【０００４】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、容易な作業段取りにて施工を行うことができ、ま
た、施工後には、天井に取り付けた電装部品への配線の
メンテナンスを容易に行うことが可能な廻り縁構造を提
供することを目的としている。
ので、容易な作業段取りにて施工を行うことができ、ま
た、施工後には、天井に取り付けた電装部品への配線の
メンテナンスを容易に行うことが可能な廻り縁構造を提
供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の廻り縁構造は、天井面に沿って間隔
をあけて膜天井シートを敷設してなる膜天井構造におけ
る廻り縁構造であって、壁面から間隔をあけて天井面に
固定され、前記壁面と反する側面に前記膜天井シートの
端部が膜天井廻り縁を介して取り付けられる新設木と、
該新設木と前記壁面との間に設けられ内部に配線コード
が収納される配線ケースと、前記新設木に着脱可能に取
り付けられて前記配線ケースが配設された前記壁面と新
設木との間の空間を塞ぐカバーとを有し、前記カバー
は、前記新設木の前記壁面側の側面に固定された、係止
溝を有するベース部材と、該ベース部材の係止溝に着脱
可能に係止される係止片が形成され、かつ、前記新設木
の下面及び前記壁面と前記新設木との間を覆うカバー部
材とから構成されるとともに、それらベース部材とカバ
ー部材はそれぞれ前記配線ケースとは別部材で構成さ
れ、前記カバー部材の壁面側の一端には柔軟性を有する
閉塞材が設けられてなることを特徴としている。これに
より、天井面に沿って設けられた配線ケース内に、天井
面に取り付けられる電装部品への配線コードを収納する
ことが可能となり、また、この配線ケースが膜天井シー
トが止められた新設木よりも壁面側に設けられているの
で、配線ケースにおける天井と側壁のコーナー部分に沿
う配線コードの収納作業を膜天井シートの敷設作業に拘
わらず行うことが可能となる。しかも、膜天井シートを
外すことなく、配線ケース内の配線コードのメンテナン
スを極めて容易に行うことが可能となる。また、新設木
に固定されたベース部材の係止溝にカバー部材の係止片
を挿抜するだけで、容易にベース部材に対してカバー部
材が着脱される。さらに、壁面を傷つけることなく弾性
変形しながら閉塞部材が壁面へ密着し、カバー部材と壁
面との隙間を確実に閉塞する。
に、請求項１記載の廻り縁構造は、天井面に沿って間隔
をあけて膜天井シートを敷設してなる膜天井構造におけ
る廻り縁構造であって、壁面から間隔をあけて天井面に
固定され、前記壁面と反する側面に前記膜天井シートの
端部が膜天井廻り縁を介して取り付けられる新設木と、
該新設木と前記壁面との間に設けられ内部に配線コード
が収納される配線ケースと、前記新設木に着脱可能に取
り付けられて前記配線ケースが配設された前記壁面と新
設木との間の空間を塞ぐカバーとを有し、前記カバー
は、前記新設木の前記壁面側の側面に固定された、係止
溝を有するベース部材と、該ベース部材の係止溝に着脱
可能に係止される係止片が形成され、かつ、前記新設木
の下面及び前記壁面と前記新設木との間を覆うカバー部
材とから構成されるとともに、それらベース部材とカバ
ー部材はそれぞれ前記配線ケースとは別部材で構成さ
れ、前記カバー部材の壁面側の一端には柔軟性を有する
閉塞材が設けられてなることを特徴としている。これに
より、天井面に沿って設けられた配線ケース内に、天井
面に取り付けられる電装部品への配線コードを収納する
ことが可能となり、また、この配線ケースが膜天井シー
トが止められた新設木よりも壁面側に設けられているの
で、配線ケースにおける天井と側壁のコーナー部分に沿
う配線コードの収納作業を膜天井シートの敷設作業に拘
わらず行うことが可能となる。しかも、膜天井シートを
外すことなく、配線ケース内の配線コードのメンテナン
スを極めて容易に行うことが可能となる。また、新設木
に固定されたベース部材の係止溝にカバー部材の係止片
を挿抜するだけで、容易にベース部材に対してカバー部
材が着脱される。さらに、壁面を傷つけることなく弾性
変形しながら閉塞部材が壁面へ密着し、カバー部材と壁
面との隙間を確実に閉塞する。
【０００６】請求項２記載の廻り縁構造は、天井面に沿
って間隔をあけて膜天井シートを敷設してなる膜天井構
造における廻り縁構造であって、壁面から間隔をあけて
天井面に固定され、前記壁面と反する側面に前記膜天井
シートの端部が膜天井廻り縁を介して取り付けられる新
設木と、該新設木と前記壁面との間における壁面に当接
されて設けられ、内部に配線コードが収納される配線ケ
ースと、前記新設木に着脱可能に取り付けられて前記配
線ケースと新設木との間の空間を塞ぐカバーとを有し、
前記カバーは、前記新設木の前記壁面側の側面に固定さ
れた、係止溝を有するベース部材と、該ベース部材の係
止溝に着脱可能に係止される係止片が形成され、かつ、
前記新設木の下面及び壁面と新設木との間を覆うカバー
部材とから構成されるとともに、それらベース部材とカ
バー部材はそれぞれ前記配線ケースとは別部材で構成さ
れ、前記カバー部材の壁面側の一端には柔軟性を有する
閉塞材が設けられてなることを特徴としている。これに
より、天井面に沿って設けられた配線ケース内に、天井
面に取り付けられる電装部品への配線コードを収納する
ことが可能となり、また、この配線ケースが膜天井シー
トが止められた新設木よりも壁面側に設けられているの
で、配線ケースにおける天井と側壁のコーナー部分に沿
う配線コードの収納作業を膜天井シートの敷設作業に拘
わらず行うことが可能となる。しかも、膜天井シートを
外すことなく、配線ケース内の配線コードのメンテナン
スを極めて容易に行うことが可能となる。また、新設木
の壁面側の側面に固定されたベース部材の係止溝にカバ
ー部材の係止片を挿抜するだけで、容易にベース部材に
対してカバー部材が着脱される。さらに、閉塞部材が配
線ケースに当接し、カバー部材と配線ケースとの隙間を
閉塞する。
って間隔をあけて膜天井シートを敷設してなる膜天井構
造における廻り縁構造であって、壁面から間隔をあけて
天井面に固定され、前記壁面と反する側面に前記膜天井
シートの端部が膜天井廻り縁を介して取り付けられる新
設木と、該新設木と前記壁面との間における壁面に当接
されて設けられ、内部に配線コードが収納される配線ケ
ースと、前記新設木に着脱可能に取り付けられて前記配
線ケースと新設木との間の空間を塞ぐカバーとを有し、
前記カバーは、前記新設木の前記壁面側の側面に固定さ
れた、係止溝を有するベース部材と、該ベース部材の係
止溝に着脱可能に係止される係止片が形成され、かつ、
前記新設木の下面及び壁面と新設木との間を覆うカバー
部材とから構成されるとともに、それらベース部材とカ
バー部材はそれぞれ前記配線ケースとは別部材で構成さ
れ、前記カバー部材の壁面側の一端には柔軟性を有する
閉塞材が設けられてなることを特徴としている。これに
より、天井面に沿って設けられた配線ケース内に、天井
面に取り付けられる電装部品への配線コードを収納する
ことが可能となり、また、この配線ケースが膜天井シー
トが止められた新設木よりも壁面側に設けられているの
で、配線ケースにおける天井と側壁のコーナー部分に沿
う配線コードの収納作業を膜天井シートの敷設作業に拘
わらず行うことが可能となる。しかも、膜天井シートを
外すことなく、配線ケース内の配線コードのメンテナン
スを極めて容易に行うことが可能となる。また、新設木
の壁面側の側面に固定されたベース部材の係止溝にカバ
ー部材の係止片を挿抜するだけで、容易にベース部材に
対してカバー部材が着脱される。さらに、閉塞部材が配
線ケースに当接し、カバー部材と配線ケースとの隙間を
閉塞する。
【０００７】請求項３記載の廻り縁構造は、請求項１ま
たは請求項２記載の廻り縁構造において、前記新設木
は、前記配線ケースの配置スペースの他に前記配線ケー
スのケース本体から蓋体を脱着するためのクリアランス
を有して、前記壁面から離間して設けられていることを
特徴としている。
たは請求項２記載の廻り縁構造において、前記新設木
は、前記配線ケースの配置スペースの他に前記配線ケー
スのケース本体から蓋体を脱着するためのクリアランス
を有して、前記壁面から離間して設けられていることを
特徴としている。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の廻り縁構造の実施
の形態を図によって説明する。なお、従来技術と同一構
造部分には、同一符号を付して説明を省略する。図１に
おいて、符号７は、新設木である。この新設木７は、例
えば、軽量アンカー用ナイロンプラグ及びビス等の固定
ビス８によって、壁面４から間隔をあけて天井面３に固
定されている。そして、この新設木７の、壁面４と反す
る側面７ａに膜天井廻り縁５が固定され、この膜天井廻
り縁５の係止部６に、係止部材２が係止されて、天井面
３に沿って間隔をあけて膜天井シート１が配設されてい
る。
の形態を図によって説明する。なお、従来技術と同一構
造部分には、同一符号を付して説明を省略する。図１に
おいて、符号７は、新設木である。この新設木７は、例
えば、軽量アンカー用ナイロンプラグ及びビス等の固定
ビス８によって、壁面４から間隔をあけて天井面３に固
定されている。そして、この新設木７の、壁面４と反す
る側面７ａに膜天井廻り縁５が固定され、この膜天井廻
り縁５の係止部６に、係止部材２が係止されて、天井面
３に沿って間隔をあけて膜天井シート１が配設されてい
る。
【０００９】新設木７と壁面４との間には、天井面３と
壁面４とからなる隅部に配線ケース１１が設けられてい
る。この配線ケース１１は、その内部に配線コードが収
納可能な収納空間（収納部）Ｓが形成されたケース本体
１２と、このケース本体１２に着脱可能に取り付けられ
る蓋体１３とから構成されたものである。そして、ケー
ス本体１２の開口側にて、蓋体１３の両側部に形成され
た取付突条１４を、ケース本体１２の両側部に形成され
た取付溝１５へ嵌め込むことにより、この蓋体１３がケ
ース本体１２に取り付けられて、ケース本体１２の開口
側が閉鎖されるようになっている。
壁面４とからなる隅部に配線ケース１１が設けられてい
る。この配線ケース１１は、その内部に配線コードが収
納可能な収納空間（収納部）Ｓが形成されたケース本体
１２と、このケース本体１２に着脱可能に取り付けられ
る蓋体１３とから構成されたものである。そして、ケー
ス本体１２の開口側にて、蓋体１３の両側部に形成され
た取付突条１４を、ケース本体１２の両側部に形成され
た取付溝１５へ嵌め込むことにより、この蓋体１３がケ
ース本体１２に取り付けられて、ケース本体１２の開口
側が閉鎖されるようになっている。
【００１０】また、新設木７には、カバー２１が取り付
けられている。このカバー２１は、新設木７の壁面４側
の側面７ｂに固定されたベース部材２２と、このベース
部材２２に着脱可能に取り付けられたカバー部材２３と
から構成されている。それらベース部材２２とカバー部
材２３はそれぞれ配線ケース１１とは別部材で構成され
ている。ベース部材２２は、図２にも示すように、新設
木７に固定されるベース部２２ａと、このベース部２２
ａに一体に成形されたＬ字状の係止部２２ｂとを有して
おり、この係止部２２ｂとベース部２２ａとの隙間が係
止溝２４とされている。
けられている。このカバー２１は、新設木７の壁面４側
の側面７ｂに固定されたベース部材２２と、このベース
部材２２に着脱可能に取り付けられたカバー部材２３と
から構成されている。それらベース部材２２とカバー部
材２３はそれぞれ配線ケース１１とは別部材で構成され
ている。ベース部材２２は、図２にも示すように、新設
木７に固定されるベース部２２ａと、このベース部２２
ａに一体に成形されたＬ字状の係止部２２ｂとを有して
おり、この係止部２２ｂとベース部２２ａとの隙間が係
止溝２４とされている。
【００１１】一方、カバー部材２３は、図３にも示すよ
うに、平板状に形成されたカバー部２３ａと、このカバ
ー部２３ａの一面側に形成された係止片２３ｂとを有し
ている。そして、このカバー部材２３の係止片２３ｂを
ベース部材２２の係止溝２４へ嵌め込むことにより、こ
のカバー部材２３の係止片２３ｂが係止溝２４内に嵌合
されて、ベース部材２２にカバー部材２３が係止されて
取り付けられるようになっている。そして、このベース
部材２２にカバー部材２３を取り付けることにより、カ
バー部材２３のカバー部２３ａによって、新設木７の下
面及び新設木７と配線ケース１１が配設された壁面４と
の間が覆われるようになっている。
うに、平板状に形成されたカバー部２３ａと、このカバ
ー部２３ａの一面側に形成された係止片２３ｂとを有し
ている。そして、このカバー部材２３の係止片２３ｂを
ベース部材２２の係止溝２４へ嵌め込むことにより、こ
のカバー部材２３の係止片２３ｂが係止溝２４内に嵌合
されて、ベース部材２２にカバー部材２３が係止されて
取り付けられるようになっている。そして、このベース
部材２２にカバー部材２３を取り付けることにより、カ
バー部材２３のカバー部２３ａによって、新設木７の下
面及び新設木７と配線ケース１１が配設された壁面４と
の間が覆われるようになっている。
【００１２】ベース部材２２の係止部２２ｂには、ベー
ス部２２ａと対向する面に、カバー部材２３の係止片２
３ｂの挿入方向前方側へ向かって傾斜されたノコ刃２５
が形成されており、また、カバー部材２３の係止片２３
ｂには、ベース部材２２の係止溝２４へ嵌合させた際
に、係止部２２ｂと対向する面に、挿入方向後方側へ傾
斜したノコ刃２６が形成されている。即ち、ベース部材
２２の係止溝２４へベース部材２３の係止片２３ｂを嵌
合させた際に、ベース部材２２の係止溝２４のノコ刃２
５とカバー部材２３の係止片２３ｂのノコ刃２６とが互
いに係合し、ベース部材２２に対するカバー部材２３の
係止力が高められるようになっている。
ス部２２ａと対向する面に、カバー部材２３の係止片２
３ｂの挿入方向前方側へ向かって傾斜されたノコ刃２５
が形成されており、また、カバー部材２３の係止片２３
ｂには、ベース部材２２の係止溝２４へ嵌合させた際
に、係止部２２ｂと対向する面に、挿入方向後方側へ傾
斜したノコ刃２６が形成されている。即ち、ベース部材
２２の係止溝２４へベース部材２３の係止片２３ｂを嵌
合させた際に、ベース部材２２の係止溝２４のノコ刃２
５とカバー部材２３の係止片２３ｂのノコ刃２６とが互
いに係合し、ベース部材２２に対するカバー部材２３の
係止力が高められるようになっている。
【００１３】また、ベース部材２２の係止部２２ｂは、
その先端側がベース部２２ａへ近接するように傾斜され
て、係止溝２４が開口側に向かって窄められており、こ
れにより、ベース部材２２の係止溝２４へカバー部材２
３の係止片２３ｂを嵌合させた際に、係止部２２ｂが係
止片２３ｂへその弾性力によって付勢されるようになっ
ている。カバー部材２３のカバー部２３ａには、壁面４
側の一端に例えばゴムや軟質樹脂等の柔軟性を有する閉
塞材２７が設けられており、このカバー部材２３をベー
ス部材２２に取り付けた際に、閉塞材２７が壁面４に当
接し、カバー部材２３のカバー部２３ａと壁面４との隙
間が閉塞されるようになっている。なお、この閉塞材２
７は、前述したように、ゴムや柔軟樹脂等の柔軟性を有
する材料から形成されているので、壁面を傷つけること
なく弾性変形しながら壁面４へ密着し、カバー部２３ａ
と壁面４との隙間を確実に閉塞する。
その先端側がベース部２２ａへ近接するように傾斜され
て、係止溝２４が開口側に向かって窄められており、こ
れにより、ベース部材２２の係止溝２４へカバー部材２
３の係止片２３ｂを嵌合させた際に、係止部２２ｂが係
止片２３ｂへその弾性力によって付勢されるようになっ
ている。カバー部材２３のカバー部２３ａには、壁面４
側の一端に例えばゴムや軟質樹脂等の柔軟性を有する閉
塞材２７が設けられており、このカバー部材２３をベー
ス部材２２に取り付けた際に、閉塞材２７が壁面４に当
接し、カバー部材２３のカバー部２３ａと壁面４との隙
間が閉塞されるようになっている。なお、この閉塞材２
７は、前述したように、ゴムや柔軟樹脂等の柔軟性を有
する材料から形成されているので、壁面を傷つけること
なく弾性変形しながら壁面４へ密着し、カバー部２３ａ
と壁面４との隙間を確実に閉塞する。
【００１４】上記の廻り縁構造によれば、新設木７と壁
面４との間に配線ケース１１が設けられているので、こ
の配線ケース１１内に、天井面３に取り付ける電装部品
への配線コードを収納することができる。また、この配
線ケース１１が膜天井シート１を止める膜天井廻り縁５
よりも壁面４側に設けられているので、配線ケース１１
における配線コードの収納作業を膜天井シート１の敷設
作業に関わらず行うことができる。つまり、天井面３に
取り付ける電装部品の配線作業及び膜天井シート１の敷
設作業の段取りを考慮することなく、これら作業を行う
ことができ、工期の短縮化を図ることができる。
面４との間に配線ケース１１が設けられているので、こ
の配線ケース１１内に、天井面３に取り付ける電装部品
への配線コードを収納することができる。また、この配
線ケース１１が膜天井シート１を止める膜天井廻り縁５
よりも壁面４側に設けられているので、配線ケース１１
における配線コードの収納作業を膜天井シート１の敷設
作業に関わらず行うことができる。つまり、天井面３に
取り付ける電装部品の配線作業及び膜天井シート１の敷
設作業の段取りを考慮することなく、これら作業を行う
ことができ、工期の短縮化を図ることができる。
【００１５】しかも、カバー２１を構成するカバー部材
２３が、新設木７に固定されたベース部材２２に対して
着脱可能とされ、さらに、配線ケース１１のケース本体
１２に対して蓋体１３が着脱可能とされているので、膜
天井シート１を外すことなく、配線ケース１１内の配線
コードのメンテナンスを極めて容易に行うことができ
る。また、膜天井廻り縁５が固定された新設木７の下面
及び配線ケース１１が配設された新設木７と壁面４との
間が、新設木７に取り付けられたカバー２１によって囲
われているので、これら新設木７の下面及び新設木７と
壁面との間の良好な外観を得ることができ、極めて綺麗
な天井とすることができる。なお、このカバー２１のカ
バー部材２３を、膜天井廻り縁５を覆うように延ばすこ
とにより、一体感のあるさらに良好な外観を有した天井
とすることができる。
２３が、新設木７に固定されたベース部材２２に対して
着脱可能とされ、さらに、配線ケース１１のケース本体
１２に対して蓋体１３が着脱可能とされているので、膜
天井シート１を外すことなく、配線ケース１１内の配線
コードのメンテナンスを極めて容易に行うことができ
る。また、膜天井廻り縁５が固定された新設木７の下面
及び配線ケース１１が配設された新設木７と壁面４との
間が、新設木７に取り付けられたカバー２１によって囲
われているので、これら新設木７の下面及び新設木７と
壁面との間の良好な外観を得ることができ、極めて綺麗
な天井とすることができる。なお、このカバー２１のカ
バー部材２３を、膜天井廻り縁５を覆うように延ばすこ
とにより、一体感のあるさらに良好な外観を有した天井
とすることができる。
【００１６】ここで、図４に示すものは、天井面３に電
装部品３１を取り付ける場合の構造である。図に示すよ
うに、天井面３に固定された電装部品３１と、配線ケー
ス１１との間には、分岐配線ケース３２が設けられてい
る。この分岐配線ケース３２は、天井面３と膜天井シー
ト１との間隔よりも高さ寸法が小さなケースからなるも
ので、その内部には、配線ケース１１内の配線コードが
導かれている。そして、この分岐配線ケース３２内へ導
かれた配線コードが電装部品３１に接続されている。
装部品３１を取り付ける場合の構造である。図に示すよ
うに、天井面３に固定された電装部品３１と、配線ケー
ス１１との間には、分岐配線ケース３２が設けられてい
る。この分岐配線ケース３２は、天井面３と膜天井シー
ト１との間隔よりも高さ寸法が小さなケースからなるも
ので、その内部には、配線ケース１１内の配線コードが
導かれている。そして、この分岐配線ケース３２内へ導
かれた配線コードが電装部品３１に接続されている。
【００１７】また、図５に示すものは、上記の例におけ
る配線ケース１１よりも高さ寸法の大きな配線ケース１
１を用いた例である。この配線ケース１１は、ケース本
体１２の内部の収納部Ｓを上下に仕切る仕切板１２ａが
形成されており、この仕切板１２ａによって上下に仕切
られた空間内に、それぞれ配線コードを収納することが
できるようになっている。また、この配線ケース１１
は、新設木７と壁面４との間にて壁面４に当接させて設
けられており、その高さ寸法は、新設木７とカバー部材
２３のカバー部２３ａとの厚さ寸法よりも大きく、した
がって、配線ケース１１の下端位置が、カバー部２３ａ
の表面位置よりも下方へ突出されている。
る配線ケース１１よりも高さ寸法の大きな配線ケース１
１を用いた例である。この配線ケース１１は、ケース本
体１２の内部の収納部Ｓを上下に仕切る仕切板１２ａが
形成されており、この仕切板１２ａによって上下に仕切
られた空間内に、それぞれ配線コードを収納することが
できるようになっている。また、この配線ケース１１
は、新設木７と壁面４との間にて壁面４に当接させて設
けられており、その高さ寸法は、新設木７とカバー部材
２３のカバー部２３ａとの厚さ寸法よりも大きく、した
がって、配線ケース１１の下端位置が、カバー部２３ａ
の表面位置よりも下方へ突出されている。
【００１８】この配線ケース１１を用いる場合には、カ
バー部材２３として、カバー部２３ａの壁面４側への突
出寸法が配線ケース１１の厚さ寸法分だけ短いものが用
いられる。これにより、このカバー部材２３をベース部
材２２に取り付けた際に、閉塞材２７が配線ケース１１
の蓋体１３に当接し、カバー部材２３のカバー部２３ａ
と配線ケース１１との隙間が閉塞されるようになってい
る。
バー部材２３として、カバー部２３ａの壁面４側への突
出寸法が配線ケース１１の厚さ寸法分だけ短いものが用
いられる。これにより、このカバー部材２３をベース部
材２２に取り付けた際に、閉塞材２７が配線ケース１１
の蓋体１３に当接し、カバー部材２３のカバー部２３ａ
と配線ケース１１との隙間が閉塞されるようになってい
る。
【００１９】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の廻り縁
構造によれば、下記の効果を得ることができる。請求項
１記載の廻り縁構造によれば、天井面に取り付けられる
電装部品への、天井と側壁のコーナー部分に沿う配線コ
ードを収納可能な配線ケースが、膜天井シートが止めら
れた新設木と壁面との間に設けられているので、配線ケ
ースにおける配線コードの収納作業を膜天井シートの敷
設作業に関わらず行うことができる。即ち、天井面シー
トに取り付けられる電装部品の天井と側壁のコーナー部
分に沿う配線作業及び膜天井の敷設作業の段取りを考慮
することなく、これら作業を行うことができ、工期の短
縮化を図ることができる。しかも、カバーが新設木に対
して着脱可能とされているので、膜天井シートを外すこ
となく、配線ケース内の配線コードのメンテナンスを極
めて容易に行うことができる。また、配線ケースが配設
された新設木と壁面との間が、新設木に取り付けられた
カバーによって囲われるので、良好な外観を得ることが
できる。また、新設木の壁面側の側面に固定されたベー
ス部材の係止溝にカバー部材の係止片を挿抜することに
より、極めて容易に、ベース部材に対してカバー部材を
着脱させることができ、配線ケース内における配線のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
構造によれば、下記の効果を得ることができる。請求項
１記載の廻り縁構造によれば、天井面に取り付けられる
電装部品への、天井と側壁のコーナー部分に沿う配線コ
ードを収納可能な配線ケースが、膜天井シートが止めら
れた新設木と壁面との間に設けられているので、配線ケ
ースにおける配線コードの収納作業を膜天井シートの敷
設作業に関わらず行うことができる。即ち、天井面シー
トに取り付けられる電装部品の天井と側壁のコーナー部
分に沿う配線作業及び膜天井の敷設作業の段取りを考慮
することなく、これら作業を行うことができ、工期の短
縮化を図ることができる。しかも、カバーが新設木に対
して着脱可能とされているので、膜天井シートを外すこ
となく、配線ケース内の配線コードのメンテナンスを極
めて容易に行うことができる。また、配線ケースが配設
された新設木と壁面との間が、新設木に取り付けられた
カバーによって囲われるので、良好な外観を得ることが
できる。また、新設木の壁面側の側面に固定されたベー
ス部材の係止溝にカバー部材の係止片を挿抜することに
より、極めて容易に、ベース部材に対してカバー部材を
着脱させることができ、配線ケース内における配線のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
【００２０】請求項２記載の廻り縁構造によれば、天井
面に取り付けられる電装部品への、天井と側壁のコーナ
ー部分に沿う配線コードを収納可能な配線ケースが、膜
天井シートが止められた新設木と壁面との間にて壁面に
当接させて設けられているので、配線ケースにおける配
線コードの収納作業を膜天井シートの敷設作業に関わら
ず行うことができる。つまり、天井面に取り付けられる
電装部品の天井と側壁のコーナー部分に沿う配線作業及
び膜天井シートの敷設作業の段取りを考慮することな
く、これら作業を行うことができ、工期の短縮化を図る
ことができる。しかも、カバーが新設木に対して着脱可
能とされているので、膜天井シートを外すことなく、配
線ケース内の配線コードのメンテナンスを極めて容易に
行うことができる。
面に取り付けられる電装部品への、天井と側壁のコーナ
ー部分に沿う配線コードを収納可能な配線ケースが、膜
天井シートが止められた新設木と壁面との間にて壁面に
当接させて設けられているので、配線ケースにおける配
線コードの収納作業を膜天井シートの敷設作業に関わら
ず行うことができる。つまり、天井面に取り付けられる
電装部品の天井と側壁のコーナー部分に沿う配線作業及
び膜天井シートの敷設作業の段取りを考慮することな
く、これら作業を行うことができ、工期の短縮化を図る
ことができる。しかも、カバーが新設木に対して着脱可
能とされているので、膜天井シートを外すことなく、配
線ケース内の配線コードのメンテナンスを極めて容易に
行うことができる。
【００２１】また、新設木に固定されたベース部材の係
止溝にカバー部材の係止片を挿抜することにより、極め
て容易に、ベース部材に対してカバー部材を着脱させる
ことができ、配線ケース内における配線のメンテナンス
を容易に行うことができる。
止溝にカバー部材の係止片を挿抜することにより、極め
て容易に、ベース部材に対してカバー部材を着脱させる
ことができ、配線ケース内における配線のメンテナンス
を容易に行うことができる。
【図１】 本発明の実施の形態の廻り縁構造を説明する
廻り縁部分の断面図である。
廻り縁部分の断面図である。
【図２】 本発明の実施の形態の廻り縁構造に用いられ
るベース部材の形状を説明するベース部材の断面図であ
る。
るベース部材の形状を説明するベース部材の断面図であ
る。
【図３】 本発明の実施の形態の廻り縁構造に用いられ
るカバー部材の形状を説明するカバー部材の断面図であ
る。
るカバー部材の形状を説明するカバー部材の断面図であ
る。
【図４】 本発明の実施の形態の廻り縁構造に用いられ
る配線ケースと電装部品との配線構造を説明する天井部
分の断面図である。
る配線ケースと電装部品との配線構造を説明する天井部
分の断面図である。
【図５】 本発明の他の実施の形態の廻り縁構造を説明
する廻り縁部分の断面図である。
する廻り縁部分の断面図である。
【図６】 膜天井シートが敷設された天井における廻り
縁部分の断面図である。
縁部分の断面図である。
１ 膜天井シート
３ 天井面
４ 壁面
７ 新設木
１１ 配線ケース
２１ カバー
２２ ベース部材
２３ カバー部材
２３ｂ 係止片
２４ 係止溝
Ｓ 収納部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平８−28020（ＪＰ，Ａ)
実開 昭48−89912（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭57−89648（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭57−155389（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭60−33207（ＪＰ，Ｕ)
Claims (3)
- 【請求項１】 天井面に沿って間隔をあけて膜天井シー
トを敷設してなる膜天井構造における廻り縁構造であっ
て、 壁面から間隔をあけて天井面に固定され、前記壁面と反
する側面に前記膜天井シートの端部が膜天井廻り縁を介
して取り付けられる新設木と、 該新設木と前記壁面との間に設けられ内部に配線コード
が収納される配線ケースと、 前記新設木に着脱可能に取り付けられて前記配線ケース
が配設された前記壁面と新設木との間の空間を塞ぐカバ
ーとを有し、 前記カバーは、前記新設木の前記壁面側の側面に固定さ
れた、係止溝を有するベース部材と、該ベース部材の係
止溝に着脱可能に係止される係止片が形成され、かつ、
前記新設木の下面及び前記壁面と前記新設木との間を覆
うカバー部材とから構成されるとともに、それらベース
部材とカバー部材はそれぞれ前記配線ケースとは別部材
で構成され、 前記カバー部材の壁面側の一端には柔軟性を有する閉塞
材が設けられてなることを特徴とする廻り縁構造。 - 【請求項２】 天井面に沿って間隔をあけて膜天井シー
トを敷設してなる膜天井構造における廻り縁構造であっ
て、 壁面から間隔をあけて天井面に固定され、前記壁面と反
する側面に前記膜天井シートの端部が膜天井廻り縁を介
して取り付けられる新設木と、 該新設木と前記壁面との間における壁面に当接されて設
けられ、内部に配線コードが収納される配線ケースと、 前記新設木に着脱可能に取り付けられて前記配線ケース
と新設木との間の空間を塞ぐカバーとを有し、 前記カバーは、前記新設木の前記壁面側の側面に固定さ
れた、係止溝を有するベース部材と、該ベース部材の係
止溝に着脱可能に係止される係止片が形成され、かつ、
前記新設木の下面及び壁面と新設木との間を覆うカバー
部材とから構成されるとともに、それらベース部材とカ
バー部材はそれぞれ前記配線ケースとは別部材で構成さ
れ、 前記カバー部材の壁面側の一端には柔軟性を有する閉塞
材が設けられてなることを特徴とする廻り縁構造。 - 【請求項３】 前記新設木は、前記配線ケースの配置ス
ペースの他に前記配線ケースのケース本体から蓋体を脱
着するためのクリアランスを有して、前記壁面から離間
して設けられていることを特徴とする請求項１または請
求項２記載の廻り縁構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32506097A JP3532399B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 廻り縁構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32506097A JP3532399B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 廻り縁構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11159051A JPH11159051A (ja) | 1999-06-15 |
| JP3532399B2 true JP3532399B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=18172714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32506097A Expired - Fee Related JP3532399B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | 廻り縁構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3532399B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4727508B2 (ja) * | 2006-06-08 | 2011-07-20 | リフォジュール株式会社 | 天井改修方法および膜天井構造 |
| JP4808556B2 (ja) * | 2006-07-04 | 2011-11-02 | リフォジュール株式会社 | 天井改修方法および膜天井構造 |
-
1997
- 1997-11-26 JP JP32506097A patent/JP3532399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11159051A (ja) | 1999-06-15 |
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