JP2777071B2 - 無限軌道型作業車両の路面保護装置 - Google Patents

無限軌道型作業車両の路面保護装置

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JP2777071B2
JP2777071B2 JP31706594A JP31706594A JP2777071B2 JP 2777071 B2 JP2777071 B2 JP 2777071B2 JP 31706594 A JP31706594 A JP 31706594A JP 31706594 A JP31706594 A JP 31706594A JP 2777071 B2 JP2777071 B2 JP 2777071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無限軌道型作業車両の
履帯に着脱可能に取り付ける路面保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】掘削機械やバックホーなどの無限軌道型
作業車両において大型のものは、車両の自重を支える必
要性から履帯が金属製である。このような金属製の履帯
を備える無限軌道型作業車両では、舗装道路上を走行し
たり舗装道路上で作業を行うと、舗装道路の表面が傷付
けられるという問題点がある。特に履帯を構成する履板
の一端からグローサが突出している車両では、走行時に
グローサが舗装道路面に食い込むため前記問題点は深刻
である。そこで履帯を構成する履板の一枚一枚、もしく
は履板に所定の間隔をおいて、表面に厚いゴム製の弾性
体を取り付け、路面が損傷するのを防止する路面保護装
置が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の路面保護装
置は、履帯を構成する履板の一枚一枚、もしくは履板に
所定の間隔をおいて、表面に厚いゴム製の弾性体を取り
付け、路面が損傷するのを防止するものであるため、取
付金具の点数が多くなるので、履帯を構成する履板に取
付金具を介して路面保護体を取り付けたり、また外した
りするのに多大な時間及び手間がかかるという問題点が
ある。そこで、着脱の容易な路面保護装置が種々提案さ
れている。
【0004】実開昭55−120583号公報には、履
帯の外周側に装着され、かつ外周面に幅方向の溝を複数
個設けて弾性材にてベルト状を構成した路面保護体と、
この路面保護体の溝に嵌合し、かつ一端部に路面保護体
を装着した履帯の内側面に係合するフックを設け、また
他端部に上記履帯の内側面と略平行にした平面部を設け
た取付金具、この取付金具の平面部にボルトにて簡単に
固定され、かつ固定時に上記履帯の内側面に一部当接す
る固定板とよりなる装軌車両における路面保護装置が開
示されている。しかしながら前記公報に記載の路面保護
装置では、路面保護体の外周面に幅方向の溝を複数個設
けて、ここにフックを設けて取付金具を介してボルトに
て路面保護体を固定しているため、履帯を構成する履板
の個数に対して取付金具の個数を削減することができる
が、帯路面保護体を履帯に巻装したら複数箇所でフック
を設け、取付金具を取り付けてボルトを締結しなければ
ならず、いぜんその取り付け・取り外しの作業が面倒で
あるという問題点がある。また路面保護体の外周面の幅
方向に形成される溝は、グローサの間隔に応じて設ける
必要があるが、該グローサの間隔は同じ軌道長さの無限
軌道であっても車両の機種により異なることが多いた
め、汎用性に乏しいという問題点がある。
【0005】また実開昭55−120587号公報に
は、スプロケットおよびキャリアローラに巻き掛け状態
の履帯の外面側に巻き掛けられ、裏側に履帯のグローサ
が嵌合する凹陥部を有し、さらに弾性材にてベルト状に
形成してなることを特徴とする装軌車両における路面保
護装置が開示されている。前記公報に記載の路面保護装
置は、ベルトをあらかじめ環状に形成しているので、工
具を全く用いることとなく着脱を行うことができるもの
であるが、環状に形成したベルトを履帯に取り付けるの
は、帯状のベルトを巻きつけるよりもその作業が困難で
あり、また、路面保護体を履帯に必ずしも強固に取り付
けることができないという問題点もある。さらに路面保
護体の裏面側に履帯のグローサが嵌合する凹陥部を形成
しているが、グローサの間隔や形状は同じ軌道長さであ
っても車両の機種により異なることが多いため、前記路
面保護装置は無限軌道型作業車両のタイプごとに製造し
なければならず、汎用性に乏しいという問題点がある。
【0006】しかも無限軌道型作業車両に前述したよう
な帯状もしくは環状に形成したベルトからなる弾性体を
巻装すると、路面保護体の弾性力により路面を傷付ける
ことがなくなる反面、硬質の履帯と比較して実質的に接
地面積が大幅に増加するため、カーブなどで進路変更す
る際の操作性が低下するという問題点がある。そこで前
記ベルト状の弾性体の外面側にラグを形成することが考
えられるが、前記保護体は履帯と同じ幅に形成されてい
るため、走行するには幅が広すぎるものであり、やはり
十分な操作性が得られないという問題点がある。
【0007】本発明は、前記問題を解決することを目的
としたものであり、履帯の弾性力により路面を傷付ける
ことがなく、履帯への着脱が容易かつ確実で、しかも装
着後にカーブなどで進路変更する際の操作性が良好な路
面保護装置を提供することを目的とする。また本発明は
汎用性に優れた路面保護装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の無限
軌道型作業車両の路面保護装置は、無限軌道型作業車両
の履帯の外周側にベルト状の弾性体からなる路面保護体
を装着する無限軌道型作業車両の路面保護装置におい
て、前記路面保護体は、前記履帯よりも幅狭な巻装部と
両端部に形成された前記履帯と概ね同じ幅の固設部とを
有するとともに外面側にラグを備え、前記固設部に開口
部を形成し、該開口部に取付部材を挿通することにより
前記路面保護体が履帯に固定されているものである。
【0009】また請求項2の無限軌道型作業車両の路面
保護装置は、前記路面保護体が1枚であり、前記路面保
護体の中間部の1か所又は2か所以上にも前記履帯と概
ね同じ幅の固設部が形成されており、前記固設部に開口
部を形成し、該開口部に取付部材を挿通することにより
前記路面保護体が両端部以外の箇所でも前記履帯に固定
されているものである。
【0010】さらに請求項3の無限軌道型作業車両の路
面保護装置は、前記路面保護体に形成された固設部に座
金板が設けられているものである。
【0011】
【作用】前記請求項1の構成によれば、前記ベルト状の
弾性体からなる路面保護体を無限軌道型作業車両の履帯
に巻装し、両端部の固設部の開口部に取付部材を挿通す
ることにより、履帯の外周側に装着することができ、履
帯を構成する履板の個数に対して取付部材による取付箇
所を大幅に削減させることができる。このため路面保護
体の履帯への固定が容易でかつ確実である。また前記路
面保護体の外面側にラグを有するが、この路面保護体は
巻装部は履帯よりも幅狭であるので、保護体の接地面積
が大幅に少なくなるため、履帯に路面保護体を巻装した
後も無限軌道型作業車両がカーブなどで進路変更する際
の操作性が良好である。
【0012】また請求項2の構成によれば、前記路面保
護体の中間部の1か所又は2か所以上にも前記履帯と概
ね同じ幅の固設部が形成されており、前記固設部に開口
部を形成し、該開口部に取付部材を挿通することにより
前記路面保護体が両端部以外の箇所でも前記履帯に固定
されているので、路面保護体を一層確実に無限軌道型作
業車両の履帯に固定することができる。
【0013】さらに請求項3の構成によれば、前記路面
保護体に形成された固設部に座金板が設けられているの
で、取付部材による履帯への路面保護体の取り付けを一
層強固かつ確実に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例による無限軌道型
作業車両の路面保護装置について図1乃至図3を参照し
て詳述する。第1実施例の路面保護装置1は、無限軌道
型作業車両の履帯11に装着されるものであり、該履帯11
は、グローサ13を有する金属製の複数の履板12により構
成されており、スプロケットS及びキャリアローラ(図
示せず)に巻き掛けられている。この路面保護装置1
は、基本的にはゴムなどの弾性体からなるベルト状の路
面保護体2と、取付部材たるボルト3及びナット4とか
らなる。前記路面保護体2は、履帯11より幅狭な巻装部
2Aと、前記巻装部2Aから履帯11と概ね同じ幅にまで
滑らかに拡大して両端部に形成された固設部2B、2B
とを有し、該路面保護体2の外面には中心線Mを越えな
い範囲で交互に斜状のラグ7が形成されている。この路
面保護体2は、図3に示すように外面及び内面を形成す
る硬質ゴム製の表面層21と、キャンバス地、ワイヤなど
の芯材22とから構成されている。また前記路面保護体2
の両端部の固設部2B、2Bには座金板6が埋設されて
いて、この座金板6の埋設箇所に開口部5がそれぞれ幅
方向に2個形成されている。そして履板12のこの開口部
5に対応する箇所にも開口部12Aが形成されており、路
面保護体2の外面側から開口部5にボルト3を前記履板
12の開口部12Aを貫通するように挿通し、履板12の内面
側からナット4を締結することにより、路面保護体2を
履帯11に取り付可能となっている。
【0015】前記構成につきその作用について説明す
る。ベルト状の路面保護体2を無限軌道型作業車両の進
路に敷設し、無限軌道型作業車両を路面保護体2上まで
進行させることにより、路面保護体2を無限軌道型作業
車両の下側に敷設することにより該路面保護体2を履帯
11に巻装し、固設部2Bに形成された開口部5にボルト
3を挿通し履板12の裏側からナット4を締結することに
より、履帯11の外周側に路面保護体2を装着する。そし
て走行時には、前記履帯11の回動に伴い、履板12に形成
された開口部12Aも回動し、ボルト3を介して路面保護
体2も回動するため、舗装道路にはゴム製の路面保護体
2が接することになるので、舗装道路などを傷つけるこ
とがない。この際、路面保護体2は、履帯11より幅狭な
巻装部2Aと、前記巻装部2Aから履帯11と概ね同じ幅
にまで滑らかに拡大した固設部2B、2Bとを有すると
ともに外面側にラグ7を備えるものであるので、走行時
の路面保護体2の接地面積が履帯11の面積に比べて大幅
に減少している。このため路面保護体2を装着した後の
無限軌道型作業車両のカーブなど進路変更する時の操作
性が良好である。特に本実施例においては、前記ラグ7
が交互に斜状に形成されているので、障害物等の登坂能
力を高く維持することができる。しかもボルト3とナッ
ト4との締結により路面保護体2を履帯11に確実に取り
付けることができる。そして舗装道路などでの使用が終
了したら、ナット4を外して前記ボルト3を引き抜くこ
とにより路面保護体2を容易に取り外すことができる。
【0016】以上詳述したとおり、前記第1実施例の無
限軌道型作業車両の路面保護装置1は、履帯12よりも幅
狭な巻装部2Aと両端部に形成された前記履帯11と概ね
同じ幅の固設部2B、2Bとを有するとともに外面側に
ラグ7を備えるベルト状の弾性体からなる前記路面保護
体2の前記固設部2B、2Bに開口部5を形成し、該開
口部5にボルト3を挿通することにより、履帯11の外周
側に固定されているものであるので、路面保護体2の弾
性力により舗装道路面を傷付けることがなく、履帯11へ
の着脱が容易かつ確実である。しかも路面保護体2の装
着後にカーブなどで進路変更する際の操作性が良好であ
る。特に本実施例においては前記ラグ7が前記路面保護
体2の両幅側から対向状態で交互に形成されており、前
記路面保護体2の中心線Mを越えない範囲で形成されて
いるので、履帯に路面保護体を巻装した後に無限軌道型
作業車両がカーブなどで進路変更する際の操作性が一層
良好である。また履帯11への取付箇所が2か所であるの
で、履帯11を構成する履板12の個数に対して取付箇所を
大幅に削減することができ、ボルト3及びナット4によ
り履帯11に路面保護体2を確実に固定することができ
る。その上前記ベルト状の弾性体たる路面保護体2の端
部の固設部2Bに座金板6が埋設されているので、前記
ボルト3とナット4の締結が強固であり、もって履帯11
への路面保護体2の取り付けを一層強固かつ確実に行う
ことができる。なおボルト3の頭部が路面保護体2より
突出したとしても、前記ラグ7の高さよりも低いもので
あるので、実際に路面に接触することがないため走行に
支障をきたすことはない。その上本実施例においては、
路面保護体2が硬質ゴム製の表面層21と、キャンバス
地、ワイヤなどの芯材22とにより構成されているので、
表面層21の弾性力により路面を傷付けることがないばか
りか、十分な強度を備えるので破断したりしにくく、か
つ硬質ゴムは耐摩耗性にも優れているので、保護装置1
の取替えサイクルが長い。また、履板12との接触面がゴ
ムであるので路面保護体2がずれたりしにくくなってい
る。さらに路面保護体2の内面側にグローサ13の間隔に
応じた凹凸を形成する必要がないので、軌道長さのみ変
更すればほとんどの無限軌道型作業車両に適用可能であ
り、汎用性が極めて高いものとなっている。
【0017】次に本発明の第2実施例について図4を参
照して説明する。第2実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の構
成を有するので、同一の部材には同一の符号を付しその
詳細な説明を省略する。第2実施例の保護装置1では、
路面保護体2の端部に形成された固設部2Bに座金板6
が2列ずつ埋設されていて、それぞれの座金板6の箇所
に開口部5が2個ずつ幅方向に形成されており、そして
履板12には、この開口部5Aに対応する箇所にも開口部
12Aが形成されている。そして路面保護体2の外面側か
ら開口部5、5Aにボルト3を前記履板12の開口部12A
を貫通するように挿通し、履板12の内面側からナット4
を締結することにより、路面保護体2を履帯11に取り付
けることが可能となっている。このようにそれぞれの固
設部2Bにおいて複数箇所(2か所)で路面保護体2を
履板12に固定することにより、一層強固かつ確実に路面
保護体2を履帯11に取り付けることができる。
【0018】本発明の第3実施例について図5及び図6
を参照して説明する。第3実施例の無限軌道型作業車両
の路面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一
の構成を有するので、同一の部材には同一の符号を付し
その詳細な説明を省略する。第3実施例の路面保護装置
1においては、前記路面保護体2の端部に形成された固
設部2Bに座金板6が埋設されていて、ここに開口部5
が形成されおり、さらにベルト状の路面保護体2の中間
部にも座金板6Aが埋設されていて、前記履帯11と概ね
同じ幅の中間固設部2Cが形成されており、ここにも開
口部5Bが形成されている。そしてこの開口部5Bに対
応する履板12には開口部12Bが形成されており、路面保
護体2の外面側から開口部5Bにボルト3を前記履板12
の開口部12Bを貫通するように挿通し、履板12の内面側
からナット4を締結することにより、路面保護体2の中
間固設部2Cでも履帯11に固定可能となっている。この
ように路面保護体2を両端部に形成された固設部2B以
外の中間固設部2Cでも固定することにより、路面保護
体2を一層確実に履帯11に取り付けることができる。
【0019】以上詳述したとおり前記第3実施例の無限
軌道型作業車両の路面保護装置1は、ベルト状の弾性体
からなる路面保護体2の中間部に固設部2Cを形成し、
座金板6Aを埋設するとともに開口部5Bを2個設けて
該開口部5Bにボルト3を挿通し、ナット4を締結して
固定することにより、該ベルト状の弾性体たる路面保護
体2を端部の固設部2B以外でも前記履帯11に固定して
いるので、路面保護体2を一層確実に無限軌道型作業車
両の履帯11に取り付けることができる。
【0020】本発明の第4実施例について図7を参照し
て説明する。第4実施例の無限軌道型作業車両の路面保
護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の構成を
有するので、同一の部材には同一の符号を付しその詳細
な説明を省略する。第4実施例の路面保護装置1におい
ては、路面保護体2は、前記第1実施例のものの1/4
の長さに形成されており、4枚連続して履帯11に取り付
けるように構成されている。このように路面保護体2を
複数枚に分割して履帯11に取り付けることができるが、
余り分割数が多くなると路面保護体2を履帯11に取り付
ける際の作業性に低下をきたすため、その分割数は2〜
5であるのが好ましい。
【0021】以上詳述したとおり前記第4実施例の無限
軌道型作業車両の路面保護装置1は、前記路面保護体2
が前記無限軌道型作業車両の履帯11に対して4枚である
ので、路面保護体2を一層確実に無限軌道型作業車両の
履帯11に取り付けることができる。
【0022】本発明の第5実施例について図8及び図9
を参照して説明する。第5実施例の無限軌道型作業車両
の路面保護装置1は、前記第1実施例と概ね同一の構成
を有するので同一の部材には同一の符号を付しその詳細
な説明を省略する。第5実施例において路面保護体2の
端部2Bには座金板6が埋設されており、この座金板6
の箇所に開口部5がそれぞれ幅方向に2個形成されてい
る。また取付部材30は、基端に六角頭部32を有する棒状
の挿通体31と、前記挿通体31の先端に形成されたスリッ
ト34内で回動自在に枢着された平棒状のストッパ部材33
と、前記挿通体31の基端の六角頭部32に係止するように
設けられた弾性部材たるコイルスプリング35とからな
る。
【0023】前記構成につきその作用について説明す
る。まずストッパ部材33を前記棒状の挿通体31と同一方
向とした状態で、路面保護体2の外面側から開口部5に
前記ストッパ部材33側から前記コイルスプリング35の弾
性力に抗して圧縮させて少なくとも前記履板12の開口部
12Aをストッパ部材33が貫通するまで挿通する。そして
該ストッパ部材33を図8中において一点鎖線で示すよう
に挿通体31と概ね直交するように回動させたら取付部材
30を解放する。そうすると取付部材30は、前記コイルス
プリング35の復元力によりストッパ部材33が履板12に押
圧状態で当接した段階で停止し、コイルスプリング35の
復元力による押圧力によってストッパ部材33が回動した
状態で保持され、路面保護体2を履板12に固定すること
が可能となっている。また、路面保護装置1を取り外す
際には、六角頭部32を押圧してコイルスプリング35をそ
の弾性力に抗して圧縮させ、ストッパ部材33を挿通体31
と同一方向に回動させるだけでよい。なお本実施例にお
いては六角頭部32は、突出するが、その突出高さはラグ
7の高さよりも低いものであるので、接地することがな
いため走行に支障をきたすことはない。
【0024】以上詳述したとおり前記第5実施例の無限
軌道型作業車両の路面保護装置1は、取付部材30が、棒
状の挿通体31と前記挿通体31の先端に回動自在に取り付
けられたストッパ部材33と、前記挿通体31の基端に設け
られたコイルスプリング35とからなり、該ストッパ部材
33を前記棒状の挿通体31と同一方向とした状態で、前記
取付部材30を前記開口部5に前記コイルスプリング35の
弾性力に抗して挿通し、前記ストッパ部材33を回動させ
ることにより前記ベルト状の弾性体たる路面保護体2を
前記履帯11に固定するものであるので、路面保護体2の
端部2Bの開口部5に取付部材30を挿通し、履帯11に固
定する作業を極めて簡単に行うことができる。また、路
面保護体2を取り外すのも簡単である。
【0025】さらに本発明の第6実施例について図10を
参照して説明する。第6実施例の無限軌道型作業車両の
路面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の
構成を有するので、同一の部材には同一の符号を付しそ
の詳細な説明を省略する。第6実施例の保護装置1は、
路面保護体2の内面側に履板12のグローサ13の間隔に嵌
合可能な嵌合用ラグ8を有する以外は前記第1実施例と
同じ構造を有する。このような構造を採用することによ
り、グローサ13に嵌合用ラグ8が嵌合するので、履帯11
に巻装した路面保護体2がずれるのを確実に防止するこ
とができる。
【0026】以上本発明を添付図面に基づき説明してき
たが、本発明は前記各実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲内で種々変形が可能である。例
えば前記第3実施例では、端部2Bとさらに中間取り付
け部2Cに1か所の3か所で路面保護体2を履帯11に固
定しているが、中間取り付け部2Cで2か所以上で固定
することもできる。ただし、あまり固定箇所が多すぎる
と、路面保護装置1の着脱の際の作業性に低下をきたす
ため好ましくない。また第6実施例において嵌合用ラグ
8はグローサ13の全てに対応して設ける必要はなく、図
11に示すように1個おきに形成したり、2個おき3個お
きなどその形成する数を適宜変更することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1の無限軌道型作業車両
の路面保護装置は、無限軌道型作業車両の履帯の外周側
にベルト状の弾性体からなる路面保護体を装着する無限
軌道型作業車両の路面保護装置において、前記路面保護
体は、前記履帯よりも幅狭な巻装部と両端部に形成され
た前記履帯と概ね同じ幅の固設部とを有するとともに外
面側にラグを備え、前記固設部に開口部を形成し、該開
口部に取付部材を挿通することにより前記路面保護体が
履帯に固定されているものであるので、前記ベルト状の
弾性体からなる路面保護体を無限軌道型作業車両の履帯
に巻装し、両端部の固設部に形成された開口部に取付部
材を挿通することにより、履帯の外周側に装着すること
ができ、履帯を構成する履板の個数に対して取付部材に
よる取付箇所を大幅に削減させることができる。このた
め路面保護体の履帯への固定が容易でかつ確実である。
また前記路面保護体の外面側にラグを有するが、この路
面保護体は巻装部は履帯よりも幅狭であるので、保護体
の接地面積が大幅に少なくなるため、履帯に路面保護体
を巻装した後も無限軌道型作業車両がカーブなどで進路
変更する際の操作性が良好である。
【0028】また請求項2の無限軌道型作業車両の路面
保護装置は、前記路面保護体の中間部の1か所又は2か
所以上にも前記履帯と概ね同じ幅の固設部が形成されて
おり、前記固設部に開口部を形成し、該開口部に取付部
材を挿通することにより前記路面保護体が両端部以外の
箇所でも前記履帯に固定されているものであるので、路
面保護体を一層確実に無限軌道型作業車両の履帯に固定
することができる。
【0029】さらに請求項3の無限軌道型作業車両の路
面保護装置は、前記路面保護体に形成された固設部に座
金板が設けられているものであるので、取付部材による
履帯への路面保護体の取り付けを一層強固かつ確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【図2】前記第1実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す平面図である。
【図3】前記第1実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す斜視図である。
【図6】前記第3実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す平面図である。
【図7】本発明の第4実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の第5実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大分解斜視図である。
【図9】前記第5実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す断面図である。
【図10】本発明の第6実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【図11】本発明の第7実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 路面保護装置 2 路面保護体 2B 固設部 2C 中間固設部(中間部) 3 ボルト(取付部材) 4 ナット(取付部材) 5,5A,5B 開口部 6,6A 座金板 7 ラグ 11 履帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/275

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無限軌道型作業車両の履帯の外周側にベ
    ルト状の弾性体からなる路面保護体を装着する無限軌道
    型作業車両の路面保護装置において、前記路面保護体
    は、前記履帯よりも幅狭な巻装部と両端部に形成された
    前記履帯と概ね同じ幅の固設部とを有するとともに外面
    側にラグを備え、前記固設部に開口部を形成し、該開口
    部に取付部材を挿通することにより前記路面保護体が履
    帯に固定されていることを特徴とする無限軌道型作業車
    両の路面保護装置。
  2. 【請求項2】 前記路面保護体が1枚であり、前記路面
    保護体の中間部の1か所又は2か所以上にも前記履帯と
    概ね同じ幅の固設部が形成されており、前記固設部に開
    口部を形成し、該開口部に取付部材を挿通することによ
    り前記路面保護体が両端部以外の箇所でも前記履帯に固
    定されていることを特徴とする請求項1記載の無限軌道
    型作業車両の路面保護装置。
  3. 【請求項3】 前記路面保護体に形成された固設部に座
    金板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の路面保護装置。
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