JP2521471Y2 - 車両用滑止め部材 - Google Patents

車両用滑止め部材

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JP2521471Y2
JP2521471Y2 JP1989039056U JP3905689U JP2521471Y2 JP 2521471 Y2 JP2521471 Y2 JP 2521471Y2 JP 1989039056 U JP1989039056 U JP 1989039056U JP 3905689 U JP3905689 U JP 3905689U JP 2521471 Y2 JP2521471 Y2 JP 2521471Y2
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Inventor
與市 岡村
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株式会社 ゴムチェーン
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は降雪の日などの際に自動車のタイヤに装着し
て用いる車両用滑止め部材に関するものである。
(従来技術) 従来、タイヤに装着して用いる車両用滑止め部材にお
いて、タイヤ外周面との当接面に疣状の突起部を設けて
車両走行時における滑止め部材とタイヤのスリップを防
止するようにしたものは、例えば実開昭51−31202号公
報の如く公知である。また特公昭56−7890号公報あるい
は実公昭52−13685号公報の如く、突起部を単に角錐
状、円錐状その他適宜形状に形成したものも公知であ
る。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、実際問題として車両走行時におけるタイヤ
外周面と滑止め部材の内側面(タイヤ外周面との当接
面)間の摩擦力は非常に大きく、特にトラック等の大型
車両においては、積載重量の軽減または空載時は、滑止
め部材に加わる面圧が下り、タイヤが滑止め装置内で空
転し、滑止め装置が路面との間でスリップを生じて制動
距離が伸び、または登坂が不能となる問題点があり、そ
のため上記従来技術(前者)の疣状突起部のような単な
る小突起のものでは短期間のうちに磨耗または千切れて
しまい、全くその用を為さないという問題点があり、従
って上記疣状突起を大きくすることにより強度を大とす
ることも試みられたが、単に突起部を大きくすると、滑
止め部材の内側面とタイヤ外周面との間に空間部が生
じ、面圧がきかなくなり、タイヤが空転して滑止め装置
が破壊される原因となる等の問題点があった。
さらにまた後者の場合は突起部がストリップの路面当
接面側に形成された中央輪郭部の裏面にのみ形成された
だけのものであるため、その充分なるタイヤ外周面との
滑り防止力が得られないという問題点があった。
本考案は上記問題点を解決し、タイヤ外周面との摩擦
力により突起部が簡単に磨耗したりあるいは破損したり
することなく、しかもタイヤ外周面に確実に喰込み面圧
を高めタイヤ外周面と滑止め装置の間にスリップを起さ
ず、同時に走行時に滑止め部材とタイヤ外周面との面差
によって生ずる振動を著しく緩衝し得、安定した走行が
できる車両用滑止め部材を提供することを目的とするも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するため、タイヤに装着して
用いる車両用滑止め部材であって、ゴムあるいは合成樹
脂等の弾性体によりタイヤの外周面および両側面に適合
し得る内側形と所要巾をもって形成された滑止め部材の
タイヤ外周面との当接面に、前記タイヤ外周面の硬度よ
り硬く、かつ前記タイヤ外周面に喰込むべく基端から先
端に向け先細り状に所要高さからなる四角錐状の喰込み
突起を、滑止め部材の巾方向両端縁との間にそれぞれ所
要間隔を設けるとともにタイヤの横巾方向に沿って少な
くとも前記喰込み突起の四角形底辺の2辺が一体に密接
する複数個群生状態もしくは複数並列に連続する状態に
一体に設けたことを特徴とするものである。
(実施例) 第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示し、Aはタ
イヤ、1は滑止め部材、2はロープ、3は固定金具、4
は緊締具である。
前記滑止め部材1は、ゴムや合成樹脂等の弾性体を使
用し、あらかじめタイヤAの外周面Bおよび両側面Cに
適合し得るように内側形を折曲形成した所要細巾からな
る滑止め具、または非使用時は平板状となっており、使
要時のみこれをタイヤAの外周面Bおよび両側面Cに沿
って折曲げ装着するようにした滑止め具等いずれのもの
でもよく、またその形状もI状、X状いずれのものでも
よい。
而して前記滑止め部材1はその両端部に係合孔1a,1a
を2個づつ穿設してあるが、かかる形態に限定されるも
のではない。また前記固定金具3は、棒材をU字形状に
折曲した折曲部分を索条取付部3aとし、さらに両先端部
を前記滑止め部材1の係合孔1a,1aに係合し得るように
U字状に同一方向に折曲して係合部3b,3bとしたもの
で、前記ロープ2に索条取付部3aをかしめ付けて、固定
金具3をロープ2に適宜間隔をおいて固定するものであ
るが、この場合ロープ2(索条)をチェーンとしてもよ
い。5は前記滑止め部材1のタイヤ外周面Bとの当接面
6に設けた喰込み突起であって、前記タイヤ外周面Bの
硬度より硬く、かつ前記タイヤ外周面Bに喰込むべく基
端5aから先端5bに向け、先細り状に所要高さからなる四
角錐状に形成されており、前記滑止め部材1の巾方向両
端縁と、前記各喰込み突起5との間にはそれぞれ所要間
隔を設け、第4図示のように少なくとも四角形底辺の2
辺が一体に密接する複数個群からなる集団状態(群生状
態)にて適宜間隔毎に設けてもよく、また第5図示のよ
うに複数並列に連続する状態に設けてもよい。さらに硬
度の硬いもの、例えば金属部材等を芯材として内部に入
れることも可能である。
次に作用について説明する。第2図示のようにタイヤ
Aに滑止め部材1を装着すると、車両の重量によって前
記滑止め部材1の内側面、即ちタイヤ外周面Bとの当接
面6に設けた喰込み突起5が前記タイヤAの外周面B
(トレッド面)に喰込むようになり、走行時における前
記滑止め部材1とタイヤ外周面Bとの滑り(スリップ)
を防止し、同時に走行時に滑止め部材によって生ずる振
動を緩衝し得て車両の走行を安定的に行うことができる
ものである。
而してこの場合、前記喰込み突起5は、タイヤ外周面
の硬度より硬く、かつ基端から先端に向い先細り状の所
要高さからなる四角錐状で、滑止め部材1の巾方向両端
縁との間にそれぞれ所要間隔を設けるとともにタイヤA
の横巾方向に沿って少なくとも前記喰込み突起5の四角
形底辺の2辺が一体に密接する複数個群生状態もしくは
複数並列に連続する状態に設けられているので、走行時
の面圧力、剪断力、捻れ、曲げに対して強度的に強く、
その上タイヤ外周面Bの横巾方向に沿って均一の強さを
もって摩擦力に対応できるとともに、前記滑止め部材1
の巾方向両端縁との間にそれぞれ設けた所要間隔部の存
在により喰込み突起5に邪魔されることなく、車両の前
後進時における路面に対するタイヤAの喰込みを良くし
てスリップを充分に防止でき、しかも磨耗または破損
(千切れ)によって簡単に消失することなく、長期に亘
り使用に供し得ることができるとともに、タイヤ外周面
Bに対する喰込み面圧が高いので、走行時に滑止め部材
1とタイヤ外周面Bとの面差による振動を著しく緩衝し
得て走行を安定的に行うことができる。
(効果) 以上説明したように本考案によれば、タイヤに装着し
て用いる車両用滑止め部材であって、ゴムあるいは合成
樹脂等の弾性体によりタイヤの外周面および両側面に適
合し得る内側形と所要巾をもって形成された滑止め部材
のタイヤ外周面との当接面に、前記タイヤ外周面の硬度
より硬く、かつ前記タイヤ外周面に喰込むべく基端から
先端に向け先細り状に所要高さからなる四角錐状の喰込
み突起を、滑止め部材の巾方向両端縁との間にそれぞれ
所要間隔を設けるとともにタイヤの横巾方向に沿って少
なくとも前記喰込み突起の四角形底辺の2辺が一体に密
接する複数個群生状態もしくは複数並列に連続する状態
に一体に設けたものであるから、従来の単なる小突起状
のものと異なり、車両の積載重量の軽減または空載時
に、滑止め部材に対する面圧が下った場合でもタイヤの
外周面に確実に喰込み、滑止め部材とタイヤ外周面との
スリップを十二分に防止することができ、安定した走行
を行うことができるとともに前記喰込み突起は従来の単
なる角錐状のもの、円錐状のものに比して走行時の面圧
力、剪断力、捻れ、曲げに対して強度的に遥かに強く、
その上滑止め部材の巾方向両端縁との間にそれぞれ所要
間隔を設けるとともにタイヤの横巾方向に沿って少なく
とも前記喰込み突起の四角形底辺の2辺が一体に密接す
る複数個群生状態もしくは複数並列に連続する状態に設
けられているのでタイヤ外周面の横巾方向に均一の強さ
をもって摩擦力に対応できるとともに、前記滑止め部材
の巾方向両端縁との間にそれぞれ設けた所要間隔部の存
在により、喰込み突起に邪魔されることなく、車両の前
後進時における路面に対するタイヤの喰込みを良くして
スリップを充分に防止でき、しかも磨耗または破損(千
切れ)によって簡単に消失することなく、また前記喰込
み突起はタイヤ外周面に対する喰込み面圧が高いので走
行時に滑止め部材とタイヤ外周面との面差によって生ず
る振動を著しく緩衝し得、走行を安定的に行うことがで
き、長期に亘り使用に供し得る等、種々の実用的効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は滑
止め部材をタイヤに装着した状態の側面図、第2図は第
1図のA−A拡大断面図、第3図は滑止め部材の斜視
図、第4図は同当接面側を示す一部切欠平面図、第5図
は同縦断面図、第6図は喰込み突起の他の実施例を示す
一部切欠平面図である。 1……滑止め部材、1a……係合孔 2……ロープ、3……固定金具 3a……索条取付部、3b…係合部 4……緊締具、5……喰込み突起 5a……基端、5b……先端 6……当接面、A……タイヤ B……外周面、C……両側面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤに装着して用いる車両用滑止め部材
    であって、ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体によりタイ
    ヤの外周面および両側面に適合し得る内側形と所要巾を
    もって形成された滑止め部材のタイヤ外周面との当接面
    に、前記タイヤ外周面の硬度より硬く、かつ前記タイヤ
    外周面に喰込むべく基端から先端に向け先細り状に所要
    高さからなる四角錐状の喰込み突起を、滑止め部材の巾
    方向両端縁との間にそれぞれ所要間隔を設けるとともに
    タイヤの横巾方向に沿って少なくとも前記喰込み突起の
    四角形底辺の2辺が一体に密接する複数個群生状態もし
    くは複数並列に連続する状態に一体に設けたことを特徴
    とする車両用滑止め部材。
JP1989039056U 1989-03-31 1989-03-31 車両用滑止め部材 Expired - Lifetime JP2521471Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9776464B2 (en) 2014-01-09 2017-10-03 Kouichi Sakakibara Anti-skid device for tire and main body for anti-skid device for tire

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS567890A (en) * 1980-06-02 1981-01-27 Shin Meiwa Ind Co Ltd Remoteecontrolling apparatus for crane

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US9776464B2 (en) 2014-01-09 2017-10-03 Kouichi Sakakibara Anti-skid device for tire and main body for anti-skid device for tire

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JPH02129906U (ja) 1990-10-26

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