JP2001341678A - 作業機 - Google Patents

作業機

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JP2001341678A
JP2001341678A JP2000163170A JP2000163170A JP2001341678A JP 2001341678 A JP2001341678 A JP 2001341678A JP 2000163170 A JP2000163170 A JP 2000163170A JP 2000163170 A JP2000163170 A JP 2000163170A JP 2001341678 A JP2001341678 A JP 2001341678A
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lug
crawler belt
crawler
attached
mounting
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Application number
JP2000163170A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Nanri
法幸 南里
Sadao Kawaguchi
貞男 川口
Tatsuji Yoshitome
辰次 吉留
Tomoaki Tanaka
智明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業機の走行性能を増大させることができて、
履帯のスリップにより走行不能状態に陥るという不具合
の発生を防止すること。 【解決手段】円周方向に隣接するラグ間に位置する履帯
本体の部分に、装着用ラグを着脱自在に取り付けると共
に、同装着用ラグは、外側端部に履帯本体の外側端縁部
よりも外側方へ突出する突出部を形成し、同突出部に泥
水掻き用のハネ体を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業機の一形態として、走行車体
の後方に作業装置を昇降機構を介して連結し、走行車体
は、左右一対の履帯を装備したクローラ式の走行部間に
車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原
動機部とミッション部とを設けると共に、同原動機部に
上記走行部をミッション部を介して連動連結したものが
ある。
【0003】そして、走行部の履帯は、無端帯状の履帯
本体と、同履帯本体の外表面に円周方向に間隔を開けて
多数突設しかつ左右幅方向に伸延させて形成したラグと
を具備している。
【0004】このようにして、湿田等においてもラグの
グリップ力(土への噛み込み力)により牽引走行が行え
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した作
業機では、超湿田、例えば、耕盤上の泥土等の層が30
cmもあるような場所においては、ラグとラグとの間に泥
土等が付着・堆積して土溜まりができ、その結果、ラグ
のグリップ力がなくなって、機体の牽引はもとより走行
も不能の状態になることがあるという不具合がある。
【0006】そのため、ラグの間隔を大きくして土溜ま
りの発生を防止することも考えられるが、ラグの間隔を
大きくすると、今度は履帯のグリップ力が低下するとい
う不具合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対の履帯を具備するクローラ式の走行部を装備する
と共に、履帯は、帯状に形成した履帯本体の外表面に左
右幅方向に伸延する多数のラグを円周方向に間隔を開け
て突設して形成した作業機において、円周方向に隣接す
るラグ間に位置する履帯本体の部分に、装着用ラグを着
脱自在に取り付けると共に、同装着用ラグは、外側端部
に履帯本体の外側端縁部よりも外側方へ突出する突出部
を形成し、同突出部に泥水掻き用のハネ体を取り付けた
ことを特徴とする作業機を提供するものである。
【0008】また、本発明は、以下の構成にも特徴を有
する。
【0009】ハネ体の内側端縁部に、履帯本体の外側
端縁部よりも内側方へ膨出する土掻き落とし片を形成し
たこと。
【0010】装着用ラグは、履帯の外表面に突設した
ラグの先端部の移動軌跡よりも外方に突出することがな
いように配置したこと。
【0011】走行部は、前後方向に伸延する走行フレ
ームと、同走行フレームの前・後端部にそれぞれ取り付
けた前・後側従動輪と、両従動輪間でかつ走行フレーム
の上方に配置した駆動輪とを具備し、装着用ラグは、前
側従動輪と後側従動輪との間において接地する履帯の部
分に少なくとも複数個配置したこと。
【0012】装着用ラグは、左右幅方向に伸延させて
履帯本体の左右幅よりも広幅に形成したラグ本体と、同
ラグ本体の内側端部に取り付けて履帯本体の内側端縁部
に係止するための係止片と、ラグ本体の外側端部に取り
付けて履帯本体の外側端縁部に向けて突出する連結用突
片と、同連結用突片に連結することによりラグ本体と協
働して履帯本体の外側端縁部を狭持する挟持用当接片
と、ラグ本体の外側端部に連設したハネ体とを具備して
いること。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0014】すなわち、本発明に係る作業機は、基本的
構造として、左右一対の履帯を具備するクローラ式の走
行部を装備すると共に、走行部は、前後方向に伸延する
走行フレームと、同走行フレームの前・後端部にそれぞ
れ取り付けた前・後側従動輪と、両従動輪間でかつ走行
フレームの上方に配置した駆動輪とを具備し、履帯は、
帯状に形成した履帯本体の外表面に左右幅方向に伸延す
る多数のラグを円周方向に間隔を開けて突設して形成し
ている。
【0015】そして、特徴的構造として、円周方向に隣
接するラグ間に位置する履帯本体の部分に、装着用ラグ
を着脱自在に取り付けると共に、同装着用ラグは、外側
端部に履帯本体の外側端縁部よりも外側方へ突出する突
出部を形成し、同突出部に泥水掻き用のハネ体を取り付
けている。
【0016】しかも、装着用ラグは、前側従動輪と後側
従動輪との間において接地する履帯の部分に少なくとも
複数個配置すると共に、履帯の外表面に突設したラグの
先端部の移動軌跡よりも外方に突出することがないよう
に配置している。
【0017】さらには、装着用ラグは、左右幅方向に伸
延させて履帯本体の左右幅よりも広幅に形成したラグ本
体と、同ラグ本体の内側端部に取り付けて履帯本体の内
側端縁部に係止するための係止片と、ラグ本体の外側端
部に取り付けて履帯本体の外側端縁部に向けて突出する
連結用突片と、同連結用突片に連結することによりラグ
本体と協働して履帯本体の外側端縁部を狭持する挟持用
当接片と、ラグ本体の外側端部に連設したハネ体とを具
備している。
【0018】このようにして、超湿田内においても作業
機を確実に走行させることができて、作業能率の安定化
が図れるようにすることができる。
【0019】また、ハネ体の内側端縁部には、履帯本体
の外側端縁部よりも内側方へ膨出する土掻き落とし片を
形成することもできる。
【0020】このようにして、履帯本体の内周面に泥土
等が付着した場合にも、土掻き落とし片がこの付着泥土
等を確実に掻き落とすことができて、履帯の走行機能を
良好に確保することができると共に、履帯外れ等を確実
に防止することができる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0022】図1に示すAは、本発明に係る作業機であ
り、同作業機Aは、走行車体Bの後方に作業装置として
の耕耘装置Cを、昇降機構Dを介して連結している。
【0023】走行車体Bは、図1に示すように、左右一
対のクローラ式の走行部1,1の間に車体フレーム2を
介設し、同車体フレーム2上において、前部に運転部3
を配設し、後部に原動機部4とミッション部5とを上下
に重ねて配設すると共に、原動機部4に走行部1,1
を、ミッション部5を介して連動連結している。
【0024】走行部1は、前後方向に伸延する走行フレ
ーム10の前端部に前側従動輪11を、アイドラフォーク12
を介して取り付ける一方、後端部に後側従動輪13を取り
付け、さらに、ミッション部5に駆動輪15を連動連結し
て、これら動輪11,13,15の周りに履帯16を巻回してお
り、走行フレーム10の下側には、前後方向に間隔を開け
て三個の第1・第2・第3・転動輪17a,17b,17cを取り付けて
いる。11aは前側従動輪支軸、13aは後側従動輪支軸、15
aは駆動軸、18は駆動軸支持フレームである。
【0025】そして、走行部1の履帯16は、図2〜図4に
も示すように、無端帯状の履帯本体16aと、同履帯本体1
6aの外表面に円周方向に一定の間隔を開けて多数突設し
かつ左右幅方向に伸延させて形成したラグ16b,16cと、
履帯本体16aの内表面に円周方向に一定の間隔を開けて
多数突設した離脱防止片16dとを具備している。
【0026】そして、履帯本体16aには、スプロケット
状に形成した駆動輪15の歯部15bが係合する係合孔16eを
円周方向に一定の間隔を開けて多数形成している。
【0027】しかも、履帯本体16aの外表面には、履帯
本体16aの左右幅と略同一幅の長幅のラグ16bと、同履帯
本体16aの左右幅よりも広幅のラグ16cとを円周方向に交
互に配置している。
【0028】さらには、円周方向に隣接するラグ16b,16
c同士の間に位置する履帯本体16aの外側縁部には、泥土
等を落とすための切欠部50を円周方向に一定の間隔を開
けて多数形成しており、各切欠部50は、図3に示すよう
に、短幅のラグ16bと長幅のラグ16cとの間に位置する履
帯本体16aの外側端縁部を内側端縁部側へ円弧状に湾曲
する凹状に切欠して形成している。
【0029】このようにして、ラグ16b,16cによる履帯1
6のグリップ力を良好に確保したまま、各切欠部50を通
して泥土等が容易に脱落するようにして、泥土等の付着
・堆積による土溜まりを確実に防止することができるよ
うにしている。
【0030】その結果、全体的に履帯16のラグ16b,16c
間への土溜まりを防止して、作業機Aの走行機能さらに
は牽引機能を良好に確保することができる。
【0031】車体フレーム2は、前後方向に伸延する左
右一対の走行フレーム10,10の前部の間に前側の左右方
向連結フレーム19を横架し、左右一対の駆動軸支持フレ
ーム18,18の間に後側の左右方向連結フレーム20を横架
して、これら前・後側の左右連結フレーム19,20に平面
視矩形枠状に形成したガードフレーム22を横架して形成
している。29は安全フレームである。
【0032】運転部3は、ガードフレーム22の前半部に
床部23を張設して、同床部23の前部にハンドルコラム24
を立設し、同ハンドルコラム24に回動式のハンドル(ス
テアリングホイール)25を、ハンドル支軸26を介して取
り付け、同ハンドル25の後方位置に座席27を配設して、
同座席27の左右側方位置に各種操作レバーを配設してい
る。
【0033】原動機部4は、前記した座席27の後方位置
にエンジンEを配設し、同エンジンEの出力軸30にミッ
ション部5を第一伝動機構(図示せず)とチェンケース
32とを介して連動連結すると共に、同出力軸30にPTO
軸33を、第二伝動機構34を介して連動連結している。
【0034】耕耘装置Cは、図1に示すように、上下方
向に伸延するチェンケース40の上端部に連結体41を取り
付けると共に、上部側壁より外側方へ向けて入力軸36を
突出させ、同入力軸36の右側端部に伝動機構(図示せず)
を連動連結する一方、チェンケース40の下端部には左右
方向に軸線を向けた耕耘軸43を貫通させ、同耕耘軸43に
耕耘爪(図示せず)を耕耘軸43の軸線に沿って複数取り付
けている。46はサイドカバー、47はリヤカバー、48はハ
ンガーロッド、49はロータリカバーである。
【0035】上記のような構成において、本発明の要旨
は、円周方向に隣接するラグ16b,16c間に位置する履帯
本体16aの部分に、装着用ラグ70を着脱自在に取り付け
ると共に、同装着用ラグ70は、外側端部に履帯本体16a
の外側端縁部よりも外側方へ突出する突出部71を形成
し、同突出部71に泥水掻き用のハネ体72を取り付けたこ
とにある。
【0036】すなわち、装着用ラグ70は、図2〜図4に
も示すように、左右幅方向に伸延させて形成した金属製
(例えば、鉄製)のラグ本体73と、同ラグ本体73の内側
部に取り付けて履帯本体16aの内側端縁部に係止するた
めの係止片74と、ラグ本体73の外側部より履帯本体16a
の外側端縁部に形成した切欠部50に向けて突出する連結
用突片75と、同連結用突片75に連結することによりラグ
本体73と協働して履帯本体16aの外側端縁部を狭持する
挟持用当接片76と、ラグ本体73の外側端部に連設したハ
ネ体72とを具備して、履帯本体16aに着脱自在に取り付
け可能としている。
【0037】そして、ラグ本体73は、履帯本体16aより
も左右広幅となるように左右方向に伸延させて形成し、
かつ、断面形状を逆V字状に形成しており、同ラグ本体
73の高さはラグ16b,16cの突出高さよりもやや低めに形
成して、履帯本体16aの外表面に突設したラグ16 b,16c
の先端部の移動軌跡Kよりも外方に突出することがない
ようにし、また、前後幅は、円周方向に隣接するラグ16
b,16cの間隔と略同一に形成している。
【0038】係止片74は、ラグ本体73の内側部より下方
へ履帯本体16aの肉厚と略同一幅だけ突出させると共
に、履帯本体16aの裏面に沿わせて中央部側へ略直角に
折曲して形成している。
【0039】連結用突片75は、内周面に雌ネジ部75aを
有する筒状体に形成して、ラグ本体73の外側部より下方
へ向けて突設すると共に、先端を履帯本体16aの裏面と
略面一となしている。
【0040】挟持用当接片76は、外側部にボルト挿通孔
76aを有する四角形板状体に形成している。
【0041】このようにして、挟持用当接片76を履帯本
体16aの裏面に当接させると共に、ボルト挿通孔76aを連
結用突片75の雌ネジ部75aに符合させて、同雌ネジ部75a
に固定用ボルト77をボルト挿通孔76aを通してねじ込む
ことにより、ラグ本体73と挟持用当接片76とにより履帯
本体16aの外側端部を挟持することができるようにして
いる。
【0042】ハネ体72は、四角形板状に形成して、その
面が履帯16の回動方向と略直交するようにラグ本体73に
基端部を取り付けると共に、先端部を履帯16の裏面側へ
延設している。
【0043】このようにして、超湿田内にて作業機Aを
走行させる際には、円周方向に隣接するラグ16b,16c間
に位置する履帯本体16aの部分に、装着用ラグ70を取り
付けておくことにより、履帯本体16aに突設したラグ16
b,16c間の部分に泥土等が付着・堆積した場合にも、履
帯本体16aの外側端縁部よりも外側方へ突出している突
出部71により履帯16のグリップ力を確保することができ
ると共に、泥水掻き用のハネ体72により泥水を掻くこと
ができる。
【0044】その結果、作業機Aが履帯16のスリップに
より走行不能状態に陥るという不具合の発生を防止する
ことができる。
【0045】ここで、装着用ラグ70は、前側従動輪11と
後側従動輪13との間において接地する履帯16の部分に少
なくとも複数個(本実施例では三個)配置している。
【0046】また、作業機Aが湿田内にて履帯16,16が
スリップして走行不能状態となった場合には、上記装着
用ラグ70を現場にて取り付けることにより、同装着用ラ
グ70によるグリップ力を確保して、走行可能状態に回復
させることができる。
【0047】そして、路上走行等を行う場合のように、
装着用ラグ70を必要としない場合には、同ラグ70を取り
外しておくことができる。
【0048】この際、装着用ラグ70は、左右幅が異なる
いかなる履帯16にも、まず、係止片74を履帯本体16aの
内側端縁部に係止すると共に、ラグ本体73を履帯本体16
a上に載置し、同状態にて挟持用当接片76を履帯本体16a
の裏面に当接させると共に、ボルト挿通孔76aを連結用
突片75の雌ネジ部75aに符合させて、同雌ネジ部75aに固
定用ボルト77をボルト挿通孔76aを通してねじ込むこと
により、ラグ本体73と挟持用当接片76とにより履帯本体
16aの外側端部を挟持することができ、しかも、同状態
にて突出部71が履帯本体16aの外側端縁部よりも外側方
へ突出状となるように取り付けることができて、かかる
装着用ラグ70の取付作業を楽に行うことができる。
【0049】そのため、走行不能となった湿田内におい
ても、履帯16に装着用ラグ70を楽に取り付けることが
できて、同装着用ラグ70を気楽に使用することができ
る。
【0050】ここで、ラグ本体73は、金属製としている
ため、剛性も良好に確保することができる。
【0051】図5は、他の実施例としての装着用ラグ70
の装着状態を示しており、同装着用ラグ70は、前記した
装着用ラグ70と基本的構造を同じくしているが、ハネ体
72をラグ本体73に取付用ボルト78を介して着脱自在に取
り付けると共に、ハネ体72の内側端縁部に、履帯本体16
aの外側端縁部よりも内側方へ膨出する土掻き落とし片7
2aを形成している点において異なる。
【0052】このようにして、ハネ体72を必要に応じて
ラグ本体73より取り外したり、また、損傷等したハネ体
72を新規のハネ体72と取り替えることができるようにし
ている。
【0053】しかも、履帯本体16aの内周面に泥土等が
付着した場合にも、土掻き落とし片72aがこの付着泥土
等を確実に掻き落とすことができて、履帯16の走行機能
を良好に確保することができると共に、履帯外れ等を確
実に防止することができるようにしている。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0055】請求項1記載の本発明では、円周方向に
隣接するラグ間に位置する履帯本体の部分に、装着用ラ
グを着脱自在に取り付けると共に、同装着用ラグは、外
側端部に履帯本体の外側端縁部よりも外側方へ突出する
突出部を形成し、同突出部に泥水掻き用のハネ体を取り
付けている。
【0056】このようにして、超湿田内にて作業機を走
行させる際には、円周方向に隣接するラグ間に位置する
履帯本体の部分に、装着用ラグを取り付けておくことに
より、履帯本体に突設したラグ間の部分に泥土等が付着
・堆積した場合にも、同装着用ラグの外側端部で、履帯
本体の外側端縁部よりも外側方へ突出している部分によ
り履帯のグリップ力を確保することができると共に、泥
水掻き用のハネ体により泥水を掻くことができる。
【0057】その結果、作業機の走行性能を増大させる
ことができて、履帯のスリップにより走行不能状態に陥
るという不具合の発生を防止することができ、作業能率
の安定化を図ることができる。
【0058】また、作業機が湿田内にて履帯がスリップ
して走行不能状態となった場合には、上記装着用ラグを
現場にて取り付けることにより、同装着用ラグにより履
帯のグリップ力を確保して、走行可能状態に回復させる
ことができる。
【0059】そして、路上走行等を行う場合のように、
装着用ラグを必要としない場合には、同ラグを取り外し
ておくことができる。
【0060】請求項2記載の本発明では、ハネ体の内
側端縁部に、履帯本体の外側端縁部よりも内側方へ膨出
する土掻き落とし片を形成している。
【0061】このようにして、履帯本体の内周面に泥土
等が付着した場合にも、土掻き落とし片がこの付着泥土
等を確実に掻き落とすことができて、履帯の走行機能を
良好に確保することができると共に、履帯外れ等を確実
に防止することができる。
【0062】請求項3記載の本発明では、装着用ラグ
は、履帯の外表面に突設したラグの先端部の移動軌跡よ
りも外方に突出することがないように配置している。
【0063】このようにして、装着用ラグを装着したま
ま路上走行をした場合にも、装着用ラグが路面と干渉す
ることがないようにして、同装着用ラグにより路面を損
傷等することがないようにしている。
【0064】従って、作業機を、装着用ラグを装着した
まま路上から圃場又は圃場から路上へ移動させることが
できて、装着用ラグの取り外し作業の手間を省くことが
できる。
【0065】請求項4記載の本発明では、走行部は、
前後方向に伸延する走行フレームと、同走行フレームの
前・後端部にそれぞれ取り付けた前・後側従動輪と、両
従動輪間でかつ走行フレームの上方に配置した駆動輪と
を具備し、装着用ラグは、前側従動輪と後側従動輪との
間において接地する履帯の部分に少なくとも複数個配置
している。
【0066】このようにして、超湿田内にて作業機を走
行させる際には、少なくとも複数個の装着用ラグが耕盤
上にて前記したの作用を果たすようにして、超湿田内
においても作業機の走行性を良好に確保することができ
るようにしている。
【0067】請求項5記載の本発明では、装着用ラグ
は、左右幅方向に伸延させて履帯本体の左右幅よりも広
幅に形成したラグ本体と、同ラグ本体の内側端部に取り
付けて履帯本体の内側端縁部に係止するための係止片
と、ラグ本体の外側端部に取り付けて履帯本体の外側端
縁部に向けて突出する連結用突片と、同連結用突片に連
結することによりラグ本体と協働して履帯本体の外側端
縁部を狭持する挟持用当接片と、ラグ本体の外側端部に
連設したハネ体とを具備している。
【0068】このようにして、装着用ラグは、係止片を
履帯本体の内側端縁部に係止すると共に、ラグ本体を履
帯本体上に載置し、同状態にて挟持用当接片を履帯本体
の裏面に当接させると共に、連結用突片に連結すること
により、ラグ本体と挟持用当接片とにより履帯本体の外
側端部を挟持することができて、外側端部の突出部が履
帯本体の外側端縁部よりも外側方へ突出状となり、同突
出部に取り付けたハネ体が張り出し状となるように取り
付けることができ、かかる取付作業を楽に行うことがで
きる。
【0069】そのため、走行不能となった湿田内におい
ても楽に取り付けることができて、気楽に使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる作業機の側面図。
【図2】装着用ラグの装着状態を示す側面図。
【図3】同装着用ラグの装着状態を示す底面図。
【図4】同装着用ラグの装着状態を示す断面正面図。
【図5】他の実施例としての装着用ラグの装着状態を示
す断面正面図。
【符号の説明】
A 作業機 1 走行部 2 車体フレーム 3 運転部 4 原動機部 5 ミッション部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉留 辰次 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 (72)発明者 田中 智明 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 Fターム(参考) 2B063 AA04 AB01 AB08 BA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の履帯(16,16)を具備するクロ
    ーラ式の走行部(1,1)を装備すると共に、履帯(16)は、
    帯状に形成した履帯本体(16a)の外表面に左右幅方向に
    伸延する多数のラグ(16b)を円周方向に間隔を開けて突
    設して形成した作業機において、 円周方向に隣接するラグ(16b、16b)間に位置する履帯本
    体(16a)の部分に、装着用ラグ(70)を着脱自在に取り付
    けると共に、同装着用ラグ(70)は、外側端部に履帯本体
    (16a)の外側端縁部よりも外側方へ突出する突出部(71)
    を形成し、同突出部(71)に泥水掻き用のハネ体(72)を取
    り付けたことを特徴とする作業機。
  2. 【請求項2】 ハネ体(72)の内側端縁部に、履帯本体(1
    6a)の外側端縁部よりも内側方へ膨出する土掻き落とし
    片(72a)を形成したことを特徴とする請求項1記載の作
    業機。
  3. 【請求項3】 装着用ラグ(70)は、履帯(16)の外表面に
    突設したラグ(16b)の先端部の移動軌跡(K)よりも外方に
    突出することがないように配置したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の作業機。
  4. 【請求項4】 走行部(1)は、前後方向に伸延する走行
    フレーム(10)と、同走行フレーム(10)の前・後端部にそ
    れぞれ取り付けた前・後側従動輪(11,13)と、両従動輪
    (11,13)間でかつ走行フレーム(10)の上方に配置した駆
    動輪(15)とを具備し、 装着用ラグ(70)は、前側従動輪(11)と後側従動輪(13)と
    の間において接地する履帯(16)の部分に少なくとも複数
    個配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の作業機。
  5. 【請求項5】 装着用ラグ(70)は、左右幅方向に伸延さ
    せて履帯本体(16a)の左右幅よりも広幅に形成したラグ
    本体(73)と、同ラグ本体(73)の内側端部に取り付けて履
    帯本体(16a)の内側端縁部に係止するための係止片(7
    4)と、ラグ本体(73)の外側端部に取り付けて履帯本体(1
    6a)の外側端縁部に向けて突出する連結用突片(75)と、
    同連結用突片(75)に連結することによりラグ本体(73)と
    協働して履帯本体(16a)の外側端縁部を狭持する挟持用
    当接片(76)と、ラグ本体(73)の外側端部に連設したハネ
    体(72)とを具備して、履帯(16)に着脱自在に取り付け可
    能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の作業機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8827382B1 (en) * 2012-01-05 2014-09-09 Michael R. Jeffs Track cleaning system
CN106005072A (zh) * 2016-07-30 2016-10-12 浙江元创橡胶履带有限公司 带刮泥结构的车辆用橡胶履带
CN107416054A (zh) * 2017-08-09 2017-12-01 宿州云宏建设安装有限公司 一种用于履带行走机构的泥土清理装置

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