JPH027050Y2 - - Google Patents

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JPH027050Y2
JPH027050Y2 JP19698785U JP19698785U JPH027050Y2 JP H027050 Y2 JPH027050 Y2 JP H027050Y2 JP 19698785 U JP19698785 U JP 19698785U JP 19698785 U JP19698785 U JP 19698785U JP H027050 Y2 JPH027050 Y2 JP H027050Y2
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spike pin
flanges
flange
spike
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車タイヤ用滑止具のスパイクピ
ンに関し、タイヤ用滑止具に取付け、走行中のス
リツプを防止することを目的としたスパイクピン
のうち、特にゴム状弾性体を基体とする滑止具本
体のうち、接地部分にあつて、本体を両面より挟
持する1対のフランジを両端部に設けたフランジ
付スパイクピンに関する。
自動車タイヤ用滑止具は、従来降雪あるいは凍
結道路にて、自動車タイヤの周面に装着使用され
ている金属製スノーチエンに代るものであり、ス
ノーチエンが保有する重量、振動性、騒音性、保
管性、装着作業の取扱いなど、多方面よりこれら
を凌駕するものであり、その形状は、ゴム状弾性
体からなる型体群を並列連結せしめたものであ
る。ゴム状弾性体からなる滑止具は、その本体の
接地部に、制動力、駆動力の確保、耐摩耗性の維
持などの多面的要求により、スパイクピン群を固
着せしめることが必要となる。
(従来の技術) ゴム状弾性体をもつて構成されるこの種の滑止
具は、乗心地、その取扱性を考慮してその肉厚
は、比較的薄手のものが採用されるところから、
滑止具本体の接地部に固着されるスパイクピン
は、その強固な取付を求めて両端にフランジを設
けたスパイクピンがその主流を占める傾向にあ
る。
このフランジ付スパイクピンは、1対のフラン
ジのうち接地部側に位置するフランジの中心部に
は制動性と耐久性を求めて、超合金製チツプが、
その先端部を突出せしめた状態にて埋設されてお
り、1対のフランジをもつて、滑止具本体の接地
部位を両面より挟み込み付けて固着される。そし
て滑止具本体が保有する弾力性を利用し、スパイ
クピンのシヤンク(胴部)の径より小さな滑止具
本体に予め穿設せしめた小径孔内にスパイクピン
のシヤンク部を圧入することにより、スパイクピ
ンに対し横方向の締付力を求め、又滑止具本体の
厚みに対し、予め1対のフランジ間の間隔を短か
く設定しておき、1対のフランジ間における滑止
具本体の弾性力によりスパイクピンに対し、縦方
向の締付力を付与し、スパイクピンの強固な固着
力を期待している。
(考案が解決しようとする問題点) この種の自動車タイヤ用滑止具は、一般のスパ
イクタイヤに比べて、その幅および厚みははるか
に小さいため、スパイクピンに対する横方向から
の締付力に大きく期待することは、その構造上無
理がある。又フラツトな面からなるフランジで
は、滑止具本体の保有する弾性力とフランジ全面
にかかる面圧とのバランスより、せいぜい滑止具
本体の厚みの0.8倍までしか1対のフランジ間の
間隔を短縮することができず、従つてスパイクピ
ンの固着には、ゴム弾性力による縦方向の締付力
を余り多くは期待できない。又、実際の走行にあ
つて、滑止具に固着されたスパイクピンに作用す
る負荷状態をみる時、荷重条件、速度、走行距離
などの走行条件、路面条件などにより、スパイク
ピンは任意の方向に振動をくりかえし、これによ
り滑止具本体は局部的、特にスパイクピン固着周
辺部に疲労が集中する。又滑止具とタイヤとの間
に発生する周方向のずれにより発生するスパイク
ピンのフランジ部のタイヤのタイヤパターン溝な
どへの落ち込みにより発生するフランジ部の引つ
掛かりは、タイヤおよび滑止具本体部を損傷せし
めることとなり、さらにこの引つかかりにより、
スパイクピン自身を反転せしめる力が作用し、最
悪の場合は、スパイクピンの抜脱にも繋がる。さ
らに荷重によりスパイクピンがタイヤ側に押圧さ
れ、又滑止具の局部的疲労に伴うスパイクピンの
タイヤ側への落ち込みにより、スパイクピンの滑
止具よりの抜脱現象には拍車がかかる。
滑止具に固着されたスパイクピンに対しては、
各方向からの各種の負荷が作用した場合、スパイ
クピンの横、縦両方向からの締付力の不足、即ち
滑止具本体への固着力が十分でない折には、スパ
イクピン取付周辺部の滑止具の局部的疲労、反転
せんとする力が作用するスパイクピンによる滑止
具本体の損傷により、最終的にはスパイクピンの
滑止具よりの脱落という最悪の事態が発生する。
本考案は、ゴム状弾性体からなる滑止具本体に
固着せしめたフランジ付スパイクピン上に発生す
るこれらの問題点を、スパイクピン自体に対する
局部的形状的改変により、スパイクピンの縦方向
への締付力を向上せしめ、苛酷な走行条件にあつ
ても強固な固着力を保持しうるスパイクピンを提
供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成させるために、本考案は次のよ
うな構成としている。即ち、本考案に係る自動車
タイヤ用滑止具のスパイクピンは、両端に1対の
フランジを設けたスパイクピンを、ゴム状弾性体
を基体とする滑止具本体の接地部分に、スパイク
ピンの両フランジ部にて本体両面を挟持し固着し
てなる滑止具において、少なくとも片側フランジ
の縁部に、他側のフランジ方向に膨出する内向き
環状リブを設けたことを特徴とするものである。
(作用) スパイクピンの両端に設けた1対のフランジの
うち、少なくとも1側のフランジの縁部に、他側
のフランジ方向に膨出する内向き環状リブを隆設
せしめることにより、この1対のフランジをもつ
て、ゴム状弾性体をもつて構成された滑止具本体
を両面より強力に挟持した折、環状リブ部は、滑
止具本体に強力に喰い込み、1対のフランジの中
心部寄りに位置する滑止具本体部分は、1対のフ
ランジ間にて、フランジ面にさらに密に圧接し、
フランジ周縁部に位置する滑止具本体に比べ拡大
し、スパイクピンの滑止具への固着力は、一段と
強固なものとなる。
本考案は、スパイクピンの縦方向、即ち滑止具
本体の厚み方向の締付力は一段の向上をみる。
(実施例) つぎに本考案に係る自動車タイヤ用滑止具のス
パイクピンの具体的実施例を図面を用いて説明す
る。
第1図は、滑止具本体に固着されたスパイクピ
ンの中央縦断面図、第2図及び第3図は、他の実
施例を示す第1図に相当する図、第4図は、スパ
イクピンを固着せしめた滑止具の一部分を展開し
て示す平面図、第5図は、滑止具をタイヤに装着
せしめた姿図である。
滑止具本体1は、直進方向への優れた制動・駆
動力を発揮する平面視欧文字I字型体2と乗心地
ならびに横滑り制動力に優れた力を発揮する平面
視欧文字X字型体3の各型体をタイヤ周方向に交
互に配した構成からなり、これら型体2,3は、
内部に帯状芯体を埋設したゴム或いは合成樹脂な
どのゴム状弾性体によつて一連に成形されてい
る。そしてこれら型体2,3をもつて構成される
滑止具本体1の接地面側にはグリツプ力を向上せ
しめるために凸片4群が突設し、又この凸片4群
中には制動性、耐久性、耐摩耗性に優れたフラン
ジ付スパイクピン5が配設固着されている。この
スパイクピン5はその鉄製本体6の両端部に、1
対のフランジ7,7を設け、1対のフランジのう
ち、接地面側に位置するフランジ7の中心部には
耐摩耗性超合金製のテーパ状チツプ8が、その先
端部分を突出せしめた状態にて埋設されている。
そしてフランジ付スパイクピン5のうち、第1図
および第3図にあつては、タイヤ側に位置するフ
ランジ7の縁部に、他側即ち接地側に位置するフ
ランジ方向に向け膨出する内向き環状リブ9が、
又第2図にあつては、この内向き環状リブ9は、
1対のフランジ7の縁部にそれぞれ隆設されてお
り、環状リブの周縁は所定のアールが付せられ、
滑止具本体に該環状リブ9部を圧接せしめた折、
滑止具本体1を損傷せしめないよう配慮され、さ
らにタイヤ側に位置するフランジ7のフランジ面
は、緩やかな凸状彎曲面10を呈している。
さらに、スパイクピン5における1対のフラン
ジ7,7間における最大間隔をl、又、少なくと
も一方のフランジに隆設された環状リブ9部と他
側のフランジ7間に発生する最小間隔をl1と設定
した折、両間隔lおよびl1間の割合、即ちl1/l
は0.9〜0.3の範囲に存在するよう配慮されてい
る。また更に間隔lを滑止具本体の厚みより可能
な限り小さく設定することにより、さらにその締
付効果を高めうる。
なお、両フランジ間に設けられる0.9≦l1/l≦
0.3の関係式の根拠は、0.9以上の場合は、両フラ
ンジによる縦方向の締付力は不十分で、スパイク
ピンの固着力が低下する。反対に0.3以下の場合
は、フランジ縁部に設けた環状リブ9の滑止具本
体1への喰い込みが大きくなりすぎ、滑止具本体
を損傷せしめる結果となることが確められてい
る。
タイヤ側に位置するスパイクピンのフランジに
おけるタイヤ側に面接するフランジ面を皿状に緩
やかに凸状彎曲せしめておくことによつて、走行
中、タイヤと滑止具間に起るずれの事態にあつて
も、該フランジ部がタイヤのタイヤパターン溝に
係合し、タイヤおよび滑止具を破損せしめる危惧
を大幅に解消せしめることができる。
又、第2図に例示するように1対のフランジ
7,7の縁部にそれぞれ環状リブ9を隆設せしめ
ることにより、1対のフランジ7,7間に発生す
る最大間隔lと最小間隔l1の差はより顕著なもの
となり、スパイクピンの縦方向の締付力は増大
し、スパイクピンのより確実な固着力が確保され
る。
第1図および第2図に例示するフランジ付スパ
イクピンの製作にあつては、ヘツダー押し、プレ
ス成形などの手段により一体成形が可能であり、
又第3図に例示するスパイクピン即ち、タイヤ側
に位置するフランジと胴部本体とがそれぞれ別個
に分割製作されたものにあつては、本体へのフラ
ンジの嵌合と同時に、かしめ11などの手段を用
いた結合によりフランジ付スパイクピンは完成す
る。
(考案の効果) 本考案は、1対のフランジのうち、少なくとも
1側のフランジの縁部にあつて、他側のフランジ
方向に膨出する内向き環状リブを隆設せしめるこ
とにより、1対のフランジ間隔をして、フランジ
の周縁部寄りに最小間隔部l1を形成せしめること
ができ、かく構成された1対のフランジにて、ゴ
ム状弾性体からなる滑止具本体を両面より挟持し
た折、1対のフランジ全面でゴムの反発力を受け
る従来のフランジ付スパイクピンの固着手段に比
べて、本考案のフランジ部は、より小さい面積の
環状リブ部でしか、ゴム状弾性体の大きな反発力
を受けないため、本体への嵌合が容易で、かつよ
り大きなゴム状弾性域でのスパイクピンの縦方向
の締付けが可能となり、実走行に耐えうるに十分
の固着力を得ることができ、このスパイクピンの
振れのない定位置安定は、タイヤおよび滑止具自
体の損傷の発生を確実に減少せしめることがで
き、大幅に滑止具上に求め得る効果を向上せし
め、かつその寿命を確実に延長せしめることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、滑止具本体に固着されたスパイクピ
ンの中央縦断面図、第2図及び第3図は、他の実
施例を示す第1図に相当する図、第4図は、スパ
イクピンを固着せしめた滑止具の一部分を展開し
て示す平面図、第5図は、滑止具をタイヤに装着
せしめた姿図である。 図中、1は滑止具本体、5はスパイクピン、
7,7はフランジ、9は内向き環状リブ、10は
凸状彎曲面、lは1対のフランジの最大間隔、l1
は1対のフランジの最小間隔を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端に1対のフランジを設けたスパイクピン
    を、ゴム状弾性体を基体とする滑止具本体の接
    地部分に、スパイクピンの両フランジ部にて本
    体両面を挟持し、固着してなる滑止具におい
    て、少なくとも片側のフランジの縁部に、他側
    のフランジ方向に膨出する内向き環状リブを設
    けたことを特徴とする自動車タイヤ用滑止具の
    スパイクピン。 (2) 前記、1対のフランジ間における最大間隔l
    と環状リブ部にて発生する最小間隔l1の割合、
    即ちl1/lが0.9〜0.3の範囲にあることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の自
    動車タイヤ用滑止具のスパイクピン。 (3) 前記、1対のフランジのうち、タイヤ側に位
    置し、かつタイヤ側に面するフランジ面は緩や
    かな凸状彎曲面を呈している実用新案登録請求
    の範囲第1項又は第2項記載の自動車タイヤ用
    滑止具のスパイクピン。 (4) 前記、フランジの周縁にて膨出する環状リブ
    周部は所定のアールが付せられている実用新案
    登録請求の範囲第1項〜第3項から選ばれる1
    つの項に記載の自動車タイヤ用滑止具のスパイ
    クピン。
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