JP2860435B2 - タイヤ - Google Patents

タイヤ

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JP2860435B2
JP2860435B2 JP14399591A JP14399591A JP2860435B2 JP 2860435 B2 JP2860435 B2 JP 2860435B2 JP 14399591 A JP14399591 A JP 14399591A JP 14399591 A JP14399591 A JP 14399591A JP 2860435 B2 JP2860435 B2 JP 2860435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の車両用タイヤに
使用され、各種の道路状況(通常の道路,雪道,凍結路
面等)に対応できるように、選択的に滑り止め部材をタ
イヤ本体に装着することができるタイヤに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車,トラック等の車両に装
着している標準のタイヤでは路面状態の悪い道路、例え
ば雪道,凍結路面などの摩擦力が低下した路面を安全に
走行することができないといった問題があり、このよう
な場合には随時必要なときにタイヤチェ−ンを取り付け
るか、もしくは冬季の間スパイクタイヤ(通常のタイヤ
に金属製などのスパイクを頭部が突出した状態で打ち込
んだもの)を装着するといった方法が採られていた。
【0003】この中、スパイクタイヤを装着した場合に
は、雪道,凍結路面などを除く一般の舗装道路でもこの
タイヤで走行するためスパイクの突出した頭部で路面を
削ることとなり、近年では、スパイクタイヤによる路面
の損傷や、スパイクが路面を削る際に発生する粉塵が人
体に悪い影響を及ぼすことからスパイクタイヤの使用を
全面的に禁止する方向に推移している。
【0004】したがって、タイヤチェ−ンを取り付ける
方法が多く用いられることとなるが、この取り付け方法
は、タイヤ接地面とともにタイヤの両側面の一部を覆っ
て、かつタイヤチェ−ンの一方の側縁(通常タイヤホイ
−ルの表面側)をタイヤの軸に向けてゴム等の環状弾性
部材で付勢することによりタイヤ本体に装着する、とい
うものである。
【0005】また、以上のものの他に、タイヤ本体の接
地面側に被取付部材を設けるとともに、この被取付部材
に各種の道路状況に応じた接地面を有する接地部材を選
択的に取り付けるようにして、タイヤ接地面の一部を変
更できるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものは、タイヤチェ−ンをタイヤ接地面を覆うように装
着するため大変面倒であるとともに、その作業には時間
がかかり、かつ装着の最終段階として、前記した環状弾
性部材を取り付けるにはかなりの力を要するものであっ
た。
【0007】しかも、このタイヤチェ−ンを使用しない
ときには、大きくかさばった状態でトランク等に収納す
ることとなり、他の荷物を収納するスペ−スを狭くし、
路面状況に応じた数種類のタイヤチェ−ンを常時収納す
ることを考慮するものではないものであった。
【0008】次に、タイヤ接地面の一部を変更できるよ
うにしたものは、タイヤに確実な滑り止め機能を付与す
るためには多数の接地部材を必要とし、この接地部材の
増加にともなってタイヤ一本当たりの作業時間を増加さ
せ、またその作業は大変面倒なものであった。
【0009】したがって、本件出願人は、平成3年4月
22日出願の特許願「滑り止め部材および滑り止め部材の
タイヤ本体への装着方法」において、タイヤ接地面の一
周にわたって既に形成されている溝部の中の、例えば二
つの溝部に巻回した線状体に、選択した滑り止め部材の
フックを掛けて当該滑り止め部材をタイヤ本体に装着す
ることにより、選択した滑り止め部材を容易に装着でき
るようにし、また滑り止め部材自体のコンパクト化を図
るようにしたものを開示した。
【0010】しかし、この発明において、タイヤ接地面
の溝部に嵌まり込んだ線状体は、タイヤ本体に対して完
全に固定されていないため、線状体に滑り止め部材を引
掛けた際、タイヤ本体との相対的な移動を積極的に規制
せず、滑り止め部材の装着を不安定なものにしていた。
【0011】また、従来より使用されている滑り止め部
材(チェ−ン状のもの,ゴム状のものを含む)は、タイ
ヤ接地面を単体で覆うような全長をもって形成されてい
るためその取り扱いは容易ではなく、この滑り止め部材
のタイヤ本体への装着,取り外し作業や、不使用時にお
けるトランクへの効率よい収納などにはある程度の熟練
を必要とするものであった。
【0012】そこで、本発明では、線状体を、タイヤ表
面の複数の溝部で露出するような状態でタイヤの表面部
分に埋め込み、この露出した部分に、滑りり止め部材に
設けたフックを引っ掛けるようにして、滑り止め部材を
タイヤ本体に対して容易に装着できるようにすることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤは、接地
面の幅方向に形成された複数の溝部を持つタイヤの表面
近くに、線状体を接地面の長手方向で、かつ溝部ではそ
の底面から所定長だけ離れた状態で露出するように埋め
込み、線状対の露出した部分に、滑り止め部材を取り付
けることができるようにしたものである。
【0014】また、滑り止め部材としては、前記二つの
線状体それぞれの露出した部分に引掛けることができる
複数のフックを備え、その全長がタイヤ接地面の一周の
長さを複数で分割した長さに形成したものであるり、例
えばチェ−ン,線状のスプリング,表面にリベットを備
えたベルト状のゴムなどを用いている。
【0015】
【作用】滑り止め部材に設けた複数のフックを、線状体
のタイヤ本体から露出した部分に引掛けることにより、
当該滑り止め部材のフックは、線状体の露出した部分を
超える移動を規制され、タイヤ本体と一体となって滑り
止め部材が路面と接触することになる。また、滑り止め
部材を線状体から外した状態では、線状体がタイヤ接地
面から突出することがなく、普通のタイヤの接地面と同
じ状態になっている。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図5を参照して説明
する。図において、1はタイヤ本体、1aは接地面、1
bは接地面1aに形成された溝部、2は線状体、3は滑
り止め部材、3aは滑り止め部材3に設けたフック、4
はリベット、5は閉塞部材、6は切り込み、7は接着
剤、8はスプリングである。
【0017】ここで、線状体2は、ピアノ線,ワイヤ−
などの金属線,その他の線状の部材であり、図1,図2
に示すように、接地面1aに、その幅方向に形成された
複数の溝部1bの部分で露出するように、例えば接地面
1aの両端部それぞれに、その一周にわたって略接地面
1aの幅を隔てて二つ埋め込まれている。このとき、線
状体2と溝部1bの底部とはある程度の隙間が生じるよ
うにする。なお、線状体2の一方については、タイヤ接
地面1aの長手方向に形成されている溝部に巻回してタ
イヤ本体1に固定するようにしてもよい。
【0018】そして、線状体2のタイヤ本体1への埋め
込み方法としては、図4(a) に示すような、接地面1a
から線状体2を設置する位置まで切り欠き、この部分に
線状体2を入れてから、ゴムなどの閉塞部材5で当該切
り欠き部分を埋める手法や、図4(b) に示すように、接
地面1aから斜め方向に切り込み6を形成し、この切り
込み6に線状体2を入れてから、切り込み6の隙間を接
着剤7によって固着する手法などがある。なお、閉塞部
材5を切り欠き部分に埋めるとき接着剤を用いるように
してもよい。
【0019】図4(a) に示す方法は、主にトラックなど
の大型車両に使用する大型のタイヤ本体1の場合に用い
られ、また、図4(b) に示す方法は、主に乗用車などの
小型車両に使用する小型のタイヤ本体1の場合に用いら
れる。
【0020】次に、滑り止め部材3は、図3に示すよう
に、タイヤの接地面1aを一周する方向の二本の部材
を、例えば二つの線状体2の幅と略同一となるように、
接地面1aの幅方向の複数の部材で連結したものであ
る。図示のものは、前記した部材にゴムを用いるととも
に、路面と接地する部分に複数のリベット4を設けてい
る。
【0021】そして、滑り止め部材3としては、例えば
ハガキ2〜3枚分の長さのものを所定数だけ用いてお
り、この滑り止め部材3の両側部には所定の間隔で複数
のフック3aが設けられ、このフック3aを線状体2に
引掛けることにより、各滑り止め部材3はタイヤ本体1
に取り付けられる。
【0022】なお、滑り止め部材3の長さは前記のもの
限定されるものではなく、例えば単一の滑り止め部材で
接地面の一周にわたってカバ−するような長さにしても
よい。
【0023】また、滑り止め部材3は、上述したものの
他に図5(a) に示すように、線状のスプリング8を用い
て、その複数箇所にフック3aをとりつけたものや、こ
のスプリング8に代えてチェ−ンを用いたもの(図示せ
ず)を使用することができる。
【0024】そして、図5(b) に示すように、二つの線
状体2に対してフック3aを交互に引掛けることにより
タイヤ本体1に装着する。このとき、単一の滑り止め部
材3をタイヤ接地面1aの一周分のみ装着することに限
定されず、長い滑り止め部材3を用いて、図5(b) 中の
点線で示したように、タイヤ接地面1aの一周にわたっ
て装着した滑り止め部材3に重ねて装着するようにして
もよい。
【0025】その他、各種の部材,形状のものに複数の
フック3aを取り付けることにより、用途に応じた滑り
止め部材3を形成することができる。また、一つのタイ
ヤに対して同種または異種の滑り止め部材3を引掛けて
全体として複数の滑り止め部材を用いるようにしてもよ
い。
【0026】
【発明の効果】本発明は、線状体を、その露出した部分
とタイヤ表面との間に隙間が生じるようにタイヤ表面近
くに埋め込んでいるため、線状体は確実にタイヤ本体に
取り付けられることになり、またこの隙間を利用して、
線状体に、各種の道路状況に応じて選択した滑り止め部
材のフックを容易に引き掛けることができる。
【0027】さらに、滑り止め部材の長さをタイヤ接地
面の一周長を分割した長さにすることにより、車両をジ
ャッキアップすることなく、接地していないタイヤ表面
の部分に滑り止め部材を、(車両を移動させてから次の
滑り止め部材を)順次装着することが可能であり、しか
も、車両のトランク等に収納する際にはその収納スペ−
スを小さくすることができ、したがって多種類の滑り止
め部材を常備しておいて、各種の道路状況にあった滑り
止め部材を必要に応じて用いることができる。
【0028】また、滑り止め部材の不使用時には、線状
体はタイヤの接地面から突出していないので当該線状体
が走行状態に影響を及ぼすことはない。そして、線状体
はタイヤの表面近くに埋め込まれているので、タイヤが
磨耗してくると埋め込まれていた線状体の部分が視覚的
に認識できるようになり、タイヤ交換の必要性を知らせ
る表示の役割をすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤに滑り止め部材を装着した状態
を説明する斜視図である。
【図2】線状体に滑り止め部材のフックを掛けた状態を
示す拡大断面図である。
【図3】滑り止め部材の実施例を示す平面図である。
【図4】線状体をタイヤ本体に埋め込んだ状態を示す説
明図で、(a)は閉塞部材を用いたもの、(b)は切り
込みを利用したものである。
【図5】滑り止め部材の他の実施例を示す説明図で、
(a)はその平面図、(b)はこの滑り止め部材をタイ
ヤに装着した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1・・・タイヤ本体 1a・・接地面 1b・・溝部 2・・・線状体 3・・・滑り止め部材 3a・・フック 4・・・リベット 5・・・閉塞部材 6・・・切り込み 7・・・接着剤 8・・・スプリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面の幅方向に形成された複数の溝部
    を持つタイヤの表面近くに、線状体を前記接地面の長手
    方向で、かつ前記溝部ではその底面から所定長だけ離れ
    た状態で露出するように埋め込み、 前記線状体の露出した部分に、滑り止め部材を取り付け
    ることができるようにしたことを特徴とするタイヤ。
JP14399591A 1991-05-20 1991-05-20 タイヤ Expired - Lifetime JP2860435B2 (ja)

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BR112017013744A2 (pt) * 2014-12-26 2019-02-05 Michelin & Cie banda de rodagem de pneu para redução de ruídos
CN107709044B (zh) * 2015-06-29 2019-12-10 米其林企业总公司 用于降低噪声的轮胎胎面

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Effective date: 19981013