JP3012689U - 無限軌道型作業車両の路面保護装置 - Google Patents

無限軌道型作業車両の路面保護装置

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JP3012689U JP1994015698U JP1569894U JP3012689U JP 3012689 U JP3012689 U JP 3012689U JP 1994015698 U JP1994015698 U JP 1994015698U JP 1569894 U JP1569894 U JP 1569894U JP 3012689 U JP3012689 U JP 3012689U
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英徳 高山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 履帯への着脱が容易かつ確実で、装着後にカ
ーブなどで進路変更する際の操作性が良好な無限軌道型
作業車両の路面保護装置を提供する。 【構成】 ベルト状の弾性体からなる路面保護体2の端
部2Bに開口部5を形成する。該開口部5にボルト3を
挿通し履帯11の外周側に取り付ける。前記路面保護体2
の外面側にラグ7を有する。 【効果】 履帯11を構成する履板12の個数に対して取付
箇所を大幅に削減することができる。路面保護体2の履
帯11への取り付けが容易かつ確実である。無限軌道型作
業車両がカーブなどで進路変更する際の操作性が良好で
ある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、無限軌道型作業車両の履帯に着脱可能に取り付ける路面保護装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
掘削機械やバックホーなどの無限軌道型作業車両において大型のものは、車両 の自重を支える必要性から履帯が金属製である。このような金属製の履帯を備え る無限軌道型作業車両では、舗装道路上を走行したり舗装道路上で作業を行うと 、舗装道路の表面が前記金属製の履帯により傷付けられるという問題点がある。 特に履帯を構成する履板の一端からグローサが突出している車両では、前記問題 点は顕著である。そこで履帯を構成する履板の表面に厚いゴム製の弾性体を取り 付け、路面が損傷するのを防止する路面保護装置が使用されている。しかしなが らこの路面保護装置はゴム製の弾性体を各履板ごとに固定するものであるため、 履帯を構成する履板ごとに取り付け金具を用いて弾性体を取り付けるので、その 着脱に時間及び手間がかかるという問題点がある。そこで、取り付けの容易な路 面保護装置が種々提案されている。
【0003】 実開昭55−120583号公報には、履帯の外周側に装着され、かつ外周面 に幅方向の溝を複数個設けて弾性材にてベルト状を構成した路面保護体と、この 路面保護体の溝に嵌合し、かつ一端部に路面保護体を装着した履帯の内側面に係 合するフックを設け、また他端部に上記履帯の内側面と略平行にした平面部を設 けた取り付け金具と、この取り付け金具の平面部にボルトにて簡単に固定され、 かつ固定時に上記履帯の内側面に一部当接する固定板とよりなる装軌車両におけ る路面保護装置が開示されている。
【0004】 また実開昭55−120587号公報には、スプロケットおよびキャリアロー ラに巻き掛け状態の履帯の外面側に巻き掛けられ、裏側に履帯のグローサが嵌合 する凹陥部を有し、さらに弾性材にてベルト状に形成してなる装軌車両における 路面保護装置が開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
実開昭55−120583号公報に記載の路面保護装置では、路面保護体の外 周面に幅方向の溝を複数個設けて、ここにフックを設けて取り付け金具を介して ボルトにて路面保護体を固定しているため、履帯を構成する履板の個数に対して 取り付け金具の個数を削減することができるが、帯路面保護体を履帯に巻装した ら複数箇所にフックを設け、取り付け金具を取り付けてボルトを締結しなければ ならず、いぜんその取り付け作業が面倒であるという問題点がある。また路面保 護体の外周面の幅方向に形成される溝は、グローサの間隔に応じて設ける必要が あるが、該グローサの間隔は同じ軌道長さの無限軌道であっても車両の機種によ り異なることが多いため、前記路面保護装置は汎用性に乏しいという問題点があ る。
【0006】 また、実開昭55−120587号公報に記載の路面保護装置は、ベルトをあ らかじめ環状に形成しているので、工具を全く用いることとなく着脱を行うこと ができるものであるが、環状に形成したベルトを履帯に取り付けるのが困難な場 合もある。また、路面保護体を履帯に必ずしも強固に取り付けることができない という問題点もある。さらに路面保護体の裏面側に履帯のグローサが嵌合する凹 陥部を形成しているが、グローサの間隔や形状は同じ軌道長さであっても車両の 機種により異なることが多いため、前記路面保護装置は無限軌道型作業車両のタ イプごとに製造しなければならず、汎用性に乏しいという問題点がある。
【0007】 ところで、無限軌道型作業車両に上述したような弾性体からなる路面保護体を 取り付けると、路面保護体の弾性力により路面を傷付けることがなくなる反面、 路面保護体の弾性変形により履帯と比較して接地面積が大幅に増加するため、カ ーブなどで進路変更する際の操作性が低下するという問題点がある。
【0008】 本考案は、前記問題を解決することを目的としたものであり、履帯への着脱が 容易かつ確実な無限軌道型作業車両の路面保護装置を提供することを目的とする 。また本考案は、路面保護体の弾性力により路面を傷付けることがなく、カーブ などで進路変更する際の操作性が良好な路面保護装置を提供することを目的とす る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、無限軌道型作業車 両の履帯の外周側にベルト状の弾性体からなる路面保護体を装着する無限軌道型 作業車両の路面保護装置において、前記路面保護体の両端部に開口部を形成し、 該開口部に取付部材を挿通することにより前記路面保護体が履帯に固定されてお り、前記路面保護体は外面側にラグを有することを特徴とする無限軌道型作業車 両の路面保護装置。
【0010】 請求項2の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記路面保護体が1枚であ り、前記路面保護体の中間部の1か所又は2か所以上に開口部を形成し、該開口 部に取付部材を挿通することにより該路面保護体が両端部以外の箇所でも前記履 帯に固定されているものである。
【0011】 請求項3の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記路面保護体が前記無限 軌道型作業車両の履帯に対して2〜5枚であるものである。
【0012】 請求項4の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記取付部材が棒状の挿通 体と前記挿通体の先端に回動自在に取り付けられたストッパ部材と、前記挿通体 の基端に設けられた弾性部材とからなり、前記取付部材は前記ストッパ部材を前 記棒状の挿通体と同一方向とした状態で、前記取付部材を前記開口部に前記弾性 部材の弾性力に抗して挿通し、前記ストッパ部材を回動させることにより前記路 面保護体を前記履帯に固定するものある。
【0013】 請求項5の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記ラグが前記路面保護体 の両幅側から対向状態で交互に形成されており、前記路面保護体の中心線を越え ない範囲で形成されているものある。
【0014】 さらに請求項6の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記路面保護体が前 記履帯よりも幅狭な巻装部と前記履帯と概ね同じ幅の両端部とからなり、前記開 口部が前記両端部に形成されているものである。
【0015】
【作用】
前記請求項1の構成によれば、前記ベルト状の弾性体からなる路面保護体を無 限軌道型作業車両の履帯に巻装し、両端部の開口部に取付部材を挿通することに より、履帯の外周側に装着することができ、履帯を構成する履板の個数に対して 取付部材による取付箇所を大幅に削減させることができる。このため路面保護体 の履帯への固定が容易でかつ確実である。また前記路面保護体の外面側にラグを 有するので、履帯に路面保護体を巻装した後も無限軌道型作業車両がカーブなど で進路変更する際の操作性が良好である。
【0016】 また請求項2の構成によれば、前記路面保護体が1枚であり、前記路面保護体 の中間部の1か所又は2か所以上に開口部を形成し、該開口部に取付部材を挿通 することにより該路面保護体が両端部以外の箇所でも前記履帯に固定されている ので、路面保護体の取付けが簡単でかつ一層確実に無限軌道型作業車両の履帯に 取り付けることができる。
【0017】 請求項3の構成によれば、前記路面保護体が前記無限軌道型作業車両の履帯に 対して2〜5枚であるので、路面保護体を一層確実に無限軌道型作業車両の履帯 に取り付けることができる。
【0018】 請求項4の構成によれば、前記取付部材が棒状の挿通体と前記挿通体の先端に 回動自在に取り付けられたストッパ部材と、前記挿通体の基端に設けられた弾性 部材とからなり、前記取付部材は前記ストッパ部材を前記棒状の挿通体と同一方 向とした状態で、前記取付部材を前記開口部に前記弾性部材の弾性力に抗して挿 通し、前記ストッパ部材を回動させることにより前記路面保護体を前記履帯に固 定するので、路面保護体の両端部の開口部に取付部材を挿通し、履帯に固定する 作業を極めて簡単に行うことができる。また路面保護体を取り外す作業も容易で ある。
【0019】 請求項5の構成によれば、前記ラグが前記路面保護体の両幅側から対向状態で 交互に形成されており、前記路面保護体の中心線を越えない範囲で形成されてい るので、履帯に路面保護体を巻装した後に無限軌道型作業車両がカーブなどで進 路変更する際の操作性が一層良好である。
【0020】 さらに請求項6の構成によれば、前記路面保護体が前記履帯よりも幅狭な巻装 部と前記履帯と概ね同じ幅の両端部とからなり、前記開口部が前記両端部に形成 されているので、前記路面保護体の取付け強度を低下させることなく、履帯に路 面保護体を巻装した後に無限軌道型作業車両がカーブなどで進路変更する際の操 作性を極めて良好なものとすることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例による無限軌道型作業車両の路面保護装置について 添付図面を参照して詳述する。図1乃至図3において、11はスプロケットS及び キャリアローラ(図示せず)に巻き掛けた無限軌道型作業車両の履帯で、この履 帯11はグローサ13を有する金属製の複数の履板12により構成されている。1はこ のような履帯11の外周側に装着する路面保護装置であり、この路面保護装置1は 基本的にはゴムなどの弾性体からなるベルト状の路面保護体2と、取付部材たる ボルト3及びナット4とからなる。前記路面保護体2は、履帯11より幅の狭い巻 装部2Aと履帯11と概ね同じ幅にまで拡大した取り付け部たる両端部2B、2B とからなり、該路面保護体2の外面には対向状態で路面保護体2の中心線Mを越 えない範囲で交互に斜状のラグ7が形成されている。また路面保護体2の端部2 Bには凹溝が形成されていてここに座金板6が設置されており、この座金板6の 箇所に開口部5がそれぞれ幅方向に2個形成されている。そして履板12のこの開 口部5に対応する箇所にも開口部12Aが形成されており、路面保護体2の外面側 から開口部5にボルト3を前記履板12の開口部12Aを貫通するように挿通し、履 板12の内面側からナット4を締結することにより、路面保護体2を履帯11に取り 付け可能となっている。また前記路面保護体2は、図3に示すように外面及び内 面を形成する硬質ゴム製の表面層21と、キャンバス地、ワイヤなどの芯材22とか ら構成されている。
【0022】 前記構成につきその作用について説明する。ベルト状の路面保護体2を無限軌 道型作業車両の進路に敷設し、無限軌道型作業車両を路面保護体2上まで進行さ せることにより、路面保護体2を無限軌道型作業車両の下側に敷設することによ り該路面保護体2を履帯11に巻装し、端部2Bに形成された開口部5にボルト3 を挿通しナット4を締結することにより、履帯11の外周側に路面保護体2を装着 することができる。そして走行時には、前記履帯11の回動に伴い開口部12Aも回 動し、ボルト3を介して路面保護体2も回動するので、舗装道路などを傷つける ことがない。また路面保護体2を履帯11に確実に取り付けることができる。また 舗装道路などでの使用が終了したら、前記ナット4を回してボルト3を抜くこと により路面保護体2を容易に取り外すことができる。
【0023】 以上詳述したとおり、前記第1実施例の無限軌道型作業車両の路面保護装置1 は、ベルト状の弾性体からなる路面保護体2の端部2Bに開口部5を形成し、該 開口部5にボルト3を挿通し履帯11の外周側に取り付けるものであるので、取付 箇所が2か所であり、履帯11を構成する履板12の個数に対して取付箇所を大幅に 削減することができる。また履帯11に路面保護体2を確実に固定することができ る。特にベルト状の弾性体たる路面保護体2の外面側にラグ7を有するので、履 帯11に路面保護体2を巻装した後も無限軌道型作業車両(図示せず)がカーブな どで進路変更する際の操作性が良好である。特に本実施例においては前記ラグ7 が前記路面保護体2の両幅側から対向状態で交互に形成されており、前記路面保 護体2の中心線Mを越えない範囲で形成されているので、履帯に路面保護体を巻 装した後に無限軌道型作業車両がカーブなどで進路変更する際の操作性が一層良 好である。その上前記路面保護体2が前記履帯11よりも幅狭な巻装部2Aと前記 履帯11と概ね同じ幅の両端部2Bとからなり、前記開口部5が前記両端部2Bに 形成されているものであるので、前記路面保護体2の履帯11への取付け強度を低 下させることなく、履帯11に路面保護体2を巻装した後に無限軌道型作業車両が カーブなどで進路変更する際の操作性を極めて良好なものとすることができる。 さらに前記ベルト状の弾性体たる路面保護体2の端部2Bに座金板6が設置され ているので、前記ボルト3による履帯11への路面保護体2の取り付けを一層強固 かつ確実に行うことができる。なおボルト3の頭部が突出したとしても、前記ラ グ7の高さよりも低いものであるので、接地することがないため走行に支障をき たすことはない。その上本実施例においては、路面保護体2が硬質ゴム製の表面 層21と、キャンバス地、ワイヤなどの芯材22とにより構成されているので、表面 層21の弾性力により路面を傷付けることがないばかりか、十分な強度を備えるの で破断したりしにくく、かつ硬質ゴムは耐摩耗性にも優れているので、保護装置 1の取替えサイクルが長い。また、履板12との接触面がゴムであるので路面保護 体2がずれたりしにくくなっている。さらに路面保護体2の内面側にグローサ13 の間隔に応じた凹凸を形成する必要がないので、軌道長さのみ変更すればほとん どの無限軌道型作業車両に適用可能であり、汎用性が極めて高いものとなってい る。
【0024】 次に本考案の第2実施例について図4を参照して説明する。第2実施例の無限 軌道型作業車両の路面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の構成を 有するので、同一の部材には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。第2 実施例の保護装置1では、路面保護体2の端部2Bに座金板6が2列ずつ設置さ れていて、それぞれの座金板6の箇所に開口部5、5Aが2個ずつ幅方向に形成 されており、そして履板12のこの開口部5Aに対応する箇所にも開口部12Aが形 成されている。そして路面保護体2の外面側から開口部5、5Aにボルト3を前 記履板12の開口部12Aを貫通するように挿通し、履板12の内面側からナット4を 締結することにより、路面保護体2を履帯11に取り付けることが可能となってい る。このように端部2Bのそれぞれ複数箇所(2か所)で路面保護体2を履板12 に固定することにより、一層強固かつ確実に路面保護体2を取り付けることがで きる。
【0025】 本考案の第3実施例について図5及び図6を参照して説明する。第3実施例の 無限軌道型作業車両の路面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の構 成を有するので、同一の部材には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。 第3実施例の路面保護装置1においては、前記路面保護体2の端部2Bに座金板 6が設置されていて、ここに開口部5が形成されおり、さらにベルト状の路面保 護体2の中間部にも座金板6Aが設置されて、ここにも開口部5Bが形成されて 中間取り付け部2Cとなっている。この路面保護体2は、前記開口部5Bでも履 帯11と概ね同じ幅にまで拡大している。そしてこの開口部5Bに対応する履板12 にも開口部12Bが形成されており、路面保護体2の外面側から開口部5Bにボル ト3を前記履板12の開口部12Bを貫通するように挿通し、履板12の内面側からナ ット4を締結することにより、路面保護体2の中間取り付け部2Cでも履帯11に 固定可能となっている。このように路面保護体2を両端部2B以外の中間取り付 け部2Cでも固定することにより路面保護体2を一層確実に履帯11に取り付ける ことができる。
【0026】 以上詳述したとおり前記第3実施例の無限軌道型作業車両の路面保護装置1は 、ベルト状の弾性体からなる路面保護体2の中間取り付け部2Cに座金板6Aを 設置するとともに開口部5Bを2個形成し、該開口部5Bにボルト3を挿通し、 ナット4を締結して固定することにより、該ベルト状の弾性体たる路面保護体2 を端部2B以外でも前記履帯11に固定しているので、路面保護体2を一層確実に 無限軌道型作業車両の履帯11に取り付けることができる。
【0027】 本考案の第4実施例について図7を参照して説明する。第4実施例の無限軌道 型作業車両の路面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の構成を有す るので、同一の部材には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。第4実施 例の路面保護装置1においては、路面保護体2は、前記第1実施例のものの1/ 4の長さに形成されており、4枚連続して履帯11に取り付けるように構成されて いる。このように路面保護体2を複数枚に分割して履帯11に取り付けることがで きるが、余り分割数が多くなると路面保護体2を履帯11に取り付ける際の作業性 に低下をきたすため、その分割数は2〜5であるのが好ましい。
【0028】 以上詳述したとおり前記第4実施例の無限軌道型作業車両の路面保護装置1は 、前記路面保護体2が前記無限軌道型作業車両の履帯11に対して4枚であるので 、路面保護体2を一層確実に無限軌道型作業車両の履帯11に取り付けることがで きる。
【0029】 本考案の第5実施例について図8及び図9を参照して説明する。第5実施例の 無限軌道型作業車両の路面保護装置1は、前記第1実施例と概ね同一の構成を有 するので同一の部材には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。第5実施 例において路面保護体2の端部2Bには座金板6が埋設されており、この座金板 6の箇所に開口部5がそれぞれ幅方向に2個形成されている。また取付部材30は 、基端に六角頭部32を有する棒状の挿通体31と、前記挿通体31の先端に形成され たスリット34内で回動自在に枢着された平棒状のストッパ部材33と、前記挿通体 31の基端の六角頭部32に係止するように設けられた弾性部材たるコイルスプリン グ35とからなる。
【0030】 前記構成につきその作用について説明する。まずストッパ部材33を前記棒状の 挿通体31と同一方向とした状態で、路面保護体2の外面側から開口部5に前記ス トッパ部材33側から前記コイルスプリング35の弾性力に抗して圧縮させて少なく とも前記履板12の開口部12Aをストッパ部材33が貫通するまで挿通する。そして 該ストッパ部材33を図8中において一点鎖線で示すように挿通体31と概ね直交す るように回動させたら取付部材30を解放する。そうすると取付部材30は、前記コ イルスプリング35の復元力によりストッパ部材33が履板12に押圧状態で当接した 段階で停止し、コイルスプリング35の復元力による押圧力によってストッパ部材 33が回動した状態で保持され、路面保護体2を履板12に固定することが可能とな っている。また、路面保護装置1を取り外す際には、六角頭部32を押圧してコイ ルスプリング35をその弾性力に抗して圧縮させ、ストッパ部材33を挿通体31と同 一方向に回動させるだけでよい。なお本実施例においては六角頭部32は、突出す るが、その突出高さはラグ7の高さよりも低いものであるので、接地することが ないため走行に支障をきたすことはない。
【0031】 以上詳述したとおり前記第5実施例の無限軌道型作業車両の路面保護装置1は 、取付部材30が、棒状の挿通体31と前記挿通体31の先端に回動自在に取り付けら れたストッパ部材33と、前記挿通体31の基端に設けられたコイルスプリング35と からなり、該ストッパ部材33を前記棒状の挿通体31と同一方向とした状態で、前 記取付部材30を前記開口部5に前記コイルスプリング35の弾性力に抗して挿通し 、前記ストッパ部材33を回動させることにより前記ベルト状の弾性体たる路面保 護体2を前記履帯11に固定するものであるので、路面保護体2の端部2Bの開口 部5に取付部材30を挿通し、履帯11に固定する作業を極めて簡単に行うことがで きる。また、路面保護体2を取り外すのも簡単である。
【0032】 さらに本考案の第6実施例について図10を参照して説明する。第6実施例の無 限軌道型作業車両の路面保護装置1は、基本的には前記第1実施例と同一の構成 を有するので、同一の部材には同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。第 6実施例の保護装置1は、路面保護体2の内面側に履板12のグローサ13の間隔に 嵌合可能な嵌合用ラグ8を有する以外は前記第1実施例と同じ構造を有する。こ のような構造を採用することにより、グローサ13に嵌合用ラグ8が嵌合するので 、履帯11に巻装した路面保護体2がずれるのを確実に防止することができる。
【0033】 以上本考案を添付図面に基づき説明してきたが、本考案は前記各実施例に限定 されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々変形が可能である。例えば前 記第3実施例では、端部2Bとさらに中間取り付け部2Cに1か所の3か所で路 面保護体2を履帯11に固定しているが、中間取り付け部2Cで2か所以上で固定 することもできる。ただし、あまり固定箇所が多すぎると、路面保護装置1の着 脱の際の作業性に低下をきたすため好ましくない。また第6実施例において嵌合 用ラグ8はグローサ13の全てに対応して設ける必要はなく、図11に示すように1 個おきに形成したり、2個おき3個おきに形成するなどその数を適宜変更するこ とができる。
【0034】
【考案の効果】
本考案の請求項1の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、無限軌道型作業車 両の履帯の外周側にベルト状の弾性体からなる路面保護体を装着する無限軌道型 作業車両の路面保護装置において、前記路面保護体の両端部に開口部を形成し、 該開口部に取付部材を挿通することにより前記路面保護体が履帯に固定されてお り、前記路面保護体は外面側にラグを有するものであるので、前記ベルト状の弾 性体からなる路面保護体を無限軌道型作業車両の履帯に巻装し、端部の開口部に 取付部材を挿通することにより、履帯の外周側に装着することができ、履帯を構 成する履板の個数に対して取付部材による取付箇所を大幅に削減させることがで きる。このため路面保護体の履帯への固定が容易で、かつ確実である。また前記 路面保護体の外面側にラグを有するものであるので、履帯に路面保護装置を巻装 した後、無限軌道型作業車両がカーブなどで進路変更する際の操作性が良好であ る。
【0035】 請求項2の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記路面保護体が1枚であ り、前記路面保護体の中間部の1か所又は2か所以上に開口部を形成し、該開口 部に取付部材を挿通することにより該路面保護体が両端部以外の箇所でも前記履 帯に固定されているものであるので、路面保護体の取付けが簡単でかつ一層確実 に無限軌道型作業車両の履帯に取り付けることができる。
【0036】 請求項3の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記路面保護体が前記無限 軌道型作業車両の履帯に対して2〜5枚であるものであるので、路面保護体を一 層確実に無限軌道型作業車両の履帯に取り付けることができる。
【0037】 請求項4の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記取付部材が棒状の挿通 体と前記挿通体の先端に回動自在に取り付けられたストッパ部材と、前記挿通体 の基端に設けられた弾性部材とからなり、前記取付部材は前記ストッパ部材を前 記棒状の挿通体と同一方向とした状態で、前記取付部材を前記開口部に前記弾性 部材の弾性力に抗して挿通し、前記ストッパ部材を回動させることにより前記路 面保護体を前記履帯に固定するものであるので、路面保護体の両端部の開口部に 取付部材を挿通し、履帯に固定する作業を極めて簡単に行うことができる。また 路面保護体を取り外す作業も容易である。
【0038】 請求項5の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記ラグが前記路面保護体 の両幅側から対向状態で交互に形成されており、前記路面保護体の中心線Mを越 えない範囲で形成されているものであるので、履帯に路面保護体を巻装した後に 無限軌道型作業車両がカーブなどで進路変更する際の操作性が一層良好である。
【0039】 さらに請求項6の無限軌道型作業車両の路面保護装置は、前記路面保護体が前 記履帯よりも幅狭な巻装部と前記履帯と概ね同じ幅の両端部とからなり、前記開 口部が前記両端部に形成されているものであるので、前記路面保護体の取付け強 度を低下させることなく、履帯に路面保護体を巻装した後に無限軌道型作業車両 がカーブなどで進路変更する際の操作性を極めて良好なものとすることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【図2】前記第1実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す平面図である。
【図3】前記第1実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す断面図である。
【図4】本考案の第2実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【図5】本考案の第3実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す斜視図である。
【図6】前記第3実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す平面図である。
【図7】本考案の第4実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す斜視図である。
【図8】本考案の第5実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大分解斜視図である。
【図9】前記第5実施例の路面保護装置の路面保護体を
示す断面図である。
【図10】本考案の第6実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【図11】本考案の第7実施例の無限軌道型作業車両の路
面保護装置を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 路面保護装置 2 路面保護体 2B 端部 2C 中間取り付け部(中間部) 3 ボルト(取付部材) 4 ナット(取付部材) 5,5A,5B 開口部 7 ラグ 11 履帯 30 取付部材 31 挿通体 33 ストッパ部材 35 コイルスプリング(弾性部材) M 中心線

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無限軌道型作業車両の履帯の外周側にベ
    ルト状の弾性体からなる路面保護体を装着する無限軌道
    型作業車両の路面保護装置において、前記路面保護体の
    両端部に開口部を形成し、該開口部に取付部材を挿通す
    ることにより前記路面保護体が履帯に固定されており、
    前記路面保護体は外面側にラグを有することを特徴とす
    る無限軌道型作業車両の路面保護装置。
  2. 【請求項2】 前記路面保護体が1枚であり、前記路面
    保護体の中間部の1か所又は2か所以上に開口部を形成
    し、該開口部に取付部材を挿通することにより該路面保
    護体が両端部以外の箇所でも前記履帯に固定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の無限軌道型作業車両の
    路面保護装置。
  3. 【請求項3】 前記路面保護体が前記無限軌道型作業車
    両の履帯に対して2〜5枚であることを特徴とする請求
    項1記載の無限軌道型作業車両の路面保護装置。
  4. 【請求項4】 前記取付部材が棒状の挿通体と前記挿通
    体の先端に回動自在に取り付けられたストッパ部材と、
    前記挿通体の基端に設けられた弾性部材とからなり、前
    記取付部材は前記ストッパ部材を前記棒状の挿通体と同
    一方向とした状態で、前記取付部材を前記開口部に前記
    弾性部材の弾性力に抗して挿通し、前記ストッパ部材を
    回動させることにより前記路面保護体を前記履帯に固定
    することを特徴とする請求項2又は3記載の無限軌道型
    作業車両の路面保護装置。
  5. 【請求項5】 前記ラグが前記路面保護体の両幅側から
    対向状態で交互に形成されており、前記路面保護体の中
    心線を越えない範囲で形成されていることを特徴とする
    請求項4記載の無限軌道型作業車両の路面保護装置。
  6. 【請求項6】 前記路面保護体が前記履帯よりも幅狭な
    巻装部と前記履帯と概ね同じ幅の両端部とからなり、前
    記開口部が前記両端部に形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の無限軌道型作業車両の路面保護装置。
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