JP2777019B2 - 脱穀装置の選別部構造 - Google Patents

脱穀装置の選別部構造

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JP2777019B2
JP2777019B2 JP4177195A JP17719592A JP2777019B2 JP 2777019 B2 JP2777019 B2 JP 2777019B2 JP 4177195 A JP4177195 A JP 4177195A JP 17719592 A JP17719592 A JP 17719592A JP 2777019 B2 JP2777019 B2 JP 2777019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等に搭載さ
れる脱穀装置の選別部構造に関し、詳しくは、扱室の受
網を介して漏下してきた漏下物を受け止めるグレンパン
と、このグレンパンで比重選別された漏下物を一番回収
部へ漏下選別するグレンシーブとを前後に並設装備した
前選別部と、前記扱室の後方の送塵口から落下してきた
非漏下物を選別する後選別部とを備えた脱穀装置の選別
部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱穀装置の選別部構造と
しては、例えば特開昭63‐207319号公報に開示
されているように、前選別部と後選別部とを異なる駆動
系で選別作動させている。詳しくは、受網を介して漏下
してきた漏下物についてはワラ屑等の夾雑物の混入割合
が小さいことから、前選別部を前後方向で往復動を繰り
返すように駆動して夾雑物と穀粒分とがその比重差によ
って上下に分離され易くするとともに、一方、扱室後方
の送塵口から排出された非漏下物は、受網から漏下する
場合よりワラ屑等の夾雑物の混入割合は大きいため、処
理物を上下に揺すって唐箕からの選別風で夾雑物が除去
され易いように、後選別部を上下に揺動させるよう駆動
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のものにあっては、受網からの漏下物を比重選別
するためのグレンパンが前選別部に対して一定姿勢に固
定設置されていたために、その固定設置された姿勢がほ
ぼ水平に近い状態であると、雨露等で濡れた処理物を選
別したり、漏下物量が多かったりする際には、グレンパ
ンにその処理物が付着したり、処理物の移動が遅くなっ
たりして比重選別能力を低下させる虞れがあるととも
に、逆にグレンパンの固定設置された姿勢が後方がわほ
ど下位に位置する状態で大きく傾斜させていると、受網
からの漏下物が乾燥度の高い処理物を選別したり、漏下
物量が少なかったりする際には、比重選別される間もな
くグレンシーブへ供給されることになって、グレンシー
ブの漏下物にワラ屑が混じり易くなって選別能力が低い
ものとなる虞れがあった。本発明は、上記実情に鑑みて
なされたものであって、処理物条件に応じて最適な選別
性能を発揮できる脱穀装置の選別部構造の提供を目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる脱穀装置
の選別部構造は、上記目的を達成するために、扱室の受
網を介して漏下してきた漏下物を受け止めるグレンパン
と、このグレンパンで比重選別された漏下物を一番物回
収部へ漏下選別するグレンシーブとを前後に並設装備し
た前選別部と、前記扱室の後方の送塵口から落下してき
た非漏下物を選別する後選別部とを備え、前記前選別部
を前記グレンシーブの漏下選別面にほぼ沿って往復駆動
する第1駆動機構を設けるとともに、前記後選別部を偏
心上下揺動する第2駆動機構を設け、かつ、前記グレン
シーブの漏下選別面に対する前記グレンパンの傾き度合
いを変更調節自在に構成し、前記グレンパンに後方に延
出される状態でストローラック部材を連設し、該ストロ
ーラック部材の後端を、前記前選別部の後端を超えて前
記後選別部における選別手段に非漏下物を受渡し可能な
位置まで延出してあることを特徴構成とする。かかる特
徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】即ち、グレンパンのグレンシーブの漏下選別面
に対する傾き度合いを自在に変更できるように構成して
あるから、濡れた脱穀処理物を選別処理したり、漏下処
理物量が多かったりする場合には、グレンパンのグレン
シーブの漏下面に対する傾き度合いを比較的急傾斜状態
にすることで、グレンパンに処理物が付着することを抑
制したり、処理物の移送を早めたりしながら比重選別す
ることができるとともに、乾いた脱穀処理物を選別処理
したり、漏下処理物量が少なかったりする場合には、グ
レンパンのグレンシーブの漏下面に対する傾き度合いを
比較的緩傾斜状態にすることで、グレンパンでの比重選
別を十分行った状態でグレンシーブへ処理物を供給する
ことができる。さらに、グレンパンには後方に延出され
る状態でストローラック部材を連設し、該ストローラッ
ク部材を前記後選別部における選別手段上までその後端
を延出してあるから、そのようにグレンパンの処理物移
送方向での比重選別により選別された藁屑等はストロー
ラック部材上に乗って後方にさらに移送されて、後選別
部の選別手段上に移動し易くして、グレンシーブの選別
面上における処理物中に藁屑等の混入することが抑制さ
れるようにしている。
【0006】
【発明の効果】従って、脱穀処理物が濡れているか又は
乾いているかの条件や処理物量条件あるいは稲麦等の作
物の違い等の条件に応じてグレンパンの傾斜度合いを変
更することで、グレンパンにおける比重選別能力を最適
なものにできるので、選別性能を向上できる。さらに、
単にグレンパンにおいて比重選別されるのみならず、グ
レンパンより後方に延出されるように突設したストロー
ラック部材によって、藁屑等は後選別部の選別手段上に
移動させられるようになって、そのグレンパン上の藁屑
等をグレンシーブの選別面上の処理物に混入することが
抑制されるので、グレンシーブでの精選処理に藁屑等が
悪影響を与えるような不具合を抑制できて、選別性能を
高めることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2に、コンバインに搭載装備された脱穀装置1
を示している。この脱穀装置1は、扱室2に扱胴3を軸
架し、この扱胴3の下方に受網4を張設するとともに、
受網4からの漏下処理物及び扱室2の終端部の送塵口5
からの落下物を選別する選別部6と、この選別部6で選
別処理された処理物を回収する回収部7を設けて構成し
ている。
【0008】選別部6は、受網4を介して扱室2から漏
下した処理物を選別する前選別部8と、扱室2の後方の
送塵口5から落下してきた処理物をほぐし選別する後選
別部9と、前選別部8及び後選別部9に選別風を送風す
るための唐箕10とで構成している。又、回収部7は、
前選別部8に備えたグレンシーブ17からの漏下処理物
を回収して穀粒タンクへ搬送する一番物回収部12と、
前記グレンシーブ17の後端や後選別部9から落下した
処理物を回収して前選別部8のグレンパン13上に還元
する二番回収部14とで構成している。
【0009】図1に示すように、前選別部8は、左右一
対の前部枠板15,15の前側部分に前記グレンパン1
3を架設しているとともに、このグレンパン13の後方
にはグレンシーブ17を前部枠板15,15に架設して
いる。そして、グレンシーブ17は、その選別作用面が
ほぼ水平に沿う状態に配設している。この構成によっ
て、受網4の前寄り部分より漏下してきた漏下物はグレ
ンパン13によって直接受け止められる。グレンパン1
3に受け止められた処理物は前選別部8の往復選別駆動
及びそのグレンパン13の構造により穀粒分を下層にし
てワラ屑等を上層に分離するように比重選別されながら
グレンシーブ17に送りこまれる。グレンシーブ17で
濾過された処理物は一番物回収部12に回収されるとと
もに、グレンシーブ17で濾過しきれなかった処理物は
グレンシーブ17の後端部より二番回収部14に回収さ
れる。尚、図中、11は、グレンパン13の後部上面に
左右に複数個所定間隔を隔てて並設したストローラック
部材である。これにより、グレンパン13における比重
選別に伴い上層に浮き上がったワラ屑等の夾雑物がスト
ローラック部材11‥上に乗り上がり、穀粒分と夾雑物
との分離性が良くなって唐箕風による風選別がされ易く
なる。このストローラック部材11は、その後端部が後
選別部9の後述する選別手段の一例のストローラック2
1上まで延出されている。
【0010】後選別部9は、前選別部8の後部に側面視
で重複する状態で左右一対の後部枠板19,19を配備
し、この後部枠板19,19にわたって上下二段のスト
ローラック20,21を設けて構成している。上段のス
トローラック20は、扱室2の送塵口5の下方に配置さ
れていて、送塵口5から排出された処理物を濾過選別し
ながら後方へ揺動移送して後端から放出する。そして、
上段のストローラック20に濾過された濾過物は、二番
物回収部14へ放出されるとともに、上段のストローラ
ック20の後端から放出された非濾過物は、下段のスト
ローラック21に落下して、この下段のストローラック
21で再度濾過選別しながら後方へ揺動移送される。そ
して、下段のストローラック21の濾過物も二番物回収
部14に回収される。
【0011】次に、前選別部8と後選別部9の駆動構造
について説明する。図1に示すように、前選別部8の前
後に遊転ローラ22,23を左右一組で軸支するととも
に、この遊転ローラ22,23を選別部6の側壁に固定
されたガイドレール24,25に支持させ、グレンシー
ブ17の濾過選別面に沿って前後に直線往復移動可能に
構成している。又、後選別部9の左右前端に、前記側壁
に枢着されたリンク26の下端を夫々枢支連結するとと
もに、後方下部に偏心カム機構27を連係して前後に揺
動自在に構成している。そして、側壁下部に回動リンク
28を枢着し、その一端と後方の遊転ローラ23の軸2
3aとを第1ロッド29を介して連結するとともに、そ
の他端と偏心カム機構27とを第2ロッド30を介して
連結し、後選別部9の揺動に連動して回動リンク28が
回動すると前選別部8が直線往復運動するようにしてい
る。ここで、偏心カム機構27及びリンク26は第2駆
動機構Bを構成しているとともに、偏心カム機構27、
第2ロッド30、回動リンク28、第1ロッド29、遊
転ローラ22,23及びガイドレール24,25は第1
駆動機構Aを構成している。
【0012】次に、前記グレンパン13及びグレンシー
ブ17について詳述する。図1に示すように、グレンシ
ーブ17は、その漏下選別面を水平面に対して小角度β
後下がり傾斜姿勢にして前部枠板15,15に架設され
ている。一方、グレンパン13は、その前端部における
横軸心P周りで上下揺動可能に前記前部枠板15,15
に架設しているとともに、このグレンパン13の姿勢を
揺動させて変更するための姿勢変更機構を連係させてい
る。この姿勢変更機構は、図示しない操縦部に設けたレ
バーに連係した操作ワイヤ32をグレンパン13の下面
に突設したアーム33に接続して構成している。位置保
持可能な前記レバーを揺動操作して適宜な位置で保持す
ることで、前記グレンパン13を任意の傾斜姿勢に変更
できる。
【0013】上記構成により、受網4から漏下する処理
物量、すなわち脱穀処理量が多い場合や、濡れた穀稈を
脱穀処理している場合は、グレンパン13の水平面に対
する傾斜角度αを比較的大にして、処理物がグレンパン
13で滞留しないようグレンパン13での比重選別処理
に優先して処理物のグレンシーブ17がわへの流下を早
めるようにする。又、濡れていない通常状態の穀稈を脱
穀処理して、かつ脱穀処理量が少ない場合は、グレンパ
ン13の水平面に対する傾斜角度αを小にして、処理物
に対する比重選別処理を十分行えるようにして、その選
別処理状態で処理物をグレンシーブ17がわへ移送す
る。
【0014】尚、グレンパン13の姿勢変更を行うため
の姿勢変更機構は、上記実施例のように操作ワイヤを利
用した人為変更構造にかえて、電動モータ等の駆動によ
り姿勢変更できるようにしても良い。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】選別部を示す側面図
【図2】脱穀装置を示す縦断側面図
【符号の説明】 2 扱室 4 受網 5 送塵口 8 前選別部 9 後選別部 11 ストローラック部材 12 一番物回収部 13 グレンパン 17 グレンシーブ A 第1駆動機構 B 第2駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01F 12/00 - 12/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室(2)の受網(4)を介して漏下し
    てきた漏下物を受け止めるグレンパン(13)と、この
    グレンパン(13)で比重選別された漏下物を一番物回
    収部(12)へ漏下選別するグレンシーブ(17)とを
    前後に並設装備した前選別部(8)と、前記扱室(2)
    の後方の送塵口(5)から落下してきた非漏下物を選別
    する後選別部(9)とを備え、前記前選別部(8)を前
    記グレンシーブ(17)の漏下選別面にほぼ沿って往復
    駆動する第1駆動機構(A)を設けるとともに、前記後
    選別部(9)を偏心上下揺動する第2駆動機構(B)を
    設け、かつ、前記グレンシーブ(17)の漏下選別面に
    対する前記グレンパン(13)の傾き度合いを変更調節
    自在に構成し、前記グレンパン(13)に後方に延出さ
    れる状態でストローラック部材(11)を連設し、該ス
    トローラック部材(11)の後端を、前記前選別部
    (8)の後端を超えて前記後選別部(9)における選別
    手段に非漏下物を受渡し可能な位置まで延出してある
    穀装置の選別部構造。
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