JP2775154B2 - 肌荒れ防止剤および老化防止剤 - Google Patents

肌荒れ防止剤および老化防止剤

Info

Publication number
JP2775154B2
JP2775154B2 JP63103481A JP10348188A JP2775154B2 JP 2775154 B2 JP2775154 B2 JP 2775154B2 JP 63103481 A JP63103481 A JP 63103481A JP 10348188 A JP10348188 A JP 10348188A JP 2775154 B2 JP2775154 B2 JP 2775154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
betaine
cream
acid
effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63103481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01275511A (ja
Inventor
善行 河野
哲夫 坂本
慶子 末継
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14355201&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2775154(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP63103481A priority Critical patent/JP2775154B2/ja
Publication of JPH01275511A publication Critical patent/JPH01275511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2775154B2 publication Critical patent/JP2775154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は皮膚外用剤、特に肌あれの予防及び改善に用
いられる皮膚外用剤に関する。
[従来の技術] 一般に皮膚外用剤には、化粧品、医薬品、医薬部外品
などがあり、特に肌あれの防止及び改善を目的とした皮
膚外用剤については、従来より天然物から抽出した原料
をはじめとし、種々の原材料を配合して使用されてい
る。
すなわち、たとえば、ヘチマエキスやプラセンターエ
キスなどの抽出エキス、マルメロ等の天然高分子、コラ
ーゲン等の蛋白質、キチン等の多糖類、アルギニン等の
単体のアミノ酸、ビタミンE等の皮膚賦活剤あるいはグ
リセリン等の保湿剤などが肌あれの防止及び改善を目的
として盛んに皮膚外用剤に用いられ、今日に至ってい
る。
[発明が解決しようとする課題] 従来技術の問題点 しかしながら、これら従来の肌あれの防止及び改善に
用いられてきた物質は、顔面皮膚の皮脂量や水分が少な
いことに起因する肌あれの防止及び改善を対象にして使
用されており、最近の論文(Development of a Scienti
fic Method for Classification of Facial Skin Type
s.Hiroko Kumagai et al:VIII Congreso International
de 1a I.F.S.C.C.vol.1〜19,1984)で明らかになって
いる別種の肌あれ、つまり皮脂量が多く皮丘皮溝が不鮮
明で落屑が見られるようなタイプの肌あれの防止及び改
善にはまったく効果は認められず、したがって広範囲の
タイプの皮膚の正常化に対して、充分な効果を期待する
ことは出来ないという問題点を有していた。
発明の目的 本発明は前記従来技術の問題点に鑑がみなされたもの
であり、その目的はあらゆる肌あれの防止及び改善効果
に優れ、更に安全性、安定性の面からも優れた皮膚外用
剤を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明者らはあらゆる種
類の肌あれの防止及び改善に対して効果を有し、更に安
全性、安定性の面からも満足できる物質を得るべく鋭意
研究を重ねた結果、尿酸及びその誘導体、あるいはベタ
イン類及びそれらの塩からなる群から選ばれた一種また
は二種以上の化合物を配合して得られる皮膚外用剤が、
あらゆる種類の肌あれの防止及び改善に対して極めて有
用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
[課題を解決するための手段] すなわち、請求項1記載の発明は、尿酸及びその誘導
体からなる群より選ばれた一種または二種以上の化合物
からなることを特徴とする肌荒れ防止剤である。
また、請求項2記載の発明は、リジンベタイン、オル
ニチンベタイン、ホマリン、トリゴネリン、アラニンベ
タイン、タウロベタイン、スタキドリン、グルタミン酸
ベタイン、フェニルアラニンベタイン、γ−ブチロベタ
イン、ベタイン及びそれらの塩からなる群より選ばれた
一種または二種以上の化合物からなることを特徴とする
肌荒れ防止剤である。
そして、本発明者らは、尿酸及びその誘導体、あるい
はベタイン類及びそれらの塩を配合すると単に肌あれの
防止及び改善のみならず、角質層のターンオーバー速度
を速くすることも認め、本発明を発展させている。
すなわち、老化皮膚においては細胞代謝の低下により
角質層のターンオーバー速度が遅くなることが観察され
ており、このことから、刺激をともなわずにターンオー
バー速度を速くする物質は細胞代謝機能を再生し、ひい
ては老化皮膚を若返らせることができると考えられてい
るので、本発明の皮膚外用剤は老化防止としても有用で
あることが示唆された。すなわち、請求項3記載の発明
は、リジンベタイン、オルニチンベタイン、ホマリン、
トリゴネリン、アラニンベタイン、タウロベタイン、ス
タキドリン、グルタミン酸ベタイン、フェニルアラニン
ベタイン、γ−ブチロベタイン、ベタイン及びそれらの
塩からなる群より選ばれた一種または二種以上の化合物
からなることを特徴とする老化防止剤である。以下、本
発明の構成について詳述する。
尿酸及びその誘導体を含む皮膚外用剤 本発明に用いられる尿酸及びその誘導体としては、尿
酸、尿酸ナトリウム、尿酸カリウム、尿酸アンモニウム
等の尿酸またはその塩、3−N−メチル尿酸、3−N−
ラウリル尿酸、7−N−ブチル尿酸、1−N−エチル尿
酸、9−N−ラウリル尿酸、3,7−N−ジメチル尿酸な
どの尿酸N−アルキル変性物、3−N−リボシル尿酸、
9−N−グリコシル尿酸などの尿酸配糖体などが挙げら
れる。
これらの尿酸及びその塩や尿酸配糖体は血清中にも見
出されており、哺乳類の平均生存年齢と血清中尿酸濃度
との関連や、癌の発生率と血清尿酸値との関連より最近
注目されている物質であるが、外用としての適用例は現
在のところ見当らない。
かかる尿酸及びその誘導体の皮膚外用剤への配合量は
外用剤全量に対してとくに限定されないが、通常配合量
は、0.001〜0.5重量%である。
0.001重量%未満では肌あれの防止及び改善効果なら
びに皮膚角質層のターンオーバー速度を速くする効果が
乏しくなる傾向があり、逆に0.5重量%をこえて配合し
ても効果の大きな増加は望めない。
ベタイン類およびそれらの塩を含む皮膚外用剤 本発明に用いられるベタイン類は、リジンベタイン、
オルニチンベタイン、ホマリン、トリゴネリン、アラニ
ンベタイン、タウロベタイン、スタキドリン、グルタミ
ン酸ベタイン、フェニルアラニンベタイン、γ−ブチロ
ベタイン、ベタイン及びそれらの塩からなる群より選ば
れた一種または二種以上の化合物である。
これらのベタイン類またはその塩は海藻中や魚類、貝
殻類に見出されているが、その生理学上の存在意義は必
ずしも明らかになっておらず、外用剤としての適用例は
現在のところ見当らない。
かかるベタイン類およびそれらの塩の皮膚外用剤への
配合量は外用剤全量に対してとくに限定されないが、通
常配合量は、0.001〜5重量%程度である。
0.001重量%未満では肌あれの防止及び改善効果なら
びに皮膚角質層のターンオーバー速度を速くする効果が
乏しくなる傾向があり、逆に5重量%をこえて配合して
も効果の大きな増加は望めない。
本発明の尿酸及びその誘導体、あるいはベタイン類お
よびそれらの塩は水に易溶で、油脂や有機性溶媒には不
溶または溶けにくい物質であるが、懸濁状態でも皮膚外
用剤への配合は可能であり効果に対して何の影響も与え
ない。
本発明の皮膚外用剤は、皮膚化粧料として用いること
が好適であり、一般の皮膚化粧料に配合される通常の成
分、たとえば油分、水、界面活性剤、保湿剤、低級アル
コール、増粘剤、キレート剤、色素、防腐剤、香料など
を必要に応じて適宜配合することができる。
なお、本発明にかかる皮膚外用剤は、皮膚に使用する
ものを広く指し、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パ
ックなどのフェーシャル化粧料やファンデーション等の
皮膚化粧料に代表される。
また、尿酸及びその誘導体、ベタイン類及びそれらの
塩を併せ配合することも可能である。
[実施例] 次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
なお、本発明はこれによって限定されるものではな
い。また、配合量は重量%で示している。
尿酸およびその誘導体の使用 まず、尿酸およびその誘導体を用いた本発明にかかる
皮膚外用剤の比較試験を行なった。
比較試験に供したクリームの組成を第1表に示す。
実施例1,2,3,4 なお、まず第1表に記載されているB相を加熱し、70
℃に保った。これにA相を加え予備乳化後ホモミキサー
で均一に乳化し、次いで徐冷してクリーム(実施例1〜
4,比較例)を調製した。
第1表の各クリームをパネル(22才〜32才の女性)5
名の顔の右半分の一日2回、連続2カ月間塗布した。
試験終了後に顔の左右両方の塗布部の肌を皮膚インピ
ーダンスとレプリカ法により測定し、皮膚のしっとり感
と皮膚のきめこまやかさを観察した。
皮膚インピーダンスは、増田などの考案した高周波に
よる抵抗容量測定装置を用いた。これは3.5MHzの高周波
電流発生装置と抵抗、容量の検出計を一緒に含んだ本体
部、それに1cmの長さのコード、その先端に付帯した円
筒状電極ならなっている装置である。電極は同心円状で
直径1mmの中心電極と1.5mmの距離にある内径4mmの外周
電極よりなっていて、電極を皮膚に当てると高周波がそ
れを介して流れるが、数μAの単位のものなのでパネル
は何の不快感も感じない。この電極を被検出部に軽く触
れると、1秒以内に一定値まで抵抗が急上昇する。
この抵抗の逆数はコンダクタンス(Conductance)と
呼ばれ、単位はμであらわしている。このコンダクタ
ンスは皮膚表面の水分量とほぼ比例関係にあり、更に皮
膚は水分含量の多いほど皮膚のしっとり感は良いと判断
されることから、コンダクタンスの増加で皮膚のしっと
り感を数量的に評価することにした。
第2表は第2実施例にかかるクリームを使用したパネ
ルの顔面での皮膚インピーダンスにおけるコンダクタン
スを、比較例にかかるクリームの使用パネルの顔面使用
部位と比較したものである。
3−N−リボシル尿酸を10-4重量%添加したクリーム
を使用したパネルの使用部位(右顔面)のコンダクタン
スは、上記比較例のクリームを使用したパネルの顔面で
の使用部位よりも有意に高い数値として得られることが
理解させる。そして、このことは皮膚に対して、よりし
っとり感を与えたクリームは第2実施例にかかるクリー
ムであることを示している。
同様にして全パネルのコンダクタンスを測定した。3
−N−リボシル尿酸を添加したクリームを使用したパネ
ルの右顔面のコンダクタンスと、比較例のクリームを使
用した左顔面のコンダクタンスを比較し、 70%以上上昇した場合を著しく効果あり、 50%以上70%未満上昇した場合をやや効果あり、 50%以下の場合を効果なし、 と判定し、その結果を第3表に示す。
一方、皮膚のきめの細やかさはレプリカ法で観察し
た。シリコンラバーを皮膚に密着させて皮膚の表面像を
とり、次いでこのシリコンラバーにエポキシ樹脂を流し
込み反転像を得た。この反転像の表面に表面粗さ試験機
を走査させて皮膚状態を調べた。そして皮膚表面の起伏
の大きいほど、皮膚のきめが細やかであると判定した。
同様にして全パネルの顔面のレプリカ像をとり顔面の
左右を比較し、明らかに右顔面の方が起伏が大きかった
場合を効果ありと判定し、明白な差の認められなかった
場合を効果なしと判定し、その結果を前記第3表にまと
めている。
クリームに添加した3−N−リボシル尿酸は添加濃度
にほぼ比例して、皮膚のしっとり感、きめの細やかさの
改善に対して優れた効果を発揮することが認められた。
また、角質層のターンオーバー測定はダンシルクロラ
イド法で観察した。すなわち、ダンシルクロライドを白
色ワセリン中に5重量%配合した軟膏をつくり前記パネ
ルの前腕部の皮膚に24時間閉塞貼布し、角質層にダンシ
ルクロライドを浸透結合させる。その後同じ部位に1日
2回以上(少なくとも朝夕)クリームを塗布し、毎日ダ
ンシルクロライドの蛍光を測定し、その蛍光が消滅する
までの日数を皮膚角質層のターンオーバーとした。
測定結果は各パネルの日数の平均値で示した。
なお、通常の皮膚角質層のターンオーバーは、14〜16
日であるが、老化した皮膚においては18日前後にのび
る。
第3表より明らかなように、実施例クリームを使用し
た場合には、老化した皮膚に比較し、ターンオーバーが
短くなり、細胞代謝機能を活性化していることが理解さ
れる。
以下にその他の実施例を示す。いずれも前記同様の使
用試験の結果、肌あれの防止及び改善に優れた効果を示
し、しかもターンオーバーが短くなることが観察され
た。
実施例5 95%エチルアルコール8gにポリビニルピロリドン0.05
g、オレイルアルコール0.1g、ポリオキシエチレンモノ
オレエート1.2g、香料0.2g、パラオキシ安息香酸メチル
エステル0.1g、少量の酸化防止剤、少量の色素を混合溶
解した。これを尿酸ソーダ0.02g、グリセリン5gを精製
水85.33gに溶解したものの中に撹拌添加して肌あれの改
善効果のある化粧水を得た。
実施例6 セチルアルコール1.2g、スクワラン10g、ワセリン2
g、パラオキシ安息香酸エチルエステル0.2g、グリセリ
ンモノステアレート1g、ポリオキシエチレン(20モル付
加)モノステアレート1g、ポリオキシエチレン(20モル
付加)モノオレエート1g、及び香料0.1gを70℃で加熱混
合溶解し、同様に3−N−メチル尿酸0.1g、ジプロピレ
ングリコール5g、ポリエチレングリコール1500 2g、ト
リエタノールアミン0.2g、精製水76.2gを75℃で加熱溶
解させた。両者を混合して乳化し、ホモジナイザーによ
り乳化粒子を整えて冷却し、W/O型の肌あれ改善効果の
ある乳液を得た。
実施例7 尿酸0.01g、ジプロピレングリコール5g、トリエタノ
ールアミン0.5g、粉末着色料10g、香料0.1g、パラオキ
シ安息香酸エチルエステル0.2g、少量の酸化防止剤及び
精製水60.69gを混合し、均一に分散させて75℃に加熱し
た。この中へステアリン酸1.2g、セチルアルコール0.3
g、流動パラフィン20g、ポリオキシエチレンオレイン酸
エステル2gを混合溶解し75℃に保ったものを徐々に添加
し反応乳化を行ない、冷却しながら撹拌して肌あれ防止
効果のあるファンデーションを得た。
実施例8 95%エチルアルコール8gに1,3−ブチレングリコール5
g、ポリオキシエチレン(20モル付加)モノオレエート
1.5g、7−N−ブチル尿酸0.05g、パラオキシ安息香酸
エチルエステル0.2g、香料0.1g、少量の色素を混合溶解
し、ポリビニルアルコール10g、ポリエチレングリコー
ル2000 1g、及び精製水74.15gを80℃で加熱溶解した中
に撹拌添加し、室温まで冷却して肌あれ改善効果のある
乾燥被膜型パックを得た。
実施例9 95%エチルアルコール5gにポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレート1.2g、アルギン酸ナトリウム0.1g、コ
ンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、ヒアルロン酸0.1g、
ビタミンEアセテート0.1g、グリチルリチン酸モノアン
モニウム塩0.1g、パラオキシ安息香酸エチルエステル0.
1g、3−N−ラウリル尿酸0.05g及び適量の色素を混合
し、これをグリセリン5g及び精製水88.05gを混合溶解し
た中へ撹拌添加して肌あれ改善効果のある美容液を得
た。
ベタイン類及びそれらの塩の使用 次に、ベタイン類及びそれらの塩を用いた本発明にか
かる皮膚外用剤の比較試験を行なった。
比較試験に供したクリームの組成を第4図に示す。
なお、クリームの製造法及び試験法については、尿素
及びその誘導体を使用した場合に準ずる。
実施例10,11,12,13 第5表は、第11実施例のクリームを使用したパネルの
顔面での皮膚インピーダンスにおけるコンダクタンス
を、比較例のクリームの使用パネルの顔面使用部位と比
較したものである。
ホマリンを10-4重量%添加したクリームを使用したパ
ネルの使用部位(右顔面)のコンダクタンスは上記比較
例のクリームを使用したパネルの顔面での使用部位より
も有意に高い数値として得られることが理解される。そ
して、このことは皮膚に対して、よりしっとり感を与え
たクリームは第11実施例にかかるクリームであることを
示している。
同様にして全パネルのコンダクタンスを測定した。ホ
マリンを添加したクリームを使用したパネルの右顔面の
コンダクタンスと、比較例のクリームを使用した左顔面
のコンダクタンスを比較し、その結果を第6表に示し
た。
一方、皮膚のきめの細やかさは前記同様のレプリカ法
で観察した。その結果を第6表にまとめている。
クリームに添加したホマリンは添加濃度にほぼ比例し
て、皮膚のしっとり感、きめの細やかさの改善に対して
優れた効果を発揮することが認められた。
また、角質層のターンオーバー測定はダンシルクロラ
イド法で観察した。
測定結果は各パネルの日数の平均値で示した。
第6表より明らかなように、実施例クリームを使用し
た場合には、老化した皮膚に比較し、ターンオーバーが
短くなり、細胞代謝機能を活発化していることが理解さ
れる。
以下にその他の実施例を示す。いずれも前記同様の使
用試験の結果、肌あれの防止及び改善に優れた効果を示
し、しかもターンオーバーが短くなることが観察され
た。
実施例14 95%エチルアルコール8gにポリビニルピロリドン0.05
g、オレイルアルコール0.1g、ポリオキシエチレンモノ
オレエート1.2g、香料0.2g、パラオキシ安息香酸メチル
エステル0.1g、少量の酸化防止剤、少量の色素を混合溶
解した。これをホマリン0.001g、グリセリン5gを精製水
85.349gに溶解したものの中に撹拌添加して肌あれの改
善効果のある化粧水を得た。
実施例15 セチルアルコール1.2g、スクワラン10g、ワセリン2
g、パラオキシ安息香酸エチルエステル0.2g、グリセリ
ンモノステアレート1g、ポリオキシエチレン(20モル付
加)モノステアレート1g、ポリオキシエチレン(20モル
付加)モノオレエート1g、及び香料0.1gを70℃で加熱混
合溶解し、同様にトリゴネリン0.1g、シプロピレングリ
コール5g、ポリエチレングリコール1500 2g、トリエタ
ノールアミン0.2g、精製水76.2gを75℃で加熱溶解させ
た。両者を混合して乳化し、ホモジナイザーにより乳化
粒子を整えて冷却し、W/O型の肌あれ改善効果のある乳
液を得た。
実施例16 リジンベタイン0.05g、ジプロピレングリコール5g、
トリエタノールアミン0.5g、粉末着色料10g、香料0.1
g、パラオキシ安息香酸エチルエステル0.2g、少量の酸
化防止剤及び精製水60.65gを混合し、均一に分散させて
75℃に加熱した。この中へステアリン酸1.2g、セチルア
ルコール0.3g、流動パラフィン20g、ポリオキシエチレ
ンオレイン酸エステル2gを混合溶解し75℃に保ったもの
を徐々に添加し反応乳化を行ない、冷却しながら撹拌し
て肌あれ防止効果のあるファンデーションを得た。
実施例17 95%エチルアルコール8gに1,3−ブチレングリコール5
g、ポリオキシエチレン(20モル付加)モノオレエート
1.5g、タウロベタイン0.2g、パラオキシ安息香酸エチル
エステル0.2g、香料0.1g、少量の色素を混合溶解し、ポ
リビニルアルコール10g、ポリエチレングリコール2000
1g、及び精製水74.18gを80℃で加熱溶解した中に撹拌
添加し、室温まで冷却して肌あれ改善効果のある乾燥被
膜型パックを得た。
実施例18 95%エチルアルコール5gにポリオキシエチレンソルビ
タンモノオレート1.2g、アルギン酸ナトリウム0.1g、コ
ンドロイチン硫酸ナトリウム0.2g、ヒアルロン酸0.1g、
ビタミンEアセテート0.1g、グリチルリチン酸モノアン
モニウム塩0.1g、パラオキシ安息香酸エチルエステル0.
1g、ホマリン0.05g及び適量の色素を混合し、これをグ
リセリン5g及び精製水88.05gを混合溶解した中へ撹拌添
加して肌あれ改善効果のある美容液を得た。
[発明の効果] 本発明は以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の肌荒れ防止剤によれば、尿酸及びその
誘導体を含むこととしたので、あらゆる種類の肌あれの
防止及び改善に極めて有効である。
請求項2および請求項3記載の肌荒れ防止剤および老
化防止剤によれば、特定のベタイン類およびそれらの塩
を含むこととしたので、あらゆる種類の肌荒れの防止・
改善および皮膚老化の防止・改善に対して極めて有用で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−183204(JP,A) 特開 昭60−152415(JP,A) 米国特許3666863(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿酸及びその誘導体からなる群より選ばれ
    た一種または二種以上の化合物からなることを特徴とす
    る肌荒れ防止剤。
  2. 【請求項2】リジンベタイン、オルニチンベタイン、ホ
    マリン、トリゴネリン、アラニンベタイン、タウロベタ
    イン、スタキドリン、グルタミン酸ベタイン、フェニル
    アラニンベタイン、γ−ブチロベタイン、ベタイン及び
    それらの塩からなる群より選ばれた一種または二種以上
    の化合物からなることを特徴とする肌荒れ防止剤。
  3. 【請求項3】リジンベタイン、オルニチンベタイン、ホ
    マリン、トリゴネリン、アラニンベタイン、タウロベタ
    イン、スタキドリン、グルタミン酸ベタイン、フェニル
    アラニンベタイン、γ−ブチロベタイン、ベタイン及び
    それらの塩からなる群より選ばれた一種または二種以上
    の化合物からなることを特徴とする老化防止剤。
JP63103481A 1988-04-26 1988-04-26 肌荒れ防止剤および老化防止剤 Expired - Lifetime JP2775154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63103481A JP2775154B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 肌荒れ防止剤および老化防止剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63103481A JP2775154B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 肌荒れ防止剤および老化防止剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01275511A JPH01275511A (ja) 1989-11-06
JP2775154B2 true JP2775154B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=14355201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63103481A Expired - Lifetime JP2775154B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 肌荒れ防止剤および老化防止剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2775154B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3568092B2 (ja) * 1996-10-18 2004-09-22 株式会社資生堂 粉末状皮膚洗浄料
JP3439067B2 (ja) * 1997-04-28 2003-08-25 ヘンケルライオンコスメティックス株式会社 安定に可溶化した尿酸と、水溶性高分子物質とを含有する水性化粧料組成物および水性化粧料組成物における尿酸の安定可溶化方法
JP3323109B2 (ja) * 1997-06-25 2002-09-09 ヘンケルライオンコスメティックス株式会社 安定に可溶化した尿酸と、両性界面活性剤とを含有する水性化粧料組成物および水性化粧料組成物における尿酸の安定可溶化方法
US20040044077A1 (en) * 2000-12-28 2004-03-04 Chika Katagiri Agents for inhibiting or restoring skin damage caused by drying and method for evaluating the same
CN1305460C (zh) * 2001-04-13 2007-03-21 大塚制药株式会社 糖摄取的促进方法
GB2428576A (en) * 2005-08-01 2007-02-07 James Bruce Clapp Anti-aging skin cream
FR2927801B1 (fr) * 2008-02-22 2010-03-05 Sederma Sa Composition cosmetique hydratante comprenant une combinaison d'homarine et d'erythritol
US8791045B2 (en) 2011-11-09 2014-07-29 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Non-tacky wetness indicator composition for application on a polymeric substrate
US9889222B2 (en) 2011-11-09 2018-02-13 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Aqueous medium-sensitive coating compositions for triggered release of active ingredients and visual indication for wetness
US9585826B2 (en) 2012-11-07 2017-03-07 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Triggerable compositions for two-stage, controlled release of active chemistry
US9119780B2 (en) 2013-10-30 2015-09-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Triggerable compositions for two-stage, controlled release of proactive chemistry

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3666863A (en) 1968-03-06 1972-05-30 Medisan Ab Skin-treating composition and vehicle for skin-treating agents

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5089406A (ja) * 1973-12-11 1975-07-17
JPS6030646B2 (ja) * 1974-10-22 1985-07-17 興和株式会社 皮膚処理組成物の安定化方法
JPS51148042A (en) * 1975-06-14 1976-12-18 Kanebo Ltd Skin toiletry
JPS5464641A (en) * 1977-10-28 1979-05-24 Baanaado Maikuruzu Edouin Antiibacterial composition
DE2926479C2 (de) * 1979-06-30 1981-10-08 Th. Goldschmidt Ag, 4300 Essen Verfahren zur Herstellung von Betainen
JPS58206510A (ja) * 1982-05-27 1983-12-01 Kobayashi Kooc:Kk アイメイクアツプ除去料
JPS60152415A (ja) * 1984-01-18 1985-08-10 Sato Seiyaku Kk 外用挫瘡治療剤
JPS61183204A (ja) * 1985-02-07 1986-08-15 Riken Vitamin Co Ltd 化粧料
JPS6272796A (ja) * 1985-09-27 1987-04-03 株式会社資生堂 身体用洗浄剤組成物
JPH0246639B2 (ja) * 1985-12-12 1990-10-16 Kao Corp Senjozaisoseibutsu
JPH0684512B2 (ja) * 1986-03-05 1994-10-26 日本油脂株式会社 身体用液状洗浄剤組成物
IT1191945B (it) * 1986-06-04 1988-03-31 Avantgarde Spa N-alchilammidi della d(+)-carnitina dotate di attivita' antibatterica,procedimento per la loro preparazione e composizioni farmaceutiche e cosmetiche che le contengono
JPH0248523B2 (ja) * 1987-08-24 1990-10-25 Nitsusan Setsuken Kk Ekitaisenjozaisoseibutsu

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3666863A (en) 1968-03-06 1972-05-30 Medisan Ab Skin-treating composition and vehicle for skin-treating agents

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01275511A (ja) 1989-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4767914B2 (ja) 皮膚をひきしめる効果のある化粧組成物
US20190000742A1 (en) Cosmetic composition for peel-off-type packs, and method for producing same
JP2775154B2 (ja) 肌荒れ防止剤および老化防止剤
JPH08283139A (ja) 皮膚外用剤
JPH09255547A (ja) 皮膚外用剤
JP3513872B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2001002558A (ja) 美白化粧料
JPH0867621A (ja) グリコサミノグリカン産生促進作用を有する皮膚活性化剤
JPH07187987A (ja) 皮膚化粧料
JP3766070B2 (ja) 紫外線防御効果を有する耐水性o/w型化粧料
JPH08183726A (ja) 皮膚外用剤
JPH10194947A (ja) 麻科植物の抽出物を含む化粧料組成物
JPS62169711A (ja) 皮膚化粧料
JP2001288068A (ja) 皮膚化粧料
JP2845466B2 (ja) ヒドロキノンとコウジ酸とを内包したリポソームと、薬学的組成物、特に皮膚明色化活性と抗炎症活性とを有する皮膚科学的組成物、またはコウジ酸とヒドロキノンとを内包したリポソームを含有する化粧用組成物とからなることを特徴とする薬学的組成物または化粧用組成物の調製に用いる活性素組成物
JPS60116618A (ja) 化粧料
JPWO2006121210A1 (ja) 皮膚状態改善剤
JP2611956B2 (ja) 皮膚化粧料
JP3104938B2 (ja) 化粧料
KR20070069250A (ko) 리포좀화 시킨 나노용매를 함유하는 경피흡수 점착시트형 화장료 조성물 및 제조방법
JPH0977655A (ja) 皮膚外用剤
JPH09255546A (ja) 皮膚外用剤
JP2846371B2 (ja) 化粧料
JPH09176030A (ja) 皮脂分泌促進剤
JP3001942B2 (ja) 皮膚化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term